JP4227922B2 - 通信システムおよび音声パスと画像パスの接続・切断方法 - Google Patents

通信システムおよび音声パスと画像パスの接続・切断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4227922B2
JP4227922B2 JP2004086358A JP2004086358A JP4227922B2 JP 4227922 B2 JP4227922 B2 JP 4227922B2 JP 2004086358 A JP2004086358 A JP 2004086358A JP 2004086358 A JP2004086358 A JP 2004086358A JP 4227922 B2 JP4227922 B2 JP 4227922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
voice
state detection
call
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004086358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005277645A (ja
Inventor
浄二 渡部
和人 田崎
浩二 會田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Communication Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Communication Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Communication Technologies Ltd filed Critical Hitachi Communication Technologies Ltd
Priority to JP2004086358A priority Critical patent/JP4227922B2/ja
Publication of JP2005277645A publication Critical patent/JP2005277645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4227922B2 publication Critical patent/JP4227922B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、IP網を介して中央制御装置と複数の音声端末装置および画像端末装置を備えた周辺通信装置間を接続して音声データおよび画像データを通信する通信システムおよびこの通信システムにおける音声パスと画像パスの接続・切断方法に関する。さらに、本発明は、通信網を介して多くの端末装置を監視する遠隔監視センターと、遠隔監視センターに監視データを伝送する複数の端末装置を具備した遠隔地に設置された音声・画像監視部とを、IP網を介して接続した遠隔監視システムにおいて、両者の間の画像パスと音声パスを要求に応じて独立して接続または切断するようにした通信方法に関する。
従来、通信網を介して中央制御装置と複数の音声端末装置および画像端末装置を備えた周辺通信装置間を接続して音声データおよび画像データを通信する通信システムが提案されている。このような通信システムは、通信を介して複数の端末装置を監視する遠隔監視センターと、該遠隔監視センターに監視データを伝送する複数の端末装置とからなる周辺通信装置で構成される遠隔監視システムに用いられる。この遠隔監視システムは、画像のみを監視目的とする画像監視システム、音声のみを監視目的とする音声監視システム、音声および画像を同時に監視する音声・画像監視システムがあり、一般的な用途として、例えば消費者金融などの無人店舗の遠隔監視や警備システムを遠隔監視する遠隔監視システムに用いられる。
例えば、消費者金融などの無人店舗を遠隔監視する遠隔監視システムは、無人店舗内に設置した複数の監視カメラおよび複数の端末装置からなる音声・画像監視部と、オペレータがいる遠隔監視センターとを、ISDNなどの通信回線を介して接続して構成される。
監視カメラは、常時店舗内を監視し、店舗内の状態などを撮像した画像データを遠隔監視センターへ送信する手段であり、店舗内の複数箇所に設置される。
端末装置は、現金の払い出しを行うATM装置や契約処理などを行なう契約端末装置などから構成される。
ATM装置は、遠隔監視センターからの指令によって現金払い出しなどの処理を行う装置であり、指令によって、各種の操作案内などを表示する画像表示画面と音声データを出力するスピーカと現金払い出し機構を有している。
契約端末装置は、操作案内などを表示する画像表示画面と、遠隔監視センターにいるオペレータの音声を出力するスピーカと、利用者の上半身を撮像する第1のカメラと、所定の位置におかれた運転免許証や身分証明書などを撮像する第2のカメラと、利用者の音声が入力されるマイクロホンと、各種のデータを入力するテンキーなどの入力手段とを有している。
店舗に配置された音声・画像監視部からは、複数の監視カメラから店舗内の状況を示す画像データが、ATM装置から各種の入力データが、契約端末装置から第1のカメラからの画像データおよび第2のカメラからの画像データならびに音声データと入力データが、遠隔監視センターへそれぞれ送られる。
遠隔監視センターからは、ATM装置へ制御データが、契約端末装置へ画像データおよび音声データならびに操作信号などが送信される。
このような音声・画像監視システムにおいては、音声・画像監視部から、複数の画像データおよび音声データならびにその他のデータが、遠隔監視センターへ伝送され、遠隔監視センターから、制御データや音声データが音声・画像監視部へ伝送される。
上述したような、音声データと画像データを同時に通信する音声・画像監視システムにおいて、ISDN回線を介してデータを伝送する方式をIP網を介してデータを伝送する方法に代えた場合に、同時に音声データと画像データを多重化して通信すると、音声データ分の伝送帯域と画像データ分の伝送帯域を加えた大きな伝送帯域が必要となる。
