JP4227548B2 - 被移送体の移送構造 - Google Patents

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Description

この発明は、重量物たるボックスカルバートやL型擁壁などの被移送体を移送する際に具現化される被移送体の移送構造の改良に関する。
地中に雨水の送水溝などを形成する際のボックスカルバートや擁壁を形成する際のL型擁壁などの重量物たる被移送体は、クレーン車を利用するなどして地上から開渠内あるいは暗渠内に降ろされ、たとえば、先に設置されている被移送体に連結される。
このとき、地上から降ろされる被移送体がそのまま先に設置されている被移送体に連結される以外は、一旦開渠内あるいは暗渠内に降ろされた被移送体を所定の設置位置まで移送することになる。
そして、開渠内あるいは暗渠内での被移送体の移送構造についは、従来から種々の提案があるが、たとえば、特許文献1に開示されているところでは、開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に延在された滑り面上に載置のジャッキに支持された被移送体たるボックスカルバートを適宜の手段で開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に移送させるとしている。
ちなみに、移送手段たる適宜の手段についてだが、既設のボックスカルバート側から引き出されるワイヤなどの牽引材を移送するボックスカルバートに連結して牽引する他に、適宜の駆動車を利用して移送するボックスカルバートを押し進めるなどの手段が選択される。
それゆえ、この特許文献1に開示の提案にあっては、特に、ボックスカルバートたる被移送体がいわゆる小型に形成されていて、被移送体が中型や大型に形成されているがゆえに重量が極めて大きくなる場合に比較して、被移送体の移送を容易に実現し得ることになる。
特開2003−343001号公報(明細書中の段落0010,同0011,同0014,同0016)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、戸口合せなどの位置合せをする際に、その実践が容易でないと指摘される可能性がある。
すなわち、周知のように、既設の被移送体たるボックスカルバートに新たにボックスカルバートを連結する際には、戸口合せなどと称される位置合せ作業が実践されて、ボックスカルバートの連結部にいたずらなズレや段差を発現させないようにして、結果として、不連続性や漏水隙間の発現などの不具合を招来させないとする。
ちなみに、上記した提案にあっては、滑り面が断面を凹状にするC型鋼からなるガイド溝の内底面に形成されるから、このガイド溝の上端が被移送体の下端位置を規制する規制部になるから、移送されてきた被移送体における下端位置については、容易に位置合せできる。
しかし、上記した提案では、滑り面が基礎床などに敷設されるガイド溝の内底面に設定されるから、基本的には、この滑り面上に載置されるジャッキにおける横方向の動き、すなわち、ジャッキにおける滑り面を横切る方向への移動がガイド溝の双璧状の立ち上り部で阻止されることになる。
その結果、ジャッキにおける横方向の動きで被移送体を横移動させて位置合せを実践しようとしても、これを容易に実現できないことになる危惧がある。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、多数の被移送体を連結する際の位置合せを容易にして、不連続性や漏水隙間の発現を未然に阻止し得て、その汎用性の向上を期待するのに最適となる被移送体の移送構造を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明による被移送体の移送構造の構成を、開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に延在された滑り面上に載置のジャッキに支持された被移送体を開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に移送させる被移送体の移送構造にあって、開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に前進可能な駆動車に基端が枢支されると共に先端が開渠内あるいは暗渠内の奥行き方向に延在される揺動アームと、基端が上記の駆動車に枢支されながら先端が上記の揺動アームの先端側に枢着されて伸縮作動時に揺動アームの先端を上下方向に揺動させる流体圧シリンダと、上記の揺動アームの先端に保持されてボックスカルバートに受止められながら被移送体に当接される先端ブロックとを有し、この先端ブロックが水平方向への揺動を可能にするように揺動アームの先端に保持されると共に、基端を揺動アームに枢着させながら水平方向に延在される先端を先端ブロックに枢着させる揺動シリンダを有してなるとする。
