JP4221953B2 - インクジェット式プリンタのヘッドドライバic温度検出回路の故障検出装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式プリンタのヘッドにおいて、ヘッドドライバICが所定温度以上になったことを検出するインクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータの出力装置として、数色のインクを記録ヘッドから吐出するタイプのインクジェット式カラープリンタが普及してきており、コンピュータ等が処理した画像を多色多階調で印刷するために広く用いられている。例えば、インク吐出のための駆動素子として圧電素子を用いたインクジェット式プリンタでは、印刷ヘッドの複数のノズルに対応してそれぞれ設けられた複数個の圧電素子を選択的に駆動することにより、各圧電素子の動圧に基づいてノズルからインク滴を吐出させ、印刷用紙にインク滴を付着させることにより、印刷用紙にドットを形成して、印刷を行なうようにしている。
【0003】
ここで、各圧電素子は、インク滴を吐出するためのノズルに対応して設けられており、印刷ヘッド内に実装された少なくとも一つのヘッドドライバICから供給される駆動信号により駆動され、インク滴を吐出させるようになっている。
【0004】
ところで、各ヘッドドライバICは駆動により発熱し、その熱は吐出されるインク滴によって放熱されるが、極端に負荷の高い状態で連続駆動を行うと、放熱能力が不足する場合がある。また、インク切れやノズルの目詰まり等によって、正常にインクが吐出されない状態では、十分な放熱が行われない。このような状態で印刷を続けると、各ヘッドドライバICの温度がさらに上昇して、各ヘッドドライバICの寿命を縮めてしまう虞れがある。
【0005】
このため、従来のインクジェット式プリンタにおいては、各ヘッドドライバIC内に備えられたダイオードのアノード電圧が、周囲の温度に依存して変化することに着目して、図8に示すように、プリンタヘッド6内に、例えば、4個設けられたヘッドドライバIC1a,1b,1c,1d内のダイオードのアノード電圧を、それぞれFFC(フレキシブルフラットケーブル)7内の信号線2a,2b,2c,2dを介して、プリンタ本体3内の例えばASICにより構成される制御部4に出力する。
【0006】
そして、この制御部4内でADコンバータ5によりデジタル値に変換して、各ヘッドドライバICのダイオードのアノード電圧を検出し、これらのアノード電圧に基づいて、各ヘッドドライバIC1a,1b,1c,1dの温度を検出するようにしている。ここで、何れかのヘッドドライバIC1a,1b,1cまたは1dの温度が所定温度以上になった場合には、上記制御部4が、印刷動作を一時停止させて、ヘッドドライバIC1a,1b,1c,1dの温度を低下させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなヘッドドライバIC1a,1b,1c,1dの温度検出方法においては、プリンタヘッド6からプリンタ本体3まで伸びる比較的長いFFC7内の信号線2a,2b,2c,2dをアナログ信号が通ることになるため、ノイズの影響を受けやすく、検出精度が低下してしまうという問題があった。
【0008】
また、各ヘッドドライバIC1a,1b,1c,1dからのアノード電圧が、制御部4内にてADコンバータ5によりデジタル信号に変換されるので、検出時間が長くなってしまうと共に、制御部4内にADコンバータ5が必要となる。従って、例えばASICにより構成される制御部4が大型化してしまう。
【0009】
さらに、FFC7内の信号線2a,2b,2c,2dの本数がヘッドドライバICの個数と同じだけ必要になると共に、制御部4の入力ピンが多くなってしまい、コストが高くなってしまう。
【0010】
そこで、本願出願人は、特願2001−262363号にて、プリンタヘッドの各ヘッドドライバIC内でダイオードのアノード電圧をコンパレータにより基準電圧と比較して、いずれか一以上のIC内の上記アノード電圧が所定電圧以下になったとき、デジタル信号としての温度検出出力をプリンタ本体内の制御部に送出するようにしたインクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出装置を提案した。このヘッドドライバIC温度検出装置によれば、各ヘッドドライバIC内のコンパレータからプリンタ本体の制御部に出力される温度検出信号が、デジタル信号であることから、比較的長いFFC内の信号線を通っても、ノイズによる影響を受けにくく、検出精度が向上する。また、プリンタ本体の制御部にADコンバータが不要であるので、検出時間が短くて済み、印刷動作中の短い時間でも、各ヘッドドライバICの温度上昇を確実に検出することができる。
