JP4217249B2 - 屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造 - Google Patents

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本発明は、鋼製の母屋桁に屋根材(例えば折板屋根材や石綿スレート屋根材)を架設して成る既設屋根の下面を天井で隠蔽するようにした屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造に関する。
例えば、既設の石綿スレート屋根の上面を隠蔽してアスベストの封じ込めを行うようにした石綿スレート屋根の改修工法としては、特許文献1のように、鋼製の母屋桁に架設した石綿スレート屋根材を、当該母屋桁に下部を係止させたフックボルトとそれに螺合するナットとで固定した既存の石綿スレート屋根はそのままで、その上に、金属折板屋根を被せて施工する石綿スレート屋根の改修工法が既に確立している。
この工法は、既存石綿スレート屋根を撤去して、新たにノンアスベストスレートで仕上げる葺き替え工法に比べると、撤去時のアスベスト飛散、廃棄物処理など多くの面で優れており、また既存石綿スレート屋根の表面の汚れや劣化物を除去(高圧洗浄)して塗装で仕上げる塗装工法に比べると、耐用年数(アスベスト封じ込めの期間)において遥かに優れている。
しかし、この工法を石綿スレート屋根の下面が天井で覆われていない既存建屋に採用した場合、石綿スレート屋根の下面側についての何らかのアスベスト対策が必要となる。この対策としては、天井を構築することが最も有効であり、塗膜厚が薄くてアスベスト封じ込め期間が短い塗装工法よりも現実的であると考えられている。
しかしながら、石綿スレート屋根の下面が天井で覆われていない既存建屋に天井を構築するにあたって、例えば、特許文献2,3に見られるような一般的な工法によって天井を施工すると、次のような問題点を招来することになる。
第一に、石綿スレート屋根材を支持する母屋桁に吊りボルトを介して吊下げ支持された野縁受けと、それらに直交状態に取り付けた野縁とで水平な天井下地を構成し、この天井下地に天井材を取り付けて、水平な天井を構築することになるから、排水勾配の付いた石綿スレート屋根と水平な天井との間に広い天井裏空間が形成される分、建屋内の利用可能な空間が狭められることになる。
第二に、既存の石綿スレート屋根の上に金属折板屋根を被せて施工することによって屋根の荷重が増大しているところに、野縁受けと野縁からなる天井下地の重量が付加されることになり、大掛かりな構造補強が必要になる。
第三に、天井材又は天井材保持金具を野縁にビス止めすることになるので、現場でのドリルによるビス孔の加工が必要であり、ビス孔加工時の振動により粉塵が発生するので、粉塵中のアスベストの有無(アスベスト飛散)が問題となる。
このような問題点を踏まえて、本発明者は、鋼製の母屋桁に架設した屋根材を、当該母屋桁に下部を係止させたフックボルトとそれに螺合するナットとで固定した既設の屋根の下面を天井で隠蔽するにあたり、野縁受けと野縁からなる天井下地を不要にすると共に、母屋桁等に対するビス孔の加工を不要にして、ビス孔加工やその振動に起因する粉塵の発生やビス孔の加工による強度低下の心配をなくし、しかも、既存建屋内の利用可能な空間をさほど狭めることなく天井を容易かつ短期間に構築できるようにした屋根の改修工法を開発し、特願2006−82928として既に提案している。
この工法は、鋼製の母屋桁に架設した屋根材を、当該母屋桁に下部を係止させたフックボルトとそれに螺合するナットとで固定した既設の屋根の下面を天井で隠蔽する屋根の改修工法であって、前記母屋桁及び/又はフックボルトに係止する吊下げ支持用の係止部と母屋桁の長手方向に開口した天井材保持用の溝部とが形成された複数個の吊り金具と、母屋桁の長手方向に並べて配置され、隣接し合う側縁に互いに嵌合し合う雌雄の嵌合部が形成された複数枚の天井材とを使用し、係止部を母屋桁及び/又はフックボルトに引っ掛けることによって、吊り金具を母屋桁にその長手方向適当間隔おきに吊り下げ支持させ、各吊り金具の溝部に天井材の側縁を挿入して、既設の屋根に沿って傾斜した天井を構築することを特徴としている。
特許第3484630号公報 特公平6−10381号公報 実公平7−34989号公報
ところで、上述した屋根の改修工法は、天井材として、例えば、幅方向の一側縁に雄型嵌合部が形成され、他側縁にそれに対応する雌型嵌合部が形成されているカラー鋼板製サイディング、カラー鋼板とその片面に積層した断熱材とからなるサイディング、表裏のカラー鋼板とその間に介在された断熱材とからなるサイディング等を使用する場合、それらの横幅(働き幅)や長さが何種類かに限られた規格品であっても、一般部においては、施工上、何の問題もないが、梁鉄骨との取り合い部においては、次のような問題が生じる可能性がある。
