JP4225609B2 - 合成樹脂製容器蓋の二次加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製容器蓋に二次加工を施すための二次加工装置、更に詳しくは、圧縮成形或いは射出成形された或る形態の合成樹脂製容器蓋に少なくとも一部が自転しながら作用する第一の二次加工具によって二次加工を施す第一の二次加工と、圧縮成形或いは射出成形された他の形態の合成樹脂製容器蓋に自転することなく作用する第二の二次加工具によって二次加工を施す第二の二次加工とを、選択的に遂行することができる二次加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
所謂タンパーエビデント特性(容器蓋が開封された場合にはその痕跡を表示する特性)を備えた合成樹脂製容器蓋として、近時においては、次の2種類の形態のものが広く実用に供されている。
【0003】
第一の形態の容器蓋は、円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを具備している。スカート壁には周方向に延びる周方向破断ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。周方向破断ラインは周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個の弧状スリットとかかるスリット間に存在する橋絡部とから構成されている。スカート壁の主部の内周面には雌螺条が形成されている。タンパーエビデント裾部の内周面には周方向に間隔をおいて複数個の係止フラップ片が形成されている。係止フラップ片の各々は、下方に向かって開回転方向(容器の口頸部から容器蓋を離脱する際の容器蓋の回転方向)に傾斜して延びる基縁から開回転方向に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態である。かような形態の容器蓋自体については、例えば特開平8−80957号公報及び特公平3−53181号公報を参照されたい。
【0004】
上記第一の形態の容器蓋は、一般に、圧縮成形或いは射出成形によって未完成容器蓋を成形し、次いで係止フラップ片の各々の形状を修正する二次加工を加え、そして更にスカート壁の所要部位を切断して周方向破断ラインを形成することによって形成される。圧縮成形或いは射出成形においては、成形型からの取り出し等の見地から、係止フラップ片の各々は下方に向かって開回転方向に傾斜して延びる基縁から下方に向かって且つ閉回転方向(容器の口頸部に容器蓋を装着する際の容器蓋の回転方向)に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態に成形される。そして、二次加工において、自転しながら下降せしめられる二次加工具を係止フラップ片の各々に作用せしめて、係止フラップ片の各々を下方に向かって開回転方向に傾斜して延びる基縁から開回転方向に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態に修正する。
【0005】
第二の形態の容器蓋は、スカート壁におけるタンパーエビデント裾部の内周面には、上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる複数個の弧状係止フラップ片或いは上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる周方向に連続した1個の環状係止フラップ片が形成されている点において、上記第一の形態の容器蓋と異なる。かような形態の容器蓋自体については、例えば特開平7−291317号公報及び特許第2593407号公報を参照されたい。
【0006】
上記第二の形態の容器蓋も、一般に、圧縮成形或いは射出成形によって未完成容器蓋を成形し、次いで係止フラップ片の各々の形状を修正する二次加工を加え、そして更にスカート壁の所要部位を切断して周方向破断ラインを形成することによって形成される。圧縮成形或いは射出成形においては、成形型からの取り出し等の見地から、係止フラップ片は下方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態に成形される。そして、二次加工において、自転することなく下降せしめられる二次加工具を係止フラップ片に作用せしめて、係止フラップ片を上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態に修正する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
而して、従来、上記第一の形態の容器蓋の二次加工においては二次加工具の少なくとも一部を自転させながら下降せしめることが必要であるのに対して、上記第二の形態の容器蓋の二次加工においては二次加工具を自転させることなく下降せしめることが必要であるので、上記第一の形態の容器蓋に二次加工を施すための二次加工装置と上記第二の形態の容器蓋に二次加工を施すための二次加工装置とは夫々別個に専用装置として装備することが必要であり、それ故に相当な設備費を必要としていた。
【0008】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、比較的簡単な変更操作を加えることによって、二次加工具の少なくとも一部を自転させながら下降せしめることが必要である上記第一の形態の容器蓋の二次加工と、二次加工具を自転させることなく下降せしめることが必要である上記第二の形態の容器蓋の二次加工とを、選択的に遂行することができる、改良された二次加工装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記主たる技術的課題を解決するために、本発明によれば、上下方向に延びる中心軸線を中心として回転自在に装着された回転支持体と、該回転支持体と一体に回転せしめられ、且つ周方向に間隔をおいて複数個の容器蓋保持手段が配設されている容器蓋搬送手段と、該回転支持体を回転せしめて、該容器蓋搬送手段における該容器蓋保持手段の各々を容器蓋供給域、容器蓋二次加工域及び容器蓋排出域を順次に通る円形移動経路を通して移動せしめる回転駆動源と、該容器蓋供給域において該容器蓋保持手段の各々に二次加工すべき合成樹脂製容器蓋を供給するための容器蓋供給手段と、該容器蓋排出域において該容器蓋保持手段の各々から二次加工された容器蓋を排出するための容器蓋排出手段と、該容器蓋搬送手段における該容器蓋保持手段の各々に対応して周方向に間隔をおいて且つ上下方向に移動自在に該回転支持体に装着された複数個の支持軸と、該支持軸の各々に固定された遊星歯車と、該遊星歯車が噛み合わされた静止内歯車と、該支持軸を昇降動せしめるための昇降動手段と、該支持軸の各々に装着される二次加工具とを具備し、該二次加工域において該容器蓋保持手段に保持されている合成樹脂製容器蓋に該二次加工具によって二次加工が施される、合成樹脂製容器蓋の二次加工装置において、
