JP4219959B2 - 発泡アルコール飲料及びその製造方法 - Google Patents
発泡アルコール飲料及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4219959B2 JP4219959B2 JP2007036997A JP2007036997A JP4219959B2 JP 4219959 B2 JP4219959 B2 JP 4219959B2 JP 2007036997 A JP2007036997 A JP 2007036997A JP 2007036997 A JP2007036997 A JP 2007036997A JP 4219959 B2 JP4219959 B2 JP 4219959B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fermentation
- alcoholic beverage
- beer
- sparkling alcoholic
- foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Alcoholic Beverages (AREA)
Description
[実施例]
以下、本発明の製法に従って実施した具体例について述べる。
(実施例1)
実施例1は、麦芽、窒素源を使用することなく、炭素源を含有するシロップ、ホップ、色素、・泡特性を改善する原材料及び水を原料として発酵前液を製造し、該発酵前液を酵母を使用して発酵させることによりビール様発泡アルコール飲料を製造する方法に泡特性を改善する原材料としてエンドウタンパク(オルガノローディアフード社製:エンドウタンパク、以下同じ)、大豆タンパク(昭和産業社製:昭和フレッシュ、以下同じ)を使用することにより本発明を適用した例で、以下の手順で実施した。
(1)以下の原料を使用して発酵前液を調整する。
硫化物臭 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
エステル香 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
後味 :0(切れず)、1(やや切れず)、2(並)、3(やや切れる)
表2の官能評価は#1−1の香味を基準としている。
(実施例2)
実施例2は、窒素源として麦芽を使用することなく大豆タンパクの分解物(不二製油社製:ハイニュート、以下同じ)を使用し、炭素源を含有するシロップ、窒素源、ホップ、色素、・泡特性を改善する原材料及び水を原料として発酵前液を製造し、該発酵前液を酵母を使用して発酵させることによりビール様発泡アルコール飲料を製造する方法に泡特性を改善する原材料としてエンドウタンパク、大豆タンパクを使用することにより本発明を適用した例で、以下の手順で実施した。
(1)以下の原料を使用して発酵前液を調整する。
硫化物臭 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
エステル香 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
後味 :0(切れず)、1(やや切れず)、2(並)、3(やや切れる)
表6の官能評価は#2−1の香味を基準としている。
(実施例3)
実施例3は、窒素源として麦芽を使用することなく炭素源として使用するシロップの一部に米糖化液(群栄化学社製、米の分解物、商業的に入手可能)を使用し、この米糖化液に含まれる窒素源を利用する。更にホップ、色素、・泡特性を改善する原材料及び水を原料として発酵前液を製造し、該発酵前液を酵母を使用して発酵させることによりビール様発泡アルコール飲料を製造する方法に泡特性を改善する原材料としてエンドウタンパク、大豆タンパクを使用することにより本発明を適用した例で、以下の手順で実施した。
(1)以下の原料を使用して発酵前液を調整する。
硫化物臭 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
エステル香 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
後味 :0(切れず)、1(やや切れず)、2(並)、3(やや切れる)
表10の官能評価は#3−1の香味を基準としている。
(実施例4)
実施例4は、窒素源として麦芽を使用することなくコーンタンパク粉末(コーンタンパクの分解物、商業的に入手可能)を使用し、炭素源を含有するシロップ、窒素源、ホップ、色素、・泡特性を改善する原材料及び水を原料として発酵前液を製造し、該発酵前液を酵母を使用して発酵させることによりビール様発泡アルコール飲料を製造する方法に泡特性を改善する原材料としてエンドウタンパク、大豆タンパクを使用することにより本発明を適用した例で、以下の手順で実施した。
(1)以下の原料を使用して発酵前液を調整する。
硫化物臭 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
エステル香 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
後味 :0(切れず)、1(やや切れず)、2(並)、3(やや切れる)
表14の官能評価は#4−1の香味を基準としている。
(実施例5)
実施例5は、窒素源として麦芽を使用することなくコーンタンパク粉末(コーンタンパクの分解物、商業的に入手可能)、酵母エキス(サッポロビール社製、乾燥酵母のエキス溶液、商業的入手可能)を使用し、炭素源を含有するシロップ、窒素源、ホップ、色素、・泡特性を改善する原材料及び水を原料として発酵前液を製造し、該発酵前液を酵母を使用して発酵させることによりビール様発泡アルコール飲料を製造する方法に泡特性を改善する原材料としてエンドウタンパク、大豆タンパクを使用することにより本発明を適用した例で、以下の手順で実施した。
