JP4216679B2 - 変位計および変位測定方法 - Google Patents
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Description
ことを特徴とする変位計。
図3に、本発明の実施の形態1に係る変位計の構成図を示す。この図に示す変位計は、発光部としてレーザダイオード12と、レーザダイオード12から出射される光を平行光に変換するコリメートレンズ14と、対物レンズ15と、対物レンズ15を保持する音叉21と、光軸方向に音叉21を振動させるための加振部であるソレノイド24と、ソレノイド24で振動される音叉21の位置を検出する位置検出部である音叉振幅検出部22を備える。またこの変位計は、被測定物16からの反射光が通過する光絞り部17にピンホール17aを形成している。さらに光絞り部17のピンホール17aの位置には、受光部としてホトダイオード18が設けられる。
以上のようにして変位計は、指定された測定ポイントにおける変位量を測定する。さらに変位計は、測定ポイントを複数指定可能である。具体的には、測定領域指定部51によって測定対象となる測定領域を指定する。測定領域は、円弧や直線等の線状で指定する。測定領域指定部51による指定方法は、例えば線分の始点と終点を指定する方法、自由曲線を直接指定する方法等が適宜利用できる。また指定された測定領域の直線や曲線において、測定ポイントの間隔である走査ステップも指定できる。あるいは、測定したい複数の位置を測定ポイントとしてユーザが直接指定しても良い。または、ユーザが指定した位置に基づいて変位計が測定領域を自動的に設定する方法としてもよい。例えば、指定された位置を基準として、測定ポイントの間隔も所定値に設定される。
測定ポイントの移動は、対物レンズ15を移動させることによって行われる。対物レンズ15は、光の光軸と直交する方向に移動され、図5において水平方向に移動される。発光部から対物レンズ15に入光される光は、介在するコリメートレンズ14によって平行光とされている。その結果、図5に示すように平行光と直交する方向に移動させても、光軸方向の焦点距離は不変で被測定物16上にて焦点を結ぶことができるので、変位測定が可能となる。対物レンズ15が移動されても、平行光を受けられるように、好ましくは対物レンズ15の大きさはコリメートレンズ14よりもレンズ面の直径を小さくし、かつ対物レンズ15の移動可能範囲がコリメートレンズ14の直径に収まるように設定する。
またサーボモータ52Aの回転軸54には、対物レンズ移動検出部53として回転角センサ53Aが取り付けられ、回転角センサ53Aによって対物レンズ15の位置が検出される。回転角センサ53Aは対物レンズ移動位置信号を走査位置制御部57に送出し、走査位置制御部57は対物レンズ移動位置信号と走査位置制御信号に基づいて対物レンズ15の位置を正確に制御できる。また、走査位置制御部57は対物レンズ15の位置情報を演算部20に報告する。これによって、変位計は測定位置を把握しながら走査することができる。演算部20は対物レンズ15の位置情報を受けて、測定ポイント毎の変位量を距離変換部50で演算し、演算結果を演算処理部58に出力する。演算処理部58はメモリ部59を備えてなり、各測定ポイントにおける変位量を保持する。そして所定の演算処理を行い、その結果を必要に応じて出力する。例えばディスプレイに表示させる、プリンタに印刷する、記憶媒体に保存する、あるいはその他の処理のために外部機器に送出される。出力部66は、これらの処理に応じてディスプレイ等の表示部、プリンタ等の印刷部、ストレージデバイス等の媒体記録部、コンピュータ等の外部機器等が利用できる。なお演算部20と演算処理部58は、システムLSI等のICで構成でき、これらを同一の回路で構成することもできる。
図3に示す変位計は、ユーザが所望の測定領域を指定するための測定領域指定部51を備える。測定領域は、測定を行う領域を線で指定する。測定領域指定部51は、例えばコンソールやキーボード、マウス、タッチパネル等の入力手段が適宜利用できる。測定領域指定部51は変位計に備え付ける他、脱着自在な部材として有線、無線で変位計本体と接続される。あるいは、変位計に接続されたコンピュータに接続される入力デバイスを利用しても良い。