それゆえ、請求項1の発明にあっては、駆動車からの駆動力が揺動アームおよび先端ブロックを介して被移送体に作用することで、この被移送体を支持するジャッキが滑り面上を滑ることになり、被移送体が移送される、すなわち、前進することになる。
このとき、揺動アームを揺動させる流体圧シリンダが切換弁における中立ポジションを介して流体圧給排源に連通されて伸縮自由とされることで、駆動車からの駆動力が被移送体を前進させるだけの力になり、流体圧シリンダの伸縮が阻止され、したがって、固定状態になった揺動アームが駆動車の車体姿勢によって梃子運動などをすることになって、被移送体を持ち上げるような事態になることを事前に阻止できることになる。
そして、移送された被移送体を既設の被移送体に連結する際の位置合せを実践するときに、被移送体が水平方向にいわゆる位置ズレしている場合には、被移送体に当接されている先端ブロックと揺動アームとの間に配設されている、すなわち、架設されている揺動シリンダの伸縮で、被移送体における水平方向の位置ズレを修正し、位置合せを実現し得ることになる。
その結果、この発明によれば、多数の被移送体を連結する際の位置合せを容易にして、不連続性や漏水隙間の発現を未然に阻止し得ることになる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による被移送体の移送構造は、図示するところでは、地中に雨水を送水するための送水溝をボックスカルバートを利用して構築する際に具現化されるとしており、図1に示すように、開渠A内にあって図中で左行方向となる奥行き方向に、すなわち、前進方向に延在された滑り面1上に載置のジャッキ2に支持された被移送体たるボックスカルバート3を開渠A内で奥行き方向に移送させる、すなわち、前進させるとしている。
ちなみに、この発明の具現化にあって、ボックスカルバート3は、開渠A内に導入されるとしているが、これに代えて、図示しないが、暗渠内に導入されるとしても良いことはもちろんである。
そして、図示するところでは、開渠A内に導入されて下水溝を構築するボックスカルバート3は、たとえば、共同溝を構築する場合の中型あるいは大型と称せられるボックスカルバートと比較して、いわゆる背丈を小さくしながら重量的にも軽量とされる小型の部類に属するとしている。
それに対して、中型あるいは大型の部類に属するボックスカルバートは、これが開渠A内に導入されるとなると、地表への開口面積も大きくなり、仮設費が嵩むなどの弊害を発生し易くなるから、図示しないが、多くの場合に、暗渠内に導入されることになるであろう。
一方、ボックスカルバート3のいわゆる正面形状についてであるが、図示するところでは、図2に示すように、下部中央に少量の下水を流通させる小溝3aを有する形状に形成されていて、図示しないが、仮に、この小溝3aがない場合には、少量の下水が言わば広い底を拡がって流れることで流速が落ち、それゆえ、泥が底に蓄積し易くなることを避けるために、少量の下水については、これを積極的に小溝3aを流れるようにし、泥の蓄積現象を招来させないようにするとしている。
そして、上記の小溝3aを形成するために、いわゆる盛り上り部3bを形成することになるが、この盛り上り部3bについては、このボックスカルバート3の軽量化を図る観点から、図示するように、いわゆる空洞に形成されるのが好ましいであろう。
以上のように形成されているボックスカルバート3を利用するこの発明の具現化にあっては、駆動車4で、すなわち、駆動車4の駆動力でボックスカルバート3を所定位置たる先に配設された、すなわち、既設のボックスカルバート3のところまで移送させるとしている(図1参照)。
