JP4223204B2 - 殻剥きゆで卵の表面殺菌装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、殻剥きゆで卵の表面殺菌装置に係り、詳しくは種々の技法で殻剥きされたゆで卵の表面に付着した細菌を簡易な構造で自動的に加熱殺菌できる殻剥きゆで卵の表面殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から卵を湯水中で加熱処理することはゆで卵を製する際に広く行われている。例えば、実公昭43−27647号公報や特開昭57−11071号公報にはかごに収納した卵を温水または熱水槽中で加熱処理し、ゆで卵を製造する装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報記載の卵の熱水加熱処理装置は何れも、卵を収容するかごを使用するものであるため、バッチ式製造と言えるものである。従って、その処理量が制限されたり卵の変形や傷損が多く、また、使用後のかごの取扱い及び洗滌等に手間がかかるという問題がある。
本発明は以上の問題点をなくした、卵の加熱処理装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、無端状に平面帯動する複数の駆動体と、この駆動体に所定の間隔をおいて水平に支承されると共に、その歯部を下向きに吊持された櫛歯状の押送部材と、この押送部材の前記歯部の通過軌道部で囲繞された平面中空長円形状の湯槽と、この湯槽の一側直進軌道の終端部の近傍に槽内物品の搬出装置とを具備してなり、前記湯槽の他側直進軌道の始端部に連接する円弧状軌道部の内底面にはゆで卵の通過を不能とし、かつ前記押送部材の歯部の通過を可能とした櫛歯状の堰部材を植設してあることを特徴とする殻剥きゆで卵の表面殺菌装置とするものである。
【0005】
このように物品を収容するかごを実質的になくした構造の装置とすることにより、槽内物品が殻剥きゆで卵である場合、槽内に投入された卵は前記押送部材によって適量に区分けられ滞ることなく湯槽内を浮遊し搬送される。それ故に、処理中に卵はつぶれる等の損傷することなく均一に加熱される。
また、加熱処理後にかごの洗滌等の厄介な作業をなくすることができる。
【0006】
また、前記湯槽の他側直進軌道の始端部上方を物品投入部とすると共に、その下方湯槽内に湯水や加熱蒸気を軌道に沿って噴出する湯水吹出装置を具備することによって、湯槽内の湯水は一方向へ回流するので、槽内物品(以下、たんにゆで卵とも言う)は浮遊しながら一層円滑に槽内を搬出されるので好ましい。
【0007】
この際、加熱処理後のゆで卵の湯槽外への搬出装置は、その一端側を湯槽内底面より下方に配設された傾斜コンベアとし、湯槽の円弧状軌道部に堰部材を卵の搬送止部材として配設すれば、加熱処理後の卵は全て搬出装置の一端側表面の一ヵ所に集積され、漏れなく取り出せるのでよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
図1は、本発明殻剥きゆで卵の表面殺菌装置の一実施形態例を示す平面図であり、図2は図1の正面図である。また、図3は図2の要部である櫛歯状の押送部材の拡大図であり、図4は同押送部材が堰部材を通り抜ける状態を示す拡大図である。
【0009】
図1及び図2において、殻剥きゆで卵の表面殺菌装置1は、平面を無端状に帯動するチエン2'に装着された駆動体2と、この駆動体2に支承されると共にその歯部3'を下向きにして吊持された櫛歯状の押送部材3と、この押送部材3の前記歯部3'の通過軌道部5,5,6,6で囲繞された平面中空長円形の湯槽4と、この湯槽4の一側直進軌道部5の終端部12の近傍に加熱処理後の槽内物品Eの搬出装置8とを具備してある。
【0010】
上記チエン2'は湯槽4の中空箇所の長手方向の両側に設置された一対のスプロケット9,9間を駆動手段Mによって帯動するように配設されており、櫛歯状の押送部材3は、このチエン2'に等間隔に取り付けられた複数の駆動体2,2,・・を介して湯槽内にそれぞれの歯部3',3',・・を下向きにして吊持されている。
この際、歯部3'の先端は湯槽4内を帯動中に於いて、湯槽4の内底面10に擦り接触することのないように適度の間隔を設けて吊持されている。
【0011】
また、本実施形態においては、図2に示すように湯槽4の一側直進軌道部5の終端に下り傾斜の底面部を形成してあり、この底面部の最深部(低位置)に別途搬出装置8の無端傾斜コンベアの一端側を配設してあり、他端側を湯槽4外へ延設した物品(卵E)の搬出装置8を備えている。
【0012】
このような構造とすることにより、押送部材3により湯槽4内を搬送され、その間に表面を殺菌処理された物品(卵E)は搬出装置8の無端傾斜コンベアの前記一端側の表面に順次落しこまれ、そのまま無端傾斜コンベアの駆動により湯槽4外へ搬出できるようにされている。
【0013】