音声・画像監視システムにおける画像データと音声データの通信においては、画像データは、フレームレートを低下させるなどして狭帯域の伝送路を使用して伝送しても、精細でかつ高画質な画像を伝送して監視することが可能となる。しかしながら、同一の狭帯域伝送路上に音声データと画像データの双方を伝送することは伝送線路に負荷をかけることとなる。すなわち、音声データと画像データの双方を同一の狭帯域の伝送路上で伝送するときには、音声データを搭載した音声パケットを画像データに優先して伝送するようにしても、伝送路が輻輳している場合には、遠隔監視センターとの間で、音声のゆらぎや遅延が発生し、音質劣化の原因となることが考えられる。これに対しては、伝送帯域を音声データのみの通信に使用するまたは画像データの伝送帯域を極めて狭くして通信することによって、音声パケットの遅延やゆらぎを軽減させることが可能となる。
従来の画像データと音声データの通信モードを選択する方法として、「テレビ電話およびテレビ電話の発信方法」が提案されている。この発信方法は、ISDN網などに接続されたPBXや専用線網に接続されたテレビ電話装置において、音声データおよび画像データを通信するテレビ電話モード(非制限ディジタルモード)と、音声のみを通信する電話モード(音声モード)を備え、モード選択ボタンを押下して非制限ディジタルモードまたは音声モードを選択し相手端末に発信して接続するか、または非制限ディジタルモードで発信し、相手装置との間の通信が確立しなかった場合に、相手装置から返送された理由コードに応じて、自動的に音声モードに切り替えて再発信することを可能としている(例えば、特許文献1参照)。
また、画像データと音声データの通信切断方法として、「画像通信端末の切断制御方法」が提案されている。この画像通信端末の切断制御方法は、ISDNで音声通信と画像通信を同一の相手と行っている場合の通信の切断時の操作を正確かつ効率的に行えるようにすることを目的とし、画像通信と音声通信を行う通信端末間で同一の相手端末への発信により画像通信と音声通信とを同時に行っている際に、主制御部が、音声信号の切断制御信号を画像通信の切断制御信号より先に受信した際に、画像情報が転送中か否かを監視して、転送中の場合にはまず音声通信を切断した後画像通信のデータ転送終了時に画像通信を自動的に切断し、画像情報が転送中でないときには、音声通信の切断と同時に画像通信も切断し、画像通信の切断制御信号を先に受信した際には、画像通信を切断した後単独の音声通信に移行するように制御する通信端末の切断制御方法である(例えば、特許文献2参照)。
上記第1の従来技術においては、画像や音声の同時通信モードおよび音声のみの通信モードを自動的に選択することによる通信確立手法が行なわれているが、狭帯域伝送路で音声データと画像データを同時に伝送する場合、音声の品質やリアルタイム性および画像の画質やリアルタイム性は、伝送路帯域によって大半が決まってしまう。
また、上記第二の従来技術においては、音声と画像通信時の切断制御手法が提案されているが、画像データ音声データとその他のデータの組み合せ態様が時間の経過とともに変化する遠隔監視システム等の通信においては、組み合わせの変化に対応して接続態様を変更することはできない。
このように、従来の技術では、音声の品質やリアルタイム性および画像の画質やリアルタイム性が伝送路の帯域幅に依存することから、狭帯域伝送路で音声通信を行っている状況でリアルタイム高画質伝送の要求が発生したときに、適切な対応ができないという問題があった。
すなわち、上記従来技術は、音声と画像の通信端末において画像と音声の同時通信モードと音声のみの通信モードを切り替える手法、音声と画像通信時の切断制御手法が提案されているが、画像データ音声データとその他のデータを有し、これらのデータの組み合せ態様が時間の経過とともに変化する遠隔監視システム等の通信については配慮されていない。例えば、これらの従来技術を複数の監視カメラやATM装置ならびに契約端末を有する音声・画像監視装置に使用する場合、それぞれのカメラや端末などの装置に関連するセンサーからの入力情報に基づいて、自動的に通信接続のモードを切り替えることは、考慮されていない。
特許第3260819号公報 特開平5−130260号公報
本発明の目的は、多くの端末装置と通信する中央制御装置と、中央制御装置に音声データまたは画像データを伝送する複数の端末装置を具備した遠隔地に設置された周辺通信装置とを、IP網を介して接続した通信システムにおいて、両者の間の画像パスと音声パスを要求に応じて独立して接続または切断することができる通信システムおよびこの通信システムによって実現できる通信方法を提供することにある。
すなわち、本発明の目的は、IP網を介して音声データおよび画像データを伝送する音声データ・画像データ通信システムにおいて、狭帯域伝送路での音声データおよび画像データの通信モードを切り替えて、音声および画像伝送モード/音声のみ伝送モード/画像のみ伝送モードのいずれかの通信モードに制御することにより、限られた伝送帯域の中で通信品質の向上を図ることにある。
上記目的を解決するために、本発明は、遠隔監視システムなどの狭帯域伝送路を介した音声データと画像データの通信システムにおいて、IP網を介した通信を用いて、画像データおよび/または音声データをそれぞれの接続先を選択して接続または切断処理を行なえるようにした。
すなわち、本発明は、遠隔監視システムなどの狭帯域伝送路を介した音声データと画像データの通信システムにおいて、状態検出情報に基づいて現在通信すべき対象が音声データなのか画像データなのかを識別し、与えられた伝送路帯域内で画像データおよび音声データの通信品質の向上を図る。
具体的には、本発明は、IP網を介して中央制御装置と複数の音声端末装置および画像端末装置を備えた周辺通信装置間を接続して音声データおよび画像データを通信する通信システムにおいて、前記周辺通信装置に、音声端末装置であるマイクロホンと、画像端末装置であるカメラと、マイクロホンおよびカメラならびにその他の端末装置などの各種端末装置の状態を検出する状態検出手段と、状態検出手段の状態を検出して状態検出情報を作成する手段と、状態検出情報およびカメラからの画像データならびにマイクロホンからの音声データをIP網に送出する通信装置とを備え、前記中央制御装置に、前記周辺通信装置からの状態検出情報と接続先および伝送帯域を対応付けて記述した回線接続パターンテーブルを備えるとともに、周辺通信装置から受信した状態検出情報に基づいて前記回線接続パターンテーブルを参照して接続先および伝送帯域を指定した発呼指示情報を作成するセンター装置と、発呼指示情報に基づいて指定された接続先に指定された伝送帯域で発呼または呼を切断するとともに周辺通信装置内の音声端末装置および/または画像端末装置間でデータの送受信を行なうセンターサーバとを備え、中央制御装置と周辺通信装置との間で音声データおよび画像データを通信するようにした。
