JP4221742B2 - ポジショナ - Google Patents

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JP4221742B2 JP2003104163A JP2003104163A JP4221742B2 JP 4221742 B2 JP4221742 B2 JP 4221742B2 JP 2003104163 A JP2003104163 A JP 2003104163A JP 2003104163 A JP2003104163 A JP 2003104163A JP 4221742 B2 JP4221742 B2 JP 4221742B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポジショナに関し、一層詳細には、構成を簡素化するとともに、小型化および軽量化を図ることが可能なポジショナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、バルブの自動開閉、リフタの位置決め、あるいはホッパーゲートの開閉調整等に電空式のポジショナが用いられている。
【0003】
この電空式のポジショナ1では、図4に示されるように、例えば、調整弁2の変位量を変位検出部3によって検出して、その検出結果を電気信号へと変換して制御演算部4へと出力している。そして、前記電気信号とポジショナ1への入力信号5との差を電空変換器6に入力し、前記電空変換器6において、入力された電気信号に基づいて空気圧信号へと変換して出力することにより、調整弁2の変位量を常に正確に制御している。
【0004】
この電空変換器6は、コイル7に入力される入力信号5に基づいて可動するマグネット8と、前記マグネット8の変位を空気圧信号へと変換するノズルフラッパ機構9とを有する。
【0005】
そして、電空変換器6を有するポジショナ1をガス雰囲気内で使用する際、一般的に、防爆基準により十分な防爆性能を満たしていることが義務付けられている。そのため、電空変換器6の全体を耐圧防爆型の機器ケース10に収納してガス雰囲気と完全に分離する構造が採用されている。
【0006】
前記機器ケース10の上部にはケース11が接続され、その内部には、電空変換器6とノズルフラッパ機構9と空気回路配管12を介して接続されるパイロットリレー13が配設されている。そして、前記機器ケース10には、前記空気回路配管12を挿通させる収納孔14aと内部の排気をするための収納孔14bとが形成され、前記収納孔14a、14bの内部にはそれぞれノズル背圧用および排気用のフレームアレスタ15a、15bが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
このフレームアレスタ15a、15bは、径の異なる複数個の金属製材料からなる円筒体が同軸上に配設され、前記各円筒体の間の隙間が防爆基準に準じて所定間隔となるように形成されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平4−185901号公報(第1頁右欄〜第2頁左上欄、第3図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に係るポジショナ1においては、空気回路配管12が挿通される機器ケース10の収納孔14aにフレームアレスタ15aを装着し、耐圧防爆型の機器ケース10の内部と外部とを分離している。また、機器ケース10の内部の換気を行うために排気用のフレームアレスタ15bを装着し、耐圧防爆型の機器ケース10の内部と外部とを隔離させている。
【0010】
しかしながら、前記フレームアレスタ15a、15bは防爆基準を満たすために高い寸法精度が要求されるため高価である。そのため、ポジショナ1における製造コストが増大するという問題がある。
【0011】
また、制御演算部4と電空変換器6とを単一の機器ケース10の内部に収納しているため、前記機器ケース10の大きさが大型化するという問題がある。
【0012】
さらに、前記電空変換器6とパイロットリレー13との間を接続する空気回路配管12が、機器ケース10の内部において取り回しされているため、その取り回しが複雑になるとともに煩雑となるという問題がある。
【0013】
本発明は、前記の問題を考慮してなされたものであり、構成を簡素化してコストの低減と、小型化および軽量化を図ることが可能なポジショナを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、調整弁の変位動作を制御するポジショナにおいて、
入力信号として電流が供給されるとともに、前記調整弁の変位量が入力される制御部と、
前記制御部から出力される電気信号を空気圧信号へと変換する電空変換部と、
