JP4214869B2 - シート供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置に対し、用紙やOHP用フィルム等の記録シートを給送するためのシート供給装置にかかり、詳細には、供給トレイ内に束としてセットされた記録シートの厚みを検知するための改良に関する。
特開2001−114452 特開平10−310284号公報 特開平05−000744号公報 特開平04−303350号公報 特開平08−217290号公報
電子写真方式やインクジェット方式を用いた複写機やプリンタ等の画像形成装置において、高品質の記録画像を用紙等の記録シート上に形成するためには、かかる記録シートの厚みや材質等に応じた適切なパラメータで記録画像の形成を行う必要がある。例えば、電子写真方式では感光体上に形成したトナー像を記録シートに対して良好に転写するためには、かかる記録シートの厚みや材質に応じた強度の転写バイアスを設定する必要がある。また、インクジェット方式においては、記録シートの厚みや材質が直接的に画質に影響を及ぼしており、これらに応じてインクの噴射パターンを変更することが必要とされる。
また、一般的に、記録シートは複数枚が積み重なったシート束の状態で供給トレイにセットされ、このシート束を1枚ずつの記録シートに分離してから電子写真方式やインクジェット方式の画像形成部に給送することが必要される。その際、分離ミスによって2枚の記録シートが給送されてしまう所謂重送を防止するためには、フィードロールに対するリタードロールの位置を給送する記録シートの厚みに応じて調整する等、記録シートを分離する際の細部のパラメータを記録シートの厚みに応じて調整する方法が有効である。また、搬送中における記録シートのスキューやジャムを防止するためには、記録シートを挟持する搬送ロールの圧接力を該記録シートの厚みに応じて調整することも有効である。
従って、複写機やプリンタの画像形成部に対して給送される記録シートの厚みや材質を、画像形成動作に先立って検知することは極めて重要である。
従来、記録シートの厚みを計測する手段としては、供給トレイから記録シートが送り出された後に、かかる記録シートが通過する際の搬送ロールの変位量を計測し、かかる変位量から記録シートの厚みを推測するものが知られている(特開平04−303350号公報、特開平05−000744号公報、特開平08−217290号公報)。また、供給トレイ内におけるシート束の高さを予め計測しておくと共に、記録シートを数枚給送した後に再び供給トレイ内のシート束の高さを計測し、高さの減少量と記録シートの給送枚数から、1枚の記録シートの厚さを把握する方法も知られている(特開平10−310284号公報、特開2000−114452)。
しかし、これら従来の計測方法では、記録シートを実際に供給トレイから給送してみないと、その厚みを把握することができなかった。すなわち、供給トレイにセットされているシート束の種類を交換した場合には、画像形成に関するパラメータ、記録シートの給送に関するパラメータを1枚目の記録シートの搬送時から変更することができず、コピージョブ、プリントジョブの最初から高画質の記録画像を形成し得る保証がなかった。
また、供給トレイにセットされた記録シートの厚みを把握すれば、把握した厚みを手がかりとしてセットされている記録シートの種類、例えば普通紙、厚紙、OHP用フィルム等の違いを複写機やプリンタ等の画像形成装置に自動判別させることも可能となるが、前述した従来技術では記録シートを実際に搬送してからでないとその厚みを把握することが出来なかったので、供給トレイにセットされている記録シートを交換した直後は該記録シートの種類を自動判別することができなかった。このため、プリントジョブ、コピージョブが開始されてから、記録シートの選択ミスに気がつく場合も多々あり、特殊な記録シートに対してプリント又はコピーを行う際には、これらジョブに先立って供給トレイにセットされている記録シートを確認しなければならず、作業性の悪いものとなっていた。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、供給トレイにセットされた記録シートの厚みを、かかる記録シートを供給トレイから給送する前に検出することが可能なシート供給装置を提供すると共に、検出した記録シートの厚みを用いてプリントジョブやコピージョブの最初から最適な画像形成動作を行うことが可能な画像形成装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、複数の記録シートが整合されたシート束を供給トレイ内に収容すると共に、かかるシート束から記録シートを一枚ずつ分離し、前記供給トレイから給送するシート供給装置であって、供給トレイ内にセットされたシート束に関し、かかるシート束側面の凹凸データをシート束の厚み方向に沿って採取するデータ検出手段と、前記凹凸データを用いて1枚の記録シートの厚さを演算する演算手段とを備えたことを特徴とするものである。
