JP4221056B2 - 射出成形金型用のゲートノズル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズル内を流通する溶融樹脂の温度制御が容易な射出成形金型用の小径なゲートノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形金型のホットランナー構造のゲートノズル内を圧送される溶融樹脂の温度を正確に測定するため、熱電対を上記ノズルに配置する提案がされている。
例えば、図4(A)に示すように、射出成形金型50は、固定側金型51と可動側金型66とからなる。固定側金型51は、マニホールドプレート52、固定側入子取付板53、ゲートノズル54、固定側入子63、およびストリッパープレート64を含む。ゲートノズル54は、その後端部55でマニホールドプレート52に支持され且つその先端側にノズルチップ57をネジで固定すると共に、中心部の溶融樹脂の流路56には、同軸心で且つスライド可能な細長いバルブステム58が挿通している。流路56には、図示しないマニホールドを通じて溶融樹脂が図4(A)で右側から左側に向けて圧送される。
【0003】
また、可動側金型66は、図4(A)に示すように、成形品部(キャビティ)67の一部を形成する可動側入子68および可動側取付板69などからなり、図示で左右方向に移動可能とされている。可動側入子68は、前記固定側入子63と協働して断面ほぼコ字形の成形品部67を形成する。
更に、ゲートノズル54には、図4(A)に示すように、その外周面に沿ってコイル形のヒータ60が巻き付けられ、これをヒータカバー59が覆っている。ゲートノズル(ノズルハウジング)54の中間部には、先端部62を斜め穴に進入させた熱電対61が配置されると共に、かかる熱電対61は、図4(a)に示すように、ゲートノズル54の外周面の長手方向に沿って穿設した溝54a内に挿入され、ヒータカバー59の後端側から図示しない測温部へ導出されている。
【0004】
以上のような射出成形金型50によれば、ゲートノズル54内の流路56を圧送される溶融樹脂の温度を、上記熱電対61を介して測定することができる。
しかしながら、上記ゲートノズル54では、その外周面に細長い溝54aと斜め穴とを形成しているため、溶融樹脂の射出成形を繰り返す過程で生じる内圧や熱応力により、ゲートノズル54が割れるなどの破損を招き易くなり、特に当該ノズル54が小径になるに連れて耐久性が不十分になる、という問題があった。
【0005】
一方、図4(B)に示すように、ゲートノズル54の先端寄りの外周面に、金具70を介して熱電対61の先端62を取り付ける提案もされている。図4(b)に示すように、上記金具70は、リング形の本体72の外側面に熱電対61の先端62をロウ付けなどにより円環状に固定すると共に、本体72の両端から径方向に突出する一対のフランジ73,73の各貫通孔74に、ボルト76を貫通し且つナット78を締結することで、熱電対61の先端62を位置決めしている。
【0006】
しかしながら、以上のような熱電対61の取付構造では、所要のサイズを有する金具70をゲートノズル54に締め付けるため、ヒータカバー59と前記固定側入子63との間に、当該ヒータカバー59よりも径方向に大きな逃がし空間が必要となって省スペース化が図れない。しかも、ゲートノズル54が小径化するに連れて適用し難くなる。また、熱電対61の先端62付近の金具70を介して放熱されるため、流路56内の溶融樹脂の温度を正確に検出できない。更に、取付専用の金具70が必要となり且つコスト高になる、という問題があった。
【0007】
【発明が解決すべき課題】
本発明は、以上に説明した従来の技術における問題点を解決し、耐久性および温度制御性に優れると共に、小径のノズルに容易に適用でき且つ安価に熱電対をセットできる射出成形金型用のゲートノズルを提供する、ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、ゲートノズルに巻き付けるヒータのカバーを用いて熱電対を固定する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の射出成形金型用のゲートノズル(請求項1)は、内側に溶融樹脂の流路を有し且つ外周面に径方向に沿い底部が閉じた凹穴を有し、外径が10〜15mmであるノズルハウジングと、かかるノズルハウジングの外周面に巻き付けたヒータおよび当該ヒータを覆い且つ上記ハウジングの軸心方向に沿ってスライド可能であるヒータカバーと、上記ノズルハウジングの凹穴内に先端部が挿入され且つ係る先端部に続く折り曲げ部および直線部を含む熱電対と、を含み、上記熱電対は、その直線部が上記ヒータカバーの内周面に接触すると共に、上記ヒータ内の間隙を通過し且つ上記ヒータカバーに設けた孔を貫通している、ことを特徴とする。
