JP4219701B2 - フロント・アンダーラン・プロテクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両同士の衝突時に、一方の車両が他方の車両の下に潜り込むことを防止すべく、車両の前部に設けられるフロント・アンダーラン・プロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
フロント・アンダーラン・プロテクタは、トラック等の重量級車両の前部に設けられ、乗用車等の中軽量級車両との衝突(追突、正面衝突等)時に、それら中軽量級車両が重量級車両の下に潜り込むことを防止し、大事故を回避するものである。すなわち、フロント・アンダーラン・プロテクタは、衝突時の車両潜り込み防止装置といえる(特許文献1参照)。
【0003】
図9に示すように、フロント・アンダーラン・プロテクタ1は、車両の前部に車幅方向に延出して設けられたFUP本体2を有する。FUP本体2は、図10に示すように閉断面形状に成形され、車両レイアウト上の制約により上方から見て後方に曲げられた屈曲部3を有することが多い。かかるFUP本体2は、ブラケット4及びサポート5を介して車体フレーム6に取り付けられ、衝突荷重を支持して車両の潜り込みを防止する。
【0004】
本発明者が開発中のフロント・アンダーラン・プロテクタ1は、図11及び図12に示すように、FUP本体2に断面コ字状のブラケット4を挟むようにして溶接し、そのブラケット4の背面部に上方から見てL字形に曲げられたサポート5をボルトナット6等で固定し、そのサポート5を図9に示す車体フレーム6に取り付けて構成される。
【0005】
【特許文献1】
特表2001−515432号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フロント・アンダーラン・プロテクタ1は、衝突時の荷重を支持するため、所定の剛性が必要となる。よって、図9に示すように、車両衝突時の模擬の一形態として、車両の最外側より所定長さ(200mm等)内側に、所定の荷重(車重の50%等)Fを加える試験が行われる。なお、欧州等では略上記荷重条件で試験されることが知られている。
【0007】
すると、図13に示すように、FUP本体2が車両の後方に撓み、車幅方向内側への分力f1が発生する。特に、車両レイアウト上の制約によりFUP本体2の端部に屈曲部3が成形されていると、上記分力f1はFUP本体2が撓む前から発生する。そのため、FUP本体2とブラケット4との取付部7においては、車両後方への力f2の他、車幅方向内側への力f1と、取付部7を略中心とした回転(曲げモーメントM)とが働くことになる。
【0008】
ここで、取付部7が剛体であれば、FUP本体2は、図14(b)に示すように、片持梁にモデル化できる。しかし、上記FUP本体2は、荷重Fをブラケット4とサポート5との1箇所の取付部7で受けるため、その取付部7に応力が集中し、図15に示すようにサポート5に折れが生じたり、図16に示すようにブラケット4に凹みが生じ易い。よって、取付部7を剛体とみなすことはできず、FUP本体2は、図14(a)に示すように、回転可能な支点で支持された支持梁にモデル化される。
【0009】
この図14(a)に示す支持梁タイプは、図14(b)に示す片持梁タイプと比べると、同じ荷重Fを受けた場合であっても、支持部分が回転するため、FUP本体2の端部2aの後方への移動量が大きくなり、耐荷重性能が低下する。また、FUP本体2の撓みによって荷重Fの入力点が後方へ変位すると、その変位の増大に伴って分力f1が更に増大するという悪循環が生じ、フロント・アンダーラン・プロテクタ1としての耐荷重性能が著しく低下してしまう。このため、FUP本体2が有する断面性能を効率よく発揮することができなかった。
【0010】
この対策として、ブラケット4やサポート5の板厚を厚くすることが考えられるが、重量アップやコストアップを招く。
【0011】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、ブラケットやサポートの板厚を厚くせずに、耐荷重性能を向上させることができるフロント・アンダーラン・プロテクタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、車両の前部に配置され車幅方向に延出されたFUP本体と、該FUP本体に装着され略車幅方向に沿って成形された第1受圧面部を有する第1ブラケットと、上記FUP本体に装着され上記第1受圧面部に対して上方から見て所定角度傾斜して成形された第2受圧面部を有する第2ブラケットと、上記第1受圧面部に装着される第1装着面部と上記第2受圧面部に装着される第2装着面部とを有し車体フレームに取り付けられるサポートとを備え、上記第1ブラケットは、断面コ字状に成形され、その上下のフランジ部がFUP本体の上面部と下面部とに夫々溶接され、第1受圧面部がFUP本体の背面部から離間されたものである。