前記電空変換部から出力された空気圧信号に基づいて圧力流体を前記調整弁へと導出するパイロットバルブと、
前記制御部が内部に配設される耐圧防爆容器からなる第1ケーシングと、
前記第1ケーシングと別個に独立して設けられ、前記電空変換部が内部に配設される他の耐圧防爆容器からなる第2ケーシングと、
を備え、
前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが着脱自在に連結されることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、制御部が配設される第1ケーシングと、電空変換部が配設される第2ケーシングとを着脱自在な別体構造としているため、圧力流体が流通する前記電空変換部と前記パイロットバルブとの接続を第1ケーシングおよび第2ケーシングの外部で行うことができる。そのため、第1ケーシングと第2ケーシングとを接続する際の取り回しが容易となるとともに、その接続状態を簡素化することができる。その結果、従来採用されていた高価なフレームアレスタが不要となり、コストを低減することができる。
【0016】
また、第1ケーシングと第2ケーシングとを、その内部に配設される制御部および電空変換部に対応した形状および大きさとすることができる。その結果、耐圧防爆容器である第1ケーシングおよび第2ケーシングの容積を低減させることができ、ポジショナの小型化および軽量化を図ることができるとともに、同時にコストの低減を図ることができる。
【0017】
さらに、第2ケーシングに、制御部と電空変換部とを接続する配線が貫通孔を介して挿通される連結部を突出するように形成し、前記連結部を、前記第1ケーシングに形成される挿入孔に挿入して、前記第1ケーシングと第2ケーシングとを連結することにより、簡便に第1ケーシングと第2ケーシングとを着脱することができる。
【0018】
さらにまた、貫通孔の内部に、前記第1ケーシングの内部と外部とを隔離する配線保持部を設け、前記配線保持部の内部に前記配線が挿通することにより、第1ケーシングおよび第2ケーシングとを別体に構成した場合においても、第1ケーシングの内部を好適に外部と隔離することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るポジショナについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0020】
図1において、参照符号20は、本発明の実施の形態に係るポジショナを示す。
【0021】
このポジショナ20は、入力信号となる電流が供給される制御部22と、前記制御部22からの出力信号に基づいて圧力流体の流量を出力する電空変換部24と、前記電空変換部24から出力された圧力流体が信号として入力されるパイロットバルブ26と、前記パイロットバルブ26から供給される圧力信号によって軸線方向に沿って変位する調整弁28と、前記調整弁28の変位量を検出する検出部30と、図示しない圧力流体供給源から供給される圧力流体を減圧した後に、前記パイロットバルブ26へと供給する減圧弁32とからなる。
【0022】
制御部22は、耐圧防爆容器である第1ケーシング34の内部に配設され、図示しない電源より電流が供給される端子36が、リード線38の端部に接続されたコネクタ59を介して基板40へと接続されている。
【0023】
この基板40は、図3に示されるように、前記端子36(図1参照)から入力信号として電流が入力される入力処理回路42と、調整弁28の変位量を検出する検出部30からの検出信号に基づいた信号を出力する変位出力処理回路44と、前記入力処理回路42によって処理された入力信号と前記変位出力処理回路44によって処理された検出信号とに基づいて演算を行う演算処理回路46と、前記演算処理回路46によって演算された結果に基づいて電空変換部24へと出力信号を出力する出力処理回路48とから構成される。
【0024】
また、図1に示されるように、前記第1ケーシング34は耐圧防爆性を有する箱状に形成され、その側面には後述する第2ケーシング52の連結部60が挿入される挿入孔50が形成されている。
【0025】
電空変換部24は、耐圧防爆容器である第2ケーシング52の内部に配設され、制御部22から出力された出力信号(電流)によって励磁するコイル54と、前記コイル54を囲繞するヨーク56と、前記コイル54の励磁作用下に可動して前記出力信号を空気圧信号へと変換するノズルフラッパ機構58とからなる。前記コイル54には、リード線(配線)38の一端部側が接続され、前記リード線38の他端部側に装着されるコネクタ59を介して基板40における出力処理回路48(図3参照)と接続されている。前記リード線38はコネクタ59を介して基板40と脱着自在に設けられている。
