JP4220402B2 - 並列運転可能な正弦波インバータ及びその並列運転制御方法 - Google Patents

並列運転可能な正弦波インバータ及びその並列運転制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4220402B2
JP4220402B2 JP2004020740A JP2004020740A JP4220402B2 JP 4220402 B2 JP4220402 B2 JP 4220402B2 JP 2004020740 A JP2004020740 A JP 2004020740A JP 2004020740 A JP2004020740 A JP 2004020740A JP 4220402 B2 JP4220402 B2 JP 4220402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sine wave
parallel operation
parallel
inverter
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004020740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004236496A (ja
Inventor
ヤン シン
ヤドン リュウ
リベイ ファン
Original Assignee
事業法人清華大学
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 事業法人清華大学 filed Critical 事業法人清華大学
Publication of JP2004236496A publication Critical patent/JP2004236496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4220402B2 publication Critical patent/JP4220402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)

Description

本発明は並列運転可能な正弦波(PWM)インバータ及びその並列運転制御方法に関するものである。
PWMインバータを用いた無停電電源装置が従来から知られている。(例えば特許文献1参照)
PWMインバータを用いた従来の無停電電源装置を図1を用いて説明する。
図1の無停電電源装置では、通常時はAC電源(商用交流電源)を切換スイッチをバイパス回路側に接続して負荷3に交流電源を供給している。
この状態では、交流電源を整流器1で整流して蓄電池5に充電しておく。
交流電源の停止時には、切換えスイッチ4を逆変換回路(インバータ)側に接続して、
蓄電池5からの直流電圧をPWMインバータ2で逆変換して交流電圧を負荷3に供給する。
図1において、PWMインバータ2は、直流を交流に変換するパワーユニット部2−1とそれ以外の制御部(ユニット)で構成されている。
制御部は、AC電圧検出及び整形回路2−2,基準正弦波信号発生器2−3、出力電圧検出回路2−4、電圧比較器2−5及びインバータ制御回路2−6を含んでいる。
図1では、AC電圧検出及び整形回路2−2の出力symを基準正弦波信号発生器2−3に与えて得た基準正弦波信号vrと出力電圧検出回路2−4で検出したvfとを電圧比較器2−5で比較して得た制御出力vxをインバータ制御回路2−6に与えてパワーユニットを定電圧制御している。
このような無停電電源装置としては(例えば特許文献1参照)
次に、従来のPWMインバータの並列運転時の電流分担制御について図2を用いて説明する。
図2では、ディジタルPLL回路2−7で調整された基準正弦波信号発生器の出力vrをフィードフォワード制御器2−9で電流信号に変換したic*と、自己のインバータ出力電流if1と他のインバータ出力電流if2との位相差に基づく横流imxとを演算して電流信号isum得る。
この電流信号isumとPI制御器2−8を介して得た電流信号irとを電流制御器2−10に与えて制御信号vxを得てインバータ制御回路2−6に与えてパワーユニットを制御している。
この場合には、PWMインバータは電流分担制御と定電圧制御とが同時に実行することができる。
特開平8−223821号公報 Yan Xing, Lipei Huang, Stan Sun, Yangguang Yan, "Novel control for redundant parallel UPSs with instantaneouscurrent sharing", Proceedings of the Power Conversion Conference, 2002. PCC Osaka 2002., Vol.3, (2002.04.02), IEEE, p.959−963
