JP4228480B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気記録再生装置に係り、特にスライダーカムの被係合部に駆動アームの係合部が係合することにより、スライダーカムが駆動アームの回動に伴い移動する構成とされた磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にデジタルオーディオテープレコーダー(DAT)等の磁気記録再生装置には、挿入されたテープカセットを装置内の所定記録再生位置に装着させると共に、記録再生処理が終了した後はテープカセットを装置内から排出させるカセット装着脱機構が設けられている。
【0003】
このカセット装着脱機構は、大略するとテープカセットが装着されるカセットホルダと、このカセットホルダを水平及び垂直方向に移動付勢することによりテープカセットを装置内の所定記録再生位置に装着脱させるスライダーカムと、このスライダーカムを駆動させる駆動アーム等により構成されている。
カセットホルダの側部に配設されたシャフトは、磁気記録再生装置のシャーシ側壁に形成されL字溝と係合しており、よってこのL字溝に沿ってカセットホルダは水平及び垂直方向に移動可能な構成となっている。また、スライダーカムは磁気記録再生装置のシャーシ上を移動可能な構成とされており、その側壁には傾斜溝(カム)が形成されている。
【0004】
この傾斜溝は、カセットホルダの側部に配設されたシャフトと係合するよう構成されている。従って、スライダーカムがシャーシ上を移動することにより、カセットホルダはこのL字溝及び傾斜溝に移動方向を規制されつつ移動する。これにより、カセットホルダは所定のテープカセットの装着脱動作を行う。
スライダーカムは、シャーシに配設された駆動アームにより駆動される。この駆動アームはモードモータにより回動する構成とされており、また駆動アームの先端部にはスライダーカムに形成されている被係合口と係合する係合ピンが配設されている。また、スライダーカムが駆動アームにより駆動される際、被係合口と係合する係合ピンとの間でガタツキが発生することを防止するため、スライダーカムと係合ピンとの間にはトーションバネが配設されており、このトーションバネの弾性力により係合ピンを被係合口の縁部に常に押圧付勢することにより、上記ガタツキの発生を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図8は、従来の磁気記録再生装置に設けられていた係合ピン近傍を拡大して示す図である。同図に示すように、係合ピン177は、スライダーカム(図示せず)の被係合口の縁部に当接するポスト部177aと、その上部にトーションバネ180の端部180aが当接するバネ受け部178(端部180aが当接する面を当接面178aという)とを有した構成とされている。
【0006】
また、バネ受け部178の下部にはポスト部177aと一体的に鍔部177bが形成されており、更にバネ受け部178の上部にはトーションバネ180の端部180aが係合ピン177から離脱するのを防止する離脱防止板179が配設されている。
ところで、上記のようにスライダーカムは駆動アームの回動により移動されるため、被係合口と係合ピンとの係合状態は駆動アームの回動に伴い変化し、よってトーションバネ180の端部180aとバネ受け部178との当接状態も変化する。具体的には、トーションバネ180の端部180aはバネ受け部178上を端部180aの延在方向(図8の紙面に対し鉛直方向)に変位すると共に、図中矢印C1,C2で示す方向にも変位する。
【0007】
しかるに従来では、上記のように当接面178aは平面とされており、この平面形状の当接面178aに断面円形とされたトーションバネ180の端部180aが当接する構成とされていた。このため、端部180aと当接面178aとは点接触となり、端部180aは当接面178aに対し図8の紙面の鉛直方向及び図中矢印C1,C2に摺動し、当接面178aに摩耗が発生し易いという問題点があった。
【0008】
また、図中矢印C1,C2方向に大きく端部180aが変位した場合には、端部180aが離脱防止板179或いは鍔部177bと当接してしまい、これによっても摩耗粉が発生してしまうという問題点があった。
このように、端部180aとバネ受け部178(離脱防止板179,鍔部177b)が当接し摩耗粉が発生すると、この摩耗粉は回転シリンダ5等の他の機器に付着するおそれがあり、適正な磁気記録再生処理の妨げになるおそれがある。
【0009】