次に、上記の変位計を使って所定範囲の変位を測定する手法を説明する。変位計は、図7に示すように、音叉を使用して対物レンズを加振することにより、図7の上下方向に対物レンズの位置を変更することができる。光軸方向への対物レンズの移動(振動)は、位置検出部である音叉振幅検出部22で振動位置として検出される。また一方で、対物レンズ走査部により音叉を水平面内に揺動させることで、対物レンズを図7の横方向に動かして測定ポイントを移動させる。このようにして、各々の測定ポイントにおいて対物レンズの振動位置を移動させながら、受光部で受光量を測定する。
次に、実際に変位を測定する具体的な手順をフローチャートに基づいて説明する。ここでは、変位計で被測定物の表面を線状に走査してプロファイルを測定する際に、図12に示すように測定領域の線分を1〜10の10個の所定領域に分け、各所定領域においてP1〜P9の9個の測定ポイントにおいて変位の測定を行う。ここで、1〜10に分割された所定領域の一区間が、変位やプロファイル測定の分解能となる。所定領域の一区間の大きさは、分解能と処理時間に応じて調整される。
図13に示す方法では、まず観測位置にスポットを移動させ(ステップS13−1)、その位置での受光量を測定し、測定された受光量と振動位置とを受光量ピークメモリ部72に保持する(ステップS13−2)。そしてステップS13−3で該所定領域の測定ポイントP1〜P9における測定が完了したか否かを判定し、未だの場合はステップS13−1に戻って上記ループを繰り返し、完了した場合はステップS13−4に進む。ステップS13−4では、P1〜P9の測定ポイントの内、受光量が最大となる測定ポイントを選択する。選択された測定ポイントでの受光量を該所定領域の振動位置とし、変位を演算する。そしてステップS13−5で、1〜10すべての所定領域の測定を完了したか否かを判定し、未だの場合はステップS13−1に戻って上記ループを繰り返し、完了した場合は処理を終了する。この方法では、最も高い受光量を得たデータを代表データとして変位の演算に採用すると共に、他のデータを破棄する。この方法は複雑な演算処理が不要であり、簡易な処理として高速かつ低負荷で演算でき、安価に実現できるという利点がある。図10で説明した方法との違いは、各測定ポイントで得た振動位置を平均するのでなく、測定ポイントの内で最も受光量の高いデータを代表データとして扱うことである。受光量が最大となるデータは精度が高いので、ある程度の精度が期待できる。
一方図14に示す方法は、図10で説明した方法であり、所定領域の区間内で受光量を積算することにより変位を演算する。図14のステップS14−1〜ステップS14−3は図13と同様である。ステップS14−4では、所定領域のP1〜P9の測定ポイントに対し、受光量を積算する。受光量の積算は、受光量ピークメモリ部72で記憶された受光量の極大値およびこのときの対物レンズの振動位置のデータから、振動位置を基準に受光量を足し合わせていき、一の受光波形を得るものである。さらに続くステップS14−5では、積算された受光波形から、重心位置を算出してこの位置に基づき変位を演算する。波形から重心を求める手順は、既存のアルゴリズムが適宜利用できる。さらにステップS14−6ですべての所定領域について測定が完了するまで上記ループを繰り返す。この方法では、すべての測定ポイントにおいて得たデータを使って、受光量の大きさで重み付けを行うため、単一のデータのみを用いて他を破棄する図13の方法と比較して、より精度の高い変位測定が期待できる。反面、処理が図13よりも複雑化するため、処理時間が長くかかり処理が重くなる。
具体的には、図14の方法はさらに図17や図18の方法で実現できる。図17の方法は、上述した図10と同様の方法であり、対物レンズを加振する音叉を振動させ、受光量がピークとなる音叉の位置すなわち振動位置と、そのときの受光量を保持し、このデータに基づいて受光量の波形を再現して受光量を積算する方法である。具体的には、図17のステップS17−1において、P1〜P9の各測定ポイントにおいて音叉を全幅移動させながら、受光量がピークとなる音叉の位置およびそのときの受光量を検出し保持する。さらに、同じくステップS17−2において、受光量ピークメモリ部72から所定領域における受光量の極大値と音叉の位置を選択する。そして選択された最大データに基づいて受光量の近似波形を生成すると共に、近似波形を用いて受光量の積算を行う。ここでは近似波形生成用のメモリ領域に近似波形を再現すると共に、生成された近似波形を受光量積算用のメモリ領域に順次加算していく。これによって、すべての測定ポイントで得られたピーク位置に基づく近似波形がすべて積算されて、積算波形データを得ることができ、この積算波形の重心を振動位置として変位を演算する。
