JP4214754B2 - 写真プリントシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影するとともに、該撮影により取得された画像に基づき、所望の場合には該画像に編集処理を施した上で、シール紙などのプリント紙にプリント出力する写真プリントシステムおよびプリント紙ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばゲームセンターなどの娯楽施設において、利用者の撮影を行うとともに、その撮影によって取得された撮影画像に対して、背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力する写真シール自動販売機が設置されており、人気を博している。
【0003】
上記写真シール自動販売機の中には、被写体の正面からの光、すなわち撮影方向からの光だけでなく、被写体の略上方または略側方からの光、すなわち、撮影方向とは異なる方向からの光を照射するなど、多彩なライティングを行うことにより、多彩な撮影結果を得ることができる写真シール自動販売機が存在する。例えば、被写体の略上方から平行光を照射することにより、太陽光を模すことができる。
【0004】
図9は、従来の写真プリントシステム90の概略構成を示している。従来の写真プリントシステム90には、利用者93・93を被写体として撮影する撮影装置92を備える本体装置91が配備される。また、本体装置91の撮影装置92と対向する空間は、外部からの光を遮断する遮光幕95によって覆われ、これにより撮影空間96が形成される。上記写真プリントシステム90では、利用者93に太陽光に模した平行光を照射するため天井部分に天井照明装置97が配備されている。
【0005】
【特許文献1】
登録実用新案公報第3082547号(発行日2001年12月14日)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、写真プリントシステムは、設置スペースの制約上、2m程度までの高さにて設計される。一方、写真プリントシステムは、主に十代後半の女性たちによって利用され、彼女らの平均身長は160cm(センチメートル)程度である。このため、天井照明装置97から利用者までの距離は略40cm程度と短い。
【0007】
また、写真プリントシステムは、証明写真自動販売機とは異なり、複数の利用者が撮影空間内の様々な位置に立ち、様々なポーズを取って撮影が行われる。したがって、利用者が立ち位置を変更すると、天井照明装置97から利用者93までの距離が変化し、該距離が短いために距離の変化率が大きく、このため、利用者93に照射される光量が大きく変化してしまう。
【0008】
たとえば、利用者93が天井照明装置97から近い位置に立っている場合、利用者93は極端に明るく照らされる。一方、利用者93が天井照明装置97から離れた位置に立っている場合、利用者93は暗く照らされてしまう。その結果、利用者ごとの輝度差が大きい撮影画像となってしまう。
【0009】
このように、従来の写真プリントシステムでは、天井照明装置97が利用者の頭上に設置されているため、利用者の立ち位置に応じて撮影画像の輝度分布状態が大きく左右されてしまうという問題があった。
【0010】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、撮影方向とは異なる方向からの光に関して、被写体の位置に応じて撮影画像の輝度が大きく変化することを防止できる写真プリントシステムおよび該システムに用いられるプリント紙ユニットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の写真プリントシステムは、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影に基づいて画像を作成してプリント紙に出力する画像出力手段とを備える写真プリントシステムにおいて、上記被写体に対し、撮影方向とは異なる方向から被写体を照明する第1の照明手段を備えており、該第1の照明手段は、上記撮影手段の近辺に配備され、上記撮影を行う空間である撮影空間に光を照射する照射手段と、該照射手段からの光が照射される領域に配備され、上記照射手段からの光を屈曲し、屈曲した光を被写体に照射する屈曲手段とを備えることを特徴としている。
【0012】
ここで、光の屈曲とは、光の進行方向を変更することをいい、光の屈折、反射、回折などを含むものである。
【0013】
上記の構成によると、撮影方向とは異なる方向から被写体を照明する光は、撮影手段の近辺に配備された照射手段から照射され、屈曲手段にて屈曲されて被写体に照射される。
【0014】
ここで、屈曲手段は、撮影方向とは異なる方向から被写体に光を照射するから、被写体に対し撮影方向とは異なる方向に配備されることになる。このため、屈曲手段は、例えば、図9に示されるような天井照明装置97のように、撮影方向とは異なる方向から光を照射する従来の照明装置の付近に配備されることになる。また、照射手段は、撮影手段の近辺に配備されるから、屈曲手段とは離間している。
【0015】
したがって、本発明の写真プリントシステムは、従来に比べて、上記照射手段から上記屈曲手段までの距離の分だけ光学距離が長くなる。このため、被写体の位置を変更することにより照射手段から被写体までの光学距離が変化しても、光学距離の変化率が小さいから、被写体に照射される光量が大きく変化することを防止できる。したがって、被写体の位置に応じて撮影画像の輝度が大きく変化することを防止することができる
なお、上記屈曲手段が、光を鏡面反射させる鏡面反射手段である場合には、反射された光を太陽光に似た平行光とすることができる。また、上記屈曲手段が、光を拡散反射させる拡散反射手段である場合には、反射された光を面光源からの光に似た均等な光とすることができる。
