JP6594803B2 - 天井化粧構造 - Google Patents

天井化粧構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6594803B2
JP6594803B2 JP2016045151A JP2016045151A JP6594803B2 JP 6594803 B2 JP6594803 B2 JP 6594803B2 JP 2016045151 A JP2016045151 A JP 2016045151A JP 2016045151 A JP2016045151 A JP 2016045151A JP 6594803 B2 JP6594803 B2 JP 6594803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
ceiling
steel
piece
ceiling decorative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016045151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017115567A (ja
Inventor
元旦 舩木
秀雄 山田
和倫 西田
Original Assignee
元旦ビューティ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 元旦ビューティ工業株式会社 filed Critical 元旦ビューティ工業株式会社
Publication of JP2017115567A publication Critical patent/JP2017115567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6594803B2 publication Critical patent/JP6594803B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

本発明は、屋根の骨組として用いられる鋼材(屋根母屋)などを室内側から覆って天井美観を損なうことがなく、天井方向へ押し上げるという簡易な操作にて容易に取り付けることができ、しかも仮に、母屋上で屋根等の修復、改修工事を行っても、各種の金具類等の落下物を受支することができる天井化粧構造に関する。
各種の鉄骨造の建築構造として、勾配を付けて配置したH型鋼等の上に、C型鋼からなる複数の屋根母屋を軒棟方向に平行に固定し、これら屋根母屋の上部に屋根下地材を敷設して取付ける構造が知られている。例えば特許文献1には、溝形鋼に固定される第1保持部材と、該第1保持部材に取り付ける化粧ホルダーとからなる建材保持部材、及びそれを用いた構造が提案されている。
一方、特に大型の建築物においては、室内側に屋根母屋を構成する溝形鋼やC型鋼等の屋根下地が、露出することになるため、見栄えが悪くなる。このため、屋根裏の見栄えを向上する目的で、或いは断熱性を向上する目的で、様々な提案がなされている。例えば特許文献2には、リップ付き溝型鋼のリップに天井材を引掛け、天井材の端部同士が重合するように配設されている。
また、石綿ストレート屋根の改修に関する提案であるが、特許文献3には、その図6や図7等に示される吊り金具の溝部に天井材の側縁を挿入して天井を構築する方法が記載されている。
特許第5561650号公報 特開2007−239360号公報 特許第4215777号公報
しかしながら、前記特許文献1の構造では、化粧ホルダーが、前述のように「建材」を取り付けるための第2保持部材というべき部材であるから、その形状に制限が多く、意匠性を加える余地もなかった。また、「建材」の配設方法は、その図4等から建材11aの端部は、係止部12cに干渉しない程度に短いサイズからなると想定されため、干渉しないで斜めから下方からの差込、回転で配置された建材11aの右端は、どこにも支持されないため、化粧ホルダー13の取付前に建材11aが脱落する恐れがあった。
また、前記特許文献2の構造では、屋根下地の裏面が露出しないように天井材で覆っているが、リップに引っ掛けるだけ、重合させている構成であるため、「外れ」「ズレ」が生じやすいものであった。
さらに、前記特許文献3の構造では、吊り金具の溝部は側方、即ち横方向が開口するものであるから、該溝部に天井材の側縁を挿入する操作は、天井材を押し上げた状態で横方向へ端縁を押し付けるという困難な作業を必要とするものであった。
そこで、本発明は、屋根の骨組として用いられる鋼材(屋根母屋)などを室内側から覆って天井美観を損なうことがなく、天井方向へ押し上げるという簡易な操作にて容易に取り付けることができ、しかも仮に、母屋上で屋根等の修復、改修工事を行っても、各種の金具類等の落下物を受支することができる天井化粧構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、少なくともウエブ、下フランジを有する複数の型鋼からなる母屋に対し、各型鋼に背中合わせ状に補助材を取り付け、型鋼と該型鋼と隣り合う型鋼に取り付けられた補助材との間に天井化粧材を取り付けた天井化粧構造であって、前記補助材は、取付状態において型鋼のウエブに取り付けられる中央縦片部と、該中央縦片部の下端から前記下フランジとは逆方向に延在する横片部とを有し、前記天井化粧材は、下面側が化粧面となる化粧面部と、該化粧面部の左右からそれぞれ下方へ延在して少なくとも取付状態では型鋼の下フランジ、補助材の横片部の上方に押し込まれる押し込み片部と、該押し込み片部の下端に延設される嵌合部と、を有し、それぞれの型鋼に前記補助材を取り付け、間隔を隔てて突き合わされた前記型鋼の下フランジと前記補助材の横片部との間に、前記天井化粧材を弾性に抗して押し込んで配設することにより、前記嵌合部を前記型鋼の下フランジ、前記補助材の横片部に弾性的に嵌合させてなることを特徴とする天井化粧構造を提案するものである。
