JP4215245B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンなどの遊技機に係り、特に、遊技に関連して行われる演出の制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
3リール式の一般的なスロットマシンは、外周面に複数の図柄が描かれた3個の回転リールを回転開始するためのスタートスイッチ、各回転リールに対応する3個のストップスイッチなどを備え、1〜3枚のメダルを投入した後にスタートスイッチの操作で3つの回転リールが回転を開始するとともに、入賞態様を決定するための抽選が行われる。そして、ストップスイッチを順次操作することで対応する回転リールの回転が停止するが、上記抽選により所定の入賞態様に当選した場合には、その入賞態様に対応する図柄の組合せが揃いやすくなるように回転リールの停止制御が行われ、その図柄の組合せがメダル投入枚数に応じて有効化された1又は複数の入賞ライン上に停止すると、その入賞態様に応じて予め設定された枚数のメダルがクレジットに加算されたり、受け皿に払い出される。
【0003】
このようなスロットマシンでは、徒に射幸心をあおることがないように、1ゲーム終了までに経過すべき所定時間が予め定められており、この所定時間が経過するまでは、次のゲームが開始されないようにしている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の遊技機では、所定時間が経過するまでにスタートスイッチが操作されたときは、回転リールを1つずつ順に回転開始し、所定時間が経過した時点で、全ての回転リールの回転を開始するように制御することによって、所定時間を確保するとともに、その間に遊技者の興趣が殺がれないようにしている。
【0004】
【特許文献1】
実公平7−45257号公報(段落[0040]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなスロットマシンなどの遊技機において、従来、液晶ディスプレイ、演出用ランプ、スピーカなどの演出手段を備え、静止画や動画を液晶ディスプレイに表示したり、演出用ランプを点滅したり、効果音をスピーカから発生させたりする演出を行うことで、ゲームの興趣を増すようにしている。そこで、上記特許文献1に記載の遊技機でも、所定時間が経過するまでの間に見栄えの良い演出を行うことで、遊技者の興趣をさらに高めるようにすることが望まれている。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、所定時間が経過するまでの間に見栄えの良い演出を行うことが可能な遊技機、遊技機用プログラムおよび遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る遊技機は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リールと、前記各回転リールの回転を開始操作するためのスタートスイッチと、前記各回転リールを停止操作するためのストップスイッチとを備えた遊技機において、前記各回転リールの図柄を背面側から照明する照明手段からなり該照明手段の点滅による所定の演出を行う演出手段と、1ゲーム終了までに経過すべき時間として予め定められた所定時間を計時する計時手段と、前記所定時間経過までに前記スタートスイッチの開始操作があったときは前記各回転リールを順次始動させ、前記所定時間経過後に全ての前記回転リールを回転させ、前記所定時間経過までに前記スタートスイッチの開始操作がなく前記所定時間経過後に前記スタートスイッチの開始操作があるときは、前記開始操作後に全ての前記回転リールを回転させる回転制御手段と、前記演出手段を制御して回転開始した前記各回転リール毎に前記照明手段の点滅による演出を実行させる演出制御手段と、前記回転制御手段および前記計時手段が設けられ、遊技の制御を行うメイン制御基板と、前記演出制御手段が設けられ、前記メイン制御基板からの信号を受けるサブ制御基板と、前記メイン制御基板に設けられ、前記複数の回転リールの回転開始タイミングに関するタイミング情報を前記サブ制御基板に送信する送信制御手段と、前記サブ制御基板に設けられ、前記タイミング情報を受信する受信制御手段と、前記サブ制御基板に設けられ、前記タイミング情報の受信時点からの経過時間を計時するサブ計時手段とを備え、前記回転制御手段は、前記所定時間経過前における前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間に応じて所定のタイミングで所定の順に前記各回転リールの回転を開始させるもので、前記送信制御手段は、前記所定時間経過までに前記スタートスイッチの開始操作があったときに、前記タイミング情報として前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間を送信するもので、前記演出制御手段は、前記所定時間経過前における前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間に対する前記所定タイミングおよび前記所定順の制御情報を予め保持しており、前記サブ計時手段が計時する経過時間、前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間、および、前記制御情報に基づき、前記各回転リールの回転開始時点を判断して前記各回転リールの回転状況を判断し、該回転状況に応じた前記演出を実行させることを特徴としている(請求項1)。
【0008】
このような構成によれば、1ゲーム終了までに経過すべき時間として予め定められた所定時間が計時されており、その所定時間経過までにスタートスイッチの開始操作があったときは各回転リールが順次始動され、所定時間経過後に全ての回転リールが回転する。そして、演出手段が制御されて回転開始した各回転リール毎に遊技状況に応じた演出が実行されることにより、各回転リールの回転に合わせた見栄えの良い演出を行うことが可能になり、これによって、遊技者の興趣をさらに高めることができる。
【0009】
また、所定時間経過前におけるスタートスイッチの開始操作時点での所定時間経過までの時間に応じて所定のタイミングで所定の順に各回転リールの回転が開始される。また、所定時間経過までにスタートスイッチの開始操作があったときに、タイミング情報として所定時間経過前におけるスタートスイッチの開始操作時点での所定時間経過までの時間がメイン制御基板からサブ制御基板に送信され、サブ制御基板において、タイミング情報の受信時点からの経過時間がサブ計時手段により計時される。そして、演出制御手段は、所定時間経過前におけるスタートスイッチの開始操作時点での所定時間経過までの時間に対する所定タイミングおよび所定順の制御情報を予め保持しており、サブ計時手段が計時する経過時間、スタートスイッチの開始操作時点での所定時間経過までの時間および制御情報に基づき、各回転リールの回転開始時点を判断することにより、回転開始した各回転リール毎の演出を確実に実行することができる。
