JP4215910B2 - 自動車用コーナポールの駆動機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体前部のコーナ位置に取り付けられる格納式コーナポールを伸縮させるための駆動機構に関し、特に、駆動機構の電動部への雨水等の進入を防止するための駆動機構に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
自動車用コーナポールには、運転席からの操作によって伸縮出来るようになっていて、使用時にのみ車体から伸長され不使用時には車体内に格納されるタイプのものがある。
【0003】
図3は、上記のような自動車用の格納式コーナポールの従来の構成を示す外観図である。
【0004】
この図3において、コーナポール1は、車体Sに上端部が貫通した状態で格納される連結管2と、互いに振り出し自在に連結された直径の異なる複数のパイプから構成されて連結管2内にその上端部から突出自在に収容される伸縮ポール3と、連結管2および伸縮ポール3内に挿通されて軸方向に送出しおよび引戻しされることにより、伸縮ポール3を連結管2内から突出させたりまた連結管2内に格納したりするドライブコード4と、連結管2の下端部に取り付けられてドライブコード4を送出し方向および引込み方向に駆動する駆動部5とを備えている。
【0005】
この駆動部5は、電動モータ5Aによって回転されるウオーム5Bが駆動ギア5Cと歯合され、このウオーム5Bの回転によって電動モータ5Cが回転駆動されるようになっており、この電動モータ5Cに、図4に示されるように、ドライブコード4にその全長に亘って形成されたラック4Aが歯合されることによって、ドライブコード4を送出し方向および引込み方向に駆動するようになっている。
【0006】
このような従来の自動車用格納式コーナポールにおいては、以下のような問題点が存在している。
【0007】
すなわち、雨の日などにおいて自動車が走行する際には、車体Sの外側に露出している伸縮ポール3から入り込んできた雨水等がドライブコード4を伝って駆動部5内に進入するため、この雨水が、ドライブコード4に噛み合っている駆動ギア5Cによりその回転にともなってウオーム5Bまで運ばれ、最後には、電動モータ5Aに到達して電動モータ5Aを故障させてしまう虞がある。
【0008】
この発明は、上記のような従来の自動車用コーナポールの駆動機構における問題点を解決するために為されたものである。
【0009】
すなわち、この発明は、自動車用コーナポールの駆動部内にドライブコードを伝って進入してきた雨水等によって駆動部が故障を起こすのを防止することが出来る自動車用コーナポールの駆動機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明による自動車用コーナポールの駆動機構は、上記目的を達成するために、伸縮ポールを伸縮させるドライブコードに形成されたラックに歯合されて電動モータからの駆動力を駆動ギアを介してドライブコードに伝達することによりドライブコードの送出しと引込みを行う自動車用コーナポールの駆動機構において、前記駆動ギアが、前記ドライブコードのラックに歯合される第1歯車とこの第1歯車に一体的に設けられて前記電動モータ側に連結される第2歯車とによって構成された二段ギアになっており、この駆動ギアの第1歯車と第2歯車の間に、この第1歯車と第2歯車のそれぞれの刃先円の径よりも大きい径を有する遮蔽壁が、駆動ギアの全周に亘って第1歯車および第2歯車と一体的に形成されていることを特徴としている。
【0011】
この第1の発明による自動車用コーナポールの駆動機構は、電動モータが正逆両方向に駆動されることにより、その回転力を例えばウオーム等を介して駆動ギアの第2歯車に伝達し、さらに、この第2歯車と一体回転される第1歯車から、この第1歯車に歯合するドライブコードのラックに伝達して、ドライブコードの送出しと引込みを行う。
【0012】
そして、この自動車用コーナポールの駆動機構において、ドライブコードが連結されている伸縮ポールから雨水等がドライブコードを伝って駆動部のケーシング内に進入してきた際に、この進入してきた雨水等はドライブコードのラックから駆動ギアの第1歯車に伝わってこの第1歯車の歯部の間に付着するが、この第1歯車の歯部の間に付着した雨水等は、第2歯車との間に形成された遮蔽壁によって、第2歯車の側に伝って行くのが阻止される。
【0013】
以上のように、上記第1の発明によれば、自動車用コーナポールの駆動機構内に進入した雨水等が駆動ギアから電動モータに伝わるのを阻止することができ、これによって、電動モータに故障が発生するのを防止することが出来る。
【0014】
第2の発明による自動車用コーナポールの機構は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の自動車用コーナポールの駆動機構において、前記駆動ギアの第1歯車と第2歯車の間に、底部の径が第2歯車の歯底円の径よりも小さい円周溝が形成されていることを特徴としている。
【0015】
この第2の発明による自動車用コーナポールの駆動機構は、電動モータが正逆両方向に駆動されることにより、その回転力を例えばウオーム等を介して駆動ギアの第2歯車に伝達し、さらに、この第2歯車と一体回転される第1歯車から、この第1歯車に歯合するドライブコードのラックに伝達して、ドライブコードの送出しと引込みを行う。
【0016】
そして、この自動車用コーナポールの駆動機構において、ドライブコードが連結されている伸縮ポールから雨水等がドライブコードを伝って駆動部のケーシング内に進入してきた際に、この進入してきた雨水等はドライブコードのラックから駆動ギアの第1歯車に伝わってこの第1歯車の歯部の間に付着するが、この第1歯車の歯部の間に付着した雨水等は、第2歯車との間に形成された円周溝によって、第2歯車の側に伝って行くのが阻止される。