さらに、本発明は、上記通信システムにおいて、前記中央制御装置と前記周辺通信装置間の通信モードが、音声データおよび画像データを同時に通信するモードと、音声データのみを通信するモードと、画像データのみを通信するモードのいずれかであり、中央制御装置と周辺通信装置内の各種端末装置との通信のモードを、状態検出情報に基づいてモード別に切り替えて呼の接続または呼の切断を行うようにした。また、上記通信システムにおいて、前記状態検出情報が、周辺通信装置内の各種端末装置のいずれかが接続先であることを示す情報と、呼の接続を要求するか呼の切断を要求するかを示す状態情報を含むようにした
本発明は、上記通信システムを、前記中央制御装置を遠隔監視センターとし、前記周辺通信装置を音声・画像監視部とし、音声・画像監視部から監視センターへ送信されるデータが監視データまたはその他のデータである遠隔監視システムを対象とした。
本発明は、IP網を介して中央制御装置と複数の音声端末装置および画像端末装置を備えた周辺通信装置間を接続して音声データおよび画像データを通信する通信システムの音声パスと画像パスの接続・切断方法において、前記周辺通信装置が、各種端末装置の状態の変化を検出すると、状態検出情報を前記中央制御装置へ出力し、前記中央制御装置が、周辺通信装置から受信した状態検出情報に基づいて前記周辺通信装置からの状態検出情報と接続先および伝送帯域を対応付けて記述した回線接続パターンテーブルを参照して接続先および伝送帯域を指定した発呼指示情報を作成し、発呼指示情報に基づいて指定された接続先に指定された伝送帯域で発呼または呼を切断するとともに周辺通信装置内の各種端末装置間でデータの送受信を行なうようにした。また、前記中央制御装置と周辺通信装置の各種端末装置間で行われる通信のパターンを、音声データと画像データを同時に通信するモードと、音声データのみを通信するモードと、画像データのみを通信するモードのいずれかとした。
音声および画像を用いて遠隔監視する音声・画像監視システムにおいては、画像データは、その用途によって、精度やフレームレートに対する要求が異なり、送信する画像データの大きさが異なる。すなわち、
ア. 監視カメラでは、店舗内に利用者が入ってくるまでは、遠隔監視センターへ送出される監視画像は比較的低い精細度または低いフレームレートでも許容される。
イ. 一方、店舗内に利用者が入ってきたことを検出した場合には、監視画像は比較的精度が高く高いフレームレートすなわち比較的大きな画像データで遠隔監視センターへ送出することが好ましい。
ウ. 利用者が契約端末装置を利用する場合には、装置の前にいる利用者の上半身の映像を第1のカメラで高精細に撮像する必要があるが、この場合利用者の上半身の動きは小さく画像データの圧縮率を上げることができるので比較的大きな画像データを遠隔監視センターへ送出することができる。
エ. 契約端末装置において、身分証明書や免許証などの個人を特定することができる静止画像を第2のカメラで撮像する場合には、真偽の判断などを行う必要から高精細な画像が必要となり大きな画像データを遠隔監視センターへ送出することが必要となる。
オ. 利用者がATM装置を利用する場合には、画像データを送出する場合には、前記ウと同様に比較的大きな画像データの送出が必要となる。
一方、音声データおよびその他のデータについて考えると、
カ. 店舗内に利用者が入ってくるまでは、音声データは少ない量であってよく、その他のデータ量は少ない。
キ. 店舗内に利用者が入ってくると、音声データは比較的多い量が好ましく、その他のデータ量は少ない。
ク. 利用者が契約端末装置を利用する場合には、第1のカメラの画像が送出されている間は利用者と遠隔監視センター間で音声により対話することが必要となり、音声データの量は多くなり、その他のデータの量も比較的多くなる。
ケ. 契約端末装置の第2のカメラから静止画像データが送出されている間は、利用者と遠隔監視センターとの間で対話する必要は少なく、音声データの量は少なくて済み、その他のデータ量も少なくて済む。
コ. 利用者がATM装置を利用する場合には、音声データ量は遅延などの発生しないデータ量で通信することが必要であり、キーボードなどから入力されるその他のデータはあまり多くはならない。
本発明は、画像データと音声データの組み合わせが時間の経過とともに変化する通信システムにおいて、画像の高画質監視および音声の音質向上を計るために、以下のような伝送モードを状態検出情報に基づいて自動的に選択する。すなわち、
サ. 通常の店舗内を監視する通常監視時は、音声・画像監視部から音声データと画像データをそれぞれの接続先へIP網を介して伝送するノーマル伝送モードとされる。
シ. 店舗内へ利用者が入ってきたことを状態検出情報で検出したり、契約端末装置における通常の画像や高精細な画像の伝送の必要性を状態検出情報により検出すると、画像データのみを圧縮してIP網を介して接続先に伝送する精細かつ高画質の伝送を行なう画像データ専用伝送モードとされる。
ス. 契約端末装置やATM装置において音声データのみを伝送する必要を状態検出情報によって検出すると、音声のみのデータを圧縮・多重化してIP網に伝送する音声データ専用伝送モードとされる。
セ. 画像データ専用伝送モードや音声データ専用伝送モードの解除を状態検出情報で検出すると、画像データ専用伝送モードおよび音声データ専用伝送モードは解除され、音声および画像データを同時に伝送するノーマルモードへとされる。
すなわち、本発明は、音声・画像監視システムの遠隔監視センターが、音声・画像監視部に組み込まれた状態検出手段からの状態検出情報およびコントロールウエアを用いて、状態検出情報に対して、現在伝送すべきデータが音声データなのか画像データなのかを判定し、音声データ専用伝送モード時には伝送路に圧縮・多重化された音声データ通信のみの接続を行い、画像データ専用伝送モード時には精細画質モードの画像データ通信の接続を行ない、音声と画像を同時に通信するノーマルモード時には圧縮・多重化された音声データと通常画質モードの画像データ通信を行なう制御手段を備える。換言すれば、本発明は、画像データ・音声データのIP網を介した通信において、被監視側装置から送られてきた状態監視情報に基づいてセンター側装置が対象となる接続先と個別接続・切断方法及び同時接続切断方法を採用することを特徴とする。
前記制御手段を用いれば、IP網などの狭帯域伝送路にて動作する音声・画像監視視システムにおいて、限られた狭帯域伝送路(例えば64〜384Kbps)の中で通信品質を向上させることができる。
