JP4218500B2 - 成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、金型の成形部にフープを搬送配置してフープインサート成形品を製造するようにした成形機に関する。
例えば、半導体素子を樹脂封止してフープインサート成形品を射出成形するようにした成形機では、金型の成形部にフープ材を搬送配置して型閉じし、成形部(キャビティ)内に樹脂を注入して硬化させ、この後型開きするとともにフープ材をエジェクトして金型から分離させた後、フープ材を搬送してフープインサート成形品を取り出すように構成されている。
このようなフープ材の搬送装置として、従来、型開位置にパイロットピンを有する回転板を待機させておき、油圧シリンダ等による金型の型開動作に連動させてエジェクトピンによりフープ材を突き上げて上昇させ、この上昇とともに上記回転板のパイロットピンに係合させ、該回転板を駆動モータ等により回転駆動してフープ材を搬送するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−43094号公報
しかしながら、上記従来の成形機では、金型を開閉駆動する油圧シリンダとフープ材を搬送する回転板を回転駆動するモータとを別々に設ける構造であり、装置全体が大型化するとともに、コストが上昇するという問題がある。
また上記従来装置では、油圧シリンダによる型開動作が終了した後に、駆動モータによるフープ材の搬送を行なうというシーケンス制御が採用されており、このためタイムロスが生じ易く、サイクル時間が長くなるという問題があり、生産効率の向上を図るうえでの改善が要請されている。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、装置の小型化及びコストの低減を図ることができるとともに、サイクル時間の短縮を可能にして生産効率を高めることができる成形機を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、型開き位置と型閉じ位置との間で開閉駆動される金型と、該金型の成形部にフープを搬送するフープ送り機構とを備えた成形機において、上記フープ送り機構を、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の開閉動作を上記フープの搬送動作に変換することにより該フープを上記成形部に搬送するように構成したことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1において、上記フープ送り機構は、上記フープに係脱可能な送りピンと、該送りピンを上記搬送方向に移動可能に支持する送りベースプレートと、上記金型の開閉動作に略同期させて上記送りピンをフープの搬送動作に変換する送り変換機構とを備えていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2において、上記送り変換機構は、上記金型の型開動作に連動して型開方向に移動する送りカムと、該送りカムと上記送りピンとに連結され、上記送りカムの移動を送りピンの搬送方向移動に変換するリンクとを備えていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2において、上記送り変換機構は、上記金型の型開動作に連動して型開方向に移動するラックと、上記送りピンに装着され、上記ラックの移動を送りピンの搬送方向移動に変換するピニオンとを備えていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項2ないし4の何れかにおいて、上記フープ送り機構は、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型閉動作に連動させて上記送りピンを元の待機位置に戻す送りピン戻り機構を備えていることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項1ないし5の何れかにおいて、上記フープ送り機構は、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型開動作に略同期させて上記フープを成形部から分離するエジェクト機構を備えていることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項1ないし6の何れにおいて、上記フープ送り機構は、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型開動作に略同期させて上記フープに搬送方向と反対の方向へのテンションを付加するテンション機構を備えていることを特徴としている。