該二次加工具は少なくとも一部が自転しながら合成樹脂製容器蓋に二次加工を施すための複数個の第一の二次加工具と自転することなく合成樹脂製容器蓋に二次加工を施す複数個の第二の二次加工具とを含み、該支持軸の各々には該第一の二次加工具と該第二の二次加工具とのいずれかが選択的に装着され、
該静止内歯車は複数個の弧状セグメントから構成されており、該弧状セグメントの各々は該遊星歯車が噛み合わされる作用位置と該遊星歯車から半径方向外方に離隔する非作用位置との間を半径方向に移動自在に装着されており、
該支持軸の各々に該第一の二次加工具が装着される場合には該内歯車の該弧状セグメントが該作用位置に固定され、該支持軸の各々に該第二の二次加工具が固定される場合には該内歯車の該弧状セグメントが該非作用位置に固定される、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋の二次加工装置が提供される。
本明細書における語句「二次加工」は、圧縮成形或いは射出成形された合成樹脂製容器蓋におけるタンパーエビデント裾部の内周面に形成されている係止プラップ片を所要形態に修正すること、更に詳しくは、下方に向かって開回転方向に傾斜して延びる基縁から下方に向かって且つ閉回転方向に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態で周方向に間隔をおいて形成された複数個のフラップ片の各々を、下方に向かって開回転方向に傾斜して延びる基縁から開回転方向に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態に修正すること、及び下方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態で周方向に間隔をおいて形成された複数個の係止フラップ片或いは下方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態で周方向に連続した1個の環状係止フラップ片を、上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態に修正すること、を意味する。
【0010】
本発明の二次加工装置においては、上記第一の形態の容器蓋に二次加工を施す場合には、該支持軸に該第一の二次加工具を装着すると共に、該内歯車の該弧状セグメントを該作用位置に固定すればよい。上記第二の形態の容器蓋に二次加工を施す場合には、該支持軸に該第二の二次加工具を装着すると共に、該内歯車の該弧状セグメントを該非作用位置に固定すればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の二次加工装置の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2を参照して説明すると、全体を番号2で示す二次加工装置は装置本体4を備えている。図2に明確に図示する如く、装置本体4は所定位置に固定された静止基台6を有し、この基台6には実質上鉛直に延びる支柱8が固定されている。支柱8の下端にはフランジ10が形成されており、かかるフランジ10が複数個の締結ボルト12(図2にその内の1本のみを図示している)によって基台6に連結されており、かくして基台6に支柱8が固定されている。基台6は支柱8の下端部を囲繞する環状壁13を含んでいる。基台6と支柱8との間には、下部ベアリング手段14及び上部ベアリング手段16を介して回転支持体18が回転自在に装着されている。回転支持体18の下部には入力歯車20が固定されている。この歯車20は適宜の駆動連結手段(図示していない)を介して電動モータでよい回転駆動源22に連結されており、回転駆動源22によって回転支持体18は図1に矢印24で示す方向(図2において上方から見て反時計方向)に回転せしめられる。
【0013】
図2を参照して説明を続けると、回転支持体18の中間部には支持フランジ26が形成されており、この支持フランジ26には締結ボルトの如き適宜の締結手段(図示していない)によって環状板28が固定されている。そして、環状板28の周縁部上面には締結ボルトの如き適宜の締結手段(図示していない)によって環状ターレット板30が固定されている。図1に明確に図示する如く、ターレット板30の周縁には周方向に間隔をおいて複数個の半円形切欠31が形成されている。環状板28とターレット板30とは容器蓋搬送手段32を構成し、ターレット板30の半円形切欠31の各々とその下方に位置する環状板28の円形領域34の各々は、容器蓋保持手段36を構成する。
【0014】
図2と共に図1を参照して説明すると、回転駆動源22によって回転支持体18が図1に矢印24で示す方向に回転駆動せしめられると、容器蓋保持手段36(即ち上記半円形切欠31及び円形領域34)は、容器蓋供給域38、容器蓋二次加工域40及び容器蓋排出域42を順次に通る円形移動経路を通して移動せしめられる。容器蓋供給域38においては、例えば周知のターレット式供給手段でよい容器蓋供給手段44の作用によって、容器蓋保持手段36に二次加工すべき容器蓋(容器蓋については後に詳細に説明する)が供給される。容器蓋の各々は倒立状態(即ち天面壁の外面を下方に向けた状態)で環状板28の円形領域34上に載置され、ターレット板30の半円形切欠31内に部分的に位置せしめられる。容器蓋二次加工域40においては、後に詳述するとおりにして容器蓋に二次加工が加えられる。そして、容器蓋排出域42においては、周知のターレット式排出手段でよい容器蓋排出手段46の作用によって、容器蓋保持手段36から容器蓋が排出される。容器蓋供給域38と容器蓋二次加工域40の上流部との間、及び容器蓋二次加工域40の下流部と容器蓋排出域42との間には、ターレット板30の周縁に沿って弧状に延びる静止ガイド48及び50が配設されている。これらのガイド48及び50は、容器蓋保持手段36上の容器蓋がターレット板30の半円形切欠31から半径方向外方に移動するのを阻止する。