(1)以下の原料を使用して発酵前液を調整する。
酵母臭 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
エステル香 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
後味 :0(切れず)、1(やや切れず)、2(並)、3(やや切れる)
表18の官能評価は#5−1の香味を基準としている。
(実施例6)
実施例6は、窒素源として麦芽を使用することなくコーンタンパク粉末(コーンタンパクの分解物、商業的に入手可能)、硫酸アンモニウムを使用し、炭素源を含有するシロップ、窒素源、ホップ、色素、・泡特性を改善する原材料及び水を原料として発酵前液を製造し、該発酵前液を酵母を使用して発酵させることによりビール様発泡アルコール飲料を製造する方法に泡特性を改善する原材料としてエンドウタンパク、大豆タンパクを使用することにより本発明を適用した例で、以下の手順で実施した。
(1)以下の原料を使用して発酵前液を調整する。
硫化物臭 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
エステル香 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
後味 :0(切れず)、1(やや切れず)、2(並)、3(やや切れる)
表22の官能評価は#6−1の香味を基準としている。
(実施例7)
実施例7は、窒素源として麦芽を使用することなくホワイトソルガム(日本ではこうりゃん、またはモロコシと呼ばれている、ホワイトソルガムの粉砕物、商業的に入手可能)、硫酸アンモニウムを使用し、炭素源を含有するシロップ、窒素源、ホップ、色素、・泡特性を改善する原材料及び水を原料として発酵前液を製造し、該発酵前液を酵母を使用して発酵させることによりビール様発泡アルコール飲料を製造する方法に泡特性を改善する原材料としてエンドウタンパク、大豆タンパクを使用することにより本発明を適用した例で、以下の手順で実施した。
(1)以下の原料を使用して発酵前液を調整する。
硫化物臭 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
エステル香 :0(弱い)、1(やや弱い)、2(並)、3(やや強い)
後味 :0(切れず)、1(やや切れず)、2(並)、3(やや切れる)
表26の官能評価は#7−1の香味を基準としている。
(実施例8)
本実施例は、エンドウタンパクを発泡酒仕様のアルコール飲料の製造に適用したもので以下の手順により実施した。
(1)麦芽15kgに57℃のお湯を加え糖化を行ったろ過麦汁310Lにシロップ50kgとエンドウタンパク350g、ホップペレット500gを加え、60乃至90分間煮沸する。その後、ワールプールと呼ばれる沈殿槽でホップ粕などを除去し、10℃までプレートクーラーで冷却し、発酵前液を得る。
(2)この発酵前液にビール酵母を添加し、6乃至15℃で5日乃至15日間発酵させる。その後、−1℃で貯酒を行った。発酵液は珪藻土を利用して濾過して酵母を取り除き、アルコール5.0容量%の試験発泡酒(♯8―1)を製造した。
(3)更に、比較として発酵前液の配合からエンドウタンパクだけを除いて対照の発泡酒(♯8−2)を得た。
(4)前例と同様に泡持ち試験を実施し、対照と比較した結果を、表29に示している。本実施例においても、エンドウタンパクを使用しないものと比較して泡持ちが向上していることがわかる。
Claims (4)
- 原料として大麦、小麦及び麦芽を使用しない発泡アルコール飲料の製造方法であって、炭素源を含有するシロップ、窒素源としての大豆タンパク分解物、ホップ及び水を原料として発酵前液を製造する工程と、前記発酵前液を酵母を用いて発酵させることにより発泡アルコール飲料を得る発酵工程と、発酵工程を経た発泡アルコール飲料を濾過する濾過工程とで構成されたことを特徴とする発泡アルコール飲料の製造方法。
- 濾過工程前の前記各工程又は各工程間のいずれかに起泡・泡持ち向上物質を添加することを特徴とする請求項1に記載の発泡アルコール飲料の製造方法。
- 前記起泡・泡持ち向上物質としてエンドウ豆から抽出して得たエンドウタンパクを使用することを特徴とする請求項1に記載の発泡アルコール飲料の製造方法。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の製造方法により製造した発泡アルコール飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007036997A JP4219959B2 (ja) | 2003-07-10 | 2007-02-16 | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003195202 | 2003-07-10 | ||
JP2004150566 | 2004-05-20 | ||
JP2007036997A JP4219959B2 (ja) | 2003-07-10 | 2007-02-16 | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005035262A Division JP3955604B2 (ja) | 2003-07-10 | 2005-02-10 | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007125045A JP2007125045A (ja) | 2007-05-24 |