請求項1の発明に係る成形機によれば、金型の開閉力を駆動源として該金型の開閉動作をフープの搬送動作に変換したので、金型の開閉力を有効利用してフープの搬送を行なうことができ、フープを駆動するための駆動源を不要にできる。これにより構成部品を少なくすることができ、装置全体を小型化できるとともに、コストを低減できる。
また金型の開閉動作に連動させてフープを搬送するようにしたので、金型の開閉動作とフープの搬送とを同期させることができ、従来の型開動作が終了した後にフープを搬送するという制御方法に比べてサイクル時間を短縮することができ、生産効率を高めることができる。
請求項2の発明では、フープ送り機構を、フープに係脱可能な送りピンと、該送りピンを移動可能に支持する送りベースプレートと、金型の開閉動作に同期して送りピンをフープの搬送動作に変換する送り変換機構とを備えた構造としたので、少ない部品点数でかつ簡単な構造で金型の開閉動作をフープの搬送動作に変換することができる。
請求項3の発明では、送り変換機構を、金型の型開動作に連動する送りカムと、該送りカムの移動を送りピンの搬送移動に変換するリンクとを備えた構造とし、請求項4の発明では、金型の型開動作に連動するラックと、該ラックの移動を送りピンの搬送移動に変換するピニオンとを備えた構造としたので、簡単な機械的構造で金型の開閉動作をフープの搬送動作に同期させて変換することができる。
請求項5の発明では、金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型閉動作に連動して送りピンを元の待機位置に戻すようにしたので、送りピンを戻すためのシリンダ等の駆動部を不要にでき、装置の小型化及びコストの低減を図ることができ、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項6の発明では、金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型開動作に略同期させてフープを成形部から分離するようにしたので、フープを分離させるためのエジェクト駆動部を不要にでき、請求項1と同様の効果が得られる。
請求項7の発明では、金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型開動作に略同期させてフープにテンションを付加するようにしたので、テンションを付加するための駆動部を不要にでき、請求項1と同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図16は、本発明の一実施形態による成形機を説明するための図であり、図1は成形機の斜視図、図2,図3は金型の概略構成図、図4,図5は金型の断面図、図6(a)〜(c)はフープ送り機構の構成及び動作を示す図、図7,図8は送り変換機構の構成及び動作を示す図、図9(a)〜(c),図10(d)〜(f)はエジェクト機構の構成及び動作を示す図、図11(a)〜(c)はテンション機構の構成及び動作を示す図、図12(a)〜(c),図13(d)は送りピン戻り機構の構成及び動作を示す図、図14は送りピン戻り機構の構成を示す図、図15,図16は送りピン戻り機構の構成及び動作を示す図である。
図において、1は電子部品等のフープインサート成形品を射出成形する成形機を示しており、これは固定ベース2上に、可動側金型部材3及び固定側金型部材4を備えた金型5と、該金型5の成形部5aにフープ7を搬送するフープ送り機構8と、フープ7にテンションを付加するテンション機構10と、該テンション機構10及びフープ送り機構8にそれぞれ一体に組み込まれた送りピン戻り機構11,11と、エジェクト機構9とを一体的に搭載し、さらに固定ベース2下に、金型5を型開き位置と型閉じ位置との間で開閉駆動する油圧シリンダ部(図示せず)を搭載した構造となっている。ここで、成形機1の正面から見て、フープ送り機構8は金型5の左側に、送りピン戻り機構11は該フープ送り機構8の背面側に組み込まれており、エジェクト機構9は金型5の左右側に、テンション機構10は金型5の右側に配設されている。
上記可動側金型部材3は、可動側型板12の上側にランナプレート13を配置し、該ランナプレート13の上側に可動プレート14を配置した構造のものであり、上記固定側金型部材4は、上記可動側型板12に対向する固定側型板15の下側にエジェクタプレート16を配置し、該エジェクタプレート16の下側に固定プレート17を配置した構造のものである。
上記金型5の型開動作は、まず可動側型板12とランナプレート13との間を開いてゲートを切り離し、次いで可動側型板12と固定側型板15との間を開いてプレートインサート成形品Aを取り出し、続いてランナプレート13と可動プレート14との間を開いてランナを取り出すようになっている。