また、端部180aとバネ受け部178(離脱防止板179,鍔部177b)との間にグリースを塗布することにより摩耗粉の発生を抑制することも考えられるが、この場合にもグリースが他の機器に付着するおそれがある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、トーションバネとバネ受け部との当接位置から摩耗粉の発生を抑制しうる磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、
シャーシ上を移動することによりテープカセットが装着されたカセットホルダを所定装着位置に移動させるスライダーカムと、
前記スライダーカムに形成された被係合部と係合する係合部を有しており、前記テープカセットの挿入及び排出時に回動して前記スライダーカムを移動させる駆動アームと、
一端部が前記スライダーカムに接続されると共に他端部が前記係合部に接続されており、有する弾性力により前記係合部を前記被係合部に押圧付勢するトーションバネとを具備してなる磁気記録再生装置において、
前記トーションバネと前記係合部とが接続する位置に、樹脂により形成されると共に前記トーションバネの断面形状に対応した凹部を有したバネ受け部材を配設したことを特徴とするものである。
【0011】
上記のように、トーションバネの断面形状に対応した凹部を有したバネ受け部材を配設したことにより、トーションバネと凹部は面接触となり当接面積を広くすることができる。また、トーションバネは凹部に係合することにより、その移動を規制することができる。よって、バネ受け部材とトーションバネとの間において摩耗粉が発生することを抑制することができ、これにより他の機器に摩耗粉による悪影響が発生することを防止できるため、良好な磁気記録再生処理を行うことができる。また、バネ受け部材は樹脂により形成されているため、トーションバネの断面形状に対応した凹部を容易に成形することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施例である磁気記録再生装置1(以下、単に装置1という)を示している。各図では、装置1としてデジタルオーディオテープレコーダ(DAT)を例に挙げて示している。尚、図1は装置1の平面図及び正面図であり、図2は装置1の分解斜視図である。
【0013】
装置1は、上記のようにロータリタイプのデジタルオーディオテープレコーダ(DAT)であり、大略するとシャーシ2上にカセット装着脱機構3、リール駆動機構4、回転シリンダ5、テープローディング機構6、プロテクト機構8A,8B、モード切り換え機構20等を配設した構成とされている。
リール駆動機構4は、供給側リール9及び巻き取り側リール10を回転駆動するための機構である。この各リール9,10は、装置1のモード(例えば記録/再生モード、早送り/巻き戻しモード、早送りサーチ/巻き戻しサーチモード等)によりその回転速度,回転方向等が制御される構成となっている。このためリール駆動機構4内には、図示しないリール用首振りアイドラーギヤ,種々の歯車,プーリ、アイドラ等がコンパクトに配設されている。
【0014】
回転シリンダ5は、ドラムベース7に取りつけられている。この回転シリンダ5は、テープカセットから引き出された磁気テープ(図示せず)が所定角度にわたり巻付けられ、テープ走行に伴い磁気テープに対して磁気記録再生処理を行なう。
テープローディング機構6は、テープカセットから磁気テープを引き出し、上記の回転シリンダ5に所定角度にわたり巻き付けるための機構である。このテープローディング機構6は、図1に示されるモード切り換え機構20により駆動される構成となっている。
【0015】
このテープローディング機構6は、本実施例では所謂Mローディングを採用している。このテープローディング機構6は、前記のようにモード切り換え機構20に駆動されて一対のローディングベース12,13をドラムベース7に形成されたガイド溝14,15に沿って移動させ、これに伴い磁気テープをローディング或いはアンローディングする構成とされている。この一対のローディングベース12,13上には、磁気テープをローディングするためのローディングポスト16,17及び傾斜ポール18,19が立設されている。
【0016】
モード切り換え機構20は、図示しないモード切り換え用ギヤ,リンク,モード切り換えプレート等により構成されている。モード切り換え用ギヤはモード切り換えモータ20により回転駆動される構成とされている。また、モード切り換えプレートには、装置1を構成する各機構(カセット装着脱機構3,テープローディング機構6等)が接続されており、モード切り換えモータ20によりモード切り換えプレートが所定モード切り換え位置に移動することにより、装置1のモードが切り換えられる構成となっている。
【0017】
また、ピンチローラアーム39もモード切り換え機構20により回動する構成とされている。モード切り換え機構20によりピンチローラアーム39が回動すると、ピンチローラアーム23に配設されているピンチローラ22は磁気テープをキャプスタンモータ11の回転軸であるキャプスタン軸に圧接する。これにより、磁気テープはキャプスタンモータ11の回転速度及び回転方向に応じてテープ走行速度及びテープ走行方向が制御される。