即ち、母屋桁は、母屋桁と直交する梁鉄骨や棟と平行な梁鉄骨で支持されているのが普通であるから、梁鉄骨のスパンによっては、横幅が一定のサイディング(天井材)を母屋桁長手方向に割り付けて行くと、梁鉄骨と端部のサイディング(天井材)との間に隙間が生じることがある。また、長さが限られた規格品サイディング(天井材)では、棟と平行な梁鉄骨とサイディング(天井材)の長手方向端部との間に隙間が生じることがある。
本発明は、梁鉄骨との取り合い部におけるこのような問題点を解決したものであり、天井材として、例えば、幅方向の一側縁に雄型嵌合部が形成され、他側縁にそれに対応する雌型嵌合部が形成されているカラー鋼板製サイディング、カラー鋼板とその片面に積層した断熱材とからなるサイディング、表裏のカラー鋼板とその間に介在された断熱材とからなるサイディング等を使用しても、母屋桁を支持する梁鉄骨と屋根材との間に隙間が生じないようにした施工性の良い屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、鋼製の母屋桁に屋根材を架設して成る既設屋根の下方に、当該既設屋根に沿って傾斜した天井を構築した屋根改修用天井において、母屋桁を支持する梁鉄骨と母屋桁の下部に取り付けられた天井材との間に、天井材の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部が形成された廻り縁を設けて、梁鉄骨と天井材との隙間を廻り縁で閉塞したものである。
具体的には、請求項2に記載の発明による屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造では、鋼製の母屋桁に屋根材を架設して成る既設屋根の下方に、当該既設屋根に沿って傾斜した天井を構築した屋根改修用天井において、母屋桁を支持するH型鋼製の梁鉄骨の上フランジ部と母屋桁の下部に取り付けられた天井材との間に、上フランジ部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部と、天井材の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部とが形成された廻り縁を設け、梁鉄骨の上フランジ部と天井材との隙間を廻り縁で閉塞している。
請求項3に記載の発明による屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造では、C型鋼製の母屋桁に屋根材を架設して成る既設屋根の下方に、当該既設屋根に沿って傾斜した天井を構築した屋根改修用天井において、母屋桁を支持するH型鋼製の梁鉄骨の上フランジ部と母屋桁の下部に取り付けられた天井材との間に、天井材の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部が形成された廻り縁を、母屋桁の下側リップと係合する係止部を介して母屋桁に吊下げ支持された状態に設け、梁鉄骨の上フランジ部と天井材との隙間を廻り縁で閉塞している。
尚、請求項3に記載の発明において、係止部としては、廻り縁に一体的に連設したものであってもよく(請求項4)、廻り縁に対して着脱可能な金具に設けたものであってよい(請求項5)。
上記の構成によれば、廻り縁に天井材の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部が形成されているので、母屋桁を支持する梁鉄骨と天井材の端部との間に隙間が生じるような場合であっても、嵌合部に対する天井材端部の差込み量を調整することで、上記の隙間を無くすことができる。
請求項2に記載の発明の構成によれば、棟と平行なH型鋼製の梁鉄骨の上フランジ部と母屋桁の下部に取り付けられた天井材の長手方向端部との隙間を閉塞できる。しかも、廻り縁に形成された一方の嵌合部を上フランジ部に差し込み、他方の嵌合部に天井材の端部を差し込むという溶接やビス止めが不要な単純な作業によって施工できる。
請求項3に記載の発明の構成によれば、母屋桁と直交するH型鋼製の梁鉄骨の上フランジ部と母屋桁の下部に取り付けられた天井材の側縁との隙間を閉塞できる。しかも、廻り縁に形成された嵌合部に天井材の側縁を差し込み、係止部をC型鋼製の母屋桁の下側リップに係合させるという溶接やビス止めが不要な単純な作業によって施工できる。
このように、本発明によれば、溶接やビス止めが不要な単純な作業によって、梁鉄骨と天井材との隙間を閉塞できるので、例えば、既設の石綿スレート屋根の上面を折版屋根で隠蔽してアスベストの封じ込めを行う前に、既設の石綿スレート屋根の下面を容易かつ迅速に天井で隙間なく覆うことができ、従って、折版屋根の施工時における屋内側へのアスベスト飛散を防止できることになり、アスベスト対策として極めて有効である。