【0015】
上記回転支持体18の上部には支持フランジ52が形成されており、この支持フランジ52の下面側には環状板54が上側面には環状板56が締結ボルトの如き適宜の締結手段(図示していない)によって固定されている。環状板54及び56には夫々上下方向に延びる貫通穴58及び60が形成されている。かかる貫通穴58及び60は、上記容器蓋保持手段36の各々に整合せしめて配置されている。貫通穴58及び60にはベアリング部材62及び64を介して支持軸66が実質上鉛直な方向に昇降動自在に且つ回転自在に装着されている(支持軸66については後に更に言及する)。
【0016】
図2に図示する如く、上記支柱8の上部には静止ブロック68が固定されている。この静止ブロック68は円筒状主部70を有する。支柱8の上部には環状肩面72が形成されている。静止ブロック68の円筒状主部70が支柱8の上部に被嵌され、その下端面の内周縁部が支柱8の環状肩面72に当接せしめられている。静止ブロック68を超えて上方に突出している、支柱8の上端部にはナット74が螺着されており、静止ブロック68は環状肩面72とナット74によって所定位置に挟持されている。静止ブロック68には環状フランジ76が形成されており、このフランジ76の外周面には周方向に連続して延びる環状カム溝78が形成されている。一方、上記支持軸66の各々の上端には上方に突出するブラケット片80が、支持軸66に対して相対的に回転自在に装着されており、かかるブラケット片80には実質上水平に延びる軸部材82が固定されており、そして軸部材82にはカムローラ84が回転自在に装着されている。カムローラ84は上記静止ブロック68に形成されているカム溝78内に収容されている。上記回転支持体18が図1に矢印24で示す方向に回転せしめられると、カム溝78とカムローラ84との協働によって、支持軸66が所要とおりに昇降動せしめられる。カム溝78とカムローラ84は協働して昇降動手段85を構成する。
【0017】
図2を参照して説明を続けると、上記支持軸66の各々の上部には遊星歯車86が固定されている。一方、支柱8の上端に固定されている上記支持ブロック68における環状フランジ76の上面周縁部には、適宜の締結手段(図示していない)によって環状支持板88の内周縁部が固定されている。環状支持板88の外周縁部は環状フランジ76の外周縁を超えて半径方向外方に延在せしめられており、かかる外周縁部には周方向に間隔をおいて複数本の垂下柱90が固定され、垂下柱90の下端には環状支持板92が固定されている。そして、環状支持板92に、上記遊星歯車86が噛み合わされる静止内歯車94が装着されている。
【0018】
図2と共に図3乃至図6を参照して説明すると、本発明に従って構成された二次加工装置においては、内歯車94は複数個、図示の場合は6個、の弧状セグメント96から構成されていることが重要である。弧状セグメント96の各々は、図2乃至図6に実線で示す作用位置と図3及び図5に二点鎖線で示す非作用位置との間を半径方向に移動自在に、上記支持板92に装着される。更に詳述すると、弧状セグメント96の各々は、高さ(鉛直方向寸法)が比較的大きい主部98と、この主部98の外周面上部から周方向に間隔をおいて半径方向外方に突出する2個の突出部100とを有する。主部98の内周面に内歯が形成されている。図4及び図5から理解される如く、2個の突出部100の各々の周方向両側面は弧状セグメント96の周方向中心を通って半径方向に延びる中心線102と平行に延在せしめられている。2個の突出部100の各々には、鉛直に延びる貫通テーパ孔104と貫通長穴106とが形成されている。テーパ孔104は円形断面形状を有するが、その内径は下方に向かって漸次減少せしめられている。長穴106の断面形状は円形ではなく、上記中心線102と平行な方向に細長く延びている。
【0019】
上記環状支持板92には、内歯車94の6個の弧状セグメント96に対応して6個の装着部108が形成されている。装着部108の各々の上面には溝110が形成されている。装着部108の周方向中央部に位置する溝110の両側面は上記中心線102と平行に延びている。溝110の周方向両側においては、鉛直方向に延びる貫通テーパ孔112と盲ねじ穴114とが形成されている。テーパ孔112の内径は下方に向かって漸次減少せしめられている。図5及び図6を参照することによって理解される如く、溝110の両側面間の間隔は弧状セグメント96の2個の突出部100間の間隔と実質上同一であり、弧状セグメント96の各々の2個の突出部100は、装着部108の溝110の両側に位置せしめられる。装着部108の各々の溝110にはブロック112が、ブロック112を通して装着部108に螺合せしめられる2個の締結ボルト115によって固定されている。ブロック112の主部の両側面も溝110の両側面と同様に上記中心線102と平行に延在し、ブロック112の周方向長さは溝110の両側面の間隔と実質上同一である。ブロック112の主部の下部は溝110内に挿入されている。ブロック112の上部には周方向両側に延出せしめられた延出部116が形成されている。ブロック112の主部の下面から延出部116の下面までの高さは、溝110の深さと弧状セグメント96の突出部100の厚さとの合計と実質上同一である。従って、装着部108の溝110の両側に弧状セグメント96の突出部100を位置せしめて、装着部108の溝110にブロック112を固定すると、ブロック112の両側面によって弧状セグメント96の2個の突出部110の各々の内側側面が規制され、ブロック112の延出部116の下面によって弧状セグメント96の突出部100の上面が規制され、かくして装着部108に上記中心線102の方向に移動自在に弧状セグメント96が装着される。
【0020】