このような技術的手段によれば、シート束が供給トレイにセットされた状態で、かかるシート束の側面の凹凸データから1枚のシート束の厚みを演算するので、記録シートを前記供給トレイから給送することなく、かかる記録シートの厚みを把握することができる。
供給トレイ内にセットされた記録シートの厚みを該記録シートを実際に搬送することなく把握することができれば、把握した記録シートの厚みを手がかりとして供給トレイにセットされた記録シートの種類、例えば普通紙、厚紙、OHP用フィルム等の違いを複写機やプリンタ等の画像形成装置に自動判別させることも可能となり、判別した記録シートの種類に応じ、かかる記録シートの搬送に必要なパラメータや画像形成に必要なパラメータを最適化することが可能となり、コピージョブやプリントジョブの当初から高画質の記録画像を形成することが可能となる。
また、プリンタに複数の供給トレイが設けられている場合には、プリントジョブやコピージョブにおいて指定された記録シートを収容している供給トレイを自動選択させ、逆に、指定された記録シートがいずれの供給トレイにもセットされていないのであれば、プリントジョブを指示したコンピュータの画面や複写機の操作パネルに警告メッセージを表示させるといったことが可能となり、無駄なコピーやプリントを防止すると共に、作業性の向上を図ることができる。
このような技術的手段において、前記データ検出手段としては、供給トレイ内にセットされたシート束の側面の凹凸データを採取し得るものであれば、その具体的構成は適宜変更することが可能である。例えば、シート束の側面に接触するコンタクト部材を備えた接触式変位計を設けると共に、この接触式変位計をシート束の厚み方向へ移動させ、シート束側面の凹凸に倣ったコンタクト部材の動きを凹凸データとして採取するようにしても良い。また、シート束の側面と対向する位置にレーザ式、超音波式等の非接触式変位計を設け、この非接触式変位計をシート束の厚み方向へ移動させながら該シート束の側面までの距離を連続的に計測し、計測した距離データのバラツキを前記凹凸データとして採取するように構成することもできる。
また、シート束側面の凹凸データを採取するに当たり、必ずしも前記変位計をシート束の厚み方向へ上下動させる必要はなく、変位計に対してシート束を上下動さるように構成しても良い。そもそも、この種のシート供給装置では、供給トレイの情報に設けられたピックアップロールやフィードロールに対してシート束の最上位記録シートを接触させる目的から、供給トレイ内に上下動自在なボトムフムレートが設けられており、例えば供給トレイ内にセットされているシート束を交換した場合等には、前記ボトムプレートが上昇してシート束をピックアップロール等に接触させるようになっている。従って、このボトムプレートの機構を利用してシート束を変位計に対して厚み方向へ移動させるように構成しても良い。
また、前記ボトムプレートは記録シートの補充や交換のために供給トレイを複写機やプリンタ等の画像形成装置の筐体から引き出すと下降し、かかる供給トレイを画像形成装置の筐体に装着し直すと自動的に上昇するように設定されているのが通例であるから、前述のようにボトムプレートの上下動を利用してシート束側面の凹凸データを採取するように構成すれば、記録シートの補充や交換の度毎に供給トレイにセットされた記録シートの厚さを検出することが可能となる。その結果、供給トレイ内にセットされた記録シートの厚さを常に把握した状態でプリントジョブやコピージョブを開始することができ、ミスコピーやミスプリントの発生を防止すると共に高画質の記録画像を記録シート上に形成することが可能となる。
更に、前記データ検出手段として非接触式の変位計を用いる場合、かかる変位計として、所定の面領域全体について一度に距離データを測定可能な二次元変位計を用い、この二次元変位計とシート束を相対的に移動させることなく、シート束側面の凹凸データを採取するように構成しても良い。変位計やシート束を移動させる手段が必要なく、構造的には簡易且つ安価なものとすることが可能となる。
