JP4228065B2 - 炉心差圧及び液体制御配管装置 - Google Patents

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    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は全般的に原子炉、更に具体的に言えば、炉心差圧を検出し、中性子吸収材を原子炉の炉心に注入することが出来るようにする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
炉心差圧を検出して、中性子吸収材を原子炉の炉心に注入することが出来るようにする公知の装置は、一般的に、炭素含有量の高いステンレス鋼で構成された2本の別々の管又は導管を含む。特定の一例では、一方の管は他方の管よりも直径が小さく、この直径の小さい管が直径が大きい方の管の中に配置されて、管集成体を形成する。この管集成体は、原子炉圧力容器(RPV)の壁に形成された開口からソケットまで圧力容器の中を延在する。第1の管が、ソケットから、圧力容器内の炉心プレートより上方の高さまで延在していて、圧力容器内にある第1の管の開放端が、炉心プレートより上方の高さに於ける圧力に露出する。第1の管は直径が大きい方の管と流れが連通する。
【0003】
第2の管が、ソケットから、炉心プレートより下方の高さまで延在していて、圧力容器内にある第2の管の開放端が、炉心プレートより下方の高さに於ける圧力に露出する。第2の管は直径が小さい方の管と流れが連通している。
この例では、開口がある場所での容器の壁の外側で、ノズルが壁から延在する。ノズルは、直径が小さい方の管の外径よりも大きな直径を持つ中孔を有する。容器の壁にある開口は、中孔の直径と大体等しい直径を持っている。直径の小さい管が壁の開口を通り抜けて、ノズル中孔に入る。ノズルの第1のポートが直径の小さい方の管の流路と流れが連通し、ノズルの第2のポートが直径の大きい方の管と流れが連通する。ノズルの第1及び第2のポートに圧力計を取付けることが出来る。
【0004】
動作について説明すると、管の開放端の高さに於ける圧力容器内の圧力が、管を介して、ノズルのポートに結合された圧力計に伝達される。夫々の圧力計の圧力の読みを利用して、炉心差圧を決定することが出来る。周知のように、炉心差圧を利用して、原子炉の運転を制御することが出来る。
更に、液体中性子吸収材を原子炉圧力容器に注入しなければならない場合、吸収材はノズルの第1のポートから直径の小さい方の管に注入することが出来る。液体中性子吸収材が直径の小さい方の管を通って、この管の開放端から圧力容器に入る。その結果、中性子吸収材は、炉心プレートより下方の高さの所で、原子炉圧力容器に注入される。これが一般的に、このような吸収材を注入するのに望ましい場所である。
【0005】
公知の差圧及び予備液体制御配管装置について言うと、ステンレス鋼の管を支持ブラケットに溶接する為に割れ目溶着接続部を使うのが典型的である。更に、炉心内の所望の場所及び高さの所に管を位置決めする為に、ソケット及びその他のコネクタを使うことが出来、典型的には管はこういうソケット及びコネクタに溶接される。こういう溶接部を使うと、ステンレス鋼の管材料の炭素含有量が高いことと原子炉の環境に露出していることにより、管の粒間応力腐食割れ(IGSCC)が生じることがある。
【0006】
勿論、このようなIGSCCは一方又は両方の管の破損を招くことがある。管集成体の内側にある直径の小さい方の管の破損は、炉心差圧を決定する能力が失われる結果になることがある。管集成体の外側の直径が大きい方の管の破損は、炉心差圧の読みが不正確になる可能性があり、ジェット・ポンプからの吐出水流が外側管の破損した領域に当たる場合、特にそうである。炉心差圧の読みが不正確であるか、或いはこういう読みを求めることが全く出来ないことは、原子炉の運転に悪影響があることが有り、修理を行う為に、原子炉の運転停止を必要とすることさえある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、IGSCCの可能性を小さくし、こうして装置破損の可能性を小さくした炉心差圧及び中性子吸収材注入装置を提供することが望ましい。更に、このような装置として、破損が検出されるか又はその疑がいがある場合、原子炉に現在取付けられている現存の炉心差圧及び中性子吸収材注入装置に置換えることの出来る装置を提供することが望ましい。このような装置を提供することが発明の課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成する炉心差圧及び液体制御配管装置は、一形態では、圧力容器の壁の開口の中に配置されて、それを通り抜けてノズルの中孔に入るように構成された第1の管部分を持つ管集成体を含む。第1の管部分は、ノズル中孔の直径より小さく、且つ圧力容器の壁の開口の直径より小さい直径を持つ。その結果、第1の管部分と圧力容器の壁の開口との間に、ノズル中孔と流れが連通する環状空間が形成される。