図1のPWMインバータでは、該PWMインバータを複数並列に接続した並列運転時に電流分担制御と定電圧制御とが同時に実行することが可能ではあるが、図2の電流分担制御器をそれぞれ設ける必要があって、装置が大型化すると共に、並列運転中のPWMインバータを停止中のPWMインバータと交換することができないという問題があった。
本発明の課題(目的)は、簡単な構造及び低価格で、且つ、並列運転中のPWMインバータを交換(ホットスワップという)を行うことができるPWMインバータの並列運転方法及び並列運転可能なPWMインバータを提供することにある。
前記課題を解決するために、基準正弦波発生器の出力と、出力電圧検出回路の出力とを比較する電圧比較器の出力によってパワーユニットを制御するインバータ制御回路を含む制御ユニットを備えた並列運転可能な正弦波インバータであって、前記制御ユニットには、並列接続された他の正弦波インバータに接続される同期共通ラインと、電流分担共通ラインと、前記電流分担共通ラインに当該正弦波インバータが並列運転中にオンされるスイッチを介して接続された横流検出器の検出出力を前記電圧比較器に加える電流分担回路を備え、並列接続された複数の正弦波インバータの電流分担を制御して、該並列接続された複数のインバータ間に流れる横流を無くすことを特徴とする。(請求項1)
また、前記同期共通ラインに接続された同期制御回路は、マイコンと、該マイコンの入力及び出力の信号を絶縁する複数のホトカプラとで構成されることを特徴とする。(請求項2)
また、前記電流分担回路は、電流検出回路と、減算器と、差動増幅器と、重み付けネットワークと、前記電流分担共通ラインとの接続を選択的にオン・オフできるスイッチを含むことを特徴とする。(請求項3)
また、前記パワーユニットは、PWMインバータであることを特徴とする。(請求項4)
前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の並列運転可能な正弦波インバータの出力ポートであるOUT端子及びPARA端子を並列制御バス及びAC出力バスにそれぞれ接続して、共通の負荷にAC電圧を供給する正弦波インバータの並列運転制御方法であって、前記正弦波インバータの並列運転動作時には前記スイッチをオンすることにより前記電流分担共通ラインに接続された前記横流検出器の検出出力を前記電圧比較器に加え、前記正弦波インバータの故障時には前記スイッチをオフして、該並列接続された複数の正弦波インバータの電流分担を制御して、該並列接続された複数のインバータ間に流れる横流を無くすことを特徴とする。(請求項5)
本発明によれば、簡単な構成で高い経済性及び回路構成の並列運転が可能なPWMインバータが実現できる。
また、本発明を使用しているPWMインバータはN+X並列冗長システムを容易に構成できる。
また、本発明のPWMインバータモジュールは、並列システムを構成する時制御回路が関与する限りにおいて絶縁されているので、ノイズに対して高い信頼性を有している。
更に、本発明のPWMインバータの並列運転システムにおいては、瞬時の電流分担が得られるので、過渡電流分担特性が優れている。
本発明のPWMインバータは、図1の従来のPWMインバータと同様に、パワーユニットとインバータの制御ユニットで構成されている。
インバータの制御ユニットは、主に、AC入力電圧のサンプリングと整形回路、出力電圧のサンプリング回路、基準正弦波発生器、電圧制御回路およびその他の制御回路から成り立っている点で図1のものと同様であるが、以下の点で相違している。
本発明のPWMインバータのインバータ制御回路は、サンプリング&整形回路と基準正弦波発生器に接続された同期制御回路、全てのインバータに並列に接続された同期共通ライン、横流センサーと加算機と全てのインバータに並列に接続された電流分担共通ラインを含む点に特徴がある。
同期制御回路は、基準電圧vrの間の位相差によって発生する横流を無くすために使用され、電流分担制御と電圧調整によるインバータ制御に使用される。
前記同期制御回路は主に、マイコン(MCU)および、他のインバータモジュールの同期制御回路からMCUの入出力信号を絶縁するためのいくつかのホトカプラから構成されている。
前記の横流センサーは、電流サンプリング回路、減算器、作動増幅器または絶縁アンプ、重み付けネットワーク、抵抗、スイッチを含んでいる。
電流サンプリング回路の出力は減算器の1つの入力端子に接続されると同時に抵抗に接続されている。その抵抗のもう一方の端子はスイッチを介して電流分担共通ラインに接続されると同時に減算器の他の入力端子に接続されている。
