JP4221593B2 - 液晶テレビジョン、バックライト制御装置およびバックライト制御方法 - Google Patents
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Description
同投射型映像表示装置では、投射映像の照度と投射映像領域近傍のスクリーン上の照度との差によって、光源手段に供給される電力を上げたり下げたりする。
同液晶駆動回路では、アナログ映像信号が安定するのに必要なブランキング期間を設けることにより、スタンバイモードから通常モードへ切替る際に、LCDの画面が乱れることを防止する。
また、上記特許文献1においては、光源手段の出力の調整は、上記投射映像の照度と投射映像領域近傍のスクリーン上の照度とに基づいて行う。従って、映像表示装置が表示しようとする映像信号の持つ特性に基づいて光源の出力を調整できないという課題があった。
上記特許文献2は、スタンバイモードから通常モードへの切替時に画像を黒レベルとするだけなので、上記特許文献1と同様に、映像表示装置が表示しようとする映像信号の持つ特性に基づいては光源の出力を調整できなかった。
すなわち、本願構成によれば、バックライトの発光輝度が、一定期間中に入力した映像信号の平均輝度と所定のしきい値との比較で制御される。その結果、液晶テレビジョンの画面の明るさは、視聴している映像の輝度レベルに合わせた最適な明るさに自動的に調光される。なお、請求項1においては、上記バックライトは蛍光管とする。
ここで、輝度値検出手段は、受信したテレビジョン放送信号に含まれる映像信号から所定の輝度値を検出する。次に、輝度レベル判別手段は、検出された輝度値と所定のしきい値とを比較する。そして、バックライト制御手段は、上記輝度レベル判別手段の判別結果に基づき、バックライトの発光輝度を所定の度合いで変化させる。すなわち、本願構成によれば、バックライトの発光輝度は、入力した映像信号の所定の輝度値と所定のしきい値との比較で制御される。その結果、液晶パネルの明るさは、視聴している映像の輝度レベルに合わせた最適な明るさに自動的に調光される。
請求項2は、液晶パネル近傍の所定位置に配設されて同液晶パネルを背面から照射するバックライトを制御するバックライト制御装置であって、受信したテレビジョン放送信号に含まれる映像信号を一水平走査期間よりも長い一定期間連続して入力し、当該連続して入力された映像信号の輝度の平均値を検出する輝度平均値検出手段と、上記検出された平均値と所定のしきい値とを比較する輝度レベル判別手段と、上記輝度レベル判別手段による平均値としきい値との比較結果とパルス信号のデューティ比との対応関係を規定して予め所定の記憶領域に記憶されたテーブルと、上記テーブルを参照することにより、上記比較結果に対応するデューティ比のパルス信号を生成し、当該生成したパルス信号をインバータに送信するマイコンと、上記送信されたパルス信号に基づいて上記バックライトに供給する交流電圧の出力を変化させて上記バックライトの発光輝度を変化させる上記インバータとを備える構成である。
請求項3は、上記マイコンは、上記輝度レベル判別手段が上記平均値が上記しきい値を上回ると判断した場合にはバックライトの発光輝度を低減させるための所定のデューティ比を有するパルス信号を生成して同インバータに送信し、上記輝度レベル判別手段が上記平均値が上記しきい値を下回ると判断した場合にはバックライトの発光輝度を増加させるための所定のデューティ比を有するパルス信号を生成して同インバータに送信する構成である。
すなわち、マイコンは、輝度レベル判別手段による判別結果を認識したら、上記対応関係を参照して所定のデューティ比のパルス信号を生成することができる。なお、輝度レベル判別手段による判別結果に基づいて生成する各パルス信号のデューティ比は、ユーザが所望の値に設定できるようにしても良い。
むろん、請求項1の発明または請求項2に従属する請求項3または請求項4の発明に対応する方法の発明を把握することも可能であることは言うまでもない。
また、請求項2,5にかかる発明によれば、液晶パネルの明るさを、視聴する映像の輝度レベルに合わせた最適な明るさに自動的に調光することができる。
さらに、請求項2にかかる発明によれば、映像に最適な液晶パネルの明るさとユーザの視聴の快適性との両立を実現できる。
さらに、請求項2,3にかかる発明によれば、バックライトの発光輝度を適切な値に確実に調整することができる。