【0016】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記第1の照明手段の照射手段は、上記撮影空間において、上記撮影手段が撮影可能である領域から外れた領域である撮影外領域に光を照射しており、上記第1の照明手段の屈曲手段は、上記撮影外領域に配備されることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によると、屈曲手段は、撮影外領域に配備されている。したがって、屈曲手段が撮影画像に含まれることにより利用者が撮影結果に不満を抱くことを防止することができる。
【0018】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、撮影方向から被写体を照明する第2の照明手段をさらに備えており、該第2の照明手段は、上記撮影手段の近辺に配備されており、上記第1の照明手段と上記第2の照明手段の照射手段とは、同じ光源を利用していることを特徴としている。
【0019】
上記の構成によると、第1の照明手段と第2の照明手段の照射手段との光源を共通とすることができるから、構成要素を減少することができ、サイズおよび製造コストを減少することができる。
【0020】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記第1の照明手段は、上記照射手段からの光が上記屈曲手段以外へ拡散することを抑制する拡散抑制手段を備えることを特徴としている。
【0021】
ここで、拡散抑制手段の例としては、照射手段に設けられた集光レンズおよびルーバー、ならびに照射手段および屈曲手段の間における周囲の一部または全部に設けられたダクト、遮光幕、および低反射部材が挙げられる。
【0022】
上記の構成によると、拡散抑制手段は、照射手段からの光が屈曲手段以外へ拡散することを抑制するから、照射手段からの光が被写体に直接照射されることを防止できる。したがって、屈曲手段から照射されることにより得られる照明効果が低減することを防止できる。
【0023】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記第1の照明手段の照射手段は、上記撮影手段の上方に配備されており、上記第1の照明手段の屈曲手段は、被写体の上方に配備されることを特徴としている。
【0024】
ところで、被写体である利用者は、撮影空間の水平方向への移動は容易であるが、鉛直方向上向きへの移動は困難である。したがって、上記の構成によると、照射手段からの光は、利用者によって遮断されることなく屈曲手段に照射されることができる。また、屈曲手段にて屈曲した光は、被写体の上方から照射されるから、太陽光を模すことができる。
【0025】
なお、実際の太陽の位置は、日中の時刻や季節、被写体の向きなどによって、被写体の上方だけでなく、被写体の側方や斜め上方からも照射される場合がある。このため、被写体の斜め上方から照射される太陽光を模すために、屈曲手段を被写体の斜め上方に配備することもできる。また、被写体の側方から照射される太陽光を模すために、照射手段を撮影手段の側方に配備し、屈曲手段を被写体の側方に配備することもできる。
【0026】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記屈曲手段は複数個配備されており、複数個の屈曲手段の何れかを切換え使用するための切換え手段をさらに備えることを特徴としている。
【0027】
上記の構成によると、切換え手段の切換えにより、第1の照明手段の照射手段からの光を、例えば、鏡面反射手段にて鏡面反射させたり、拡散反射手段にて拡散反射させたりすることができ、屈曲手段から被写体への光を様々に変更することができる。したがって、利用者の好みに応じて、被写体に照射される光を多彩に演出することができる。
【0028】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記屈曲手段への光または上記屈曲手段からの光を変化させる光学部材と、光学部材を使用するか否かを切り換える切換え手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0029】
ここで、上記光学部材としては、光を拡散透過させる拡散透過幕、光の色を変化させるカラーフィルタ、プリズムシートなどが含まれる。
【0030】
上記の構成によると、切換え手段の切換えにより、第1の照明手段の照射手段から被写体への光を様々に変更することができるから、利用者の好みに応じて、被写体に照射される光を多彩に演出することができる。
【0031】
また、本発明のプリント紙ユニットは、上記の写真プリントシステムに用いられるプリント紙ユニットであって、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記写真プリントシステムに備えられた識別情報読取手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力されることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によると、識別情報読取手段で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙が、当該写真プリントシステムにおいて利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタを動作可能とすることが可能となる。すなわち、写真プリントシステムにおいて指定されているプリント紙以外は使用できないように設定することが可能となる。
【0033】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0034】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は、本実施形態である写真プリントシステムのうち、特に本発明に関係する構成の概要を示している。
【0036】
上記写真プリントシステム1には、利用者4を被写体として撮影する撮影装置(撮影手段)3を備える本体装置2が配備される。また、本体装置2の撮影装置3と対向する空間は、外部からの光を遮断する遮光幕6によって覆われ、これにより撮影空間7が形成される。なお、以下では、本体装置2が配備される側を「前側」とし、撮影空間7が形成される側を「後側」とする。
