JP4217420B2 - マイクロ波プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子、液晶素子、発光素子などの電子部品を作製するための被処理基体(シリコンウエハ、ガラス基板など)に処理を施すマイクロ波プラズマ処理装置に関し、特に、大面積基体を高品質処理するために、高密度・均一・低電子温度で安定な平板状プラズマを発生させるマイクロ波プラズマ処理装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
マイクロ波をプラズマ生起用の励起源として使用するプラズマ処理装置としては、エッチング装置、アッシング装置、CVD(Chemical Vapor Deposition)装置、ドーピング装置等が知られている。
【0003】
マイクロ波プラズマエッチング装置を使用した被処理基体のエッチング処理としては、例えば次のようにして行われる。即ち、マイクロ波プラズマエッチング装置のプラズマ処理室内にエッチャントガスを導入し、同時にマイクロ波エネルギーを投入してエッチャントガスを励起し、分解して、プラズマ処理室内に配された被処理基体の表面をエッチングする。
【0004】
また、マイクロ波プラズマアッシング装置を使用した被処理基体のアッシング処理としては、例えば次のようにして行われる。即ち、マイクロ波プラズマアッシング装置のプラズマ処理室内にアッシングガスを導入し、同時にマイクロ波エネルギーを投入してアッシングガスを励起し、分解して、プラズマ処理室内に配された被処理基体の表面をアッシングする。
【0005】
また、マイクロ波プラズマCVD装置を使用する被処理基体の成膜処理としては、例えば次のようにして行われる。即ち、マイクロ波プラズマCVD装置のプラズマ処理室内に反応ガスを導入し、同時にマイクロ波エネルギーを投入して反応ガスを励起し、分解して、プラズマ処理室内に配された被処理基体上に堆積膜を形成する。
【0006】
また、マイクロ波プラズマドーピング装置を使用した被処理基体のドーピング処理としては、例えば次のようにして行われる。即ち、マイクロ波プラズマドーピング装置のプラズマ処理室内にドーピングガスを導入し、同時にマイクロ波エネルギーを投入して反応ガスを励起し、分解して、プラズマ処理室内に配された被処理基体の表面にドーピングを行う。
【0007】
マイクロ波プラズマ処理装置においては、ガスの励起源として高い周波数を持つマイクロ波を使用することから、電子加速の回数が増加するので電子密度が高くなり、ガス分子を効率的に電離させ、励起させることができる。それ故に、マイクロ波プラズマ処理装置は、ガスの電離効率、励起効率及び分解効率が高く、低温でも高速で高品質処理できるといった利点を有する。また、マイクロ波が誘電体を透過する性質を有することから、プラズマ処理装置を無電極放電タイプのものとして構成でき、これ故に高清浄なプラズマ処理を行い得るという利点もある。
【0008】
こうしたマイクロ波プラズマ処理装置の更なる高速化のために、電子サイクロトロン共鳴(ECR)を利用したプラズマ処理装置も実用化されてきている。電子サイクロトロン共鳴(ECR)とは、磁束密度が87.5mTの場合、磁力線の周りを電子が回転する電子サイクロトロン周波数が、マイクロ波の一般的な周波数2.45GHzと一致し、電子がマイクロ波を共鳴的に吸収して加速し、高密度プラズマが発生する現象である。こうした電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマ処理装置においては、マイクロ波導入手段と磁界発生手段との構成について、代表的なものとして次の4つの構成が知られている。
【0009】
即ち、第1の構成としては、導波管を介して伝搬されるマイクロ波を被処理基体の対向面から透過窓を介して円筒状のプラズマ発生室に導入し、プラズマ発生室の中心軸と同軸の発散磁界をプラズマ発生室の周辺に設けられた電磁コイルを介して導入する構成(NTT方式)であり、第2の構成としては、導波管を介して伝送されるマイクロ波を被処理基体の対向面から釣鐘状のプラズマ発生室に導入し、プラズマ発生室の中心軸と同軸の磁界をプラズマ発生室の周辺に設けられた電磁コイルを介して導入する構成(日立方式)であり、第3の構成としては、円筒状スロットアンテナの一種であるリジターノコイルを介してマイクロ波を周辺からプラズマ発生室に導入し、プラズマ発生室の中心軸と同軸の磁界をプラズマ発生室の周辺に設けられた電磁コイルを介して導入する構成(リジターノ方式)であり、第4の構成としては、導波管を介して伝送されるマイクロ波を被処理基体の対向面から平板状のスロットアンテナを介して円筒状のプラズマ発生室に導入し、アンテナ平面に平行なループ状磁界を平面アンテナの背面に設けられた永久磁石を介して導入する構成(平面スロットアンテナ方式)である。
【0010】
マイクロ波プラズマ処理装置の一例として、近年、マイクロ波の均一で効率的な導入装置として複数の直線状スロットが平板状H面に放射状に形成された無終端環状導波管を用いた装置が提案されている(公開平10−233295号公報)。図5は、この従来例のマイクロ波プラズマ処理装置の模式図であり、図5(a)にその概略断面図、図5(b)にその上面図、図5(c)にそのプラズマ発生機構部の詳細図を示す。
【0011】
501はプラズマ処理室、502は被処理基体、503は基体502の支持体、504は基体502の温度を調節する手段、505は高周波バイアス印加手段、506は処理用ガス導入手段、507は排気手段、508は排気コンダクタンス調整手段、509はプラズマ処理室501を大気側と分離する誘電体、510はマイクロ波を誘電体509を透してプラズマ処理室501に導入するためのスロット付無終端環状導波管、512は無終端環状導波管510内のマイクロ波導波路、513は無終端環状導波管510内に導入されたマイクロ波を左右に分配するE分岐、515はスロット、516はスロット515を通して導入され誘電体509の表面を伝播する表面波、517は隣接するスロットから導入された表面波516同士の干渉により生じた表面定在波、518は表面定在波517により生じた表面プラズマ、519は表面プラズマ518の拡散により生じたバルクプラズマである。
【0012】
次に、プラズマの発生及びその処理について以下に説明する。
まず、排気手段507を介してプラズマ処理室501内を真空排気する。続いて、処理用ガス導入手段506を介してプラズマ処理用ガスを所定の流量でプラズマ処理室501内に導入する。
【0013】
続いて、プラズマ処理室501と排気手段507との間に設けられたコンダクタンス調整手段508を調整し、プラズマ処理室501内を所定の圧力に保持する。ここで必要に応じて、高周波バイアス印加手段505を介して被処理基体502にバイアスを印加する。
【0014】
続いて、マイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管510を介してプラズマ処理室501内に所望の電力を供給する。この際、無終端環状導波管510内に導入されたマイクロ波は、E分岐513で左右に2分配され、自由空間よりも長い管内波長をもって導波路512を伝搬する。この分配されたマイクロ波同士は干渉しあい、管内波長の1/2毎に定在波517を生じる。電流が最大になる位置、即ち、隣接する2つの定在波517の間で無終端環状導波管510内のマイクロ波導波路512の中央、に設置されたスロット515から誘電体509を透してプラズマ処理室501に導入されたマイクロ波は、スロット515近傍にプラズマを生成する。
【0015】
この生成したプラズマの電子密度が、
ec=ε0eω2/e2
[ε0:真空誘電率,me:電子質量,ω:電源角周波数,e:電子電荷]
で表されるカットオフ密度nec(電源周波数2.45GHzの場合、7×1010cm-3)を超えると、マイクロ波はプラズマ中を伝搬できなくなり、さらに電子密度が増加し、
es=(1+εd)ε0eω2/e2
[εd:誘電体窓比誘電率]
で表される真正表面波モードの閾値密度nes(誘電体509が石英窓[εd:3.8]の場合は3.4×1011cm-3、窒化アルミニウム(AlN)窓[εd:9.8]の場合は7.6×1011cm-3)を超え、
δ=C/ωp=C(ε0e/e2e1/2=(2/ωμ0σ)1/2
[C:光速,ωp:電子プラズマ角周波数,μ0:真空透磁率,σ:プラズマ導電率]
で表される表皮厚δが十分薄くなる(例えば、電子密度が1×1012cm-3以上になると、表皮厚は10mm以下になる)と、マイクロ波は誘電体509の表面を表面波516として伝搬する。
【0016】
また、隣接するスロット515から導入された表面波516同士が干渉し、
λs=λw{1−(ε0eω2/e2e1/2
[λw:完全導体間誘電体窓内マイクロ波波長]
で表される表面波516の波長λsの1/2毎に表面定在波517の腹を生じ、プラズマ処理室501にしみ出したこの表面定在波517によって電子が加速され表面プラズマ518が生じる。更に、表面プラズマ518の拡散によりバルクプラズマ519が生じる。
【0017】
このようにして生成される表面波干渉プラズマ(SIP:Surface-wave Interfered Plasma)は、表面プラズマ518とバルクプラズマ519の2層構造を有する。この時に処理用ガス導入手段506を介して処理用ガスをプラズマ処理室501内に導入しておくと、発生した高密度プラズマにより処理用ガスが励起され、支持体503上に載置された被処理基体502の表面を処理する。
【0018】