【0013】
上記第2受圧面部は、上記第1受圧面部に対して略90度傾斜されることが好ましい。
【0014】
上記サポートは、第1装着面部と第2装着面部との間に掛け渡された補強部材を有することが好ましい。
【0015】
上記FUP本体は、中空の矩形断面材を上下に複数重ねて溶接してなるものであることが好ましい。
【0016】
上記矩形断面材同士の間に、上記第2ブラケットを挟んで取り付けることが好ましい。
【0017】
また、第2の発明は、車両の前部に配置され車幅方向に延出されたFUP本体と、該FUP本体に装着され略車幅方向に沿って成形された受圧面部を有するブラケットと、上記受圧面部に装着される装着面部を有し車体フレームに取り付けられるサポートとを備えたフロント・アンダーラン・プロテクタであって、上記サポートに、上記装着面部に対して上方から見て略直角に成形された支持面部を設け、該支持面部と上記装着面部との間に、補強部材を掛け渡して設けたものである。
【0019】
上記FUP本体は、中空の矩形断面材を上下に複数重ねて溶接してなるものであることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態に係るフロント・アンダーラン・プロテクタ1は、図9を用いて既述したものと同様に、車両の前部に車幅方向に延出して設けられたFUP本体2を有する。
【0022】
FUP本体2は、略長方形状の閉断面形状に成形されており、車幅方向の左右に車両レイアウト上の制約により上方から見て後方に曲げられた屈曲部3を有する(図9参照)。かかるFUP本体2は、第1ブラケット8、第2ブラケット9及びサポート10を介して車体フレーム6に取り付けられ、衝突荷重を支持して車両の潜り込みを防止する。
【0023】
詳しくは、FUP本体2は、図1及び図2に示すように、略長方形状の閉断面形状に成形されており、上面部2aと背面部2bと下面部2cと正面部2dとを有する。第1ブラケット8は、断面コ字状に成形され、中央のウェブ部8a(以下第1受圧面部8aという)とその上下のフランジ部8b、8cとを有する。第1ブラケット8は、FUP本体2にその背面部2b側から装着され、上下のフランジ部8b、8cがFUP本体2の上面部2aと下面部2cとに夫々溶接され、第1受圧面部8aが背面部2bから離間されている。この状態で、第1受圧面部8aは、背面部2bと略平行に且つ略車幅方向に沿って配置される。
【0024】
第2ブラケット9は、矩形板状のウェブ部9a(以下第2受圧面部9aという)と、その上下に90度の角度で一体成形された略扇板状のフランジ部9b、9cとを有する。第2ブラケット9は、FUP本体2にその背面部2b側から装着され、上下のフランジ部9b、9cがFUP本体2の上面部2aと下面部2cとに夫々溶接され、第2受圧面部9aが第1受圧面部8aに対して所定角度(本実施形態では90度)傾斜されてる。また、この状態で、第2受圧面部9aの縁部は、背面部2bから離間されている。
【0025】
サポート10は、図1及び図2に示すように、上方から見て断面L字形に成形されており、第1受圧面部8aに装着される第1装着面部10aを有すると共に、第2受圧面部9aに装着される第2装着面部10bを有する。第1装着面部10aと第2装着面部10bとの角度は、本実施形態では90度となる。第1装着面部10aと第2装着面部10bとは、夫々第1受圧面部8aと第2受圧面部9aとに、ボルトナット11等を介して固定される。
【0026】
以上の構成からなる本実施形態の作用を述べる。
【0027】
上記フロント・アンダーラン・プロテクタ1に対し、車両衝突時の模擬の一形態として、FUP本体2の所定の箇所(車両の最外側より200mm等の箇所)に、所定の荷重(車重の50%等の荷重)Fを加える試験を行う(図9参照)。なお、この荷重条件は欧州等の基準に則ったものである。
【0028】
すると、図13に示すように、FUP本体2が車両の後方に撓み、車幅方向内側への分力f1が発生する。特に、本実施形態のように、車両レイアウト上の制約によりFUP本体2の端部に屈曲部3が成形されていると、上記分力f1はFUP本体2が撓む前から発生する。そのため、FUP本体2と第1及び第2ブラケット8、9との取付部7(図2参照)においては、車両後方への力f2の他、車幅方向内側への力f1と、取付部7を略中心とした回転(曲げモーメントM)とが働くことになる。