さらに、請求項2にかかる発明によれば、マイコンは、輝度レベル判別手段の判別結果にふさわしい所定のデューティ比のパルス信号を容易に生成することができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、蛍光管の発光輝度を調節することにより、液晶パネルの明るさを、視聴する映像の輝度レベルに合わせた最適な明るさに自動的に調光することができる。
(1)液晶テレビジョンの概略構成
(2)バックライトの制御処理
(3)まとめ
図1は、本願発明の一実施形態にかかる液晶テレビジョンの概略構成を示している。
同図に示すように、液晶液晶テレビジョン100は、概略、チューナ10と、RGB信号生成回路20と、液晶ドライバ回路30と、液晶パネル40と、マイコン50と、バックライト部60とからなる。同構成においてマイコン50は、液晶テレビジョン100を構成する各部とIICバス70を介して接続しており、CPU51が、ROM52やRAM53などのメモリに書き込まれた各プログラムに従って、液晶テレビジョン100全体を制御する。また、マイコン50には、操作パネル54と、リモコンI/F55とが接続しており、同操作パネル54を介しての入力信号や、リモコンI/F55を介してなされるリモコンによる入力信号によって、液晶テレビジョン100における種々の処理を制御できる。本実施形態においては、画像表示素子として液晶パネル40を用いて説明を行っているが、これに限られることは無くプラズマパネル等の表示素子を用いてもよい。
図2は、合成映像信号の一例を示している。
同図に示すように、合成映像信号Sは、水平帰線区間と水平同期信号とを有し、それらの間に映像信号が合成されている。上述したように、輝度平均値検出回路22は、合成映像信号Sの一部を構成する映像信号の輝度平均値Aveを算出する。本実施形態においては、合成映像信号Sにおける白レベルを示す上限電圧Vmaxと黒レベルを示す下限電圧Vminとの範囲内にある映像信号の輝度平均値Aveを算出する。
先ず、マイコン50は、ステップS100において、輝度平均値Aveを入力する。すなわち、輝度平均値検出回路22が算出した上記輝度平均値Aveをマイコン50が取得する。
次に、マイコン50は、ハードディスクなどの図示しない記憶装置に予め格納しておいた所定のしきい値Thを、同記憶装置から取得する(ステップS200)。同しきい値Thは、ユーザが操作パネル54等を介して自由に設定可能としても良い。
図4は、輝度平均値Aveとしきい値Thとの比較結果と、マイコン50が生成するパルス信号Pのデューティ比との対応関係を一例として示している。同図の対応関係テーブル80は、しきい値Thと同様に、上記記憶装置に予め格納しておく。また、同対応関係テーブル80におけるデューティ比の値も、ユーザは操作パネル54等を介して自由に設定することができる。
同図において、インバータ62は、発振回路62aと、波形合成回路62bと、スイッチング回路62cとを備えている。また、インバータ62は、接続線62dにより直流電圧を取得している。同直流電圧は、図示しない電源用回路から供給されており、同電源用回路は液晶テレビジョン100全体を駆動させるために商用交流電源を直流電圧に変換している。同直流電圧は、発振回路62aで生成された所定の周波数の発振信号と波形合成回路62bにおいて合成された後、スイッチング回路62cに出力される。同スイッチング回路62cは、入力した直流電圧を駆動パルス信号に変換してバックライト61に出力する。
このように、輝度平均値検出回路22が、一定期間中に取得した映像信号から輝度平均値Aveを算出し、マイコン50が、輝度平均値Aveと所定のしきい値Thとを比較し、同比較の結果に基づいて、所定のデューティ比のパルス信号Pを生成する。マイコン50は、パルス信号Pを制御信号としてインバータ62に送信し、インバータ62は、同パルス信号Pに基づいてスイッチング回路62cから出力する駆動パルス信号のデューティ比を変化させる。かかる駆動パルス信号を印加されたバックライト61は、その発光輝度を変化させ、その結果、液晶パネル40は、視聴する映像信号の輝度レベルに最適な輝度で発光する。
10a…アンテナ
20…RGB信号生成回路
21…A/D変換回路
22…輝度平均値検出回路
23…Y/C分離回路
24…画質調整回路
25…色復調回路
26…マトリクス回路
30…液晶ドライバ回路
40…液晶パネル
50…マイコン
51…CPU
52…ROM
53…RAM
54…操作パネル
55…リモコンI/F
60…バックライト部
61…バックライト
62…インバータ
62a…発振回路
62b…波形合成回路
62c…スイッチング回路
62c1…スイッチング素子