減算器の出力は作動増幅器または絶縁アンプの入力に接続されている。
作動増幅器または絶縁アンプの出力は重み付けネットワークを介して加算機に接続されている。
次に、図3を用いて本発明のPWMインバータの並列運転時の接続構成について説明する。
図3では3台のPWMインバータ2を並列接続して負荷に交流出力を供給している。
本発明のPWMインバータ2には、それぞれ出力ポートとしてOUT及びPARAが設けらており、全てのOUTポート(端子)及びPARAポート(端子)は並列制御バス31とAC出力バス32に接続されている。
本発明のPWMインバータの並列運転においては、図3の如く複数台のPWMインバータモジュールは他のいかなる制御装置も必要とせず、並列システムとして動作することができる。
並列運転における動作原理において、図3のものは図1の従来方式と同じであって、並列運転制御は、図1に示す制御信号vxを変化させて並列運転制御を実現している。
本発明では図1における、信号syn と信号vxの間の波線で囲われた制御要素Iの部分を改良したもので、信号vxの発生方法とその回路が図1の従来のものとは異なっている。
次に、本発明のPWMインバータの並列運転制御原理(逆変換制御と電流分担制御)を図4を用いて説明する。
図4では、図1の従来のものとで示した構成と比較すると2つの要素が追加されている。
追加された、第1の要素は、基準正弦波発生器とAC入力電圧のサンプリングと整形回路の間に同期制御回路が挿入されていることである。
この同期制御回路は、基準電圧vrの位相差に基く横流を除去するために、synの代わりに、新しいAC入力電圧の基準位相信号syn1*を作成する。
第2の要素は、横流検出器と加算器から構成される制御要素IIが追加されていることで
ある。
横流検出器の出力信号dvifは、並列運転しているPWMインバータの間の横流を意味している。
本発明では、図1に示した出力電圧のサンプリング信号vfは、dvifと出力電圧のサンプリング信号vfに同期したvf* によって置き換えられる。
vf*は電圧比較器に伝達され、PWMインバータによる逆変換と電流分担制御を実現する。
図4の同期共通ラインと電流分担共通ラインは図3に示した提案するPWMインバータの並列バスPARAを構成する。
複数台のPWMインバータモジュールが並列運転システムを構成する時、各PWMインバータからの同種の信号はそれぞれ並列制御バス31を通じて互いに接続されるべきである。
本発明の同期制御回路の詳細を図5を用いて説明する。
図5の同期制御回路は、主に1つのマイコン(MCU)と5つの絶縁用ホトカプラから構成されている。
同期共通ラインは、同期位相共通ライン51と同期ステータス共通ライン52を含んでいる。
マイコンの出力信号syn1は、絶縁用ホトカプラ3を介して同期位相共通ライン51に伝達される。
そして、他のインバータモジュールからの同種の信号とワイアードアンド(またはワイアードオワ)され、信号syn* を生成する。
さらに、syn* は絶縁用ホトカプラ4を介してマイコンに伝達される。
絶縁用ホトカプラ1、2は、絶縁用ホトカプラ3、4とそれぞれ同じ機能を有している。
絶縁用ホトカプラ5からの出力信号Ctrは、後述の図6に示したSをスイッチするための制御信号である。
サンプリング信号synが正常時、マイコンはsynに追従する。
このことはsyn1はsynと同じ周波数と位相でマイコンに生成されることを意味する。
synが異常な時はsynはマイコンによって無視され、マイコンは標準の周波数(50Hz または60Hz)にて直接方形波yn1 を生成する。
そして、最終的に、syn1をsyn1* に同期させる為に、syn1 の周波数と位相を全ての期間でsyn1* に従って制御する。
ステータス信号sta1は、そのPWMインバータのsyn が正常か異常かの判断を表す。
並列運転する全PWMインバータによって共有される信号sta*は、各PWMインバータの同種の信号sta1 の状態から決定される。
実際、マイコンはsta1*によって、syn1 をsynに従って生成するか否か決定する。その結果、たとえsyn が正常異常の境目の状態の時でも各PWMインバータは同じ状態で動作することができる。
PWMインバータへの入力電力が存在しない時も同様に動作する(例えば航空機用の電源)。
これはsyn が異常状態の時と同じである。
したがって、たとえAC電源がどのような状態であっても、同期制御回路によって、基準正弦波信号はそれぞれのPWMインバータモジュールにおいて共通信号syn*と同じ周波数と位相にて生成される。
以上の動作は並列運転システムにおいてPWMインバータが負荷を均等に分担することができるための前提条件である。