一方、図18の方法は、対物レンズを加振する音叉を振動させる間、受光量を常時測定して受光量積算する方法である。すなわち、図17の方法のように近似波形を利用せず、実際に測定した受光量に基づいて受光量積算を行う。具体的には、P1〜P9の各測定ポイントにおいて、図18のステップS18−1に示すように音叉が一定量移動する度に受光量を測定し、受光量データをA/D変換して光量積算用のメモリ領域に順次積算し(ステップS18−2)、音叉の移動範囲にわたって上記工程を繰り返す(ステップS18−3)。この方法では、受光量のピークに基づく近似でなく、実際の受光量を測定しているため、より正確な変位測定が期待できる。反面、リアルタイムで受光量を測定するために処理速度の高い高分解能のA/D変換器が必要となり、回路が複雑となるため処理が重くなり、実現コストがかかる。
次に、本発明の実施の形態3として、受光量のピーク値の採択を判断する閾値を設定する手順について、図21〜図23に基づき説明する。この方法は、測定された受光量から変位を演算する際に、受光量の少ないデータ、すなわち精度の低いデータを排除することで、精度の向上を図るものである。
以上の図3に示す構成では、対物レンズ走査部52としてサーボモータ52Aを使用したが、対物レンズ走査部はこれに限られない。本発明の他の実施の形態として、実施の形態4に係る変位計を、図24に示す。図24に示す変位計は、図3とほぼ同じ構成であるが、対物レンズ走査部52としてボイスコイル52Bとボイスコイル用磁石52Cを利用した回転機構を採用し、また対物レンズ移動検出部53としてホール素子53Bとホール素子用磁石53Cを利用している。
さらにまた、本発明の実施の形態5として、撮像モニタ63を備える例を図27に示す。この図に示す変位計は、図3とほぼ同様の構成に加えて、発光部の光路に備えられた第2ビームスプリッタ64を構成する第2ハーフミラーと、第2ハーフミラーからの反射光の光路上に備えられた撮像用受光部65としてCCDカメラ等のイメージセンサと、CCDカメラに接続された撮像モニタ63とを備える。撮像モニタ63はCCDカメラで検出された受光信号に基づいて被測定物16を表示する。この撮像モニタ63は、対物レンズ15の移動時に常時被測定物16を表示し続けるのでなく、特定のタイミングでのみ撮像を行うことで、ピントのあった鮮明な画像を表示させることができる。撮像モニタ63で表示する画像を撮像するタイミングは、対物レンズ15の焦点が合った時点で、かつCCDカメラが撮像モニタ63で表示する画像を撮像するタイミングは、振動して移動する対物レンズ15の走査幅の内所定の走査位置、好ましくは走査中心であって、かつ対物レンズ15の合焦点の時点である。これによって、対物レンズ15の走査位置が時々刻々と変化していても、撮像モニタ63上では所定の走査位置における静止状態の画像が表示される。また合焦点のタイミングは、上述した方法と同様に受光部の光量が最大となった時点とする。必要に応じて照明装置を設け、このタイミングに連動させてフラッシュを照射させても良い。これによって、焦点の合うタイミングを確実にかつ瞬時に捕捉でき、特別な機構を要せず極めて高性能なオートフォーカス機能が実現される。撮像モニタ63は、このようにして撮像された画像のみを表示させ、新たな撮像が行われるタイミングで画像表示を更新させてもよい。これによって、撮像モニタ63には常にきれいな画像のみを表示させることができる。あるいは、走査幅や走査ステップにも依存するが、一周期の走査速度が撮像モニタ63の更新速度(テレビレートでは60Hz程度)よりも遅い場合には、フレームメモリを設けることでちらつきの少ない画像が表示できる。フレームメモリは、1フレームすなわち1画面分の画像データを記憶するメモリである。撮像された画像データを保持して、同一の画像データを繰り返し表示させることで、倍速表示にも対応可能な高品質な表示が可能となる。なお、この例では撮像モニタを出力部と別に表示しているが、撮像モニタは出力部の一例である表示部と兼用しても良い。
以上の例では、対物レンズ走査部で対物レンズを移動させることにより、異なる測定ポイントでの受光量を検出して被測定物の変位を測定している。ただ、対物レンズを固定したまま被測定物側を移動させることでも、複数の測定ポイントにおける受光量及び変位測定ができる。図28に、本発明の実施の形態6として被測定物を載置するステージ76を移動させる機構を備えた変位計を示す。なお、図28において図3等と同じ符号を付した部材は上記実施例と同じ構成であり、詳細な説明は省略する。
12・・・レーザダイオード
13・・・ビームスプリッタ
14・・・コリメートレンズ
15・・・対物レンズ
16・・・被測定物
17・・・光絞り部
