JP4214023B2 - 汚濁拡散防止装置 - Google Patents

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本発明は、海洋土木工事などで発生した汚濁水による水質汚染の拡大を防止するための汚濁拡散防止装置であって、特に、杭を打込む工事で用いられるものに関する。
従来、港湾・湖・河川等で行なわれる工事で、例えば、ヘドロの浚渫工事や水底の基礎工事(基礎石の投入など)、鋼管杭やコンクリート杭等の打込み工事などの、比較的作業水域の狭い工事において、発生した汚濁水による水質汚染の拡大を防止するため、枠型のフロート部を備えた汚濁拡散防止装置を用いることがある。そのフロート部の全周には汚濁防止膜が吊設されていて、汚濁拡散防止装置は、そのフロート部で杭を打ち込む地点の水域を囲むように設置されるのである。
このような汚濁拡散防止装置のフロート部は、数本の鋼管を連結して枠状にしたもので、鋼管内の気密性を保つことで浮力を持たせている。そして、汚濁防止膜は、フロート部の下部に全周にわたって設けられており、その下端部にチェーンなどの錘が取付けられ、水流等を受けても流されにくくなっている。このようなフロート部と汚濁防止膜とによって、発生した汚濁水が、汚濁拡散防止装置の内側に滞留するようにし、水質の汚染拡大をくい止めているのである。なお、汚濁拡散防止装置は、漂流しないようにタグボートやクレーン船等の作業船に係留されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−229162号公報(第2〜3頁)
しかしながら、このような汚濁拡散防止装置を、杭の打込み工事で用いる場合には次のような問題点がある。
1.通常、このような汚濁拡散防止装置のフロート部は、両端にフランジ部を有する鋼管を、ボルトで連結し一体にしたもので、鋼管の各連結部にパッキン等を取付けて鋼管内の気密性を保ち浮力を持たせている。したがって、フロート部は、水面に浮かべた状態では容易に分割することができないので、汚濁拡散防止装置を、別の打込み位置に移動したりする場合には、打込んだ杭にフロート部や汚濁防止膜等が当たらないようにするため、クレーン船などを用いて一旦吊上げなければならない。
このため、汚濁拡散防止装置のような重量物を、風や波の影響を受けやすいクレーン船で吊上げるので、揺れや落下等による事故発生のおそれがある。特に、悪天候下での作業は、より一層そのような事故が生じやすくなる。
2.上述のように汚濁拡散防止装置を吊上げて移動させる場合、そのためだけに、ランニングコストが高いクレーン船を使用しなければならず、工事の規模のわりにコストが高くなってしまい、工事の規模と工事のコストとのバランスが取れないことがある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、取り扱いが容易であるとともに、作業の安全性の向上と工事のコストダウンとを図ることができる汚濁拡散防止装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するための本発明の汚濁拡散防止装置は、杭の打込み作業を行う地点の水域を囲むように水面に浮かべて設置される枠型のフロート部と、その全周に吊設される汚濁防止膜とを備えている汚濁拡散防止装置であり、前記フロート部周方向で複数に分割可能し、分割するフロート単体ごとに前記汚濁防止膜を分割する。
そして、隣接した前記フロート単体の一方の端部に結合部を設けるとともに、対応する他方の前記フロート単体の端部には、前記結合部が挿脱自在な被結合部を設ける。前記結合部は、断面円形の短管の一端部にテーパー状の先端部を取付けて先細りの形状とし、且つその先端の開口部を円形の板材で塞ぎ、前記被結合部は、3本の自動車用タイヤを連ねて円筒状とする。前記各フロート単体には、前記結合部または前記被結合部の付近の上部にビットを設ける。一方、分割した前記各汚濁防止膜の両側端部にはそれぞれ、隣接する前記汚濁防止膜との隙間を塞ぐラップ材、前記フロート部の周方向に長さを延長するように取付ける。