また、本発明は、前記天井化粧構造において、天井化粧材は、化粧面部の前端及び後端を折り上げ又は折り下げている天井化粧構造をも提案する。
また、本発明は、前記天井化粧構造において、天井化粧材は、嵌合部の下端に下方へ延在する固定部を有する天井化粧構造をも提案する。
また、本発明は、前記天井化粧構造において、型鋼の下フランジ及び補助材の横片部を下方側から被覆する化粧カバーを設けていることを特徴とする天井化粧構造をも提案する。
本発明の天井化粧構造は、間隔を隔てて突き合わされた前記型鋼の下フランジと前記補助材の横片部との間に、前記天井化粧材を弾性に抗して配設した構成であって、天井化粧材の嵌合部を前記型鋼の下フランジ、前記補助材の横片部に弾性的に嵌合させてなるものである。
したがって、この天井化粧構造では、天井方向へ押し上げるという簡易な操作にて天井化粧材を容易に且つ確実に固定することができ、しかも母屋上で屋根等の修復、改修工事を行っても、各種の金具類等の落下物を受支することができ、安全なものとなる。
また、前記天井化粧材は、室内側から凹状(上方へ凸状)の独特の化粧面を備える。
また、天井仕上げ材は、化粧面部の前端及び後端を折り上げ又は折り下げている場合には、化粧面部の曲げ強度が高いものとなり、軽量化を可能にし、形状安定性も高いものとなる。
また、天井化粧材は、嵌合部の下端に下方へ延在する固定部を有する場合には、嵌合部の固定がより強固に且つ確実なものとなる。
また、型鋼の下フランジ及び補助材の横片部を下方側から被覆する化粧カバーを設けている場合には、前記天井化粧材と相まって天井全体の美観向上が果たされるものである。
本発明の第1実施例における天井化粧構造を示す断面図である。 (a)第1実施例の天井化粧構造における型鋼を示す分解断面図、(b)第1実施例の天井化粧構造における構造材を示す分解断面図、(c)第1実施例の天井化粧構造における天井化粧材を示す分解断面図である。 本発明の第2実施例における天井化粧構造を示す断面図である。 本発明の第3実施例における天井化粧構造を示す断面図である。 本発明の第4実施例における天井化粧構造を示す断面図である。 (a)第1実施例における型鋼及び補助材を室内側から被覆する化粧カバーを配した第5実施例の天井化粧構造を示す断面図、(b)用いた化粧カバーを示す正面図である。 (a)本発明の第6実施例における天井化粧構造を示す断面図、(b)その要部の拡大断面図である。 (a)本発明の第7実施例における天井化粧構造を示す断面図、(b)その要部の拡大断面図である。 (a)本発明の第8実施例における天井化粧構造の上面図、(b)その要部を示す断面図、(c)その側断面図、(d)用いた二種の化粧カバーを示す正面図である。 (a)第8実施例における天井化粧構造をベースに本発明における部位や部材のバリエーションを示す断面図、(b)他のバリエーションを示す側断面図である。
本発明の天井化粧構造は、少なくともウエブ、下フランジを有する複数の型鋼からなる母屋に対し、各型鋼に背中合わせ状に補助材を取り付け、型鋼と該型鋼と隣り合う型鋼に取り付けられた補助材との間に天井化粧材を取り付けたものである。
前記補助材は、取付状態において型鋼のウエブ、下フランジに取り付けられる中央縦片部と、該中央縦片部の下端から前記下フランジとは逆方向に延在する横片部と、を有する構成であり、前述のように型鋼に背中合わせ状に取り付けられる。
なお、後述する図示実施例では、この補助材を、型鋼と略対称状に成型した形状のものを用いているが、それに限定されるものではない。
前記天井化粧材は、下面側が化粧面となる化粧面部と、該化粧面部の左右からそれぞれ下方へ延在して少なくとも取付状態では型鋼の下フランジ、補助材の横片部の上方に押し込まれる押し込み片部と、該押し込み片部の下端に設けられる嵌合部と、を有する構成である。
この天井化粧材は、前述のように型鋼と該型鋼と隣り合う型鋼に取り付けられた補助材との間に取り付けられるものであるから、前記補助材を型鋼と略対称状に成型した形状のものを用いた場合には、後述する図示実施例のように左右対称状の部材として成形することができる。この場合には、部材の生産に関しても取付作業(取付方向の誤りを生じない)においても利点が大きいものとなる。
そして、本発明の天井化粧構造は、それぞれの型鋼に前記補助材を取り付け、間隔を隔てて突き合わされた前記型鋼の下フランジと前記補助材の横片部との間に、前記天井化粧材を弾性に抗して押し込んで配設することにより、前記嵌合部を前記型鋼の下フランジ、前記補助材の横片部に弾性的に嵌合させてなることを特徴とする。
以下、本発明の天井化粧構造に用いる天井化粧材及び補助材について、さらに詳細に説明するが、それに先んじてこれらの取り付け対象である型鋼についてまず説明する。
前記補助材の取り付け対象である型鋼は、少なくともウエブ、下フランジを有するものであればよく、具体的には左右両方に下フランジを備えるH型鋼、I型鋼、左右の何れか一方のみに下フランジを備える溝型鋼、Z型鋼、L型鋼、更に下フランジの先端に上向き片を有するC型鋼(=リップ溝型鋼)、リップZ型鋼等が相当する。
上記型鋼の中でもリップを有するC型鋼、リップZ型鋼が望ましい。なお、これらの型鋼は、下フランジが同一方向に延在するように配設して母屋を形成するが、一部にはこの型鋼同士を背中合わせに接続して用いるようにしてもよい。