このとき、この駆動車4は、ボックスカルバート3を移送させるについて、このボックスカルバート3に重量的に負けない重量を有しながら開渠A内の床面Fに対する摩擦抵抗を大きくする、たとえば、履帯型の車両が選択されるとし、図示するところでは、ミニブルドーザなどと称される小型のブルドーザからなるとし、この小型のブルドーザにおけるブレードを撤去した状態で利用されるとしている。
それゆえ、このブレードを撤去した状態のブルドーザからなる駆動車4を利用する場合には、いわゆる背丈が人間よりやや大きくなる程度の小型の部類に属するボックスカルバート3の移送に最適となるのはもちろんだが、既存の建機を転用できることから仮設費の削減に寄与し得る点で有利となる。
一方、このブルドーザからなる駆動車4を利用するとき、この駆動車4には、前身がブルドーザであるだけに揺動アーム5があらかじめ装備されていて、この揺動アーム5は、基端が駆動車4に枢支されながら先端が開渠A内の奥行き方向に延在されるから、この揺動アーム5の先端をボックスカルバート3に連繋させることで、駆動車4の駆動力を推力としてボックスカルバート3に作用し得ることになる。
そして、上記の駆動車4あっては、揺動アーム5を揺動させる流体圧シリンダ6を有しているのが常態であり、また、この流体圧シリンダ6は、基端が上記の駆動車4に枢支されながら先端が上記の揺動アーム5の先端側に枢着されてなるとしている。
それゆえ、この流体圧シリンダ6を伸縮作動させることで、揺動アーム5の先端を上下方向に揺動し得ることになり、たとえば、揺動アーム5の先端に保持されている先端ブロック7を上下動させることで、この先端ブロック7のボックスカルバート3への連繋の可不可を選択し得ることになる。
ちなみに、流体圧シリンダ6についてだが、図示するところでは、ブルドーザが元来油圧で駆動する構成とされていることからして、油圧シリンダからなるとしているが、凡そ所定の機能を発揮し得る限りには、流体圧シリンダ6が水圧シリンダからなるとしても良いことはもちろんである。
のみならず、地球環境のためのエコ思考の観点からすれば、油汚染を招来させないためにも、油に代えて、水が利用される、すなわち、流体圧シリンダ6が水圧シリンダからなるとしても良いことはもちろんである。
ところで、揺動アーム5の先端に保持される先端ブロック7についてだが、この先端ブロック7は、ボックスカルバート3に受止められながらボックスカルバート3に当接される構成を備えてなるもので、ボックスカルバート3に受止められることで、揺動自由とされている揺動アーム5の先端が下降することを阻止し得ると共に、ボックスカルバート3に当接されることで、揺動アーム5を介して駆動車4からの駆動力をボックスカルバート3に伝達し得ることになる。
そのため、この先端ブロック7は、図3にも示すように、ボックスカルバート3への着座部71と、ボックスカルバート3への当接部72とを有するように形成されていて、いわゆる背後側の中央に配在された枢着部73が揺動アーム5の先端に配在の枢着部51に連結され、揺動アーム5の先端でこの枢着部を中心にして水平方向に揺動可能とされてなるとしている。
このとき、図示するところでは、当接部72がボックスカルバート3のいわゆる内法の寸法より小さい幅長さを有するように形成され、そして、着座部71がこの当接部72と同寸法の幅長さを有するように形成されてなるとしているが、この当接部72が機能するところを鑑みると、これがいわゆる二股状に形成され、また、着座部71の機能するところを鑑みると、これが当接部72より短く着座に必要な幅長さを有するのみに形成されるとしても良い。
そして、当接部72が二股状に形成され、着座部71が当接部72より短い幅長さに形成される場合には、先端ブロック7における重量の軽減化を可能にし得る点で有利となる。
ちなみに、着座部71が当接部72と同じにボックスカルバート3の内法寸法に匹敵する幅長さを有するように形成される場合には、この先端ブロック7の重量を大きくできるから、駆動車4における重量不足が懸念されることがあっても、この先端ブロック7を利用することで、駆動車4における重量不足の懸念を払拭し得ることになる点で有利となる。
ちなみに、上記の重量不足を解消する上からは、駆動車4のいわゆる車体に錘を載せたり、あるいは、上記の揺動アーム5に錘を載せるとしても良く、この場合には、錘を撤去することで、いたずらな重量オーバーを招来させないことが容易に可能になる点で有利となる。
つぎに、前記した揺動アーム5の先端に配在される枢着部51は、この揺動アーム5がいわゆる左右で一対となるように構成されているから、この左右となる揺動アーム5の先端を連結する繋ぎ部材52の中央に一体に形成されるとしている。