上記フープ送り機構8は、上記金型5の開閉力を駆動源とし、該金型5の開閉動作をフープ7の搬送動作に変換することにより該フープ7を上記成形部5aに搬送するように構成されている。具体的には、主として、図6,図7,図8に示すように、送りピン20aが形成されたピンブロック20と、該ピンブロック20を搬送方向Bに移動可能に支持する送りベースプレート21と、上記金型5の開閉動作を上記ピンブロック20のフープ7搬送動作に変換する送り変換機構22とを備えており、詳細には以下の構成となっている。
上記固定ベース2には複数本のシャフト25が該固定ベース2に固定された支持筒体26を介して上下移動可能に配置され、この支持筒体26内にはシャフト25を下方向に付勢する圧縮バネ27が配設されている。
上記シャフト25の途中には上記送りベースプレート21が上下方向に移動可能に装着されており、該シャフト25の上端にはフープガイド28が固定され、該フープガイド28により上記フープ7が移動可能に支持されている。また各シャフト25には円筒状のスペーサ29が嵌装されており、該スペーサ29は送りベースプレート21の上面に固定されている。
上記送りベースプレート21の上面にはスライドガイド21aが固定され、該スライドガイド21aにより上記ピンブロック20が往復移動可能に支持されている。このピンブロック20の送りピン20aは上記フープ7に形成された係合穴(不図示)に係脱可能となっている。
上記送りベースプレート21の下面には概ね逆L字状のフックブロック30が固定されており、該フックブロック30は固定ベース2に固定された棒状のストッパ31に摺動可能に係合している。送りベースプレート21が上昇してフックブロック30がストッパ31の上端に当接することにより、該送りベースプレート21の上限位置が規制される。
上記可動側型板12には金型連動プレート33が接続固定されている。この金型連動プレート33と上記送りベースプレート21との間には引張りバネ34が架設され、該引張りバネ34により送りベースプレート21は金型連動プレート33側に付勢されている。
上記金型連動プレート33には、上記送り変換機構22の一方側を構成する送りカム35が固定されている。この送りカム35の下端部にはカム溝35aが形成されており、該カム溝35aにはカムフォロア36が嵌装されている。このカムフォロア36には送り変換機構22の他方側を構成する第1,第2リンク37,38の一端が軸支され、第1リンク37の他端は上記ピンブロック20に、第2リンク38の他端は送りベースプレート21にそれぞれ軸支されている。
上記フープ送り機構8の動作について説明する。型閉じ位置から可動側型板12の型開き動作が開始すると、金型連動プレート33が上昇するとともに、引張りバネ34により送りベースプレート21が上昇する。この送りベースプレート21の上昇により、送りピン20aがフープ7の係合穴に係合するとともにスペーサ29がフープガイド28に当接する(図6(a),(b)参照)。
この状態から可動側型板12がさらに上昇すると、送りベースプレート21がスペーサ29を介してフープガイド28を押し上げ、該フープガイド28が上昇するとともに、各シャフト25が圧縮バネ27の付勢力に抗して上昇する(図6(c)参照)。このフープガイド28の押し上げに同期して後述するエジェクト機構9によりフープ7が成形部5aから突き上げられ、上述のフープインサート成形品Aが固定側型板15から分離される。
上記可動側型板12の型開動作に伴って金型連動プレート33が上昇すると、フックブロック30がストッパ31に当接し、送りベースプレート21及びフープガイド28の上昇が阻止され、この状態から金型連動プレート33がさらに上昇するとこれに伴なって送りカム35も上昇し、もってカムフォロア36を支点に第1,第2リンク37,38が回動し、これによりピンブロック20が搬送方向Bに移動し、フープ7を所定量搬送する(図7,図8参照)。このフープ7の搬送に同期して後述するテンション機構10によりフープ7には搬送方向Bと反対方向にテンションが付加される。このようにして成形部5aのフープインサート成形品Aが金型5から送り出され、フープ7の次のインサート成形部が成形部5aに送り込まれる。
上記エジェクト機構9は、上記金型5の左右に配置され、上記金型5の開閉力を駆動源とし、該金型5の型開動作に同期して上記フープ7を固定側型板15から突き上げてから成形部5aから分離するように構成されており、詳細には以下の構成となっている。図9,図10において、図4〜図6と同一符号は同一の構造を有しているので、詳細な説明は省略する。なお、図9(a′)〜(c′)、図10(d′)〜(f′)は矢印D方向に見た図である。