【0011】
しかしながら、特願2001−262363号記載のヘッドドライバIC温度検出装置において、各ヘッドドライバICのコンパレータ出力をワイヤード・アンドで接続することにより、FFC内の1本の信号線でプリンタ本体の制御部に出力するようにした構成では、当該1本の信号線が断線した場合には、ヘッドドライバICの温度上昇を検出することができなくなり、プリンタヘッドにダメージを与える虞れがある。
【0012】
一方、各ヘッドドライバICごとにFFC内の信号線を介して温度検出信号(コンパレータ出力)をプリンタ本体の制御部に出力させる構成であっても、例えば、そのうち1本の信号線が断線した場合でも、当該1個のヘッドドライバICの温度上昇を検出することができないので、このヘッドドライバICの温度上昇を放置することになりかねない。従って、やはり、プリンタヘッドにダメージを与える虞れがある。
【0013】
このように、信号線が断線し、或いは温度検出回路のいずれかの箇所で短絡(ショート)等を発生して、温度検出回路が故障した場合には、図8に示した従来例や特願2001−262363号記載のヘッドドライバIC温度検出装置では、その故障を速やかに発見し、プリンタの動作を停止する等の対処を行うことは困難であった。
【0014】
そこで、本発明の課題は、ヘッドドライバICの温度検出回路の故障を速やかに発見することが可能なインクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出装置及び方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、ヘッドドライバIC内部のダイオードの順方向電圧と、DAコンバータの出力電圧とをコンパレータで比較して温度検出を行うインクジェット式プリンタのプリンタヘッドにおいて、定期的にDAコンバータの設定値を最大にして、信号が切り替わることを確認するようにした。
【0016】
また、温度検出回路が温度上昇を検知した際に、いったん全てのDAコンバータの設定値を最小にして、信号が切り替わることを確認するようにした。
【0017】
即ち、本発明では、電源投入時、印刷待機時、印刷中の改ページ処理時などに、全てのヘッドドライバICのDAコンバータの設定値を最大にして、温度検出信号が「低温」から「高温」に切り替わることを確認する。もし信号が切り替わらない場合には、FFCの断線等が疑われる。
【0018】
複数のヘッドドライバICのDAコンバータの設定値を順番に最大値に切り替えていくことで、全てのICの温度検出回路が正常に動作していることを確認する。ここで信号が切り替わらないICは、温度検出回路の故障が疑われる。
【0019】
印刷中、温度検出信号が温度上昇を検出した場合に、いったん全てのDAコンバータの設定値を最小にして、温度検出信号が元に戻ることを確認する。もし信号が戻らない場合は、ヘッド基板上のショート等の重大な故障が疑われるため、速やかにプリンタの動作を停止する。
【0020】
定期的にDAコンバータの設定値を最大にすることで、温度検出回路が正常に作動しているかチェックを行うことができる。
【0021】
温度検出回路が温度上昇を検出した場合に、一旦全てのDAコンバータの設定値を最小にすることで、本当に温度が上昇しているのか、それとも機械的な故障によるものなのかのチェックを行うことができる。
【0022】
これにより、故障が発生した場合に速やかに発見することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態に係るヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出装置及び方法について説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0024】
まず、本発明の第一の実施形態について述べる。図1は、本発明の第一の実施形態が適用されるヘッドドライバIC温度検出装置の構成を示している。尚、本実施形態が適用されるインクジェット式プリンタは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY)の7色のカラープリンタであり、ブラック(K)については2ノズル列、他は1ノズル列の合計8つのノズル列を含むプリンタヘッドを備えるものとする。
【0025】