本発明に用いる天井化粧材は、前述のように下面側が化粧面となる化粧面部と、該化粧面部の左右からそれぞれ下方へ延在して少なくとも取付状態では型鋼の下フランジ、補助材の横片部の上方に押し込まれる押し込み片部と、該押し込み片部の下端に設けられる嵌合部と、を有するものである。
この天井仕上げ材は、型鋼の長さ方向に連続する長尺状でもよいが、所定長さを有する定尺材を複数並列状に配設するものでもよく、意匠性を継続的に維持でき、前述の挙動を可能とする材料であれば、例えば金属板や硬質樹脂板等の単一材料にて構成されるものでもよいし、例えば有孔性の材料にボード状の材料を組み合わせた複数材料にて構成されるものでもよい。なお、前記金属板等に強度の向上を目的としてボード状の材料を組み合わせてもよいが、以降の複数材料にて構成される態様としては、有孔性材料とボード状材料とを組み合わせたものとする。
前記天井化粧材が前記有孔性材料とボード状材料を組み合わせた複数材料にて構成される態様は、この天井化粧材の部位やこの天井化粧材が必要とする特性を何れか一方に全て負担させるのではなく、各材料に分担させる態様ということもできる。
化粧面部は、専らボード状材料に任せることにより強度を向上することができ、押し込み片部や嵌合部は、専ら有孔性材料に任せるようにすればよい。言い換えれば、ボード状材料としては、化粧面部として必要な特性を有するものであれば、特にその材質を限定するものではなく、有孔性材料としては、押し込み片部や嵌合部として必要な特性を有するものであれば、特にその材質を限定するものではない。
前記化粧面部は、前述のように型鋼と該型鋼と隣り合う型鋼に取り付けられた補助材との間に亘る部位であって、後述する図示実施例では側面視が略平坦状(略水平状)に成形されているが、特にその形状について限定するものではない。
また、この化粧面部は、屋根面等の修復又は改修作業に際し、各種の金具類や破片物等の不慮の落下物をも受支することができることが望ましいので、例えばパンチングメタルや金属製メッシュ材などの有孔性材料をこの天井化粧材の材料とするケースにおいても、有孔性材料を単一材料の天井化粧材とする場合には、その孔部は部材等が通過しにくいものとすればよく、有孔性材料を複数材料の一つとして用いる場合には、本質的にこの化粧面部を担当するボード状材料が部材等の通過を阻止するので、前記有孔性材料の孔部には制限はなくどのようなものでもよい。
また、前記天井化粧材の化粧面部は、使用する材質や板厚又は長さ(後述する図面(例えば図1)上の奥行き方向)、幅(型鋼間隔)等によって、その後端及び前端を折り上げ又は折り下げているものであってもよい。即ちその場合には化粧面部の曲げ強度が高くなり、軽量化を可能にし、形状安定性も高くなるので、落下物を受支する強度も高いものとなる。なお、複数材料の有孔性材料を、この化粧面部の補助として用い、長さ方向の前端及び後端を折り上げ、その折り上げ片間にボード状材料を保持するようにしてもよい。
前記押し込み片部は、前述のように前記化粧面部の左右からそれぞれ下方へ延在して少なくとも取付状態では型鋼の下フランジの上方、又は補助材の横片部の上方に押し込まれる部位であって、その下端には嵌合部が設けられる。
なお、「取付状態では型鋼の下フランジ、補助材の横片部の上方に押し込まれる」という挙動は、取付時に弾性に抗して縮幅状に変形させて配設する必要があることを意味している。この天井化粧材を押し込むという操作により、左右の押し込み片部がそれぞれ型鋼の下フランジ、補助材の横片部に当接して達成されるものである。
前記化粧面部にて説明したように、屋根面等の修復又は改修作業に際し、各種の金具類や破片物等の不慮の落下物を受支する特性は、前記化粧面部だけに留まらず、この押し込み片部にも備えられていることが好ましい。
したがって、パンチングメタルや金属製メッシュ材を単一材料の天井化粧材とする場合や、複合材料の有孔性材料として用いる場合にも、その孔部は部材等が通過しにくいものが望ましい。
この押し込み片部の形状は、どのように形成してもよいし、特に限定するものではないが、その下端に設けられる嵌合部は、型鋼の下フランジの先端、補助材の横片部の先端に外側から係合するものであるから、押し込み片部の下端が最も外側へ拡開していることが望ましい。
前述のように天井化粧材を押し込んで配設するという操作により、この押し込み片部と当接している型鋼の下フランジ及び補助材の横片部より、縮幅状の変形圧力が加えられるので、最も外側へ拡開している押し込み片部の下端が型鋼の下フランジ(補助材の横片部)の上方に至った時点で応力が開放される(取付時の力が解除される)。
また、嵌合部の形状も、型鋼の下フランジの構成、補助材の横片部の構成によって適宜に設定すればよいが、リップを備えない型鋼の下フランジに対しては下フランジに沿う横片の前端を折り返した形状に形成すればよいし、リップを備える下フランジに対しては下フランジ及びリップに沿うL字状に形成すればよい。なお、補助材の横片部に対しても同様である。
前述のように型鋼の下フランジの上方又は補助材の横片部の上方に位置させた押し込み片部には、取付時の力が解除されるが、この下端に延在する嵌合部を、型鋼の下フランジ(又は補助材の横片部)により安定に取り付けるためには、弾性的に係合するようにすることが望ましい。
例えば押し込み片部と化粧面部との拡開角度を、後述する図2(c)に示す取付状態の角度αよりも拡開状に成形しておけば、その下端に設けられた嵌合部にも、弾性は作用するし、例えば嵌合部と折り返し片部との拡開角度も、取付状態の角度βよりも拡開状に成形ておいても、弾性は嵌合部に作用するので、何れかの態様又は両態様を採用して弾性的に係合させることが望ましい。