金型連動プレート33にはカムホルダ40が固定されている。このカムホルダ40の下端部にはカムロック41がロック位置とロック解除位置との間で揺動可能に軸支されており、該カムロック41はロックバネ42によりロック方向に付勢されている。
上記固定ベース2上にはリリースバー43が固定されており、該リリースバー43にはエジェクトブロック44が上下方向に移動可能に嵌装されている。このエジェクトブロック44には上記カムロック41に係脱可能なスライドロック45が水平方向に進退可能に配設されている。上記リリースバー43は上記スライドロック45のロック穴45aに係合しており、該スライドロック45は、エジェクトブロック44が上昇すると、リリースバー43により係合解除方向に後退され、エジェクトブロック44が下降すると係合方向に前進されるようになっている。
上記固定側型板15の下方に配設されたエジェクタプレート16には垂直上方に延びる突き出しピン46が固定されている。この突き出しピン46は固定側型板15を挿通して成形部5aに出没可能となっている。この突き出しピン46が固定側型板15から突出することによりフープ7を突き上げて該固定側型板15から分離させるようになっている。
上記エジェクタプレート16には係合凸部16aが形成されており、該係合凸部16aは上記エジェクトブロック44に形成された係合凹部44aに係合可能となっている。ここで、図9(a)に示すように、型開動作に伴ってエジェクトブロック44が上昇を開始してエジェクタプレート16に当接するまでの寸法Eと、スペーサ29がフープカイド28に当接するまでの寸法Fとは同じ値に設定されている。これにより突き出しピン46がフープ7を突き上げるタイミングと、送りベースプレート21がスペーサ29を介してフープガイド28を押し上げるタイミングとは一致している。これにより突き上げ時のフープ7,フープインサート成形品の変形を防止している。
上記エジェクト機構9の動作について説明する。可動側型板12の型開動作に連動して金型連動プレート33が上昇すると、カムホルダ40が上昇し、カムロック41がスライドロック45に係合して該スライドロック45を介してエジェクトブロック44を持ち上げる(図9(a)参照)。するとエジェクトブロック44がエジェクタプレート16に係合し、該エジェクトブロック44の上昇とともにエジェクタプレート16が上昇する。エジェクタプレート16の上昇に伴って突き出しピン46が固定側型板15から突出し、成形部5aのフープ7を突き上げ、これに同期してスペーサ29がフープガイド28を押し上げ、もってフープ7全体が固定側型板15から分離される(図9(b)参照)。
上記エジェクトブロック44の上昇に伴ってスライドロック45がリリースバー43により係合解除方向に後退され、上記突き出しピン46の突き上げに同期してカムロック41の係合が解除される。するとエジェクトブロック44のエジェクト力が失われ、該エジェクトブロック44が下降するとともに、エジェクタプレート16が下降し、突き出しピン46が固定側型板15内に没入する(図9(c)参照)。この場合、エジェクタプレート16に復帰ばねを配設し、該復帰ばねによりエジェクタプレート16及びエジェクトブロック44を戻すようにすることも可能である。ここで、フープガイド28は、引張りバネ34により送りベースプレート21が引き上げられていることから突き上げ位置に保持されている。なお、上記突き出しピン46の突出量は、リリースバー43の傾斜角度,スライドロック45とカムロック41との係合期間を調整することにより調整可能である。
可動側型板12の型開動作が完了し、型閉動作が開始されると、可動側型板12の下降とともに金型連動プレート33が下降し、これに伴ってカムホルダ40及びカムロック41が下降する(図10(d)参照)。この下降によりカムロック41がスライドロック45に当接し、ロックバネ42の付勢力に抗して回動し、可動側型板12がさらに下降して型閉じ動作が完了すると、カムロック41がスライドロック45に係合する(図10(e),(f)参照)。
上記テンション機構10は、上記フープ送り機構8の反対側に配置されており、上記金型5の開閉力を駆動源とし、該金型5の型開動作に同期させて上記フープ7にテンションを付加するように構成されており、以下の構成となっている。図11において、図4〜図6と同一符号は同一の構造を有しているので、詳細な説明は省略する。
フープガイド28にはフープ7に転接する固定ローラ50が配設されており、送りベースプレート21の上記固定ローラ50に対向する部位には可動ローラ51が配設されている。
上記テンション機構10の動作について説明する。可動側型板12の型開動作に連動して金型連動プレート33が上昇すると、引張りバネ34を介して送りベースプレート21が上昇し、スペーサ29がフープガイド28に当接するとともに、可動ローラ51と固定ローラ50とでフープ7を狭持する(図11(a),(b)参照)。