このような前記フロート単体の隣接しているものどうしを、前記結合部と被結合部とを結合した状態で前記ビットどうしを連結索で繋ぐことにより連結し、前記各ラップ材を、隣接する前記フロート単体若しくはその汚濁防止膜に係止する。
このような汚濁拡散防止装置によれば、分割および復元を容易に行なうことができるようになる。つまり、前記各ラップ材を、隣接する前記フロート部若しくはその汚濁防止膜から取外すとともに、前記ビットどうしを繋いでいる前記連結索を取外せば、前記結合部と被結合部との結合を外すことができ、前記汚濁拡散防止装置を容易に分割できるのである。
また、前記フロート単体どうしを、それらの前記結合部と被結合部とを結合した後に、前記ビットどうしを前記連結索で繋ぎ、前記ラップ部材を、隣接する前記フロート部若しくはその汚濁防止膜に係止すれば、前記汚濁拡散防止膜を容易に復元することができる。しかも、復元された前記汚濁拡散防止装置は、隣接する前記フロート単体どうしのずれが生じにくく、隣接する前記汚濁防止幕どうしの隙間は、前記ラップ材で塞がれているので、発生した汚濁水が外部に漏れにくい。
このように、汚濁拡散装置の分割・復元が容易にできるので、杭を打込んだ後に、汚濁拡散防止装置を別の打込み地点の水域へ移動させる場合、分割した状態で移動させれば良く、クレーン船等で吊上げる必要がなくなる。
そして、前記被結合部にタイヤを用いてゴム弾性を持たせているため、この被結合部がクッションの役割をし、前記フロート部が波浪や風などによって受ける力を前記被結合部で緩和することができ、前記フロート部にかかる負担を軽減することができる。
また、前記各フロート単体の汚濁防止膜のそれぞれに、その中間部にあって前記フロート単体から同じ距離だけ下がった位置に、前記フロート単体を同じ程度の長さを有する骨部材を設けて、前記各骨部材を前記フロート単体とほぼ平行に配置し、隣接した前記骨部材どうしを連結可能とすることもできる。このようにすれば、前記各フロート単体どうしを連結するとともに、前記各骨部材どうしを連結すれば、前記フロート部の下側に前記骨部材による枠を形成することができ、前記汚濁防止膜の形状を保持しやすくなる。
上述のような手段をもって為される本発明の汚濁拡散防止装置には、次のような効果がある。
1.汚濁拡散防止装置の分割および復元を容易に行えるので、杭を打込んだあとに装置を移動させる場合、フロート部や汚濁防止膜等を分割して移動させればよく、クレーン船等で装置を吊上げる作業が必要なくなるので、設置作業が簡単になるとともに、作業の安全性をより高めることができる。
2.汚濁防止装置を吊上げる作業手順をなくすことができるので、リース料金の割高な大型のクレーン船等を使用しなくても済み、工事にかかるコストを抑えることができる。したがって、工事規模に見合ったコストで工事を行えるようになる。
3.フロート単体の被結合部を、ゴム弾性を有する筒状体にしているので、フロート部が波浪などから受けた負荷を筒状体で緩和することができ、破損しにくく装置を長持ちさせることができる。
4.汚濁防止膜に骨部材を設け、その形状を保持させるようにすれば、汚濁防止膜が水流等に押されて打込み作業中の杭に干渉しにくくなるので、作業をスムーズにすすめることが可能となる。
以下に、本発明にかかる汚濁拡散防止装置の実施の形態について、図面1〜7を参照しつつ説明する。
図1と2とに示すように、汚濁拡散防止装置1は、主に水面に浮かべて設置される平面視略四角形の枠型のフロート部2と、このフロート部2の全周に吊設されている汚濁防止膜3とから構成されている。