【0009】
更に、管集成体は第2のL字形の管部分を含む。第1の収縮継手が第1の管部分の一端を第2の管部分の一端に結合する。収縮継手は、一般的にこの業界で知られているチネル(Tinel)形継手であって良い。
管集成体は、その開放端が炉心プレートより上方の高さの所に位置決めされるようにした第3の管部分をも含む。特に、第3の管部分は炉心プレートに設けた開口を通り抜け、この為、第3の管部分の開放端は炉心プレートより上方の高さの所にある。第2の収縮継手が第3の管部分の他端を第2の管部分の一端に結合する。
【0010】
ノズルは、容器の壁と一体に形成することが出来るが、管集成体と流れが連通する第1のポートを含む。ノズルは、上に述べた環状空間と流れが連通する第2のポートをも含む。
動作について説明すると、炉心差圧を決定する為、炉心プレートより上方の高さに於ける圧力を管集成体を介してノズルの第1のポートに伝達する。炉心プレートより下方の圧力を環状空間を介してノズルの第2のポートに伝達する。こういう圧力を使って、炉心差圧を決定することが出来る。
【0011】
中性子吸収材を炉心プレートより下方で容器に注入するため、中性子吸収材がノズルの第2のポートを介して環状部分に注入される。この吸収材は環状空間を流れて、環状空間が圧力容器の内部に開口する場所で、炉心内に注入される。中性子吸収材は、例えば液体五硼酸塩であって良い。
上述の本発明による装置を使うと、前に述べた公知の装置に比べて、破損の恐れが減少すると考えられる。例えば、上述の本発明による装置を使う時、公知の装置で必要な溶接部の数に比べて、溶接部の数が大幅に減少する。更に、上述の本発明による装置では、直径の大きい方の管の中に直径の小さい方の管を挿入した管集成体が無くなる。管の中に管があるという形式を除いたことは、取付けを簡単にすると共に、コストを下げると考えられる。更に、上述の本発明による装置は、公知の装置で破損が検出された場合、公知の装置に置換える為に使うことが出来る。
【0012】
【詳しい説明】
図1は原子炉圧力容器20の側面図である。公知の差圧及び液体制御配管装置のある部品の場所が、図1に線2−2で示されている。この装置が図2に更に詳しく示されている。
具体的に図2について説明すると、圧力容器の壁22に流路すなわち開口24が形成されていることが示されている。ノズル27が壁22と一体に形成されていて、それから延在している。炉心シュラウド28がシュラウド支持円筒30によって支持されている。シュラウド支持板32が容器の壁22とシュラウド支持円筒30との間に延在している。シュラウド28は、開口36が形成された炉心プレート34の回りに部分的に外被を形成している。上に述べた原子炉圧力容器20並びにシュラウド28や炉心プレート34のような容器の部品は、ゼネラル・エレクトリック・カンパニーのBWR3、4及び5のような多数の沸騰水形原子炉にある容器集成体と略同様である。
【0013】
公知の炉心差圧及び液体制御配管装置について言うと、こういう1つの公知の装置の種々の面が図2、3及び4に示されている。具体的に言うと、こういう装置は、容器の壁22にある開口24から延在する管集成体50を含む。管集成体50は開口24からコネクタ52まで延在している。管集成体50は、外側の直径の大きい方の管54及び内側の直径の小さい方の管を含む。直径の小さい方の管が直径の大きい方の管54の中に配置されている。第1の管56がコネクタ52から、炉心プレート34より下方の高さの場所まで延在している。第2の管58がコネクタ52から炉心プレート34より上方の高さまで延在している。第1の管56は管集成体50の内側の直径の小さい方の管と流れが連通する。第2の管58は外側の直径の大きい方の管54と流れが連通する。支持ブラケット60、62、64を利用して、管集成体50及び管56、58を支持する。管集成体50の外側の直径の大きい方の管54は、開口24がある場所で、容器の壁22の内面に、隅肉溶接部66を用いて溶接されている。