このようなマイクロ波プラズマ処理装置を用いることにより、圧力10mTorr、マイクロ波パワー3kWの条件で、直径300mm以上の大口径空間に±3%以内の均一性をもって、電子密度2×1012cm-3以上、電子温度3eV以下、プラズマ電位15V以下の高密度低電子温度プラズマを発生させることができるので、ガスを充分に反応させ活性な状態で被処理基体502に供給でき、かつ入射イオンやチャージアップによる被処理基体502の表面ダメージも低減でき、高品質で高速な処理が可能になる。
【0019】
また、アッシング処理などで使用する圧力1Torr程度の高圧条件では、電子密度5×1012cm-3以上の高密度プラズマが誘電体窓509近傍に局所的に発生するので、高速で極めて低ダメージな処理が可能になる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示したような高密度低電子温度プラズマを発生するマイクロ波プラズマ処理装置を用いて処理を行う場合に、そのプラズマ発生条件によっては無終端環状導波管510の周方向に発生する表面干渉プラズマ(SIP)に偏りが生じて、その均一性が低下する場合があった。
【0021】
この不均一を本質的に解決するために、環状導波路512への導入口を軸対称に複数、できれば環状導波路512内に生じる定在波517の腹の数設けることにより不均一を回避することも考えられるが、導入部E分岐513を多数形成することは構造的に難しく、また、各E分岐513へマイクロ波を均一に分配することも容易ではない。
【0022】
本発明は前述の問題点にかんがみてなされたもので、環状導波管の周方向に発生する表面波干渉プラズマ(SIP)の均一化・安定化を図り、高品質なマイクロ波プラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、従来のマイクロ波プラズマ処理装置における前述した問題点を解決し、前記目的を達成すべく鋭意努力した結果、以下に示す発明の諸様態に想到した。
【0024】
本発明のマイクロ波プラズマ処理装置は、プラズマ処理室と、前記プラズマ処理室内に設置される被処理基体を支持する基体支持手段と、前記プラズマ処理室内にガスを導入するガス導入手段と、前記プラズマ処理室内を排気する排気手段と、前記プラズマ処理室にマイクロ波を導入するマイクロ波導入手段とを含み、前記マイクロ波導入手段は、H面に所定の間隔で穿孔されて設けられたスロットを有し、入力側無終端環状導波路と出力側無終端環状導波路との2層の積層構造で形成され、前記入力側無終端環状導波路と前記出力側無終端環状導波路との間に設けられた導波路結合スロットと、前記出力側無終端環状導波路と前記プラズマ処理室との間に設けられた放射状もしくは円弧状の出力側スロットとを備えており、前記導波路結合スロットの中心半径が前記入力側無終端環状導波路の中心半径と等しいことを特徴とする。
【0026】
本発明は前記技術手段を有するので、スロットを有する2層に積層した構造の無終端環状導波路を備えるマイクロ波導入手段にマイクロ波を導入することにより、1層構造の無終端環状導波路の場合に比して、無終端環状導波路の周方向に発生する定在波をより均一にすることができる。これにより、プラズマ処理室に均一なマイクロ波を供給することができるようになり、高品質なマイクロ波プラズマ処理装置とすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の実施形態について説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置の模式図であり、図1(a)にその概略断面図、図1(b)にその上面図、図1(c)にそのプラズマ発生機構部の詳細図を示す。
【0029】
101はプラズマ処理室、102は被処理基体、103は基体102の支持体、104は基体102の温度を調節する手段、105は高周波バイアス印加手段、106は処理用ガス導入手段、107は排気手段、108は排気コンダクタンス調整手段、109はプラズマ処理室101を大気側と分離する誘電体、110は誘電体109を透してマイクロ波をプラズマ処理室101に導入するためのスロット付2層無終端環状導波管(DMAアンテナ)、111は2層無終端環状導波管110内の入力側環状導波路、112は2層無終端環状導波管110内の出力側環状導波路、113は入力側環状導波路111の2箇所の導入口からマイクロ波を導入するためのE分岐もしくはH分岐などの2分岐導波管、114は入力側環状導波路111と出力側環状導波路112とを結合する導波路結合スロット、115は出力側スロット、116は出力側スロットから導入され誘電体109表面を伝播する表面波、117は隣接するスロットから導入された表面波116同士の干渉により生じた表面定在波、118は表面定在波117により発生した表面プラズマ、119は表面プラズマの拡散により生じたバルクプラズマである。
【0030】
次に、このような構成とする結論に至った経緯について説明する。図5に示す従来例の場合、マイクロ波がスロット515から均一に導入される為には、環状導波路512内に均一にその定在波が生じる必要がある。しかし、圧力やマイクロ波パワーなどの条件変化により1スロットを介したカップリング度が変化した場合、導入E分岐513に近い方への偏りや逆に遠い方への偏りが生じ、無終端環状導波管510の周方向に発生するプラズマの不均一の原因になる。
【0031】
この不均一を本質的に解決するために、環状導波路512への導入口を軸対称に複数、できれば環状導波路512内に生じる定在波517の腹の数(例えば1周長が管内波長の4倍の環状導波路512である場合には8個)設けることを考えたが、導入E分岐513を多数形成することは構造的に難しく、各E分岐513へマイクロ波を均一に分配することも容易ではない。
【0032】
そこで、様々な思索の結果、導入E分岐513ではなくスロットを介した環状導波路512へのマイクロ波導入を考え付いた。更に、この入力側スロットへの分配は、環状導波路が簡便であると考え、その結果、従来例の環状導波路512を2層の積層構造にする結論に至った。また、入力側環状導波路111へのマイクロ波導入は、軸対称にする為、E分岐もしくはH分岐導波管113を用いて2分配し2箇所から導入することが望ましいと考えた。
【0033】
また、入力側環状導波路111の断面寸法は、真正反射の低減のため入力用2分岐導波管113の断面寸法と同一であることが望ましいと考えた。さらに、出力側環状導波路112の中心径は、表面定在波励起用の出力側スロット115の中心径と同一であることが最も効率的であり望ましいと考えた。従ってこの場合、出力側環状導波路112の断面寸法は、出力側環状導波路112の1周長とその管内波長との比が入力側環状導波路111の1周長とその管内波長との比とが同一になるような寸法が望ましい。
【0034】
真正反射の低減のために、出力側環状導波路112の中心半径rg1が出力側スロット115の中心半径と同一の場合において、さらに、隣接する出力側スロット115間に励起される表面定在波117の腹の数をnl、表面波116の波長をλS、出力側環状導波路112の1周長に対する出力側無終端環状導波路112内のマイクロ波長の倍率をngとすると、
g1=nlλS/[2tan[(π/2ng)][1+cos(π/ng)]]
と表せる。
【0035】
一般的には、入力側環状導波路111と出力側環状導波路112の中心径と断面寸法は異なる。導波路結合スロット114の位置は、入力側電界が強く反射側電界が弱くなるように、その中心半径が入力側環状導波路111の中心半径と一致するように配置する。導波路結合スロット114の長さは入力側環状導波路111内の管内波長の1/4程度に、また、出力スロット115の長さも出力側環状導波路112内の管内波長の1/4程度に設定する。
【0036】
次に、プラズマの発生及びその処理について以下に説明する。
まず、排気手段107を介してプラズマ処理室101内を真空排気する。
【0037】
続いて、処理用ガス導入手段106を介してプラズマ処理用ガスを所定の流量でプラズマ処理室101内に導入する。
【0038】
続いて、プラズマ処理室101と排気手段107との間に設けられたコンダクタンス調整手段108を調整し、プラズマ処理室101内を所定の圧力に保持する。ここで必要に応じて、高周波バイアス印加手段105を介して被処理基体102にバイアスを印加する。
【0039】
続いて、マイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管110を介してプラズマ処理室101内に所望の電力を供給する。この際、無終端環状導波管110内に導入されたマイクロ波は、2分岐導波管113で2分配されて入力側環状導波路111に2箇所から導入され、入力側環状導波路111内をそれぞれ伝搬して干渉しあい、管内波長の1/2毎に“腹”をもつ定在波がほぼ均一に生じる。
【0040】
さらに、入力側環状導波路111から導波路結合スロット114を介して出力側環状導波路112に導入されたマイクロ波が干渉しあってほぼ完全に均一な定在波の“腹”を生じる。このとき、出力側環状導波路112に導入されたマイクロ波の一部は、導波路結合スロット114を介して入力側環状導波路111へ反射電力として戻るが、反射電界が充分弱くなるように導波路結合スロット114を配置してあるので、その反射を最小限に抑えることができる。そして、出力スロット114から誘電体109を透してプラズマ処理室101に導入されたマイクロ波は、スロット114近傍にプラズマを生成する。
【0041】
この生成したプラズマの電子密度が、
ec=ε0eω2/e2
[ε0:真空誘電率,me:電子質量,ω:電源角周波数,e:電子電荷]
で表されるカットオフ密度nec(電源周波数2.45GHzの場合、7×1010cm-3)を超えると、マイクロ波はプラズマ中を伝搬できなくなり、さらに電子密度が増加し、
es=(1+εd)ε0eω2/e2
