JP4221979B2 - 湿式電子写真印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿式電子写真印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体トナーにて感光ドラム上に現像されたトナー像を転写ローラを介して用紙上に転写するようにした湿式の電子写真印刷機では、感光ドラム上に現像形成されたトナー像を転写ローラに転写する前に、トナー像中の余分な溶媒を除去する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この溶媒を除去する方法として、従来は感光ドラムの温度を上昇させないように、ファンなどでドラム表面に常温の風を吹き付け、冷却と共に、溶媒の蒸発を図るようにしているが、このような方法では、上記風が常温であるため溶媒の蒸発効果は少なく、また、従来の方法では上記風が感光ドラムの表面に吹き付け放しになっていたため、この風によって蒸発した溶媒蒸気は機外へ拡散することになり、環境衛生上問題があった。
【0004】
本発明は上記のことにかんがみなされたもので、余分な溶媒を効果的に除去でき、溶媒蒸気による環境汚染がないようにした湿式電子写真印刷装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る湿式電子写真印刷機は、感光ドラムの周囲に、帯電器、露光器、現像器を配置し、帯電器及び露光器にて感光ドラムの周囲に形成された静電潜像を、トナー貯留タンクより供給される液体トナーを用いる現像器にて現像し、この液体トナー像を乾燥機にて乾燥してから転写ローラを介して用紙に印刷する湿式電子写真印刷装置において、上記乾燥機が、空気吹き出し口を感光ドラムの外周面に向けて配置された空気流入室と、この空気流入室の空気吹き出し口部分に、感光ドラムの周方向に相互に離間して配置され、かつ感光ドラムの周面に対向する複数の吸引口を有する複数個の空気吸引室とからなり、空気流入室に、温度調節機にて調温される空気を吐出するブロアの吐出側を接続し、空気吸引室に上記ブロアの吸入側を接続し、また、上記感光ドラムの周壁の内側に、温度調整可能にした流体が流通可能にしたドーナツ状空間を設けた構成になっている。
【0006】
【作 用】
ブロアより空気流入室へ流入した空気は、空気流入室の空気吹き出し口の空気吸引室相互間の隙間より感光ドラムの周面に吹き付けられる。そしてこの吹き出し空気は感光ドラムに接触後、空気吸引室の吸引口より吸引されて回収され、再びブロアにて空気吹き出し室を経て流出される。このときの吹き出し空気の温度は温度調節機にて任意に調温される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1は本発明を適用しようとする湿式電子写真印刷装置の一例の全体構成を概略的に示すもので、図中1は給紙部、2は印刷部、3は巻取部である。そして給紙部1に支持されたロールから供給される用紙4は印刷部2にて両面に、それぞれ4色印刷されて巻取部3にて再びロール状に巻き取られるようになっている。
【0009】
印刷部2には、用紙4の通路の両側に、それぞれ用紙4の走行方向に2基ずつの電子写真印刷機5a,5b及び5c,5dが配置されている。この各電子写真印刷機5a〜5dは、用紙4の表側と裏側とで対称構成とはなっているが基本的には同一構成となっているので、このうちの1つの電子写真印刷機5aについて図2から図5に基づいて説明する。
【0010】
図2において、6は用紙4に転接し、かつ用紙4の走行方向に回転する転写ローラ、7はこの転写ローラ6に転写して同一周方向に回転し、これの周面に現像されたトナー像を転写ローラ6に転写する感光ドラムである。この感光ドラム7は導電性基体の上に有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を設けた構成になっていて、感光層に光を当てることによりこれの表面に静電潜像が形成されるようになっている。そしてこの感光ドラム7の周囲に、感光ドラム7に静電位を一様に印加する帯電器8、感光ドラム7の表面に潜像を形成するための露光器9及びこれを現像するための現像器10からなる第1・第2の画像成形部11a,11bが感光ドラム7の回転方向に配置されていて、この両画像成形部11a,11bにて、例えばイエロー、マゼンタ(あるいはシアン、ブラック)等の2色の画像を形成するようになっている。12は感光ドラム7表面の余分の溶剤を除去する溶剤絞り、13は感光ドラム上に画像された画像を乾燥する乾燥機である。
【0011】
感光ドラム7は図3に示すように、その両端軸14a,14bが前後のフレーム15a,15bに回転自在に支持されていると共に、中空になっている。そしてこの感光ドラム7内には、感光ドラム7と一体状にして内筒16が設けてあり、この内筒16の外周と感光ドラム7の筒壁との間にドーナツ状空間17が、また内筒16の両端壁と感光ドラムの両端壁との間に上記ドーナツ状空間17と連通する円板状空間18,18が形成されている。また、内筒16の軸心部には円板状空間18,18の両方、あるいは少なくとも一方に連通する通路19が設けてある。
【0012】
感光ドラム7の一方の端軸14aに第1・第2の通路20a,20bが同心状にして軸方向に設けてあり、第1の通路20aが管を介して内筒16の通路19内に連通されている。また、第2の通路20bが感光ドラム7の一方の円板状空間18に連通されている。そしてこの両通路20a,20bは端軸14aの先端に固着したロータリジョイント21を介して、その一方が流体流入口22aに、他方は流体流出口22bに接続されていて、流体流入口22aより流入した流体は一方の流路20a、通路19を経て一方の円板状空間18よりドーナツ状空間17に入り、ここでの流体により感光ドラム7の周面が調温される。上記ドーナツ状空間17を経た液体は他方の円板状空間18を通って他方の流路20bより流体流出口22bより流出されるようになっている。
【0013】