このように、本発明のシート供給装置によれば、シート束側面の凹凸データから1枚のシート束の厚みを演算するので、供給トレイにセットされた記録シートの厚みを、かかる記録シートを供給トレイから給送する前に検出することができ、検出した記録シートの厚みを用いてプリントジョブやコピージョブの最初から最適な画像形成動作を行うことが可能となる。
以下、添付図面に沿って本発明のシート供給装置を詳細に説明する。
図1は本発明のシート供給装置を適用したデジタルカラー複写機の一例を示すものである。この複写機は、プラテンガラス10上に置かれた原稿11の画情報を光学的に読み取ってこれをCCDセンサ12で電気的な画像データに変換する画像入力部1と、この画像入力部1から転送された画情データに基づいて記録シートP上に画像形成を行う画像出力部2とから構成されている。
上記画像出力部2は画像入力部1から転送された画像データに基づいて感光体ドラム20上にトナー像を形成した後、かかるトナー像を無端状の転写ベルト3に一次転写し、更に転写ベルト3上のトナー像を記録シートPに二次転写することで該記録シートP上に記録画像を形成しており、トナー像が二次転写された記録シートPは定着器4を経て排出トレイ50上に排出されるようになっている。
また、上記感光体ドラム20は所定のプロセス速度で矢線方向に回動しており、その周囲には、かかる感光体ドラム20の表面を所定の背景部電位にまで一様帯電する帯電コロトロン21と、画像データに基づいて変調されたレーザピームで感光体ドラム20を露光し、該感光体ドラム20上に静電潜像を形成するレーザビームスキャナ22と、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色現像器を有し、いずれかの現像器で感光体ドラム上の静電潜像を現像するロータリ現像ユニット23と、転写ベルト3に対するトナー像の一次転写に先立って感光体ドラム20上の電位を除去する転写前処理コロトロン24と、トナー像の一次転写が終了した後の感光体ドラム20上の残留トナーを除去するクリーナ25とが配置されている。
一方、上記転写ベルト3は複数のロールに掛け回されて矢線方向に回動しており、感光体ドラム20上に順次形成される各色トナー像はこの転写ベルト3に多重転写された後に、かかる転写ベルト3から記録シートPへ一括して二次転写されるようになっている。この転写ベルト3を挟んで感光体ドラム20と対向する位置には該感光体ドラム20との間に転写電界を形成する一次転写ロール30が配設される一方、トナー像の二次転写位置には二次転写ロール31及び対向電極ロール32が転写ベルト3を挟んで配設されており、記録シートPは上記二次転写ロール31と転写ベルト3との間に挿通されてトナー像の転写を受けるように構成されている。また、転写ベルト3の回動経路のうち、二次転写位置と一次転写位置との間には、二次転写が終了した転写ベルト3の表面から紙粉や残留トナーを除去するベルトクリーナ33が設けられている。
また、上記画像出力部2の下方にはサイズの異なる記録シートPを収容した4段のシート供給トレイ5a〜5dが装備されており、画像入力部1で検知された原稿サイズに応じた適切なサイズの記録シートPがピックアップロール51の回動により、いずれかのシート供給トレイから画像出力部2へ送り出されるようになっている。各シート供給トレイ5a〜5dからトナー像の二次転写位置へ至る記録シートPの搬送経路上には複数のシート搬送ロール52が配設されると共に、二次転写位置の直前にはレジストレーションロール53が配設されており、かかるレジストレーションロール53はシート供給トレイ5a〜5dから送り出された記録シートPを感光体ドラム20に対する静電潜像の書き出しタイミングに同期した所定のタイミングで二次転写位置に送り込む。
尚、図1中において、符号13はプラテンカバー、符号26は画像入力部1から画像出力部2に転送されてきた画像データを複写作業の内容に応じて処理した後に上記レーザビームスキャナ22に供給する画像処理部、符号54は記録シートPの手差し給紙に用いる手差しトレイ、符号55はトナー像が二次転写された記録シートPを定着器4へ給送するためのシート搬送ベルト、符号56は記録シートPの両面コピーの際に該記録シートPを反転させて定着器4から二次転写位置へ給送するためのインバータ通路である。