このことからすると、上記の先端ブロック7は、これが上記の繋ぎ部材52に枢着された状態で提供されて準備される場合には、前記したブルドーザにおけるブレードをこの繋ぎ部材52付きの先端ブロック7に交換することで、揺動アーム5の先端に先端ブロック7を保持した状態を具現化できることになる。
以上のように、この発明によるボックスカルバートの連結構造にあっては、揺動アーム5の先端に先端ブロック7を保持していて、この先端ブロック7を介してボックスカルバート3を押し、移送することを可能にしているが、さらには、次のような配慮もしている。
すなわち、上記の先端ブロック7と揺動アーム5との間には、揺動シリンダ8を有していて、この揺動シリンダ8の伸縮作動で先端ブロック7を揺動アーム5の先端で水平方向に揺動させるとしている。
このとき、図示するところでは、揺動シリンダ8の基端が揺動アーム5の先端部に枢着されながら水平方向に延在される先端が先端ブロック7に枢着されるとしており、したがって、この揺動シリンダ8の伸縮作動で、先端ブロック7が前記した枢着部を中心にして左右方向に揺動し得ることになる。
それゆえ、先端ブロック7がボックスカルバート3に当接されている状態で、この先端ブロック7を左右のいずれかの方向に揺動すると、揺動アーム5を介しての駆動車4からの駆動力がボックスカルバート3の正面視からする左右のいずれか側に集中されることになり、その結果、ボックスカルバート3がその正面側を平面視からして左右のいずれか側に旋回させることが可能になる。
すなわち、ボックスカルバート3を既設のボックスカルバート3に連結するときに、いわゆる左右側が同時に隣接する連結状態にならず、それがため、左右側のいずれか一方側にボックスカルバート3を旋回させて、左右側が同時に隣接する連結状態を実現する、すなわち、戸口合せを実現可能にし得ることになる。
ところで、上記した揺動シリンダ8は、図示しないが、所定の流体圧の給排を可能にする流体圧給排源によって伸縮作動するが、前記した流体圧シリンダ6にあっても、所定の流体圧の給排を可能にする流体圧給排源Pによって伸縮作動する。
このとき、流体圧シリンダ6の伸縮を制御するのが切換弁9であって、この切換弁9は、図1中に示すように、流体圧給排源Pからの油を流体圧シリンダ6に供給してこれを伸長作動させる伸長ポジション9aと、流体圧シリンダ6からの油を流体給排源Pに戻してこれを収縮作動させる収縮ポジション9bと、流体圧シリンダ6と流体圧給排源Pとの間における油の往復を自由にして流体圧シリンダ6を伸縮自由にする中立ポジション9cとを有してなるとしている。
それゆえ、この切換弁9に接続する流体圧シリンダ6にあっては、切換弁9における切換制御で揺動アーム5を揺動して先端ブロック7を上下動し得るのはもちろんのこと、切換弁9を中立ポジション9cにして流体圧シリンダ6を伸縮自由な状態に維持することが可能になる。
そして、先端ブロック7をボックスカルバート3に受止めさせながらボックスカルバート3に当接した状態で流体圧シリンダ6の伸縮を自由な状態に維持する場合には、この状態下に駆動車4からの駆動力がボックスカルバート3に作用するときに、ボックスカルバート3にはこれを前進させる力、すなわち、推力が作用するのみとなる。
それゆえ、切換弁9の制御で流体圧シリンダ6の伸縮が阻止されていて、したがって、固定状態になった揺動アーム5が駆動車4の車体姿勢によって梃子運動などをすることになって、ボックスカルバート3を持ち上げるような事態になることを事前に阻止できることになる。
以上のように、この発明にあっては、駆動車4の駆動力でボックスカルバート3の移送が可能になるとしているが、このボックスカルバート3の移送を実現するには、図示するところでは、ボックスカルバート3を支持するジャッキ2が開渠A内に奥行き方向に延在された滑り面1上で滑動することによって具現化されるとしている(図1参照)。
そこで、以下には、滑り面1と、この滑り面1上で滑動するジャッキ2について説明するが、まず、滑り面1は、この実施形態では、図4に示すように、上記した奥行方向に直交する方向となる横方向の断面を凹状にするC型鋼からなるガイド溝10の内底面に配設された滑り板11で形成されてなるとしている。