上記ブロック112の各々にはその周方向中央部を半径方向に貫通して延びる貫通孔118が形成されている。そして、かかる貫通孔118には軸部材120が貫通せしめられている。軸部材120の外側端部には把持部材122が螺着されている。軸部材120の外側端部には雄螺条が形成され、把持部材122にはその内側端から軸線方向に延びる雌螺条が形成されており、かかる雄螺条と雌螺条とを螺合することによって軸部材120の外側端部に把持部材122が螺着される。把持部材122の内側面には環状当接突起128が形成されており、かかる当接突起128がブロック112の外周面に当接せしめられる。軸部材120はブロック112の半径方向内側面を超えて突出せしめられ、弧状セグメント96の主部98に形成された盲穴130内に進入せしめられ、弧状セグメント96の主部98及び軸部材120の形成された鉛直ピン孔に挿通せしめられたピン132によって弧状セグメント96に連結されている。従って、図6において把持部材122を反時計方向に回転せしめると、装着部108に対して軸部材120と共に弧状セグメント96が半径方向内方に移動せしめられ、図6において把持部材122を時計方向に回転せしめると、装着部108に対して軸部材120と共に弧状セグメント96が半径方向外方に移動せしめられる。
【0021】
把持部材122を操作して弧状セグメント96を実線で示す作用位置に位置せしめると、弧状セグメント96の2個の突出部100の各々に形成されているテーパ孔104が装着部108に形成されているテーパ孔112に整合せしめられ、テーパ孔104とテーパ孔112は下方に向かって内径が漸次減少する連続したテーパ孔を規定する。弧状セグメント96を作用位置に固定する時には、テーパ孔104及びテーパ孔112によって規定される連続テーパ孔にテーパピン134が挿入される。テーパピン134は連続テーパ孔に対応して外径が下方に向かって漸次減少せしめられている。テーパピン134の上端と下端には夫々ボルト136及び138が螺着される。ボルト136は螺着したがボルト138は未だ螺着していない状態のテーパピン134を上方から連続テーパ孔に挿入し、そして連続テーパ孔にその下端からボルト138の軸を進入せしめてテーパピン134の下端に螺着し、かくして連続テーパ孔にテーパピン134を充分緊密に挿入する。かくすると、弧状セグメント96が充分精密に作用位置に位置せしめられる。しかる後に、弧状セグメント96の2個の突出部100の各々に形成されている貫通長穴106を通して、装着部108に形成されている盲ねじ穴114に締結ボルト140を螺合せしめ、弧状セグメント96を充分堅固に固定する。弧状セグメント96が作用位置に位置せしめられる時には、締結ボルト140の軸は貫通長穴106の外側半部を通って延びる。図3及び図5参照することによって理解される如く、6個の弧状セグメント96を実線で示す作用位置に位置せしめると、弧状セグメント96の内周面は連続した円筒形状の内周面を形成し、そこに形成されている内歯が上記支持軸66の各々に固定されている遊星歯車86に噛み合わされる。弧状セグメント96の内周面の鉛直方向高さは比較的大きく、それ故に後述する如く支持軸66が昇降動せしめられても、遊星歯車86は弧状セグメント96の内周面に形成されている内歯から離脱されることなくこれに噛み合わされた状態に維持され続ける。図3から明確に理解される如く、弧状セグメント96が実線で示す作用位置に位置せしめられている時には、弧状セグメント96の主部98の外周面と環状支持板92の内周面との間には幾分かの間隙142が存在する。
【0022】
弧状セグメント96を非作用位置に移動せしめる際には、締結ボルト140を緩めると共に、連続テーパ孔からテーパピン134を離脱せしめる。連続テーパ孔からテーパピン134を離脱せしめる時には、最初にテーパピン134の下端からボルト138を離脱せしめ、次いでボルト136が螺着されているテーパピン134を連続テーパ孔から上方に引き抜けばよい。しかる後に、把持部材122を図5において時計方向に回転せしめて弧状セグメント96を半径方向外方に二点鎖線で示す非作用位置まで移動せしめ、そして締結ボルト140を再び締め付けて弧状セグメント96を非作用位置に充分堅固に固定する。弧状セグメント96が非作用位置に位置せしめられる時には、締結ボルト140は貫通長穴106の内側半部を通って延びる。図3及び図5を参照することによって理解される如く、弧状セグメント96を二点鎖線で示す非作用位置に移動せしめると、弧状セグメント96の主部98の外周面が環状支持板92の内周面に当接せしめられる。一方、周方向に隣接する弧状セグメント96間には幾分かの間隙(図示していない)が生成される。弧状セグメント96の主部98の内周面に形成されている内歯は、支持軸66の各々に固定されている遊星歯車86から外方に離隔せしめられる。
【0023】
本発明に従って構成された二次加工装置においては、第一の形態の合成樹脂製容器蓋に対する二次加工と第二の形態の合成樹脂製容器蓋に対する二次加工とが選択的に遂行される。第一の形態の容器蓋に二次加工を施す時には、上記支持軸66の各々の下端部には第一の二次加工具が装着され、上記内歯車94の弧状セグメント96の各々が作用位置に位置せしめられる(図2においては、支持軸66の下端部に第一の二次加工具が装着されている)。第二の形態の容器蓋に二次加工を施す時には、上記支持軸66の各々の下端部には第二の二次加工具が装着され、上記内歯車94の弧状セグメント96の各々が非作用位置に位置せしめられる。
【0024】
