JP4221355B2 - コネクタとプラグの接続構造 - Google Patents
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Description
図4において、符号1はハードディスクドライブ等を始めとするコンピュータ周辺装置のケーシングであり、ケーシング1の内部にはプリント基板2が配備され、プリント基板2上にケーブル接続用のコネクタ3が固設されている。そして、ケーシング1の側面にはプラグ5を通すためのプラグ挿入孔6が穿設され、このプラグ挿入孔6の内周部に凹凸嵌合するかたちで、絶縁性を有する弾性変形可能な環状部材7が固設されている。また、ケーブル4の先端に設けられたプラグ5の外周部は、合成樹脂等からなる絶縁部材8で被覆されている。
装置外部からの静電気の印加を防止する必要上、プラグ5を被覆した絶縁部材8の外周部と環状部材7の内周部とが適度な力で圧接されて当接していることが望ましいが、実際には、様々なメーカーから提供されるケーブル4の取り付けに対処して互換性を保証する必要があり、プラグ部分の構造体の最大外形つまり絶縁部材8の外形寸法の最大値のみが規格化されている。
従って、絶縁部材8の外形寸法は前述の最大値を超えない範囲で区々であり、例えば、装置のメーカーが指定する以外のケーブルをユーザが利用した場合、あるいは、指定するケーブルを使用した場合であっても、経年変化等で絶縁部材8の外径が縮径したような場合においては、環状部材7の内周部と絶縁部材8の外周部との間に間隙(Δd)が生じることがあり、装置外部から静電気が印加されると装置類のストールの原因となる可能性がある。
Serial Bus)のプラグに外嵌されたプラスチック製のキャップをスライドさせ、キッャップ先端部の爪を装置のプラグ挿入孔の内周部に凹凸嵌合させてプラグの抜けを防止するものであるが、キャップをUSBプラグに後付けする関係上キャップの一面が開放状態となっており、十分な絶縁機能を発揮することができない問題がある。
絶縁部材の外周部に、前記プラグを前記コネクタに接続した状態でプラグの挿抜方向に沿って環状部材の内周部と重合して凹凸嵌合する絶縁部が、該絶縁部材の外周部を一巡して形成されていることを特徴とする構成を有する。
この結果、絶縁部材と環状部材との間に、少なくとも1つの段差部を有する嵌合部が形成される。
絶縁部材の外形寸法のバラツキや経年変化等による縮径化によって絶縁部材と環状部材との間の圧接状態が確保されなくなった状況下においても、絶縁部材と環状部材との間の嵌合部における段差部の存在が確実に保証されるので、絶縁部材と環状部材との間に間隙が生じたとしても、その間隙は入り組んだ形状となる。この入り組んだ形状の間隙によって静電気の通り道を曲げて金属部分への縁面距離を確保することで、従来の直進的な隙間と比べ、装置外部からの静電気の印加を効果的に防止することができる。
また、絶縁部材と環状部材との間に間隙が生じた場合においても、絶縁部材の溝が有する2つの側壁部によって形成される2つの絶縁部によって入り組んだ形状の間隙を得ることができ、装置外部からの静電気の印加を更に効果的に防止することができる。このような構成を適用した場合に得られる間隙の形状は具体的には凹状のもので、段差部の数は2つである。
しかも、プラグをコネクタに接続した状態で絶縁部材の溝の片方の側壁によって形成される絶縁部が環状部材の内周部に引っ掛かるため、コネクタに接続されたプラグが不用意に抜け落ちるといった不都合も効果的に解消することができる。
また、プラグをコネクタに接続した状態で絶縁部材の突条の1つが環状部材の内周部に引っ掛かるため、コネクタに接続されたプラグが不用意に抜け落ちるといった不都合を効果的に解消することができる。
従って、絶縁部材と環状部材との間に間隙が生じたとしても、段差部を有する入り組んだ形状の間隙によって静電気の通り道を曲げて金属部分への縁面距離を確保することができ、装置外部からの静電気の印加を効果的に防止できる。
また、絶縁部材13の外周部形状の寸法(D1)を基準とし、これよりも小さな寸法(d1)で環状部材11の内周部を形成するようにしているので、プラグ10を被覆する絶縁部材13自体を大型化する必要はなく、特に、狭いスペースに密集して配備されるUSBプラグ10に対して有効である。
但し、突条を1つのみ設けた場合には、絶縁部材13と環状部材11との間の圧接状態が確保されなくなった場合に形成される間隙の形状が、1つの段差部のみを有するL字状のものとなるため、前述した凹状のものと比べると静電気の印加を防止する効果は低い。
突条15a,15bの何れか一方のみを設ける場合、突条15a,15bの何れを設けても装置外部からの静電気の印加を防止する効果は実質的に同等であるから、環状部材11よりも装置内部に突入する位置に形成された突条15aを設け、この突条15aをUSBプラグ10の抜け止めとして利用することが望ましい。
2 プリント基板
3 コネクタ
4 ケーブル
5 プラグ
6 プラグ挿入孔
7 環状部材
8 絶縁部材
9 USBコネクタ(コネクタ)
10 USBプラグ(プラグ)
11 環状部材
11a テーパ面
12 USBケーブル
13 絶縁部材
14 溝
14a 側壁部(絶縁部)
14b 側壁部(絶縁部)
15a 突条(絶縁部)
15b 突条(絶縁部)
Δd,Δd’ 間隙
d1 環状部材の内周部の寸法
D1 絶縁部材の外周部の寸法
D2 溝の外周部の寸法
D3 突条の外周部の寸法
Claims (6)
- コネクタを内蔵した装置のケーシングに穿設されたプラグ挿入孔に絶縁性を有する弾性変形可能な環状部材を設け、前記コネクタに接続するプラグを被覆した絶縁部材の外周部と前記環状部材の内周部とを当接させて装置外部からの静電気の印加を防止すべく構成したコネクタとプラグの接続構造であって、
前記絶縁部材の外周部には、前記プラグを前記コネクタに接続した状態で前記プラグの挿抜方向に沿って前記環状部材の内周部と重合して凹凸嵌合する絶縁部が、該絶縁部材の外周部を一巡して形成されていることを特徴とするコネクタとプラグの接続構造。 - 前記環状部材の内周部の形状を前記絶縁部材の外周部の形状よりも相対的に小さな寸法で形成すると共に、前記絶縁部材の外周部には、前記環状部材の内周部が突入する溝を設け、この溝の2つの側壁部によって前記絶縁部を形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタとプラグの接続構造。
- 前記環状部材の内周部の形状を前記絶縁部材の外周部の形状と同等の寸法で形成すると共に、前記絶縁部材の外周部に突条を設け、この突条によって前記絶縁部を形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタとプラグの接続構造。
- 前記絶縁部は、前記プラグを前記コネクタに接続した状態で前記環状部材よりも装置内部に突入する位置に形成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタとプラグの接続構造。
- 前記絶縁部は、前記プラグを前記コネクタに接続した状態で前記環状部材よりも装置内部に突入する位置と前記環状部材よりも装置外側に突出する位置の各々に形成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタとプラグの接続構造。
- 前記コネクタおよびプラグがUSBコネクタおよびUSBプラグであることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5記載のコネクタとプラグの接続構造。
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