さらに、並列運転しているPWMインバータのうちの1台が故障した時、syn*は自動的に他の健全なPWMインバータのsyn1にて生成され、若干の変動を生じる。それは、各PWMインバータモジュールのsyn1は互いに同期状態を保つからである。
一方、1台のPWMインバータが並列運転システムに投入された時、マイコンはそのPWMインバータの syn1がsyn*に同期するまで、そのPWMインバータのsyn1を阻止する。
故にsyn*は新たなPWMインバータの投入の影響を受けない。
故に、PWMインバータモジュールは、同期制御部が接続されている限りにおいてホットスワップが可能である。
図6は、制御要素IIの回路構成である。
制御要素IIには、電流サンプリング回路、減算器、差動増幅器または絶縁増幅器、重み
付けネットワーク、抵抗R、スイッチS、および加算器が含まれる。
図示しない変流器(またはホールセンサー)は電流i0を検出するために使用される。
i0は、PWMインバータの出力電流またはPWMインバータの出力フィルタのリアクトルの電流である。
並列運転している各PWMインバータモジュールは、電流分担共通ラインにて互いに接続されている。
各PWMインバータモジュールの電流分担信号vifは、抵抗RとスイッチSを介して電流分担共通ラインに伝達される。
動作しているPWMインバータのスイッチSはONし、故障しているPWMインバータのスイッチSはOFFしている。
故に、vif*は、PWMインバータの並列運転システムにおいて動作しているPWMインバータモジュールの平均電流信号であり、各PWMインバータモジュールの理想的な負荷電流を表している。
この信号は並列運転しているPWMインバータモジュールの台数にかかわりなく電流分担共通ラインに自動的に生成される。
vif1と vif*の差、即ちdvif*は横流を表しており、減算器で生成される。
PWMインバータの並列運転システムの各PWMインバータモジュールの横流電流信号dvif*は、共通のグランドGND1を持っている。
dvif*は、差動増幅器または絶縁増幅器にて、グランドとしてGND2を持っている信号dvifに変換される。
GND2は、横流検出部以外の部分のPWMインバータの共通グランドである。
横流検出部は、ローパスフィルタでノイズ除去されており、かつグランドからのノイズに影響を受けにくい回路である。
言い換えれば、差動増幅器または絶縁増幅器は並列運転しているPWMインバータと互いに絶縁している、と言える。
また、横流検出部以外は共通グランドを持っていない、とも言える。
このことはPWMインバータの並列運転システムのノイズ耐量を向上させる。
重み付けネットワークで調整された横流電流信号dvifは、加算器にて出力電圧検出信号vfに加算されてvf*を生成する。
vf*は、図1の定電圧制御回路のvfの代わりの信号として用いられる。
この定電圧制御回路は、電流分担制御回路としても動作する。そのための他の電流制御回路は不要である。
出力信号vx は横流とエラー電圧(vf−vr)の双方の情報を有している。
出力電圧が基準正弦波信号から差が生じた時、または横流電流信号が増加した時、定電圧制御回路は素早く応答し、主回路や他の制御回路と共に出力電圧を調整する。
電流分担制御もまた出力電圧を調整することによって得られる。
重み付けネットワークは抵抗、または抵抗とコンデンサのネットワークであり、電流分担制御ループのゲインに相関関係がある。
図6のスイッチSは、そのPWMインバータが他のPWMインバータと並列運転している時のみONする。(例えば、PWMインバータがスタート途中の時(単独で運転時)はOFFしている)。
スイッチSは、リレーとアナログスイッチの直列回路でも良い。(リレーは横流検出部が通電された時またはインバータが並列動作した時にのみONする)。
または横流検出部の後で電源が切られるという条件の下に1つのアナログスイッチのみ使用しても良い。
スイッチSの機能は、共有されている電流信号vif*が電力の無い(運転していない)PWMインバータの横流検出部の影響を受けないことを保証することである。
スイッチSの制御信号は、図5のMCUから与えられ、PWMインバータ出力のスイッチ(トライアックが良く使用される)と共にON/OFFされる。
よって、本発明のPWMインバータの並列運転システムのPWMインバータモジュールは電流分担制御部が機能する限りにおいてホットスワップが可能である。
即ち、前記の電流分担制御部と同期制御部の動作により、PWMインバータモジュールはホットスワップが可能である。
本発明の一つの実用化例は並列冗長運転の可能な1kVAのPWMインバータである(定格出力電圧は100V50Hzである)。
このPWMインバータの逆変換と並列運転の制御回路を図7及び図8を用いて説明する。