[εd:誘電体窓比誘電率]
で表される真正表面波モードの閾値密度nes(誘電体109が石英窓[εd:3.8]の場合は3.4×1011cm-3、窒化アルミニウム(AlN)窓[εd:9.8]の場合は7.6×1011cm-3)を超え、
δ=C/ωp=C(ε0e/e2e1/2=(2/ωμ0σ)1/2
[C:光速,ωp:電子プラズマ角周波数,μ0:真空透磁率,σ:プラズマ導電率]
で表される表皮厚δが十分薄くなる(例えば、電子密度が1×1012cm-3以上になると、表皮厚は10mm以下になる)と、マイクロ波は誘電体109の表面を表面波116として伝搬する。
【0042】
また、隣接する出力スロット115から導入された表面波116同士が干渉し、
λs=λw{1−(ε0eω2/e2e1/2
[λw:完全導体間誘電体窓内マイクロ波波長]
で表される表面波116の波長λsの1/2毎に表面定在波117の腹を生じ、プラズマ処理室101にしみ出したこの表面定在波117によって電子が加速され表面プラズマ118が生じる。更に、表面プラズマ118の拡散によりバルクプラズマ119が生じる。
【0043】
このようにして生成する表面波干渉プラズマ(SIP:Surface-wave Interfered Plasma)は、表面プラズマ118とバルクプラズマ119の2層構造を有する。この時に処理用ガス導入手段106を介して処理用ガスをプラズマ処理室101内に導入しておくと、発生した高密度プラズマにより処理用ガスが励起され、支持体103上に載置された被処理基体102の表面を処理する。
【0044】
本発明のマイクロ波プラズマ処理装置に用いる無終端環状導波管110の材質としては、導電体であれば使用可能であるが、マイクロ波の伝搬ロスをできるだけ抑えるため導電率の高いアルミニウム(Al)、銅(Cu)、 銀(Ag)/銅(Cu)メッキしたSUSなどが最適である。
【0045】
また、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置に用いるマイクロ波導入方法としては、アンテナの軸対称性を向上させるため、アンテナ中心で2分配し、2箇所の導入口から無終端環状導波管110に導入するのが望ましい。例えば、入力側無終端環状導波路111の1周長に対する前記入力側無終端環状導波路内のマイクロ波長の倍率が奇数の場合はH分岐を用い、偶数の場合はE分岐を用いてマイクロ波を2分配し、入力側無終端環状導波路11に180度間隔で2個設けられた導入口から2分配したマイクロ波を導入する形態などである。また、無終端環状導波管110の出力スロット115から導出されるマイクロ波の強度を調整したい場合には、出力スロット115の開き角を変化させても良いし、導波管結合スロット114と出力ロット115とを間隔を変えずに一緒に径方向にずらしても良い。
【0046】
また、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置及び処理方法で用いるマイクロ波周波数としては、0.8GHz〜20GHzの範囲から適宜選択することができる。
【0047】
また、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置に用いる誘電体109としては、二酸化ケイ素(SiO2)系の石英や各種ガラス、窒化シリコン(Si34)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、フッ化リチウム(LiF)、フッ化カルシウム(CaF2)、フッ化バリウム(BaF2)、酸化アルミニウム(Al23)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化マグネシウム(MgO)などの無機物が適当であるが、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミドなどの有機物のフィルムやシートなども適用可能である。マイクロ波プラズマ処理装置にマイクロ波を透過する性質を有する誘電体109を用いることで、プラズマ処理装置を無電極放電タイプのものとして構成することができ、これにより高清浄なプラズマ処理を行うことができるようになるという利点がある。
【0048】
また、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置及び処理方法において、磁界発生手段を用いても良い。ここで用いられる磁界としては、ミラー磁界なども適用可能であるが、スロット115近傍の磁束密度が被処理基体102近傍の磁束密度よりも大きいマグネトロン磁界が最適である。磁界発生手段としては、永久磁石などのコイル以外でも使用可能である。コイルを用いる場合には、過熱防止のため水冷機構や空冷など他の冷却手段を用いてもよい。
【0049】
また、プラズマ処理のより高品質化のため、紫外光を被処理基体102表面に照射してもよい。光源としては、被処理基体102もしくは被処理基体102上に付着したガスで吸収される光を放射するものであれば適用可能であり、エキシマレーザ、エキシマランプ、希ガス共鳴線ランプ、低圧水銀ランプなどが適当である。
【0050】
また、本発明のプラズマ処理方法におけるプラズマ処理室101内の圧力は0.1mTorr〜10Torrの範囲、より好ましくは、CVDの場合は圧力1mTorr〜100mTorr、隔離CVDの場合は圧力100mTorr〜10Torr、エッチングの場合は圧力0.5mTorr〜50mTorr、アッシングの場合は圧力100mTorr〜10Torrの範囲から選択することができる。
【0051】
また、本発明のプラズマ処理方法による堆積膜の形成は、使用するガスを適宜選択することによりSi34、SiO2、Ta25、TiO2、TiN、Al23、窒化アルミニウム(AlN)膜、MgF2などの絶縁膜、アモルファスシリコン(a−Si)、ポリシリコン(poly−Si)、SiC、GaAsなどの半導体膜、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)などの金属膜等、各種の堆積膜を効率よく形成することが可能である。
【0052】
また、本発明のプラズマ処理方法により処理する被処理基体102は、半導体であっても、導電性のものであっても、あるいは電気絶縁性のものであってもよい。導電性基体としては、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、金(Au)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、チタン(Ti)、白金(Pt)、鉛(Pb)などの金属またはこれらの合金、例えば真鍮、ステンレス鋼などが挙げられる。また、絶縁性基体としては、二酸化ケイ素(SiO2)系の石英や各種ガラス、Si34、NaCl、KCl、LiF、CaF2、BaF2、Al23、窒化アルミニウム(AlN)、MgOなどの無機物、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミドなどの有機物のフィルム、シートなどが挙げられる。
【0053】
CVD法により基板102上に薄膜を形成する場合に用いられるガスとしては、一般に公知のガスが使用できる。
a−Si、poly−Si、SiCなどのSi系半導体薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段106を介してプラズマ処理室101へ導入するSi原子を含有する原料ガスとしては、SiH4、Si26などの無機シラン類、テトラエチルシラン(TES)、テトラメチルシラン(TMS)、ジメチルシラン(DMS)、ジメチルジフルオロシラン(DMDFS)、ジメチルジクロルシラン(DMDCS)などの有機シラン類、SiF4、Si26、Si38、SiHF3、SiH22、SiCl4、Si2Cl6、SiHCl3、SiH2Cl2、SiH3Cl、SiCl22などのハロシラン類等、常温常圧でガス状態であるものまたは容易にガス化し得るものが挙げられる。また、この場合のSi原料ガスと混合して導入してもよい添加ガスまたはキャリアガスとしては、H2、He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rnが挙げられる。
【0054】
また、Si34 、SiO2 などのSi化合物系薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段106を介して導入するSi原子を含有する原料としては、SiH4、Si26などの無機シラン類、テトラエトキシシラン(TEOS)、テトラメトキシシラン(TMOS)、オクタメチルシクロテトラシラン(OMCTS)、ジメチルジフルオロシラン(DMDFS)、ジメチルジクロルシラン(DMDCS)などの有機シラン類、SiF4、Si26、Si38、SiHF3、SiH22、SiCl4、Si2Cl6、SiHCl3、SiH2Cl2、SiH3Cl、SiCl22などのハロシラン類等、常温常圧でガス状態であるものまたは容易にガス化し得るものが挙げられる。また、この場合の同時に導入する窒素原料ガスまたは酸素原料ガスとしては、N2、NH3、N24、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、O2、O3、H2O、NO、N2O、NO2などが挙げられる。
【0055】