本実施形態の故障検出装置及び方法が用いられるヘッドドライバIC温度検出装置10は、上述したインクジェット式プリンタのプリンタヘッド15内に、各ノズル列ごとに設けられた複数個(8個)のヘッドドライバIC11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h内にそれぞれ設けられたダイオードのアノード電圧を基準電圧と比較して、比較結果をデジタル化して、FFC16内の1本の信号線12を介して、プリンタ本体13内の制御部14に出力するように構成されている。
【0026】
ここで、各ヘッドドライバIC11a〜11hは、それぞれ同じ構成であり、上述した各色計8個のノズル列内の複数のノズルからのインクの吐出/非吐出を制御するスイッチ回路をON/OFFするためのトランスミッションゲート(TG)を構成するIC(Integrated Circuit[集積回路])である。
【0027】
図2は、各ヘッドドライバIC11a〜11hの温度検出にかかわる部分の構成と、各温度検出出力の接続方式を示す図である。図2において、ヘッドドライバIC11a〜11hは、それぞれ温度設定部21と、DAコンバータ22と、ダイオード23と、コンパレータ24と、FET25とを含んでいる。
【0028】
上記温度設定部21は、例えばレジスタ等から構成されており、温度検出のための基準温度Trefに対応するデジタル基準値Vdを設定するものである。上記DAコンバータ22は、温度設定部21からのデジタル基準値Vdをアナログ基準値Vaに変換するようになっている。上記ダイオード23は、ヘッドドライバIC11a内に設けられており、アノード側が抵抗R1を介して定電圧電源Vdd1と、またカソード側がグラウンドと接続されている。
【0029】
尚、ダイオード23は、図示の場合、複数個(例えば4個)のダイオードが互いに直列に接続されることにより構成されている。ここで、ダイオード23のアノード電圧は、後述するように、ヘッドドライバICの温度が上昇するに従って低くなる特性を有している。
【0030】
上記コンパレータ24は、反転入力端子に上記ダイオード23のアノード電圧Vが入力され、また非反転入力端子に上記DAコンバータ22からのアナログ基準値Vaが入力されることにより、これらのアノード電圧Vとアナログ基準値Vaとを比較する。そして、コンパレータ24は、上記ダイオード23のアノード電圧Vがアナログ基準値Vaより高い場合には、Lレベルのデジタル信号を出力すると共に、上記ダイオード23のアノード電圧Vがアナログ基準値Vaより低くなったとき、Hレベルのデジタル信号を出力するようになっている。
【0031】
上記FET25は、ゲートが上記コンパレータ24の出力端子に接続され、ソースがグラウンド接続されると共に、ドレインが抵抗R2を介して定電圧電源Vdd2に接続され、さらにオープンドレインとしてドレインからデジタル信号が出力されるようになっている。これにより、FET25は、コンパレータ24からの出力信号がLレベルの場合には、オフであって、そのドレインが定電圧電源Vdd2の電圧(Hレベル)に保持されるが、コンパレータ24からの出力信号がHレベルになると、オンとなり、そのドレインはグラウンド電位(Lレベル)に落とされる。
【0032】
それぞれ以上のように構成されるヘッドドライバIC11a〜11hの各温度検出部は、図2において、各FET25のオープンドレインの出力が共通する出力端子28にワイヤード・アンド(Wired AND)接続されている。従って、すべてのヘッドドライバIC11a〜11hの温度検出出力が上記した定電圧電源Vdd2の電圧(Hレベル)に保持されていれば、出力端子28からの温度検出信号XHOTはHレベルを維持する一方、ヘッドドライバIC11a〜11hのどれか1つでも温度検出出力がグラウンド電位(Lレベル)になると、出力端子28からの温度検出信号XHOTはLになる。尚、ヘッドドライバIC11a〜11hのどれか1つでも温度検出出力がグラウンド電位(Lレベル)になると、出力端子28からの温度検出信号XHOTはLになるように、各FET25のオープンドレインの出力が共通する出力端子28にワイヤード・オア(Wired OR)接続されるようにしても良い。
【0033】
図3は、上記各ヘッドドライバICの温度検出部の具体的な構成例として、そのヘッドドライバIC11aの温度検出部の一例を示している。図3において、ヘッドドライバIC11aは、図2のヘッドドライバIC11aと同様の構成であり、電圧設定部21及びDAコンバータ22の代わりに、複数個のフリップフロップ回路26と、抵抗群27とを備えている。
【0034】