17a・・・ピンホール
18・・・ホトダイオード
118・・・受光部
19・・・増幅器
20・・・演算部
21・・・音叉
22・・・音叉振幅検出部
23・・・増幅器
24・・・ソレノイド
25・・・音叉振幅制御部
50・・・距離変換部
51・・・測定領域指定部
52・・・対物レンズ走査部
52A・・・サーボモータ
52B・・・ボイスコイル
52C・・・ボイスコイル用磁石
53・・・対物レンズ移動検出部
53A・・・回転角センサ
53B・・・ホール素子
53C・・・ホール素子用磁石
54・・・回転軸
55・・・回転軸保持部
56・・・音叉ホルダ
57・・・走査位置制御部
58・・・演算処理部
59・・・メモリ部
60・・・開口部
61・・・板バネ
62・・・リニアガイド
63・・・撮像モニタ
64・・・第2ビームスプリッタ
65・・・撮像用受光部
66・・・出力部
70・・・受光量検出部
71・・・ピーク検出部
72・・・受光量ピークメモリ部
73・・・受光データ処理部
74・・・受光データメモリ部
75・・・A/D変換部
76・・・ステージ
77・・・ステッピングモータ
78・・・ステージ移動検出部
Claims (10)
- 被測定物(16)に投射する光を発生させる発光部と、
前記発光部から出射された光を受けて、被測定物(16)に投射する対物レンズ(15)と、
前記対物レンズ(15)を、所定の振幅で対物レンズ(15)を通過する光の光軸の方向に沿って振動させる加振部と、
光軸方向に前記対物レンズ(15)が移動された位置を検出する位置検出部と、
被測定物(16)からの反射光が通過する光絞り部と、
前記光絞り部を通過した光を受光する受光部と、
被測定物(16)上で測定対象となる領域を指定する測定領域指定部(51)と、
前記対物レンズ(15)を光軸方向と直交する平面に沿って移動させる対物レンズ走査部(52)と、
前記対物レンズ走査部(52)により対物レンズ(15)を光軸方向と直交する平面に沿って所定の移動量で移動させる際、被測定物(16)上の複数の測定ポイントにおいてそれぞれ前記受光部で受光した受光量の極大値と、このとき前記位置検出部で検出される振動位置とを関連付けて記憶する受光量ピークメモリ部(72)と、
前記受光量ピークメモリ部(72)で記憶された受光量の極大値を、前記対物レンズ(15)の光軸方向における振動位置毎に積算し、積算された受光量に基づいて変位を演算する受光データ処理部(73)と、
を備えることを特徴とする変位計。 - 請求項1に記載の変位計であって、前記受光データ処理部(73)が、前記受光部で受光された受光量の極大値に基づいて、前記対物レンズ(15)の振動位置における受光量の変化を示す受光波形を作成し、作成された受光波形を積算して変位を求めることを特徴とする変位計。
- 請求項2に記載の変位計であって、前記受光データ処理部(73)が、積算された受光波形に基づいて変位を演算する際、受光波形の重心を求めて変位を算出することを特徴とする変位計。
- 請求項2または3に記載の変位計であって、前記受光データ処理部(73)で作成される受光波形が、受光量の極大値を高さとする三角波であることを特徴とする変位計。
- 請求項2または3に記載の変位計であって、前記受光データ処理部(73)で作成される受光波形が、受光量の極大値を高さとする正規分布波形であることを特徴とする変位計。
- 被測定物(16)に投射する光を発生させる発光部と、
前記発光部から出射された光を受けて、被測定物(16)に投射する対物レンズ(15)と、
前記対物レンズ(15)を、所定の振幅で対物レンズ(15)を通過する光の光軸の方向に沿って振動させる加振部と、
光軸方向に前記対物レンズ(15)が移動された位置を検出する位置検出部と、
被測定物(16)からの反射光が通過する光絞り部と、
前記光絞り部を通過した光を受光する受光部と、
前記受光部で受光した受光量をA/D変換するためのA/D変換部(75)と、
前記対物レンズ(15)を光軸方向と直交する平面に沿って移動させる対物レンズ走査部(52)と、
前記対物レンズ走査部(52)により直交平面上で前記対物レンズ(15)が移動された位置を検出する対物レンズ移動検出部(53)と、
前記対物レンズ走査部(52)により対物レンズ(15)を光軸方向と直交する平面に沿って所定の移動量で移動させる際、前記対物レンズ移動検出部(53)によって検出される、複数の測定ポイントにおける対物レンズ(15)の位置情報と、該複数の測定ポイントにおいて前記受光部で受光した受光量を所定の前記対物レンズ(15)の振動位置毎に前記A/D変換部(75)でA/D変換した値と、これに対応する前記位置検出部での振動位置とを関連付けて記憶する受光量ピークメモリ部(72)と、