なお、前記嵌合部の下端には、下方へ延在する固定部を設けるようにしてもよい。即ち該固定部にビス等の固着具を打ち込むことにより、嵌合部の固定はより強固に且つ確実なものとなる。
前記補助材は、取付状態において型鋼のウエブに取り付けられる中央縦片部と、該中央縦片部の下端から前記下フランジとは逆方向に延在する横片部と、を有する構成であって、それぞれの型鋼に背中合わせ状に取り付けられるものである。この補助材は、型鋼の長さ方向に連続する長尺状でもよいし、定尺材を適宜間隔にて複数取り付けるようにしてもよい。
前記中央縦片部は、前述のように取付状態において型鋼のウエブに沿うものであり、後述する図示実施例のように鉛直状の縦片に形成されることが多い。
前記横片部は、前述のように中央縦片部の下端から前記下フランジとは逆方向に延在するものである。特に限定するものではないが、型鋼と略対称状に形成すると、前述のように左右対称状に天井化粧材を成形することができる。但し、ここでいう略対称状とは、型鋼のリップ(上向き片)の有無、リップの高さがこの横片部にも再現されている状態をいうものであって、下フランジの長さと横片部の長さとが完全に一致していなくてもよい。即ち例えば型鋼がリップを備えない下フランジを有する構成であれば、それに応じて横片部も水平状の横片に形成する方が望ましいし、型鋼がリップを備える下フランジであれば、それに応じて横片部も横片の先端に上向き片を形成する方が望ましい。
また、後述する図示実施例のように型鋼の下フランジ及び補助材の横片部を下方側から被覆する化粧カバーを設けることが望ましい。この場合には、前記天井化粧材と相まって天井全体の美観向上が果たされる。
前記化粧カバーは、型鋼の下フランジ及び前記補助材の横片部を下方側から被覆する化粧面部を有するものであって、型鋼の長さ方向に連続する長尺状に形成される。また、この化粧カバーには、前記補助材と型鋼との取付を補助(強化)する構成を具備させてもよい。
これらの天井化粧材及び補助材より構成される本発明の天井化粧構造は、間隔を隔てて突き合わされた前記型鋼の下フランジと前記補助材の横片部との間に、前記天井化粧材を弾性に抗して配設した構成であって、天井化粧材の嵌合部を前記型鋼の下フランジ、前記補助材の横片部に弾性的に嵌合させてなるものである。そして、この天井化粧構造では、天井方向へ押し上げるという簡易な操作にて母屋を被覆する天井化粧材を容易に且つ確実に固定することができ、しかも仮に、母屋上で屋根等の修復、改修工事を行っても、各種の金具類等の落下物を受支することができ、安全なものとなる。
さらに、この天井化粧構造は、室内側から見上げて凹状(上方へ凸状)の独特の化粧面を備える。
図1に示す本発明の第1実施例の天井化粧構造は、それぞれの型鋼4に補助材2を取り付け、型鋼4と該型鋼4と隣り合う型鋼4に取り付けられた補助材2との間に天井化粧材1を取り付けた構成である。
この天井化粧構造に用いられる型鋼4は、図2(a)に示すように縦方向に配されるウエブ41の両端(上下端)にフランジ43,42を有するリップ溝型鋼(C型鋼)であって、先端に上向きリップ421を備える下フランジ42は、図面右方へ延在している。なお、図1及び図2(a)中に示される符号5は波形スレート板(屋根材)であり、6はその下面側に配設される木毛セメント板(野地材)、7は前記屋根材5を固定するフックボルトであって、このフックボルト7は、型鋼4の上フランジ43の下向きリップ431に係合状に取り付けられている。
この天井化粧構造に用いられる補助材2は、型鋼の長さ方向に連続する長尺状であって、図2(b)に示すように取付状態において前記型鋼4のウエブ41にビス2bにて取り付けられる中央縦片部21と、該中央縦片部21の下端から前記下フランジ42とは逆方向に延在する横片部22と、を有する構成であって、それぞれの型鋼4に背中合わせ状に取り付けられる。即ち図では右向きに延在する前記型鋼4の下フランジ42に対し、この横片部22は左向きに延在する。
また、この補助材2は、前記型鋼4と略対称状に形成され、即ち前記型鋼(リップ溝型鋼)4の上向きリップ421に相当する上向き片221を有し、該上向き片221の高さは上向きリップ421と略同等である。
前記中央縦片部21は、前述のように取付状態において型鋼4のウエブ41に沿うものであり、この第1実施例では鉛直状の縦片状に形成した。
前記横片部22は、前述のように中央縦片部21の下端から前記下フランジ42とは逆方向に延在する。なお、この第1実施例における補助材2は、上下対称の部材であって、中央縦片部21の上端にも前記横片部22及び上向き片221に相当する上側横片部23及び下向き片231を有する構成である。
この天井化粧構造に用いられる天井化粧材1は、図2(c)に示すように左右対称状に成形されたものであって、下面側が化粧面となる化粧面部11と、該化粧面部11の左右からそれぞれ下方へ延在して少なくとも取付状態では型鋼4の下フランジ42、補助材2の横片部22の上方に押し込まれる押し込み片部12,13と、該押し込み片部12,13の下端に設けられる嵌合部14,15と、を有する構成である。
なお、図2(c)に示す天井化粧材1は、前記図1のように取り付けられた状態の天井化粧材1を抜き出して示した分解断面図であるから、実際の配設以前の天井化粧材1は、左右の押し込み片部12,13がもっと広く拡開している。即ち図中の拡開角度αより大きく成形されている。
前記化粧面部11は、側面視が略平坦状(略水平状)に成形されているが、その前端及び後端を、折り上げ(折り上げ片111)た形状である。なお、この第1実施例では天井化粧材1をパンチングメタル製の成形板とした(単一材料にて形成される)が、パンチングメタルの孔部は部材等が通過しにくいものを用いているので、仮に、母屋上で屋根等の修復、改修工事を行っても、各種の金具類等の落下物を受支することができ、安全なものとなる。