図7は、本発明の同期制御回路の1例を示すブロック図である。
図7において、INT0及びINT1は、共に外部からの入力信号端子である。
P1.0,P1.1及びP1.3はマイコンの出力信号端子であり、P1.2及びP1.4は入力信号端子である。
図7のホトカプラ1〜5は、図5のホトカプラ1〜5に対応している。
PWMインバータの並列運転システムの各ホトカプラ1のコレクタ端子を全て接続することにより、絶縁とAND論理構成が実現されている。
PWMインバータの並列運転システムの1つのPWMインバータモジュールのホトカプラ1がONしている限り、そのPWMインバータモジュールにてsyn信号は異常であると判断され、共通信号sta* はLレベルとなり、全てのPWMインバータのsta1*信号はLレベルとなる。
その結果、PWMインバータの並列運転システムの出力電圧はAC入力位相信号synに追従しなくなる。
ホトカプラ1がONしなければ、共通信号sta*はそのPWMインバータが他のPWMインバータとの並列運転を開始しない限り、そのPWMインバータに影響されない。
ホトカプラ1は、他のPWMインバータと並列運転を開始して初めてONする。
よって、並列運転をしてないPWMインバータは共通信号sta*の状態に影響を与えない。
ホトカプラ3,4の接続方法はホトカプラ1,2と同じである。
共通位相信号syn* はPWMインバータの並列運転システムの全てのPWMインバータモジュールの位相信号syn1のAND論理で作られる。
ホトカプラ3がONしないので、共通信号syn*は、そのPWMインバータが他のPWMインバータとの並列運転を開始しない限り、そのインバータに影響されない。
図7において、MCUはPWMインバータの電力出力とctr信号を制御する信号INV_S を実時間で読み込む。
なお、ctrは図6のスイッチSを制御するための信号であり、スイッチSはPWMインバータの出力スイッチと共にON/OFFされる。
図8は、本発明の電流分担制御回路の構成を示すブロック図である。
図8において、変流器CTと検出抵抗Rsは、PWMインバータの出力電流i0の電流検出回路を構成している。
アナログスイッチSの制御信号は図7に示したマイコンから与えられる。
PWMインバータが並列運転を開始すると、スイッチSがONして、電流検出信号vifは、抵抗Rを介して電流分担共通ラインに接続される。
その結果、PWMインバータの並列運転システムの他のPWMインバータの同種の信号と共に平均電流信号vif*を生成する。
vifとvif*の差、即ち、横流電流は差動増幅器1から与えられる。
アース電位としてGND1を持っている信号dvif*は、アース電位としてGND2を持っている信号dvifに変換される。
抵抗RaとコンデンサCaから構成されている重み付けネットワークの出力は加算器の一方の入力に接続される。
図4に示した定電圧制御回路の出力vf*は、重み付けされた信号dvifと出力電圧検出信号vfの和である。
本発明のPWMインバータの並列運転システムの実験波形を図9に示す。
図9において、CH1,CH3及びCH4は、出力電流波形である。(1Aを100mVで表している)
CH2は並列運転システムの出力電圧である。
この実験波形から、本発明を用いた並列運転システムは良い電流分担特性を有していることが分かる。
請求項1〜4に記載の発明によれば、簡単な構成で高い経済性及び回路構成の並列運転が可能なPWMインバータが実現できる。
また、本発明を使用しているPWMインバータはN+X並列冗長システムを容易に構成できる。
また、本発明のPWMインバータモジュールは、並列システムを構成する時制御回路が関与する限りにおいて絶縁されているので、ノイズに対して高い信頼性を有している。
更に、本発明のPWMインバータの並列運転方法においては、瞬時の電流分担が得られるので、過渡電流分担特性が優れているので、産業上の利用可能性は極めて大きい。
従来のインバータと無停電電源装置(UPS)の回路構成を示す図である。 図1の並列運転が可能な従来のPWMインバータの回路構成を示す図である。 本発明のPWMインバータの並列システムの接続構成を示す図である。 本発明の並列運転時の電流分担とインバータ制御の構成を示す図である。 本発明の同期制御回路の回路構成を示す図である。 本発明の電流分担回路の回路構成を示す図である。 本発明のPWMインバータモジュールの同期制御回路の1例を示すブロック図である。 本発明のPWMインバータモジュールの電流分担制御回路1例を示すブロック図である。 本発明のPWMインバータの並列運転の出力電圧及び電流波形を示す図である。
符号の説明
2 PWMインバータ
3 負荷
31 並列制御バス
32 AC出力バス