【0018】
カセット装着脱機構3は、テープカセット(図示せず)を装置1内の所定記録再生処理位置に装着するためのものである。このカセット装着脱機構3は、大略するとテープカセットが挿入装着されるカセットホルダ24,シャーシ2上を図中矢印X1,X2方向に移動可能とされたスライダーカム27,及びスライダーカム27を移動させる駆動アーム70等により構成されている。
【0019】
カセットホルダ24は、一対の側面ガイド25の下部に底板45が配設されると共に上部に天板46が配設された筐体形状とされており、その内部空間内にテープカセットが挿入装着される。また、天板46の両側位置には、カセットホルダ24に挿入装着されたテープカセットの上面を押圧するカセット押さえバネ47が配設されている。このカセット押さえバネ47によりテープカセットは底板45に押圧され、これによりカセットホルダ24内においてテープカセットにガタツキが発生することを防止している。
【0020】
また、天板46の中央位置には、カセット係止バネ48が配設されている。このカセット係止バネ48は、テープカセットの上面に形成されている係止溝部と係合することにより、テープカセットをカセットホルダ24内に係止する機能を奏するものである。
また、各側面ガイド25には、外側に向けそれぞれ延出したシャフト49,50が植設されている。このシャフト49,50は、後述するスライダーカム27に形成された傾斜溝58,59に係合すると共に、シャーシ2の両側に立設された側壁26に形成されたL字状長孔43,44に係合している。尚、シャフト50とL字状長孔44との間にはブッシュ68が介装され、またこの各ブッシュ68は、ネジ67がシャフト50に螺着することによりシャフト50に回転自在に固定されている。
【0021】
スライダーカム27は、板状材をプレス成形することにより一体的に形成されており、上板55と側板56とを有した構成とされている。上板55には後述するプロテクト機構8A,8Bが配設されており、また側板56には前記したカセットホルダ24に設けられたシャフト49,50が挿通係合する傾斜溝58,59(カム)が形成されている。また、上板55の略中央位置には被係合口60が穿設されると共に、この被係合口60の近傍位置には後述するトーションバネ80が取り付けられるバネ取付け用ピン61が立設されている。
【0022】
前記したカセットホルダ24の移動軌跡は、スライダーカム27に形成された傾斜溝58,59と、シャーシ2の側壁26に形成されたL字状長孔43,44とにより決められている。よって、駆動アーム70によりスライダーカム27が図中矢印X1方向に移動すると、カセットホルダ24に設けられスライダーカム27の傾斜溝58,59に係合しているシャフト49,50は、スライダーカム27の移動に伴いL字状長孔43,44に案内されて移動する。
【0023】
これにより、先ずカセットホルダ24は図中矢印X1方向に水平移動しその後に下動し、カセットホルダ24に装着されたテープカセットは、装置1内の所定記録再生位置まで搬送される。また、スライダーカム27が図中矢印X2方向に移動することにより、カセットホルダ24は上記と逆の動作を行い、所定記録再生位置から所定イジェクト位置(テープカセットをカセットホルダ24に装着脱する位置)へ移動する。
【0024】
駆動アーム70は、図6に拡大して示すように、プッシュ部72,アーム部73,レバー部74,及び係合部77等により構成されている。ブッシュ部72はその中央に軸孔72aを有した筒状形状を有しており、シャーシ2に立設されたシャフト71に軸承される。これにより、駆動アーム70はシャフト71を中心として回動自在な構成となっている。
【0025】
アーム部73はプッシュ部72の上部より水平方向に延出しており、その先端部に係合部77が形成されている。また、レバー部74はプッシュ部72の上部より下方に延出すると共に、その先端部74aは折り曲げられてL字形状を有した構成とされている。そして、この先端部74aにピン75が下方に向け突出するよう配設されている。
【0026】
このピン75は、図2に示すようにシャーシ2に形成された長孔81を介してモード切り換え機構20のモード切り換え用ギヤに接続されている。よって、モード切り換え機構20が駆動することにより、駆動アーム70はシャフト71を中心として図1に矢印A1,A2で示す方向に回動する。
また、アーム部73の先端部に形成された係合部77は、被係合口60に挿通されることによりスライダーカム27と係合している。よって、駆動アーム70が矢印A1方向に回動することによりスライダーカム27は図中矢印X2方向に移動し、駆動アーム70が矢印A2方向に回動することによりスライダーカム27は図中矢印X1方向に移動する構成とされている。