上記フリップフロップ回路26は、図示の場合、8個のフリップフロップ回路26aから構成されている。これらのフリップフロップ回路26aは、それぞれラッチ信号がクロック端子CLKに入力され、D端子に設定信号が入力され、さらにVref端子に基準電圧Vrefが入力されるようになっている。
【0035】
フリップフロップにHが設定されると、出力はVrefになり、Lが設定されると、GNDになる。ヘッドドライバICは、ノズル選択のためのデータ(上述した各ノズル列内の複数ノズルからのインクの吐出/非吐出を制御するスイッチ回路をON/OFFするためのデータ)が、例えば、シリアルデータとして送られてくるが、D端子の入力D0〜D7は、このデータを用いると良い。この場合、シリアルデータはシフトレジスタに入力されるが、例えば最後に送られたデータをD0〜D7とし、温度検出回路専用のラッチ信号LATを用い、フリップフロップにデータを格納する。
【0036】
また、抵抗群27は、コンパレータ24の非反転入力端子+とグラウンド間に、直列に接続された7個の抵抗1R及び1個の抵抗2Rと、各抵抗1Rのアノード側と各フリップフロップ回路26aの出力端子Qとの間にそれぞれ接続された8個の抵抗2Rとから構成されている。
【0037】
これにより、各フリップフロップ回路26aのD端子に入力される設定信号の組合せにより、コンパレータ24の非反転入力端子+に入力されるアナログ基準値Vaが、電圧0からVrefより僅かに低い電圧まで、256段階に設定され得るようになっている。
【0038】
ここで、コンパレータ24の非反転入力端子+に入力されるアナログ基準値Vaは、当該ヘッドドライバIC11a乃至11h内に組み込まれるダイオード23の特性バラツキを考慮して、ヘッドドライバIC11a乃至11hの保証温度T1に対して僅かに低く設定した上限温度T2に対応する電圧となるように、個々のヘッドドライバIC11a乃至11h毎に、工場出荷前に設定される。
【0039】
本実施形態によるヘッドドライバIC温度検出装置10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。先ず、アナログ基準値Vaの設定について説明する。
【0040】
図4に示すように、ヘッドドライバIC11a乃至11h内に組み込まれるダイオード23は、個々の特性バラツキの固体差により、直線P及び直線Qで示すような温度−電圧特性の幅を有している。この特性のバラツキには、傾きのバラツキと、オフセットのバラツキがあるが、傾きのバラツキによる弊害が大きい。即ち、オフセットのバラツキの方が、工場出荷時等に、ある温度で電圧を測定することにより、補正することができる。
【0041】
先ず、初期測定を行わない場合について考察する。個々のダイオード23は、この直線P及び直線Qの間の特性を有している。これにより、特性の上限を示す直線PとヘッドドライバICの保証温度T1に対してマージンを取った僅かに低い上限温度T2との交点Aを与える電圧Vbを、初期測定をしない場合のダイオードのアノード電圧のしきい値として、このしきい値の直線Qとの交点B(温度T3,電圧Vb)を求める。
【0042】
このようにして、ダイオード23の初期測定を行なわない場合、個々のダイオード23の特性バラツキを考慮して設定したアノード電圧のしきい値Vbは、点A及びBの間の温度範囲、即ちT3〜T2の温度範囲を有することになる。
【0043】
このため、ダイオード23の特性バラツキによっては、上限温度T2より著しく低い温度T3でも、ヘッドドライバICの温度上昇を検出してしまうことになる。
【0044】
これに対して、実際に室温T0でダイオード23のアノード電圧を測定し、このアノード電圧を測定電圧V0として、図4に示すように、温度−電圧グラフ上に点Cをプロットする。そして、この点Cから傾きのバラツキの上限である勾配の緩やかな直線P(傾きの符号は負)と平行な直線Rを引き、上限温度T2との交点D(温度T2,電圧Vc)を求める。
【0045】
このとき、上記点Cから傾きのバラツキの下限である勾配の急な直線Qと平行な直線Sを引き、上記電圧Vcとの交点E(温度T4,電圧Vc)を求める。この場合、ダイオード23の初期測定を行なった場合、交点Dによるアノード電圧のしきい値は、点D及びEの間の温度範囲、即ちT4〜T2の比較的狭い温度範囲となり、温度検出精度が向上することになる。
【0046】
このようにして、ダイオード23のアノード電圧のしきい値Vc(=アナログ基準値Va)が決まると、このアナログ基準値Vaに対応するデジタル基準値Vd(例えば、[01001100]で表される)が決まるので、このデジタル基準値Vdを温度設定部21に入力する。これにより、個々のダイオード23の特性バラツキを吸収することによって、温度検出の精度が向上することになる。