【0029】
ここで、本実施形態にあっては、上記取付部7は、図1及び図2に示すように、略車幅方向に沿って成形された第1受圧面部8a(第1装着面部10a)と、略車長方向に沿って成形された第2受圧面部9a(第2装着面部10b)とから構成されているため、上記荷重Fを互いに略直角に配置された2箇所で分散して受けることができる。よって、一箇所当たりの分担荷重が小さくなって、各荷重支持箇所が変形し難くなる。すなわち、サポート10に折れが生じたり(図15のサポート5参照)、ブラケット8、9に凹みが生じること(図16のブラケット4参照)を抑制できる。
【0030】
そして、第1受圧面部8a(第1装着面部10a)が略車幅方向に沿って成形され、第2受圧面部9a(第2装着面部10b)が略車長方向に成形されているため、FUP本体2に発生する縦方向の力(車両後方への力f2)を第1受圧面部8a(第1装着面部10a)で受け、横方向の力(車幅方向内側への力f1)を第2受圧面部9a(第2装着面部10b)で受け、取付部7を略中心として回転する力(曲げモーメントM)を第1受圧面部8a(第1装着面部10a)と第2受圧面部9a(第2装着面部10b)とで効率良く抑えることができる。
【0031】
このように、本実施形態においては、荷重Fを第1受圧面部8aと第2受圧面部9aとの2箇所で分散支持すると共に、荷重Fの縦方向の分力f2と横方向の分力f1とをそれぞれ第1受圧面部8aと第2受圧面部9aとで分担支持し、更に荷重Fによって発生する回転力(曲げモーメントM)を直角配置された第1受圧面部8aと第2受圧面部9aとで抑えているため、ブラケット8、9やサポート10の板厚を厚くすることなく取付部7の剛性を高めることができ、FUP本体2を図14(b)に示すように片持梁にモデル化できる。
【0032】
よって、図11乃至図13を用いて既述したタイプ、即ち図14(a)の回転可能な支点で支持された支持梁にモデル化されるタイプと比べると、本実施形態は、同じ荷重Fを受けた場合であっても、支持部分(取付部7)が回転しないため、FUP本体2の端部2aの後方への移動量が小さくなり、耐荷重性能が向上する。よって、FUP本体2が有する断面性能を片持梁として効率よく発揮することができる。従って、既述したようにブラケット8、9やサポート10の板厚を厚くすることは不要であり、軽量化・低コスト化を推進できる。
【0033】
また、本実施形態においては、第1ブラケット8と第2ブラケット9との各フランジ部8b、8c、9b、9cがFUP本体2の上面部2aと下面部2cとに重ねて溶接されているため、荷重Fに対する第1ブラケット8と第2ブラケット9との支持反力が、FUP本体2の上面部2aと下面部2cとの板厚の面内に沿ってそれらを座屈させる方向に伝達される。よって、FUP本体2の屈曲性能が向上する。
【0034】
すなわち、仮に、第1ブラケット8と第2ブラケット9とをFUP本体2の背面部2bに装着したとすると、荷重Fに対して背面部2bの板を折り曲げる方向に支持反力が生じることになるため、その装着部を起点としてFUP本体2に曲がり(折れ)が生じ易くなるが、本実施形態によれば、上面部2aと下面部2cとの板厚の面内にてそれらの板を座屈させる方向で支持することになるため、板材を変形させる際の耐座屈応力は耐曲げ応力より大きいという事実を鑑みれば、FUP本体2が曲がり(折れ)難くなる。
【0035】
別の実施形態を図3に示す。
【0036】
図示するように、この実施形態は、図1に示す前実施系形態の第1ブラケット8と第2ブラケット9とを一体成形した点のみが前実施形態と異なっており、その他は同様の構成となっているため、前実施形態と同様の作用・効果を奏する。なお、第1ブラケット8と第2ブラケット9との一体成形品は、所定形状に打ち抜かれた素材板をプレス成形することで製造される。
【0037】
別の実施形態を図4に示す。
【0038】
図示するように、この実施形態は、FUP本体2が中空の矩形断面材2xを上下に複数(図例では2個)重ねて溶接(線溶接、点溶接等)してなり、矩形断面材2x、2x同士の間に板状の第2ブラケット9を挟んで取り付けた点のみが図1に示す実施形態と異なっている。本実施形態によれば、FUP本体2を構成する各矩形断面材2xの断面積が小さくなるので、荷重F方向の断面係数が増加し、板厚を厚くすることなく剛性が向上する。
【0039】