Al、W、Mo、Ti、Taなどの金属薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段106を介して導入する金属原子を含有する原料としては、トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEAl)、トリイソブチルアルミニウム(TIBAl)、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMAlH)、タングステンカルボニル(W(CO)6)、モリブデンカルボニル(Mo(CO)6)、トリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)、テトライソプロポキシチタン(TIPOTi)、ペンタエトキシチタン(PEOTa)などの有機金属、AlCl3、WF6、TiCl3、TaCl5などのハロゲン化金属等が挙げられる。また、この場合のSi原料ガスと混合して導入してもよい添加ガスまたはキャリアガスとしては、H2、He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rnが挙げられる。
【0056】
また、Al23、窒化アルミニウム(AlN)、Ta25、TiO2、TiN、WO3などの金属化合物薄膜を形成する場合の処理用ガス導入手段106を介して導入する金属原子を含有する原料としては、トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEAl)、トリイソブチルアルミニウム(TIBAl)、ジメチルアルミニウムハイドライド(DMAlH)、タングステンカルボニル(W(CO)6)、モリブデンカルボニル(Mo(CO)6)、トリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)、テトライソプロポキシチタン(TIPOTi)、ペンタエトキシチタン(PEOTa)などの有機金属、 AlCl3、WF6、TiCl3、TaCl5などのハロゲン化金属等が挙げられる。また、この場合の同時に導入する酸素原料ガスまたは窒素原料ガスとしては、O2、O3、H2O、NO、N2O、NO2、N2、NH3、N24、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)などが挙げられる。
【0057】
基体表面をエッチングする場合の処理用ガス導入口106から導入するエッチング用ガスとしては、F2、CF4、CH22、C26、C48、CF2Cl2、SF6、NF3、Cl2、CCl4、CH2Cl2、C2Cl6、O2、N2、NH3、H2などが挙げられる。
【0058】
フォトレジストなど基体表面上の有機成分をアッシング除去する場合の処理用ガス導入口106から導入するアッシング用ガスとしては、O2、O3、H2O、H2、NO、N2O、NO2などが挙げられる。
【0059】
また、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置及び処理方法を表面改質にも適用する場合、使用するガスを適宜選択することにより、例えば被処理基体102もしくは表面層としてSi、Al、Ti、Zn、Taなどを使用してこれら被処理基体102もしくは表面層の酸化処理あるいは窒化処理さらにはB、As、Pなどのドーピング処理等が可能である。
【0060】
更に、本発明において採用する成膜技術はクリーニング方法にも適用できる。その場合酸化物あるいは有機物や重金属などのクリーニングに使用することもできる。
【0061】
基体102を酸化表面処理する場合の処理用ガス導入口106を介して導入する酸化性ガスとしては、O2、O3、H2O、NO、N2O、NO2などが挙げられる。また、基体102を窒化表面処理する場合の処理用ガス導入口106を介して導入する窒化性ガスとしては、N2、NH3、N24、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)などが挙げられる。
【0062】
基体102表面の有機物をクリーニングする場合、またはフォトレジストなど基体102表面上の有機成分をアッシング除去する場合の処理用ガス導入口106から導入するクリーニング/アッシング用ガスとしては、O2、O3、H2O、H2、NO、N2O、NO2などが挙げられる。また、基体102表面の無機物をクリーニングする場合の処理用ガス導入口106から導入するクリーニング用ガスとしては、F2、CF4、CH22、C26、C48、CF2Cl2、SF6、NF3などが挙げられる。
【0063】
前述した基体102の各種薄膜の成膜、クリーニング、フォトレジスト等のアッシングを半導体素子、液晶素子、発光素子などの電子部品の作製に適用することにより、信頼性の高い高品質の電子部品を容易かつ確実に作製することができる。
【0064】
−プラズマ処理装置例−
以下に装置例を挙げて本発明のマイクロ波プラズマ処理装置をより具体的に説明するが、本発明はこれら装置例に限定されるものではない。
【0065】
(装置例1)
図2は、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の装置例1を示す模式図であり、 図2(a)にその概略断面図、図2(b)にその上面図、図2(c)にそのプラズマ発生機構部の詳細図を示す。装置例1のマイクロ波プラズマ処理装置では、導波路周長/管内波長倍率ngが4、スロット間表面定在波個数nlが3、誘電体が石英(εd:3.8)で構成されているものである。
【0066】
201はプラズマ処理室、202は被処理基体、203は基体202の支持体、204は基体202の温度を調節する手段、205は高周波バイアス印加手段、206は処理用ガス導入手段、207は排気手段、208は排気コンダクタンス調整手段、209はプラズマ処理室201を大気側と分離する誘電体、210は誘電体209を透してマイクロ波をプラズマ処理室201に導入するためのスロット付2層無終端環状導波管、211は2層無終端環状導波管210内の入力側環状導波路、212は2層無終端環状導波管210内の出力側環状導波路、213は入力側環状導波路211の2箇所の導入口からマイクロ波を導入するためのE分岐の2分岐導波管、214は入力側環状導波路211と出力側環状導波路212とを結合する導波路結合スロット、215は出力側スロット、216は出力側スロットから導入され誘電体209表面を伝播する表面波、217は隣接するスロットから導入された表面波216同士の干渉により生じた表面定在波、218は表面定在波217により発生した表面プラズマ、219は表面プラズマの拡散により生じたバルクプラズマである。
【0067】
次に、プラズマの発生及びその処理について以下に説明する。
まず、排気手段207を介してプラズマ処理室201内を真空排気する。
【0068】
続いて、処理用ガス導入手段206を介してプラズマ処理用ガスを所定の流量でプラズマ処理室201内に導入する。
【0069】
続いて、プラズマ処理室201と排気手段207との間に設けられたコンダクタンス調整手段208を調整し、プラズマ処理室201内を所定の圧力に保持する。ここで必要に応じて、高周波バイアス印加手段205を介して被処理基体202にバイアスを印加する。
【0070】
続いて、マイクロ波電源(不図示)より無終端環状導波管210を介してプラズマ処理室201内に所望の電力を供給する。この際、無終端環状導波管210内に導入されたマイクロ波は、E分岐の2分岐導波管213で2分配されて入力側環状導波路211に2箇所から導入され、入力側環状導波路211内をそれぞれ伝搬して干渉しあい、管内波長の1/2毎に“腹”をもつ定在波がほぼ均一に生じる。
【0071】
さらに、入力側環状導波路211から導波路結合スロット214を介して出力側環状導波路212に導入されたマイクロ波が干渉しあってほぼ完全に均一な定在波の“腹”を生じる。このとき、出力側環状導波路212に導入されたマイクロ波の一部は、導波路結合スロット214を介して入力側環状導波路211へ反射電力として戻るが、反射電界が充分弱くなるように導波路結合スロット214を配置してあるので、その反射を最小限に抑えることができる。そして、出力スロット214から誘電体209を透してプラズマ処理室201に導入されたマイクロ波は、スロット214近傍にプラズマを生成する。
【0072】
この生成したプラズマの電子密度が、
ec=ε0eω2/e2
[ε0:真空誘電率,me:電子質量,ω:電源角周波数,e:電子電荷]
で表されるカットオフ密度nec(電源周波数2.45GHzの場合、7×1010cm-3)を超えると、マイクロ波はプラズマ中を伝搬できなくなり、さらに電子密度が増加し、
es=(1+εd)ε0eω2/e2
[εd:誘電体窓比誘電率]
で表される真正表面波モードの閾値密度nes(誘電体209が石英窓[εd:3.8]の場合は3.4×1011cm-3)を超え、
δ=C/ωp=C(ε0e/e2e1/2=(2/ωμ0σ)1/2
[C:光速,ωp:電子プラズマ角周波数,μ0:真空透磁率,σ:プラズマ導電率]
で表される表皮厚δが十分薄くなる(例えば、電子密度が1×1012cm-3以上になると、表皮厚は10mm以下になる)と、マイクロ波は誘電体209の表面を表面波216として伝搬する。
【0073】
また、隣接する出力スロット215から導入された表面波216同士が干渉し、
λs=λw{1−(ε0eω2/e2e1/2
[λw:完全導体間誘電体窓内マイクロ波波長]
で表される表面波216の波長λsの1/2毎に表面定在波217の腹を生じ、プラズマ処理室201にしみ出したこの表面定在波217によって電子が加速され表面プラズマ218が生じる。更に、表面プラズマ218の拡散によりバルクプラズマ219が生じる。
【0074】
このようにして生成する表面波干渉プラズマ(SIP:Surface-wave Interfered Plasma)は、表面プラズマ218とバルクプラズマ219の2層構造を有する。この時に処理用ガス導入手段206を介して処理用ガスをプラズマ処理室201内に導入しておくと、発生した高密度プラズマにより処理用ガスが励起され、支持体203上に載置された被処理基体202の表面を処理する。