【0037】
本実施形態では、利用者4の頭上に反射板10が配備され、本体装置2における撮影装置3の上部に垂直照明用照射装置8が配備される。垂直照明用照射装置8は、反射板10に光を照射するように配備され、反射板10は、垂直照明用照射装置8からの光を反射して頭上から利用者4に照射するように配備される。
【0038】
上記の構成によると、垂直照明用照射装置8から撮影空間7に照射された光が、反射板10にて反射されて、利用者4の略頭上から利用者4に照射される。これにより、従来技術において40cm程度しか確保できなかった照明装置から利用者までの光路長(光学距離)を、垂直照明用照射装置8から反射板10までの距離と、反射板10から利用者4までの距離との合計分だけ確保することができる。つまり、本実施形態の写真プリントシステム10では、従来技術よりも、上記光路長を2m程度長く設定することができる。
【0039】
それゆえ、上記構成の写真プリントシステム10によれば、利用者の立ち位置を変更することにより垂直照明用照射装置8から利用者4までの光路長が変化しても、光路長の変化率が小さいから、利用者4に照射される光量が大きく変化することを防止できる。したがって、利用者4の位置に応じて変化する撮影画像の輝度の変化量を低減させることができる。
【0040】
次に、垂直照明用照射装置8の構成について説明する。図2(a)〜(d)は、垂直照明用照射装置8の構成例を示している。図2(a)に示される垂直照明用照射装置8では、導光路となる横長のダクト20が配備される。ダクト20の内面は、光を反射または拡散反射する反射面となっている。
【0041】
ダクト20の前端には、蛍光灯やフラッシュランプなどの光源21が配備され、ダクト20の後端には、光の上下方向への拡散を抑えるルーバー22が配備され、ダクト20の中央部には、光源21からの光を拡散透過させる拡散透過板23が配備される。
【0042】
上記の構成によると、光源21にて照射された光が、拡散透過板23を拡散透過し、ルーバー22を通過して撮影空間に照射される。このとき、ルーバー22を通過する光は、上下方向の拡散が抑えられるとともに、ルーバー22に沿う方向に照射される。本実施形態では、ルーバー22を通過した光を反射板10に照射するため、ルーバー22が水平面となっている。このため、垂直照明用照射装置8からは、上下方向の拡散が抑えられた拡散光が水平方向に照射されることになる。
【0043】
ところで、利用者4の前面および頭上から照明することにより、アクセントの付いた撮影画像、髪の綺麗な撮影画像、方向性のある撮影画像などを得ることができる。しかしながら、利用者4の前面および頭上からだけでなく、斜めからも照明される場合には、前述の照明による効果が低減してしまう。
【0044】
これに対し、本実施形態では、ルーバー22により上下方向への拡散を抑制しているから、垂直照明用照射装置8から拡散した光が利用者4に斜め方向から照射されることを防止できる。したがって、前述の照明による効果が低減することを防止できる。なお、ルーバー22は、撮影空間後部の利用者4に所望の光量を照射できるように、手動または自動で角度を調整可能であることが望ましい。
【0045】
図2(b)に示される垂直照明用照射装置8は、同図(a)に示される垂直照明用照射装置8に比べて、ダクト20の前部が下方となるように屈曲しており、屈曲している部分の内面が、光を拡散反射する拡散反射面24に形成されている点が異なり、その他の構成は同様である。
【0046】
上記の構成によると、ダクト20を屈曲させることにより、ダクト20の前後方向の長さを短くすることができる。したがって、本体装置2に垂直照明用照射装置8を収容するために、本体装置2を前後方向に長くすることを防止できる。
【0047】
図2(c)に示される垂直照明用照射装置8は、同図(b)に示される垂直照明用照射装置8に比べて、光源21が後斜め方向を向いている点と、ダクト20の下部において、前部の内面が拡散反射面24に形成され、後部が開口して半透明板25が配備されている点が異なり、その他の構成は同様である。
【0048】
上記の構成によると、光源21から出射された光は、図2(b)と同様に、拡散反射面24にて拡散反射して、ルーバー22を通過することにより、上下方向の拡散が抑えられた拡散光を後方やや下向きに照射している。
【0049】
さらに、光源21から出射された光は、同図(b)とは異なり、拡散反射面24にて拡散反射して、半透明板25を通過することにより、本体装置2の背面中央から拡散光が利用者4の前面に照射している。すなわち、光源21、拡散反射面24、および半透明板25は、被写体である利用者4の前面を撮影方向から照明する主照明手段(第2の照明手段)を構成することになる。
【0050】
したがって、図2(c)に示される垂直照明用照射装置8では、撮影空間に通常の拡散光を照射する光源と、上下方向への拡散を抑えた拡散光を照射する光源とを共通とすることができ、部品点数の減少および本体装置2の小型化を実現することができるので、写真プリントシステム1のサイズおよび製造コストを減少させることができる。
【0051】
また、上述のように、ルーバー22の角度が調整可能である場合には、半透明板25から照射される通常の拡散光と、ルーバー22から照射される指向性の拡散光との配分を調整することができる。これにより、利用者4の前面からの光量と頭上からの光量との比率を調整することができる。
【0052】
垂直照明用照射装置8のその他の構成例としては、図2(d)に示されるように、円柱状の光源21と、内面が放物面である凹面反射鏡26とを組み合わせた構成が挙げられる。光源21からの光は、凹面反射鏡26にて反射することにより上下方向に拡散する光を収束させることができる。
【0053】
また、上下方向への拡散を抑える手段としては、図2(a)〜(c)に示されるルーバー22の代わりに、シリンドリカルレンズを使用することもできる。このように、垂直照明用照射装置8としては、上下方向への拡散を抑えた拡散光を照射できる任意の構成を使用することができる。
【0054】
