JP4223602B2 - 内視鏡の管路切換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、挿入部の先端に開口するチャンネルを有する内視鏡の管路切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
泌尿器用内視鏡や婦人科用内視鏡等においては、生理食塩水等を臓器内に注入しながら内視鏡検査を行う手技が用いられている。
【0003】
図7は、汎用に広く用いられている細径の内視鏡1を示しており、挿入部2の先端に開口するチャンネル3の基端が接続されたシリンダ4が操作部5に配置されている。
【0004】
シリンダ4は、操作部5に外方に向けて開口して配置されており、その側面に一本の外部接続管6が外方に向けて突設され、その外部接続管6とチャンネル3との連通状態を切り換え操作するための切換操作弁7が、シリンダ4に着脱自在に取り付けられている。8は、チャンネル3に処置具を挿入するための挿入口に取り付けられた鉗子栓である。
【0005】
そのような細径内視鏡1を用いて、上述のように生理食塩水等を臓器内に注入しながら内視鏡検査を行う場合には、生理食塩水が入れられた給水タンク100から降ろされた給水チューブ101を外部接続管6に接続し、切換操作弁7は外部接続管6とチャンネル3とを連通させる状態にする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような細径内視鏡のチャンネル3は送水チャンネルと吸引チャンネルを兼用しており、一般的な内視鏡検査の場合には、外部接続管6に吸引チューブを接続して必要に応じて吸引を行う使用法がとられる。
【0007】
しかし、生理食塩水等を臓器内に注入しながら内視鏡検査を行う際にも、体内の汚液等を吸引したい場合が生じる。そのような場合、上述の従来の装置では、外部接続管6に接続されている給水チューブ101を一時的に吸引チューブに付け替えて再び元に戻す作業を行わなければならないので、取り扱いが非常に煩雑になってしまう。
【0008】
そこで、給水チューブと吸引チューブとに各々独立して接続される二本の外部接続管をシリンダに並べて突設し、切換操作弁を操作することによって、吸引が行われる状態と生理食塩水が給水される状態とを切り換えできるようにしたものがある(実開平1−65004号)。
【0009】
しかし、そのような細径内視鏡を用いると、使い勝手はよくなるものの、汎用に用いられている細径内視鏡を使用することができず、頻度の少ない使用目的のために専用の内視鏡が必要になるので経済性が悪くて実用性に欠ける。
【0010】
そこで本発明は、汎用に用いられる細径内視鏡を使用して、生理食塩水等を臓器内に注入しながら内視鏡検査を行いつつ、必要に応じて吸引操作も容易に行うことができる内視鏡の管路切換装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の管路切換装置は、内視鏡の挿入部先端に開口するチャンネルの基端が接続されて外方に向けて開口して操作部に配置されたシリンダの側面に一本の外部接続管が突設され、上記外部接続管と上記チャンネルとの連通状態を切り換え操作するための切換操作弁が上記シリンダに着脱自在に取り付けられた内視鏡の管路切換装置において、外部の給水タンクに接続される第2の外部接続管を上記切換操作弁に設けると共に、上記シリンダに突設された外部接続管には吸引チューブを接続し、待機状態においては上記チャンネルに対して上記第2の外部接続管だけが連通して上記チャンネルを通じて送水が行われ、上記切換操作弁を操作することにより上記チャンネルに対して上記シリンダに突設された外部接続管だけが連通して上記チャンネルを通じて吸引が行われるようにしたことを特徴とする。
【0012】
なお、上記チャンネルを通じて送水が行われる状態と吸引が行われる状態との中間位置に上記切換操作弁があるとき、上記チャンネルに対して上記二つの外部接続管がいずれも連通しない状態になるようにしてもよい。
【0013】
また、上記シリンダの側面に突設された外部接続管が上記チャンネルと連通していない状態のときは、上記シリンダの側面に突設された外部接続管を大気と連通させるように上記切換操作弁が形成されていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図3において、内視鏡1は、図7を参照して説明した汎用に用いられているものであり、挿入部2、チャンネル3、シリンダ4、操作部5、外部接続管6、及び鉗子栓8については、前述の説明の通りである。そして、シリンダ4に着脱自在な切換操作弁10だけが付け替えられている。
【0015】
図1は、そのシリンダ4と切換操作弁10とを分離した状態を示しており、有底のシリンダ4の底面にチャンネル3の基端が開口接続され、シリンダ4の側面に外部接続管6が開口接続されている。6aは、外部接続管6の先端に取り付けられた接続口金である。
【0016】
切換操作弁10には、シリンダ4内に差し込まれるピストン体11が設けられていて、取り付け環12に形成された係合ネジ12aを、シリンダ4の開口口元の外周に形成された雄ネジ4aと係脱させることにより、切換操作弁10をシリンダ4に対して固定/解除することができる。
【0017】
取り付け環12の内側には、支持盤13がCリング18で押さえつけられた状態に取り付けられており、その支持盤13の内側にピストン体11の中間部分が軸線方向に進退自在に嵌挿されている。
【0018】
II−II断面を示す図2にも示されるように、ピストン体11の中間部分の外周面には軸線方向に四つの連通溝11aが形成されている。そして、ピストン体11の外周には連通溝11aの両端近傍位置にシール用のOリング11b,11cが装着されている。また、ピストン体11の軸線位置には貫通孔11dが穿設されている。
【0019】
ピストン体11の外端部側に連結固定された操作釦座15には、軸線位置に貫通孔15aが穿設されていて、ピストン体11内の貫通孔11dと真っ直ぐにつながっている。そして、操作釦座15の側面には第2の外部接続管20が突設されている。20aは、第2の外部接続管20の先端に取り付けられた接続口金である。
【0020】