【0047】
次に、ヘッドドライバIC温度検出装置10の温度検出動作について説明する。インクジェット式プリンタの電源が投入された時、初期化動作として各ヘッドドライバIC11a乃至11h内では、それぞれ電圧設定部21に前以て工場等で初期測定され定められ不揮発性RAM等に格納されたデジタル基準値Vdを設定し、DAコンバータ22がこのデジタル基準値Vdをアナログ基準値Vaに変換して、コンパレータ24の非反転入力端子に入力する。
【0048】
他方、ダイオード23には当該ヘッドドライバIC11a乃至11hの温度に対応したアノード電圧Vが発生する。これにより、コンパレータ24は、アナログ基準値Vaとアノード電圧Vを比較して、アノード電圧Vがアナログ基準値Vaより高い場合には、Lレベルの信号を出力するので、FET25はオフのままであり、各ヘッドドライバIC11a乃至11hのFET25には、すべて各定電圧電源Vdd2からの電圧が印加される。この結果、これらがワイヤード・アンド接続された出力端子28からの温度検出信号XHOTは、Hレベルとなる。
【0049】
これに対して、ヘッドドライバIC11a乃至11hのいずれかの温度が印刷動作に伴って上昇して、ダイオード23のアノード電圧Vが低下して、アナログ基準値Vaより低くなると、コンパレータ24は、Hレベルの信号を出力し、FET25がオンとなるので、当該FET25のドレインがグラウンド電位に落とされる。この結果、これらがワイヤード・アンド接続された出力端子28からの温度検出信号XHOTは、Lレベルとなる。
【0050】
このようにして、ヘッドドライバIC11a乃至11hの何れかの温度が上限温度T2を超える可能性がある場合(傾きのバラツキによりT2より低い場合もあるが、T4よりは高い)、そのコンパレータ24の出力がHレベルとなって、FET25のオープンドレインによりワイヤード・アンド接続された出力端子28から出力され、FFC16内の1本の信号線12を介して制御部14に入力されるデジタル信号がHレベルからLレベルに切り替わることとなって、制御部14が何れかのヘッドドライバICの温度が上限温度T2を超えた可能性があることを検出し得る。
【0051】
この場合、制御部14には、ヘッドドライバIC11a乃至11hからデジタル信号が、FFC16内の1本の信号線12を介して入力されるので、従来のようにダイオード23からのアノード電圧を制御部14内でAD変換しなくてもよいので、制御部14内にADコンバータを備える必要がなく、また、FFC16内に個々のヘッドドライバIC11a乃至11h毎の信号線を備えなくてもよい。従って、制御部14が小型に、そして少ない入力ピンで構成され得ると共に、ヘッドドライバICの温度検出に関する信号線がFFC16内の一本の芯線でよいので、コストを低減することができる。
【0052】
さて、以上の構成を有するヘッドドライバIC温度検出装置(回路)に用いられる本実施形態の故障検出装置及び方法は、その温度検出回路の故障検出動作において、第一に、定期的にDAコンバータの設定値を最大にして、温度検出信号が「低温」から「高温」に切り替わることを確認する。
【0053】
即ち、電源投入時、印刷待機時、印刷中の改頁処理時等、定期的に、各ヘッドドライバIC11a乃至11hのデジタル基準値Vd(DAコンバータの閾値)を、順次、最大値255[11111111]に変えていくことで、各ヘッドドライバICごとに故障の有無を検出していく。もし、全てのヘッドドライバIC11a乃至11hについて信号が切り替わらない場合には、FFCの断線等が疑われる。
【0054】
このように、定期的にDAコンバータの設定値を最大にすることで、温度検出回路が正常に作動しているかチェックを行うことができる。
【0055】
また、第二に、温度検出回路が温度上昇を検知した際に、一旦、全てのDAコンバータの設定値を最小値0[00000000]にして、温度検出信号が元に戻ることを確認するようにした。もし、温度検出信号が元に戻らない場合は、ヘッド基板上のショート等の重大な故障が疑われるため、速やかにプリンタの動作を停止する。
【0056】
このように、温度検出回路が温度上昇を検出した場合に、一旦全てのDAコンバータの設定値を最小にすることで、本当に温度が上昇しているのか、それとも機械的な故障によるものなのかのチェックを行うことができる。
【0057】
図5を用いて、本実施形態の故障検出装置及び方法による故障検出動作を詳しく述べる。
【0058】