【0026】
すなわち、前記第2ケーシング52の内部に配設される電空変換部24は、基板40に接続されたコネクタ59を介して脱着自在に設けられている。
【0027】
また、第2ケーシング52には、側面より第1ケーシング34側へと所定長だけ突出した連結部60が形成され、前記連結部60における貫通孔62の内部に防爆構造を有する円筒状の配線引込部(配線保持部)64が装填されている。そして、前記配線引込部64の内部には、コイル54と基板40とを接続する前記リード線38が挿通され保持されている。この配線引込部64は、エポキシ樹脂、リエステル樹脂等の樹脂製材料から形成されている。
【0028】
すなわち、連結部60における貫通孔62の内部に配線引込部64を装填することにより、前記第1ケーシング34の内部と外部とを好適に隔離することができる。その結果、電空変換部24を有するポジショナ20をガス雰囲気内で好適に使用することができる。
【0029】
また、前記連結部60は、その先端部に向かって縮径するテーパ状に形成され、前記連結部60を、第1ケーシング34の挿入孔50に挿入することにより、前記第1ケーシング34と第2ケーシング52とが連結される。なお、前記第1ケーシング34と第2ケーシング52とは、連結部60を介して互いに着脱自在に設けられている。
【0030】
その際、前記挿入孔50に挿入された連結部60の外周面と該挿入孔50の内周面との間には、所定間隔のクリアランスが形成されている。そのため、前記クリアランスが防爆隙間として機能している。
【0031】
ノズルフラッパ機構58は、前記コイル54に略直交して配設される薄板状のフラッパ66と、前記フラッパ66の一端部側に該フラッパ66の上面と対向するように配設されるノズル68と、前記フラッパ66におけるコイル54側の他端部側に装着される磁性体70とからなる。前記フラッパ66の略中央部は、その両端部が上下方向(矢印A、B方向)に揺動自在となるように軸支されている。
【0032】
パイロットバルブ26は、図2に示されるように、第1バルブボディ72と、前記第1バルブボディ72と略同軸状に連結される第2バルブボディ74と、前記第1および第2バルブボディ72、74の略中央部に設けられる排気弁76と、前記排気弁76の一端部側に当接して軸線方向に沿って変位する第1給気弁78と、前記排気弁76の他端部側に当接して軸線方向に沿って変位する第2給気弁80と、電空変換部24からの空気圧信号が配管130を介して供給される第1ポート82と、圧力供給源からの圧力流体が減圧弁32を介して供給される第2ポート84a、84bと、前記第1ポート82に供給される空気圧信号に基づいた空気圧信号が配管130を介して出力される第1出力ポート86とからなる。
【0033】
第1バルブボディ72と第2バルブボディ74との間には複数のスペーサが挟持され、前記第1バルブボディ72側に配設される第1スペーサ88と第2スペーサ90との間には、弾性材料からなる第1ダイヤフラム92が挟持されるとともに、第2バルブボディ74側に配設される第3スペーサ94と前記第2スペーサ90との間には、弾性材料からなる第2ダイヤフラム96が挟持されている。
【0034】
排気弁76は略円筒状に形成され、その一端部側の開口部97aが第1給気弁78の第1弁部98aによって閉塞されるとともに、他端部側の開口部97bが第2給気弁80の第1弁部98bによって閉塞されている。そして、前記排気弁76が第3スペーサ94の内部に係合されている。
【0035】
第1給気弁78は、第1バルブボディ72の内部に配設され、排気弁76側に配設される一端部側に略球状の第1弁部98aが形成されるとともに、前記第1弁部98aより所定間隔離間して略半球状の第2弁部100aが形成されている。なお、前記第2弁部100aは、第1弁部98aより半径外方向に拡径して形成されている。
【0036】
そして、前記第1給気弁78が配設される装着穴102aの内部には、排気弁76側に前記第2弁部100aが着座する第1弁座104が装着され、前記装着穴102aはカバープレート106によって閉塞されている。前記カバープレート106と前記第1給気弁78との間には、前記第1給気弁78を排気弁76の方向に向かって押圧する第1スプリング108が介装されている。また、前記カバープレート106と前記第1弁座104との間には、第2スプリング110が介装されている。
【0037】
一方、前記第1弁座104の端面は、第1バルブボディ72の外周面より挿入される調整ねじ112の先端部に押圧されている。そして、前記第1スプリング108の弾発力によって第1給気弁78における第2弁部100aが第1弁座104に着座する。また、前記装着穴102aは、第1バルブボディ72の外周面に形成される供給ポート122aと連通している。前記供給ポート122aには、図示しない圧力流体供給源より圧力流体が供給されている。