フロート部2は、平面視コの字型の2つのフロート単体2aを、それらの両端部どうしを突き合わせるようにして連結させたものである。各フロート単体2aは、直径約800mmの鋼鉄製の直管と曲管とを用いて組み立てられており、直管と曲管との各端部に設けられているフランジ部どうしを、間にパッキン挟み込んだ状態で、ボルト締結することにより一体としたものである。これらのフロート単体2aは、図2中の部分拡大図に示すように、両端に配置されている直管の開口部をそれぞれ、円板状の蓋2bで塞ぐことにより管内の気密性を保ち浮力を持たせている。
そして、一方のフロート単体2aには、各蓋2bに結合部2cがそれぞれ取付けられている。この結合部2cは、断面円形の短管の一端部にテーパー状の先端部を取付けて先細りの形状としたもので、先細りとなった先端の開口部を円形の板材で塞ぎ、基端部を蓋2bの中央部に溶接したものである。
一方、他方のフロート単体2aにある各蓋2bには、結合部2cを挿脱自在な被結合部2dがそれぞれ取付けられている。これらの被結合部2dは、3本の自動車用タイヤ2eを連ねて円筒状にしたもので、その一端部をボルト止めによって、蓋2bの中央部に固定したものである。さらに、被結合部2dが取付けられているフロート単体2aには、中間部分に配置されている鋼管の側面に、2つの防舷材2rが所定の距離をおいて設けられている。
なお、本実施の形態ではフロート単体2aは、複数の鋼管を連結して構成したものであるが、FRP(繊維強化プラスチック)等のプラスチック材料で形成した筒状体を繋げて構成しても良く、この場合フロート単体2aの軽量化を図ることができる。
汚濁防止膜3は、透水性を有するポリエステル製のキャンバスを用いて形成されており、図3に示すように、フロート単体2aごとに分割されている。汚濁防止膜3は、部分拡大図に示すように、上端部にある取付リング3fで、フロート単体2aの上部にある汚濁防止膜用レール2fに取付けられたチェーン2gに、シャックル2hを介して連結されている。この汚濁防止膜用レール2fは鋼鉄製の丸棒を、フロート単体2aの長手方向に沿って配置し、フロート単体2aから突設させたステー2jで支持させたものである。
また各汚濁防止膜3は、下端から約1/3のところで上下に分割されており、分割された上側の汚濁防止膜3aと下側の汚濁防止膜3bとは、その間に設けられている骨部材3cを介して連結されている。
この骨部材3cは、図4に示すように、直径約125mmの鋼鉄製の直管と曲管とを組み合わせて連結し、フロート部2aと同じようなコの字型の形状にしたもので、両端部には連結用のフランジ3hが取付けられている。また、変形しにくくするため、曲管の両端部を直管で繋ぎ補強している。なお、図示はしないが骨部材3cの上側と下側とに、小径のパイプ部材が骨部材3cに沿うように配置されており、この小径のパイプ部材は骨部材3cの外周面に突設した支持部材に固定されている。各汚濁防止膜3a・3bは、上側と下側の小径のパイプ部材にそれぞれ、シャックルで取付られているのである。
下側の汚濁防止膜3bには、その下端部に、全長にわたって重錘用としてチェーン3dが取付けられている。
このような汚濁防止膜3の両側端部にはそれぞれ、縦長の長方形状のラップ材3eがその長辺側の一側端部で取付けられており、汚濁防止膜3はフロート部2の周方向に長さが延長された状態となっている。これらのラップ材3eは、図5に示すように、一方のフロート単体2a用のラップ材3eを、その汚濁防止膜3の内側の面(汚濁拡散防止装置1に囲まれた領域に面した面)に取付けた場合には、他方のフロート単体2a用のラップ材3eは、その汚濁防止膜3の外側に取付けるようにしている。各ラップ材3eは、その上端部に設けられているロープ3gが、他方のフロート単体2aのビット2qに係止されている。そして、下端部には重錘用のチェーン3dがそれぞれ取付けられている。これらのラップ材3eは、汚濁防止膜3と同じ材質の透水性のポリエステル製キャンバスで形成されている。