図7は第一の形態の容器蓋の典型例を図示している。全体を番号146で示す第一の形態の容器蓋は、ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形の如き適宜の成形法によって成形することができる。かかる容器蓋146は、円形状の天面壁148とこの天面壁148の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁150とを具備している。スカート壁150の下部内周面には、下方を向いた第一の環状肩部152と同様に下方を向いた第二の環状肩部154とが形成されている。周方向に間隔をおいて第一の環状肩部152から下方に延びる複数個の突条156が形成されている。かかる突条156が存在する部位には、後に詳述する二次加工が施された後に、少なくとも突条156を部分的に残留せしめて周方向に切断することによって、突条156の非切断残留部によって規定される橋絡部とかかる橋絡部間を周方向に延びる弧状スコアとから構成される周方向破断ライン(図7においては二点鎖線158で示している)が形成され、かくしてスカート壁150は周方向破断ライン158よりも上方の主部160と周方向破断ライン158よりも下方の所謂タンパーエビデント裾部162とに区画される(周方向破断ライン158の形成方式自体は当業者には周知であるので、その詳細な説明は本明細書においては省略する)。スカート壁150の主部160の外周面には、そこに掛けられる指のすべりを防止するための凹凸形状164が形成されている。天面壁148の内面外周縁には下方に突出する環状突条166が形成されている。上述した周方向破断ライン形成工程の後にライナー成形工程が遂行されて、環状突条166の内側領域に密封ライナー168が形成される。それ自体は周知の形態でよいライナー成形工程においては、天面壁148の内面中央部に軟化溶融状態の合成樹脂素材を供給し、かかる素材を所要形状に型押成形して密封ライナー168が成形される。スカート壁150の主部160の内周面には、雌螺条170が形成されている。かかる雌螺条170には、周方向に間隔をおいて中心軸線方向に延びる複数個の中断部が生成されている。かかる中断部は当業者には周知の通気路を構成する。スカート壁150の下端、従ってタンパーエビデント裾部162の下端には環状薄肉垂下片172が形成されている。かかる薄肉垂下片172は、上記ライナー形成工程の後又は前に遂行することができるそれ自体は周知の形態でよいカール工程によって、図7に二点鎖線で図示する如くのカールに変形される。
【0025】
図7に図示する第一の形態の容器蓋146においては、スカート壁150のタンパーエビデント裾部162の内周面に、周方向に間隔をおいて複数個の係止フラップ片174が形成されている。かかる係止フラップ片174の各々は、上記第二の環状肩部154から下方に向かって開回転方向(図7において上方から見て反時計方向)に傾斜して下方に延びる基縁176から閉回転方向(図7において上方ら見て時計方向)に傾斜して下方に延びている。後に上述する如く、かかる係止フラップ片174に二次加工が施されて、係止フラップ片174は二点鎖線で示すとおりの形態、即ち基縁176から略水平に半径方向内方に向かって開回転方向に傾斜して延びる形態にせしめられる。
【0026】
図2と共に図8を参照して説明を続けると、上記支持軸66にはその下端から上方に延びる盲装着孔178が形成されている。断面形状が円形である盲装着孔178の上端には、環状受けフランジ184が形成されているばね受け182が固定されている。支持軸66の外周面下端部には雄螺条が形成されている。上記第一の形態の容器蓋146に二次加工を施す時には、支持軸66に全体を番号186で示す第一の二次加工具が装着される。この二次加工具186は中心マンドレル188、連結部材190及び回転工具192を含んでいる。
【0027】
第一の二次加工具186におけるマンドレル188は、その上端部に大径部194が形成されており、かかる大径部194の上端面には円形凹部196が形成されている。マンドレル188の大径部194は支持軸66の盲装着孔178の内径と実質上同一である外径を有し、盲装着孔178内に滑動自在に挿入されている。円形凹部196にはスラストベアリング198を介して、環状受けフランジ202を有するばね受け200が装着されている。そして、ばね受け200の環状受けフランジ202と上記ばね受け182の環状受けフランジ184と間には圧縮コイルばね204が介在せしめられている。マンドレル188とばね受け200との間にはスラストベアリング198が介在せしめられているので、ばね受け200、圧縮コイルばね204及び支持軸66に対して、マンドレル188が円滑に相対的に回転することが許容される。マンドレル188の下端には押圧部材206が固定されている。マンドレル188にはその下端面から上方に延びる雌螺条孔が形成され、押圧部材206には上方に延びる雄螺条軸が形成されており、雄螺条軸を雌螺条孔に螺合せしめることによって、マンドレル188の下端に押圧部材206が固定されている。押圧部材206はその下端にマンドレル188の主部よりも大径である円板形状の押圧部を有する。
【0028】
第一の二次加工具186における連結部材190は、比較的大径の円筒形状である上部208と比較的小径の円筒形状である下部210とを有する。下部210の内周面には円筒形状のブッシング212が圧入されている。上部208の内周面には雌螺条が形成されており、下部210の外周面下端部には雄螺条が形成されている。かような連結部材190は、ブッシング212内に上記マンドレル188を挿通せしめて、上部208の内周面に形成されている雌螺条を支持軸66の外周面下端部に形成されている雄螺条に螺合せしめることによって、支持軸66に装着される。ブッシング212内にマンドレル188を挿通せしめる際には、上記押圧部材206はマンドレル188から離脱されていることが必要である。マンドレル188は連結部材190に固定されたブッシング212に挿通される故に、ブッシング212及び連結部材190に対してマンドレル188が円滑に相対的に回転することが許容される。図8を参照することによって明確に理解されるとおり、圧縮コイルばね204の弾性偏倚作用によってマンドレル188は下方に強制されるが、マンドレル188の大径部194の下端面に存在する環状肩面がブッシング212の上端面に当接することによって、マンドレル188の下方への移動が制限される。
【0029】
第一の二次加工具186における回転工具192は全体として円筒形状であり、その上部の内径は比較的大きくて連結部材190の下部210の外径に対応しており、その下部の内径は比較的小さくてマンドレル188の主部の外径よりも幾分大きい。回転工具192の上部の内周面には雌螺条が形成されている。かような回転工具192は、マンドレル188を貫通せしめて、その上部の内周面に形成されている雌螺条を連結部材190の外周面下部に形成されている雄螺条に螺合せしめることによって、連結部材190に装着される。図8と共に図9を参照して説明を続けると、回転工具192の軸線方向中間部には環状膨出部214が形成されている。この膨出部214の下部は下方に向かって外径が漸次減少する円錐台形状である、膨出部214の外周面には図8において下方から見て時計方向に向かって深さが漸次増大せしめられている溝216が周方向に間隔をおいて8個形成されており、隣接する溝216間には軸線方向に延びる陵217が存在する。