【0014】
図3について説明すると、集成体50の内側の直径が小さい方の管68が開口24を通って、T字形コネクタ26に入る。管68の外径は開口24の直径より小さい。T字形コネクタ26が中孔38を持ち、管68は中孔38の直径より小さい直径を持っている。管68の一端はT字形コネクタ26の第1のポート70と流れが連通する。
【0015】
管68の外面と中孔38との間に環状空間72が形成される。環状空間72はT字形コネクタ26の第2のポート74と流れが連通する。圧力配管76が第2のポート74に結合され、そこから延在している。
図4は、図2に示したコネクタ52を更に詳しく示す図である。管集成体50がコネクタ52の第1の端78に結合される。管集成体50の内側の管(すなわち、管68)に結合された第1の管56が、コネクタ52の第2の端80から延在している。管集成体50の外側の管54に結合された第2の管58が、コネクタ52に形成されたポート82から延在している。
【0016】
動作について説明すると、炉心差圧を測定するために、T字形コネクタ26の第1及び第2のボート70、74に圧力計を結合することが出来る。第1のボート70に結合された圧力計は、第1の管56の開放端の高さに於ける炉心圧力の測定値を示す。第2のポート74に結合された圧力計は、第2の管58の開放端の高さに於ける炉心圧力の測定値を示す。これらの測定値を比較することにより、炉心差圧を決定することが出来る。
【0017】
液体中性子吸収材の注入について言うと、この液体はT字形コネクタ26の第1のポート70から管68に注入することが出来る。吸収材は管68、コネクタ52及び第1の管56を流れて、その開放端に達する。その結果、この吸収材は炉心プレート34より下方の高さの所で炉心に注入される。
図5及び6は、別の公知の炉心差圧及び中性子吸収材注入装置の側面図並びに平面図である。図5及び6に示す原子炉の部品で、図2に示した原子炉の部品と同じ物は、図2に用いたのと同じ参照数字で図5及び6でも示されている。図5及び6について説明すると、管集成体100が溶接部66から第1のコネクタ102まで延在している。管集成体100は、外側の直径の大きい方の管の中に配意された内側の直径の小さい方の管を含む。第1の管104が第1のコネクタ102からエルボ・コネクタ106まで延在している。第1の管104は管集成体100の外側の直径の大きい方の管と流れが連通している。第2の管108がエルボ・コネクタ106から延在しており、その開放端は炉心プレート34より上方の高さの所にある。
【0018】
第3の管110が第1のコネクタ102からエルボ・コネクタ112まで延在している。第3の管110は管集成体100の内側の直径の小さい方の管と流れが連通する。第4の管114がエルボ・コネクタ112から延在していて、その開放端が炉心プレート34より下方の高さの所にある。支持ブラケット116、118、120、122を利用して、管集成体100及び管108、114をそれらの長さに沿って支持する。
【0019】
図5及び6に示した炉心差圧及び注入装置の動作は、図1に示した装置の動作と実質的に同じである。更に、これから説明するが、こういう装置の欠点も同様である。
図7及び8は、更に別の公知の炉心差圧及び中性子吸収材注入装置を示す。図7及び8に示す原子炉及び装置の部品で、図2、図5及び図6に示した原子炉部品と同じ物が、図7及び8でも、図2、図5及び図6で使ったのと同じ参照数字で表してある。図7について説明すると、原子炉圧力容器の壁22に開口38が形成される。管集成体150が開口38に挿入され、この開口を通り抜ける。管集成体150は外側の直径の大きい方の管の中に配置された内側の直径の小さい方の管を含む。図8に示すように、第1の管152が管集成体150のU字形継手154から、炉心プレート34より上方の高さまで延在している。第2の管156もU字形継手154から、炉心プレート34より下方の高さまで延在している。第1の管152は管集成体150の外側の管と流れが連通し、第2の管156は管集成体150の内側の管と流れが連通している。多数の支持ブラケット158、160、162、164、166を利用して、管集成体150及び管152、156をそれらの長さに沿って支持する。
【0020】