以上のように構成された本実施例のカラー複写機では、画像入力部1によって取り込まれた原稿の画情報に基づいてレーザビームスキャナ22が感光体ドラム20を露光し、先ず、感光体ドラム20上にはブラックに対応した静電潜像の書き込みが行われる。一方、ロータリー現像ユニット23ではブラックトナーの現像器が感光体ドラム20との対向位置に設定され、上記静電潜像はこのブラック現像器によってその書き込みタイミングから少し遅れて現像される。そして、このようにして形成されたブラックのトナー像は一次転写ロール30によって転写ベルト3上に一次転写され、転写ベルト3はトナー像を担持したまま回転する。また、ブラック現像器による現像工程が終了すると、転写ベルト3が1回転サイクルを終了する迄の間に現像器の交換が行われ、ロータリ現像ユニット23の90°回転によってイエロートナーの現像器が感光体ドラム20との対向位置に設定される。
以降は転写ベルト3の1回転サイクル毎にこれら動作が繰り返され、その度毎にイエロー、マゼンタ及びシアンのトナー像が感光体ドラム20から転写ベルト3に転写され、かかる転写ベルト3上には4色のトナー像による重ね合わせトナー像が形成される。そして、このようにして形成されたフルカラーの多重転写トナー像は所定のタイミングでレジストレーションロール53から送られてきた記録シートPに二次転写され、未定着トナー像が転写された記録シートPは定着器4を経て排出トレイ50に排出される。
図2は各シート供給トレイ5(5a〜5d)の具体的構成を示す概略図である。
このシート供給トレイ5は記録シートPの収容空間を備えて略矩形状に形成されており、給紙部を構成する複写機の筐体に対してフロント側(図1の紙面手前側)から挿入し得るように構成されている。シート供給トレイ5の内部には記録シートPを搭載すると共に、該記録シートPを上方へ向けて押し上げるボトムプレート60が設けられている。
また、このシート供給トレイ5が挿入される複写機の筐体側には、シート供給トレイ5内に位置決めされた記録シートPの先端に対応して前述のピックアップロール51が設けられており、ボトムプレート60の上昇によって記録シートPが持ち上がると、シート供給トレイ5内で最上位に位置する記録シートPの先端がピックアップロール51と圧接するようになっている。これにより、ピックアップロール51が回転すると、記録シートPとピックアップロール51との間に所定の摩擦力が作用し、最上位の記録シートPがシート供給トレイ5から引き出される。一方、シート供給トレイ5から引き出された記録シートPが多数枚重なった状態で搬送される所謂重送を防止するため、複写機の筐体側には上記ピックアップロール51に隣接してフィードロール63及びリタードロール64が設けられている。
図3に示すように、フィードロール63は所定の高さに固定的に設けられる一方、リタードロール64は支点65を中心として揺動自在に設けられたアーム65aに支承されており、このアーム65aの一端に連結された弾性部材66の付勢力によってフィードロール63に圧接している。また、記録シートPの重送を確実に防止するため、フィードロール63に対するリタードロール64の圧接力は使用する記録シートPの厚み等に応じて調節することができるようになっている。すなわち、前記弾性部材66の一端にはアクチュエータロッド67が結合されており、調整モータ68を回転させて前記アクチュエータロッド67を移動させると、前記弾性部材66の発揮する付勢力が変更され、フィードロール63に対するリタードロール64の圧接力を自由に調整することができるようになっている。そして、シート供給トレイ5から引き出された記録シートPはこれらフィードロール63及びリタードロール64が形成するニップの間を通過する際に一枚ずつに分離される。尚、これらフィードロール63とピックアップロール51は共通のフィードモータ(図示せず)によって回転駆動される一方、リタードロール64は所定以上のトルクが作用した場合にのみ回転するよう、トルクリミッタを介して支承されている。