このように、滑り面1が滑り板11で形成される場合には、ガイド溝10の内底面を直接滑り面1に設定する場合に比較して、滑り面1の形成が容易になる点で有利となり、また、滑り面1に傷付きなどの現象を招来することがあることを予測すると、この滑り面1が滑り板11からなる場合には、いわゆる交換を簡単迅速に実現できる点で有利となる。
そして、ガイド溝10の内底面に配設される滑り板11で滑り面1が形成される場合には、ガイド溝10が鋼材からなるとき、滑り面1を安定させ易くなると共に、平坦な滑り面1を保障し易くなる。
ところで、上記のガイド溝10は、開渠A内にあってボックスカルバート3の進行方向となる奥行き方向にいわゆる左右の一対となるように配在されるもので、このとき、このガイド溝10における上端位置を所定位置に定着されるボックスカルバート3における下端位置に設定しており、ボックスカルバート3におけるいわゆるレベルを容易に決定し得るようにしている。
すなわち、ガイド溝10の上端位置をボックスカルバート3の下端位置にすることで、ガイド溝10をボックスカルバート3の敷桁にできるから、あらかじめガイド溝10の設置の際にレベルを確保しておくことで、ボックスカルバート3を所定位置に所定の状態に設置する作業を容易にし得ることになる。
そして、後述するジャッキ2における最収縮時の上端位置をガイド溝10における上端位置より下方となるように設定すれば、ジャッキ2の上端がガイド溝10の上端位置を僅かに超えることになる伸長作動でボックスカルバート3を持ち上げることが可能になると共に、ジャッキ2の上端がガイド溝10の上端位置より僅かに下がることになる収縮作動でボックスカルバート3から分離可能な状態になる。
そして、最収縮したジャッキ2は、滑り面1上を滑動して、たとえば、つぎのボックスカルバート3を移送させるために、ガイド溝10内にあって図1中で右行するように後退し得ることになる。
ちなみに、このガイド溝10を開渠A内の内底に設置するについて、図示するところでは、ガイド溝10が開渠A内の基礎地盤B上に固定状態に設けられて、整地モルタルなどの充填材Mで形成される床面F位置がガイド溝10の上端位置になるとしている。
このとき、基礎地盤Bは、所定の機械的強度を有する限りには、任意の構造に形成されて良く、たとえば、図示する実施形態では、詳しくは図示しないが、鉄筋コンクリート構造で形成されるとしているが、これに代えて、プレキャストコンクリート板が敷設されて形成されるとしても良い。
この点からすれば、基礎地盤B上に多数の小球を敷き詰めてこの小球の転動でボックスカルバート3を移送させる従来の移送構造に比較して、基礎地盤Bの施工が限定されない点で有利になると言い得る。
なお、ボックスカルバート3を順次連結するに際しては、図示しないが、ボックスカルバート3がいわゆる小型の部類に属する場合には、いわゆる突合せ状態を土砂の埋め戻しなどで維持する方策によるが、ボックスカルバート3がいわゆる中型あるいは大型の部類に属する場合には、ロングボルトを利用して複数のボックスカルバート3を一体に連結する方策が採用される。
つぎに、ジャッキ2は、上記の滑り面1に下端が面接触しながらその伸長作動時に上端でボックスカルバート3を担持するもので、図示しないが、ボックスカルバート3において平面視でいわゆる四隅部となる四箇所に配在されて、ボックスカルバート3の転倒を阻止するとしている。
そして、このジャッキ2は、その伸長作動時に上端がガイド溝10の上端より突出してボックスカルバート3を持ち上げるように機能し、その収縮作動時にガイド溝10の上端より低くなってボックスカルバート3から分離されるように機能するものである限りには、任意の構造に形成されてよく、この実施形態にあっては、図示しないが、油圧シリンダ構造に形成されてなるとしている。
また、このジャッキ2は、本体21の下端にテフロン(登録商標)などからなる滑り抵抗低減部材22を有していて、滑り面1に対する摺動抵抗が低減されて、ジャッキ2の滑り面1上での摺動性が保障されるとしている。
このとき、前記した従来例のように多数の小球を利用するものでないから、小球が転動する際の騒音発生を危惧する必要がなく、したがって、この発明によるボックスカルバートの移送構造にあっては、市街地での夜間工事などを可能にする点で有利となる。
また、多数の小球を利用する移送構造に比較すれば、開渠Aをある程度深く掘削する必要があるが、台車を利用してボックスカルバート3を移送する移送構造に比較すれば、開渠Aを遥かに浅く掘削することで足りる点で有利となる。