JP4219959B2 true JP4219959B2 (ja) | 2009-02-04 |
Family
ID=38148226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007036997A Expired - Fee Related JP4219959B2 (ja) | 2003-07-10 | 2007-02-16 | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4219959B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4275170B2 (ja) * | 2006-12-01 | 2009-06-10 | アサヒビール株式会社 | 発泡性アルコール飲料の製造方法 |
JP6414808B2 (ja) * | 2014-03-28 | 2018-10-31 | アサヒビール株式会社 | ビールテイスト飲料及びその製造方法 |
-
2007
- 2007-02-16 JP JP2007036997A patent/JP4219959B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007125045A (ja) | 2007-05-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4319243B2 (ja) | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 | |
JP7462596B2 (ja) | ビールテイスト飲料 | |
JPWO2006115224A1 (ja) | 発泡アルコール飲料の製造方法及びその方法を用いて製造された発泡アルコール飲料 | |
JP2009028007A (ja) | 麦芽アルコール飲料の製造方法 | |
JP4256351B2 (ja) | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 | |
CN103582431A (zh) | 非发酵啤酒味饮料及其制造方法 | |
JP3955604B2 (ja) | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 | |
WO2019026490A1 (ja) | ビールテイスト飲料の製造方法及びビールテイスト飲料の香味を改善する方法 | |
JP6309181B1 (ja) | ビール様アルコール飲料 | |
CA3139911C (en) | Beer-taste fermented malt beverage | |
WO2012077212A1 (ja) | ピルビン酸含有量の高いビール様発泡性発酵飲料の製造方法 | |
JPWO2005113737A1 (ja) | 大麦、小麦及び麦芽を使用しない発泡性醸造酒の製造方法及びその製造方法によって製造された発泡性醸造酒 | |
JP4219959B2 (ja) | 発泡アルコール飲料及びその製造方法 | |
JP4104914B2 (ja) | 麦芽アルコール飲料の製造方法及び麦芽アルコール飲料 | |
JP2005328729A (ja) | 小麦を用いた発酵麦芽飲料の製造方法 | |
JP2021191256A (ja) | 発酵ビールテイストアルコール飲料およびその製造方法 | |
JP4494123B2 (ja) | 大麦、小麦及び麦芽を使用しない発泡性アルコール飲料の製造方法及びその製造方法により製造した発泡性アルコール飲料、並びに麦芽アルコール飲料の製造方法及びその製造方法により製造した麦芽アルコール飲料 | |
RU2825472C1 (ru) | Ферментированный солодовый напиток со вкусом пива | |
RU2816894C2 (ru) | Напиток со вкусом пива | |
JP7137268B2 (ja) | ビールテイスト飲料の製造方法及び小麦麦芽の評価方法並びにろ過性の向上方法 | |
WO2023171157A1 (ja) | 発酵ビール様発泡性飲料及びその製造方法 | |
JP2023180387A (ja) | 麦汁のビール酵母発酵液、及びその製造方法 | |
WO2024053297A1 (ja) | ビールテイストアルコール飲料 | |
JP2024083826A (ja) | 発酵ビールテイスト飲料及びその製造方法 | |
JP2021040574A (ja) | ビールテイスト飲料におけるペクチネイタス属細菌の生育抑制方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070814 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071012 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071023 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071031 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080117 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080229 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4219959 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |