JP4223988B2 - 電力系統の保護回路 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明によれば、放出形ヒューズと限流ヒューズとにより保護協調が図られる。具体的には、安価な溶断機能を有する放出形ヒューズ及び遮断機能を有する限流ヒューズが個々にそれらの遮断領域での保護動作を確実に行うことにより保護協調(短絡保護、地絡から短絡に移行する場合の保護及び欠相防止)が得られる。これにより、所定の遮断容量を確保することができ、電気機器の短絡故障及び地絡故障に対して電力系統を保護可能となる。従って、電力系統に分岐接続された電気機器の短絡故障及び地絡故障の波及を抑制して故障領域の局限化が図られる。
図1に示すように、配電線11の各相(U相、V相,W相)には分岐ケーブル11u,11v,11wを介してリアクトル12が接続されており、当該リアクトル12(厳密には、リアクトル12の中性点)は接地されている。リアクトル12の電源側(配電線11側)には、三極連動開放機能付カットアウト13と円筒形カットアウト14との直列回路が設けられている。三極連動開放機能付カットアウト13には放出形ヒューズ13aが内装されており、円筒形カットアウト14には限流ヒューズ14aが装着されている。
図3に示すように、円筒形カットアウト14は三極連動開放機能付カットアウト13の一次側において配電線11のU相及びW相にそれぞれ接続された分岐ケーブル11u,11w上に配設されている(図1参照)。円筒形カットアウト14は円筒形の本体碍子21を備えており、当該本体碍子21は電柱の腕金(図示略)に取付ブラケットを介して支持されている。本体碍子21内の上部には上部接触子22が配設されており、当該上部接触子22は上部口出線23を介して分岐ケーブル11u,11wの電源側に接続されている。前記本体碍子21内の下部には下部接触子24が配設されており、当該下部接触子24は下部口出線25を介して分岐ケーブル11u,11wの負荷側に接続されている。本体碍子21内の上部接触子22と下部接触子24との間には消弧管26を介して限流ヒューズ14aが装着されている。また、本体碍子21の下端開口部には密閉栓28が着脱可能又は開閉可能に取り付けられている。
図1に示すように、三極連動開放機能付カットアウト13はリアクトル12の1次側に負荷電流の開閉を目的として取り付けられている。三極連動開放機能付カットアウト13は三極のうち1極でも放出形ヒューズ13aが溶断動作した場合、三極同時に開放するように構成されている。
従って、放出形ヒューズ13aのヒューズエレメントが溶断した場合、当該ヒューズエレメントの張力により前記スプリングの弾性力に抗して図4に実線で示す上部位置に保持されていた表示筒50は下方へ弾出する。これに伴って、表示筒50の係合突部51は下降し、開極レバー52の係止突部54との係合が解除される。すると、開極レバー52は前記ネジリコイルバネの弾性力により軸52aを中心として反時計方向へ回動する。この開極レバー52の回転に伴って、当該開極レバー52の係止爪53と前記作動レバー45の係止ピン46との係合が解除される。すると、蓋体33は自重及び開極スプリング44の弾性力によりピン32を中心として時計方向へ回動する。この結果、上部接触刃48及び下部接触刃49はそれぞれ上部電極39及び下部電極42から離脱して、線路は開放される。
次に、放出形ヒューズ及び限流ヒューズの動作特性について説明する。
放出形ヒューズ13aの定格電流は限流ヒューズ14aの定格電流よりも小さくなるように、当該放出形ヒューズ13a及び限流ヒューズ14aの定格電流はそれぞれ設定されている。本実施形態では、ヒューズエレメントの溶断特性により、放出形ヒューズ13aは定格1.3A(アンペア)用のものが採用され、限流ヒューズ14aは10A用のものが採用されている。
「1.過電流領域での動作協調」
放出形ヒューズ13aの溶断エネルギーI2t<限流ヒューズ14aの溶断エネルギーI2t
小電流域では、先に放出形ヒューズ13aが溶断(遮断)する。
放出形ヒューズ13aの溶断エネルギーI2t<限流ヒューズ14aの動作エネルギーI2t