次に、反射板10の構成について説明する。反射板10としては、垂直照明用照射装置8からの光を全反射するミラーや、ある程度拡散させて反射する拡散板を用いることができる。
【0055】
反射板10としてミラーを用いた場合、該ミラーは入射光の拡散の程度を変化させないので、垂直照明用照射装置8からの照射光を略平行光として、利用者4に到達させることができる。これにより、あたかも太陽光の下で利用者4を撮影したかのような撮影画像を提供することができる。なお、垂直照明用照射装置8のルーバー22を格子状とすることにより、より太陽光に近い光を照射することができる。
【0056】
一方、反射板10として拡散板を用いた場合、拡散板は垂直照明用照射装置8からの照射光を拡散させるので、利用者4に均等な光が照射されることになる。これにより、あたかもグラビア撮影されたかのような撮影画像を提供することができる。
【0057】
なお、図3に示されるように、反射板10を、ミラー12と、ミラー12の利用者側の表面に設けられる拡散幕13とにより構成するとともに、拡散幕13を巻取り装置14により巻取り可能な構成としてもよい。
【0058】
上記構成によれば、垂直照明用照射装置8からの照明光を、ミラー12により反射させる構成と、拡散幕13により反射させる構成とを、拡散幕13を巻取り装置14により巻き取るのみによって、簡便に切り替えることができる。したがって、利用者の好みに応じて、太陽光の下で利用者を撮影する状態と、均等に利用者が照らされている状態とを切り替えることができ、利用者に照射される光を多彩に演出することができる。
【0059】
なお、反射板10を構成する拡散幕13の代わりに、拡散透過幕を利用しても、同様の効果を得ることができる。このように、反射板の他に、該反射板に入射する光を変化させる拡散透過幕、カラーフィルタ、プリズムシートなどの光学部材と、該光学部材を巻き取る巻取り装置とをさらに備える構成とすることにより、利用者に照射される光を多彩に演出することができる。
【0060】
また、図1に示されるように、天井部分における、垂直照明用照射装置8と反射板10との間に、光吸収性部材11を設けてもよい。光吸収性部材11は、たとえば、黒色のような反射率の低い色のカーテンやプラスチック板を用いることができる。これにより、垂直照明用照射装置8からの照明光が天井の遮光幕6にて反射して利用者4に達することを防止でき、前述のような、利用者4に斜め方向か照射されることによる照明効果の低減を防止することができる。
【0061】
このように光吸収性部材11を設ける構成は、反射板10としてミラーを用いる場合に有効である。なぜなら、上記構成によれば、天井の遮光幕6における反射を防止して、反射板10からの反射光のみによって利用者4を上方から照らすことができるので、利用者4が照明されている状態を、太陽光により照明されている状態により近づけることができるからである。
【0062】
次に、写真プリントシステム1の詳細な構成について、図4〜図7に基づいて説明する。なお、以下では、垂直照明用照射装置8として、図2(c)に示される垂直照明用照射装置8を使用している。
【0063】
図4は写真プリントシステム1の概略構成を示しており、図5は、本体装置2の外観を示している。また、図6は、本体装置2の内部に配備される制御装置を中心とした写真プリントシステム1の構成を示している。
【0064】
図4を参照すると、本実施形態では、垂直照明用照射装置8から反射板10を介して利用者4に照射される光が、撮影空間7の略全幅に亘って均一に照射されるようにするため、本体装置2のルーバー22から照射される光は、撮影空間7の略全幅に広がって照射される。このため、反射板10は、図4に示されるように、利用者4の頭上に撮影空間7の略全幅に亘って配備され、遮光幕6を支持するフレーム15に取り付けられる。
【0065】
なお、反射板10の反射面を凸面などとすることにより、反射板10にて反射された光が広がるようにする場合には、反射板10の幅を撮影空間7の略全幅よりも狭くすることができる。しかしながら、反射板10の幅が狭すぎると、反射板10から利用者4までの距離が利用者4の立ち位置によって大きく変化することになり、本願発明の効果を得ることができなくなる。したがって、反射板10の幅は、撮影空間7の幅の半分程度以上とすることが望ましい。
【0066】
また、図5を参照すると、本体装置2の背面には、上述の撮影装置3、ルーバー22、および半透明板25・25の他に、撮影用表示装置30、コイン投入口33、コイン返却口34、タッチパネル35、タッチペン36・36、プリント排出口37、およびスピーカ38・38が配備される。
【0067】
また、本体装置2の内部には、図6に示される制御装置40、プリント出力装置41、コイン処理装置42、プリント紙46、およびIDタグ47が配備される。以下、本体装置2の各構成について説明する。
【0068】
撮影装置3は、主に利用者4を被写体として写真撮影を行う装置であり、本体装置2の背面中央部に配備される。撮影装置3は、被写体を撮影する撮影カメラを備える。撮影カメラは、例えばレンズ群、絞り、CCD撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。この撮影カメラは、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り換えられるような構成となっている。
【0069】
撮影装置3の下方には撮影用表示装置30が配備される。撮影用表示装置30には、撮影装置3から取得されるライブビュー画像、撮影における指示画像など各種画像が表示される。
【0070】
撮影装置3および撮影用表示装置30の両側には、上記の半透明板25・25が配備され、撮影装置3および半透明板25・25の上方には、上記のルーバー22が配備される。
【0071】
本体装置2内において、撮影装置3および撮影用表示装置30の周囲は、光源21からの光を遮断する遮光板39(図8を参照)で覆われている。また、本体装置2内の上部は、その周囲の内面が拡散反射面24に形成されている。これにより、本体装置2内の上部では、光源21からの光が拡散反射されることになる。
【0072】