【0030】
図7に図示する第一の形態の容器蓋146を二次加工する際には、上述した如く支持軸66の各々に第一の二次加工具186が装着され、そして内歯車94の弧状セグメント96の各々が図2及び図3に実線で示す作用位置に位置せしめられ、従って支持軸66の各々に固定されている遊星歯車86が内歯車94に噛み合わされる。回転支持体18が図1において矢印24で示す方向に回転せしめられ、容器蓋保持手段36の各々が容器蓋供給域38を通過する際には、図8に図示する如く、環状板28の円形領域34上に第一の形態の容器蓋146が倒立状態で供給される。この際には、第一の二次加工具186は第一の形態の容器蓋146の上方に位置せしめられている。容器蓋保持手段36が二次加工域40を通して移動せしめられる間には、内歯車94と遊星歯車86との協働により、図2及び図8において上方から見て時計方向(図9において反時計方向)に自転されている支持軸66が漸次下降せしめられる。支持軸66が図10に図示する位置まで下降せしめられると、マンドレル188の下端に固定されている押圧部材206が第一の形態の容器蓋146の天面壁148の内面に押圧せしめられ、これによってマンドレル188のそれ以上の下降が阻止されると共にマンドレル188の自転が阻止される。支持軸66は更に下降せしめられ(従って、マンドレル188は支持軸66に対して相対的に上昇せしめられる)、図11に明確に図示する如く、自転され続けている回転工具192の膨出部214が第一の形態の容器蓋146の複数個の係止フラップ片174に作用し、図7に実線で図示する状態(即ち基縁176から閉回転方向に傾斜して下方に延びる状態)から図7に二点鎖線で示す状態(即ち基縁176から略水平に開回転方向に延びる状態)に変形せしめられる。しかる後に、支持軸66が上昇せしめられ、第一の二次加工具186の全体が第一の形態の容器蓋146から上方に離脱される。そして、容器蓋排出域42においては、二加工が施された第一の形態の容器蓋146が容器蓋排出手段46の作用によって容器蓋保持手段36から排出される。排出された第一の形態の容器蓋146は、例えば上述した周方向破断ライン158を形成するための切断装置(図示していない)に送給される。
【0031】
図12は第二の形態の容器蓋の典型例を図示している。全体を番号218で示す第二の形態の容器蓋も、ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形の如き適宜の成形法によって成形することができる。かかる容器蓋218は、円形状の天面壁220とこの天面壁220の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁222とを具備している。スカート壁222の下部内周面には、下方を向いた環状肩部224が形成され、そして環状肩部224から下方に延びる複数個の突条226が周方向に間隔をおいて形成されている。かかる突条226が存在する部位には、後に詳述する二次加工が施された後に、少なくとも突条226を部分的に残留せしめて周方向に切断することによって、突条226の非切断残留部によって規定される橋絡部とかかる橋絡部間を周方向に延びる弧状スコアとから構成される周方向破断ライン(図12においては二点鎖線228で示している)が形成され、かくしてスカート壁222は周方向破断ライン228よりも上方の主部230と周方向破断ライン228よりも下方の所謂タンパーエビデント裾部232とに区画される(周方向破断ライン228の形成方式自体は当業者には周知であるので、その詳細な説明は本明細書においては省略する)。スカート壁222の主部230の外周面には、そこに掛けられる指のすべり防止するための凹凸形状234が形成されている。天面壁220の内面外周縁部には下方に突出する外側密封突条236と内側密封突条238とが形成されている。スカート壁222の主部230の内周面には、雌螺条240が形成されている。
【0032】
図12に図示する第一の形態の容器蓋218においては、スカート壁222のタンパーエビデント裾部232の内周面に、周方向に間隔をおいて複数個の弧状係止フラップ片242が形成されている。かかる係止フラップ片242の各々は、実質上水平に延びる基縁244から下方に向かって半径方向内方に傾斜して延びている。後に上述する如く、かかる係止フラップ片242に二次加工が施されて、係止フラップ片242は二点鎖線で示すとおりの形態、即ち基縁244から上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる形態にせしめられる。
【0033】
図13を参照して説明を続けると、上記第二の形態の容器蓋218に二次加工を施す時には、支持軸66の各々に全体を番号246で示す第二の二次加工具が装着される。この第二の二次加工具246は、中心マンドレル248、連結部材250、非回転工具252及び整合部材254を含んでいる。
【0034】
第二の二次加工具246におけるマンドレル248には、その上端にばね受け251が固定され、その下端に大径押圧部253が一体に形成されている。マンドレル248にはその上端面から下方に延びる雌螺条孔が形成され、ばね受け251には下方に延びる雄螺条軸が形成されており、雄螺条軸を雌螺条孔に螺合せしめることによってマンドレル248の上端にばね受け251が固定されている。ばね受け251は環状受けフランジ255及びこの環状受けフランジ255から上方に突出する案内軸部256を有する。環状受けフランジ255の外径はマンドレル248の主部の外径よりも幾分大きくて、支持軸66に形成されている上記盲装着孔178の内径と実質上同一であり、環状受けフランジ255は盲装着孔178内に滑動自在に挿入されている。上記圧縮コイルばね204は、盲装着孔178内に固定されているばね受け182の環状受けフランジ184とばね受け251の環状受けフランジ255との間に介在せしめられている。