【0009】
これによれば、熱電対は、その先端部をノズルハウジングの凹穴に挿入し且つ直線部をヒータカバーの内周面に押さえ付けられるため、先端部が凹穴から不用意に抜け出さない。また、熱電対の先端部は、ヒータ内の隙間を通過してノズルハウジングの凹穴に挿入されているため、かかるヒータにより保温される溶融樹脂の温度を正確に検出できる。しかも、上記ゲートノズルは、熱電対の他に、ヒータとそのカバーのみをセットするのみであるため、比較的簡素な構造で且つノズルハウジングの外径が10〜15mmである小径のゲートノズルを容易に提供することが可能となる。
従って、割れなどの損傷が少なく且つ耐久性および温度制御性にも優れると共に、小径で且つ安価な射出成形金型用のゲートノズルとなる。
【0010】
尚、ヒータとヒータカバーとは、一緒にスライドする形態の他、ヒータカバーのみがスライドする形態としても良い。また、熱電対は、その先端部に続く折り曲げ部および直線部を当初から有するように曲げ加工する他、かかる先端部に続く折り曲げ部のみを成形した形態で、その先端部を上記凹孔に挿入した後、ヒータカバーのスライド操作により、直線部を形成する形態としても良い。更に、熱電対の折り曲げ部には、保護管を損傷しない程度に適宜のアールが付される。
また、熱電対の折り曲げ部を挟んだ先端部と直線部とは、互いに直角(90度)またはこれに近い角度を有する。加えて、熱電対の直線部は、通常はノズルハウジングの外周面と平行となるが、これに限らず、僅かに傾斜していても良い。
【0011】
また、本発明には、前記ヒータは、前記ノズルハウジングの軸心方向における先端寄りおよび後端寄りに一対の密な巻き付け部を有すると共に、係る一対の密な巻き付け部の間に、前記熱電対を通過させる連結部または疎な巻き付け部を有する、射出成形金型用のゲートノズル(請求項2)も含まれる。
これによれば、ヒータの上記連結部または疎な巻き付け部付近に位置する隙間を通過するようにして、熱電対の先端部に続く折り曲げ部および直線部を容易に配置できると共に、溶融樹脂の温度を正確に検出できる。また、ヒータは、連結部または疎な巻き付け部の両側に位置する一対の密な巻き付け部により、上記ハウジング内の樹脂を加熱するため、当該樹脂の過加熱による焼けを予防できる。
【0012】
尚、前記ヒータカバーには、前記熱電対の後端部側を貫通させるための長孔などが前記ノズルハウジングの軸心方向にほぼ沿って穿孔される。これにより、ヒータカバーを上記ハウジングの軸心方向に沿ってスライド操作する際に、熱電対の直線部を順次スムースに形成でき、かかる熱電対の保護管を損傷する事態を防ぎ易くなる。また、上記長孔をヒータカバーの後端寄りまで延ばし、この長孔内に熱電対の後端部を収容することにより、熱電対の保護管を上記ヒータカバーからはみ出さなくしたり、あるいは保護管がはみ出る長さを少なくすることもできる。更に、熱電対の当初の形態が先端部に続く折り曲げ部のみを成形した形態の場合、上記長孔において熱電対の保護管が接触するヒータカバーの内周面のエッヂに、予め面取りまたはアールを付しておくことで、その熱電対の保護管を損傷から確実に保護できる。また、上記長孔の他、楕円形の貫通孔(孔)なども含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施に好適な形態を図面と共に説明する。
図1(A)は、射出成形金型(ホットランナー金型)1における本発明のゲートノズル8付近の断面図を示す。射出成形金型1は、固定側金型2と、これに後端部9が支持される小径のゲートノズル8と、可動側金型46と、を含む。