この状態から金型連動プレート33がさらに上昇すると、フープガイド28も上昇する。そしてフックブロック30がストッパ31に当接すると送りベースプレート21及びフープガイド28の上昇が阻止される。この時、フープ7は固定ローラ50と可動ローラ51とにより、フープガイド28をシャフト25を介して下方に付勢する圧縮バネ27のバネ力に応じた力で挟持される。
このようにして、フープ7が固定側型板15から突き出されるのと同期してフープ7は固定ローラ50と可動ローラ51とで挟持されることとなり、フープ送り機構8によりフープ7を搬送するタイミングに合わせてテンションが付加される。ここで、図11(c)に示すように、送りベースプレート21にロータリーダンパ52,あるいは不図示のバックテンションローラ等を配設してテンション力を高めるようにしてもよい。
上記送りピン戻り機構11は、上記フープ送り機構8及びテンション機構10に一体的に組み込まれており、上記金型5の開閉力を駆動源とし、該金型5の型閉動作に連動して上記送りピン20aを元の待機位置に戻すように構成されており、詳細には以下の構成となっている。図12,図13,図15,図16において、図4〜図6と同一符号は同一の構造を有しているので、詳細な説明は省略する。
金型連動プレート33には下方の延びるプッシャピン55が固定されており、該プッシャピン55の下端部には段部55aが切欠き形成されている。また上記送りベースプレート21には保持部材56を介してスライドカム57が水平方向に移動可能に支持されており、このスライドカム57は上記プッシャピン55の段部55aに係合する係合位置と、該係合を解除する解除位置との間で進退移動するように配設されている。また上記保持部材56内にはスライドカム57を係合方向に付勢する係合バネ58が配設されている。
上記固定ベース2にはリリースロッド60が固定されており、該リリースロッド60は上記保持部材56を挿通して上記スライドカム57のカム穴57aに係脱可能に構成されている。
上記送りピン戻り機構11の動作について説明する。可動側型板12の型開動作が終了した時点ではプッシャピン55の段部55aにスライドカム57が係合している(図12(a),図15(a)参照)。この型開位置から可動側型板12が型閉動作を開始すると、金型連動プレート33の下降に伴ってプッシャピン55が下降してスライドカム57を押し下げ、送りベースプレート21を金型連動プレート33との距離を保持した状態で下降させる(図12(b),図15(b)参照)。
この状態から金型連動プレート33がさらに下降すると、リリースロッド60がスライドカム57を係合解除方向に後退させてプッシャピン55との係合を解除させる(図12(c),図15(c)参照)。するとフープ送り機構の場合、送りベースプレート21は引張りバネ34により金型連動プレート33側に引き上げられ、これにより上述の第1,第2リンク37,38がカムフォロア36を支点に搬送方向Bと反対方向に回動し、ピンブロック20が元の待機位置に移動する(図13(d),(e)参照)。この場合、フープ7の逆送りを防止するために、引張りバネ34により送りベースプレート21を金型連動プレート33側に引き上げたときの両者間の寸法をスペーサ等を介設することにより設定保持する。テンション機構の場合、送りベースプレート21は引張バネ34により金型連動プレート33側に引き上げられ、元の待機位置に移動する。
これにより、フープ7を固定側型板15に置いてから以降、固定ローラ50と可動ローラ51がフープ7を狭持することがなく、フープ7は完全にリリース状態となる(図16(d),(e)参照)。
ところで、上記両者間の寸法設定に不良が生じた場合にはフープが逆送りされる可能性がある。図13(e)及び図14に示すように、送りに必要な金型連動プレート33と送りベースプレート21との型開きストロークをa(図7,8におけるストロークa2とa1との差)とし、プッシャピン55がロックしてからロックが外れるまでのストロークをzとすると、
z=b−(c−y)/tanθ+c/tanθ
で求めることができる。
ロックが外れる直前のx寸法(図13e)参照)をx′とし、ロックが外れて送りが戻ったときのx寸法をx″とすると、
x″=x′−a
x′=x+(z−b)
の関係にあることから、このx″が0以上になればフープの逆送は防止できる。従って、
y>(a−x)tanθ
となるように設定することによりフープの逆送を防止できる。
さらに引張りバネ34の付勢力で金型連動プレート33と送りベースプレート21とが近づく速度をvとし、金型が閉じる速度をv′とし、v<v′の場合、ロックが外れて送りが戻るまでの時間をsとすると、