【0035】
第二の二次加工具246の連結部材250は、上部258、中間部260及び下部262から構成されている。上部258の上端には環状受けフランジ264が形成されている。上部258は比較的大きな外径及び内径を有し、その内周面には雌螺条が形成されている。中間部260は中間寸法の外径を有し、下部262は比較的小さい外径を有する。中間部260の内径と下部262の内径は同一であり、マンドレル248の主部の外径と実質上同一である。連結部材250の下部262の外周面下端部には雄螺条が形成されている。かような連結部材250は、マンドレル248を挿通せしめて、上部258の内周面に形成されている雌螺条を支持軸66の外周面下端部に形成されている雄螺条に螺合せしめることによって、支持軸66に装着される。連結部材250にマンドレル248を挿通せしめる際には、上記ばね受け251がマンドレル248の上端から離脱されていることが必要である。図13を参照することによって明確に理解される如く、圧縮コイルばね204の弾性偏倚作用によってマンドレル248は下方に強制されるが、ばね受け251の環状受けフランジ255が連結部材250の内周面における上部258と中間部260との境界部に生成されている環状肩部266に当接することによって、マンドレル248の下方への移動が制限される。
【0036】
第二の二次加工具246における非回転工具252は上部268と下部270とを有する。上部268の内径と下部270の内径とは実質上同一であり、第一の連結部材250の下部の外径と実質上同一である。下部270の内周面には雌螺条が形成されており、かかる雌螺条を連結部材250の下部262の外周面下端部に形成されている雄螺条に螺合せしめることによって、連結部材250の下部262の外側に非回転工具252が固定される。非回転工具252の下部270の外径は連結部材250の中間部260の外径と略同一であるが、非回転工具252の上部268の外径は連結部材252の中間部260の外径よりも大きく、非回転工具252の上部268は連結部材250の中間部260を超えて半径方向外方に張り出している。そして、非回転工具252の外周面における上部268と下部270の境界部には下方を向いた環状肩部272が生成されている。
【0037】
第二の二次加工具246における整合部材254は、内径が比較的小さい上部274と内径が比較的大きい下部276とを有する。上部274の内径は連結部材250の中間部260の外径と実質上同一であり、下部276の内径は非回転工具252の上部268の外径と実質上同一である。かような整合部材254は、連結部材250の下部262に非回転工具252を固定するのに先立って、連結部材250の中間部260に被嵌される。連結部材250の中間部260に整合部材254を被嵌した後に、連結部材250の下部262に非回転工具252を固定すると、整合部材254は、その上端面が連結部材250の外周面における上部258と中間部260との境界部に生成されている環状肩部278に当接する位置と、その内周面における上部274と下部276の境界部に生成されている環状肩部280が非回転工具252の上端面に当接する位置との間を、支持軸66、マンドレル248、連結部材250及び非回転工具252に対して相対的に昇降動自在に装着される。整合部材254の上部274における外周面には上方を向いた環状肩部279が形成されており、この環状肩部279と連結部材250の上記環状受けフランジ264との間には、整合部材254を下方に偏倚する圧縮コイルばね281が介在せしめられている。整合部材254の下端には下方に突出する環状位置付け突起282が形成されている。この突起282の内周面は上方に向かって内径が漸次増大する円錐台形状である。位置付け突起282の上方には実質上水平に延在する環状当接面284が形成されている。
【0038】
図12に図示する第二の形態の容器蓋218を二次加工する際には、上述した如く支持軸66の各々に第二の二次加工具246が装着され、そして内歯車94の弧状セグメント96の各々が図3及び図5に二点鎖線で示す非作用位置に位置せしめられ、支持軸66の各々に固定されている遊星歯車86から内歯車94が離隔せしめられる。従って、回転支持体18が図1に矢印24で示す方向に回転せしめられる際に支持軸66が自転されることはない。回転支持体18が図1において矢印24で示す方向に回転せしめられ、容器蓋保持手段36の各々が容器蓋供給域38を通過する際には、図13に図示する如く、環状板28の円形領域34上に第二の形態の容器蓋218が倒立状態で供給される。この際には、第二の二次加工具246は第二の形態の容器蓋218の上方に位置せしめられている。容器蓋保持手段36が二次加工域40を通して移動せしめられる間には、支持軸66が漸次下降せしめられる。図14を参照することによって理解される如く、支持軸66が下降せしめられると、マンドレル248の下端に形成されている押圧部253が第二の形態の容器蓋218の天面壁220の内面に押圧せしめられ、これによってマンドレル248のそれ以上の下降が阻止される。支持軸66が更に図14に図示する位置まで下降せしめられる(この際には、マンドレル248は支持軸66に対して相対的に上昇せしめられる)際には、整合部材254の位置付け突起282が第二の形態の容器蓋218のスカート壁222の下端(図14に図示する状態においては上端)乃至下端部外周面に作用して、第二の二次加工具246の中心線に対して第二の形態の容器蓋218の中心線を充分精密に整合せしめる。支持軸66が図14に図示する位置まで下降せしめられると、整合部材254の環状当接面284が第二の形態の容器蓋218のスカート壁222の下端に当接し、これによって整合部材254のそれ以上の下降が阻止される。支持軸66は更に図15に図示する位置まで下降され続ける(この際には、整合部材254は支持軸66、マンドレル248、連結部材250及び非回転工具252に対して相対的に上昇せしめられる)。支持軸66が図14に示す位置から図15に示す位置まで下降される際には、非回転工具252の環状肩部272が、第二の形態の容器蓋218の弧状係止フラップ片242に作用して、図12に実線で示す如く下方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる(図14においては上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる)状態から、図12に二点鎖線で示す如く上方に向かって半径方向内方に傾斜して延びる(図15においては下方に向かって半径方向下方に傾斜して延びる)状態に変形せしめる。しかる後に、支持軸66が上昇せしめられ、第二の二次加工具246の全体が第二の形態の容器蓋218から上方に離脱される。そして、容器蓋排出域42においては、二次加工が施された第二の形態の容器蓋218が容器蓋排出手段46の作用によって容器蓋保持手段36から排出される。排出された第二の形態の容器蓋218は、例えば上述した周方向破断ライン228を形成するための切断装置(図示していない)に送給される。