上に述べた公知の差圧及び予備液体制御配管装置について言うと、ステンレス鋼の管を支持ブラケットに溶接する為に、割れ目溶接接続部を使うのが典型的である。更に、管がソケット及びコネクタに接続される。このような溶接部を使うと、ステンレス鋼の管材料の炭素含有量が高いこと並びに原子炉の環境に露出することにより、管の粒間応力腐食割れ(IGSCC)が起ることがある。勿論、このようなIGSCCは、それが一方又は両方の管の破損を招く恐れがある点で望ましくない。炉心差圧の不正確な読みやこのような読みを求めることが全く出来なくなることは、原子炉の運転に悪影響があることがある。場合によっては、修理を行う為に原子炉の運転停止を必要とすることがある。
【0021】
公知の装置のこういう欠点を解決すると考えられる炉心差圧及び液体制御配管装置200が図9に示されている。図9に示す原子炉部品で、図2、5、6及び7に示した原子炉部品と同じものは、図9でも、図2、5、6及び7と同じ参照数字で表してある。図9に示すように、炉心差圧及び液体制御配管装置すなわち管集成体200は、圧力容器の壁22の開口24内に配置され、それを通り抜けてT字形コネクタ26に入るように構成された第1の管部分202を含む。第1の管部分202は、ノズル中孔の直径より小さく、且つ圧力容器の壁22にある開口24の直径より小さい直径を持っている。更に管集成体200は第2のL字形の管部分204を有する。第1の収縮継手206が第1の管部分202の一端を第2の管部分204の一端に結合する。収縮継手206は、この業界で一般的に知られているチネル形継手であって良い。
【0022】
更に管集成体200は、炉心プレート34より上方の高さの所に一端210が位置するように構成された第3の管部分208を含む。特に、第3の管部分208は炉心プレート34に設けられた開口36を通り抜け、したがって管部分208の開放端210は炉心プレート34より上方の高さにある。第2の収縮継手212が第2の管部分204及び第3の管部分208を結合する。第2の収縮継手212もチネル形継手であって良い。一実施例では、第1、第2及び第3の管部分202、204及び208はステンレス鋼である。
【0023】
原子炉圧力容器の壁22の開口24の場所で、第1の管部分202の外面と圧力容器の壁22の間に環状空間214が形成される。壁22に取付けられる物として示したT字形コネクタ26が、第1の管部分202と流れが連通する第1のポート、及び環状空間214と流れが連通する第2のポートを有する。T字形コネクタ26は図3に示したのと同じ構成であって良い。
【0024】
動作に付いて説明すると、炉心差圧を決定するため、炉心プレート34より上方の高さに於ける圧力を管集成体200を介してT字形コネクタ26の第1のポート70に伝える。炉心プレート34より下方の圧力を環状空間214を介してT字形コネクタ26の第2のボート74に伝える。これらの圧力を使って、炉心差圧を決定することが出来る。
【0025】
図1乃至4に示した構成と比較して、第1及び第2のポート70、74は装置200に対して逆の形で結合されている。すなわち、装置200では、第1のポート70が炉心プレート34より上方の圧力と連通し、第2のポート74が炉心プレート34より下方の圧力と連通する。図3では、第1のポート70が炉心プレート34より下方の圧力と連通し、第2のポート74が炉心プレート34より上方の圧力と連通していた。従って、装置200に装置50(図2)を置き換える時には、外側配管の経路を変えることが必要になる。
【0026】
装置200を用いて炉心プレート34より下方で容器内に中性子吸収材を注入するためには、中性子吸収材がT字形コネクタ26の第2のポートから環状空間214に注入される。この吸収材は環状空間214を流れて、環状空間214が圧力容器の内部に開口する場所216で、原子炉圧力容器の底部ヘッドに注入される。中性子吸収材は、例えば液体五硼酸塩であって良い。
【0027】
管集成体200はその長さに沿って支持ブラケット218、220によって支持されているが、前に述べた公知の装置に比べて、破損の恐れは減少すると考えられる。重要なことは、直径の小さい管を直径の大きい管の中に挿入した管集成体が、装置200では無くなっていることである。更に、装置200を使うことにより、かなりの数の溶接部が除かれている。更に、図2、3、4、5、6、7及び8に示す装置で破損が検出された場合、こういう装置を装置200に置き換えることが出来るという点で、装置200は系統全般に適用されると考えられる。次に交換方法を説明する。
【0028】
例えば、図2及び5に示すように外側にノズルを取付けた炉心差圧及び制御配管装置を交換するには、次に述べる工程を実行する。
