JP4220347B2 - 吸音構造用材料ハニカム芯材及びその製造方法 - Google Patents
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また、吸音性が優れる材料として、グラスウール等の無機繊維材料が知られている。この材料は、低音域での吸音性が劣るものの、高音域での吸音性が良好であり、しかも高音域では吸音率の部分的な落ち込みが少ないため好適に使用されている。しかし、前記無機繊維材料は、高密度化したボード状物などのパネルの芯材とした場合、剛性が充分でなく撓み等の問題がある。
(1)厚みが20mm以上の多孔質発泡体がハニカム体に充填されたハニカム芯材であって、前記多孔質発泡体が、NCO基を有するウレタンプレポリマーから得られるウレタン硬化物と多価金属リン酸塩とを含み、かつ、ハニカム芯材の両表面が、直径0.5〜1.5mmの針状物を使用し、その表面1cm2あたり2.5〜50本のニードリングにより開孔面積比率3〜30%となるように開孔されていることを特徴とする吸音パネル用ハニカム芯材。
(2)前記ハニカム体が、JIS−A6931に規定されるセルサイズ3〜50mmのペーパーハニカムである上記(1)に記載の吸音パネル用ハニカム芯材。
(3)多孔質発泡体中に水酸化アルミニウムが5〜70質量%含有されている上記(1)又は(2)に記載の吸音パネル用ハニカム芯材。
(4)請求項1〜3のいずれかに記載の吸音パネル用ハニカム芯材の製造方法であり、NCO基を有するウレタンプレポリマーから得られるウレタン硬化物と多価金属リン酸塩とを含む、厚みが20mm以上の多孔質発泡体がハニカム体に充填されたハニカム芯材の両表面に対し、直径0.5〜1.5mmを有する針状物を使用してハニカム芯材の表面1cm2あたり2.5〜50本のニードリングを行って上記ハニカム芯材の両表面を開孔することを特徴とする製造方法。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の吸音パネル用ハニカム芯材又はその製造方法により製造された吸音構造用材料ハニカム芯材の少なくとも片面に、表面材が接合されされていることを特徴とする吸音パネル。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のハニカム芯材又は吸音パネルを、吸音する音源に面する方向とは反対方向である、ハニカム芯材又は吸音パネルの背後に0.5〜30mmの空間を設けて配置して使用する方法。
本発明の吸音パネル用ハニカム芯材を形成するハニカム体は、連続する部材からなる隔壁によって仕切られた、六角形、四角形、三角形等の多角形、円形、不等辺多角形等の実質上連続的な幾何学的なセル(貫通孔)の形態を有する。ハニカム体のセルサイズ及び空隙率は、製造されるハニカム芯材の剛性に関係し、これらは、JIS−A6931によって規定される。セルサイズは、好ましくは3〜50mm、特に好ましくは、10〜30mm、更に14〜20mmが好ましい。セルサイズが3mmより小さい場合は、ハニカム芯材の強度は向上するものの、パネルの芯材に使用した場合も、重量増やコスト高を招き好ましくない。一方、セルサイズが50mmを越えると、要求される強度が満たないため好ましくない。
開孔面積比率=針状物の断面積×本数/ハニカム芯材の単位表面積×100
例1
[ハニカム芯材の製造]
(リン酸・ウレタンフォーム)第一リン酸マグネシウム50質量%の水溶液100質量部に対し、塩基性炭酸マグネシウム14質量部、酸化マグネシウム6質量部、水酸化アルミニウム36質量部、及び空気中の水分と反応しないように窒素で置換してタンクに入れたMDIプレポリマー12質量部を配合したスラリー状混合物を連続混合機に供給し混合した。該連続混合機から発泡用のスラリー状混合物をPET製(ポリエチレンテレフタレート)のフィルム上に平滑になるよう吐出させた。
商品名:ミリオネート(日本ポリウレタン社製)100質量部に対して、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(分子量2188、エチレンオキサイド60質量%とプロピレンオキサイド40質量%とのブロックコポリマー)420質量部を反応させプレポリマーとしたもの。プレポリマーのNCO含量は6.2質量%、数平均分子量1355であり、常温で粘調な樹脂溶液である。
圧縮強さ: JIS A9511に準拠した方法。
吸音性: JIS A1405 垂直入射吸音測定法。
多孔質発泡体がハニカム体の有無により吸音特性が異なることを示す試験を行った。例1で得られた多孔質発泡体について、ハニカム体を有する場合(ニードリングなし。2−1で示す)、及び、ハニカム体を有しない場合(ニードリングなし。2−2で示す)について、それぞれ、例1と同様にして吸音特性を調べ、図1に結果を示した。