【0039】
【発明の効果】
本発明に従って構成された二次加工装置においては、内歯車の弧状セグメントを作用位置から非作用位置に移動或いは非作用位置から作用位置に移動せしめると共に、支持軸に第二の二次加工具に代えて第一の二次加工具を或いは第一の二次加工具に代えて第二の二次加工具を装着するという比較的簡単な変更操作を加えることによって、二次加工具の少なくとも一部を自転させながら下降せしめることが必要である第一の形態の容器蓋の二次加工と、二次加工具を自転させることなく下降せしめることが必要である第二の形態の容器蓋の二次加工とを、選択的に遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された二次加工装置の好適実施形態を示す簡略横断面図。
【図2】図1に示す二次加工装置の縦断面図。
【図3】図1に示す二次加工装置に使用されている内歯車の部分拡大断面図。
【図4】図1に示す二次加工装置に使用されている内歯車の平面図。
【図5】図1に示す二次加工装置に使用されている内歯車の装着様式を示す部分平面図。
【図6】図1に示す二次加工装置に使用されている内歯車の装着様式を示す部分側面図。
【図7】第一の形態の合成樹脂製容器蓋を一部を断面で一部を側面で示す図。
【図8】図1に示す二次加工装置の支持軸に第一の二次加工具を装着した状態を示す部分断面図。
【図9】図8に示す第一の二次加工具における回転工具の底面図。
【図10】図1に示す二次加工装置において、第一の二次加工具によって第一の形態の合成樹脂製容器蓋に二次加工を施す直前の状態を示す部分断面図。
【図11】図1に示す二次加工装置において、第一の二次加工具によって第一の形態の合成樹脂製容器蓋に二次加工を施している状態を示す部分断面図。
【図12】第二の形態の合成樹脂製容器蓋を一部を断面で一部を側面で示す図。
【図13】図1に示す二次加工装置の支持軸に第二の二次加工具を装着した状態を示す部分断面図。
【図14】図1に示す二次加工装置において、第二の二次加工具によって第二の形態の合成樹脂製容器蓋に二次加工を施す直前の状態を示す部分断面図。
【図15】図1に示す二次加工装置において、第二の二次加工具によって第二の形態の合成樹脂製容器蓋に二次加工を施している状態を示す部分断面図。
【符号の説明】
2:二次加工装置
4:装置本体
18:回転支持体
22:回転駆動源
32:容器蓋搬送手段
36:容器蓋保持手段
38:容器蓋供給域
40:容器蓋二次加工域
42:容器蓋排出域
44:容器蓋供給手段
46:容器蓋排出手段
66:支持軸
85:昇降動手段
86:遊星歯車
92:環状支持板
94:静止内歯車
96:内歯車の弧状セグメント
146:第一の形態の容器蓋
148:天面壁
150:スカート壁
174:係止フラップ片
186:第一の二次加工具
188:中心マンドレル
190:連結部材
192:回転工具
218:第二の形態の容器蓋
220:天面壁
222:スカート壁
242:係止フラップ片
246:第二の二次加工具
248:中心マンドレル
250:連結部材
252:非回転工具
254:整合部材
Claims (1)
- 上下方向に延びる中心軸線を中心として回転自在に装着された回転支持体と、該回転支持体と一体に回転せしめられ、且つ周方向に間隔をおいて複数個の容器蓋保持手段が配設されている容器蓋搬送手段と、該回転支持体を回転せしめて、該容器蓋搬送手段における該容器蓋保持手段の各々を容器蓋供給域、容器蓋二次加工域及び容器蓋排出域を順次に通る円形移動経路を通して移動せしめる回転駆動源と、該容器蓋供給域において該容器蓋保持手段の各々に二次加工すべき合成樹脂製容器蓋を供給するための容器蓋供給手段と、該容器蓋排出域において該容器蓋保持手段の各々から二次加工された容器蓋を排出するための容器蓋排出手段と、該容器蓋搬送手段における該容器蓋保持手段の各々に対応して周方向に間隔をおいて且つ上下方向に移動自在に該回転支持体に装着された複数個の支持軸と、該支持軸の各々に固定された遊星歯車と、該遊星歯車が噛み合わされた静止内歯車と、該支持軸を昇降動せしめるための昇降動手段と、該支持軸の各々に装着される二次加工具とを具備し、該二次加工域において該容器蓋保持手段に保持されている合成樹脂製容器蓋に該二次加工具によって二次加工が施される、合成樹脂製容器蓋の二次加工装置において、
該二次加工具は少なくとも一部が自転しながら合成樹脂製容器蓋に二次加工を施すための複数個の第一の二次加工具と自転することなく合成樹脂製容器蓋に二次加工を施す複数個の第二の二次加工具とを含み、該支持軸の各々には該第一の二次加工具と該第二の二次加工具とのいずれかが選択的に装着され、
該静止内歯車は複数個の弧状セグメントから構成されており、該弧状セグメントの各々は該遊星歯車が噛み合わされる作用位置と該遊星歯車から半径方向外方に離隔する非作用位置との間を半径方向に移動自在に装着されており、
該支持軸の各々に該第一の二次加工具が装着される場合には該内歯車の該弧状セグメントが該作用位置に固定され、該支持軸の各々に該第二の二次加工具が固定される場合には該内歯車の該弧状セグメントが該非作用位置に固定される、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋の二次加工装置。
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