上述のように、本発明によれば、画像データおよび音声データのIP網を介した通信において、画像データと音声データを個別に接続または切断する方法および両者を同時に接続または切断する方法を提供することにより、対象の状況に応じて画像データと音声データの量を変更することが可能となり、狭帯域伝送路での通信における性能向上及び品質向上を計ることができる。
以下、本発明にかかる通信システムを音声・画像監視システムに適用した場合の実施形態を、無人店舗における音声・画像監視の場合を例にとり説明する。図1を用いて、本発明にかかる音声・画像監視システムの構成を説明する。音声・画像監視システムは、音声・画像監視部1と遠隔監視センター3を、IP網5を介して接続して構成される。
音声・画像監視部1は、制御装置11と、通信制御装置12と、監視カメラ13−1〜13−n、ATM装置14−1〜14−n、契約端末装置15、状態検出手段16―1〜15―nなどの各種端末装置を有して構成される。
制御装置11は、音声・画像監視部1の全体の動作を制御する手段であり、状態検出手段16からの状態検出情報をIPパケットに形成して通信制御装置12へ送出する機能、および、状態検出手段16からの状態検出情報に基づいて監視カメラ13、ATM装置14、契約端末装置15などの動作を制御する機能を有している。
通信制御装置12は、制御装置11からの状態検出情報を搭載したIPパケットを遠隔監視センター3に送り出す働きと、遠隔監視センター3と音声・画像監視部1に設けた各種の装置との間の通信の接続および切断を制御する手段である。通信制御装置12は、IP網などとの接続を制御するインタフェース制御部121を有しており、遠隔監視センター3と各種装置との間で画像データ・音声データのIPパケットの送受信を制御する。
監視カメラ13は、店舗内の状態を監視する撮像装置であり、店舗内を撮像した画像データを制御装置11へ入力する手段であって、店舗内のほか、ATM装置14が設置されたブースや、契約端末装置15が設置されたブースにも設置される。監視カメラ13は、アナログ画像信号を制御装置11へ入力する。
ATM装置14は、遠隔監視センター3と通信しながら金銭の払い出しを行なう装置であり、カードの情報を読み取るカード情報読取手段と、数値データや応答情報などを入力する入力手段と、入力指示や入力データや動作状態などを表示する表示画面と、ATM装置の動作状態を検出する状態検出手段と、現金を払い出す現金払出手段などを有している。
契約端末装置15は、遠隔監視センター3との間で通信しながら、利用者が新たに契約を結ぶ際に使用する端末装置であり、利用者の上半身像などを撮像する第1のカメラと、証明書などを撮像する第2のカメラと、遠隔監視センター3との間で通話する際に使用するマイクロホンおよびスピーカと、数値データや応答情報を入力する入力手段と、入力指示、入力データ、動作状態、センターの対応者の画像などを表示する表示画面と、カード作成手段と、契約端末装置の動作状態を検出する状態検出手段を有している。
状態検出手段16は、店舗内へ人が入ってきたこと、ATM装置14や契約端末装置15が設置されたブースに利用者がきたこと、ATM装置14や契約端末装置15が所定の動作状態となったことを検出して状態検出情報を出力する手段である。すなわち、状態検出手段16は、店舗内などに設けられた各種センサーや各種装置に設けたセンサーなどにより制御装置11に状態検出情報を提供する手段である。
遠隔監視センター3は、音声・画像監視部1との間で音声データ・画像データを送受信して音声・画像監視部1を監視する装置であり、音声・画像監視部1からの状態検出情報に基づいて、音声・画像監視部1の各種装置との間で呼を接続または切断する装置である。
遠隔監視センター3は、センターサーバ31と、センター装置32とを有して構成される。
センターサーバ32は、IP網5を介して各音声・画像監視部1の各種装置との間で呼を接続または切断する呼接続制御を行うとともに、各接続相手からの要求に応じて各種データなどを送出する働きを有している。
センター装置32は、各音声・画像制御部1の各種装置からの状態検出情報に基づいて回線接続パターンテーブル321を参照して、相手装置との間の接続の態様を決定してセンターサーバ31へ通知することによって、呼の接続および切断を指示する手段である。
IP網5は、音声・画像監視部1と監視センター3の間を結ぶ通信網で、IPパケットのヘッダに記述されたアドレスの接続先との間で通信ることができる。
回線接続パターンテーブル321の構成例を、図2を用いて説明する。回線接続パターンテーブル321は、どの状態検出手段からどのような状態検出があったかが記述された状態検出情報と、この状態検出情報に対応した回線の接続先情報(ドレ)と、伝送するデータが音声であるか画像であるかを示す伝送データ種別情報と、音声データの伝送帯域幅を表す音声データ帯域幅情報とが記述されて構成される。
たとえば、店舗内監視状態にある待機状態であるパターン1は、第1の監視カメラからの画像を伝送するパターンであり、いずれの状態検出手段からもなんら信号が入力されない状態にある。パターン1は、接続先情報が監視カメラ1、伝送データ種別情報が動きの少ない動画像データ、音声データ帯域幅情報が0Kbpsに設定される。このような状態では、動画像データは、予め設定された伝送帯域幅64Kbpsを全て用いて店舗内を画像で監視することができる。この場合、複数の監視カメラに接続してそれぞれの画面を時分割で受信することによって、遠隔監視センター3のセンター装置32の監視画面内に複数の画面を分割表示して監視することができる。この場合、接続先情報としては、複数の監視カメラが設定される。
パターン1の状態で、店舗内に人が入ってきたことを状態検出手段2が検出した場合のパターン2は、監視カメラ1およびマイクロホン1からの動画像データおよび音声データを伝送するパターンで、接続先情報が監視カメラ1およびマイクロホン、伝送データ種別情報が動画像データおよび音声データ、音声データ帯域情報が8Kbpsに設定され、画像データは残り56Kbpsで伝送される。このような状態では店舗内のドアの開閉音や足音などの言葉として意味を持たない音声を低音質な音声として、動きのある動画像を比較的高いレートの動画像として監視することができる。
利用者が、ATMブースに入ってきたことを状態検出手段2が検出した場合のパターン3は、ATM装置に設けたカメラからの画像を伝送するパターンで、接続先情報がATM装置のカメラ(ATMカメラ)、伝送データ種別情報が動画像データ、音声データ帯域幅情報が0Kbpsに設定される。このような状態では、画像データは、予め設定された伝送帯域幅64Kbpsを全て用いて伝送することができ、監視センターのオペレータは利用者の上半身の状態のよい動画像を見ながら対応することができる。