図1〜図4は、既存の石綿スレート屋根Aはそのままで、その上に、金属折板屋根Bを被せて施工した既存建屋を対象にして、金属折板屋根Bの施工に先立って既存の石綿スレート屋根Aの下面を屋根改修用天井Cで隠蔽した例を示す。石綿スレート屋根Aは、図5に示すように、C型鋼(リップ溝形鋼)よりなる母屋桁1に架設した断面波形の石綿スレート製屋根材2を、当該母屋桁1の上側リップ部分1aに下部を係止させたフックボルト3とそれに螺合するナット4とで固定して構成されている。金属折板屋根Bは、例えば、フックボルト3の上端に螺着した長ナット5によってサドル部材6を石綿スレート製屋根材2の山部に固定し、サドル部材6にビス止めした通し母屋7に折板屋根材8をボルト9で固定することによって施工される。10は棟と平行なH型鋼製の梁鉄骨、11はそれと直角な、つまり、母屋桁1と直交するH型鋼製の梁鉄骨であり、母屋桁1はこれらの梁鉄骨10,11によって支持されている。
そして、前記石綿スレート屋根Aの下面を屋根改修用の天井Cで隠蔽して、アスベストの屋内からの封じ込めを行うにあたり、前記母屋桁1の下側リップ部分1bに係止する吊下げ支持用の係止部12と母屋桁1の長手方向に開口した天井材保持用の溝部13とが形成された複数個の吊り金具14と、母屋桁1の長手方向に並べて配置され、隣接し合う側縁に互いに嵌合し合う雌雄の嵌合部15a,15bが形成された複数枚の天井材16とを使用し、係止部12を母屋桁1の下側リップ部分1bに引っ掛けることによって、吊り金具14を母屋桁1にその長手方向適当間隔おきに吊り下げ支持させ、各吊り金具14の溝部13に天井材16側縁の嵌合部15a,15bを挿入して、石綿スレート屋根Aに沿って傾斜した天井Cを構築している。
天井材16を母屋桁1に吊り金具14で取り付けていく作業は、図2において、左側から右側へと順次一枚ずつ行われるもので、母屋桁1に引っ掛けた吊り金具14の溝部13に天井材16の一側縁の嵌合部15aを挿入し、次の天井材16の他側縁の嵌合部15bを、前記溝部13に先行して挿入されている嵌合部15aに嵌合させた後、一側縁の嵌合部15aを次の吊り金具14の溝部13に挿入するといった手順により、天井材16を幅方向に一枚ずつ連結していくことによって行われる。この場合、吊り金具14は、係止部12を母屋桁1の下側リップ部分1bに引っ掛けた状態にあり、母屋桁1の長手方向にスライド自在であるから、吊り金具14の溝部13に天井材16の一側縁の嵌合部15aを挿入する作業を容易に行うことができる。
この実施形態は、このような屋根改修用天井Cにおける梁鉄骨10,11と天井材16の納まりを次の構造とした点に特徴がある。即ち、棟と平行なH型鋼製の梁鉄骨10と天井材16の水上側及び水下側の端部との納まり構造に関しては、図3〜図5に示すように、梁鉄骨10の上フランジ部10aと母屋桁1の下部に取り付けられた天井材16との間に、上フランジ部10aを面内方向スライド自在に差し込む嵌合部aと天井材16の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部bとが両側に形成された廻り縁17A,17Bを設け、梁鉄骨10の上フランジ部10aと天井材16との隙間を廻り縁17A,17Bで閉塞してある。
この場合、上フランジ部10aと天井材16の隙間の幅に多少のバラツキがあっても、廻り縁17A,17Bには天井材16の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部bが設けられているため、天井材16端部の差込み量を調整することによって隙間の幅のバラツキを吸収でき、隙間を閉塞できるのである。
施工の手順としては、嵌合部aを上フランジ部10aに嵌着することによって、廻り縁17A,17Bを上フランジ部10aに支持させ、しかる後、嵌合部bに天井材16の端部を挿入してもよく、これとは逆に、先ず嵌合部bを天井材16の端部に嵌着し、しかる後、嵌合部aを上フランジ部10aに嵌着して、廻り縁17A,17Bを上フランジ部10aに支持させるようにしてもよい。
廻り縁17A,17Bは、1枚物の鉄板の折曲げ加工によって製造されたもので、図4、図5、図9に示すように、上板部18の一側縁に、下方へ二枚重ねの状態に折り返した板部19と、その先端から下方へ前記上フランジ部10aの厚み程度の間隔をあけて折り返した板部20とを有し、板部19,20間に前記嵌合部aを構成してある。板部20の先端には、上フランジ部10aを差し込む際のガイドとなる折曲片21が設けられている。また、上板部18の他側縁には、下方へ二枚重ねの状態に折り返した板部22と、その先端から下方へ前記天井材16の厚み以上の間隔をあけて折り返した板部23とを有し、板部22,23間に前記嵌合部bを構成してある。板部23の先端には、天井材16を差し込む際のガイドとなる折曲片24が設けられている。