本実施形態においては、ヘッドドライバICから、FFC16内の信号線12を介して、常時、Hレベル又はLレベルの温度検出のためのデジタル信号が制御部14に入力されている。従って、制御部14が温度検出を行うタイミングとしては、常時監視も可能であるが、例えば、一行(1パス)毎の印刷が終了した時点で行なわれる。
【0059】
図5のフローチャートにおいて、本実施形態の故障検出動作は、電源投入時、印刷待機時、印刷中の改頁処理時等、定期的に行われる。即ち、電源投入時、印刷待機時、印刷中の改頁処理時(ステップS1)に、以下の故障検出動作が実行される。まず、ステップS2にて、制御部14は、ヘッドドライバIC11aの上述した8ビット[D0〜D7](図3参照)のデジタル基準値(閾値)を最大値255にする(設定を[11111111]に変える)。そして、この設定を変えたことにより、XHOTがLレベルに切り替わったか否かを判断し(ステップS3)、XHOTがLレベルにならなかった場合には(ステップS3でNo)、ヘッドドライバIC11aの異常フラグを立てる(ステップS4)。次に、ヘッドドライバIC11aの上述した8ビット[D0〜D7]のデジタル基準値(閾値)を元の値に戻し、ヘッドドライバIC11bの上述した8ビット[D1〜D7]のデジタル基準値(閾値)を最大値255にする(設定を[11111111]に変える)(ステップS5)。そして、この設定を変えたことにより、XHOTがLレベルに切り替わったか否かを判断し(ステップS6)、XHOTがLレベルにならなかった場合には(ステップS6でNo)、ヘッドドライバIC11bの異常フラグを立てる(ステップS7)。更に、ヘッドドライバIC11bの上述した8ビット[D0〜D7]のデジタル基準値(閾値)を元の値に戻し、ヘッドドライバIC11cの上述した8ビット[D1〜D7]のデジタル基準値(閾値)を最大値255にする(設定を[11111111]に変える)(ステップS8)。
【0060】
以後、ヘッドドライバIC11gまで同様の動作を繰り返す。更に、ヘッドドライバIC11gの上述した8ビット[D0〜D7]のデジタル基準値(閾値)を元の値に戻し、ヘッドドライバIC11hの上述した8ビット[D1〜D7]のデジタル基準値(閾値)を最大値255にする(設定を[11111111]に変える)(ステップS9)。そして、この設定を変えたことにより、XHOTがLレベルに切り替わったか否かを判断し(ステップS10)、XHOTがLレベルにならなかった場合には(ステップS10でNo)、ヘッドドライバIC11hの異常フラグを立てる(ステップS11)。次に、ヘッドドライバIC11a〜11hの異常フラグが立っているか否かを判断し(ステップS12)、いずれの異常フラグも立っていなければ(ステップS12でNo)、温度検出回路は正常と判断する(ステップS13)。一方、ステップS12で、異常フラグがたっていれば(ステップS12でYes)、次に、ヘッドドライバIC11a〜11hの異常フラグが全て立っているか否かを判断し(ステップS14)、全ての異常フラグが立っているのでなければ(ステップS14でNo)、異常フラグが立っているヘッドドライバICの異常(故障)であると判断する(ステップS15)。
【0061】
一方、全ての異常フラグが立っている場合には(ステップS14でYes)、個別のヘッドドライバICの異常(故障)ではなく、FFC16内の信号線12の断線等、全てのヘッドドライバICに共通する故障原因が発生したものと判断する(ステップS16)。
【0062】
また、ステップS4〜ステップS11で、ヘッドドライバICの異常フラグを立てた時点で、温度検出回路の異常(故障)であると判断しても良い。
【0063】
以上において、いずれかのヘッドドライバICの故障又は共通する故障原因が確認された場合には、その対応策として、制御部14は、適切な処理を行う。例えば、プリンタの動作を一切停止させると共に、プリンタ本体13の表示パネルに表示し、或いはLEDを点滅する等により、故障の発生をユーザに通知する等の対処を行う。
【0064】
図6は、本発明によるヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出方法の第二の実施形態を示している。この第二の実施形態の故障検出方法が適用されるヘッドドライバIC温度検出装置の構成は、図1乃至図3に示したヘッドドライバIC温度検出装置10と同様である。
【0065】
さて、上述した第一の実施形態では、ヘッドドライバICの温度検出動作には関わりなく、電源投入時、印刷待機時、印刷中の改頁処理時等、定期的に、ヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出を行うものであったが、この第二の実施形態では、ヘッドドライバICの温度検出動作により、ヘッドドライバICの温度上昇を検知した際に、いわば、念のため故障の有無をチェックするものである。