【0075】
ここで石英からなる誘電体209は、直径378mm、厚さ16mmの無水合成石英で形成されている。
【0076】
2層無終端環状導波管210の材質は、マイクロ波の伝搬損失を抑えるため、すべてAlを用いている。2層無終端環状導波管内の入力側環状導波路211は、断面寸法が27mm×96mmであって、中心径が202.2mm(導波路周長が管内波長の4倍)である。出力側環状導波路212は、断面寸法が27mm×80.4mmであって、中心径が240mm(導波路周長が管内波長[188.5mm]の4倍)である。導波路結合スロット214は、入力側環状導波路211と出力側環状導波路212との重なり部分に入力側環状導波路211の中心径と等しい202.2mmの位置に40mm×4mmの寸法で8個放射状に形成されている。出力スロット215は中心径が出力側環状導波管212と同一の240mmの位置に48×4mmの寸法でやはり8個放射状に形成されている。
【0077】
E分岐の2分岐導波管213には、4Eチューナ、方向性結合器、アイソレータ、2.45GHzの周波数を持つマイクロ波電源(不図示)が順に接続されている。
【0078】
図2に示したマイクロ波プラズマ処理装置を使用して、Ar流量500sccm、圧力10mTorr、マイクロ波パワー3.0kWの条件でプラズマを発生させ、得られたプラズマの計測を行った。プラズマ計測は、シングルプローブ法により以下のようにして行った。
【0079】
プローブに印加する電圧を−10から+30Vの範囲で変化させ、プローブに流れる電流をI−V測定器により測定し、得られたI−V曲線からラングミュアらの方法により電子密度、電子温度、プラズマ電位を算出した。その結果、電子密度は、圧力10mTorrの場合2.1x1012/cm3±2.9%(φ300面内)であり、均一で高電子密度の安定したプラズマが形成されていることが確認された。
【0080】
(装置例2)
図3は、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の装置例2を示す模式図であり、 図3(a)にその概略断面図、図3(b)にその上面図、図3(c)にそのプラズマ発生機構部の詳細図を示す。装置例2のマイクロ波プラズマ処理装置では、導波路周長/管内波長倍率ngが3、スロット間表面定在波個数nlが3、誘電体が石英(εd:3.8)で構成されているものである。
【0081】
301はプラズマ処理室、302は被処理基体、303は基体302の支持体、304は基体302の温度を調節する手段、305は高周波バイアス印加手段、306は処理用ガス導入手段、307は排気手段、308は排気コンダクタンス調整手段、309はプラズマ処理室301を大気側と分離する誘電体、310は誘電体309を透してマイクロ波をプラズマ処理室301に導入するためのスロット付2層無終端環状導波管、311は2層無終端環状導波管310内の入力側環状導波路、312は2層無終端環状導波管310内の出力側環状導波路、313は入力側環状導波路311の2箇所の導入口からマイクロ波を導入するためのH分岐の2分岐導波管、314は入力側環状導波路311と出力側環状導波路312とを結合する導波路結合スロット、315は出力側スロット、316は出力側スロットから導入され誘電体309表面を伝播する表面波、317は隣接するスロットから導入された表面波316同士の干渉により生じた表面定在波、318は表面定在波317により発生した表面プラズマ、319は表面プラズマの拡散により生じたバルクプラズマである。
【0082】
次に、プラズマの発生及びその処理について以下に説明する。
まず、排気手段307を介してプラズマ処理室301内を真空排気する。
【0083】
続いて、処理用ガス導入手段306を介してプラズマ処理用ガスを所定の流量でプラズマ処理室301内に導入する。
【0084】
続いて、プラズマ処理室301と排気手段307との間に設けられたコンダクタンス調整手段308を調整し、プラズマ処理室301内を所定の圧力に保持する。ここで必要に応じて、高周波バイアス印加手段305を介して被処理基体302にバイアスを印加する。
【0085】
続いて、マイクロ波電源(不図示)より無終端環状導波管310を介してプラズマ処理室301内に所望の電力を供給する。この際、無終端環状導波管310内に導入されたマイクロ波は、H分岐の2分岐導波管313で2分配されて入力側環状導波路311に2箇所から導入され、入力側環状導波路311内をそれぞれ伝搬して干渉しあい、管内波長の1/2毎に“腹”をもつ定在波がほぼ均一に生じる。
【0086】
さらに、入力側環状導波路311から導波路結合スロット314を介して出力側環状導波路312に導入されたマイクロ波が干渉しあってほぼ完全に均一な定在波の“腹”を生じる。このとき、出力側環状導波路312に導入されたマイクロ波の一部は、導波路結合スロット314を介して入力側環状導波路311へ反射電力として戻るが、反射電界が充分弱くなるように導波路結合スロット314を配置してあるので、その反射を最小限に抑えることができる。そして、出力スロット314から誘電体309を透してプラズマ処理室301に導入されたマイクロ波は、スロット314近傍にプラズマを生成する。
【0087】
この生成したプラズマの電子密度が、
ec=ε0eω2/e2
[ε0:真空誘電率,me:電子質量,ω:電源角周波数,e:電子電荷]
で表されるカットオフ密度nec(電源周波数2.45GHzの場合、7×1010cm-3)を超えると、マイクロ波はプラズマ中を伝搬できなくなり、さらに電子密度が増加し、
es=(1+εd)ε0eω2/e2
[εd:誘電体窓比誘電率]
で表される真正表面波モードの閾値密度nes(誘電体309が石英窓[εd:3.8]の場合は3.4×1011cm-3、窒化アルミニウム(AlN)窓[εd:9.8]の場合は7.6×1011cm-3)を超え、
δ=C/ωp=C(ε0e/e2e1/2=(2/ωμ0σ)1/2
[C:光速,ωp:電子プラズマ角周波数,μ0:真空透磁率,σ:プラズマ導電率]
で表される表皮厚δが十分薄くなる(例えば、電子密度が1×1012cm-3以上になると、表皮厚は10mm以下になる)と、マイクロ波は誘電体309の表面を表面波316として伝搬する。
【0088】
また、隣接する出力スロット315から導入された表面波316同士が干渉し、
λs=λw{1−(ε0eω2/e2e1/2
[λw:完全導体間誘電体窓内マイクロ波波長]
で表される表面波316の波長λsの1/2毎に表面定在波317の腹を生じ、プラズマ処理室301にしみ出したこの表面定在波317によって電子が加速され表面プラズマ318が生じる。更に、表面プラズマ318の拡散によりバルクプラズマ319が生じる。
【0089】
このようにして生成する表面波干渉プラズマ(SIP:Surface-wave Interfered Plasma)は、表面プラズマ318とバルクプラズマ319の2層構造を有する。この時に処理用ガス導入手段306を介して処理用ガスをプラズマ処理室301内に導入しておくと、発生した高密度プラズマにより処理用ガスが励起され、支持体303上に載置された被処理基体302の表面を処理する。
【0090】
ここで石英からなる誘電体309は、直径330mm、厚さ16mmの無水合成石英で形成されている。
【0091】
2層無終端環状導波管310の材質は、マイクロ波の伝搬損失を抑えるため、すべてAlを用いている。2層無終端環状導波管内の入力側環状導波路311は、断面寸法が27mm×96mmであって、中心径が151.6mm(導波路周長が管内波長の3倍)である。出力側環状導波路312は、断面寸法が27mm×74mmであって、中心径が208mm(導波路周長が管内波長[217.8mm]の3倍)である。導波路結合スロット314は、入力側環状導波路311と出力側環状導波路312との重なり部分に入力側環状導波路311の中心径と等しい151.6mmの位置に40mm×4mmの寸法で6個放射状に形成されている。出力スロット315は中心径が出力側環状導波管312と同一の208mmの位置に56×4mmの寸法で形成されている。
【0092】
H分岐の2分岐導波管313には、4Eチューナ、方向性結合器、アイソレータ、2.45GHzの周波数を持つマイクロ波電源(不図示)が順に接続されている。
【0093】
図3に示したマイクロ波プラズマ処理装置を使用して、Ar流量500sccm、圧力0.1Torr、マイクロ波パワー3.0kWの条件でプラズマを発生させ、得られたプラズマの計測を行った。プラズマ計測は、シングルプローブ法により以下のようにして行った。
【0094】
プローブに印加する電圧を−10から+30Vの範囲で変化させ、プローブに流れる電流をI−V測定器により測定し、得られたI−V曲線からラングミュアらの方法により電子密度、電子温度、プラズマ電位を算出した。その結果、電子密度は、0.1Torrの場合3.1x1012/cm3±3.9%(φ300面内)であり、均一で高電子密度の安定したプラズマが形成されていることが確認された。
【0095】
(装置例3)
図4は、本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の装置例3を示す模式図であり、 図4(a)にその概略断面図、図4(b)にその上面図、図4(c)にそのプラズマ発生機構部の詳細図を示す。装置例3のマイクロ波プラズマ処理装置では、導波路周長/管内波長倍率ngが3、スロット間表面定在波個数nlが5、誘電体409が窒化アルミニウム(AlN)(εd:9.8)で構成されているものである。
【0096】