本実施形態では、光源21として、撮影時に写真閃光灯として機能する線状のフラッシュランプ21a(図8を参照)が2つ使用され、本体装置2内の上部空間の適所に横方向に並べて配置される。フラッシュランプ21aからの光は、その周囲に設けられた反射板により、前方上向きに導かれる。
【0073】
フラッシュランプ21aからの光は、拡散反射面24にて拡散および反射を繰返しながら、半透明板25・25またはルーバー22に入射する。半透明板25・25に入射した光は、一部が透過して利用者4の前面に拡散光として照射され、一部が反射して本体装置2内の上部空間にて再び拡散および反射を繰り返す。
【0074】
一方、ルーバー22に入射した光は、ルーバー22により上下方向の拡散が抑えられとともに、ルーバー22に沿う方向、すなわち水平方向を照射方向として撮影空間に照射される。
【0075】
なお、閃光を照射するフラッシュランプ21aとともに、連続光を照射する蛍光灯、白熱灯などを光源21として使用することができる。この場合、撮影時にフラッシュランプ21aからの閃光によってどのように撮影されるかを、撮影前に撮影用表示装置30に表示されるライブビュー画像にて模擬的に確認することができる。
【0076】
本体装置2の下部は、後方に突出しており、その段部は、後方下向きに傾斜している。該段部の中央には、タッチパネル35が配備されている。タッチパネル35は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などのフラットパネルディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)などの表示面にタッチセンサを設けて構成される。タッチパネル35は、各種のメッセージや画像などを表示するとともに、利用者4から各種の指示や選択などが入力される。
【0077】
タッチペン36・36は、タッチパネル35の近くに配備される。タッチペン36は、画像編集処理などにおいて、タッチパネル35上で細かな操作入力を利用者4が行うためのものである。利用者4は、このタッチペン36・36をタッチパネル35に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。
【0078】
なお、本実施形態では、複数の利用者4が容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン36・36を2本配備しているが、構成の簡略化のために、1本のみを配備することもできるし、3人以上の利用者4のために、3本以上を配備することもできる。同様に、タッチパネル35を複数個配備することもできる。
【0079】
コイン投入口33は、利用者が写真プリントシステム1の利用料金として所定のコインを所定枚数だけ投入するための投入口であり、本体装置2の背面の適所に配備される。このコイン投入口33に連通して、コイン処理装置42が本体装置2の内部に設けられている。
【0080】
コイン処理装置42は、所定のコインが投入されたか否かを判定する。所定のコインが投入されたと判定した場合には、制御装置40に通知し、投入されたコインを、コインを蓄積するコイン容器(図示せず)に送り出す。一方、所定のコイン以外のコインが投入されたと判定した場合には、投入されたコインをコイン返却口34に送り出す。
【0081】
なお、紙幣やコインを所定のコインに両替する両替機が写真プリントシステム1の近くに存在しない場合には、新たに紙幣投入口を設けて、紙幣処理装置を設けたり、釣銭処理装置を設けたりすることが望ましい。
【0082】
スピーカ38・38は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、本体装置2の背面の適所に配備される。
【0083】
プリント出力装置41は、画像をプリント出力するものであり、本体装置2の内部に配備される。なお、プリント出力装置41の構成については後述する。プリント排出口37は、プリント出力装置41から出力された写真プリントを本体装置2の外部に排出するためのものである。プリント排出口37は、本体装置2の背面の適所に配備される。
【0084】
制御装置40は、写真プリントシステム1における各種構成を統括的に制御するものであり、本体装置2の内部に配備される。この制御装置40は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行なわれる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置40がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0085】
制御装置40は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記憶部43を備える。この記憶部43に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、撮影装置3における動作設定値、撮影した画像および編集した画像の画像データなどが挙げられる。上記の撮影装置3における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0086】
コイン処理装置42は、前述のように、コイン投入口33から所定のコインが投入されたと判定すると、制御装置40に通知するものである。制御装置40は、コイン処理装置42からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御装置40は、コイン処理装置42からの通知をカウントし、利用者が投入した金額に応じて、利用者に対する各種動作を制御する。
【0087】
プリント出力装置41は、プリンタ44およびIDタグリーダ/ライタ45を備える構成である。このプリント出力装置41に対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙46およびIDタグ(識別媒体)47がプリント紙ユニットとしてセットで納入されるようになっている。
【0088】