【0066】
即ち、本実施形態では、図6のフローチャートにおいて、先ずステップS21にて、制御部14による温度検出動作が開始すると、制御部14は、各ヘッドドライバIC11a乃至11hからFFC16内の信号線12を介して入力される温度検出のためのデジタル信号XHOTを監視する。この温度検出信号XHOTの監視は、例えば、一行(1パス)毎の印刷が終了した時点で行なわれる。そして、ステップS22にて、制御部14は、温度検出信号XHOTがLレベルになったか否かを判断する。XHOTがHレベルの場合には(ステップS22でNo)、各ヘッドドライバIC11a乃至11hが何れも上限温度T2以下であるので、当該一行(1パス)の印刷動作を実行した後、ステップS21に戻る。
【0067】
一方、ステップS22にて、上記デジタル信号XHOTがLレベルである場合には(ステップS22でYes)、制御部14は、すべてのヘッドドライバIC11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11hの上述した8ビット[D0〜D7](図3参照)のデジタル基準値(閾値)を最小値0にする(設定を[00000000]に変える)(ステップS23)。そして、この設定を変えたことにより、XHOTがHレベルに切り替わったか否かを判断し(ステップS24)、XHOTがHレベルに切り替わった場合には(ステップS24でNo)、故障が無いものとして、例えば、各ヘッドドライバIC11a乃至11h毎の温度検出動作に移行することができる。
【0068】
一方、ステップS24で、XHOTがLレベルのままである場合には(ステップS24でYes)、例えば、ヘッド基板上でインク漏れを生じて短絡(ショート)を生じている等、重大な故障が疑われるため、温度検出回路の故障と判断し(ステップS25)、速やかに、プリンタの動作を停止する(ステップS26)等の対処をする。 上述した第一及び第二の実施形態においては、ヘッドドライバIC温度検出装置は、8個のヘッドドライバIC11a乃至11hを備えているが、これに限られず、他の複数個のヘッドドライバICを備えたインクジェット式プリンタに対しても本発明を適用し得ることは明らかである。
【0069】
更に、上述した第一の実施形態においては、最後のヘッドドライバICまで最大8回のデジタル基準値(閾値)の切り替えを行うようにしたが、かかるデジタル基準値(閾値)の切り替えの手順は、図5のフローチャートに示した方法に限られないのは勿論である。
【0070】
一方、上述した第一の実施形態においては、各ヘッドドライバICのデジタル基準値(閾値)を最大値255に切り替えたが、各ヘッドドライバICが正常である限り、XHOTがLレベルに切り替わるような大きさの値であれば、最大値255でなくても良い。
【0071】
また、上述した第二の実施形態においては、すべてのヘッドドライバICのデジタル基準値(閾値)を最小値0に切り替えたが、各ヘッドドライバICが正常である限り、XHOTがLレベルからHレベルに切り替わるような小さい値であれば、最小値0でなくても良い。
【0072】
尚、本発明は、図5や図6のフローチャートに示した故障検出方法に限られず、これら処理を記録したコンピュータが読取り可能な記録媒体やこれら処理を実行させるコンピュータプログラムそのものにも適用し得ることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、定期的にDAコンバータの設定値を大きくすることで、温度検出回路が正常に作動しているかチェックを行うことができる。また、温度検出回路が温度上昇を検出した場合に、一旦全てのDAコンバータの設定値を小さくすることで、本当に温度が上昇しているのか、それとも機械的な故障によるものなのかのチェックを行うことができる。これにより、故障が発生したことを速やかに発見することができ、プリンタの動作を停止する等、迅速な対処も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る故障検出装置及び方法が用いられるヘッドドライバIC温度検出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のヘッドドライバIC温度検出装置における各ヘッドドライバICの要部を示すブロック図である。
【図3】図2の各ヘッドドライバICの要部の具体的な構成例を示す図である。
【図4】図1のヘッドドライバIC温度検出装置におけるアナログ基準値の設定手順を示すグラフである。