この天井化粧材1の押し込み片部12,13は、前記化粧面部11を傾斜状に折り曲げた形状であって、その左方に位置する押し込み片部12は、取付状態では前記型鋼4の下フランジ42の上方に押し込まれる部位であり、その下端には嵌合部14が延設されている。また、この天井化粧材1の右方に位置する押し込み片部13は、取付状態では前記補助材2の横片部22の上方に押し込まれる部位であり、その下端には嵌合部15が延設されている。
前述のように配設以前の押し込み片部12,13は、この図2(c)に示す拡開角度αより更に広く拡開して成形しているが、図中に白抜き矢印で示すようにこの天井化粧材1を鉛直状に押し上げると、前記型鋼4の下フランジ42に押し込み片部12が接触することなく配設することはできないし、前記補助材2の横片部22に押し込み片部13が接触することなく配設することはできない。
即ち図中に一点鎖線にて下フランジ42の先端から延長させた補助垂線xをこの天井化粧材1の左方に位置する押し込み片部12に臨ませ、横片部22の先端から延長させた補助垂線yをこの天井化粧材1の右方に位置する押し込み片部13に臨ませているように、この天井化粧材1(実際はもっと広く拡開している天井化粧材1)を垂直方向に押し上げて取り付ける際に下フランジ42や横片部22の当接することにより、前記押し込み片部12,13がそれぞれ内側方向への弾性変形を受けることは明らかである。
また、この天井化粧材1の左側の押し込み片部12の下端に延設される嵌合部14は、リップ溝型鋼である型鋼4に応じて下フランジ42及び上向きリップ421に沿うL字状に形成した。
同様にこの天井化粧材1の右側の押し込み片部13の下端に延設される嵌合部15は、前記補助材2の構成に応じて横片部22及び上向き片221に沿うL字状に形成した。
なお、前記嵌合部14,15には、それぞれ側方から上方へ向くL字状片16,17が延設されており、ビス1bを嵌合部14,15の縦片部(固定部14b,15b)に打ち込んでもその頭部をL字状片16,17が隠すことができる。
そして、前述のように配設以前の天井化粧材1は、図示されている状態よりも左右の押し込み片部12,13がもっと広く拡開するように成形されているので、取り付けられた状態を示すこの図2(c)の天井化粧材1では、左右の押し込み片部12,13がもっと外側方向へ弾性回復しようとする応力が作用し、それらの下端に延設された嵌合部14,15にもそれぞれ外側方向へ応力が作用している。そのため、嵌合部14は下フランジ42の上向きリップ421に弾性係合(圧接)し、嵌合部15は横片部22の上向き片221に弾性係合(圧接)する。
なお、天井化粧材1の配設以前は、化粧面部11に対する押し込み片部12,13の拡開角度を配設状態の角度αよりも大きく成形していることは既に説明したが、押し込み片部12,13と嵌合部14,15との拡開角度を配設状態の角度βよりも大きく成形しておくようにしてもよく、両者を併用するようにしてもよい。
このような部材により構成される本発明の天井化粧構造は、間隔を隔てて突き合わされた前記型鋼4の下フランジ42と前記補助材2の横片部22との間に、前記天井化粧材1を弾性に抗して配設した構成であって、左方に位置する嵌合部14を前記型鋼4の下フランジ42(上向きリップ421)に、右方に位置する嵌合部15を前記補助材2の横片部22(上向き片221)にそれぞれ弾性的に嵌合させたものである。
したがって、この天井化粧構造では、天井方向へ押し上げるという簡易な操作にて天井化粧材1を容易に且つ確実に型鋼4及び補助材2に固定することができ、しかも仮に、母屋上で屋根等の修復、改修工事を行っても、各種の金具類等の落下物をも化粧面部11や押し込み片部12,13にて受支できる。
しかもこの第1実施例では、前述のように天井化粧材1が左右対称状に成形されたものである。そのため、この天井化粧材1の設計、成形を容易に行うことができ、またその取付作業に際しても、取付方向の誤りを生ずることがないものである。
また、この第1実施例では、前記化粧面部11の前端及び後端を折り上げているので、化粧面部11の曲げ強度が高いものとなり、軽量化を可能にし、形状安定性も高いものとなった。
さらに、前記天井化粧材1には、嵌合部14,15の下端に下方へ延在する固定部14b,15bを設けてビス1bにて固定したので、嵌合部14,15の固定がより強固に且つ確実なものとなった。
図3に示す第2実施例の天井化粧構造は、天井化粧材1Bの化粧面部11bが前記第1実施例よりも短く形成され、前記第1実施例と同様に押し込み片部12b,13bがそれぞれ一つの傾斜面からなるが、押し込み片部12b,13bの傾斜角度が大きく配設される。
また、この第2実施例では、第1実施例におけるL字状片16,17に代えて外向き片16b,17bが設けられている。
したがって、この第2実施例でも、前記第1実施例と同様の効果を奏することができ、また、天井化粧材1Bの配設以前は、化粧面部11bに対する押し込み片部12b,13bの拡開角度を取付状態の角度α'よりも大きく成形しておけばよいし、押し込み片部12b,13bと嵌合部14,15との拡開角度を取付状態の角度β'よりも大きく成形しておくようにしてもよく、両者を併用するようにしてもよい。
図4に示す第3実施例の天井化粧構造は、前記第1実施例における押し込み片部12,13が傾斜状に折り曲げた形状、即ち一つの傾斜面からなるのに対し、この第2実施例における押し込み片部12c,13cはそれぞれ三つの傾斜面から構成されるものである。