プリンタ44は、出力すべき画像データが制御装置40から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙46に印刷するものである。このプリンタ44としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙46およびIDタグ47に加えて、昇華型用インクフィルムがセットととなって納入されることになる。
【0089】
IDタグリーダ/ライタ45は、IDタグ47に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置40に出力する。IDタグ47は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0090】
制御装置40は、IDタグリーダ/ライタ45で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙46およびインクフィルムが、当該写真プリントシステム1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ44を動作可能とする。すなわち、写真プリントシステム1において指定されているプリント紙46およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0091】
また、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙の使用ごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者4の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0092】
なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報も書き換えることが望ましい。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ47を無効にすることが可能となる。
【0093】
また、IDタグ47に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、そのプリント紙46やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0094】
IDタグ47としては、無線(ワイヤレス)によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ45としては、これらの何れか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0095】
なお、上記の例では、利用可能なプリント紙46であるか否かを確認するために、IDタグ47を利用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、プリント紙46およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用する構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0096】
なお、上記のプリント紙46としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
【0097】
上記構成の写真プリントシステム1において、利用者4による撮影から編集、印刷に至るプレイ動作について、図7に基づいて説明する。利用者が写真プリントシステム1内に進入して(ステップS1。以下、単に「S1」と記載することがある。他のステップについても同様である。)、コイン投入口33から代金としてコインを投入すると、コイン処理装置42から制御装置40にコインの投入が通知されることにより課金処理が行なわれる(S2)。課金処理が正常に完了したことが確認されると、プレイ動作が開始され、以下の処理が行なわれる。
【0098】
まず、撮影処理が行われる(S3)。撮影処理は主に以下のように行われる。まず、撮影枚数、撮影時間、全身撮影またはアップ撮影の選択、撮影アングルの選択など、撮影に関する各種の設定が行われる。
【0099】
次に、撮影装置3の撮影カメラが撮影するライブビュー画像を撮影用表示装置30に表示する。利用者4は、前記ライブビュー画像を参照しつつ所望のポーズをとり、所望のタイミングでタッチパネル35に表示された撮影ボタンを押すと、カウントダウン後に撮影が実行される。そして、再び撮影を行う場合には、ステップS3に戻って上記の撮影処理を繰返し、撮影を終了する場合には、次の編集処理に進む(S4)。
【0100】
次に、撮影処理によって取得された撮影画像に対して画像の編集処理を行う(S5)。編集処理は、主に以下のように行われる。まず、複数回の撮影により取得された複数の撮影画像をタッチパネル35に表示し、これら複数の撮影画像の中から落書きなどの編集処理を行う撮影画像の選択を行う。これにより、撮影時に目をつぶってしまったり、不本意な状態で撮影されたりした撮影画像などを排除して、利用者の好みにあった画像を選択することができる。
【0101】
次に、選択された撮影画像をタッチパネル35に表示し、タッチペン36・36を用いて、撮影画像に対して、背景画像の合成、色の変更、落書きなどの画像編集を行う。そして、別の撮影画像に対して画像編集を行う場合には、上記の編集処理(S5)を繰返し、画像編集を終了する場合には、次の処理に進む(S6)。
【0102】
次に、写真プリントの出力処理を行う(S7)。出力処理は、主に以下のように行われるる。まず、プリント紙46上での分割数または分割パターンを利用者に選択させ、選択された分割領域ごとに、ステップS5にて編集処理された編集画像が印刷されるように、プリンタ44を制御して印刷を行う。その後、プリント排出口37から印刷された写真プリントが排出されて、利用者のプレイ動作が終了する。
【0103】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図8は、本実施形態である写真プリントシステムの内部構成を示している。