図1から明らかなように、ハニカムを有する多孔質発泡体は、ハニカムを有しない多孔質発泡体に比較して、特に中音域の吸音特性が劣ることが明確である。
多孔質発泡体の材質により吸音特性が異なることを示す試験を行った。多孔質発泡体として、それぞれ、フェノール樹脂(例3−1)、ポリエチレン(例3−2)を使用し、かつ、それぞれ、表1に示されるような、多孔質発泡体の厚み(mm)を有し、かつ針状物の径(mm)、打ち込み本数(本/cm2)、及び開孔面積比率(%)を有するようにハニカム芯材について、本発明のハニカム芯材(例1)と比較した吸音特性の結果を図2に示した。
多孔質発泡体の厚みの吸音特性への影響を示す試験を行った。表2に示されるように、多孔質発泡体の厚み(mm)を変え、かつそれに応じてニードリングの際の針状物の径(mm)、打ち込み本数(本/cm2)、及び開孔面積比率(%)を変えた他は例1と同様にしてハニカム芯材を製造した。それぞれハニカム芯材について、例1と同様にして吸音特性を調べ、図3に結果を示した。
ニードリングの際に使用する針状物の径の吸音特性への影響を試験した。表3に示されるように、ニードリングの際の針状物の径(mm)を変え、かつそれぞれに応じて、多孔質発泡体の厚み(mm)、針状物の径(mm)、打ち込み本数(本/cm2)、及び開孔面積比率(%)を変えた他は例1と同様にしてハニカム芯材を製造した。それぞれハニカム芯材について、例1と同様にして吸音特性を調べ、図4に結果を示した。
開孔が貫通孔である場合と非貫通孔である場合との違いを示す試験を行った。ニードリングの際の針による孔明けを、例1の場合(貫通度100%)に比べて、表4に示されるように、非貫通孔(貫通度60%)になるようにして実施した(例6−1)他は例1と同様にしてハニカム芯材を製造し、それぞれ、例1と同様にして吸音特性を調べ、図5に結果を示した。
開孔面積比率が吸音特性に与える影響について試験を行った。例1の場合の開孔面積比率(9.5%)に比べて、表5に示されるような開孔面積比率になるようにして実施した(例7−1、例7−2)他は例1と同様にしてハニカム芯材を製造し、それぞれ、例1と同様にして吸音特性を調べ、図6に結果を示した。
ハニカム芯材の背部にある空間の有無による吸音特性の影響について試験を行った。例1に示される同じハニカム芯材(多孔質発泡体の厚み:41mm、針の径:0.9mm、打ち込み本数:15本/cm2、及び開孔面積比率:9.54%)を使用し、吸音する音源に面する方向とは反対方向であるハニカム芯材の背部に20mmの空間を設けてハニカム芯材を配置した場合と、背部に空間を設けないで配置した場合とについて、それぞれ、例1と同様にして吸音特性を調べ、図7に結果を示した。
図7から明らかなように、背部に空間がある場合には、全体の吸音特性のカーブは変らないが、ピークが低振動数音域にシフトしていることがわかる。
Claims (6)
- 厚みが20mm以上の多孔質発泡体がハニカム体に充填されたハニカム芯材であって、前記多孔質発泡体が、NCO基を有するウレタンプレポリマーから得られるウレタン硬化物と多価金属リン酸塩とを含み、かつ、ハニカム芯材の両表面が、直径0.5〜1.5mmの針状物を使用し、表面1cm2あたり2.5〜50本のニードリングにより開孔面積比率3〜30%となるように開孔されていることを特徴とする吸音パネル用ハニカム芯材。
- 前記ハニカム体が、JIS−A6931に規定されるセルサイズ3〜50mmのペーパーハニカムである請求項1に記載の吸音パネル用ハニカム芯材。
- 多孔質発泡体中に水酸化アルミニウムが5〜70質量%含有されている請求項1又は2に記載の吸音パネル用ハニカム芯材。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の吸音パネル用ハニカム芯材の製造方法であり、NCO基を有するウレタンプレポリマーから得られるウレタン硬化物と多価金属リン酸塩とを含む、厚みが20mm以上の多孔質発泡体がハニカム体に充填されたハニカム芯材の両表面に対し、直径0.5〜1.5mmの針状物を使用し、ハニカム芯材の表面1cm2あたり2.5〜50本のニードリングを行って上記ハニカム芯材の両表面を開孔することを特徴とする製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の吸音パネル用ハニカム芯材又はその製造方法により製造された吸音パネル用ハニカム芯材の少なくとも片面に、表面材が接合されていることを特徴とする吸音用パネル。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のハニカム芯材又は吸音パネルを、吸音する音源に面する方向とは反対方向である、ハニカム芯材又は吸音パネルの背後に0.5〜30mmの空間を設けて配置して使用する方法。
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