JP4223903B2 - ドライバ工具 - Google Patents
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また、異なるピッチのネジ山を有する送りネジとこれに螺合する複数のナットとを備えて、ナットとの接続を切り替えることにより、接続されたナットに螺合するピッチでドライバビットが移動する。このため、取り付け或いは取り外しを行うネジのピッチに送りネジのピッチをあわせることで、ドライバビットを回転させたときにネジとドライバビットとが等しく移動する。
また、異なるピッチのネジ山を有する送りネジとこれに螺合する複数のナットとを備えて、ナットとの接続を切り替えることにより、接続されたナットに螺合するピッチでドライバビットが移動する。このため、取り付け或いは取り外しを行うネジのピッチに送りネジのピッチをあわせることで、ドライバビットを回転させたときにネジとドライバビットとが等しく移動する。したがって、ピッチの異なる複数種類のネジにも対応して、上記効果を享受することができる。
が可能になる。したがって、ネジ側及び部品側のネジ山の損傷を防止することが可能になる。
にネジ側及び部品側のネジ山の損傷を防止することができる。
図1は、本発明の参考例1に係るドライバ工具を示す断面図である。図2(a)〜図2(c)は、図1のドライバ工具を用いたネジの取り外し方法を示す図である。図1に示すように、ドライバビット1は、モータ2の出力端に接続されている。モータ2は、速度制御可能なスライダ3に固定されており、ドライバビット1の軸方向への前進と後退が可能である。モータ2とスライダ3とは、マイクロコンピュータを含んで構成される制御装置4により制御される。モータ2及びスライダ3は、図示しないスイッチが押下されることでスタートする。モータ2及びスライダ3は、円筒状のドライバ工具基部9に収容されている。
図3は、本発明の実施例1に係るドライバ工具を示す断面図である。この実施例では、ドライバビット21はモータ22の出力端に接続された装着部23に装着されている。これにより、モータ22が回転することで、装着部23及びドライバビット21が回転する。また、モータ22は、速度制御可能なスライダ24に固定されており、ドライバビット21の軸方向への前進或いは後退が可能である。モータ22とスライダ24とは、制御装置25により制御される。モータ22及びスライダ24は図示しないスイッチが押下されることでスタートする。装着部23は、ドライバビット21の取り替えが可能で、ネジの種類に合わせて所望のドライバビットに交換することで、種々のネジに対応する。ドライバビット21の装着後の作用は上記参考例1と同様である。
図4(a)〜図4(c)は、本発明の実施例3に係るドライバ工具及びこのドライバ工具を用いたネジの取り外し方法を示す図である。図4(a)に示すように、ドライバビット31はモータ32の出力端に接続されている。モータ32はシリンダ33のロッド34に固定されている。シリンダ33は、チューブ35によりシリンダ33内の圧力が常に一定になるように、図示しないエア供給装置からエアが供給されている。したがって、図4(b)に示すように、モータ32を実線矢印で示すように回転させてネジ7を取り外す際には、ネジ7からの力によりロッド34が点線矢印で示す方向に後退する。シリンダ33には図示しない近接スイッチが設けられており、図4(c)に示すように、ネジ7が取り外された位置にロッド34があるときに、この近接スイッチがオンになるように予め近接スイッチを配置する。そして、近接スイッチがオンになったときにモータ32の回転を停止させる。
図5は、本発明の参考例2に係るドライバ工具を示す断面図である。図5に示すように、ドライバビット41はモータ42の出力端に接続されている。モータ42は、ドライバビット41が直線的に移動するようにガイドする直動ガイド(リニアガイドともよばれる)の移動ブロック43に固定されており、ドライバビット41の前進或いは後退が可能である。また、移動ブロック43は、ボールネジ44と回転自在に接続されている。ボールネジ44は、モータ45と連結されており、このモータ45は摺動部材46によりドライバビット41の軸方向周りの回転が規制されると共に、軸方向への前進或いは後退が可能である。ボールネジ44は、ドライバ工具基部40に固定されたナット47と螺合しているので、モータ45の回転によりボールネジ44及びモータ45は軸方向に前進或いは後退を行う。モータ42とモータ45とは、制御装置48により、等速回転するように制御され、ボールネジ44は、ネジ7のネジ山7aとピッチを等しくしているため、モータ42及びモータ45の回転により、ドライバビット41とネジ7とは同じ速さで移動する。
と、ネジ山のピッチと等しいピッチのボールネジ44及びナット47によって、ドライバビット41を回転させたときにネジ7の移動とドライバビット41の移動とが等しくなる。したがって、ネジ側及び部品側のネジ山が損傷することがない。
図6は、本発明の実施例3に係るドライバ工具を示す断面図である。図7(a)〜図7(d)は、図6のドライバ工具を用いたネジの取り外し方法を示す図である。図7(a)〜図7(d)において、ネジ7及びネジ7′は、それぞれ異なるピッチのネジ山7a及びネジ7a′を有する。これに対応して、第2部品6及び6′も、それぞれ異なるピッチのネジ山6a及びネジ6a′を有する。
図8は、本発明の実施例4に係るドライバ工具を示す断面図である。図8に示すように、ドライバビット71は装着部72に装着されている。装着部72は、ドライバビットの取り替えが可能で、取り付け或いは取り外しを行うネジに合わせて所望のドライバビットに交換可能である。装着部72は、リニアガイドの移動ブロック73に回転自在に連結されており、ドライバビット71の前進或いは後退が可能である。また、装着部72は、ボールネジ74と接続されていて、ボールネジ74と同様に回転する。ボールネジ74は、モータ75と連結されており、モータ75は摺動部材76によりドライバビット71の軸方向周りの回転が規制されると共に、軸方向への前進及び後退が可能である。ボールネジ74は、ネジ山のピッチが異なる2つのネジ部74a、74bからなり、各ネジ部でナット77、78と螺合している。ナット77、78は、固定装置79、80を有しており、ドライバ工具基部83への固定及び開放が行われる。また、ナット77、78は、摺動部材81、82によりドライバビット71の軸方向への前進或いは後退が可能である。モータ75の回転により、ドライバビット71は回転しながら、軸方向に前進及び後退を行う。