【0010】
また、前記演出手段の前記照明手段は、前記複数の回転リールそれぞれに対応して設けられ、前記演出制御手段は、前記各回転リールが回転開始した時点で前記各リールに対応する前記照明手段の点滅による演出を開始するものであるとすると(請求項)、回転開始した各回転リール毎に、各回転リールが回転開始した時点で各回転リールに対応する照明手段の点滅による演出が実行されることによって、見栄えの良い演出を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る遊技機の一実施形態であるスロットマシンの正面図、図2は回転リールの図柄配列の一例を示す図、図3はスロットマシンの制御系を示すブロック図である。このスロットマシンは、例えば図1に示すように構成されている。即ち、図1に示すように、スロットマシン1では、筐体3の前面開口が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。
【0028】
そして、この正面板9には3個の図柄表示窓11が並設され、右端の図柄表示窓11の横には、遊技者に当選又は入賞などを告知する演出用画面を表示するための液晶ディスプレイ13が配設されている。また、各図柄表示窓11の内側には左・中・右回転リール12a,12b,12cが配置されている。左・中・右回転リール12a,12b,12cには、図2に示すように、「赤7」「BAR」「スイカ」「ベル」「チェリー」「Replay」などの複数種類の図柄が、所定の配列で、合計21個表示されている。また、各図柄には、00番から20番までのコマ番号が順に付されている。
【0029】
各図柄表示窓11からは、各回転リール12a,12b,12cの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ見えるように設定されている。すなわち、3個すべての回転リール12a,12b,12cが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示されるようになっている。
【0030】
更に、この操作板7には、クレジットされているメダルの枚数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ15、各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチ17、左・中・右回転リール12a,12b,12cの回転をそれぞれ停止させるための左・中・右ストップスイッチ19a,19b,19c、メダル投入口21、および貯留メダルを払い出すための精算スイッチ23が設けられている。
【0031】
また、正面板9には入賞ラインが描かれると共に、入賞ライン中の有効ラインを表示する有効表示ランプ31、遊技者に当選又は入賞などを告知するための演出用ランプ33、クレジットメダルの枚数を表示するメダル枚数表示器35が配設され、操作板7の下方には、メダルの払出口37や、この払出口37から払い出されるメダルを受けるメダル受け39が設けられている。
【0032】
また、図3において、投入スイッチ41は、投入されたメダルを検知するもので、筐体3の内部に設けられている。リールユニット43は、3個のステッピングモータと、各ステッピングモータの出力軸に固定された上記回転リール12a,12b,12cと、各回転リール12a,12b,12cに内設され、各回転リール12a,12b,12cの図柄を背面から照明する左・中・右バックライト44a,44b,44cとから構成されている。左・中・右バックライト44a,44b,44cは、それぞれ、例えば赤色LED、緑色LED、青色LEDを備えており、これら3種類のLEDを組み合わせて発光させることで、赤、緑、青の光の3原色だけでなく、黄橙色、青紫色、桃色や紫色、黄色等の複数色を択一的に発光することで、各回転リールの図柄を複数色の照明光で照明可能になっている。
【0033】
また、ホッパーユニット45は、遊技の結果に基づき遊技者にメダルを払い出すもので、筐体3の内部に設けられている。スピーカ47は、遊技者に当選又は入賞などを告知するためのもので、スロットマシン1の下部適所に設けられている。
【0034】
制御装置50は、スロットマシン1の全体の動作を制御するもので、メイン制御基板51およびサブ制御基板52の別々の制御基板に、それぞれCPU51a,52a、メモリ51b,52bおよび駆動回路(図示省略)などの電子回路が実装されて構成されている。そして、この制御装置50は、CPU51aがメモリ51bに格納されているプログラムを実行し、CPU52aがメモリ52bに格納されているプログラムを実行することにより、下記図4に示す機能を有するものとなる。
【0035】
図4は制御装置の機能を示す機能ブロック図、図5は停止テーブルの一例を示す図である。図4において遊技制御手段100は遊技を制御するものである。ここで、遊技の概要について説明する。
【0036】
スタートスイッチ17を操作すると、まず、当選か否かの抽選が行われ、後述するように、ほぼ同時に3個全ての回転リール12a〜12cの回転が開始するか、または、1つずつ順に回転リール12a〜12cの回転が開始する。全ての回転リール12a〜12cの回転が開始した後に、3個のストップスイッチ19a〜19cのうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ19a〜19cに対応した回転リール12a〜12cの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ19a〜19cを操作し終えると、3個すべての回転リール12a〜12cの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると、入賞となり、遊技者に対して所定枚数の遊技メダルが払い出されるか、又は遊技者に対して所定の利益が付与される。なお、遊技メダルの払い出しに代えて、遊技メダルの貯留(クレジット)が行われることもある。
【0037】
また、回転リール12a〜12cの停止制御は、以下に示すようにして行われる。まず、抽選結果に基づいて、複数の停止テーブル130の中から一の停止テーブル130が選択される。次に、選択された一の停止テーブル130と、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときの回転リール12a〜12cの回転位置とから、回転リール12a〜12cの滑りコマ数が決定される。そして、決定された滑りコマ数分だけ回転リール12a〜12cが回転し、そこで回転リール12a〜12cの回転が停止する。