【0104】
本実施形態の写真プリントシステム50は、図4〜図7に示される写真プリントシステム1に比べて、垂直照明用照射装置が本体装置の両側部に配備され、反射板が利用者4の両側に設けられている点が異なり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0105】
本実施形態では、光源52、拡散反射面53、およびルーバー54からなる垂直照明用照射装置が、本体装置51の両側部に設けられている。また、ルーバー54を通過した光を反射板55に照射するため、ルーバー54が鉛直面となっている。このため、垂直照明用照射装置からは、左右方向の拡散が抑えられた拡散光が鉛直方向に照射されることになる。
【0106】
また、第1実施形態の反射板10と同様に、反射板55は、反射板55にて反射された光が少なくとも利用者4の身長全体に亘って均一に照射されるようにするため、利用者4の身長の半分程度以上の高さを有することが望ましい。
【0107】
上記の構成によると、本体装置51の両側に配備された垂直照明用照射装置から撮影空間7に照射された光が、反射板55・55にて反射されて、利用者4の両側から利用者4に照射される。これにより、第1実施形態と同様に、利用者の立ち位置を変更することにより垂直照明用照射装置から利用者4までの光路長が変化しても、光路長の変化率が小さいから、利用者4に照射される光量が大きく変化することを防止できる。したがって、利用者4の位置に応じて変化する撮影画像の輝度の変化量を低減させることができる。
【0108】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
【0109】
例えば、上記実施形態では、利用者4の上方または側方から利用者4に光が照射されるように反射板10・55を配置しているが、利用者4の下方や斜め方向から利用者4に光が照射されるように反射板を配置することもできる。この場合でも、反射板の配備位置に照明装置を設ける場合に比べて光路長が長いから、利用者4に照射される光量が大きく変化することを防止することができる。
【0110】
また、上記実施形態では、垂直照明用照射装置から照射された光を利用者4に屈曲する屈曲手段として、光の反射を利用した反射板10・55を使用しているが、プリズムなど、光を屈折させる部材を使用することもできる。このように、屈曲手段としては、光を屈曲させる任意の部材を使用することができる。
【0111】
また、撮影空間7の後部には、被写体の背景となる公知の背景装置を適宜設けることが望ましい。
【0112】
また、上記実施形態では、2個のフラッシュランプ21a・21aを使用しているが、横方向に均等な光を照射するために、横長の光源21を少数個使用することが望ましいから、さらに横長のフラッシュランプを1個使用することもできる。
【0113】
【発明の効果】
以上のように、本発明の写真プリントシステムは、上記被写体に対し、撮影方向とは異なる方向から被写体を照明する第1の照明手段を備えており、該第1の照明手段は、上記撮影手段の近辺に配備され、上記撮影を行う空間である撮影空間に光を照射する照射手段と、該照射手段からの光が照射される領域に配備され、上記照射手段からの光を屈曲し、屈曲した光を被写体に照射する屈曲手段とを備える構成である。
【0114】
これにより、従来に比べて、上記照射手段から上記屈曲手段までの距離の分だけ光学距離が長くなるから、被写体の位置を変更することにより照射手段から被写体までの光学距離が変化しても、被写体に照射される光量が大きく変化することを防止でき、したがって、被写体の位置に応じて撮影画像の輝度が大きく変化することを防止できる効果を奏する。
【0115】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記第1の照明手段の照射手段は、上記撮影空間において、上記撮影手段が撮影可能である領域から外れた領域である撮影外領域に光を照射しており、上記第1の照明手段の屈曲手段は、上記撮影外領域に配備される構成である。
【0116】
これにより、屈曲手段が撮影画像に含まれることにより利用者が撮影結果に不満を抱くことを防止できる効果を奏する。
【0117】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、撮影方向から被写体を照明する第2の照明手段をさらに備えており、該第2の照明手段は、上記撮影手段の近辺に配備されており、上記第1の照明手段と上記第2の照明手段の照射手段とは、同じ光源を利用している構成である。
【0118】
これにより、第1の照明手段と第2の照明手段の照射手段との光源を共通とすることができるから、構成要素を減少することができ、サイズおよび製造コストを減少できるという効果を奏する。
【0119】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記第1の照明手段は、上記照射手段からの光が上記屈曲手段以外へ拡散することを抑制する拡散抑制手段を備える構成である。
【0120】
これにより、照射手段からの光が被写体に直接照射されることを防止できるので、屈曲手段から照射されることにより得られる照明効果が低減することを防止できる効果を奏する。
【0121】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記第1の照明手段の照射手段は、上記撮影手段の上方に配備されており、上記第1の照明手段の屈曲手段は、被写体の上方に配備される構成である。
【0122】
これにより、照射手段からの光は、利用者によって遮断されることなく、屈曲手段に照射されることができるという効果を奏する。
【0123】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記屈曲手段は複数個配備されており、複数個の屈曲手段の何れかを切換え使用するための切換え手段をさらに備える構成である。
【0124】
これにより、切換え手段の切換えにより、屈曲手段から被写体への光を様々に変更できるから、利用者の好みに応じて、被写体に照射される光を多彩に演出できるという効果を奏する。