401はプラズマ処理室、402は被処理基体、403は基体402の支持体、404は基体402の温度を調節する手段、405は高周波バイアス印加手段、406は処理用ガス導入手段、407は排気手段、408は排気コンダクタンス調整手段、409はプラズマ処理室401を大気側と分離する誘電体、410は誘電体409を透してマイクロ波をプラズマ処理室401に導入するためのスロット付2層無終端環状導波管、411は2層無終端環状導波管410内の入力側環状導波路、412は2層無終端環状導波管410内の出力側環状導波路、413は入力側環状導波路411の2箇所の導入口からマイクロ波を導入するためのH分岐の2分岐導波管、414は入力側環状導波路411と出力側環状導波路412とを結合する導波路結合スロット、415は出力側スロット、416は出力側スロットから導入され誘電体409表面を伝播する表面波、417は隣接するスロットから導入された表面波416同士の干渉により生じた表面定在波、418は表面定在波417により発生した表面プラズマ、419は表面プラズマの拡散により生じたバルクプラズマである。
【0097】
次に、プラズマの発生及びその処理について以下に説明する。
まず、排気手段407を介してプラズマ処理室401内を真空排気する。
【0098】
続いて、処理用ガス導入手段406を介してプラズマ処理用ガスを所定の流量でプラズマ処理室401内に導入する。
【0099】
続いて、プラズマ処理室401と排気手段407との間に設けられたコンダクタンス調整手段408を調整し、プラズマ処理室401内を所定の圧力に保持する。ここで必要に応じて、高周波バイアス印加手段405を介して被処理基体402にバイアスを印加する。
【0100】
続いて、マイクロ波電源(不図示)より無終端環状導波管410を介してプラズマ処理室401内に所望の電力を供給する。この際、無終端環状導波管410内に導入されたマイクロ波は、H分岐の2分岐導波管413で2分配されて入力側環状導波路411に2箇所から導入され、入力側環状導波路411内をそれぞれ伝搬して干渉しあい、管内波長の1/2毎に“腹”をもつ定在波がほぼ均一に生じる。
【0101】
さらに、入力側環状導波路411から導波路結合スロット414を介して出力側環状導波路412に導入されたマイクロ波が干渉しあってほぼ完全に均一な定在波の“腹”を生じる。このとき、出力側環状導波路412に導入されたマイクロ波の一部は、導波路結合スロット414を介して入力側環状導波路411へ反射電力として戻るが、反射電界が充分弱くなるように導波路結合スロット414を配置してあるので、その反射を最小限に抑えることができる。そして、出力スロット414から誘電体409を透してプラズマ処理室401に導入されたマイクロ波は、スロット414近傍にプラズマを生成する。
【0102】
この生成したプラズマの電子密度が、
ec=ε0eω2/e2
[ε0:真空誘電率,me:電子質量,ω:電源角周波数,e:電子電荷]
で表されるカットオフ密度nec(電源周波数2.45GHzの場合、7×1010cm-3)を超えると、マイクロ波はプラズマ中を伝搬できなくなり、さらに電子密度が増加し、
es=(1+εd)ε0eω2/e2
[εd:誘電体窓比誘電率]
で表される真正表面波モードの閾値密度nes(誘電体409が窒化アルミニウム(AlN)窓[εd:9.8]の場合は7.6×1011cm-3)を超え、
δ=C/ωp=C(ε0e/e2e1/2=(2/ωμ0σ)1/2
[C:光速,ωp:電子プラズマ角周波数,μ0:真空透磁率,σ:プラズマ導電率]
で表される表皮厚δが十分薄くなる(例えば、電子密度が1×1012cm-3以上になると、表皮厚は10mm以下になる)と、マイクロ波は誘電体409の表面を表面波416として伝搬する。
【0103】
また、隣接する出力スロット415から導入された表面波416同士が干渉し、
λs=λw{1−(ε0eω2/e2e1/2
[λw:完全導体間誘電体窓内マイクロ波波長]
で表される表面波416の波長λsの1/2毎に表面定在波417の腹を生じ、プラズマ処理室401にしみ出したこの表面定在波417によって電子が加速され表面プラズマ418が生じる。更に、表面プラズマ418の拡散によりバルクプラズマ419が生じる。
【0104】
このようにして生成する表面波干渉プラズマ(SIP:Surface-wave Interfered Plasma)は、表面プラズマ418とバルクプラズマ419の2層構造を有する。この時に処理用ガス導入手段406を介して処理用ガスをプラズマ処理室401内に導入しておくと、発生した高密度プラズマにより処理用ガスが励起され、支持体403上に載置された被処理基体402の表面を処理する。
【0105】
ここで窒化アルミニウム(AlN)からなる誘電体409は、直径320mm、厚さ10mmのイットリア助剤入り高熱伝導型で形成されている。
【0106】
2層無終端環状導波管410の材質は、マイクロ波の伝搬損失を抑えるため、すべてAlを用いている。2層無終端環状導波管内の入力側環状導波路411は、断面寸法が27mm×96mmであって、中心径が151.6mm(導波路周長が管内波長の3倍)である。出力側環状導波路412は、断面寸法が27mm×73mmであって、中心径が214mm(導波路周長が管内波長[224.1mm]の3倍)である。導波路結合スロット414は、入力側環状導波路411と出力側環状導波路412との重なり部分に入力側環状導波路411と等しい中心径151.6mmの位置に40mm×4mmの寸法で6個放射状に形成されている。出力スロット415は中心径が出力側環状導波管412と同一の214mmの位置に56×4mmの寸法で形成されている。
【0107】
H分岐の2分岐導波管413には、4Eチューナ、方向性結合器、アイソレータ、2.45GHzの周波数を持つマイクロ波電源(不図示)が順に接続されている。
【0108】
図4に示したマイクロ波プラズマ処理装置を使用して、Ar流量500sccm、圧力0.1Torr、マイクロ波パワー3.0kWの条件でプラズマを発生させ、得られたプラズマの計測を行った。プラズマ計測は、シングルプローブ法により以下のようにして行った。
【0109】
プローブに印加する電圧を−10から+30Vの範囲で変化させ、プローブに流れる電流をI−V測定器により測定し、得られたI−V曲線からラングミュアらの方法により電子密度、電子温度、プラズマ電位を算出した。その結果、電子密度は、0.1Torrの場合1.7x1012/cm3±3.2%(φ300面内)であり、均一で高電子密度の安定したプラズマが形成されていることが確認された。
【0110】
−プラズマ処理方法例−
以下に方法例を挙げて本発明のプラズマ処理方法をより具体的に説明するが、本発明はこれら方法例に限定されるものではない。
【0111】
(プラズマ処理方法例1)
図3のマイクロ波プラズマ処理装置を使用したプラズマ処理方法例1を説明する。プラズマ処理方法例1は、フォトレジストのアッシング処理を行ったものである。被処理基体302としては、層間SiO2膜をエッチングし、ビアホールを形成した直後のシリコン基板(φ8インチ)を使用している。
【0112】
まず、シリコン基板302を基体支持体303上に設置し、温度調節手段304を介してシリコン基板302を250℃に加熱した後、排気手段307を介してプラズマ処理室301内を真空排気して、10-5Torrまで減圧させる。
【0113】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口306を介してプラズマ処理室301内に1.5slmの流量で酸素ガスを導入する。
【0114】
続いて、プラズマ処理室301と排気手段307との間に設けられたコンダクタンスバルブ308を調整し、プラズマ処理室301内を1Torrに保持する。
【0115】
続いて、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管310を介してプラズマ処理室301内に1.5kWの電力を供給する。
【0116】
かくして、プラズマ処理室301内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口306を介して導入された酸素ガスは、プラズマ処理室301内で励起、分解、反応して酸素ラジカルとなり、シリコン基板の被処理基体302の方向に送られて、シリコン基板302上のフォトレジストを酸化する。これにより、フォトレジストを気化し除去することができる。
【0117】
実際にアッシングを行って、アッシング速度と基板表面電荷密度などについて評価した。この評価により得られたアッシング速度及び均一性は、5.6μm/min±4.2%と極めて良好で、表面電荷密度も−1.3×1011/cm2と充分低い値を示している。
【0118】
(プラズマ処理方法例2)
次に、図4のマイクロ波プラズマ処理装置を使用したプラズマ処理方法例2を説明する。プラズマ処理方法例2も、プラズマ処理方法例1と同様にフォトレジストのアッシング処理を行ったものである。被処理基体402としては、濃度51015cm-2の高濃度インプラ後のフォトレジストが表面硬化したシリコン基板(φ8インチ)を使用している。
【0119】
まず、シリコン基板402を基体支持体403上に設置した後、排気手段407を介してプラズマ処理室401内を真空排気して、圧力10-5Torrまで減圧させる。
【0120】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口406を介してプラズマ処理室401内に酸素ガスを1slm、CF4を10sccmの流量で導入する。
【0121】
続いて、プラズマ処理室401と排気手段407との間に設けられたコンダクタンスバルブ408を調整し、プラズマ処理室401を0.6Torrに保持する。
【0122】