廻り縁17A,17Bのうち、棟から離れた位置にある梁鉄骨10と天井材16との隙間を閉塞する廻り縁17Bについては、上板部18をフラットに形成してあるが、棟の梁鉄骨10と天井材16との隙間を閉塞する廻り縁17Aについては、図4に示すように、上板部18が幅方向中央部において屋根の排水勾配に合致する角度に屈曲されている。
棟と直角な、つまり、母屋桁1と直交するH型鋼製の梁鉄骨11と天井材16の側縁(幅方向端部)との納まり構造に関しては、図2、図6に示すように、母屋桁1を支持するH型鋼製の梁鉄骨11の上フランジ部11aと母屋桁1の下部に取り付けられた天井材16との間に、天井材16の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部bが形成された廻り縁17Cを、母屋桁1の下側リップ1bと係合する係止部25を介して母屋桁1に吊下げ支持された状態に設け、梁鉄骨11の上フランジ部11aと天井材16との隙間を廻り縁17Cで閉塞してある。
この廻り縁17Cは、1枚物の鉄板の折曲げ加工によって製造されたもので、図10に示すように、先端を二枚重ねの状態に折り曲げた上板部26と、その幅方向一端から下方へ直角に折れ曲がった板部27と、その下端から直角に折り返された下板部28とで断面コ字状に形成され、上板部26と下板部28間に前記嵌合部bを構成してある。下板部28の先端には、天井材16を差し込む際のガイドとなる折曲片29が設けられている。前記係止部25は、廻り縁17Cに一体的に連設したもので、具体的には、上板部26の上面にリベット止め等の手段によって固着したL型プレートによって形成され、L型プレートの立上がり板部を現場作業により折り曲げて、母屋桁1の下側リップ1bに係合させるように構成されている。図示しないが、係止部25は、上板部26の一部を切り起こして形成してもよい。
図7、図11は、他の実施形態を示す。この実施形態は、廻り縁17Cに対して着脱可能な吊り金具30を利用して廻り縁17Cを母屋桁1に吊下げ支持させるようにした点に特徴がある。吊り金具30は1枚物の鉄板の折曲げ加工によって製造されたもので、図11に示すように、上板部31とその一端から下方に折曲げ連設された下板部32と、上板部31の一側縁から上方へ折曲連設された係止部25とから構成され、上,下板部31,32間に廻り縁17Cの上板部26を差し込む溝部33が形成されている。
この構成によれば、図11に示すように、母屋桁1の下側リップ1bに吊り金具30の係止部25を引っ掛ける一方、廻り縁17Cを梁鉄骨11の上フランジ部11aに当て付けた状態に配置し、この状態で、吊り金具30を下側リップ1bに沿ってスライドさせることにより、図7に示すように、廻り縁17Cの上板部26を吊り金具30の溝部33に差し込んで、廻り縁17Cを母屋桁1に吊下げ支持させることができる。
そして、天井材16の側縁(幅方向端部)を廻り縁17Cの嵌合部bに差し込み、当該天井材16の反対側の側縁(幅方向端部)に、次の天井材16を接続すると共に、吊り金具14を介して母屋桁1に吊下げ支持させ、この作業を図2、図6の左から右へと繰り返した後、図6に示すように、母屋桁1の下側リップ1bに引っ掛けた吊り金具30によって廻り縁17Cを吊下げ支持させると共に、当該廻り縁17Cの嵌合部bに最後の天井材16の端部を差し込んで、梁鉄骨11と天井材16との隙間を無くすことができる。
図8、図12は、他の実施形態を示し、天井材16の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部bが形成された廻り縁17Dを断面Z型に形成した点に特徴がある。この廻り縁17Dは、1枚物の鉄板の折曲げ加工によって製造されたもので、図12に示すように、先端が二枚重ねの状態に折り曲げられた上板部34と、その他端から下方へ直角に折れ曲がった縦板部35と、その下端から逆方向へ直角に折れ曲がった下板部36とを有し、下板部36の上部を前記嵌合部bに構成してある。下板部36の先端には、天井材16を差し込む際のガイドとなる折曲片37が設けられている。係止部25は、廻り縁17Cに一体的に連設したもので、具体的には、上板部34の上面にリベット止め等の手段によって固着したL型プレートによって形成され、L型プレートの立上がり板部を現場作業により折り曲げて、母屋桁1の下側リップ1bに係合させるように構成されているが、上板部34の一部を切り起こして係止部25を形成してもよい。