大電流遮断で限流ヒューズ14aが遮断した時は、必ず放出形ヒューズ13aも溶断する。
三極連動開放機能付カットアウト13遮断時の最大通過エネルギーI2t>限流ヒューズ14aの動作エネルギーI2t
本願のように過電流領域での協調を求める場合は、上記「2.」項は「1.」項に包含される。
次に、前述のように構成したリアクトルの保護回路の動作を説明する。
例えばリアクトル12の短絡故障が発生すると、この故障にて発生した短絡電流は円筒形カットアウト14内の限流ヒューズ14aにて三極連動開放機能付カットアウト13の遮断短絡容量以下の値まで抑えられ、ある相の放出形ヒューズ13aが限流ヒューズ14aよりも先に溶断発弧する(図2参照)。ある相の放出形ヒューズ13aが溶断したとき、当該放出形ヒューズ13aの表示筒50の弾出動作に連動して蓋体33を閉位置に保持する係止爪53が引き外され、これにより蓋体33が開放する。そして、当該蓋体33の開放動作に連動して各相共通の支持軸35が回動し、これに伴って他相の蓋体33が開放して開路する。このようにして、リアクトル12の一次側(電源側)が一括して開路される。これによって、故障区間の局限化が可能になるとともに、単相運転状態が回避され、地絡リレーの誤動作が防止される。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)配電線11に分岐接続されたリアクトル12の電源側に、放出形ヒューズ13aが着脱可能に内装された三極連動開放機能付カットアウト13と、遮断機能を有する限流ヒューズ14aが着脱可能に内装された円筒形カットアウト14との直列回路を配置するようにした。三極連動開放機能付カットアウト13は、三極のうち一極でも放出形ヒューズ13aが溶断した場合、三極同時に開放(開路)する機能を有している。しかし、放出形ヒューズ13aでは短絡電流を遮断できないため、この短絡電流は限流ヒューズ14aにより限流遮断するようになっている。このように、限流ヒューズ14aと放出形ヒューズ13aとにより保護協調が図られることにより、所定の遮断容量(本実施形態では、例えば12.5kA)を確保することができ、リアクトル12の短絡故障に対して電力系統を保護可能とする。また、放出形ヒューズ13a及び限流ヒューズ14aによる保護協調により地絡から短絡へ移行する過程など、故障電流が過電流の領域でも保護可能となる。
尚、前記各実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態においては、リアクトル12の一次側において、三極連動開放機能付カットアウト13を負荷側(リアクトル12側)に配置すると共に円筒形カットアウト14を電源側に配置するようにしたが、次のようにしてもよい。即ち、三極連動開放機能付カットアウト13を電源側に配置すると共に、円筒形カットアウト14(限流ヒューズ14a)をリアクトル12側に配置する。このようにしても、リアクトル12を保護することができる。
・円筒形カットアウトを箱形カットアウトに置換してもよい。
次に、前記実施形態及び別の実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記電気機器はリアクトル、コンデンサ及び変圧器のうちいずれか一つである請求項1に記載の電力系統の保護回路。
13…三極連動開放機能付カットアウト、13a…放出形ヒューズ、
14…プライマリーカットアウトを構成する円筒形カットアウト、
14a…限流ヒューズ。
Claims (1)
- 三相からなる電力系統に分岐接続された電気機器の電源側に、
各相にそれぞれ溶断機能を有する放出形ヒューズが着脱可能に内装され、いずれか一相のヒューズ溶断に伴って三相一括して開放する三極連動開放機能付プライマリーカットアウトと、
各相に配置され遮断機能を有する限流ヒューズが着脱可能に内装され、各相毎において遮断を行う前記とは別のプライマリーカットアウトとの直列回路を配置するとともに、
放出形ヒューズの定格電流は限流ヒューズの定格電流よりも小さくなるようにした電力系統の保護回路。
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