操作釦座15の突端面には、弾力性のあるゴム製の指あて部材16が装着されている。傘状に形成された指あて部材16の軸状部分は、操作釦座15の貫通孔15a内に緩く差し込まれた状態になっていて、貫通孔15aの入口部分を閉塞しており、ピストン体11の貫通孔11dと第2の外部接続管20とは連通している。
【0021】
操作釦座15と支持盤13との間には、圧縮コイルスプリング17が挟着されていて、自然状態においては、支持盤13と取り付け環12に対してピストン体11と操作釦座15とが一体となって前方(図において左方)に向けて付勢されている。
【0022】
このように構成された内視鏡の管路切換装置は、使用時には、図3に示されるように、切換操作弁10がシリンダ4に取り付けられて、吸引装置200から延びた吸引チューブ201がシリンダ4から突設されている外部接続管6に接続され、給水タンク100から降ろされた給水チューブ101が第2の外部接続管20に接続される。
【0023】
図4は、切換操作弁10が何ら操作されていない待機状態を示しており、この状態においては、ピストン体11の先端に装着されたOリング11bが、シリンダ4の内周面に形成された括れ部4bの裏面に押し付けられていて、外部接続管6とチャンネル3との間が閉塞され、ピストン体11の外面に形成された連通溝11aを介して、外部接続管6が大気に連通している。
【0024】
その結果、外部接続管6には大気が吸引され、チャンネル3にはピストン体11の貫通孔11d等を介して第2の外部接続管20から生理食塩水が送り込まれ、挿入部2の先端から臓器内に連続的に生理食塩水が送水される。
【0025】
そして、図5に示されるように、指あて部材16を指先で軽く押すと、指あて部材16の先端部分によってピストン体11の貫通孔11dが塞がれ、チャンネル3に対して二つの外部接続管6,20が共に連通しない状態になる。したがって、挿入部2の先端から生理食塩水の送水も吸引も行われない。
【0026】
さらに、図6に示されるように、指あて部材16を強く押してピストン体11をシリンダ4内に押し込むと、ピストン体11の貫通孔11dが指あて部材16の先端で塞がれた状態は変わらず、Oリング11bがシリンダ4の括れ部4bから離れて、シリンダ4に突設された外部接続管6がチャンネル3に連通する。
【0027】
そして、それと同時に、ピストン体11に取り付けられたもう一個のOリング11cによって連通溝11aと大気との間が閉塞された状態になり、チャンネル3を通じて挿入部2の先端から吸引が行われる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、外部接続管が突設されたシリンダに着脱自在に取り付けられる切換操作弁に、外部の給水タンクに接続される第2の外部接続管を設け、シリンダに突設された外部接続管には吸引チューブを接続することにより、待機状態においてはチャンネルに対して第2の外部接続管だけが連通してチャンネルを通じて送水が行われ、切換操作弁を操作することによりチャンネルに対してシリンダに突設された外部接続管だけが連通して吸引が行われる。
【0029】
したがって、汎用に用いられる細径内視鏡を使用して、切換操作弁を取り替えるだけで、生理食塩水等を臓器内に注入しながら内視鏡検査を行いつつ、必要に応じて吸引操作も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡の管路切換装置のシリンダから切換操作弁が取り外された状態の側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡の管路切換装置の図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の切換操作弁が取り付けられた内視鏡の全体構成を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態の内視鏡の管路切換装置の送水状態を示す側面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の内視鏡の管路切換装置の送水も吸引も行われない状態を示す側面断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の内視鏡の管路切換装置の吸引状態を示す側面断面図である。
【図7】従来の切換操作弁が取り付けられた状態の内視鏡の全体構成を示す側面図である。
【符号の説明】
3 チャンネル
4 シリンダ
5 操作部
6 外部接続管
10 切換操作弁
11 ピストン体
12 取り付け環
16 指あて部材
20 第2の外部接続管
100 給水タンク
101 給水チューブ
200 吸引装置
201 吸引チューブ
Claims (2)
- 内視鏡の挿入部先端に開口するチャンネルの基端が接続されて外方に向けて開口して操作部に配置されたシリンダの側面に一本の外部接続管が突設され、上記外部接続管と上記チャンネルとの連通状態を切り換え操作するための切換操作弁が上記シリンダに着脱自在に取り付けられた内視鏡の管路切換装置であって、
外部の給水タンクに接続される第2の外部接続管を上記切換操作弁に設けると共に、上記シリンダに突設された外部接続管には吸引チューブを接続し、待機状態においては上記チャンネルに対して上記第2の外部接続管だけが連通して上記チャンネルを通じて送水が行われ、上記切換操作弁を操作することにより上記チャンネルに対して上記シリンダに突設された外部接続管だけが連通して上記チャンネルを通じて吸引が行われるようにしたものにおいて、
上記チャンネルを通じて送水が行われる状態と吸引が行われる状態との中間位置に上記切換操作弁があるとき、上記チャンネルに対して上記二つの外部接続管がいずれも連通しない状態になることを特徴とする内視鏡の管路切換装置。 - 上記シリンダの側面に突設された外部接続管が上記チャンネルと連通していない状態のときは、上記シリンダの側面に突設された外部接続管を大気と連通させるように上記切換操作弁が形成されている請求項1記載の内視鏡の管路切換装置。
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- 1998-11-17 JP JP32628798A patent/JP4223602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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