また、この第3実施例では、第1実施例におけるL字状片16,17に代えて外向き片16c,17cが設けられている。
図5に示す第4実施例の天井化粧構造は、前記第2実施例と同様に押し込み片部12d,13dがそれぞれ三つの傾斜面から構成されるものである。
また、この第4実施例では、第1実施例におけるL字状片16,17に代えて外向き片16d,17dが設けられている。
したがって、前記第3実施例でも、前記第1,第2実施例と同様の効果を奏することができ、また天井化粧材1Cの配設以前は、化粧面部11cに対する押し込み片部12c,13cの拡開角度を取付状態の角度よりも大きく成形しておけばよいし、同様に前記第4実施例でも、前記第1,第2実施例と同様の効果を奏することができ、また天井化粧材1Dの配設以前は、化粧面部11dに対する押し込み片部12d,13dの拡開角度を取付状態の角度よりも大きく成形しておけばよいという点では前記第1,第2実施例と共通する。
加えてこれらの第3,第4実施例では、前述のように押し込み片部12c,13c、12d,13dがそれぞれ三つの傾斜面から構成されるので、前記第1,第2実施例に比べて屈折角度を2カ所ずつ多く有している。
そのため、前記第1,第2実施例では、天井化粧材1,1Bの化粧面部11,11bと押し込み片部12,13,12b,13bとの拡開角度を、取り付け状態の角度α,α'より大きく成形したが、これらの第3,第4実施例では、2カ所ずつ多い屈折角度において分散させて大きく成形するという態様を採ることができるという利点がある。
図6(a)に示す天井化粧構造は、前記第1実施例における天井化粧材1の端部、型鋼4及び補助材2を室内側から被覆する化粧カバー8を配した第5実施例を示している。また、この第5実施例では、フックボルト7'は、型鋼4のウエブ41の背面側に沿い、下フランジ42の上向きリップ421に係合状に取り付けられている。
この第5実施例に用いられる化粧カバー8は、図6(b)に示すように天井化粧材1の端部、型鋼4の下フランジ42及び補助材2の横片部22を下方側から被覆する化粧面81を有するものであって、型鋼4の長さ方向に連続する長尺状に形成されている。
また、この化粧カバー8は、図示するように樋状に形成され、底面に相当する化粧面81の左右端を立ち上げて側面82,82とし、該側面82,82の上端をそれぞれ内側へ折曲して取付嵌合部83,83とした構成である。
そして、前記第1実施例にて取り付けた天井化粧材1には、前述のように嵌合部14,15にL字状片16,17が延設されているので、下方から天井方向へ押し上げるという簡易な操作にて化粧カバー8を前記L字状片16,17に弾性的に嵌合させて取り付けることができる(L字状片16,17の上端に取付嵌合部83,83が係合する)。即ち前記L字状片16,17は、取付嵌合受部として機能する。
そのため、この第5実施例では、化粧カバー8と前記天井化粧材1とが相まって天井全体の美観向上が果たされる。
図7(a)に示す第6実施例の天井化粧構造は、天井化粧材1Fがパンチングメタル製の成形体である有孔性材料9Aとボード状材料9Bを組み合わせた複数材料にて構成される態様である。
この天井化粧構造に用いられる型鋼4'は、リップ溝型鋼(C型鋼)であるが、前記第1実施例等に用いた型鋼4と寸法が僅かに異なるものであり、補助材2Fは、前記第1実施例等に用いた補助材2における上側横片部(23)及び下向き片(231)が形成されない以外は殆ど同様の構成であり、図中に同一符号を付して説明を省略する。また、屋根材5やフックボルト7については記載を省略している。
この第6実施例における天井化粧材1Fを構成する有孔性材料9Aは、L字状片(16,17)が形成されない以外は、前記第1実施例等に用いた単一材料からなる天井化粧材1と同様の構成であり、左右対称状に成形されたものであって、下面側が化粧面となる化粧面部91と、該化粧面部91の左右からそれぞれ下方へ延在して取付状態では型鋼4'の下フランジ42、補助材2Fの横片部22の上方に押し込まれる押し込み片部92,93と、該押し込み片部92,93の下端に設けられる嵌合部94,95と、を有する構成である。前記化粧面部91には、側面視が略平坦状(略水平状)に成形されているが、その前端及び後端を、折り上げ(折り上げ片911)、該折り上げ片911,911間にガラス繊維ボードであるボード状材料9Bが配設されている。
そのため、前記有孔性材料9Aと前記ボード状材料9Bとを組み合わせた複合材料にて構成される天井化粧材1Fは、その化粧面部11fが有孔性材料9Aの化粧面部91とボード状材料9Bとの重合部分にて形成されている。
前述のようにこの第6実施例は、型鋼4'と該型鋼4'と隣り合う型鋼4'に取り付けられた補助材2Fとの間に天井化粧材1Fを取り付けた構成であるから、原則的には前記第1実施例の天井化粧構造と全く同様の効果を有するものである。
また、その施工に際しても、予め前記有孔性材料9Aと前記ボード状材料9Bとを一体的に組み付けて天井化粧材1Fとしておく工程を追加するだけでよく、それ以外は前記第1実施例の天井化粧構造と全く同様に施工することができる。
そして、この第6実施例の天井化粧材1Fは、前述のようにその化粧面部11fが、有孔性材料9Aの化粧面部91とボード状材料9Bとの重合にて形成されるので、より強度が高いものである。
図8(a)に示す第7実施例の天井化粧構造は、天井化粧材1Gが金属製メッシュ材の成形体である有孔性材料9Cとボード状材料9Bを組み合わせた複数材料にて構成される態様である。