1.燃料セル全体を取外して、炉心差圧配管に対する最も接近した2箇所で、炉心プレートにアクセス出来るようにする。
2.切断工具を使って、容器のノズルが通り抜ける部分及び全てのブラケット支持箇所で、配管を切断する。最後に切断する前に、その配管を保持して配管が落下するのを防止しなければならない。
【0029】
3.炉心プレートの孔を通して、容器の外に圧力配管を取出す。
4.容器の内側でノズルが通り抜ける箇所で、欠陥材料があれば、それを取除き、(プラグのアクセスの為に必要であれば)内側パイプを切削する。
5.ノズル開口に封じプラグを取付ける。
6.外側パイプを排水する。
【0030】
7.外側パイプを切断して取除き、現存のノズルの端に溶接準備部を機械加工する。
8.外側パイプ集成体に容器の中に入り込むパイプを取付けて溶接する。
9.ノズルのT字形部分にスプール・パイプを取付けて、外部配管集成体を完成する。
【0031】
10.容器の内側のプラグを取外す。
11.型板を取付けて、配管の残りの長さを決定し、支持部に取付ける。
12.型板の寸法に基いて、新しい配管の長さに加工する。
13.新しい配管を炉心プレートに取付け、ノズルから突出する管の端に収縮継手を係合させる。
【0032】
14.管接続部にチネル材料を収縮させる為に継手を加熱する。
15.現存のブラケットにクランプを取付けて、交換配管を支持する。
図7に示すような内側に取付けたノズルを持つ炉心差圧及び制御配管装置を交換するには、次に述べる工程を実施する。
1.燃料セル全体を取外して、炉心のデルタP個の配管に最も接近した2箇所で、炉心プレートにアクセス出来るようにする。
【0033】
2.切断工具を使って、容器をノズルが通り抜ける所並びに全てのブラケットの支持箇所で、配管を切断する。最後に切取る前に、配管が落下するのを防止する為に配管を保持しなければならない。
3.炉心プレートの孔を通して容器の外に配管を取出す。
4.容器内の残っている短い管の外径にプラグを取付ける。(これは容器に対する管の接続が完全に切断されていないと仮定している)。
【0034】
5.外側パイプを排水する。
6.外側パイプを切断して取外す。
7.容器の内側の溶接取付け部迄、ノズルが通り抜ける部分の内側の管を切断する。
8.洩れを制限する為に必要なように、容器を通り抜ける所にプラグを取付ける。
【0035】
9.低合金鋼材料に溶接する為の適当なテンパ・ビード溶接方法を用いて、容器の外径に、ノズルが通り抜ける部分で肉盛溶接部を作る。
10.溶接準備部を含めて肉盛溶接部を切削する。
11.外側パイプ集成体を取付けて溶接する。
12.ノズルのIDプラグを取外す。
【0036】
13.ノズル中孔及びIDプラグを密封する為に、ODにOリングを持つ内側パイプを挿入する。
14.内側パイプをT字形集成体に溶接する。
15.外側パイプ装置を完成する為に、外側パイプ・スプールを取付けて溶接する。
【0037】
16.容器の内側からプラグ及び封じを取外す。
17.容器の内側の残っている短い管及びノズルの開口に於ける欠陥があれば、それを切削して除く。
18.型板を取付けて、配管の残っている長さを決定し、支持体に取付ける。
【0038】
19.型板の寸法に基いて、新しい長さに加工する。
20.新しい配管を炉心プレートに取付け、ノズルから突出する管の端に収縮継手を係合させる。
21.管接続部に対してチネル材料を収縮させる為に継手を加熱する。
22.現存の配管ブラケットにクランプを取付け、交換配管を支持する。
【0039】
上に述べた炉心差圧及び中性子吸収材注入装置は、現在原子炉に取付けられている多数の既知の現存の炉心差圧及び中性子吸収材注入装置と置き換える為に利用することが出来る。更に、この装置は、IGSCCの可能性を小さくし、こうして装置の破損の恐れを小さくする。
本発明についてこれ迄説明した所から、本発明の目的が達成されたことは明らかである。本発明を詳しく説明し、図面に示したが、これは例を示したものにすぎず、本発明を制約するものではないことを承知されたい。従って、本発明の範囲は特許請求の範囲によって定められるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子炉圧力容器の側面図。
【図2】図1の線2−2に沿って見た公知の差圧及び中性子吸収材注入装置の一部分を切欠いた側面図。
【図3】図2の線3−3に沿って見た公知の差圧及び中性子吸収材注入装置の部品の側面図。