また、上下に重ねられた各矩形断面材2xの接触面2y同士が荷重方F向に平行に配置された補強材となるため、剛性が向上する。また、各矩形断面材2xを上下に重ねることにより、FUP本体2として必要な垂直面の高さ寸法を確保しつつ、各矩形断面材2xの板厚比垂直面の高さ寸法を小さくできるため、板厚を薄くしても必要な剛性を確保でき、軽量化・低コスト化に繋がる。また、板厚比垂直面の高さ寸法を小さくできるため、屈曲部3を成形するために曲げる際に、曲げの内側面に皺や波などが生じ難くなる。
【0040】
また、第2ブラケット9が上下に重ねられた各矩形断面材2x、2xの接触面2y、2yに挟まれて溶接されているので、荷重Fにより第2ブラケット9に加わる力が、各矩形断面材2xの接触面2yにて面内に沿って伝達される。よって、FUP本体2の耐屈曲性能が向上する。
【0041】
なお、同様の理由により、第1ブラケット8も上下に重ねた各矩形断面材2x、2xの接触面2y、2yに挟んで溶接してもよい。また、第1ブラケット8と第2ブラケット9とのいずれか一方を各矩形断面材2xの接触面2yに挟んで溶接し、他方を2個の矩形断面材2xからなるFUP本体2の上下面部2a、2cを挟んで溶接してもよい。また、第2ブラケット9を第1ブラケット8と同様に断面コ字形にしてFUP本体2に装着してもよい。いずれの場合であっても、荷重Fに対する支持力を各矩形断面材2xの面に沿って受けることができる。
【0042】
別の実施形態を図5に示す。
【0043】
図示するように、この実施形態は、図1に示す実施形態のFUP本体2と同様のFUP本体2と、図1に示す実施形態の第1ブラケット8と同様のブラケット8とを有する。すなわち、FUP本体2は、上面部2aと背面部2bと下面部2cと正面部2dとから、略長方形状の閉断面形状に成形されており、ブラケット8は、中央のウェブ部(以下受圧面部8aという)とその上下のフランジ部8b、8cとから、断面コ字状に成形されている。
【0044】
また、本実施形態は、一端がブラケット8に取り付けられ、他端が車体フレーム6に取り付けられるサポート10を有する。サポート10は、ブラケット8の受圧面部8aに装着される装着面部10aと、その装着面部10aに対して上方から見て略直角に傾斜して成形されて車体フレーム6に装着される支持面部10cとを有する。そして、支持面部10cと上記装着面部10aとの間には、補強部材12(ガセット)が掛け渡して設けられている。補強部材12は、板材に限らず、ボックス材であってもよい。
【0045】
この構成によれば、図13に示すように、FUP本体2の所定の箇所(車両の最外側より200mm等の箇所)に、所定の荷重(車重の50%等の荷重)Fを加える試験を行うと、サポート5を折り曲げようとする回転力(曲げモーメントM)を上記補強部材12がその面内の座屈応力として受けるため、曲げモーメントMに対する剛性が向上する。よって、ブラケット8やサポート10の板厚を厚くすることなく取付部7の剛性を高めることができ、FUP本体2を図14(b)に示すように片持梁にモデル化できる。従って、図1に示す実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【0046】
別の実施形態を図6に示す。
【0047】
図示するように、この実施形態は、図1に示す実施形態のサポート10に、図5に示す実施形態の補強部材12を追加して設けたものである。
【0048】
この実施形態によれば、荷重Fを第1ブラケット8と第2ブラケット9との2箇所で分散支持すると共に、荷重Fの縦方向の分力f2と横方向の分力f1とをそれぞれ第1ブラケット8と第2ブラケット9とで分担支持し、更に荷重Fによって発生する回転力(曲げモーメントM)を直角配置された第1ブラケット8と第2ブラケット9とで抑え、加えてサポート10を折り曲げようとする回転力(曲げモーメントM)を補強部材12の面内の座屈応力として受けることができる。
【0049】
このため、ブラケット8、9やサポート10の板厚を厚くすることなく取付部7の剛性を高めることができ、FUP本体2を図14(b)に示すように片持梁にモデル化できる。従って、図1に示す実施形態の作用・効果と、図5に示す実施形態の作用・効果とを合わせて発揮できる。
【0050】
別の実施形態を図7に示す。
【0051】
図示するように、この実施形態は、図6に示す前実施形態の第1ブラケット8と第2ブラケット9とを一体成形したものである。よって、図6に示す前実施形態と同様の作用・効果を奏する。
【0052】
別の実施形態を図8に示す。
【0053】