図1(A)に示すように、固定側金型2は、固定側取付板2a、マニホールドプレート2b、これらの間に位置する空間Kに挿入されるマニホールド3、および上記ノズル8を受け入れる凹部41と成形品部(キャビティ)42のゲート43とを有する固定側入子40、およびストリッパリング44を含む。
また、可動側金型46は、成形品部42の一部を形成する可動側入子48などを含み、図1(A)で全体が左右方向に移動可能とされている。
【0014】
固定側金型2における上記マニホールドプレート2bの開口部7には、ゲートノズル8の後端部9が固定され、当該ノズル8内の流路13は、マニホールド3内の流路4と連通する。これらの流路4,13には、同軸心で且つ軸心方向にスライド可能なバルブステム6が挿入される。バルブステム6の後端部に固定されたピストン6aは、上記取付板2a内のエアシリンダ5内に位置する。かかるシリンダ5には、一対のエア流路5a,5bが連通し、上記ピストン6aおよびバルブステム6をそれらの軸心方向にスライドさせる。尚、マニホールド3の流路4には、図示しない射出成形機およびスプルー側から溶融樹脂が圧送される。また、バルブステム6は、ゲートノズル8先端の吐出口12を開閉する。
【0015】
図1(A),(B)に示すように、ゲートノズル8は、外径が10〜15mmと小径で、且つ円筒形のノズルハウジング(ノズル本体)10と、その先端寄りにネジnを介して嵌合したノズルチップ18とを、含む。上記ハウジング10は、その中間にリング状の厚肉部14を有する。この厚肉部14が位置するハウジング10の外周面には、図1(A),(B)に示すように、径方向に沿って穿設され且つ底部が閉じた凹穴16が位置している。
また、図1(A)および図2(A)に示すように、ノズルハウジング10の外周面には、コイル形のヒータHが巻き付けられている。かかるヒータHは、ゲートノズル8の先端寄りおよび後端部9寄りに個別に位置する一対の密な巻き付け部h1,h2と、これらの間を接続する後述する連結部rと、からなる。
【0016】
更に、図1(A),(B)および図2(A)に示すように、ノズルハウジング10の外周面には、上記ヒータHを覆い且つゲートノズル8の軸心方向に沿ってスライド可能なヒータカバー30が配置される。このヒータカバー30は、円筒部31と、その両端の端壁部32,34とからなり、円筒部31における長手方向の中間付近には、ゲートノズル8の軸心方向に沿った長孔(孔)36が穿孔されている。
尚、ヒータカバー30は、ヒータHをその内側に挿入するため、長孔36と断面がほぼ半円形の端壁部32,34とを含む円筒部31を2分割した半体同士を接合するか、あるいは、端壁部32,34の何れかを取り外し可能としても良い。尚また、ヒータカバー30の円筒部31の内周面にヒータHをロウ付けなどして固定した形態では、端壁部32,34の一方または双方を省略しても良い。
【0017】
また、図1(B),図2(A)に示すように、ノズルハウジング10の凹穴16には、熱電対20の先端部24が挿入される。かかる熱電対20は、細長いパイプ状の保護管21内に、図示しない絶縁材を介して一対の導線23を挿通し、これらの先端には、2種類の金属からなる接点22が個別に接続されている。かかる接点22同士間で生じる熱起電力(熱電圧)により、ノズルハウジング10の厚肉部14付近を流動する溶融樹脂の温度が検出される。
【0018】
かかる熱電対20は、図1(B)に示すように、ゲートノズル8の径方向に沿う先端部24、これに隣接してほぼ直角に曲がる折り曲げ部25、およびゲートノズル8のハウジング10と平行な直線部26を有すると共に、その後端部28側においてヒータカバー30の長孔36を貫通し、且つ図示しない測温・表示部に接続される。図1(A)および図2(A)に示すように、熱電対20の直線部26は、ヒータカバー30における円筒部31の内周面に押圧されつつ接触するため、熱電対20の先端部24が凹孔16から抜け出す事態を常に防止している。
【0019】
前記ヒータHは、図2(B)に示すように、ノズルハウジング10の外周面に巻き付けられる一対の密な巻き付け部h1,h2と、これらの間を接続する連結部rとからなり、かかる連結部r付近には、隙間Sが位置している。この隙間Sは、ヒータHの密な巻き付け部h1,h2間に、前記熱電対20における折り曲げ部25および直線部26を収容するために活用される。尚、図中の符号tは、ヒータHを形成するヒータ線のUターン部分を示す。