続いて、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管410を介してプラズマ処理室401内に1.5kWの電力を供給する。
【0123】
かくして、プラズマ処理室401内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口406を介して導入されたCF4添加酸素ガスは、プラズマ処理室401内で励起、分解、反応して弗素ラジカルを含む酸素ラジカルとなり、シリコン基板402の方向に送られて、基板402上のフォトレジストを酸化する。これにより、フォトレジストを気化し除去することができる。
【0124】
実際にアッシングを行って、アッシング速度と基板表面電荷密度などについて評価した。この評価により得られたアッシング速度及び均一性は、3.1μm/min±4.4%と極めて大きく、表面電荷密度も−1.7×1011/cm2と充分低い値を示している。
【0125】
(プラズマ処理方法例3)
次に、図3のマイクロ波プラズマ処理装置を使用したプラズマ処理方法例3を説明する。プラズマ処理方法例3は、半導体素子保護用窒化シリコン膜の形成を行ったものである。被処理基体302としては、Al配線パターン(ラインアンドスペース0.5μm)が形成された層間SiO2膜付きP型単結晶シリコン基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用している。
【0126】
まず、シリコン基板302を基体支持体303上に設置した後、排気手段307を介してプラズマ処理室301内を真空排気して、圧力10-7Torrまで減圧させる。
【0127】
続いて、基体温度調節手段204であるヒータに通電して、シリコン基板302を300℃に加熱し、シリコン基板302をこの温度に保持する。
【0128】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口306を介してプラズマ処理室301内に窒素ガスを600sccmの流量で、また、モノシランガスを200sccmの流量で導入する。
【0129】
続いて、プラズマ処理室301と排気手段307との間に設けられたコンダクタンスバルブ308を調整し、プラズマ処理室301内を圧力20mTorrに保持する。
【0130】
続いて、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管310を介してプラズマ処理室301内に3.0kWの電力を供給する。
【0131】
かくして、プラズマ処理室301内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口306を介して導入された窒素ガスはプラズマ処理室301内で励起、分解されて窒素ラジカルとなり、シリコン基板302の方向に送られて、モノシランガスと反応し、窒化シリコン膜がシリコン基板302上に1.0μmの厚さで形成される。
【0132】
実際に窒化シリコン膜の成膜を行って、その成膜速度、応力などの膜質について評価した。ここで応力は、成膜前後の基板反り量の変化をレーザ干渉計Zygo(商品名)で測定し求めた。この評価により得られた窒化シリコン膜の成膜速度及び均一性は、510nm/min±3.2%と極めて大きく、膜質も応力1.1×109dyne/cm2(圧縮)、リーク電流1.3×10-10A/cm2、絶縁耐圧9MV/cmの極めて良質な膜であることが確認できた。
【0133】
(プラズマ処理方法例4)
図4のマイクロ波プラズマ処理装置を使用したプラズマ処理方法例4を説明する。プラズマ処理方法例4は、プラスチックレンズ反射防止用の酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜の形成を行ったものである。被処理基体402としては、直径50mmプラスチック凸レンズを使用している。
【0134】
まず、レンズ402を基体支持体403上に設置した後、排気手段407を介してプラズマ処理室401内を真空排気して、圧力10-7Torrまで減圧させる。
【0135】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口406を介してプラズマ処理室401内に窒素ガスを240sccmの流量で、また、モノシランガスを100sccmの流量で導入する。
【0136】
続いて、プラズマ処理室401と排気手段407との間に設けられたコンダクタンスバルブ408を調整し、プラズマ処理室401内を7mTorrに保持する。
【0137】
続いて、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管410を介してプラズマ処理室401内に3.0kWの電力を供給する。
【0138】
かくして、プラズマ処理室401内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口406を介して導入された窒素ガスは、プラズマ処理室401内で励起、分解されて窒素原子などの活性種となり、レンズ402の方向に送られて、モノシランガスと反応し、窒化シリコン膜がレンズ402上に21nmの厚さで形成される。
【0139】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口406を介してプラズマ処理室401内に酸素ガスを200sccmの流量で、また、モノシランガスを100sccmの流量で導入する。
【0140】
続いて、プラズマ処理室401と排気手段407との間に設けられたコンダクタンスバルブ408を調整し、処理室401内を3mTorrに保持する。
【0141】
続いて、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管410を介してプラズマ発生室401内に2.0kWの電力を供給する。
【0142】
かくして、プラズマ処理室401内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口406を介して導入された酸素ガスは、プラズマ処理室401内で励起、分解されて酸素原子などの活性種となり、レンズ402の方向に送られて、モノシランガスと反応し、酸化シリコン膜がレンズ402上に86nmの厚さで形成される。
【0143】
実際に酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜の成膜を行って、その成膜速度、反射特性について評価した。この評価により得られた窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜の成膜速度及び均一性はそれぞれ310nm/min±2.3%、330nm/min±2.5と良好で、膜質も、500nm付近の反射率が0.2%と極めて良好な光学特性であることが確認できた。
【0144】
(プラズマ処理方法例5)
図2のマイクロ波プラズマ処理装置を使用したプラズマ処理方法例5を説明する。プラズマ処理方法例5は、半導体素子層間絶縁用の酸化シリコン膜の形成を行ったものである。被処理基体202としては、最上部にAlパターン(ラインアンドスペース0.5μm)が形成されたP型単結晶シリコン基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用している。
【0145】
まず、シリコン基板202を基体支持体203上に設置した後、排気手段207を介してプラズマ処理室201内を真空排気して、圧力10-7Torrまで減圧させる。
【0146】
続いて、基体温度調節手段204であるヒータに通電して、シリコン基板202を300℃に加熱し、シリコン基板202をこの温度に保持する。
【0147】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口206を介してプラズマ処理室201内に酸素ガスを500sccmの流量で、また、モノシランガスを200sccmの流量で導入する。
【0148】
続いて、プラズマ処理室201と排気手段207との間に設けられたコンダクタンスバルブ208を調整し、プラズマ処理室201内を圧力30mTorrに保持する。
【0149】
続いて、13.56MHzの高周波印加手段205を介して基板支持体202に300Wの電力を印加するとともに、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管210を介してプラズマ処理室201内に2.0kWの電力を供給する。
【0150】
かくして、プラズマ処理室201内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口206を介して導入された酸素ガスはプラズマ処理室201内で励起、分解されて活性種となり、シリコン基板202の方向に送られて、モノシランガスと反応し、酸化シリコン膜がシリコン基板202上に0.8μmの厚さで形成される。この時、イオン種はRFバイアスにより加速されて基板202に入射しパターン上の膜を削り平坦性を向上させる。
【0151】
実際に酸化シリコン膜の成膜を行って、その成膜速度、均一性、絶縁耐圧及び段差被覆性について評価した。段差被覆性は、Al配線パターン上に成膜した酸化シリコン膜の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観測し、ボイドを観測することにより評価した。この評価により得られた酸化シリコン膜の成膜速度及び均一性は250nm/min±2.8%と良好で、膜質も絶縁耐圧8.7MV/cm、ボイドフリーであって良質な膜であることが確認できた。
【0152】
(プラズマ処理方法例6)