【0038】
抽選結果には、特定導入遊技当選(BB当選)と、特定遊技当選(RB当選)と、第1小役当選と、第2小役当選と、第3小役当選と、再遊技当選(Replay当選)と、ハズレとがある。
【0039】
また、入賞には、特定導入遊技(BBゲーム)への移行に係る特定導入遊技入賞(BB入賞)と、特定遊技(RBゲーム)への移行に係る特定遊技入賞(RB入賞)と、所定枚数(例えば8枚)の遊技メダルの払い出しに係る第1小役入賞と、この第1小役入賞よりも少ない枚数(例えば5枚)の遊技メダルの払い出しに係る第2小役入賞と、この第2小役入賞よりも少ない枚数(例えば3枚)の遊技メダルの払い出しに係る第3小役入賞と、再遊技(Replay)の実行に係る再遊技入賞(Replay入賞)とがある。
【0040】
上記RBゲームとは、特定入賞遊技(JACゲーム)を複数回行い得ることにより、通常遊技よりも当選確率が高い遊技をいい、また、BBゲームとは、RBゲームの導入確率が高い遊技をいう。そして、例えば、「赤7」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、BB入賞となり、払い出しがある場合には遊技メダルが払い出されて、BBゲームが実行される。
【0041】
また、例えば、「スイカ」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、第1小役入賞となり、8枚の遊技メダルが払い出される。また、例えば、「Replay」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、Replay入賞となり、新たな遊技メダルを投入することなく、前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行うことができる。
【0042】
なお、抽選結果がBB当選になると、BB当選に基づいた図柄の停止制御が行われるが、このとき、BB入賞が引き当てられないと、このBB当選は、BB入賞が引き当てられるまで持ち越されることとなっている。RB当選についても同様である。一方、第1小役当選は、抽選結果が第1小役当選となった遊技で第1小役入賞を引き当てられないと、次回の遊技には持ち越されないこととなっている。第2小役当選、第3小役当選、及びReplay当選についても同様である。
【0043】
図4において、抽選手段110は、抽選を行うもので、乱数発生手段111、乱数抽出手段112、抽選テーブル113、及び抽選判定手段114を備えている。
【0044】
乱数発生手段111は、抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜16383)で発生させるものである。この乱数発生手段111は、例えば、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成することができる(いわゆるハード乱数)。なお、この乱数発生手段111は、例えば、平均採中法で乱数を発生させる手段や、あるいは素数の加算によって乱数を発生させる手段によって構成することもできる。これらの手段は、例えば、CPU51aに所定のプログラムを実行させることによって構成することができる(いわゆるソフト乱数)。乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生させた乱数を抽出するものである。この乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生させた乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ17の操作)で抽出する。
【0045】
なお、乱数発生手段111は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段111が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ17が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段112が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
【0046】
抽選テーブル113は、乱数発生手段111が発生させる全範囲の乱数について、当選か否かをあらかじめ所定の割合で定めたものである。この抽選テーブル113は、乱数発生手段111が発生させる全範囲の乱数について、BB当選にするか、RB当選にするか、第1小役当選にするか、第2小役当選にするか、第3小役当選にするか、Replay当選にするか、あるいはハズレにするかを、あらかじめ所定の割合で定めている。
【0047】
抽選判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した乱数と、抽選テーブル113とを照合して、抽選結果の判定を行うものである。この抽選判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した乱数と、抽選テーブル113とを照合して、抽選結果が、BB当選か、RB当選か、第1小役当選か、第2小役当選か、第3小役当選か、Replay当選か、あるいはハズレかを判定する。
【0048】
停止制御手段120は、抽選手段110の抽選結果に基づき、停止テーブル130を用いて、回転リール12a〜12cの停止制御を行うものである。この停止テーブル130は、図柄の停止位置を決定するためのものであって、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときの回転リール12a〜12cの回転位置に応じて、回転リール12a〜12cの滑りコマ数をあらかじめ定めたものである。
【0049】
この停止テーブル130には、左回転リール12aのみの滑りコマ数を定めたもの(左リール用停止テーブル131)と、中及び右回転リール12b,12cの滑りコマ数を定めたもの(中右リール用停止テーブル132)と、すべての回転リール12a〜12cの滑りコマ数を一括して定めたもの(全リール用停止テーブル133)とがある。図5は全リール用停止テーブル133の一例を示したものである。
【0050】