80…対応関係テーブル
100…液晶テレビジョン
Claims (5)
- 表示面が複数画素にて形成される液晶パネルと、同液晶パネルの背面側に配設されるとともに液晶パネルの表示面を背面から照射するバックライトと、同バックライトに電圧を印加することによって同バックライトを所定の発光輝度にて点灯させるインバータと、アンテナを介してテレビジョン放送信号を受信するとともに同テレビジョン放送信号から中間周波信号を出力するチューナと、同チューナから入力した同中間周波信号から映像信号を抽出するとともに同映像信号に対して所定の信号処理を施す映像信号処理回路と、同映像信号に基づいて上記液晶パネルに画像を表示させる液晶ドライバ回路と、上記各構成機器を制御するマイコンとを備えた液晶テレビジョンにおいて、
上記バックライトは蛍光管であり、
上記映像信号処理回路は、上記チューナを介して一水平走査期間よりも長い一定期間連続して映像信号を入力し、当該連続して入力された映像信号の輝度の平均値を検出する輝度平均値検出回路を備え、
上記マイコンは、上記検出された平均値と所定のしきい値とを比較し、
上記平均値としきい値との比較の結果とパルス信号のデューティ比との対応関係を規定して予め所定の記憶領域に記憶されたテーブルを備え、
上記マイコンは、同平均値が同しきい値を上回ると判断した場合には、上記テーブルを参照して、上記インバータに蛍光管の発光輝度を低減させるための所定のデューティ比を有するパルス信号を生成して同インバータに送信し、同平均値が同しきい値を下回ると判断した場合には、上記テーブルを参照して、上記インバータに蛍光管の発光輝度を増加させるための所定のデューティ比を有するパルス信号を生成して同インバータに送信し、
上記インバータは、マイコンから送信された上記パルス信号に基づいて蛍光管に供給する交流電圧の出力を変化させて同蛍光管の発光輝度を変化させることを特徴とする液晶テレビジョン。 - 液晶パネル近傍の所定位置に配設されて同液晶パネルを背面から照射するバックライトを制御するバックライト制御装置であって、
受信したテレビジョン放送信号に含まれる映像信号を一水平走査期間よりも長い一定期間連続して入力し、当該連続して入力された映像信号の輝度の平均値を検出する輝度平均値検出手段と、
上記検出された平均値と所定のしきい値とを比較する輝度レベル判別手段と、
上記輝度レベル判別手段による平均値としきい値との比較結果とパルス信号のデューティ比との対応関係を規定して予め所定の記憶領域に記憶されたテーブルと、
上記テーブルを参照することにより、上記比較結果に対応するデューティ比のパルス信号を生成し、当該生成したパルス信号をインバータに送信するマイコンと、
上記送信されたパルス信号に基づいて上記バックライトに供給する交流電圧の出力を変化させて上記バックライトの発光輝度を変化させる上記インバータと、
を備えることを特徴とするバックライト制御装置。 - 上記マイコンは、上記輝度レベル判別手段が上記平均値が上記しきい値を上回ると判断した場合にはバックライトの発光輝度を低減させるための所定のデューティ比を有するパルス信号を生成して同インバータに送信し、上記輝度レベル判別手段が上記平均値が上記しきい値を下回ると判断した場合にはバックライトの発光輝度を増加させるための所定のデューティ比を有するパルス信号を生成して同インバータに送信することを特徴とする請求項2に記載のバックライト制御装置。
- 上記バックライトは、蛍光管であることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のバックライト制御装置。
- 液晶パネルの所定位置に配設されて同液晶パネルを背面から照射するバックライトを制御するバックライト制御方法であって、
受信したテレビジョン放送信号に含まれる映像信号を一水平走査期間よりも長い一定期間連続して入力し、当該連続して入力した映像信号の輝度の平均値を検出し、
上記検出した平均値と所定のしきい値とを比較し、
上記比較結果とパルス信号のデューティ比との対応関係を規定して予め所定の記憶領域に記憶されたテーブルを参照することにより、上記比較結果に対応するデューティ比のパルス信号を生成し、当該生成したパルス信号を上記バックライトを点灯させるインバータに送信し、当該送信したパルス信号に基づいて上記バックライトに供給する交流電圧の出力を変化させて上記バックライトの発光輝度を変化させることを特徴とするバックライト制御方法。
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