図4は前記ボトムプレート60を昇降させるための機構を示すものである。ボトムプレート60にはプーリ62に架け回されたワイヤ69が連結されており、このワイヤ69をリフトアップモータ70に連結された巻き取りプーリ71によって巻き取ると、ボトムプレート60がシート供給トレイ5内で上昇し、最上位の記録シートPが前記ピックアップロール51に接触するようになっている。前記巻き取りプーリ71は、シート供給トレイ5を複写機筐体に押し込んだ際にリフトアップモータ70と連結される一方、シート供給トレイ5を複写機筐体から抜き出し際にリフトアップモータ70から分離されるように構成されている。このため、シート供給トレイ5を装置筐体から抜き出すと、ボトムプレート60は自重によってシート供給トレイ5の底面まで下降し、ユーザによる記録シートPの補充が容易に行い得るようになっている。また、シート供給トレイ5が複写機筐体に対して完全に押し込まれたことが図示外のセンサによって確認されると、記録シートPを給紙するための準備動作として、リフトアップモータ70が駆動されてワイヤ69の巻き取りが行われ、ボトムプレート60に積載されたシート束の最上位の記録シートPが前記ピックアップロール51に接触するまで該ボトムプレート60の上昇が行われる。
更に、前記ピックアップロール51は上下動自在に配置されており、ボトムプレート60に積載された記録シートPの枚数が給紙によって減少していくと、徐々に下降していくようになっている。このピックアップロール51を前記フィードロール63と略同じ高さレベルに維持するため、継続的な給紙によってピックアップロール51が所定の高さレベルにまで下降すると、図示該のセンサがこれを感知し、このセンサの出力信号の変化をトリガーとしてリフトアップモータ70が所定時間駆動されるように構成されている。これにより、ボトムプレート60が給紙された記録シートPの厚さに見合った量だけ上昇し、シート供給トレイ5内の最上位の記録シートPが常に所定の高さでピックアップロール51と接触するようになっている。
一方、この種の電子写真複写機、特に複数色のトナー像を記録シートPに対して多重転写するカラー複写機では、二次転写ロール31に対して記録シートPの厚みに応じた最適な転写バイアスを印加する必要があり、仮に印加した転写バイアスが不適当な場合には、トナー像の転写不良、トナーの極性反転によるリトランスファーが発生し、高品質の記録画像を形成することが不可能となってしまう。また、シート供給トレイ5から記録シートPを給紙するに当たり、記録シートPの重送を防止するためには、前記フィードロール63に対するリタードロール64の圧接力を記録シートPの厚さに応じて最適化することが重要となる。このため、この実施例のカラー複写機では、シート供給トレイ5にセットされている記録シートPの厚みを自動的に把握し、把握した記録シートPの厚みに応じてトナー像の二次転写バイアス、リタードロール64の圧接力等を最適化し得るように構成されている。
記録シートPを画像出力部2に向けて搬送することなくその厚みを把握するため、この実施例のカラー複写機では、シート供給トレイ5にセットされたシート束Psの側端面の凹凸データを採取し、この凹凸データから記録シートPの厚みを検出している。具体的には、図5に示すように、二次元変位センサ75がシート供給トレイ5の側面に取り付けられており、この変位センサ75がシート供給トレイ5にセットされたシート束Psの側端面までの距離yをシート束Psの厚み方向xに沿って所定のピッチで測定するようになっている。x方向に関する測定ピッチはシート束Psを構成する各記録シートPの厚みの半分以下であることが好ましく、例えば厚さ60μm程度の普通紙をシート供給トレイ5にセットした場合にその厚みを検出するのであれば、x方向に沿って25μm程度のピッチでシート束Psの側端面までの距離yを計測するのが良い。また、このようなピッチでシート束Psの側端面までの距離yを計測すれば、当然に厚紙やOHP用フィルム等の普通紙よりも厚い記録シートPに対応することができる。この二次元変位センサ75の取付位置としては、あまりにシート供給トレイ5の底面に近いと、記録シートPが給紙によって消費された際に、ボトムプレート60が二次元変位センサ75の前面に位置してしまい、シート束Psの側端面の凹凸データが採取し得ないことから、少なくともシート供給トレイ5内における最上位の記録シートPよりも下方で、できるだけ高い位置が好ましい。前記二次元変位センサ75としては、例えば、レーザスキャン式二次元変位センサ/株式会社キーエンス製を用いることができる。
図6は二次元変位センサ75で採取した凹凸データから記録シートPの厚みを検出するまでの処理系、並びに検出した記録シートPの厚みを利用した転写バイアス等の制御系を示すブロック図である。前述のようにx方向に沿った所定のピッチでシート束Psの側端面までの距離yを採取すると、図7のグラフに示すようなシート束側端面の凹凸データを得ることができるが、この凹凸データはマイクロコンピュータシステムからなる演算処理部76に入力された後に高速フーリエ変換(FFT処理)等の周波数解析にかけられる。図8は周波数解析の結果の一例を示すグラフであり、横軸はx方向の距離を、縦軸は二次元変位センサ75で計測した距離yを表している。そして、この結果から、距離yに対して一番のピークを有しているx方向の距離がシート供給トレイ5内にセットされた記録シートPの厚みとなる。