y>{a−x−s(v′−v)}tanθ
となるように設定した場合にもフープの逆送を防止できる。
このように本実施形態の成形機1によれば、金型5の可動側型板12を開閉駆動する開閉力を駆動源とし、該金型5の開閉動作をフープ送り機構8,エジェクト機構9,テンション機構10,及び送りピン戻り機構11の動作に変換してそれぞれを駆動するようにしたので、金型5を開閉駆動する1つの駆動源で成形工程に必要な上記各機構8〜11を駆動することができ、各機構に駆動源を設ける場合に比べて構成部品を少なくすることができ、装置全体を小型化できるとともに、コストを低減できる。
本実施形態では、金型5の開閉動作に連動させてフープ7を搬送するようにしたので、金型5の開閉動作とフープ7の搬送とを同期させることができ、従来の型開動作が終了した後にフープを搬送するという制御方法に比べてサイクル時間を短縮することができ、生産効率を高めることができる。
本実施形態では、フープ送り機構8を、フープ7に係脱可能な送りピン20aが形成されたフープブロック20と、該ピンブロック20を移動可能に支持する送りベースプレート21と、金型5の開閉動作に同期して上記ピンブロック20をフープ7の搬送動作に変換する送り変換機構22とにより構成したので、少ない部品点数でかつ簡単な構造で金型5の開閉動作をフープ7の搬送動作に変換することができる。
また上記送り変換機構22を、金型5の型開動作に連動するように金型連動フープ33に固定された送りカム35と、該送りカム35の移動をピンブロック20の搬送移動に変換する第1,第2リンク37,38とにより構成したので、簡単な機械的構造で金型5の開閉動作をフープ7の搬送動作に同期させて変換することができる。
本実施形態では、金型5の開閉力を駆動源とし、該金型5の型閉動作に連動して送りピン20aを元の待機位置に戻すようにしたので、送りピン20aを戻すためのシリンダ等の駆動部を不要にでき、装置の小型化及びコストの低減を図ることができ、上記同様の効果が得られる。
また上記金型5の型開動作に連動してピンブロック20を介してフープ7を搬送し、これに続く金型5の型閉動作に連動してピンブロック20を元の待機位置に戻すように構成したので、金型5の型開きと型閉じの1工程でフープ7のフープインサート成形品Aを送り出すとともに、フープ7の次のインサート部を金型5の成形部5aに送り込むことができ、サイクル時間のさらなる短縮が可能となる。
また金型5の開閉力を駆動源とし、該金型5の型開動作に同期させてフープ7を成形部5aから分離するようにしたので、フープを分離させるためのエジェクト駆動部を不要にでき、さらには金型5の開閉力を駆動源とし、該金型5の型開動作に同期させてフープ7にテンションを付加するようにしたので、テンションを付加するための駆動部を不要にでき、上記同様の効果が得られる。
本実施形態では、送り変換機構22を送りカム35と第1,第2リンク37,38により構成したので、各リンク37,38のリンク長さを変えることにより、フープ7の送り量を調整することができ、異なる品種のフープインサート成形品にも容易に対応できる。
なお、上記実施形態では、送り変換機構22を送りカム35と第1,第2リンク37,38により構成した場合を説明したが、本発明では、例えば図17,図18に示すように、各種の変形例が考えられる。図中、図4〜図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図17(a),(b)は、ピンブロック20にスライドガイド65を固定し、該スライドガイド65と送りカム35とをL型リンク66により連結した例である。
図18(a),(b)は、送りカム35にカムフォロア36の軌跡に沿ったガイド穴67を形成した例である。この各変形例においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。また上記変形例では、フープ7の送り量の精度を高めることができる。
図19,図20は、送り変換機構を金型の型開動作に連動して移動するラックと、該ラックの移動を送りピンの搬送方向移動に変換するピニオンとにより構成した例であり、このようにしたのが請求項4の発明である。図中、図4〜図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。
図19(a),(b)は、送り変換機構を、金型連動プレート33にラック70を固定し、ピンブロック20にラック70に噛合するピニオン71を軸支し、該ピニオン71に回転板72を接続するとともに、該回転板72の外周面に送りピン72aを所定間隔をあけて形成して構成した例である。
上記送り変換機構では、金型連動プレート33の型開動作に伴うラック70の上下方向直線移動をピニオン71,回転板72の回転移動を介してフープの搬送移動に変換させる。