例えば図5に示す全リール用停止テーブル133は、左回転リール12aの滑りコマ数を、以下に示すように定めている。すなわち00番の図柄が図柄表示窓11の中段に位置したときに左ストップスイッチ19aが操作されれば、滑りコマ数は2とする。また、01番の図柄が図柄表示窓11の中段に位置したときに左ストップスイッチ19aが操作されれば、滑りコマ数は3とする。このため、図5に示す全リール用停止テーブル133が用いられている場合には、左回転リール12aは、00番の図柄が図柄表示窓11の中段に位置したときに左ストップスイッチ19aが操作されると、19番の図柄を図柄表示窓11の中段に位置させて停止し、また、01番の図柄が図柄表示窓11の中段に位置したときに左ストップスイッチ19aが操作されても、19番の図柄を図柄表示窓11の中段に位置させて停止する。
【0051】
また、左リール用停止テーブル131も、中右リール用停止テーブル132も、全リール用停止テーブル133も、それぞれ、抽選結果毎に複数備えられている。これによって、同一の抽選結果でも、図柄の停止位置が異なることがあるようにしている。更に、各停止テーブル130は、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときの回転リール12a〜12cの回転位置と、回転リール12a〜12cの滑りコマ数との関係が異なることがあるように定められている。これによって、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときの回転リール12a〜12cの回転位置が同じでも、図柄の停止位置が異なることがあるようにしている。
【0052】
そして、停止制御手段120は、まず、抽選結果等に基づいて、複数の停止テーブル130の中から一の停止テーブル130を選択する。次に、この選択した一の停止テーブル130と、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときの回転リール12a〜12cの回転位置とから、回転リール12a〜12cの滑りコマ数を決定する。
【0053】
ここで、滑りコマ数が0と決定されれば、直ちに回転リール12a〜12cの回転を停止させる。すなわち、滑りコマ数が0と決定されると、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときに図柄表示窓11の上段に表示されていた図柄は、そのまま図柄表示窓11の上段に停止表示される。また、滑りコマ数が1と決定されれば、1コマ分だけ回転リール12a〜12cを回転させて停止させる。すなわち、滑りコマ数が1と決定されると、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときに図柄表示窓11の上段に表示されていた図柄は、回転リール12a〜12cの回転方向に1コマずれて、図柄表示窓11の中段に停止表示される。また、滑りコマ数が2と決定されれば、2コマ分だけ回転リール12a〜12cを回転させて停止させる。すなわち、滑りコマ数が2と決定されると、ストップスイッチ19a〜19cが操作されたときに図柄表示窓11の上段に表示されていた図柄は、回転リール12a〜12cの回転方向に2コマずれて、図柄表示窓11の下段に停止表示される。
【0054】
この停止制御手段120は、左回転リール12aに対応した左ストップスイッチ19aが最初に操作された場合と、中回転リール12bに対応した中ストップスイッチ19b又は右回転リール12cに対応した右ストップスイッチ19cが最初に操作された場合とで、異なる制御を行うように構成されている。
【0055】
すなわち、左回転リール12aに対応した左ストップスイッチ19aが最初に操作された場合には、停止制御手段120は、抽選結果等に基づいて、複数の左リール用停止テーブル131の中から一の左リール用停止テーブル131を選択する。そして、この選択した一の左リール用停止テーブル131を用いて、左回転リール12aの停止制御を行う。次に、左回転リール12aの停止制御の結果に基づいて、複数の中右リール用停止テーブル132の中から一の中右リール用停止テーブル132を選択する。そして、この選択した一の中右リール用停止テーブル132を用いて、中回転リール12b及び右回転リール12cの停止制御を行う。
【0056】
また、中回転リール12bに対応した中ストップスイッチ19b又は右回転リール12cに対応した右ストップスイッチ19cが最初に操作された場合には、停止制御手段120は、抽選結果等に基づいて、複数の全リール用停止テーブル133の中から一の全リール用停止テーブル133を選択する。そして、この選択した一の全リール用停止テーブル133を用いて、各回転リール12a〜12cの停止制御を行う。
【0057】
入賞判定手段140は、所定の図柄が所定の位置に停止したときに入賞と判定するものである。具体的には、この入賞判定手段140は、「赤7」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、BB入賞と判定し、「BAR」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、RB入賞と判定する。また、この入賞判定手段140は、「スイカ」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、第1小役入賞と判定し、「ベル」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、第2小役入賞と判定する。
【0058】
また、この入賞判定手段140は、左回転リール12aの回転を停止させたときに「チェリー」の図柄が図柄表示窓11に表示されると、中回転リール12b及び右回転リール12cに表示されている図柄の停止位置にかかわらず、第3小役入賞と判定する。すなわち、左回転リール12aには、単独入賞図柄としての「チェリー」の図柄が表示されている。また、この入賞判定手段140は、「Replay」の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、Replay入賞と判定する。
【0059】
計時手段150は、繰り返してゲームを行う際に、1ゲーム終了までに経過すべき時間として予め定められた所定時間T0(例えばT0=4.1秒)を計時するもので、この実施形態では、全ての回転リール12a〜12cの回転開始時点から所定時間T0の経過までの待機時間WTとしてダウンカウントする。すなわち、計時手段150が計時する待機時間WTがWT=0になると所定時間T0が経過したことを意味する。送信制御手段160は、スタートスイッチ17の操作時点での待機時間WT1をサブ制御基板52に向けて送信するものである。
【0060】
回転制御手段170は、スタートスイッチ17の操作があったときに回転リール12a〜12cの回転開始を制御するものである。この回転制御手段170は、スタートスイッチ17の操作時点での待機時間WT1に応じて、所定タイミングで所定順に、回転リール12a〜12cの回転を開始させる。すなわち、この実施形態では、回転制御手段170は、まず右回転リール12cの回転を開始させ、次いでWT1/2経過後に中回転リール12bの回転を開始させ、WT1経過後に左回転リール12aの回転を開始させる。したがって、スタートスイッチ17の操作時点での待機時間WT1がWT1=0、すなわち前回のゲームにおける全ての回転リール12a〜12cの回転開始時点から既に所定時間T0が経過しているときは、回転リール12a〜12cの回転がほぼ同時に開始されることとなる。