【図5】図1のヘッドドライバIC温度検出装置に対する故障検出動作の制御の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明によるヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出方法の第二の実施形態における故障検出動作の制御の一例を示すフローチャートである。
【図7】従来のヘッドドライバIC温度検出装置の一例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ヘッドドライバIC温度検出装置
11a〜11h ヘッドドライバIC
12 信号線(ケーブル)
13 プリンタ本体
14 制御部
21 温度設定部
22 DAコンバータ
23 ダイオード
24 コンパレータ
25 FET
26 フリップフロップ回路
27 抵抗群
28 出力端子
Claims (3)
- インクジェット式プリンタの複数のヘッドドライバIC内にそれぞれ設けられたダイオードのアノード電圧に基づいて、プリンタ本体の制御部にて、当該複数のヘッドドライバIC温度の所定温度に対する高低を検出する、インクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出装置であって、
前記ヘッドドライバIC温度検出回路は、前記複数のヘッドドライバICと前記プリンタ本体の制御部とを接続する信号線を含み、前記各ヘッドドライバICは、温度検出のための基準温度に対応するデジタル基準値を設定する温度設定部と、当該デジタル基準値をアナログ基準値に変換するDAコンバータと、前記アノード電圧と当該アナログ基準値とを比較して、前記アノード電圧の当該アナログ基準値に対する高低を前記プリンタ本体の制御部に対してデジタル信号として出力するコンパレータと、を含んでおり、
前記故障検出装置は、前記ヘッドドライバIC温度検出回路が、前記複数のヘッドドライバICの温度が前記基準温度より低く、温度の異常がないと検出している時において、前記複数のヘッドドライバICのうちいずれか1以上のヘッドドライバICの前記デジタル基準値の設定を変更する変更手段と、当該変更手段により、前記デジタル基準値の設定が変更された場合に、前記プリンタ本体の制御部に対して出力されるデジタル信号の反転の有無を検知する検知手段と、当該検知手段により、当該デジタル信号の反転があることが検知された場合に、前記ヘッドドライバIC温度検出回路の故障がないと判定する手段とを有していることを特徴とする、インクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出装置。 - インクジェット式プリンタの複数のヘッドドライバIC内にそれぞれ設けられたダイオードのアノード電圧に基づいて、プリンタ本体の制御部にて、前記複数のヘッドドライバIC温度の所定温度に対する高低を検出する、インクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出方法であって、
温度検出のための基準温度に対応するデジタル基準値を前記各ヘッドドライバICに設定するステップと、
前記デジタル基準値をアナログ基準値に変換するステップと、
前記ダイオードのアノード電圧と、前記アナログ基準値とを比較して、前記ダイオードのアノード電圧のアナログ基準値に対する高低を前記ヘッドドライバICについて検出し、当該検出信号をプリンタ本体の制御部に対してデジタル信号として出力するステップと、
前記複数のヘッドドライバICの温度が前記基準温度より低く、温度の異常がないと検出している時において、前記複数のヘッドドライバICのうちいずれか1以上のヘッドドライバICの前記デジタル基準値の設定を変更するステップと、
前記デジタル基準値の設定が変更された場合に、前記プリンタ本体の制御部に対して出力されるデジタル信号の反転の有無を検知するステップと、
前記デジタル信号の反転があることが検知された場合に、前記ヘッドドライバIC温度検出回路の故障がないと判定するステップとを有していることを特徴とする、インクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出方法。 - 請求項2記載の故障検出方法において、前記デジタル基準値を変更するステップは、1個のヘッドドライバICごとに順次に変更していくことを特徴とする、インクジェット式プリンタのヘッドドライバIC温度検出回路の故障検出方法。
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