パターン4は、利用者が送受話器をとりあげ緊急通話もしくはオペレータとの間の通話を望む場合であり、オフフックによって、状態検出手段3がオフフックを検出した場合である。パターン4は、接続先情報がATM装置の電話機、伝送データ種別情報が音声データ、音声データ帯域幅情報が64Kbpsに設定される。このような状態では、音声データは、予め設定された伝送帯域幅64Kbpsを全て用いて伝送することができ、監視センターのオペレータは品質のよい音声で利用者と対話することができる。
パターン5は、契約端末装置が設置されたブースに利用者が入ってきたことを状態検出手段4が検出した場合である。パターン5は、接続先情報が契約端末装置のマイクロホン、伝送データ種別情報が音声データ、音声データ帯域幅情報が64Kbpsに設定される。このような状態では、音声データは、64Kbpsを用いて伝送することができ、監視センターのオペレータは契約端末装置の前に座った利用者と良好な音質で対話することができる。
パターン6は、利用者が契約端末装置を操作したことを状態検出手段5が検出した場合である。パターン6は、接続先情報が契約端末装置のカメラ1、伝送データ種別情報が音声データおよび動画像データ、音声データ帯域幅情報が32Kbpsに設定される。このような状態では、音声データおよび動きの少ない動画像データは、それぞれ32Kbpsを用いて伝送することができ、監視センターのオペレータは契約端末装置の前に座った利用者の上半身の動きの少ない動画像を見ながら比較的良質な音質で対話することができる。
パターン7は、利用者が契約端末装置のカメラ2に免許証などの身分証明書を載置したことを状態検出手段6が検出した場合である。パターン7は、接続先情報が契約端末装置のカメラ2、伝送データ種別情報が高精細な静止画像データ、音声データ帯域幅情報が0Kbpsに設定される。このような状態では、静止画像データは、高精細な静止画像であり64Kbpsの全てを用いて伝送することができ、監視センターのオペレータはきわめて良質な画像を見ながら身分証明書の記載内容や真偽などを確認することができる。
以下、同様に各種パターンが設定される。
図3を用いて、音声・画像監視部1の制御装置11の機能構成を説明する。制御装置11は、主制御部111と、主メモリ112と、フラッシュメモリ113と、音声処理部114と、画像処理部115と、データ処理部116と、状態検出制御部117とを有して構成される。
主制御部111は、装置全体の制御を行なうコントロールウエアが動作する制御部であり、状態検出手段15からの状態情報や、ATM装置14や契約端末装置15の状態検出手段16からの動作情報に基づいて、データ伝送モードを選択する伝送モード選択情報を作成し通信制御装置12のインタフェース制御部121へ送出する機能を有している。
主メモリ112は、動作情報などの各種情報や主制御部111の動作プログラムのワークエリアとして働く記憶手段である。
フラッシュメモリ113は、コントロールウエアおよび統計情報や障害ログなどを格納する記憶手段である。
音声処理部114は、音声データを圧縮伸張処理する機能を有しており、音声データの圧縮・伸張制御を行なう音声圧縮伸張制御部1141と、マイクロホンからのアナログ信号をA/D変換して音声圧縮伸張制御部1141へ送出し、音声圧縮伸張制御部1141からのディジタル信号をD/A変換してスピーカへ出力する音声CODEC1142を有している。
画像処理部115は、画像データに圧縮・伸張・符号化・復号化制御を行なう画像符号化復号化制御部1151と、カメラ13からのアナログ画像信号をA/D変換して画像符号化復号化制御部1151へ送出し、画像符号化復号化制御部1151からのディジタル信号をD/A変換して表示部へ出力する画像CODE1152を有している。
データ処理部116は、ATM装置14や契約端末装置15の入力手段からのデータおよび契約端末装置15のカード作成手段へのデータを処理する手段である。
状態検出制御部117は、各種の状態検出手段16からの状態検出情報を主制御部111に通知する手段である。
本発明による、画像データ・音声データ通信に付随した個別接続・切断方法は、狭帯域伝送路におけるデータ通信を品質向上させる方式である。
音声・画像監視部1は、状態検出手段16からの状態検出情報を受けると、たとえばH.323IP電話用呼制御によって、遠隔監視センター3へ状態検出情報を通知する。この通知には、どの状態検出手段からの状態検出情報であるか、その検出内容が何であるかが記述されている。
〔動作例〕 例えば契約端末装置15と遠隔監視センター3の間で契約処理を実行する実施例の動作について、図4〜図7のシーケンス及び図8のアクセスフローチャートを参照して説明する。
図4は、たとえばパターン2に示される画像と音声の同時接続時のシーケンスを示し、音声・画像監視部が出力した状態検出情報によって画像と音声を同時に遠隔監視センターに接続する例を示している。利用者が例えばATM装置のブースに入って装置の前に位置すると、状態検出手段1がこれを検出して(S1)、音声・画像監視部から状態検出手段1が利用者がATMブースに入ってきたことを示す状態検出1“ON” 情報をH.323IP電話呼制御によってセンターサーバへ出力する(S2)。センターサーバは、状態検出1“ON”情報をセンター装置に転送する(S3)。
状態検出1“ON”情報を受けたセンター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、状態検出1“ON”情報に対応した監視カメラ1とマイクロホン1を接続先と決定し、マイクロホン1に対して8Kbpsの帯域を監視カメラ1に対して56Kbpsの帯域をそれぞれ確保することを選択して(S4)、監視カメラ1に対する画像データの56Kbpsの呼とマイクロホン1に対する音声データの8Kbpsの呼の接続をセンターサーバに指示する(S5)。センターサーバは、音声・画像監視部のマイクロホン1に対して8Kbpsの音声データおよび監視カメラ1に対する56Kbpsの画像データの接続を行なう発呼を行う(S6)。
センター装置と監視カメラ1およびマイクロホン1との間の呼接続が確立すると、音声と画像で両者の間が接続され、センター装置側のオペレータはATM装置側の利用者と、音声(S7)と動画(S8)による店舗内を監視することができる。この場合は、音声(VoIP)データの伝送量と画像データ(Video)の伝送量を規定の伝送帯域(64Kbps)内に押えて、通信することができる。