【0038】
すなわち、第1弁座104における排気弁76側の端面は、該排気弁76側に向かって縮径するテーパ状に形成されるとともに、前記第1弁座104における前記端面に当接する調整ねじ112の先端部の先端に向かって縮径するテーパ状に形成されている。そのため、第1スプリング108の弾発力によって軸線方向に変位自在に設けられた第1弁座104は、前記調整ねじ112の回動作用下にそのテーパ状の先端部によって前記第1弁座104を軸線方向に沿って変位させることができるため、第1弁座104の位置を調整することができる。
【0039】
また、前記第1給気弁78における第1弁部98aは、第1バルブボディ72の第1連通室114の内部に配設される。前記第1連通室114は、第1弁座104と第1スペーサ88との間に形成されるとともに、第1スペーサ88と第1バルブボディ72との間に形成される第2出力ポート116と連通している。
【0040】
また、第2給気弁80は、排気弁76を挟んで前記第1給気弁78に対向するように第2バルブボディ74の内部に配設され、排気弁76側に配設される一端部側に略球状の第1弁部98bが形成されるとともに、前記第1弁部98bより所定間隔離間して略半球状の第2弁部100bが形成されている。なお、前記第2弁部100bは、第1弁部98bより半径外方向に拡径して形成されている。
【0041】
そして、前記第2給気弁80が配設される装着穴102bの内部には、排気弁76側に前記第2弁部100bが着座する第2弁座118が装着され、前記装着穴102bはカバープレート106によって閉塞されている。前記カバープレート106と前記第2給気弁80との間には、前記第2給気弁80を排気弁76の方向に向かって押圧する第3スプリング120が介装されている。
【0042】
そして、前記第3スプリング120の弾発力によって第2給気弁80の第2弁部100bが第2弁座118に着座する。また、前記装着穴102bは、第2バルブボディ74の外周面に形成される供給ポート122bと連通している。前記供給ポート122bには、図示しない圧力流体供給源より圧力流体が供給されている。
【0043】
さらに、前記第2給気弁80における第1弁部98bは、第2バルブボディ74の第2連通室124の内部に配設される。前記第2連通室124は、第2弁座118と排気弁76との間に形成されるとともに、第2バルブボディ74に形成される第1出力ポート86と連通している。
【0044】
第1ダイヤフラム92と第2ダイヤフラム96とによって閉塞された第2スペーサ90の内部には第1の室126が形成され、前記第1の室126は第1スペーサ88の外周面に形成される第2ポート84aと連通している。
【0045】
また、前記第2ダイヤフラム96と第2バルブボディ74との間には第2の室128が形成され、前記排気弁76の連通孔129を介して排気弁76の内部と連通している。
【0046】
調整弁28は、図1に示されるように、パイロットバルブ26における第1出力ポート86に接続された配管130と接続され、前記配管130を介して前記パイロットバルブ26から供給される圧力流体の作用下に図示しない弁体が軸線方向に沿って変位し、図示しない通路の連通状態を切り換える。前記調整弁28には軸線方向に沿って変位する変位部材132が装着され、前記変位部材132には軸線方向と略直交するようにシャフト部材134が連結されている。前記シャフト部材134は、長尺状のレバー部材136の一端部側に形成される長孔138の内部に挿通されている。
【0047】
検出部30は、第1ケーシング34の内壁面に装着される角度センサ139からなり、前記第1ケーシング34の側面に形成される孔部140を介して挿通される回転軸142の回動量を検出する。前記回転軸142はレバー部材136の他端部側に連結され、レバー部材136の長孔138に挿通されるシャフト部材134を介して調整弁28の変位量を、前記レバー部材136を介して検出部30で検出することができる。
【0048】
換言すると、前記レバー部材136は、その他端部側に連結された回転軸142を支点として回動自在に設けられている。そして、前記検出部30によって検出された検出信号がリード線38のコネクタ59を介して接続された基板40の変位出力処理回路44(図3参照)へと出力される。
【0049】
すなわち、前記レバー部材136は、調整弁28の変位作用下にシャフト部材134がレバー部材136の長孔138の内部形状に沿って変位するリンク機構として機能し、前記レバー部材136が回転軸142を中心として回動する。
【0050】