【0027】
また、スライダーカム27が駆動アーム70により駆動される際、被係合口60と係合部77との間でガタツキが発生することを防止するため、スライダーカム27と係合部77との間にはトーションバネ80が配設されている。このトーションバネ80の一端部80aは係合部77に掛止され、他端部80bはスライダーカム27のバネ掛止部69に掛止されている。そして、このトーションバネ80の弾性力により係合部77を被係合口の縁部に常に押圧付勢することにより、上記ガタツキの発生を防止している。
【0028】
図7は、係合部77を拡大して示す図である。同図に示すように、係合部77は、スライダーカム27に形成された被係合口60の縁部に当接するポスト部77aと、その上部にトーションバネ80の端部80aが当接する樹脂製のバネ受け部78とを有した構成とされている。また、バネ受け部78の下部にはポスト部77aと一体的に鍔部77bが形成されており、更にバネ受け部78の上部にはトーションバネ80の端部80aが係合部77から離脱するのを防止する離脱防止板79が配設されている。
【0029】
ここで、バネ受け部78とトーションバネ80の端部80aが当接する位置におけるバネ受け部78の形状に注目すると、本実施例ではこの当接位置位置に湾曲凹部78aが形成されている。この湾曲凹部78aは、トーションバネ80の断面形状に対応した形状を有するよう形成されている。
このように、バネ受け部78にトーションバネ80の断面形状に対応した湾曲凹部78aを形成することにより、トーションバネ80とバネ受け部78(湾曲凹部78a)は面接触となり当接面積を広くすることができる。また、トーションバネ80は湾曲凹部78aに係合することにより、その図中矢印C1,C2方向の移動が規制される。
【0030】
よって、バネ受け部材78とトーションバネ80との間において摩耗粉が発生することを抑制することができる。これにより、他の機器に摩耗粉が付着することによる悪影響の発生を防止でき、よって良好な磁気記録再生処理を確保することができる。
また、バネ受け部材78は樹脂により形成されているため、トーションバネ80の断面形状に対応した湾曲凹部78aを容易に成形することができる。更に、バネ受け部材78の材料として滑り性の良好な樹脂材料を用いることにより、グリースを不要とすることができる。よって、グリースが他の機器に付着することを防止でき、これによっても良好な磁気記録再生処理を確保することができる。
【0031】
プロテクト機構8A,8Bは、テープカセットが装着されていない状態において、カセットホルダ24がシャーシ2上で不要に変位することを防止する機能を奏するものである。よって、このプロテクト機構8A,8Bにより、装置1内にテープカセット以外の異物が挿入されても、カセットホルダ24は移動することはない。これにより、装置1内に異物が侵入することを防止でき、異物挿入による装置1の損傷を防止することができる。以下、プロテクト機構8A,8Bの具体的構成について説明する。
【0032】
尚、プロテクト機構8Aとプロテクト機構8Bは、図1及び図3(A)に図示される状態において、上下略対称に配設されている。よって、各プロテクト機構8A,8Bの対応する構成要素については、同一符号を付して説明するものとする。
プロテクト機構8A,8Bはスライダーカム27の上板55に配設されており、よってスライダーカム27の移動に伴い図中矢印X1,X2方向に移動する構成とされている。このプロテクト機構8A,8Bは、大略するとプロテクターカムアーム30,プロテクターアーム36,第1及び第2の係合凹部35,40等により構成されている。
【0033】
プロテクターカムアーム30は、図4に拡大して示すように、カセット係合アーム部31,カム部32,第1のロック片33等を一体的に形成した構成とされている。このプロテクターカムアーム30には軸孔43aが形成されており、この軸孔43aはスライダーカム27に立設された支軸34に軸承されている。よって、プロテクターカムアーム30は、支軸34に回転可能に軸承されている。
【0034】
また、プロテクターカムアーム30はカム部32を有しており、その形成位置はカセット係合アーム部31の形成位置に対し軸孔43aを中心として反対側の端部に選定されている。このカム部32は略台形状を有した凹部であり、このカム部32内に後述するプロテクターアーム36の従動部37が係合する構成とされている。この係合の際、従動部37はカム部32内において変位可能となるよう構成されている。
【0035】