尚、この際湯槽4外へ搬出された卵Eを所定容量に計量し容器に順次充填する一貫工程とするには、図面上明示しないが、搬出装置8をアタッチメントを具備した複数のチエンコンベア8として形成し、それぞれのチエンコンベアの搬出速度を異なる速度にかつ、停止自在に調整することにより、前記容器に正確にかつ敏速に定量充填できる装置とすることも可能である。
【0014】
一方、湯槽4の他側の直進軌道部5の始端部13には、その上方に湯槽4内への図示しない物品供給部を形成してあり、その下方の湯槽4内に湯水を軌道に沿って噴出する湯水吹出手段7を具備してある。これにより物品供給部から湯槽4内へ投入された物品は押送部材3で湯槽4内を搬送される際に、より一層円滑に流送できるようになる。
【0015】
また、湯槽4は他側直進軌道5の始端部(物品供給部)13と一側直進軌道部5の終端部(端末)12との間を円弧状軌道部6で連結してある。そして、この円弧状軌道部6の内底面10には押送部材3の歯部3'の通り抜けはできるが、卵Eの通過はできない堰部材11が植設してある。このため、押送部材3によって湯槽4中を搬送された卵Eはこの堰部材11によって全て堰止められ、先述のように搬送装置8の一端側表面に順次落しこまれるようにしてある。
【0016】
【作用】
次に、上記実施形態の作用を説明する。
適宜手段により卵供給部から湯槽4内に投入された殻剥きゆで卵Eは帯動する押送部材3の押送力と湯水吹出手段7から噴出される湯水の流力とによって、他側直進軌道部5の始端部13から順次湯槽4内を搬送される。この時の湯水の温度は約90℃、搬送時間は約2分間に設定される。
【0017】
搬送終了時点に湯槽4の一側の直進軌道部5に至った卵Eは、搬送時にその表面を完全に殺菌されたものとなる。また、卵Eは直進軌道部5の押送力をそのまま残し、直進性の慣性力を付与された状態で次位に配設された搬出装置8の無端傾斜コンベア上へ落しこまれ、無端傾斜コンベアの駆動により自動的に湯槽4外へ搬出される。
【0018】
他方、卵Eの搬送を終えた押送部材3は、湯槽4の円弧状軌道部6の堰部材11を通り抜け元の他側直進軌道部5の始端部13へ回動され、次に湯槽4内に投入された卵Eを押送し、湯槽内を搬送する。以後同様の作用を繰り返す。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、湯槽内の軌道を無端帯動する櫛歯状の押送部材で殻剥きゆで卵を搬送する構造としてあるので、連続的にかつ大量に殻剥きゆで卵表面を殺菌処理することができる。
また、湯槽内に湯水を軌道に沿って噴出する湯水吹出手段を併設することにより、卵の搬送がより一層円滑になり、殺菌処理後の卵の変形や傷損がない良品質のものを得ることができる。とりわけ、搬出装置の一端を押送部材の直進軌道の終端部の下方に配設してあるので、湯槽内での卵の受け渡しが良好となり、卵の湯槽内停留によるトラブル等をなくした稼働率の良い装置とすることができる。さらに、卵の収容かご等もないので加熱処理後の清掃作業も容易なものとすることができる等、種々の優れた効果をを得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による殻剥きゆで卵の表面殺菌装置の一実施形態を示す平面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図2の要部である押送部材の拡大図。
【図4】図2の押送部材が堰部材を通り抜ける状態を示す拡大図。
【符号の説明】
1 殻剥きゆで卵の表面殺菌装置
2 駆動体
2' チエン
3 押送部材
3' 歯部
4 湯槽
5 直進軌道部
6 円弧状軌道部
7 湯水吹出手段
8 搬出装置(無端傾斜コンベア)
9 スプロケット
10 内底面
11 堰部材
12 終端部
13 始端部
14 中空部
15 支えロール
M モーター
E 卵
P ポンプ
Claims (3)
- 無端状に平面帯動する複数の駆動体と、この駆動体に所定の間隔をおいて水平に支承されると共に、その歯部を下向きに吊持された櫛歯状の押送部材と、この押送部材の前記歯部の通過軌道部で囲繞された平面中空長円形状の湯槽と、この湯槽の一側直進軌道の終端部の近傍に槽内供給物品の搬出装置とを具備してなり、前記湯槽の他側直進軌道の始端部に連接する円弧状軌道部の内底面にはゆで卵の通過を不能とし、かつ前記押送部材の歯部の通過を可能とした櫛歯状の堰部材を植設してあることを特徴とする殻剥きゆで卵の表面殺菌装置。
- 前記湯槽の他側直進軌道の始端部上方を物品供給部とすると共に、その下方湯槽内に湯水を軌道に沿って噴出する湯水吹出手段を具備してなる請求項1記載の殻剥きゆで卵の表面殺菌装置。
- 前記搬出装置は、その一端側を前記湯槽の一側直進軌道部の内底面より下方に、かつ他端側を湯槽より外方へ配設された傾斜コンベアである請求項1及び2に記載の殻剥きゆで卵の表面殺菌装置。
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