Claims (6)

  1. 基準正弦波発生器の出力と、出力電圧検出回路の出力とを比較する電圧比較器の出力によってパワーユニットを制御するインバータ制御回路を含む制御ユニットを備えた並列運転可能な正弦波インバータであって、
    前記制御ユニットは、並列接続された他の正弦波インバータに接続される同期共通ラインと、電流分担共通ラインとを含み、
    前記電流分担共通ラインに当該正弦波インバータが並列運転中にオンされるスイッチを介して接続された横流検出器の検出出力を前記電圧比較器に加える電流分担回路を備え、
    並列接続された複数の正弦波インバータの電流分担を制御して、該並列接続された複数のインバータ間に流れる横流を無くすことを特徴とする並列運転可能な正弦波インバータ。
  2. 前記同期共通ラインに接続された同期制御回路は、マイコンと、該マイコンの入力及び出力の信号を絶縁する複数のホトカプラとで構成されることを特徴とする請求項1に記載の並列運転可能な正弦波インバータ。
  3. 前記電流分担回路は、電流検出回路と、減算器と、差動増幅器と、重み付けネットワークと、前記電流分担共通ラインとの接続を選択的にオン・オフできるスイッチを含むことを特徴とする請求項2に記載の並列運転可能な正弦波インバータ。
  4. 前記パワーユニットは、PWMインバータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の並列運転可能な正弦波インバータ。
  5. 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の並列運転可能な正弦波インバータの出力ポートであるOUT端子及びPARA端子を並列制御バス及びAC出力バスにそれぞれ接続し
    て、共通の負荷にAC電圧を供給する正弦波インバータの並列運転制御方法であって、
    前記正弦波インバータの並列運転動作時には前記スイッチをオンすることにより前記電流分担共通ラインに接続された前記横流検出器の検出出力を前記電圧比較器に加え、前記正弦波インバータの故障時には前記スイッチをオフして、
    並列接続された複数の正弦波インバータの電流分担を制御して、該並列接続された複数のインバータ間に流れる横流を無くすことを特徴とする正弦波インバータの並列運転制御方法。
  6. 並列運転中の正弦波インバータを停止中の正弦波インバータと交換するホットスワップが可能な請求項5記載の正弦波インバータの並列運転制御方法。
JP2004020740A 2003-01-30 2004-01-29 並列運転可能な正弦波インバータ及びその並列運転制御方法 Expired - Lifetime JP4220402B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN 03102062 CN1242528C (zh) 2003-01-30 2003-01-30 并联工作的正弦波逆变器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004236496A JP2004236496A (ja) 2004-08-19
JP4220402B2 true JP4220402B2 (ja) 2009-02-04