【0061】
この回転制御手段170の制御によって、前回のゲームにおける全ての回転リール12a〜12cの回転開始時点から所定時間T0の経過後に、次のゲームにおいて全ての回転リール12a〜12cが回転開始することとなる。そして、全ての回転リール12a〜12cの回転開始後に、ストップスイッチ19a〜19cの操作が有効に受け付けられることとなり、これによって、1ゲーム終了までに経過すべき所定時間T0が確保される。この回転制御手順については後に詳述する。
【0062】
受信制御手段200は、メイン制御基板51の送信制御手段160により送信された待機時間WT1を受信するものである。サブ計時手段210は、受信制御手段200の待機時間WT1の受信時点からの経過時間を計時するもので、この実施形態では、第1カウンタC1によりWT1をダウンカウントするとともに、第2カウンタC2によりWT1/2をダウンカウントする。このカウント手順については後に詳述する。
【0063】
演出制御手段220は、演出を制御するもので、演出用ランプ33を所定のパターンで点滅させる演出を実行したり、スピーカ47から所定の効果音を発生させる演出を実行したり、あるいは液晶ディスプレイ13に所定の文字又は図柄を表示させる演出を実行する。これらの演出によって、演出制御手段220は、遊技者に当選又は入賞などを知らせる告知演出を行う。
【0064】
また、演出制御手段220は、スタートスイッチ17の操作があると、受信制御手段200が受信した待機時間WT1およびサブ計時手段210が計時する経過時間に基づき、回転リール12a〜12cの回転開始時点を認識し、その回転開始時点に合わせて、回転リール12a〜12cに内設されるバックライト44a〜44cを点滅させる演出を実行する。
【0065】
この演出制御手段220は、回転制御手段170による待機時間WT1に応じた回転リール12a〜12cの回転開始制御の制御情報を予め保持している。すなわち、まず右回転リール12cの回転を開始させ、次いでWT1/2経過後に中回転リール12bの回転を開始させ、WT1経過後に左回転リール12aの回転を開始させるという制御情報を、演出制御手段220は予め保持している。
【0066】
そして、演出制御手段220は、待機時間WT1がWT1=0のときはバックライト44a〜44cを同時に点滅する演出を実行する。また、演出制御手段220は、待機時間WT1がWT1>0のときは、まず左・中バックライト44a,44bを点灯した状態で右バックライト44cを点滅させ、次いでWT1/2経過後に左バックライト44aを点灯した状態で中・右バックライト44b,44cを点滅させ、WT1経過後に全てのバックライト44a〜44cを同時に点滅する演出を実行する。この動作手順については後に詳述する。
【0067】
図6、図7はメイン制御基板51のCPU51aで実行される手順のフローチャートである。図6は所定周期(例えば30msec)で実行されるタイマ割込みルーチンであり、図7は、メインルーチンにおいて遊技者によるスタートスイッチ17の操作があったときに実行されるルーチンである。
【0068】
図6において、待機時間WTがWT=0か否かが判別され(#10)、WT≠0であれば(#10でNO)、WTを1だけデクリメントして(#12)終了し、WT=0であれば(#10でYES)、そのまま終了する。したがって、待機時間WTが一旦WT=0になると、WT=0のままとなる。
【0069】
図7において、まず、現時点、すなわちスタートスイッチ17の操作時点での待機時間WT=WT1をサブ制御基板52に向けて送信して(#20)、右回転リール12aの回転を開始する(#22)。次いで、WT≦WT1/2になったか否かを判別し(#24)、WT>WT1/2のときは(#24でNO)、この状態を継続する。そして、WT≦WT1/2になる、すなわちスタートスイッチ17の操作時点から待機時間WT1の半分が経過すると(#24でYES)、中回転リール12bの回転を開始する(#26)。
【0070】
次いで、WT=0か否かを判別し(#28)、WT>0のときは(#28でNO)、この状態を継続する。そして、WT=0になる、すなわちスタートスイッチ17の操作時点から待機時間WT1が経過すると(#28でYES)、左回転リール12aの回転を開始し(#30)、待機時間WTを所定時間T0に設定して(#32)、このルーチンを終了する。
【0071】
スタートスイッチ17の操作時点で既に所定時間T0が経過しているときは、待機時間WT1=0であるので、ステップ#20でWT1=0をサブ制御基板52に送信した後、続くステップ#22で右回転リール12cの回転を開始し、次のステップ#24でYESとなり、続くステップ#26で中回転リール12bの回転を開始し、次のステップ#28でYESとなり、続くステップ#30で左回転リール12aの回転を開始する。これによって、全ての回転リール12a〜12cの回転が、ほぼ同時に開始されることとなる。
【0072】
また、全ての回転リール12a〜12cの回転開始時点である図7のステップ#30の次のステップ#32で待機時間WTを所定時間T0に設定しているので、図6のタイマ割込みルーチンによって、全ての回転リール12a〜12cの回転開始時点からの所定時間T0の計時が行われることとなる。なお、図7のステップ#32で所定時間T0として設定する実際のカウント値は、図6のタイマ割込みルーチンの実行周期に応じて適当な値に設定すればよい。
【0073】
図8、図9はサブ制御基板52のCPU52aで実行される手順のフローチャートである。図8はメインルーチンにおいて実行されるルーチンであり、図9は所定周期(例えば30msec)で実行されるタイマ割込みルーチンである。
【0074】
図8において、待機時間WT1を受信したか否かが判別され(#40)、受信していなければ(#40でNO)、そのまま終了する一方、受信すると(#40でYES)、その受信した待機時間WT1がWT1=0か否かを判別する(#42)。そして、WT1=0であれば(#42でYES)、第3制御データを実行して(#44)、このルーチンを終了する。第3制御データは、全てのバックライト44a〜44cを点滅させる信号を出力するデータを表わしている。WT1=0ということは、既に所定時間T0が経過しており、全ての回転リール12a〜12cの回転がほぼ同時に開始されることを意味するので、第3制御データを実行することで、回転リール12a〜12cの回転開始に合わせた演出が実行されることとなる。