図20(a),(b)は、送り変換機構を、金型連動プレート33に駆動側ラック75を固定し、ピンブロック20に従動側ラック76を固定するとともに、両ラック75,76に噛合するピニオン77を送りベースプレート21に軸支して構成した例である。
上記送り変換機構では、金型連動プレート33の型開動作に伴う駆動側ラック75の上下方向直線移動をピニオン77の回転移動を介して従動側ラック76の水平移動に変換することによりフープを搬送移動させる。上記何れの実施形態においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記実施形態では、上下方向に開閉する縦型タイプの金型を例にとって説明したが、本発明では、水平方向に開閉する横型タイプの金型にも勿論適用できる。
本発明の一実施形態による成形機の斜視図である。 上記成形機の金型の概略構成図である。 上記金型の動作を示す概略構成図である。 上記金型の断面図である。 上記金型の型開状態の断面図である。 上記成形機のフープ送り機構の構成及び動作を示す図である。 上記フープ送り機構の構成及び動作を示す図である。 上記フープ送り機構の構成及び動作を示す図である。 上記成形機のエジェクト機構の構成及び動作を示す図である。 上記エジェクト機構の構成及び動作を示す図である。 上記成形機のテンション機構の構成及び動作を示す図である。 上記成形機の送りピン戻り機構の構成及び動作を示す図である。 上記送りピン戻り機構の構成及び動作を示す図である。 上記送りピン戻り機構の構成を示す図である。 上記送りピン戻り機構の構成及び動作を示す図である。 上記送りピン戻り機構の構成及び動作を示す図である。 上記実施形態のフープ送り機構の送り変換機構の変形例を示す図である。 上記送り変換機構の変形例を示す図である。 請求項4の発明の一実施形態による送り変換機構を示す図である。 請求項4の発明の一実施形態による送り変換機構を示す図である。
符号の説明
1 成形機
5 金型
5a 成形部
7 フープ
8 フープ送り機構
9 エジェクト機構
10 テンション機構
11 送りピン戻り機構
22 送り変換機構
20a 送りピン
21 送りベースプレート
35 送りカム
37 第1リンク
38 第2リンク
66 L型リンク
70 ラック
71 ピニオン
75 駆動側ラック
76 従動側ラック
77 ピニオン

Claims (7)

  1. 型開き位置と型閉じ位置との間で開閉駆動される金型と、該金型の成形部にフープを搬送するフープ送り機構とを備えた成形機において、上記フープ送り機構を、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の開閉動作を上記フープの搬送動作に変換することにより該フープを上記成形部に搬送するように構成したことを特徴とする成形機。
  2. 請求項1において、上記フープ送り機構は、上記フープに係脱可能な送りピンと、該送りピンを上記搬送方向に移動可能に支持する送りベースプレートと、上記金型の開閉動作に略同期させて上記送りピンをフープの搬送動作に変換する送り変換機構とを備えていることを特徴とする成形機。
  3. 請求項2において、上記送り変換機構は、上記金型の型開動作に連動して型開方向に移動する送りカムと、該送りカムと上記送りピンとに連結され、上記送りカムの移動を送りピンの搬送方向移動に変換するリンクとを備えていることを特徴とする成形機。
  4. 請求項2において、上記送り変換機構は、上記金型の型開動作に連動して型開方向に移動するラックと、上記送りピンに装着され、上記ラックの移動を送りピンの搬送方向移動に変換するピニオンとを備えていることを特徴とする成形機。
  5. 請求項2ないし4の何れかにおいて、上記フープ送り機構は、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型閉動作に連動させて上記送りピンを元の待機位置に戻す送りピン戻り機構を備えていることを特徴とする成形機。
  6. 請求項1ないし5の何れかにおいて、上記フープ送り機構は、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型開動作に略同期させて上記フープを成形部から分離するエジェクト機構を備えていることを特徴とする成形機。
  7. 請求項1ないし6の何れにおいて、上記フープ送り機構は、上記金型の開閉力を駆動源とし、該金型の型開動作に略同期させて上記フープに搬送方向と反対の方向へのテンションを付加するテンション機構を備えていることを特徴とする成形機。
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