第1のロック片33は、シャーシ2に立設された側壁26に向け突出するよう形成されている。この第1のロック片33は、未装着状態において側壁26に形成された第1の係合凹部35と係合するよう構成されている(図1参照)。
一方、プロテクターアーム36は、図5に拡大して示すように、大略すると従動部37及び第2のロック片38を一体的に形成した構成とされている。プロテクターアーム36には軸孔39aが形成されており、この軸孔39aがスライダーカム27に立設された支軸39に軸承されている。よって、プロテクターアーム36は、支軸39に回転可能に軸承されている。
【0036】
従動部37は、前記のようにプロテクターカムアーム30に形成されたカム部32に係合するよう突出形成されている。また、第2のロック片38は、シャーシ2に立設された側壁26に向け突出するよう形成されている。この第1のロック片33は、未装着状態において側壁26に形成された第2の係合凹部40と係合するよう構成されている。
【0037】
また、プロテクターアーム36はバネ掛止部36aを有しており、このバネ掛止部36aとスライダーカム27との間にはコイルバネ57が張架されている。このコイルバネ57は、プロテクターアーム36を図3(A)に矢印B1で示す方向に回動付勢する弾性力を発生させる。
よって、このプロテクターアーム36は、カム部32がカム部32と係合していることによりプロテクターカムアーム30に伝達され、プロテクターカムアーム30はコイルバネ57の弾性力により図3(A)に矢印D1で示す方向に回動付勢される。しかるに、各アーム30,36は、前記したように第1及び第2のロック片33,38がシャーシ2の側壁26と係合することにより、それ以上の回動が規制される構成となっている。
【0038】
続いて、上記構成とされたプロテクト機構8A,8Bの動作について説明する。図1において、右側に位置する未装着状態のプロテクト機構8Aにおいてテープカセットがカセットホルダ24に正規の状態で挿入される(矢印X1方向に挿入される)と、この挿入動作に伴いテープカセットの先端部はカセット係合アーム部31に係合しこれを押圧する。よって、プロテクターカムアーム30はコイルバネ57の弾性力に抗して支軸34を中心として回動し、これにより第1のロック片33も回動し、第1の係合凹部35と第1のロック片33との係合は解除される。
【0039】
また、上記のようにプロテクターカムアーム30が回動することにより、カム部32も回動し、よってカム部32と係合している従動部37を介しプロテクターアーム36も支軸39を中心として回動付勢される。このように、プロテクターアーム36が回動すると、これに伴い第2のロック片38も回動し、よって第2の係合凹部40と第2のロック片38との係合は解除される。これにより、スライダーカム27はシャーシ2に対し移動可能な状態となる。
【0040】
これに対し、テープカセットがカセットホルダ24に異常な状態で挿入された場合(例えば、傾いて挿入され他場合等)は、プロテクターカムアーム30は正常に回動せず、よって第1及び第2のロック片33,38は第1及び第2の係合凹部35,40と係合した状態を維持する。従って、スライダーカム27は、シャーシ2にロックされた状態を維持する。
【0041】
このように、プロテクト機構8A,8Bを設けることにより、テープカセットが正規の状態で挿入された時以外は、スライダーカム27(即ち、カセットホルダ24)のシャーシ2に対する移動が規制され、よって異物の装置1内への侵入を防止することができる。
ところで、上記構成とされたプロテクト機構8A,8Bは、装置1の組立時において予めスライダーカム27に配設した上で組み込まれる。よって、従来のように単に各アーム130,136が支軸134,139に回動自在に軸承された構成であると、コイルバネ157の弾性力によりプロテクターアーム136が過回動すると、プロテクターアーム136の従動部37がプロテクターカムアーム130のカム部132から離脱して各アーム130,136の係合が解除されてしまい組立作業性の低下等の種々の問題が発生してしまうことは前述した通りである(図8参照)。
【0042】
これに対して本実施例では、プロテクターアーム36の回動を所定位置で規制する回動規制片62を設けている(図2及び図3(A)に詳しい)。この回動規制片62は、コイルバネ57の弾性力により回動付勢されるプロテクターアーム36の回動範囲(この範囲は、コイルバネ57に永久変形が生じない範囲でもある)内で、かつ、プロテクターカムアーム30とプロテクターアーム36との係合が解除される係合解除位置に至る前の所定回動位置に設けられている。
【0043】
この構成とすることにより、プロテクターアーム36がプロテクターカムアーム30との係合を解除する方向に回動しても、各アーム30,36の係合が解除させる前に、プロテクターアーム36は回動規制片62と係合してその回動が規制される。よって、回動規制片62を設けることにより、各アーム30,36の係合が解除されることを確実に防止することができる。