なお、この天井化粧構造に用いられる型鋼4'及び補助材2F、また天井化粧材1Gを形成するボード状材料9Bについて、前記第6実施例と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第7実施例における天井化粧材1Gを構成する有孔性材料(金属製メッシュ材)9Cは、前記第6実施例における有孔性材料(パンチングメタル)9Aと同様に左右対称状に成形されたものであって、下面側が化粧面となる化粧面部91cと、該化粧面部91cの左右からそれぞれ下方へ延在して取付状態では型鋼4'の下フランジ42、補助材2Fの横片部22の上方に押し込まれる押し込み片部92c,93cと、該押し込み片部92c,93cの下端に設けられる嵌合部94c,95cと、を有する構成である。前記化粧面部91cは、側面視が略平坦状(略水平状)に成形されているが、その上面には、ボード状材料9Bが配設されている。
そのため、前記有孔性材料9Cと前記ボード状材料9Bとを組み合わせた複合材料にて構成される天井化粧材1Gは、その化粧面部11gが有孔性材料9Cの化粧面部91cとボード状材料9Bとの重合部分にて形成されている。
そして、この第7実施例の天井化粧材1Gは、前述のようにその化粧面部11gが、有孔性材料9Cの化粧面部91cとボード状材料9Bとの重合にて形成されるので、より強度が高いものである。
なお、図中、符号9dにて示す帯状材は、有孔性材料9Cの下端に取り付けられ、型鋼4'の下フランジ42の上向き片421の上端に係合させてビス止め(ビス1b)前の仮固定を行うものである。
図9に示す第8実施例の天井化粧構造は、金属製メッシュ材の成形体である有孔性材料9Dとボード状材料9Eを組み合わせた複数材料にて構成される天井化粧材1Hを用い、型鋼4"や補助材2Hを室内側から被覆する化粧カバー8A(又は8B)を配した構造を示している。
なお、この天井化粧構造は、略中央及び左右の端部に型鋼4"が配設され、その上面にコンクリートパネル(野地材)6'が配設され、図示しない屋根材が更にその上面に敷設されている構成であって、型鋼4"と隣り合う型鋼4"に取り付けられた補助材2Hとの間は、左右にそれぞれ一箇所ずつ存在するが、該箇所にそれぞれ天井化粧材1Hを配設する構成である。
そして、中央の型鋼4"の裏面側に上端に延在する被覆片84を左右に設けた化粧カバー材8Aが配設され、左右の端部の型鋼4"の裏面側には、左右の何れか一方のみに被覆片84を形成した化粧カバー8Bを配している。なお、図9(b)における左側の型鋼4"の裏面側に配設した化粧カバーについては、符号8B'を付しているが、図9(d)の右側に示す化粧カバー8Bと左右逆に配設しているだけの相違である。
この天井化粧構造に用いられる型鋼4"は、リップ溝型鋼(C型鋼)であるが、前記第1実施例等に用いた型鋼4と寸法が僅かに異なるものであり、補助材2Hは、前記第1実施例等に用いた補助材2における上側横片部(23)及び下向き片(231)が形成されない以外は殆ど同様の構成であり、化粧カバー8A,8B(8B')は、被覆片84を設けた以外は前記第5実施例に用いた化粧カバー8と殆ど同様の構成であるから、図中に同一符号を付して説明を省略する。また、屋根材5やフックボルト7については記載を省略している。
この第8実施例における天井化粧材1Gを構成する有孔性材料(金属製メッシュ材)9Dは、前記第7実施例における有孔性材料(金属製メッシュ材)9Cとサイズが異なるものであり、ボード状材料9Eは、前記第7実施例におけるボード状材料9Bとサイズが異なるものである。
そのため、前記有孔性材料9Cと前記ボード状材料9Bとを組み合わせた複合材料にて構成される天井化粧材1Gは、その化粧面部11gが有孔性材料9Cの化粧面部91cとボード状材料9Bとの重合部分にて形成されている。
なお、化粧カバー8A,8B,8B'の被覆片84は、有孔性材料9Dの押し込み片部92d,93dの裏面側に沿い、仮に各種の金具類等の落下物が押し込み片部92d,93dを通り抜けることがあったとしても更なる下方への落下を防止するものである。
図10(a),(b)は、前記図9に示した第8実施例をベースに部位や部材の他のバリエーションを示すものである。
まず、左右方向を示す図10(a)に示した有孔性材料9D'の化粧面部91dの前端及び後端には、折り上げ片911dが設けられ、ボード状材料9Eの前端及び後端を保持している。
また、左右の側端には、コンクリートパネル(野地材)6'から化粧カバー8B(又は8B')までを覆う断面コ字状の化粧カバー8Cが配設されている。
次に、前後方向を示す図10(b)に示すように、有孔性材料9D'の化粧面部91dの上面側に配設するボード状材料9E,9E間に断面ハット状の連絡材8Eを配してもよく、またボード状材料9Eの前端及び後端に、有孔性材料9D'の化粧面部91dと共に銜え込むように保持する保持材8Dを配設して一体化させるようにしてもよい。
1,1B〜1H 天井化粧材
11,11b〜11d 化粧面部
12,12b〜12d押し込み片部
13,13b〜13d 押し込み片部
14,14b〜14d 嵌合部
15,15b〜15d 嵌合部
2,2F,2H 補助材
21 中央縦片部
22 横片部
221 上向き片
4 型鋼
41 ウエブ
42 下フランジ
421 上向きリップ
5 屋根材
6 木毛セメント板
7 フックボルト
8,8A,8B 化粧カバー
81 化粧面
9A,9C,9D 有孔性材料(天井化粧材)
9B,9E ボード状材料(天井化粧材)
91,91c 化粧面部
92,92c,92d押し込み片部
93,93c,93d 押し込み片部
94,94c 嵌合部
95,95c 嵌合部

Claims (4)

  1. 少なくともウエブ、下フランジを有する複数の型鋼からなる母屋に対し、各型鋼に背中合わせ状に補助材を取り付け、型鋼と該型鋼と隣り合う型鋼に取り付けられた補助材との間に天井化粧材を取り付けた天井化粧構造であって、