また、各フロート単体2aの上部には、全長にわたって作業用の手摺付の歩廊2kが取付けられており、4台のウインチ2nが所定の間隔で設置されている。各ウインチ2nから鉛直方向に送り出されたワイヤー2pの先端部は、骨部材3cに連結されているので、ウインチ2nを駆動してワイヤー2pを巻き上げれば、汚濁防止膜3を上昇させることができる。
各フロート単体2aの結合部2cまたは被結合部2d付近の上部にはそれぞれ、直径約200mmの鋼管製のビット2qが設けられている。このビット2qは、部分拡大図に示すように、下端部がフロート単体2aの上部に溶接されており、上端部にビット2qの直径よりも大径の円板状の抜け止めが取付けられている。
次に、このような汚濁拡散防止装置1を、杭を打込む地点の水域に設置する方法について説明する。
まず、2つのフロート単体2aを、杭を打込む作業を行う水域までタクボートで曳航する。その際、フロート単体2aに設置されているウインチ2nのワイヤー2pを巻揚げ、汚濁防止膜3の下端部を水底から離しておくと、汚濁防止膜3が水底の障害物等に引掛ったりすることなくスムーズに曳航することができる。
そして、図6−1(a)に示すように、被結合部2dのある一方のフロート単体2aを、被結合部2dを前方に向けた状態で、打込み地点の水域に停泊させている杭打船Sの船首にロープ等で係留する。また、結合部2cのあるフロート単体2aを、その結合部2cが、杭打船Sに係留されているフロート単体2aの被結合部2dに対向するようにして配置する。
次に、図6−1(b)のように、作業者が小型艇(図示せず)などに乗って、杭打船Sのデッキの左舷側と右舷側とに設置されているウインチS1のワイヤーS2をそれぞれ前方に向かって引き出し、係留されているフロート単体2aにあるビット2qに引っ掛けた後、他方のフロート単体2aのビット2qにそれぞれ巻き付け固定する。その際、各ワイヤーS1は、他方のフロート単体2aにある反対側のビット2qに固定するので、ワイヤーS1はクロスした状態となる。
このように、2本のワイヤーS1をクロスさせた状態にしておけば、ワイヤーS1を巻き取って他方のフロート単体2aを引き寄せる際、そのフロート単体2aを横方向へ移動させやすくなり、左右の位置合わせが簡単に行えるようになる。
そして、図6−2(c)のように、ウインチS1を駆動してワイヤーS1を巻き取り、他方のフロート単体2aを、横方向の位置合わせをしつつ徐々に引き寄せ、その結合部2cを、係留されているフロート単体2aの被結合部2dに結合する。その状態で、両フロート単体2aのビット2qどうしを、ロープなどの連結索4で繋ぐことにより、フロート単体2aどうしを連結する。この作業が終了すれば、各ワイヤーS1をビット2qから外しウインチS1に巻き戻すとともに、各フロート単体2aにあるウインチ2nを駆動して、汚濁防止膜3の下端部を水底まで下げる。
それからダイバーを潜らせて、各汚濁防止膜3にある骨部材3cの端部に設けられているフランジ3hどうしをボルト締結し、汚濁防止膜3の形状を保持するための枠を骨部材3cで構成する。その後、各汚濁防止膜3に取付られているラップ材3eのロープ3gを、反対側のフロート単体2aのビット2qにそれぞれ結びつける。
このようにして汚濁拡散防止装置1を、杭を打込む地点の水域に設置した後、図6−2(d)のように、杭打船Sで杭P打ちの作業を行なう。作業中に発生した汚濁水は、フロート部2や水底Bまで設けられている汚濁防止膜3によって、汚濁拡散防止装置1の内側に留められ、装置の外側へ広く拡散しないようになっている。また、汚濁防止膜3どうしの隙間はラップ材3eによって塞がされているので、汚濁水が外側へ漏れにくくなっている。作業中の汚濁防止膜3は、その中間部に枠状の骨部材3cが設けられているため、横から水流を受けた場合でも、平面視四角形の形状が保持され、汚濁防止膜3が杭などに干渉しにくくなるので作業がしやすい。