【0044】
これにより、スライダーカム27をシャーシ2上に組み込む際、従来必要とされたプロテクターカムアーム30とプロテクターアーム36とを係合させる処理は不要となり、装置1の組立性の向上を図ることができる。また、組立時において組立作業者により、各アーム30,36を過回転してしまうことを防止することができ、コイルバネ57に永久変形が発生する(損傷する)ことを防止することができる。
【0045】
更に、本実施例では回動規制片62をスライダーカム27に一体的に形成された切り起こし部により構成している。よって、回動規制片62を別部品としてスライダーカム27に配設する構成に比べ、部品点数の削減及び組立工数の低減を図ることができ、よって装置1のコスト低減を図ることができる。
尚、上記した実施例では、回動規制片62が上記所定位置においてプロテクターアーム36と係合しその回動を規制する構成としたが、回動規制片62がプロテクターカムアーム30と上記所定位置で係合しその回動を規制する構成とすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、トーションバネと凹部は面接触となり当接面積を広くすることができ、またトーションバネは凹部に係合することによりその移動を規制することができるため、バネ受け部材とトーションバネとの間において摩耗粉が発生することを抑制することができる。これにより、他の機器に摩耗粉による悪影響が発生することを防止できるため、良好な磁気記録再生処理を行うことができる。
【0047】
また、バネ受け部材は樹脂により形成されているため、トーションバネの断面形状に対応した凹部を容易に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気記録再生装置を示しており、(A)はその平面図、(B)はその正面図である。
【図2】本発明の一実施例である磁気記録再生装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設けられるスライダーカムを示しており、(A)はその平面図、(B)はその正面図、(C)はその左側面図である。
【図4】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設けられるプロテクターカムアームの平面図である。
【図5】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設けられるプロテクターアームの平面図である。
【図6】本発明の一実施例である磁気記録再生装置に設けられる駆動アームを示しており、(A)はその平面図、(B)はその正面図である。
【図7】駆動アームの係合ピンを拡大して示す図である。
【図8】従来の磁気記録再生装置に設けられていた駆動アームの係合ピンを拡大して示す図である。
【符号の説明】
2 シャーシ
3 カセット装着脱機構
4 リール駆動機構
5 回転シリンダ
6 テープローディング機構
8A,8B プロテクト機構
11 キャプスタン
20 モード切り換え機構
21 モード切り換えギヤ
24 カセットホルダ
27 スライダーカム
30 プロテクターカムアーム
31 カセット係合アーム部
32 カム部
33 第1のロック片
35 第1の係合凹部
36 プロテクターアーム
37 従動部
38 第2のロック片
40 第2の係合凹部
47 カセット押さえバネ
57 コイルバネ
60 被係合口
61 バネ取付け用ピン
62 回動規制片
70 駆動アーム
71 シャフト
72 ブッシュ部
73 アーム部
74 レバー部
75 ピン
77 係合部
78 バネ受け部材
78a 湾曲凹部
80 トーションバネ
80a,80b 端部

Claims (1)

  1. シャーシ上を移動することによりテープカセットが装着されたカセットホルダを所定装着位置に移動させるスライダーカムと、
    前記スライダーカムに形成された被係合部と係合する係合部を有しており、前記テープカセットの挿入及び排出時に回動して前記スライダーカムを移動させる駆動アームと、
    一端部が前記スライダーカムに接続されると共に他端部が前記係合部に接続されており、有する弾性力により前記係合部を前記被係合部に押圧付勢するトーションバネとを具備してなる磁気記録再生装置において、
    前記トーションバネと前記係合部とが接続する位置に、樹脂により形成されると共に前記トーションバネの断面形状に対応した凹部を有したバネ受け部材を配設したことを特徴とする磁気記録再生装置。
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