図1に示す複写機ではシート供給トレイ5が4段設けられているので、各シート供給トレイ5毎にセットされている記録シートPの厚みが検出される。演算処理部76によって把握された記録シートPの厚みに関する情報は複写機の主制御部77に送られ、かかる主制御部77において各シート供給トレイ5a〜5dとの対応で記憶される。
このようにして記録シートPの厚みが把握されると、フィードロール63に対するリタードロール64の圧接力を記録シートPの厚みに応じて最適化するため、前記主制御部77は各シート供給トレイ毎に設けられた調整モータ68を駆動し、前述の弾性部材66の付勢力を変更する。これによってフィードロール63とリタードロール64の協働による記録シートPの分離動作を、シート供給トレイ5にセットされた記録シートPの厚みに応じて最適化することが可能となる。また、検出した記録シートPの厚みに応じ、前記ピックアップロール64の記録シートPに対する圧接力も変更することが可能となる。このように、把握した記録シートPの厚みを用いてピックアップロール64の圧接力やリタードロール63の圧接力を最適化することにより、シート供給トレイ5から画像出力部2に対して記録シートPを給紙する動作を安定化して行うことが可能となる。
更に、ユーザがコピージョブを行う際に、かかるジョブにおいて使用するシート供給トレイ5が自動又は手動で選択されると、前記主制御部77は該ジョブで使用される記録シートPの厚みを不揮発性メモリから読み出し、かかる記録シートPの厚さに対応した転写バイアスを転写バイアス電源78に設定する。これにより、トナー像を中間転写ベルト3から記録シートPへ二次転写する際、記録シートPの厚さに応じた最適な強度の転写バイアスを印加することができ、トナー像の転写不良やリトランスファーを防止することが可能となる。
前記二次元変位センサ75による凹凸データの採取及び演算処理部76による記録シートPの厚みの検出は、シート供給トレイ5の開閉が検知される度に行うことができる。これにより、シート供給トレイ5にセットされている記録シートの種類が変更された場合に、直ちにそれを検出することができ、次に行われるコピージョブの最初から記録シートPの厚みに応じた最適な画像形成動作を行わせることが可能となる。また、シート供給トレイ5の開閉が行われない場合でも、記録シートPの給紙ジャムが複数回続けて発生するような場合には、記録シートの厚みに対するリタードロール64、ピックアップロール51の圧接力の最適化がなされていないと考えられることから、所定のジャム処理回数をトリガーとして前述した記録シートPの厚み検出動作を行い、主制御部77に記憶されている記録シートPの厚みに関するデータを書き換えるようにしても良い。
図5に示した例では、シート束Psの側端面の凹凸データを採取する手段として二次元変位センサ75を用いたが、図9に示すように、所定ポイントに対する距離を計測する一般的なレーザ変位計80を用いることも可能である。この場合、レーザ変位計80をシート供給トレイ5の内側面に取り付けておき、ボトムプレート60の上昇動作(分図a→分図b)に併せて所定の時間間隔でレーザ変位計80の出力信号を繰り返しサンプリングする。これにより、図7に示したものと同様なシート束Psの側端面の凹凸データを採取することができ、且つ、二次元変位センサ75を用いる場合よりも安価に記録シートPの厚みの検出を行うことが可能となる。
もっとも、記録シートPの厚みを精度良く検出するためには、前記x方向に沿った距離yの計測間隔が記録シートPの厚みの半分以下になることが好ましく、図9に示した例では、ボトムプレート60の上昇速度及びレーザ変位計80の出力信号のサンプリング間隔で前記計測間隔が決定されてしまう。このため、ボトムプレート60の上昇速度が制約を受けることになり、シート供給トレイ5に対して記録シートPを補給した際等に、次のコピージョブを素早く開始することができなくなってしまうといった不都合が考えられる。従って、かかる観点からすれば、レーザ変位計80そのものをシート束Psの厚さ方向へ走査するアクチュエータを設け、レーザ変位計80そのものをx方向へ所定距離ずつ移動させながらシート束Psの側端面の凹凸データを採取するのが有効である。