【図4】図2の線4−4に沿って見た公知の差圧及び中性子吸収材注入装置の部品の側面図。
【図5】別の公知の差圧及び中性子吸収材注入装置の一部分を切欠いた側面図。
【図6】図5に示した装置の平面図。
【図7】更に別の公知の差圧及び中性子吸収材注入装置の一部分を切欠いた側面図。
【図8】図7の線8−8に沿って見た更に別の公知の差圧及び中性子吸収材注入装置の側面図。
【図9】本発明の一実施例による差圧及び中性子吸収材注入装置の一部分を切欠いた側面図。
【符号の説明】
22 圧力容器
24 開口
26 ノズル
34 炉心プレート
70,74 ポート
202 第1の管部分
204 第2の管部分
208 第3の管部分
210 開放端
214 環状空間

Claims (10)

  1. 圧力容器(22)、該圧力容器内の中間位置で略水平の向きに配置された炉心プレート(34)、該炉心プレートより下方の場所で圧力容器の壁を貫通する開口(24)、及び前記圧力容器の壁の開口から延在していて、第1の直径を持つノズル中孔(38)を有するノズル(26)を含んでいる原子炉に対する炉心差圧及び液体制御配管装置(200)に於いて、
    前記ノズル中孔(38)の中及び前記圧力容器の壁の前記開口(24)の中に配置され且つその中を通るように形成された第1の管部分(202)と、この第1の管部分(202)に接続される第2のL字形の管部分(204)とを含む管集成体を有し、
    少なくとも前記第1の管部分(202)は、前記ノズル中孔(38)の第1の直径より小さく且つ前記圧力容器の壁の前記開口(24)の直径より小さい直径を持ち、前記管集成体の開放端が前記炉心プレート(34)より上方の高さの所で前記圧力容器(22)内に配置されていることにより、
    前記炉心プレート(34)より上方の高さに於ける圧力は、前記管集成体を通じて第1の管端から前記圧力容器の外部に位置する第2の管端まで連通し、且つ、前記開口の場所に於ける前記圧力容器(22)内の圧力は、前記第1の管部分(202)の外面と前記圧力容器(22)の壁並びに前記ノズル中孔(38)の壁との間の環状空間(214)を通じて連通し、中性子吸収剤を前記環状空間(214)を介して前記圧力容器中に注入可能であることを特徴とする炉心差圧及び液体制御配管装置。
  2. 前記管集成体が更に、前記第1の管部分と前記第2の管部分とを結合する第1の収縮継手(206)を含んでいる請求項1記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  3. 前記第1の収縮継手がチネル継手である請求項2記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  4. 前記管集成体が更に、前記第2の管部分の一端に結合された一端及び前記炉心プレートより上方の高さの所に配置された他端(210)を持つ第3の管部分(208)を含んでいる請求項1記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  5. 前記管集成体が更に、前記第2の管部分と前記第3の管部分を結合する第2の収縮継手(212)を含んでいる請求項4記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  6. 前記第2の収縮継手がチネル継手である請求項5記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  7. 前記第1、第2及び第3の管部分がステンレス鋼より成る請求項4記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  8. 前記第1の管部分は、前記ノズル中孔の壁と前記第1の管部分の外面との間の環状空間(214)に前記ノズル中孔を介して中性子吸収材を注入する事が出来るように構成されている請求項1記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  9. 前記中性子吸収材が液体五硼酸塩である請求項8記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
  10. 前記吸収材が、前記圧力容器の壁の前記開口のうちの容器内側位置で前記圧力容器の内部に注入される請求項8記載の炉心差圧及び液体制御配管装置。
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