前記受光量ピークメモリ部(72)で記憶された受光量を、前記対物レンズ(15)の光軸方向における振動位置毎に積算して前記対物レンズ(15)の振動位置における受光量の変化を示す受光波形を作成し、作成された受光波形に基づいて変位を演算する受光データ処理部(73)と、
を備えることを特徴とする変位計。 - 被測定物(16)に投射する光を発生させる発光部と、
前記発光部から出射された光を受けて、被測定物(16)に投射する対物レンズ(15)と、
前記対物レンズ(15)を、所定の振幅で対物レンズ(15)を通過する光の光軸の方向に沿って振動させる加振部と、
光軸方向に前記対物レンズ(15)が移動された位置を検出する位置検出部と、
被測定物(16)からの反射光が通過する光絞り部と、
前記光絞り部を通過した光を受光する受光部と、
前記対物レンズ(15)を光軸方向と直交する平面に沿って移動させる対物レンズ走査部(52)と、
前記対物レンズ走査部(52)により直交平面上で前記対物レンズ(15)が移動された位置を検出する対物レンズ移動検出部(53)と、
前記対物レンズ走査部(52)により対物レンズ(15)を光軸方向と直交する平面に沿って所定の移動量で移動させる際、前記対物レンズ移動検出部(53)によって検出される、複数の測定ポイントにおける対物レンズ(15)の位置情報と、該複数の測定ポイントにおいて前記受光部で受光した受光量の極大値およびこのとき前記位置検出部で検出される振動位置とを関連付けて記憶する受光量ピークメモリ部(72)と、
前記受光量ピークメモリ部(72)で記憶された各受光量のデータに対し、その近傍に位置する複数の受光量データから受光量の平均値を演算して受光量閾値を設定し、前記受光量閾値を超える受光量データに基づいて変位を演算する受光データ処理部(73)と、
を備えることを特徴とする変位計。 - 被測定物(16)に投射する光を発生させる発光部と、
前記発光部から出射された光を受けて、被測定物(16)に投射する対物レンズ(15)と、
前記対物レンズ(15)を、所定の振幅で対物レンズ(15)を通過する光の光軸の方向に沿って振動させる加振部と、
光軸方向に前記対物レンズ(15)が移動された位置を検出する位置検出部と、
被測定物(16)からの反射光が通過する光絞り部と、
前記光絞り部を通過した光を受光する受光部と、
被測定物を上面に載置したまま光軸方向と直交する平面に沿って移動可能なステージ(76)と、
直交平面上で前記ステージ(76)が移動された位置を検出するステージ移動検出部(78)と、
前記ステージ移動検出部(78)により前記ステージ(76)を直交平面に沿って所定の移動量で移動させる際、前記ステージ移動検出部(78)によって検出される、複数の測定ポイントにおける対物レンズ(15)の位置情報と、該複数の測定ポイントにおいて前記受光部で受光した受光量の極大値およびこのとき前記位置検出部で検出される振動位置とを関連付けて記憶する受光量ピークメモリ部(72)と、
前記受光量ピークメモリ部(72)で記憶された受光量の極大値を、前記対物レンズ(15)の光軸方向における振動位置毎に積算し、積算された受光量に基づいて変位を演算する受光データ処理部(73)と、
を備えることを特徴とする変位計。 - 請求項1から8のいずれか一に記載の変位計であって、前記加振部が音叉(21)を使用しており、前記位置検出部が音叉(21)の振幅を検出する音叉振幅検出部(22)であることを特徴とする変位計。
- 振動される対物レンズ(15)を介して発光部から被測定物(16)へ投射した光を反射させ、反射光の内光絞り部を通過した光を受光する受光部で検出して、被測定物(16)の表面の変位を測定する方法であって、
被測定物(16)上の測定対象となる領域内の複数の測定ポイントで、被測定物(16)へ投射される光を通過させる対物レンズ(15)を、加振部で前記対物レンズ(15)を通過する前記光の光軸方向へ振動させながら受光部で受光量を測定しつつ、受光量がピークを示す時点での受光量と、この時点での振動された対物レンズ(15)の位置とを関連付けて受光量ピークメモリ部(72)に保持するステップと、
前記受光量ピークメモリ部(72)で記憶された受光量の極大値を、前記対物レンズ(15)の振動方向における位置毎に積算し、積算された受光量に基づいて変位を演算するステップと、
を備えることを特徴とする変位測定方法。
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