杭の打込み作業が終了すれば、ラップ材3eのロープ3gを外すとともに、フロート単体2aや骨部材3cなどの連結を外し、汚濁拡散防止装置1を2つに分割する。そして、分割した汚濁拡散防止装置1を順番にタグボートTBで曳航し、図6−3(e)に示すように、杭を打込むの別の地点の水域へ移動させるのである。このように、汚濁拡散防止装置1を2つに分割して移動させることができるので、クレーン船等で吊上げなくても、打込んだ杭を簡単に避けることができる。
なお、図7のように、フロート単体2aの各ビット2qの付近に、ローラ式のフェアリーダ(導索器)2tを設けておけば、フロート単体2aどうしの連結を、より楽に行なうことが可能となる。つまり、杭打船SのウインチS1のワイヤーS2をそれぞれ、ビット2qの代わりにフェアリーダ2tのローラ2uを介するようにすれば、ワイヤーS2の巻き取りがスムーズになるからである。また、ビット2qやワイヤーS2が傷みにくいという利点もある。
汚濁拡散防止装置の側面図である。 汚濁拡散防止装置の平面図である。 汚濁拡散防止装置の別の方向から見た側面図である。 分割された各汚濁防止膜に取付けられている骨部材の平面図である。 フロート単体どうしの連結部分の拡大図である。 (a)は汚濁拡散防止装置を2つに分割して、杭を打込む地点の水域に曳航し、分割した汚濁拡散防止装置の一方を、杭打船に係留した状態を示す平面図である。(b)は分割した汚濁拡散防止装置を連結する作業状態を示した平面図である。 (c)は汚濁拡散防止装置の連結状態を示す平面図であり、(d)は杭打ち作業を行なっている状態を示す側面図である。 (e)汚濁拡散防止装置を、別の杭を打込む地点の水域に移動させた状態を示す平面図である。 フェアリーダにワイヤーを掛けた状態の平面図である。
符号の説明
1 汚濁拡散防止装置
2 フロート部
2a フロート単体
2b 結合部
2c 被結合部
3 汚濁防止膜
3c 骨部材
4 連結索

Claims (2)

  1. 杭の打込み作業を行なう地点の水域を囲むように水面に浮かべて設置される枠型のフロート部と、その全周に吊設される汚濁防止膜とを備えている汚濁拡散防止装置において、
    前記フロート部が周方向で複数に分割可能で、分割されたフロート単体ごとに前記汚濁防止膜が分割されており、隣接した前記フロート単体の一方の端部に結合部が設けられるとともに、対応する他方の前記フロート単体の端部に、前記結合部が挿脱自在な被結合部が設けられ、
    前記結合部は、断面円形の短管の一端部にテーパー状の先端部を取付けて先細りの形状とし、その先端の開口部を円形の板材で塞いだものであって、前記被結合部は、3本の自動車用タイヤを連ねて円筒状にしたものであり、前記各フロート単体には、前記結合部または前記被結合部の付近の上部にビットが設けられ、分割された前記各汚濁防止膜の両側端部にはそれぞれ、隣接する前記汚濁防止膜との隙間を塞ぐラップ材が前記フロート部の周方向に長さを延長するように取付けられており、
    隣接した前記フロート単体どうしが、前記結合部と前記被結合部とを結合した状態で前記ビットどうしを連結索で繋ぐことにより連結され、前記各ラップ材が隣接する前記フロート単体若しくはその汚濁防止膜に係止されることを特徴とする汚濁拡散防止装置。
  2. 前記各フロート単体の汚濁防止膜のそれぞれに、その中間部にあって前記フロート単体から同じ距離だけ下がった位置に、前記フロート単体と同じ程度の長さを有する骨部材が設けられており、前記各骨部材が前記フロート単体とほぼ平行に配置され、隣接した前記骨部材どうしが連結可能となっていることを特徴とする請求項1記載の汚濁拡散防止装置。
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