図9は、本発明の実施例5に係るドライバ工具を示す断面図である。図9に示すように、位置決め部材98の先端にはゴム部材97が固定されている。すなわち、例えば、図1の実施例1と同様の構成のドライバ工具における位置決め部材の先端にはゴム部材97が固定されている。ゴム部材97は第1部品5に当接してこのドライバ工具と第1部品5との位置関係を保持する。また、図中実線矢印で示すように、ドライバビット91の軸方向への弾性或いは柔軟性を有するため、所望の押し付け力で押し付けながら作業することによって、ネジ7、第1部品5、第2部品6の寸法誤差を吸収して、ドライバビット91のネジ7の頭部への接触が安定する。この実施例において、ゴム部材97は位置決め部材98の先端部に設けるようにしているが、位置決め部材98の中間或いは根元(図中、上端)に配置するようにしてもよい。
な構成を追加するだけでより良好に保つことができる。このようなゴム部材97は、本発明の他の実施例にも同様に適用可能である。なお、実施例5は、請求項9、10に対応する。ゴム部材97は請求項のコンプライアンス手段、弾性部品に対応する。
図10は、本発明の実施例6に係るドライバ工具を示す断面図である。図10に示すように、装着部105とモータ102との間には、一軸の力センサ103が組み込まれている。これにより、ドライバビット101とネジ7との間に作用する力を測定し、過大な力が作用した場合や、ドライバビット101とネジ7の頭部とがうまく噛み合っていない場合のエラー検出ができる。この情報に基づき、作業者に図示しない表示部でその旨明示したり、モータ102を緊急停止させたりする。
2、52、56 モータ
3 スライダ
4 制御装置
5 第1部品
6 第2部品
7 ネジ
8 位置決め部材
9 ドライバ工具基部
23 装着部
33 シリンダ
34 ロッド
35 チューブ
43、54、73 移動ブロック
44、55、74 ボールネジ
46、81、82 摺動部材
47、58、59、77、78 ナット
60、61 固定装置
97 ゴム部材
103 力センサ
Claims (11)
- ネジの取り付け或いは取り外しを行うドライバ工具であって、
このドライバ工具と前記ネジが取り付け或いは取り外しされる所定の部品との位置関係を保持する位置保持手段と、
前記ネジの頭部に当接するドライバビットを装着する装着部と、
前記装着部を回転させるアクチュエータと、
前記装着部を前記ネジの軸方向に前進或いは後退させる移動手段と、を有し、
前記移動手段は、
前記装着部が直線的に移動するようにガイドする直動ガイドと、
前記直動ガイドの移動ブロックと一端が回転自在に接続され、2つ以上の部位で異なるピッチのネジ山を有する送りネジと、
前記ドライバビットと等速回転し、前記送りネジの他端に連結されるモータと、
前記送りネジの各ネジ山にそれぞれ対応し、前記送りネジと螺合する複数のナットと、 ドライバ工具基部と前記複数のナットとの接続を切り替える接続切替手段と、
により構成されることを特徴とするドライバ工具。 - 請求項1記載のドライバ工具において、前記移動手段は、速度制御可能である、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項1記載のドライバ工具において、前記移動手段は、位置制御可能である、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項1記載のドライバ工具において、前記移動手段は、力制御可能である、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項1記載のドライバ工具において、前記移動手段は、圧力制御可能なシリンダピストン機構、を含んで構成される、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項1記載のドライバ工具において、前記アクチュエータが、請求項1記載のモータとして機能し、このモータの出力が所定の動力伝達機構により、前記ドライバビット及び前記送りネジを回転させるために伝達される、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項6記載のドライバ工具において、前記ドライバビット或いは前記装着部と前記送りネジと前記アクチュエータの出力端とが同軸になるように連結される、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項1記載のドライバ工具において、前記位置保持手段は、前記ドライバビットを周回するように形成され、少なくとも、3点で前記部品の雌ネジ部の周囲に当接し、これと反対側が前記ドライバ工具基部と接続される、突き当て部材である、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のドライバ工具において、前記ドライバビットの回転軸方向に柔軟性を有するコンプライアンス手段、を更に有することを特徴とするドライバ工具。
- 請求項9記載のドライバ工具において、前記コンプライアンス手段は、前記位置保持手段の先端或いは中間部に前記ドライバビットの移動方向に弾性を有する弾性部品を備える、ことを特徴とするドライバ工具。
- 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のドライバ工具において、前記ドライバビットに作用する軸方向の力を検出する力検出手段、を更に有することを特徴とするドライバ工具。
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