【0125】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記屈曲手段への光または上記屈曲手段からの光を変化させる光学部材と、光学部材を使用するか否かを切り換える切換え手段とをさらに備える構成である。
【0126】
これにより、切換え手段の切換えにより、第1の照明手段の照射手段から被写体への光を様々に変更することができるから、利用者の好みに応じて、被写体に照射される光を多彩に演出できるという効果を奏する。
【0127】
また、本発明のプリント紙ユニットは、以上のように、上記の写真プリントシステムに用いられるプリント紙ユニットであって、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記写真プリントシステムに備えられた識別情報読取手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力される構成である。
【0128】
これにより、写真プリントシステムにおいて指定されているプリント紙以外は使用できないように設定することが可能となるという効果を奏する。
【0129】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となるという効果を奏する。
【0130】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である写真プリントシステムにおいて、本発明に関係する構成の概要を示す側面図である。
【図2】同図(a)〜(d)は、上記写真プリントシステムにおいて使用される指向性照明装置の構成例を示しており、同図(a)〜(c)は断面図であり、同図(d)は一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図3】上記写真プリントシステムにおいて、本発明に関係する構成の概要を示す側面図であり、図1に示される反射板の別の構成例を示している。
【図4】上記写真プリントシステムの概略構成を示す斜視図である。
【図5】上記写真プリントシステムにおける本体装置の外観を示す斜視図である。
【図6】上記写真プリントシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図7】上記写真プリントシステムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態である写真プリントシステムの内部構成を示す平面図である。
【図9】従来の写真プリントシステムの概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1・50 写真プリントシステム
2 本体装置
3 撮影装置(撮影手段)
7 撮影空間
8 垂直照明用照射装置(照射手段)
10・55 反射板(屈曲手段)
12 ミラー(鏡面反射手段)
13 拡散幕(拡散反射手段)
14 巻取り装置(切換え手段)
21 光源
22 ルーバー(照射手段、拡散抑制手段)
25 半透明板(第2の照明手段)
41 プリント出力装置(画像出力手段)
44 プリンタ(画像出力手段)
45 IDタグリーダ/ライタ(識別情報読取手段)
46 プリント紙
47 IDタグ(識別媒体)

Claims (6)

  1. 被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影に基づいて画像を作成してプリント紙に出力する画像出力手段とを備える写真プリントシステムにおいて、
    上記被写体に対し、撮影方向とは異なる方向から被写体を照明する第1の照明手段を備えており、
    該第1の照明手段は、
    上記撮影手段に対して上記被写体の側とは反対の側に設けられた光源と、
    該光源からの光を、上記撮影手段の上方に導いて、上記撮影を行う空間である撮影空間に照射する導光路と、
    導光路からの光が照射される領域に配備され、上記導光路からの光を反射し、反射した光を被写体に照射する反射手段と、
    上記導光路からの光が上記反射手段以外へ拡散することを抑制する拡散抑制手段とを備えることを特徴とする写真プリントシステム。
  2. 上記第1の照明手段の導光路は、上記撮影空間において、上記撮影手段が撮影可能である領域から外れた領域である撮影外領域に上記光を照射しており、
    上記第1の照明手段の反射手段は、上記撮影外領域に配備されることを特徴とする請求項1に記載の写真プリントシステム。
  3. 上記撮影方向から上記被写体を照明する第2の照明手段をさらに備えており、
    該第2の照明手段は、上記光源からの光を上記導光路が上記撮影空間に照射する位置よりも上記撮影手段の近辺から、上記光源からの光を上記撮影空間に照射していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の写真プリントシステム。
  4. 上記第1の照明手段の反射手段は、被写体の上方に配備されることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の写真プリントシステム。
  5. 上記導光路からの光を鏡面反射し、鏡面反射した光を被写体に照射する鏡面反射手段と、上記導光路からの光を拡散反射し、拡散反射した光を被写体に照射する拡散反射手段上記反射手段として配備されており、
    上記鏡面反射手段および上記拡散反射手段の何れかを切換え使用するための切換え手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の写真プリントシステム。
  6. 上記反射手段への光または上記反射手段からの光を変化させる、拡散透過幕、カラーフィルタ、およびプリズムシートの少なくとも1つである光学部材と、
    該光学部材を使用するか否かを切り換える切換え手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の写真プリントシステム。
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