また、ヒータHに替えて、図2(C)に示すように、一対の密な巻き付け部h1,h2の間に、疎な巻き付け部h3を有するヒータHaを用いても良い。かかる疎な巻き付け部h3の付近にも隙間Sが位置しているため、密な巻き付け部h1,h2間に、熱電対20の折り曲げ部25および直線部26が収容可能となる。
【0020】
上記ヒータHとヒータカバー30とは、ゲートノズル8のハウジング10の外周面に沿って共にスライド可能とされており、予め折り曲げ部25と直線部26とを形成した熱電対20の先端部24を凹穴16内に挿入した状態で、前記マニホールドプレート2b寄りにヒータカバー30をスライドさせる。このスライドは、図2(A)に示すように、上記ノズル8(ハウジング10)の後端部9寄りに形成した円環溝37内に挿入したほぼC字形の止め輪38によって停止される。
尚、ハウジング10の先端寄りにも円環溝37が形成され、スライド操作後におけるヒータカバー30の位置決めとなる上記同様な止め輪39が配置される。また、ハウジング10の後端部9寄りの部分をヒータHの内径よりも太くして、このヒータHと端壁部34のないヒータカバー30とを停止させても良い。
【0021】
また、図3(A)に示すように、熱電対20は、その先端部24に隣接して例えば約120度の鈍角に曲げた折り曲げ部25のみを形成した状態で、ノズルハウジング10の凹穴16に先端部24を挿入すると共に、ヒータカバー30を図3(A)中の矢印に沿ってスライドさせても良い。
その結果、図3(B)に示すように、ヒータカバー30の円筒部31の内周面に押圧されることにより、熱電対20の折り曲げ部25は、一定のアールを有しつつほぼ直角に成形される共に、これに隣接して直線部26が形成される。
尚、熱電対20の後端部28が貫通するヒータカバー30の長孔36の内周面において、かかる熱電対20と接触する先端側のエッジには、図3(A)に示すような面取り36aまたはアールを付しておくことが望ましい。これにより、熱電対20の保護管21が損傷する事態を予防することが容易となる。
【0022】
以上の射出成形金型1のゲートノズル8によれば、ヒータH(Ha)により所定温度に加熱・保温されるため、図1(A),図2(A)に示すように、流路13内を流動する溶融樹脂を適正な温度にして、先端の吐出口12からゲート43を介して成形品部42中に射出し、所定形状の樹脂製品を成形することができる。この際、バルブステム6は、取付板2a寄りに後退して吐出口12を開口している。
また、ゲートノズル8におけるハウジング10の厚肉部14付近の温度が、所定の温度域から外れた場合、熱電対20により検出された当該温度は、図示しない測温部に送信され、過不足の温度を補正するため、電源に通電量の調整を指示する。この結果、溶融樹脂を適正な温度に戻して射出成形することができる。
【0023】
更に、ゲートノズル8には、ハウジング10に巻き付けるヒータH(Ha)と、これを覆うヒータカバー30と、凹穴16に先端部24を挿入し且つ折り曲げ部25および直線部26をヒータH(Ha)の隙間Sに配置した熱電対20のみが取り付けられる。このため、ハウジング10の外径が10〜15mmである小径のゲートノズル8に対し、容易にセットすることができる。従って、寸法の小さな樹脂製品を成形するために、小径のゲートノズル8を用いる射出成形金型1において、適正な温度域にして溶融樹脂の射出成形することができる。
加えて、ヒータH(Ha)は、一対の密な巻き付け部h1,h2の間に、連結部rまたは疎な巻き付け部h3を有するため、その熱をノズルハウジング10の長手方向に沿って均一に放熱することができる。従って、ゲートノズル8のハウジング10における長手方向の全長に沿ってコイル形のヒータを巻き付ける形態に比較して、流路13内の溶融樹脂の過加熱による焼けを防止することもできる。
【0024】
本発明は、以上において説明した形態に限定されるものではない。
例えば、前記ノズルチップ18をノズルハウジング10と一体とした形態のゲートノズル8においては、前記凹穴16の位置は、上記ハウジング10の先端寄りの位置、即ち吐出口12寄りの位置に形成しても良い。かかる位置の凹穴16内に先端部24を挿入する熱電対20は、先端寄りの密な巻き付け部h1の巻数を、後端寄りの密な巻き付け部h2の巻数よりも少なくすると共に、両者の間に位置する連結部rまたは疎な巻き付け部h3付近の隙間Sに、当該熱電対20の前記折り曲げ部25や直線部26が配設される。