前記したところでは、滑り面1が滑り板11で形成され、しかも、この滑り板11がガイド溝10の内底に配設されてなるとしたが、この発明が意図するところからすれば、滑り板11が開渠A内の基礎地盤B上あるいは充填材M上に直接設けられるとしても良い。
そして、前記したところでは、滑り面1が開渠Aの奥行き方向に左右となる二条配在されるとしたが、この発明が意図するところからすれば、二条以上とされて良く、また、滑り面1上を滑動するジャッキ2についても、各滑り面1上で前後となる一対とされているが、この発明が意図するところからすれば、ボックスカルバート3の移送を実現し得る限りには、任意の数が選択されても良い。
また、前記したところでは、滑り面1およびガイド溝10の長さについては、限定していないが、たとえば、ガイド溝10が全部のボックスカルバート3を連続させるについて充分となる長さに敷設されてなるとし、また、滑り面1を形成する滑り板11についても同様に長く配設されてなるとしても良い。
そして、その一方で、ガイド溝10については、全部のボックスカルバート3を連続させるについて充分となる長さに敷設されるが、滑り板11については、ジャッキ2を摺動させるに十分となる長さにされて、いわゆる尺取運動で利用が繰り返されるとしても良い。
そしてまた、前記したところでは、この発明による移送構造が開渠A内でのボックスカルバート3の移送に具現化される場合を例にしたが、この発明が意図するところからすれば、この発明による移送構造が暗渠内でのセグメント類の移送や、L型擁壁あるいはU字溝の移送に具現化されるとしても良く、その場合の作用効果も異ならないのはもちろんである。
この発明によるボックスカルバートの移送構造を具現化した状態を側面側から示す部分縦断面図である。 ガイド溝の上端に支持された状態のボックスカルバートを示す正面図である。 ガイド溝内のジャッキにの上端がボックスカルバートの下端に当接されている状態を示す拡大縦断面図である。 ボックスカルバートの正面端に先端ブロックが連繋されている状態を示す横断面図である。
符号の説明
1 滑り面
2 ジャッキ
3 被移送体たるボックスカルバート
4 駆動車
5 揺動アーム
6 流体圧シリンダ
7 先端ブロック
8 揺動シリンダ
9 切換弁
9c 中立ポジション
10 ガイド溝
11 滑り板
A 開渠
P 流体圧給排源

Claims (4)

  1. 開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に延在された滑り面上に載置のジャッキに支持された被移送体を開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に移送させる被移送体の移送構造にあって、開渠内あるいは暗渠内で奥行き方向に前進可能な駆動車に基端が枢支されると共に先端が開渠内あるいは暗渠内の奥行き方向に延在される揺動アームと、基端が上記の駆動車に枢支されながら先端が上記の揺動アームの先端側に枢着されて伸縮作動時に揺動アームの先端を上下方向に揺動させる流体圧シリンダと、上記の揺動アームの先端に保持されて被移送体に受止められながら被移送体に当接される先端ブロックとを有し、この先端ブロックが水平方向への揺動を可能にするように揺動アームの先端に保持されると共に、基端を揺動アームに枢着させながら水平方向に延在される先端を先端ブロックに枢着させる揺動シリンダを有してなることを特徴とする被移送体の移送構造
  2. 流体圧シリンダが切換弁を介して流体圧給排源に連通されてなると共に、切換弁が中立ポジションにあるときに流体圧シリンダが伸縮自由とされてなる請求項1に記載の被移送体の移送構造
  3. 開渠内あるいは暗渠内にボックスカルバートの進行方向となる奥行き方向に断面を凹状にするガイド溝が敷設されると共に、滑り面がこのガイド溝の内底面に設定され、あるいは、ガイド溝の内底面に配設された滑り板で形成されてなる請求項1に記載の被移送体の移送構造
  4. ガイド溝における上端位置が所定位置に定着されるボックスカルバートにおける下端位置とされると共に、最収縮時のジャッキにおける上端位置がガイド溝における上端位置より下方とされてなる請求項3に記載の被移送体の移送構造
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