上記の構成によれば、廻り縁17A,17B,17C,17Dに天井材16の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部bが形成されているので、母屋桁1を支持する梁鉄骨10,11と天井材16の端部との間に隙間が生じるような場合であっても、嵌合部bに対する天井材端部の差込み量を調整することで、上記の隙間を無くすことができる。
しかも、廻り縁17A,17Bに形成された一方の嵌合部aを上フランジ部10aに差し込み、他方の嵌合部bに天井材16の端部を差し込んだり、あるいは、廻り縁17C,17Dに形成された嵌合部bに天井材16の側縁を差し込み、係止部25をC型鋼製の母屋桁1の下側リップ1bに係合させるといった溶接やビス止めが不要な単純な作業によって敏速に施工できる。
このように、溶接やビス止めが不要な単純な作業によって、梁鉄骨10,11と天井材16との隙間を閉塞できるので、例えば、既設の石綿スレート屋根Aの上面を折版屋根Bで隠蔽してアスベストの封じ込めを行う前に、既設の石綿スレート屋根Aの下面を容易かつ迅速に天井Cで隙間なく覆うことができ、従って、折版屋根の施工時における屋内側へのアスベスト飛散を防止できることになり、アスベスト対策として極めて有効である。
尚、廻り縁17A,17B,17C,17Dとしては、アルミの曲げ加工や押出し(引抜き)加工等によって製造したものであってもよい。
本発明に係る屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造を説明する概略斜視図である。 母屋桁と直交方向から見た要部の概略縦断側面図である。 母屋桁の長手方向から見た棟部の概略縦断面正面図である。 要部の縦断正面図である。 要部の縦断正面図である。 要部の縦断側面図である。 他の実施形態を示す要部の縦断側面図である。 他の実施形態を示す要部の縦断側面図である。 廻り縁の斜視図である。 廻り縁の斜視図である。 廻り縁の他の例を示す斜視図である。 廻り縁の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
C 天井
a,b 嵌合部
1 母屋桁
10,11 梁鉄骨
10a,11a 上フランジ部
16 天井材
17A,17B,17C,17D 廻り縁

Claims (5)

  1. 鋼製の母屋桁に屋根材を架設して成る既設屋根の下方に、当該既設屋根に沿って傾斜した天井を構築した屋根改修用天井において、母屋桁を支持する梁鉄骨と母屋桁の下部に取り付けられた天井材との間に、天井材の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部が形成された廻り縁を設けて、梁鉄骨と天井材との隙間を廻り縁で閉塞したことを特徴とする屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造。
  2. 鋼製の母屋桁に屋根材を架設して成る既設屋根の下方に、当該既設屋根に沿って傾斜した天井を構築した屋根改修用天井において、母屋桁を支持するH型鋼製の梁鉄骨の上フランジ部と母屋桁の下部に取り付けられた天井材との間に、上フランジ部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部と、天井材の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部とが形成された廻り縁を設け、梁鉄骨の上フランジ部と天井材との隙間を廻り縁で閉塞したことを特徴とする屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造。
  3. C型鋼製の母屋桁に屋根材を架設して成る既設屋根の下方に、当該既設屋根に沿って傾斜した天井を構築した屋根改修用天井において、母屋桁を支持するH型鋼製の梁鉄骨の上フランジ部と母屋桁の下部に取り付けられた天井材との間に、天井材の端部を面内方向スライド自在に差し込む嵌合部が形成された廻り縁を、母屋桁の下側リップと係合する係止部を介して母屋桁に吊下げ支持された状態に設け、梁鉄骨の上フランジ部と天井材との隙間を廻り縁で閉塞したことを特徴とする屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造。
  4. 係止部が廻り縁に一体的に連設されている請求項3に記載の屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造。
  5. 係止部が廻り縁に対して着脱可能な金具に設けられている請求項3に記載の屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造。
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