減圧弁32は、図示しない圧力流体供給源から配管130を介して圧力流体が供給される導入ポート144と前記圧力流体が排出される排出ポート146とを有する弁本体147と、前記弁本体147の上部に連結されるキャップ148と、前記弁本体147とキャップ148との間に挟持されるダイヤフラム150と、前記ダイヤフラム150の上面に配設され、キャップ148との間にバネ部材152が介装されるプレート部材154と、前記ダイヤフラム150の下面側に配設され、前記プレート部材154の変位作用下に導入ポート144と排出ポート146との連通状態を切り換える弁体156とからなる。
【0051】
本発明の実施の形態に係るポジショナ20は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0052】
まず、図示しない電源より端子36へと入力信号として電流が供給され、前記端子36に供給された電流がリード線38を介して基板40の入力処理回路42へと供給される。
【0053】
そして、図3に示されるように、前記電流が入力処理回路42から演算処理回路46、出力処理回路48を介して電空変換部24のコイル54(図1参照)へと供給され、図1に示されるように、前記コイル54へと供給された電流によって前記コイル54が励磁され、ノズルフラッパ機構58の磁性体70を介してフラッパ66がノズル68の先端部に接近する方向(矢印A方向)へと揺動する。
【0054】
そのため、ノズル68とフラッパ66との離間間隔が狭くなり、前記ノズル68を介してパイロットバルブ26に導入されていた流体のノズル背圧が上昇する。
【0055】
その際、前記パイロットバルブ26の内部には、図示しない圧力流体供給源から供給される圧力流体が配管130を介して減圧弁32の導入ポート144へと導入され、前記減圧弁32の内部で減圧された後、排出ポート146より配管130を介してパイロットバルブ26における第2ポート84aから第1の室126の内部に供給されるとともに、略同時にパイロットバルブ26における第2ポート84bから第1バルブボディ72の内部へと供給されている。
【0056】
次に、前記ノズル背圧の上昇によって第1ダイヤフラム92が第2バルブボディ74側へと撓曲し、それに伴ってパイロットバルブ26における排気弁76が軸線方向に沿って第2給気弁80側へと変位する。前記排気弁76の変位作用下に第2給気弁80における第2弁部100bが第2弁座118より離間し、供給ポート122bから供給されていた圧力流体が装着穴102b、第2弁座118の内部および第2連通室124を介して第1出力ポート86より導出される。そして、前記第1出力ポート86より配管130を介して導出された圧力流体によって調整弁28が軸線方向に沿って下方へと変位する。
【0057】
そして、前記調整弁28の下方への変位作用下に、シャフト部材134を介してレバー部材136が回動し、前記レバー部材136の他端部側に連結された角度センサ139によって前記レバー部材136の回動量が検出される。すなわち、調整弁28の変位量が角度センサ139によって検出される。
【0058】
最後に、前記角度センサ139で検出された調整弁28の下方への変位量が検出信号としてリード線38を介して基板40における変位出力処理回路44へと出力される。その結果、制御部22への入力信号と、調整弁28の変位量に基づく出力信号とが一致した状態となる。
【0059】
また、上記においては、制御部22への入力信号が増大した際に調整弁28が下方へと変位する正作動について説明しているが、反対に、前記入力信号が増大した際に前記調整弁28が上方へと変位する逆作動の場合には、調整弁28と第1出力ポート86とを接続している配管130の接続を、調整弁28と第2出力ポート116とを接続するように変更すればよい。
【0060】
すなわち、排気弁76が軸線方向に沿って第1給気弁78側に変位することにより、前記排気弁76の変位作用下に第1給気弁78における第2弁部100aが第1弁座104より離間し、供給ポート122aに供給されていた圧力流体が装着穴102a、第1弁座104の内部および第1連通室114を介して第2出力ポート116より導出される。そして、前記第2出力ポート116より配管130を介して導出された圧力流体によって調整弁28が軸線方向に沿って上方へと変位する。
【0061】
以上のように、本実施の形態では、制御部22が配設される第1ケーシング34と、電空変換部24が配設される第2ケーシング52とを別体に構成することにより、前記電空変換部24とパイロットバルブ26とを接続し、前記電空変換部24から出力される圧力流体が流通する配管130を、第1ケーシング34および第2ケーシング52に対して外部に配設することができる。
【0062】