図示するように、この実施形態は、図4に示す実施形態のサポート10に、図5に示す実施形態の補強部材12を追加して設けたものである。補強部材12は、ボルトの挿通孔と干渉しないように、上下二段に装着されている。この実施形態によれば、図4に示す実施形態の作用・効果と、図5に示す実施形態の作用・効果とを合わせて発揮できる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るフロント・アンダーラン・プロテクタによれば、耐荷重性能を、軽量・低コストで構造的に向上させることができるという優れた効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフロント・アンダーラン・プロテクタの要部を示す斜視図である。
【図2】図1の平断面図である。
【図3】別の実施形態を示す要部斜視図である。
【図4】別の実施形態を示す要部斜視図である。
【図5】別の実施形態を示す要部斜視図である。
【図6】別の実施形態を示す要部斜視図である。
【図7】別の実施形態を示す要部斜視図である
【図8】別の実施形態を示す要部斜視図である
【図9】フロント・アンダーラン・プロテクタの全体斜視図である。
【図10】FUP本体の断面図(図9のX−X線断面図)である。
【図11】従来例に係るフロント・アンダーラン・プロテクタの要部を示す斜視図である。
【図12】図11の平断面図である。
【図13】フロント・アンダーラン・プロテクタが荷重Fを受けた際の変形の様子を示す平面図である。
【図14】図14(a)はFUP本体を回転可能な支点で支持された支持梁にモデル化したときの模式図であり、図14(b)はFUP本体を片持梁にモデル化したときの模式図である。
【図15】荷重Fによるサポートの折れの様子を示す平面図である。
【図16】荷重Fによるブラケットの凹みの様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 フロント・アンダーラン・プロテクタ
2 FUP本体
2a 上面部
2b 背面部
2c 下面部
2d 正面部
2x 矩形断面材
8 第1ブラケット
8a ウェブ部(第1受圧面部)
8b フランジ部
8c フランジ部
9 第2ブラケット
9a ウェブ部(第2受圧面部)
9b フランジ部
9c フランジ部
10 サポート
10a 第1装着面部
10b 第2装着面部
10c 支持面部
12 補強部材
Claims (7)
- 車両の前部に配置され車幅方向に延出されたFUP本体と、該FUP本体に装着され略車幅方向に沿って成形された第1受圧面部を有する第1ブラケットと、上記FUP本体に装着され上記第1受圧面部に対して上方から見て所定角度傾斜して成形された第2受圧面部を有する第2ブラケットと、上記第1受圧面部に装着される第1装着面部と上記第2受圧面部に装着される第2装着面部とを有し車体フレームに取り付けられるサポートとを備え、上記第1ブラケットは、断面コ字状に成形され、その上下のフランジ部がFUP本体の上面部と下面部とに夫々溶接され、第1受圧面部がFUP本体の背面部から離間されていることを特徴とするフロント・アンダーラン・プロテクタ。
- 上記第2受圧面部は、上記第1受圧面部に対して略90度傾斜された請求項1記載のフロント・アンダーラン・プロテクタ。
- 上記サポートは、第1装着面部と第2装着面部との間に掛け渡された補強部材を有する請求項1又は2記載のフロント・アンダーラン・プロテクタ。
- 上記FUP本体は、中空の矩形断面材を上下に複数重ねて溶接してなる請求項1乃至3のいずれかに記載のフロント・アンダーラン・プロテクタ。
- 上記矩形断面材同士の間に、上記第2ブラケットを挟んで取り付けた請求項4記載のフロント・アンダーラン・プロテクタ。
- 車両の前部に配置され車幅方向に延出されたFUP本体と、該FUP本体に装着され略車幅方向に沿って成形された受圧面部を有するブラケットと、上記受圧面部に装着される装着面部を有し車体フレームに取り付けられるサポートとを備えたフロント・アンダーラン・プロテクタであって、上記サポートに、上記装着面部に対して上方から見て略直角に成形された支持面部を設け、該支持面部と上記装着面部との間に、補強部材を掛け渡して設けたことを特徴とするフロント・アンダーラン・プロテクタ。
- 上記FUP本体は、中空の矩形断面材を上下に複数重ねて溶接してなることを特徴とする請求項6記載のフロント・アンダーラン・プロテクタ。
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