この構成により、感光ドラム7の表面の温度はこれの内側のドーナツ状空間17を流れる流体(冷水、温水)の温度により任意に調整することができる。これにより室温に左右されることなく、夏の高温時における感光ドラムの温度上昇が抑制でき、また冬の低温時における立ち上がりを早くすることができる。
【0014】
乾燥機13は図3〜図5に示すようになっていて、空気吹き出し口を感光ドラム7の外周面に向けて配置し、背面部に空気流入口23を設けた空気流入室24と、この空気流入室24の空気吹き出し口部分に、感光ドラム7の周方向に互いに離間して設けた複数個の空気吸引室25,25,…とからなっている。そしてこの各空気吸引室25の相互間、及び周方向両側に空気吸引室25と、空気流入室24の空気吹き出し口の内面との間の空間が感光ドラム7の周面に向けた空気吹き出し通路24aとなっている。各空気吸引室25の感光ドラム7との対向面には複数個の吸引口26が開口してある。また各空気吸引室25の両端、あるいは少なくとも一端は上記空気流入室24に沿わせて設けた空気排出通路27に連通されている。そして上記空気流入口23は温度調節機28を介して空気を吸引するブロア29の吹き出し側に接続されている。また空気排出通路27は上記ブロア29の吸入側、すなわち温度調節機28の吸入側に、溶媒を吸着処理するフィルタ30を介して接続されている。
【0015】
そして、上記ブロワーの駆動により供給される空気は空気流入室24に入り、空気吹き出し通路24aより感光ドラム7の周面に吹き付けられる。この感光ドラム7の周面に吹き付けられた空気は各空気吸引室25の吸引口26より吸引され、空気排出通路27より排出され、再びブロア29にて吸引され循環される。この間にフィルタ30を通ることにより、吸引された風中の溶媒はこのフィルタに吸着処理される。。
【0016】
このときの空気の循環により、感光ドラム7の周面が乾燥される。なお、ブロワーからの空気は温度調節器28により温度調節することにより、感光ドラム7に吹き付けられる空気の温度は任意に調節することができるが、回転している感光ドラム7の表面に付着している溶媒を瞬時に蒸発するための風は35〜40℃であることが好ましい。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、感光ドラムの表面に吹き付けて、この感光ドラムの表面に現像されたトナー像を蒸発させた溶媒蒸気は乾燥機とブロアの空気経路を循環し、この間に上記経路内に設けたフィルタにて吸着され、この溶媒蒸気が機外へ漏れることによる環境の汚染を防止できる。そしてその上本発明では、感光ドラムの周壁の内側に、温度調整可能にした流体が流通可能にしたドーナツ状空間を設けたことにより、感光ドラム7の表面の温度はこれの内側のドーナツ状空間17を流れる流体(冷水、温水)の温度により任意に調整することができる。これにより室温に左右されることなく、夏の高温時における感光ドラムの温度上昇が抑制でき、また冬の低温時における立ち上がりを早くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】湿式電子写真印刷装置の一例を示す概略的な構成説明図である。
【図2】本発明を適用しようとする電子写真印刷機の概略的な構成説明図である。
【図3】本発明に係る電子写真印刷機の要部を示す断面図であり、図4にて示す乾燥機のA−C−D−E線に沿う断面である。
【図4】乾燥機の構成を示す断面図である。
【図5】図4のA−B矢視図である。
【符号の説明】
1…給紙部、2…印刷部、3…巻取部、4…用紙、5a,5b,5c,5d…電子写真印刷機、6…転写ローラ、7…感光ドラム、8…帯電器、9…露光器、10…現像器、11a,11b…画像成形部、12…溶剤絞り、13…乾燥機、14a,14b…端軸、15a,15b…フレーム、16…内筒、17…ドーナツ状空間、18…円板状空間、19,20a,20b…通路、21…ロータリジョイント、22a…流体流入口、22b…流体流出口、23…空気流入口、24…空気流入室、24a…空気吹き出し通路、25…吸引室、26…吸引口、27…空気排出通路、28…温度調節機、29…ブロア、30…フィルタ。
Claims (1)
- 感光ドラムの周囲に、帯電器、露光器、現像器を配置し、帯電器及び露光器にて感光ドラムの周囲に形成された静電潜像を、トナー貯留タンクより供給される液体トナーを用いる現像器にて現像し、この液体トナー像を乾燥機にて乾燥してから転写ローラを介して用紙に印刷する湿式電子写真印刷装置において、
上記乾燥機が、空気吹き出し口を感光ドラムの外周面に向けて配置された空気流入室と、この空気流入室の空気吹き出し口部分に、感光ドラムの周方向に相互に離間して配置され、かつ感光ドラムの周面に対向する複数の吸引口を有する複数個の空気吸引室とからなり、
空気流入室に、温度調節機にて調温される空気を吐出するブロアの吐出側を接続し、空気吸引室に上記ブロアの吸入側を接続し、
また、上記感光ドラムの周壁の内側に、温度調整可能にした流体が流通可能にしたドーナツ状空間を設けた
ことを特徴とする湿式電子写真印刷装置。
Priority Applications (1)
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JP2002267933A JP4221979B2 (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 湿式電子写真印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JP2004109156A JP2004109156A (ja) | 2004-04-08 |
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-09-13 JP JP2002267933A patent/JP4221979B2/ja not_active Expired - Fee Related
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