【0075】
一方、受信した待機時間WT1がWT1≠0であれば(#42でNO)、待機時間WT1を第1カウンタC1に設定し(#46)、待機時間WT1の半分であるWT1/2を第2カウンタC2に設定し(#48)、第1制御データを実行して(#50)、このルーチンを終了する。第1制御データは、右バックライト44cを点滅させ、左・中バックライト44a,44bを点灯させる信号を出力するデータを表わしている。WT1≠0ということは、所定時間T0が未だ経過しておらず、右回転リール12cの回転のみが開始されることを意味するので、第1制御データを実行することで、停止している左・中回転リール12a,12bに対応するバックライト44a,44bを点灯状態に維持し、回転を開始した右回転リール12cに対応するバックライト44cのみ点滅することで、各回転リール12a〜12cの回転開始に合わせた演出が実行されることとなる。
【0076】
図9において、まず、第1カウンタC1がC1=0か否かが判別され(#60)、C1=0であれば(#60でYES)、ステップ#68に進む一方、C1≠0であれば(#60でNO)、C1を1だけデクリメントして(#62)、再び第1カウンタC1がC1=0か否かが判別され(#64)、C1≠0であれば(#60でNO)、ステップ#68に進む一方、C1=0であれば(#64でYES)、第3制御データを実行する(#66)。第1カウンタC1=0ということは、待機時間WT1が経過して、全ての回転リール12a〜12cの回転が開始されることを意味するので、第3制御データを実行することで、回転リール12a〜12cの回転開始に合わせた演出が実行されることとなる。
【0077】
ステップ#66に続くステップ#68において、第2カウンタC2がC2=0か否かが判別され、C2=0であれば(#68でYES)、このルーチンを終了する一方、C2≠0であれば(#68でNO)、C2を1だけデクリメントして(#70)、再び第2カウンタC2がC2=0か否かが判別され(#72)、C2≠0であれば(#72でNO)、このルーチンを終了する一方、C2=0であれば(#72でYES)、第2制御データを実行して(#74)、このルーチンを終了する。
【0078】
第2制御データは、中・右バックライト44b,44cを点滅させ、左バックライト44aを点灯させる信号を出力するデータを表わしている。第2カウンタC2=0ということは、待機時間WT1の半分が経過して、中回転リール12bの回転が開始されることを意味するので、第2制御データを実行することで、停止している左回転リール12aに対応するバックライト44aを点灯状態に維持し、回転を開始した中回転リール12bに対応するバックライト44bおよび回転中の右回転リール12cに対応するバックライト44cを点滅することで、各回転リール12a〜12cの回転開始に合わせた演出が実行されることとなる。
【0079】
このように、受信した待機時間WT1がWT1=0のときは、図8のステップ#44において第3制御データが実行される。そして、このときは、C1=C2=0であるので、図9ではステップ#60でYES、ステップ#68でYESとなり、そのまま終了することから、第3制御データの実行が継続されることとなる。
【0080】
一方、受信した待機時間WT1がWT1≠0のときは、図8のステップ#50において第1制御データが実行される。そして、このときは、C1≠0,C2≠0であるので、図9のステップ#60でNO、ステップ#68でNOとなり、図9のルーチンの実行ごとに、カウンタC1,C2がデクリメントされる。そして、C1>C2であるので、C1=0となる前にC2=0となる。すなわち、ステップ#64でNOの状態で、先にステップ#72がYESとなり、第2制御データが実行される。そして、さらに、図9のルーチンの実行ごとに、カウンタC1がデクリメントされて、C1=0になるとステップ#64がYESとなり、第3制御データが実行される。なお、図8のステップ#46,#48で第1カウンタC1および第2カウンタC2に設定する実際のカウント値は、図8のタイマ割込みルーチンの実行周期に応じて適当な値に設定すればよい。
【0081】
このように、上記実施形態によれば、回転制御手段170による各回転リール12a〜12cの回転開始に合わせて、演出制御手段220により各バックライト44a〜44cの点滅による演出を実行するようにしているので、見栄えの良い演出を行うことができる。特に、上記実施形態のように各回転リール12a〜12cの回転が1つずつ順に開始される構成において、全てのバックライト44a〜44cの点滅を同時に開始させる構成では、見栄えの悪い演出となってしまうが、上記実施形態によれば、そのような見栄えの悪い演出となるのを避けることができる。
【0082】
また、上記実施形態によれば、待機時間WTがWT>0のとき、すなわち前回のゲームにおいて全ての回転リール12a〜12cの回転開始から所定時間T0が経過するまでに、スタートスイッチ17の操作があったときに、各回転リール12a〜12cの回転が1つずつ順に開始されるとともに、各バックライト44a〜44cの点滅がそれに合わせて行われることから、1ゲームを所定時間T0以内で終了できる技能を有する熟練した遊技者に対してのみ、上記のような見栄えの良い演出が行われることとなる。
【0083】
上記実施形態において、図4の機能ブロック図に示す制御装置50の各機能は、CPU51aがメモリ51bに格納されている遊技機用プログラムを実行し、CPU52aがメモリ52bに格納されている遊技機用プログラムを実行することにより、実現することができる。すなわち上記実施形態では、メモリ51b,52bが遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に対応する。この場合において、上記実施形態ではメモリ51b,52bを制御基板51,52に実装されたメモリで構成しているが、これに限られず、DVD−ROM、CD−ROM、MOやリムーバブルハードディスクなど、スロットマシン1に着脱可能な記録媒体で構成してもよい。
【0084】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、回転制御手段170は回転リール12a〜12cの回転を右→中→左の順に1つずつ開始しているが、これに限られない。例えば回転リール12a〜12cの回転開始順を異なる順番にしてもよい。また、1つずつではなくて、例えば右および中回転リール12b,12cの回転を開始した後に、左回転リール12aの回転を開始するようにしてもよい。
【0085】