図5を用いて、パターン3に示される画像データのみを伝送する場合の処理を説明する。例えば、ATM装置が設置されたブースへ利用者が入ってきたことを状態検出手段2が検出(状態検出手段2ON)すると(S11)、音声・画像監視部は状態検出2“ON”情報をセンターサーバへ通知する(S12)。センターサーバは状態検出2“ON”情報をセンター装置へ転送する(S13)。
センター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、状態検出2“ON”情報に対応したATM装置に設けたカメラを接続先と決定し、カメラに対して64Kbpsの帯域を確保することを選択して(S14)、ATMカメラに対する画像データの64Kbpsの呼の接続をセンターサーバに指示する(S15)。センターサーバは、音声・画像監視部のATMカメラに対する64Kbpsの画像データの接続を行なう発呼を行う(S16)。音声・画像監視部のATMカメラはセンター装置に接続され、画像通信が行われ(S17)て、オペレータは利用者の画像を見ながら対応することができる。
利用者がATM装置の利用を終了してATM装置を設置したブースから離れると、状態検出手段2が検出(状態検出手段2OFF)する(S38)と、音声・画像監視部は状態監視2“OFF”情報をセンターサーバへ通知する(S19)。センターサーバは状態検出2“OFF”情報をセンター装置へ転送する(S20)。センター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、状態検出2情報に対応したATMカメラと伝送データ種別を決定し(S21)、画像呼の切断をセンターサーバへ指示する(S22)。センターサーバは、ATMカメラに対する64Kbpsの呼接続を切断する処理を行い(S22)、画像通信を終了する。
図6は、たとえばパターン4に示されるATM装置に設けた電話機(ATM電話機)によって音声通話を行う例を示し、利用者がATM電話機1の送受話器をオフフック(状態検出手段3ON)して音声通話を選択する(S31)と、音声・画像監視部は、状態検出3“ON”情報をセンターサーバに通知する(S32)。センターサーバは状態検出3“ON”情報をセンター装置に転送する(S33)。
センター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、ATM電話機1を接続先と決定し、64Kbpsの音声データの帯域を確保することを選択して(S34)、状態検出3“ON”情報に対応したATM電話機1に対する音声データの64Kbpsの呼の接続をセンターサーバに指示する(S35)。センターサーバは、音声・画像監視部のATM電話機1に対して64Kbpsの音声データの接続を行なう発呼を行う(S36)。音声の呼接続が確立すると、音声で両者の間が接続され、センター装置側のオペレータとATM電話機1側の利用者は、良好な音質の音声によって対話することができる(S37)。
利用者が送受話器をオンフック(状態検出手段3OFF)して音声通話の終了を選択すると(S38)、音声・画像監視部は状態検出3“OFF”情報をセンターサーバに出力する(S39)。センターサーバは状態検出3“OFF”情報をセンター装置に転送する(S40)。センター装置は、状態検出3情報に対応した接続先およびデータ伝送種別を選択して(S41)、音声呼の切断をセンターサーバに指示する(S42)。センターサーバは、音声呼を切断する(S43)。
このようにして、音声呼の接続と切断を、音声・画像監視部のATM電話機の送受話器のオフフックおよびオンフック操作によって自動的に接続と切断処理を実行することができる。
図7を用いて、音声データと画像データを個別に接続および切断して、音声データ伝送モード、音声データ・画像データ伝送モード、画像データ伝送モードを推移する接続・切断処理を説明する。例えば、音声・画像監視部1の契約端末装置15と遠隔監視センター5のセンター装置との間でこれらの伝送モードを選択して通話する場合にあっては、まず、パターン4に示されるように利用者が契約端末装置が設置されたブースに入ってきたことを状態検出手段4が検出(状態検出手段4ON)する(S51)と、音声・画像監視部は状態検出4“ON”情報をセンターサーバへ通知する(S52)。
センターサーバは、受信した状態検出4“ON情報”をセンター装置へ転送する(S53)。センター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、契約端末装置のマイクロホン1を接続先と決定し、64Kbpsの音声データの帯域を確保することを選択して(S54)、状態検出4“ON”情報に対応した契約端末装置のマイクロホン1に対する音声データの64Kbpsの呼の接続をセンターサーバに指示する(S55)。センターサーバは、音声・画像監視部の契約端末装置のマイクロホン1に対して64Kbpsの音声データの接続を行なう発呼を行う(S56)。音声の呼接続が確立すると、音声で両者の間が接続され、センター装置側のオペレータと契約端末装置側の利用者は、良好な音質の音声によって対話することができる(S57)。
その後、利用者が契約端末装置の操作ボタンに触れる(状態検出手段5ON)と(S58)、パターン6に示すように、音声・画像監視部は状態検出5“ON”情報をセンターサーバへ通知する(S59)。
センターサーバは、受信した状態検出5“ON”情報をセンター装置へ転送する(S60)。センター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、契約端末装置のカメラ1とマイクロホン1を接続先と決定し、カメラ1とマイクロホン1にそれぞれ32Kbpsの帯域を確保することを選択する(S61)。センター装置は64Kbpsで通信している音声データの帯域を32Kbpsに縮小する音声帯域縮小指示をセンターサーバへ通知する(S62)とともに、状態検出5“ON”情報に対応した契約端末装置のカメラ1に対する画像データの32Kbpsの呼の接続をセンターサーバに指示する(S63)。センターサーバは、音声・画像監視部の契約端末装置のマイクロホン1に対する音声データの接続を64Kbpsの帯域から32Kbpsに縮小する処理(S64)を行なうとともに、契約端末装置のカメラ1に対する32Kbpsの画像データの発呼を行う(S65)。音声の呼接続の縮小および画像の呼接続画が確立すると、VoIP音声データ(S66)とVideo画像(S67)とで両者の間が接続され、センター装置側のオペレータと契約端末装置側の利用者は、画像と音声によって対話することができる。