【0017】
以上のように、上記第2の発明によれば、自動車用コーナポールの駆動機構内に進入した雨水等が駆動ギアから電動モータに伝わるのを阻止することができ、これによって、電動モータに故障が発生するのを防止することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の最も好適と思われる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明を行う。
【0019】
図1は、この発明による自動車用コーナポールの駆動機構の実施形態の一例を示す側断面図であり、図2は図1のII−II線における断面図である。
【0020】
この図1および2において、駆動機構10は、ケーシング10A内において、図示しない伸縮ポールに連結されたドライブコード4のラック4A(図4参照)に、このドライブコード4の上側に配置されるとともにドライブコード4の軸線方向と直交する方向に延びる水平向きの軸12によって回転自在に支持された駆動ギア11が歯合されている。
【0021】
そして、この駆動ギア11に、駆動ギア11の上側に配置されて軸12の軸線方向と直交する方向に延びる水平向きの回転軸13Aを中心に回転されるウオーム13が歯合されており、このウオーム13は、電動モータ14の回転軸に連結されてこの電動モータ14の駆動により回転軸13Aの軸回りに回転されるようになっている。
【0022】
駆動ギア11は、図2に示されるように、ピニオン11Aとウオームホイール11Bが一体的にかつ同軸状に重ね合わされた二段ギアの構成を有しており、ピニオン11Aのウオームホイール11Bに隣接する側の側部に、ピニオン11Aおよびウオームホイール11Bのそれぞれの歯先円の径よりも大きい径を有する円形の遮蔽壁11Cが一体的に形成され、さらに、この遮蔽壁11Cとウオームホイール11Bとの間に、底部の径がウオームホイール11Bの歯底円の径よりも小さい円周溝11Dが形成されている。
【0023】
そして、ドライブコード4は、そのラック4Aが、駆動ギア11のピニオン11Aにその下方部において歯合され、ウオーム13はウオームホイール11Bにその上方部において歯合されている。
【0024】
上記自動車用コーナポールの駆動機構は、電動モータ14が正逆両方向に駆動されることによってウオーム13が回転軸13Aを中心に回転され、このウオーム13に歯合される駆動ギア11のウオームホイール11Bにその回転力が伝達される。
【0025】
そして、このウオームホイール11Bと一体回転されるピニオン11Aから、このピニオン11Aに歯合するドライブコード4のラック4Aにその回転力が伝達されることにより、ドライブコード4が送出しおよび引込み方向にスライドされる。
【0026】
この自動車用コーナポールの駆動機構において、ドライブコード4が連結されている図示しない伸縮ポールから雨水等がドライブコード4を伝って駆動部10のケーシング10A内に進入してきた際に、この進入してきた雨水等はラック4Aから駆動ギア11のピニオン11Aに伝わってこのピニオン11Aの歯部に付着するが、このピニオン11Aの歯部に付着した雨水等は遮蔽壁11Cおよび円周溝11Dによって、ウオームホイール11Bの側に伝って行くのが防止される。
【0027】
したがって、この駆動機構10のケーシング10A内に進入した雨水等が、駆動ギア11からウオーム13を介して電動モータ14に伝わるのが阻止され、これによって、雨水等の進入により電動モータ14に故障が発生するのが防止される。
【0028】
なお、上記においては、ピニオン11Aからウオームホイール11Bの側に雨水等が伝わるのを阻止するために、駆動ギア11に遮蔽壁11Cと円周溝11Dの両方を設けた例が示されているが、駆動ギア11に遮蔽壁11Cか円周溝11Dの何れか一方を設けるようにした場合でも、十分にピニオン11Aからウオームホイール11Bの側に雨水等が伝わるのを阻止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における一例を示す側断面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】従来例を示す側面図である。
【図4】ドライブコードの構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 …コーナポール
2 …連結管
3 …伸縮ポール
4 …ドライブコード
4A …ラック
10 …駆動機構
10A…ケーシング
11 …駆動ギア
11A…ピニオン(第1歯車)
11B…ウオームホイール(第2歯車)
11C…遮蔽壁
11D…円周溝
12 …軸
13 …ウオーム
14 …電動モータ
Claims (2)
- 伸縮ポールを伸縮させるドライブコードに形成されたラックに歯合されて電動モータからの駆動力を駆動ギアを介してドライブコードに伝達することによりドライブコードの送出しと引込みを行う自動車用コーナポールの駆動機構において、
前記駆動ギアが、前記ドライブコードのラックに歯合される第1歯車とこの第1歯車に一体的に形成されて前記電動モータ側に連結される第2歯車とによって構成された二段ギアになっており、この駆動ギアの第1歯車と第2歯車の間に、この第1歯車と第2歯車のそれぞれの刃先円の径よりも大きい径を有する遮蔽壁が、駆動ギアの全周に亘って第1歯車および第2歯車と一体的に形成されていることを特徴とする自動車用コーナポールの駆動機構。 - 請求項1に記載の自動車用コーナポールの駆動機構において、前記駆動ギアの第1歯車と第2歯車の間に、底部の径が第2歯車の歯底円の径よりも小さい円周溝が形成されている請求項1に記載の自動車用コーナポールの駆動機構。
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