また、回転リール12a〜12cの回転を順に等間隔で開始しているが、これに限られず、異なる時間間隔で回転を開始してもよい。すなわち上記実施形態では、スタートスイッチ17の操作時点における待機時間WT1の半分である時間WT1/2が経過したときに、中回転リール12bの回転を開始しているが、例えば時間WT1/3が経過したとき、すなわち最初の右回転リール12cの回転開始時点に近い時点で中回転リール12bの回転を開始してもよく、逆に、例えば時間2×WT1/3が経過したとき、すなわち最後の左回転リール12aの回転開始時点に近い時点で中回転リール12bの回転を開始してもよい。
【0086】
この場合、その時間間隔をスタートスイッチ17の操作時に抽選手段110により実行される抽選の結果に応じて変更するようにしてもよい。例えば抽選結果が第1小役の当選のときには、時間WT1/3の経過時に中回転リール12bの回転を開始し、例えば抽選結果が第2小役の当選のときには、時間2×WT1/3の経過時に中回転リール12bの回転を開始してもよい。この形態により、抽選結果の告知演出を行うことができ、熟練した遊技者の興趣をさらに高めることができる。また、回転リール12a〜12cの回転が異なる時間間隔で開始された場合でも、回転リール12a〜12cの回転開始に合わせてバックライト44a〜44cの点灯による演出を実行することができる。
【0087】
また、上記実施形態では、第1制御データ〜第3制御データを実行することによって、バックライト44a〜44cを点灯状態から点滅動作に不連続で切り換えているが、これに限られない。例えばバックライト44a〜44cの各LEDに接続されているCPU52aの出力ポートの出力データを個別に書き換えることによって、LEDの点灯個数を徐々に減らして点灯状態から連続的に点滅動作に移行したり、LEDの点灯個数の増減を繰り返して連続的に光量を変化させるなどのグラデーション演出を行うようにしてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、バックライト44a〜44cの点灯状態から点滅動作への変化による演出を行っているが、バックライト44a〜44cの点灯状態から点滅動作への変化に代えて又は加えて、バックライト44a〜44cの照明光の色変化による演出を行うようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、メイン制御基板51の送信制御手段160は、スタートスイッチ17の操作時点の待機時間WT1をサブ制御基板52に送信しているが、これに限られない。例えば、送信制御手段160は、回転制御手段170による回転リール12a〜12cの回転開始ごとに、その回転開始信号をサブ制御基板52に送信し、演出制御手段220は、受信制御手段200が受信した回転開始信号に基づきバックライト44a〜44cの点灯制御を行うようにしてもよい。この構成では、サブ制御基板52のサブ計時手段210は不要になる。
【0090】
また、上記実施形態では、1ゲーム終了までに経過すべき時間として予め定められた所定時間T0を計時する計時手段150をメイン制御基板51に設けているが、これに限られない。例えば計時手段150をメイン制御基板51に設けずに、サブ制御基板52のサブ計時手段210が所定時間T0を計時するようにしてもよい。この場合、メイン制御基板51の送信制御手段160およびサブ制御基板52の受信制御手段200を、それぞれ送受信機能を有するものとする必要がある。
【0091】
そして、全ての回転リール12a〜12cの回転が開始されると、その旨の全リール回転開始信号をメイン制御基板51からサブ制御基板52に送信し、その全リール回転開始信号を受けてサブ計時手段210が所定時間T0の計時を開始する。また、スタートスイッチ17の操作があるとその旨の操作開始信号をメイン制御基板51からサブ制御基板52に送信し、その操作開始信号の受信時点でのサブ計時手段210の計時による待機時間WT1がWT1=0のときは全リール回転許可信号をサブ制御基板52からメイン制御基板51に送信する。回転制御手段170は、その全リール回転許可信号を受けて全ての回転リール12a〜12cの回転を開始し、サブ計時手段210は所定時間T0の計時を開始する。
【0092】
一方、スタートスイッチ17の操作開始信号の受信時点でのサブ計時手段210の計時による待機時間WT1がWT1>0のときは、右リール回転許可信号をサブ制御基板52からメイン制御基板51に送信し、回転制御手段170は、その右リール回転許可信号を受けて右回転リール12cの回転を開始する。次いで、サブ計時手段210の計時による待機時間WTがWT1/2になると、中リール回転許可信号をサブ制御基板52からメイン制御基板51に送信し、回転制御手段170は、その中リール回転許可信号を受けて中回転リール12bの回転を開始する。そして、サブ計時手段210の計時による待機時間WTが0になると、左リール回転許可信号をサブ制御基板52からメイン制御基板51に送信し、回転制御手段170は、その左リール回転許可信号を受けて左回転リール12aの回転を開始する。
【0093】
この間、演出制御手段220は、右リール回転許可信号を受けて右バックライト44cの点滅を開始し、次いで中リール回転許可信号を受けて中バックライト44bの点滅を開始し、次いで左リール回転許可信号を受けて左バックライト44aの点滅を開始すればよい。この形態によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0094】
また、上記実施形態ではメイン制御基板51およびサブ制御基板52の別々の制御基板を備え、それぞれCPUおよびメモリを備える構成となっているが、本発明はこれに限られず、1つの制御基板を備え、1つのCPUおよび1つのメモリで構成してもよい。この場合には、送信制御手段160や受信制御手段200は不要となり、計時手段150およびサブ計時手段210は1つの機能ブロックで構成することができる。
【0095】
また、上記実施形態では、回転リール12a〜12cの回転開始に合わせてバックライト44a〜44cの点滅による演出を実行するようにしているが、これに限られない。例えば、演出制御手段220は、スタートスイッチ17の操作時に抽選手段110により実行される抽選の結果が特定役(例えば第1小役)の当選であるときに、回転リール12a〜12cのうち特定回転リール(例えば左回転リール12a)に対応するバックライト(例えば左回転リール12aであればバックライト44a)による演出を、その特定回転リール12aの回転開始の予め設定された設定時間(例えば0.5秒)前に実行させるようにしてもよい。この形態によれば、抽選結果が特定役の当選であることを遊技者に対して告知する告知演出を行うことができる。
【0096】