シート束Psの側端面の凹凸データの採取には前述したレーザ変位計80のような非接触式のデータ検出手段を用いても良いが、シート束Psの側端面に直接接触しながら当該面の凹凸データを採取する接触式のデータ検出手段を用いても差し支えない。図10は接触式のデータ検出手段の一例を示すものであり、先端部が鋭利な尖塔状に形成されると共に基端部が回転自在に支承されたたコンタクト部材81と、このコンタクト部材81の回転角度に応じた大きさの電圧信号 (電流信号)を発生するポテンショメータ82とから構成されている。コンタクト部材81の先端部がシート束Psの側端面に接触した状態でボトムプレート60を上昇させると、シート束Psの側端面の凹凸に合わせてコンタクト部材81が僅かに回転を生じ、シート束Psの側端面の凹凸に対応した電圧信号が前記ポテンショメータ82から出力される。これにより、シート束Psの側端面の凹凸に対応した凹凸データをポテンショメータ82の出力信号から採取することができる。凹凸データを採取した後の該凹凸データの処理、記録シートPの厚みの検出及びその利用は図6に示した例と全く同じである。
また、接触式のデータ検出手段を使用する場合、かかるデータ検出手段をシート束Psの厚み方向(x方向)へ相対的に移動させる手段として、図9に示すようにボトムプレート60の昇降を用いても良いし、データ検出手段に対して専用のアクチュエータを設けるようにしても良い。
本発明のシート供給装置を適用可能なデジタルカラー複写機の一例を示す概略図である。 シート供給装置の構成を示す概略図である。 フィードロール及びリタードロール周辺の機構を示す拡大図である。 ボトムプレートのリフトアップ機構を示す概略図である。 二次元レーザ変位計を用いてシート束の側端面の凹凸データを採取する構成を示す概略図である。 凹凸データから記録シートの厚さを検出するための処理系、及び検出した記録シートの厚さデータを用いた制御系を示すブロック図である。 シート束の厚さ方向に沿った凹凸データの一例を示すグラフである。 凹凸データを周波数解析して得られた記録シートの厚さ推測の分布を示すグラフである。 所定ポイントまでの距離を計測するレーザ変位計を用いてシート束の側端面の凹凸データを採取する構成を示す概略図であり、分図aはボトムプレートが下降した状態を、分図bはボトムプレートが上昇した状態を示している。 非接触式のレーザ変位計に代えて、接触式の変位計を用いた例を示す拡大図である。
符号の説明
5…シート供給トレイ、51…ピックアップロール、60…ボトムプレート、63…フィードロール、64…リタードロール、75…二次元レーザ変位計(データ検出手段)、P…記録シート、Ps…シート束

Claims (4)

  1. 複数の記録シートが整合されたシート束を供給トレイ内に収容すると共に、かかるシート束から記録シートを一枚ずつ分離し、前記供給トレイから給送するシート供給装置であって、
    供給トレイ内にセットされたシート束に関し、かかるシート束側面の凹凸データをシート束の厚み方向に沿って採取するデータ検出手段と、前記凹凸データを用いて1枚の記録シートの厚さを演算する演算手段とを備え
    前記データ検出手段は、シート束側面に接触するコンタクト部材と、このコンタクト部材をシート束の厚み方向へ相対的に移動させる駆動部と、前記コンタクト部材のシート束側面と直交する方向への移動を前記凹凸データとして採取する記録部とから構成されていることを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記駆動部は、前記供給トレイ内に設けられると共に、かかる供給トレイ内においてシート束を上昇又は下降させるボトムプレートであることを特徴とする請求項記載のシート供給装置。
  3. 前記供給トレイが装置筐体に装着され直す毎に、前記凹凸データの採取、記録シートの厚さの演算を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート供給装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載のシート供給装置を用いて記録シートの給送を行うことを特徴とする画像形成装置。
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