このような状況の下で利用者が第2のカメラの下に身分証明書などを置く(状態検出手段6ON)と(S68)、パターン7に示すように、音声・画像監視部は状態検出6“ON”情報をセンターサーバへ通知する(S69)。
センターサーバは、受信した状態検出6“ON”情報をセンター装置へ転送する(S70)。センター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、契約端末装置のカメラ2を接続先と決定し、現在接続されているカメラ1とマイクロホン1の画像呼および音声呼の切断を決定するとともに、カメラ2に対する64Kbpsの帯域を確保することを選択する(S71)。ついで、センター装置は、音声呼と画像呼の切断をセンターサーバへ指示する(S72)とともに、契約端末装置のカメラ2への64Kbpsの画像発呼を指示する(S73)。センターサーバは、音声呼および画像呼の切断処理を実行した(S74)後、音声・画像監視部の契約端末装置のカメラ2に対する64Kbpsの画像発呼処理を実行する(S75)。この処理によって、監視センターのオペレータは身分証明書を高精細な静止画像で読むことができる。
契約処理が終了して、利用者が身分証明書をカメラ2から取り出す(状態検出手段6OFF)と(S77)、音声・画像監視部は状態検出6“OFF”情報をセンターサーバへ通知する(S78)。
センターサーバは、受信した状態検出6“OFF”情報をセンター装置へ転送する(S79)。センター装置は、回線接続パターンテーブルを参照して、契約端末装置のカメラ2を接続先と決定し、現在接続されているカメラ2の画像呼の切断を決定する(S80)。ついで、センター装置は、画像呼の切断をセンターサーバへ指示する(S81)。センターサーバは、画像呼の切断処理を実行する(S82)。この処理によって、働きを終了した画像呼を自動的に切断できる。
図8のアクセスフローチャートを用いて、接続および切断処理を説明する。接続開始は、状態検出“ON”情報を検出する(S101)から始まり、回線接続パターンテーブルを参照して状態検出情報が画像のみの接続に該当するか判定する(S102)。ステップS102において、画像のみの接続に該当する場合は使用可能帯域なデータまでの圧縮・符号化処理設定(S108)を行い、センターへの状態検出“ON”情報を通知する(S105)。ステップS102において、画像のみに該当しない場合は、次に音声のみに該当するかの判定を行う(S103)、音声のみに該当する場合は使用可能伝送帯域のデータまで圧縮・多重化処理設定(S109)を行い、センターへの状態検出“ON”情報を通知する(S105)。ステップS103において、音声のみに該当しない場合は、画像・音声の同時接続と判定し、センターへの状態検出“ON”情報を通知する(S105)。
状態検出“ON” 情報通知を受け取ったセンター装置は、受け取った接続モードに対する発呼指示(S106)を行い、センターと音声・画像監視部間で能力交換を行った後に接続確立およびデータ伝送開始(S107)を行う。
音声・画像監視部は、状態検出“OFF”情報を検出する(S110)もしくは、監視センターからの呼切断指示が通知(S114)されるまでは、接続モードに該当のデータの送受信を行う。音声。画像監視部は、状態検出“OFF”情報(S110)を受信すると、監視センターに状態検出“OFF”情報を通知する(S111)。状態検出“OFF”情報通知を受け取った監視センターは、音声・画像監視部に対して、呼切断指示を発行(S112)し、音声・画像監視部は呼切断(S113)を行う。
このようにして、音声・画像監視部からの状態検出情報に基づいて、監視センターで接続呼の接続先や伝送データ種別情報を決定して、この接続および切断を実行することができる。
本発明にかかる音声・画像監視システムの構成を説明するブロック図。 本発明で用いる回線接続パターンテーブルの構成例を説明する図。 本発明にかかる音声・画像監視システムを構成する音声。画像監視部の構成を説明するブロック図。 本発明における接続シーケンス図(その1)。 本発明における接続シーケンス図(その2)。 本発明における接続シーケンス図(その3)。 本発明における接続シーケンス図(その4)。 本発明におけるアクセスフローチャート。
符号の説明
1 音声・画像監視部
11 制御装置
111 主制御部
112 主メモリ
113 フラッシュメモリ
114 音声処理部
1141 音声圧縮慎重制御部
1142 音声CODEC
115 画像処理部
1151 画像符号化復号化制御部
1152 画像CODEC
116 データ処理部
117 状態検出制御部
12 通信制御装置
13 監視カメラ
14 ATM装置
15 契約端末装置
16 状態検出手段
3 遠隔監視センター
31 センターサーバ
32 センター装置
321 回線接続パターンテーブル
5 IP網

Claims (6)

  1. IP網を介して中央制御装置と複数の音声端末装置および画像端末装置を備えた周辺通信装置間を接続して音声データおよび画像データを通信する通信システムにおいて、
    前記周辺通信装置が、音声端末装置であるマイクロホンと、
    画像端末装置であるカメラと、マイクロホンおよびカメラならびにその他の端末装置などの各種端末装置の状態を検出する状態検出手段と、状態検出手段の状態を検出して状態検出情報を作成する手段と、状態検出情報およびカメラからの画像データならびにマイクロホンからの音声データをIP網に送出する通信装置とを備え、
    前記中央制御装置が、前記周辺通信装置からの状態検出情報と接続先および伝送帯域を対応付けて記述した回線接続パターンテーブルを備えるとともに、周辺通信装置から受信した状態検出情報に基づいて前記回線接続パターンテーブルを参照して接続先および伝送帯域を指定した発呼指示情報を作成するセンター装置と、発呼指示情報に基づいて指定された接続先に指定された伝送帯域で発呼または呼を切断するとともに周辺通信装置内の音声端末装置および/または画像端末装置間でデータの送受信を行なうセンターサーバとを有し、
    中央制御装置と周辺通信装置との間で音声データおよび画像データを通信することを特徴とする通信システム。