また、ヒータカバー30の円筒部31に穿孔する前記長孔36に替えて、ゲートノズル8の長手方向に沿う長径が同様な楕円形または円形の孔としても良い。
更に、前記溶融樹脂の素材には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ABS、またはPETなどの各種の樹脂を適用することができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することもできる。
【0025】
【発明の効果】
以上のような本発明の射出成形金型用のゲートノズル(請求項1)によれば、熱電対は、先端部をノズルハウジングの凹穴に挿入し且つ直線部をヒータカバーの内周面に押えられるため、先端部が凹穴から不用意に抜け出さず、且つヒータ内の隙間を通過して上記凹穴に挿入されているため、該ノズル内の溶融樹脂の温度を正確に検出できる。しかも、外径が10〜15mmのノズルハウジングに、熱電対、ヒータ、およびそのカバーのみをセットするので、比較的簡素な構造で且つ小径のノズルを容易に提供可能となる。
従って、割れなどの損傷が少なく且つ耐久性や温度制御性に優れると共に、小径で且つ安価な射出成形金型用のゲートノズルとなる。
【0026】
また、請求項2の射出成形金型用のゲートノズルによれば、ヒータの連結部または疎な巻き付け部に位置する隙間に、熱電対の先端部に続く折り曲げ部および直線部を容易に配設して、溶融樹脂の加熱温度を正確に検出可能となる。しかも、ヒータは、連結部または疎な巻き付け部の両側に位置する一対の密な巻き付け部により上記ノズル内の樹脂を加熱するため、かかる樹脂の焼けを予防できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る射出成形金型用のゲートノズル付近の概略を示す断面図、(B)は(A)中の一点鎖線部分Bの拡大図。
【図2】(A)は図1におけるゲートノズル付近の断面を含む斜視図、(B),(C)はかかるノズルに巻き付けるヒータの概略図。
【図3】(A),(B)は熱電対をゲートノズルの外周面にセットする操作を示す概略図。
【図4】(A),(B)は従来の射出成形金型におけるゲートノズル付近の断面を示す概略図、(a)は(A)中のa−a線に沿った矢視の断面図、(B)は熱電対取付用の金具を示す斜視図。
【符号の説明】
1……………射出成形金型
8……………ゲートノズル
9……………ノズルの後端部
10…………ノズルハウジング
13…………流路
16…………凹穴
20…………熱電対
24…………先端部
25…………折り曲げ部
26…………直線部
30…………ヒータカバー
36…………長孔(孔)
H,Ha……ヒータ
h1,h2…密な巻き付け部
h3…………疎な巻き付け部
r……………連結部
S……………隙間

Claims (2)

  1. 内側に溶融樹脂の流路を有し且つ外周面に径方向に沿い底部が閉じた凹穴を有し、外径が10〜15mmであるノズルハウジングと、
    上記ノズルハウジングの外周面に巻き付けたヒータおよび当該ヒータを覆い且つ上記ハウジングの軸心方向に沿ってスライド可能であるヒータカバーと、
    上記ノズルハウジングの凹穴内に先端部が挿入され且つ係る先端部に続く折り曲げ部および直線部を含む熱電対と、を含み、
    上記熱電対は、その直線部が上記ヒータカバーの内周面に接触すると共に、上記ヒータ内の間隙を通過し且つ上記ヒータカバーに設けた孔を貫通している、
    ことを特徴とする射出成形金型用のゲートノズル。
  2. 前記ヒータは、前記ノズルハウジングの軸心方向における先端寄りおよび後端寄りに一対の密な巻き付け部を有すると共に、係る一対の密な巻き付け部の間に、前記熱電対を通過させる連結部または疎な巻き付け部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型用のゲートノズル。
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