図4のマイクロ波プラズマ処理装置を使用したプラズマ処理方法例6を説明する。プラズマ処理方法例6は、半導体素子層間SiO2膜のエッチングを行ったものである。被処理基体402としては、Alパターン(ラインアンドスペース0.18μm)上に1μm厚の層間SiO2膜が形成されたP型単結晶シリコン基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用している。
【0153】
まず、シリコン基板402を基体支持体403上に設置した後、排気手段407を介してプラズマ401内を真空排気して、圧力10-7Torrまで減圧させる。
【0154】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口406を介してプラズマ処理室401内にC48を100sccmの流量で導入する。
【0155】
続いて、プラズマ処理室401と排気手段407との間に設けられたコンダクタンスバルブ408を調整し、プラズマ処理室401内を圧力10mTorrの圧力に保持する。
【0156】
続いて、13.56MHzの高周波バイアス印加手段405を介して基板支持体402に300Wの電力を印加するとともに、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管410を介してプラズマ処理室401内に2.0kWの電力を供給する。
【0157】
かくして、プラズマ処理室401内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口406を介して導入されたC48ガスは、プラズマ処理室401内で励起、分解されて活性種となり、シリコン基板402の方向に送られて、自己バイアスによって加速されたイオンによって層間SiO2膜がエッチングされる。基体温度調節手段404であるクーラによりシリコン基板402温度は80℃程度までしか上昇しない。
【0158】
実際にエッチング処理を行って、そのエッチング速度、選択比及びエッチング形状について評価した。エッチング形状は、エッチングされた酸化シリコン膜の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観測して評価した。この評価により得られたエッチング速度及び均一性と対PR選択比は440nm/min±4.2%、12と良好で、エッチング形状もほぼ垂直で、マイクロローディング効果も少ないことが確認できた。
【0159】
(プラズマ処理方法例7)
図2のマイクロ波プラズマ処理装置を使用したプラズマ処理方法例7を説明する。プラズマ処理方法例7は、半導体素子層間絶縁用ポリアリールエーテル(PAE)膜のエッチングを行ったものである。被処理基体202としては、0.5μm厚のPAE膜上にハードマスクとして0.13μmSiO2膜パターンが0.1μm厚形成されたP型単結晶シリコン基板(面方位〈100〉、抵抗率10Ωcm)を使用している。
【0160】
まず、シリコン基板202を基体支持体203上に設置し、基体温度調節手段204であるクーラにより基板温度を0℃に冷却した後、排気手段207を介してプラズマ201内を真空排気して、圧力10-7Torrまで減圧させる。
【0161】
続いて、プラズマ処理用ガス導入口206を介してプラズマ処理室201内にNH3を200sccmの流量で導入する。
【0162】
続いて、プラズマ処理室201と排気手段207との間に設けられたコンダクタンスバルブ208を調整し、プラズマ処理室201内を圧力10mTorrの保持する。
【0163】
続いて、2MHzの高周波印加手段205を介して基板支持体202に300Wの電力を印加するとともに、2.45GHzのマイクロ波電源(不図示)から無終端環状導波管210を介してプラズマ処理室201内に2.0kWの電力を供給する。
【0164】
かくして、プラズマ処理室201内にプラズマを発生させることができる。この際、プラズマ処理用ガス導入口206を介して導入されたNH3ガスはプラズマ処理室201内で励起、分解されて活性種となり、シリコン基板202の方向に送られて、自己バイアスによって加速されたイオンによってPAE膜がエッチングされる。
【0165】
実際にエッチング処理を行って、そのエッチング速度、選択比及びエッチング形状について評価した。エッチング形状は、エッチングされた酸化シリコン膜の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観測して評価した。この評価により得られたエッチング速度及び均一性と対SiO2選択比は460nm/min±3.7%、10と良好で、エッチング形状もほぼ垂直で、マイクロローディング効果も少ないことが確認できた。
【0166】
【発明の効果】
本発明によれば、スロットを有する2層構造の無終端環状導波路を備えるマイクロ波導入手段にマイクロ波を導入することにより、1層構造の無終端環状導波路の場合に比して、無終端環状導波路の周方向に発生する定在波をより均一にすることができる。これにより、プラズマ処理室に均一なマイクロ波を供給することができるようになり、高品質なマイクロ波プラズマ処理装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置の模式図である。
【図2】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の装置例1を示す模式図である。
【図3】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の装置例2を示す模式図である。
【図4】本発明のマイクロ波プラズマ処理装置の装置例3を示す模式図である。
【図5】従来例のマイクロ波プラズマ処理装置の模式図である。
【符号の説明】
101、201、301、401、501 プラズマ処理室
102、202、302、402、502 被処理基体
103、203、303、403、503 基体支持体
104、204、304、404、504 基体温度調節手段
105、205、305、405、505 高周波バイアス印加手段
106、206、306、406、506 処理用ガス導入手段
107、207、307、407、507 排気手段
108、208、308、408、508 コンダクタンス調節手段
109、209、309、409、509 誘電体
110、210、310、410、510 無終端環状導波管
111、211、311、411 入力側環状導波路
112、212、312、412 出力側環状導波路
512 無終端環状導波路
113、213、313、413 2分岐導波管
513 導入部E分岐
114、214、314、414 導波路結合スロット
115、215、315、415 出力スロット
515 スロット
116、216、316、416、516 表面波
117、217、317、417、517 表面定在波
118,218,318,418,518 表面プラズマ
119,219,319,419,519 バルクプラズマ

Claims (5)

  1. プラズマ処理室と、
    前記プラズマ処理室内に設置される被処理基体を支持する基体支持手段と、
    前記プラズマ処理室内にガスを導入するガス導入手段と、
    前記プラズマ処理室内を排気する排気手段と、
    前記プラズマ処理室にマイクロ波を導入するマイクロ波導入手段とを含み、
    前記マイクロ波導入手段は、
    H面に所定の間隔で穿孔されて設けられたスロットを有し、入力側無終端環状導波路と出力側無終端環状導波路との2層の積層構造で形成され、
    前記入力側無終端環状導波路と前記出力側無終端環状導波路との間に設けられた導波路結合スロットと、
    前記出力側無終端環状導波路と前記プラズマ処理室との間に設けられた放射状もしくは円弧状の出力側スロットとを備えており、
    前記導波路結合スロットの中心半径が前記入力側無終端環状導波路の中心半径と等しいことを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置。
  2. 前記入力側無終端環状導波路の1周長に対する前記入力側無終端環状導波路内のマイクロ波長の倍率が奇数の場合はH分岐を用い、偶数の場合はE分岐を用いてマイクロ波を2分配し、前記入力側無終端環状導波路に180度間隔で2個設けられた導入口から前記2分配したマイクロ波を導入することを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  3. 前記入力側無終端環状導波路の内断面は、前記入力側無終端環状導波路にマイクロ波を導入する為の矩形導波管の内断面と同一寸法であることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  4. 前記出力側無終端環状導波路の中心半径rg1が前記出力側スロットの中心半径と等しく、さらに、隣接する出力側スロット間に励起される表面定在波の腹の数をn1、表面波の波長をλs、前記出力側無終端環状導波路の1周長に対する前記出力側無終端環状導波路内のマイクロ波長の倍率をngとすると、
    g1=n1λs/[2tan[(π/2ng)][1+cos(π/ng)]]
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  5. 前記出力側スロットの長さls1は、前記出力側無終端環状導波路内のマイクロ波長をλg1とすると、
    s1=λg1/4
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
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