    前記補助材は、取付状態において型鋼のウエブに取り付けられる中央縦片部と、該中央縦片部の下端から前記下フランジとは逆方向に延在する横片部とを有し、
    前記天井化粧材は、下面側が化粧面となる化粧面部と、該化粧面部の左右からそれぞれ下方へ延在して少なくとも取付状態では型鋼の下フランジ、補助材の横片部の上方に押し込まれる押し込み片部と、該押し込み片部の下端に延設される嵌合部と、を有し、
    それぞれの型鋼に前記補助材を取り付け、間隔を隔てて突き合わされた前記型鋼の下フランジと前記補助材の横片部との間に、前記天井化粧材を弾性に抗して押し込んで配設することにより、前記嵌合部を前記型鋼の下フランジ、前記補助材の横片部に弾性的に嵌合させてなることを特徴とする天井化粧構造。
  2. 天井化粧材は、化粧面部の前端及び後端を折り上げ又は折り下げていることを特徴とする請求項1に記載の天井化粧構造。
  3. 天井化粧材は、嵌合部の下端に下方へ延在する固定部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の天井化粧構造。
  4. 型鋼の下フランジ及び補助材の横片部を下方側から被覆する化粧カバーを設けていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の天井化粧構造。
JP2016045151A 2015-12-22 2016-03-09 天井化粧構造 Active JP6594803B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015249491 2015-12-22
JP2015249491 2015-12-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017115567A JP2017115567A (ja) 2017-06-29
JP6594803B2 true JP6594803B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=59233605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016045151A Active JP6594803B2 (ja) 2015-12-22 2016-03-09 天井化粧構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6594803B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0819756B2 (ja) * 1990-06-08 1996-02-28 合名会社黒瀬商店 組立パネル
JP2596072Y2 (ja) * 1993-03-11 1999-06-07 三井造船株式会社 壁構造
JP2007239360A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Yodogawa Steel Works Ltd 天井板の張付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017115567A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10196807B2 (en) Snap-in structure of aluminum alloy wallboard, roof panel, and corner-connecting materials
US6691482B1 (en) Decking
JP6688012B2 (ja) 屋根構造
JP6341715B2 (ja) 折板葺きの屋根構造
JP6594803B2 (ja) 天井化粧構造
KR20160004589A (ko) 마감패널 시공용 조립체
CN101023273A (zh) 把两块成型拉挤板联接一起的方法以及固定装配件
US20050183366A1 (en) Roof tile support arrangement
WO2020189385A1 (ja) 屋根構造
JP4217249B2 (ja) 屋根改修用天井における梁鉄骨と天井材の納まり構造
JP4764375B2 (ja) 建築物の壁体構造、及びその施工方法
JP6614906B2 (ja) 天井仕上げ構造
JP7314431B1 (ja) フレーム、足場構造及び外壁のリフォーム方法
JP6621373B2 (ja) 天井化粧構造
JP3082024B2 (ja) 縦葺き外装材保持用部材及び建築物の外装構造
JP7161902B2 (ja) 軒天構造及び軒先側支持部材
JP7461242B2 (ja) 既存屋根の改修構造
JP3754764B2 (ja) 軒天井構造
JPS61211444A (ja) 横葺き屋根
JP4215777B2 (ja) 石綿スレート屋根の改修工法
JP6739172B2 (ja) 鉄骨躯体に敷設された既存屋根の改修方法
JP4663422B2 (ja) 既設フェンスの改装方法および新設フェンス
JP2022089237A (ja) 天井構造
JP2912859B2 (ja) 改修屋根
JPH0589638U (ja) 天井材取付金具および天井材の自重変形防止金物ならびに天井施工構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6594803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150