そのため、従来、電空変換器6とパイロットリレー13とを接続する空気回路配管12を機器ケース10の内部において取り回しを行っていた場合(図4参照)と比較して、前記配管130の取り回しが容易となるとともに、その構成および形状を簡素化することができる。また、第2ケーシング52における連結部60の内部に単一の配線引込部64を設けることにより、従来のポジショナ1に採用されていたフレームアレスタ15a、15bを削減することができるため、それに伴ってコストを低減することができる。
【0063】
さらに、制御部22が内部に配設される第1ケーシング34と、電空変換部24が内部に配設される第2ケーシング52とを連結する構造とすることにより、第1ケーシング34および第2ケーシング52を、それぞれ制御部22および電空変換部24の大きさに対応した形状および大きさとすることができる。
【0064】
そのため、従来の同一の機器ケース10の内部に制御演算部4と電空変換器6とを配設する場合と比較して、耐圧防爆容器である第1ケーシング34および第2ケーシング52の容積を低減させることができる。その結果、ポジショナ20の小型化および軽量化を図ることができ、省スペース化が可能となるとともに、同時にコストの低減を図ることができる。
【0065】
さらにまた、第1ケーシング34と第2ケーシング52とを連結する連結部60における貫通孔62の内部に単一の配線引込部64を装着し、その内部にリード線38を挿通させることにより第1ケーシング34および第2ケーシング52の耐圧防爆性を保持している。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0067】
すなわち、制御部が配設される第1ケーシングと、電空変換部が配設される第2ケーシングとを着脱自在な別体構造としているため、第1ケーシングと第2ケーシングとを接続する際の取り回しが容易となるとともに、その構成を簡素化することができる。
【0068】
また、第1ケーシングを制御部に対応した大きさに形成するとともに、第2ケーシングを電空変換部に対応した大きさに形成することができるため、耐圧防爆容器である第1ケーシングおよび第2ケーシングの容積を低減させることができる。そのため、ポジショナの小型化および軽量化を図ることができるとともに、同時にコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るポジショナの全体構成図である。
【図2】図1のパイロットバルブの拡大縦断面図である。
【図3】図1のポジショナの概略構成を示すブロック図である。
【図4】従来技術に係るポジショナの縦断面図である。
【符号の説明】
20…ポジショナ 22…制御部
24…電空変換部 26…パイロットバルブ
28…調整弁 30…検出部
32…減圧弁 34…第1ケーシング
40…基板 52…第2ケーシング
58…ノズルフラッパ機構 60…連結部
64…配線引込部 66…フラッパ
68…ノズル 70…磁性体
72…第1バルブボディ 74…第2バルブボディ
76…排気弁 78…第1給気弁
80…第2給気弁 98a、98b…第1弁部
100a、100b…第2弁部 104…第1弁座
106…カバープレート 114…第1連通室
116…第2出力ポート 118…第2弁座
120…第3スプリング 122a、122b…供給ポート
130…配管 132…変位部材
134…シャフト部材 136…レバー部材

Claims (3)

  1. 調整弁の変位動作を制御するポジショナにおいて、
    入力信号として電流が供給されるとともに、前記調整弁の変位量が入力される制御部と、
    前記制御部から出力される電気信号を空気圧信号へと変換する電空変換部と、
    前記電空変換部から出力された空気圧信号に基づいて圧力流体を前記調整弁へと導出するパイロットバルブと、
    前記制御部が内部に配設される耐圧防爆容器からなる第1ケーシングと、
    前記第1ケーシングと別個に独立して設けられ、前記電空変換部が内部に配設される他の耐圧防爆容器からなる第2ケーシングと、
    を備え、
    前記第1ケーシングと前記第2ケーシングとが着脱自在に連結されることを特徴とするポジショナ。
  2. 請求項1記載のポジショナにおいて、
    前記第2ケーシングには、前記制御部と前記電空変換部とを接続する配線を貫通孔を介して挿通する連結部が突出するように形成され、前記連結部が、前記第1ケーシングに形成される挿入孔に挿入されることにより、前記第1ケーシングと第2ケーシングとが連結されることを特徴とするポジショナ。
  3. 請求項2記載のポジショナにおいて、
    前記貫通孔の内部には、前記第1ケーシングの内部と外部とを隔離する配線保持部が設けられ、前記配線保持部の内部に前記配線が挿通されることを特徴とするポジショナ。
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