Family

ID=4789973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004020740A Expired - Lifetime JP4220402B2 (ja) 2003-01-30 2004-01-29 並列運転可能な正弦波インバータ及びその並列運転制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4220402B2 (ja)
CN (1) CN1242528C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101296583B1 (ko) * 2012-04-27 2013-08-14 주식회사화인시스템 변류기 차동루프를 포함하는 유연확장기판을 갖는 모듈형 무정전전원장치

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4124036B2 (ja) * 2003-06-27 2008-07-23 富士電機システムズ株式会社 Pwm搬送波の同期方法及び電力変換システム
CN100370673C (zh) * 2003-07-30 2008-02-20 飞瑞股份有限公司 交流输出并联电源系统及其均流控制方法
JP2006054953A (ja) * 2004-08-11 2006-02-23 Densei Lambda Kk 無停電電源装置、無停電電源装置の制御方法、および、無停電電源システム
US7602627B2 (en) 2005-04-28 2009-10-13 Origin Electric Company, Limited. Electrical power source, operational method of the same, inverter and operational method of the same
CN1972061B (zh) * 2005-11-21 2010-11-17 中国科学院电工研究所 恢复外特性下垂方法中电压幅值和相位的装置和方法
CN101064438B (zh) * 2006-04-26 2010-12-01 台达电子工业股份有限公司 能够提供正弦波输出交流电压的不断电电源供应器
JP4270236B2 (ja) * 2006-07-31 2009-05-27 トヨタ自動車株式会社 電力システムおよび交流電力供給方法
CN101154816B (zh) * 2006-09-26 2010-06-09 力博特公司 一种并联电源系统及获得不均流度的方法
CN101154818B (zh) * 2006-09-27 2010-09-29 力博特公司 不同容量等级ups降额机型并联的方法及系统
CN100461607C (zh) * 2007-04-05 2009-02-11 南京航空航天大学 一种可并联工作的正弦波逆变器
US10468993B2 (en) * 2007-05-17 2019-11-05 Enphase Energy, Inc. Inverter for use in photovoltaic module
CN101917010A (zh) * 2010-07-27 2010-12-15 荣信电力电子股份有限公司 多套自动控制的电力设备平衡输出的复合控制结构
CN102496969A (zh) * 2011-11-11 2012-06-13 江苏正佰电气有限公司 用于直流电源柜的充电设备
CN103138574B (zh) * 2013-03-20 2015-04-01 成都芯源系统有限公司 均流系统
CN103248257B (zh) * 2013-04-16 2015-04-08 哈尔滨工程大学 一种并联逆变器电源中的单模块无缝热投切控制方法
CN104242712B (zh) * 2013-06-06 2016-08-10 阳光电源(上海)有限公司 一种逆变器并联系统及其控制方法
CN103580266A (zh) * 2013-11-04 2014-02-12 广东易事特电源股份有限公司 一种ups并机系统及并机方法
CN106464162B (zh) 2014-06-20 2019-02-19 通用电气公司 用于对多逆变器功率变换器的控制的装置及方法
CN105763033B (zh) 2014-12-18 2019-03-15 台达电子工业股份有限公司 电源系统及其控制方法
CN104820383B (zh) * 2015-04-15 2017-08-29 北京空间机电研究所 一种星载双制冷机错峰控制器
CN107453406B (zh) * 2017-08-28 2020-03-24 南京航空航天大学 一种逆变器并联热插拔缓冲控制方法
JP2020058161A (ja) * 2018-10-03 2020-04-09 株式会社日立パワーソリューションズ 電力需給システム
CN113054758B (zh) * 2021-03-16 2023-03-14 中国人民解放军海军工程大学 一种实现功率自均衡的多通道无线电能传输系统
WO2022219805A1 (ja) * 2021-04-16 2022-10-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101296583B1 (ko) * 2012-04-27 2013-08-14 주식회사화인시스템 변류기 차동루프를 포함하는 유연확장기판을 갖는 모듈형 무정전전원장치

Also Published As

Publication number Publication date
CN1430322A (zh) 2003-07-16
JP2004236496A (ja) 2004-08-19
CN1242528C (zh) 2006-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4220402B2 (ja) 並列運転可能な正弦波インバータ及びその並列運転制御方法
CA2436163C (en) Inverter drive system
KR101706381B1 (ko) 전력 변환기 기동회로
US8203235B2 (en) AC and DC uninterruptible online power supplies
US9407165B2 (en) Cascade bridge-type DC-AC power conversion method and converter device thereof
WO2013004180A1 (en) Dc link module for reducing dc link capacitance
WO2011084227A2 (en) Control of four-leg transformerless uninterruptible power supply
JP6680957B2 (ja) 交流スイッチならびにそれを備える無停電電源装置および瞬低補償装置
KR102579213B1 (ko) 인버터 시스템, 인버터 시스템의 제어방법 및 병렬연결 인버터 시스템
US11394295B2 (en) Power supply apparatus
Liu et al. Design and implementation of a distributed control structure for modular multilevel matrix converter
US11070079B2 (en) Integrated power supply system for auxiliary services for power converters
JP2001047894A (ja) 交流き電装置及び交流き電装置の制御方法
EP4113812A1 (en) Power conversion systems and methods
JP3400150B2 (ja) 系統連系単相三線インバータ装置
JP5931183B2 (ja) 系統連系インバータ装置
KR20220170645A (ko) 직류단 가변 전압 출력이 가능한 양방향 전력변환 시스템
Saeed et al. Energization and start-up of modular three-stage solid state transformers
Yamada et al. Operation analysis of high efficiency grid connected bi-directional power conversion system for various storage battery systems with bi-directional switch circuit topology
CN111009957A (zh) 并联不间断电源
JPH0833355A (ja) 高周波トランス結合による搬送波周波数変調のインバータ・システム
JP7184708B2 (ja) 交流電力変換装置
WO2023026357A1 (ja) 無停電電源装置
Hanaoka et al. The new concept for 3-phase 4-wire UPS system
Strzelecki et al. Decentralized control of a UPS systems operating in parallel

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081022

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4220402

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term