また、上記実施形態では3リール式のスロットマシンとしているが、これに限られない。例えば本発明に係る遊技機用プログラムを、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機に適用することができる。すなわち、本発明に係る遊技機用プログラムを、業務用あるいは家庭用のテレビゲーム機等のコンピュータが読み取ることによって、業務用あるいは家庭用のテレビゲーム機等を遊技機として機能させることができる。この場合において、例えば液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置を用いて、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させることにより、本発明の「図柄表示手段」を構成するようにしてもよい。この場合には、本発明の「演出手段」として、例えば図柄表示手段の輝度を変更する輝度変更手段により構成してもよい。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、1ゲーム終了までに経過すべき時間として予め定められた所定時間を計時し、その所定時間経過までにスタートスイッチの開始操作があったときは各回転リールを順次始動し、所定時間経過後に全ての回転リールが回転するようにして、回転開始した各回転リール毎に遊技状況に応じた演出を実行するようにしているので、各回転リールの回転に合わせた見栄えの良い演出を行うことができ、これによって、遊技者の興趣をさらに高めることができる。また、タイミング情報の受信時点からの経過時間をサブ計時手段により計時し、所定時間経過前におけるスタートスイッチの開始操作時点での所定時間経過までの時間に応じて所定のタイミングで所定の順に各回転リールの回転を開始させ、所定時間経過までにスタートスイッチの開始操作があったときに、タイミング情報として所定時間経過前におけるスタートスイッチの開始操作時点での所定時間経過までの時間を送信制御手段により送信して、演出制御手段は、所定時間経過前におけるスタートスイッチの開始操作時点での所定時間経過までの時間に対する所定タイミングおよび所定順の制御情報を予め保持しており、サブ計時手段が計時する経過時間、待機時間および制御情報に基づき、各回転リールの回転開始時点を判断するようにしているので、回転開始した各回転リール毎の演出を確実に実行することができる。
【0098】
また、請求項2の発明によれば、回転開始した各回転リール毎に、各回転リールが回転開始した時点で各回転リールに対応する照明手段の点滅による演出を実行するようにしているので、見栄えの良い演出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるスロットマシンの正面図。
【図2】 回転リールの図柄配列の一例を示す図。
【図3】 スロットマシンの制御系を示すブロック図。
【図4】 制御装置の機能を示す機能ブロック図。
【図5】 全リール用停止テーブルの一例を示す図。
【図6】 メイン制御基板のCPUのタイマ割込みのフローチャート。
【図7】 メイン制御基板のCPUのメインルーチンのフローチャート。
【図8】 サブ制御基板のCPUのメインルーチンのフローチャート。
【図9】 サブ制御基板のCPUのタイマ割込みのフローチャート。
【符号の説明】
12a〜12c…回転リール 44a〜44c…バックライト(演出手段)
50…制御装置 51…メイン制御基板
52…サブ制御基板 51a,52a…CPU
51b,52b…メモリ 150…計時手段
160…送信制御手段 170…回転制御手段
200…受信制御手段 210…サブ計時手段
220…演出制御手段

Claims (2)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リールと、前記各回転リールの回転を開始操作するためのスタートスイッチと、前記各回転リールを停止操作するためのストップスイッチとを備えた遊技機において、
    前記各回転リールの図柄を背面側から照明する照明手段からなり該照明手段の点滅による所定の演出を行う演出手段と、
    1ゲーム終了までに経過すべき時間として予め定められた所定時間を計時する計時手段と、
    前記所定時間経過までに前記スタートスイッチの開始操作があったときは前記各回転リールを順次始動させ、前記所定時間経過後に全ての前記回転リールを回転させ、前記所定時間経過までに前記スタートスイッチの開始操作がなく前記所定時間経過後に前記スタートスイッチの開始操作があるときは、前記開始操作後に全ての前記回転リールを回転させる回転制御手段と、
    前記演出手段を制御して回転開始した前記各回転リール毎に前記照明手段の点滅による演出を実行させる演出制御手段と、
    前記回転制御手段および前記計時手段が設けられ、遊技の制御を行うメイン制御基板と、
    前記演出制御手段が設けられ、前記メイン制御基板からの信号を受けるサブ制御基板と、
    前記メイン制御基板に設けられ、前記複数の回転リールの回転開始タイミングに関するタイミング情報を前記サブ制御基板に送信する送信制御手段と、
    前記サブ制御基板に設けられ、前記タイミング情報を受信する受信制御手段と、
    前記サブ制御基板に設けられ、前記タイミング情報の受信時点からの経過時間を計時するサブ計時手段とを備え、
    前記回転制御手段は、前記所定時間経過前における前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間に応じて所定のタイミングで所定の順に前記各回転リールの回転を開始させるもので、
    前記送信制御手段は、前記所定時間経過までに前記スタートスイッチの開始操作があったときに、前記タイミング情報として前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間を送信するもので、
    前記演出制御手段は、前記所定時間経過前における前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間に対する前記所定タイミングおよび前記所定順の制御情報を予め保持しており、前記サブ計時手段が計時する経過時間、前記スタートスイッチの開始操作時点での前記所定時間経過までの時間、および、前記制御情報に基づき、前記各回転リールの回転開始時点を判断して前記各回転リールの回転状況を判断し、該回転状況に応じた前記演出を実行させる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出手段の前記照明手段は、前記複数の回転リールそれぞれに対応して設けられ、
    前記演出制御手段は、前記各回転リールが回転開始した時点で前記各回転リールに対応する前記照明手段の点滅による演出を開始するものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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