  2. 前記中央制御装置と前記周辺通信装置間の通信モードが、音声データおよび画像データを同時に通信するモードと、音声データのみを通信するモードと、画像データのみを通信するモードのいずれかであり、中央制御装置と周辺通信装置内の各種端末装置との通信のモードを、状態検出情報に基づいてモード別に切り替えて呼の接続または呼の切断を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記状態検出情報が、周辺通信装置内の各種端末装置のいずれかが接続先であることを示す情報と、呼の接続を要求するか呼の切断を要求するかを示す状態情報を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記中央制御装置が遠隔監視センターであり、前記周辺通信装置が音声・画像監視部であり、音声・画像監視部から監視センターへ送信されるデータが監視データまたはその他のデータである遠隔監視システムを対象とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. IP網を介して中央制御装置と複数の音声端末装置および画像端末装置を備えた周辺通信装置間を接続して音声データおよび画像データを通信する通信システムの音声パスと画像パスの接続・切断方法において、
    前記周辺通信装置が、各種端末装置の状態の変化を検出すると、状態検出情報を前記中央制御装置へ出力し、
    前記中央制御装置が、周辺通信装置から受信した状態検出情報に基づいて前記周辺通信装置からの状態検出情報と接続先および伝送帯域を対応付けて記述した回線接続パターンテーブルを参照して接続先および伝送帯域を指定した発呼指示情報を作成し、
    発呼指示情報に基づいて指定された接続先に指定された伝送帯域で発呼または呼を切断するとともに周辺通信装置内の各種端末装置間でデータの送受信を行なうことを特徴とする音声パスと画像パスの接続・切断方法
  6. 前記中央制御装置と周辺通信装置の各種端末装置間で行われる通信のパターンが、音声データと画像データを同時に通信するモードと、音声データのみを通信するモードと、画像データのみを通信するモードのいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の音声パスと画像パスの接続・切断方法。
JP2004086358A 2004-03-24 2004-03-24 通信システムおよび音声パスと画像パスの接続・切断方法 Expired - Fee Related JP4227922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086358A JP4227922B2 (ja) 2004-03-24 2004-03-24 通信システムおよび音声パスと画像パスの接続・切断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004086358A JP4227922B2 (ja) 2004-03-24 2004-03-24 通信システムおよび音声パスと画像パスの接続・切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005277645A JP2005277645A (ja) 2005-10-06
JP4227922B2 true JP4227922B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=35176858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004086358A Expired - Fee Related JP4227922B2 (ja) 2004-03-24 2004-03-24 通信システムおよび音声パスと画像パスの接続・切断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4227922B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4742909B2 (ja) * 2006-02-24 2011-08-10 沖電気工業株式会社 映像監視システム
CN100407669C (zh) * 2006-09-28 2008-07-30 华为技术有限公司 一种网络监听处理方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005277645A (ja) 2005-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030070177A1 (en) Computer program product for TV telephone system
US7671886B2 (en) Video-phone terminal apparatus, image-shooting method, and computer product
US7425979B2 (en) Communication system
EP0776130A2 (en) Camera control system with variable frame rate
JP4227922B2 (ja) 通信システムおよび音声パスと画像パスの接続・切断方法
JP2003259342A (ja) 遠隔監視装置及び遠隔監視システム
US20060221870A1 (en) Image communication method and communication apparatus
JP3727953B2 (ja) 端末装置及びその制御方法
KR20020096486A (ko) 이동전화기를 이용한 원격감시 장치 및 방법
JP2003256958A (ja) 遠隔監視装置及び遠隔監視システム
JPH11284986A (ja) 画像伝送装置
JP2004072441A (ja) 画像表示機能付きipカメラ電話機
JP3065647B2 (ja) マルチメディア端末およびその受信映像表示方法
JP2001016357A (ja) ドアホン機能付きターミナルアダプタ
JP2004112820A (ja) 携帯テレビ電話端末
JP2004135355A (ja) 端末装置及びウインドウ表示制御方法
JP2761120B2 (ja) テレビ電話装置
JP4088750B2 (ja) 非常通報映像伝送装置
JP2000307739A (ja) ドアホン子機アダプタ
JP4689533B2 (ja) テレビ対話装置
JP2003018570A (ja) データシステム
JP2001160857A (ja) テレビ会議装置
JPH0537669A (ja) 通信端末装置
JPH06197338A (ja) 留守番テレビ電話
JP4670782B2 (ja) 画像転送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees