JPH1096212A - 橋梁の撤去方法 - Google Patents

橋梁の撤去方法

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JPH1096212A
JPH1096212A JP25052596A JP25052596A JPH1096212A JP H1096212 A JPH1096212 A JP H1096212A JP 25052596 A JP25052596 A JP 25052596A JP 25052596 A JP25052596 A JP 25052596A JP H1096212 A JPH1096212 A JP H1096212A
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JP
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girder
bridge
barge
bridge girder
lifting mechanism
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JP25052596A
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Inventor
Tatsumasa Takaku
達將 高久
Hiroshi Sunahara
弘 砂原
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋桁の迅速な撤去、解体のための効率的な陸
揚げを行う。 【解決手段】 橋桁3を仮支持した状態で切断するとと
もに、該橋桁3の下部に架構14bを有する台船14を
配置し、前記橋桁3の上方から吊り上げ機構15を前記
台船14の架構14bに吊り降して係合し、次いで、前
記橋桁3を吊り上げ機構15により支持させ、台船14
を橋桁3の幅方向に移動させて前記橋桁3を橋体から撤
去した後、前記橋桁3を吊り上げ機構15の降下により
前記台船14上の架構14bに支持させて前記台船14
を解体場所へ移動することを特徴とする橋梁の撤去方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川等に架設され
ている既設橋梁の撤去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】河川等の水路に架設されている橋梁は、
道路事情または老朽化のため、撤去して新規橋梁に架設
替えする需要が増大している。
【0003】既設橋梁の撤去方法の従来技術として、
「道路構造物の解体技術に関する調査研究報告書」
((財)道路保全技術センター道路構造物保全協会解体
部会)によれば、図24、図25に示す方法が知られて
いる。
【0004】図24は、従来技術における橋梁の撤去方
法を示した側面図で、橋桁20上の床版コンクリート2
1を除去し橋軸方向で分割した主桁22を、橋体上のク
ローラクレーン23で吊り上げ、トラック24に積込み
解体場所へ撤去する方法(以下、従来技術1という。)
である。
【0005】尚、P1 、P2 、P3 、P4 は橋脚であ
り、6は水路面、A2 は橋台である。また、図25は、
他の従来技術における橋梁の撤去方法を示した側面図
で、ゲルバー桁30上の床版コンクリートを除去し橋軸
方向で分割した主桁31を、橋台A1 ,A2 側はトラッ
ククレーン32で撤去し、水路面6側の主桁31は、桁
受け33が設けられた台船34を主桁31の下部に位置
させ、満潮を利用して主桁31を持ち上げ、撤去する方
法(以下、従来技術2という。)である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術1は、クローラクレーンを用いる方法であるか
ら、吊られる主桁は35トン程度が限度となり、橋梁が
比較的小型であるか、または、軽量化のため床版コンク
リートを除去した橋桁を橋軸方向に分割した主桁とする
必要があり、作業効率が悪いという問題点がある。
【0007】また、前記従来技術2は、台船を用いるも
のの満潮時を利用して主桁を持ち上げ、撤去する方法で
あるので、撤去作業に長時間を要するという問題点があ
り、また、長時間の作業は、他の通航船の航行を阻害す
るという問題点がある。
【0008】また、前記従来技術以外の想定技術とし
て、橋梁の撤去に大型のフローティングクレーンを使用
すれば一挙に解決できるが、通常、河川等の水路には複
数の橋が架設されており、前記大型のフローティングク
レーンは、他の既設橋梁の下部の通航が不可能であり、
使用できない制約がある。
【0009】本発明は、河川等の水路に架設された橋桁
の撤去作業を、安全かつ迅速に行うことを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する第
一の手段は、橋桁を仮支持した状態で切断するととも
に、該橋桁の下部に架構を有する台船を配置し、前記橋
桁の上方から吊り上げ機構を前記台船の架構に吊り降し
て係合し、次いで、前記橋桁を吊り上げ機構により支持
させ、台船を橋桁の幅方向に移動させて前記橋桁を橋体
から撤去した後、前記橋桁を吊り上げ機構の降下により
前記台船上の架構に支持させて前記台船を解体場所へ移
動することを特徴とする橋梁の撤去方法である。
【0011】前記の第一の手段によれば、橋桁は吊り上
げ機構により持ち上げられるので、橋体からスムーズに
除去することができる。
【0012】前述の課題を解決する第二の手段は、中央
径間桁の両端を側径間桁で仮支持させて該両端を支沓部
より中央寄りで切断するとともに、該切断された中央径
間桁の下部に架構を有する対の台船を配置し、前記側径
間桁の両側部上に配置したクレーンまたは小型フローテ
ィングクレーンにより、前記中央径間桁の上方から吊り
上げ機構を前記架構に吊り降して係合し、次いで、前記
中央径間桁を吊り上げ機構により支持させた後、台船を
橋桁の幅方向に移動させて前記中央径間桁を橋体から撤
去し、前記中央径間桁を吊り上げ機構の降下により前記
台船上の架構に支持させた後に台船を解体場所へ移動さ
せるとともに、側径間桁の陸上側を切断し、前記側径間
桁の下部に前記中央径間桁の撤去と同様の対の架構付台
船を配置し、前記側径間桁の上方から吊り上げ機構を前
記架構に吊り降して係合し、次いで、前記側径間桁を吊
り上げ機構により支承沓より上方に持ち上げた後、台船
を橋桁の幅方向に移動させて前記側径間桁を橋体から撤
去し、解体場所へ移動することを特徴とする橋梁の撤去
方法である。
【0013】前記の第二の手段によれば、台船の吊り上
げ機構により中央径間桁は、持ち上げられ、台船上の架
構に支持されて解体場所へ移動される。
【0014】さらに、側径間桁は、支承沓に支持された
状態で切断されるので台船での支持は必要でなく、他船
の通航を阻害することなく、安全に切断作業が行える。
【0015】前述の課題を解決する第三の手段は、橋桁
を仮支持した状態で切断するとともに、該橋桁の下部に
架構を有する台船を配置し、前記橋桁の上方から吊り上
げ機構を前記台船の架構に吊り降して係合し、次いで、
前記橋桁を吊り上げ機構により支持させ、台船を橋桁の
幅方向に移動させて前記橋桁を橋体から撤去した後、前
記橋桁を吊り上げ機構の降下により前記台船上の架構に
支持させて前記台船を解体場所へ移動させ、橋桁を対の
吊り上げ機構により吊り上げて陸上の移動台に該橋桁の
一端を支持させ、前記橋桁を支持する対の台船のうち岸
壁側の台船を橋桁から退避させ、他方の吊り上げ状態の
台船を岸壁側へ移動することにより橋桁を陸側へ移動さ
せ、橋桁の残り端部に前記退避した吊り上げ機構付台船
を配置して橋桁を支持させた後、前記移動に使用した台
船を橋桁から退避させ、再び前記台船の岸壁側への移動
を繰り返すことにより、橋桁を陸側へ移動させて陸揚げ
することを特徴とする橋桁の撤去方法である。
【0016】前記の第三の手段によれば、橋桁は吊り上
げ機構付台船により迅速に橋体から撤去され、解体場所
へ移動された橋桁は、橋体から撤去した時の吊り上げ機
構を使用して、陸揚げが行われ、特別な設備を用意する
必要がない。
【0017】また、対の吊り上げ機構付台船を交互に使
用することにより橋桁の迅速な陸揚げ作業が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる橋梁の撤去
方法について、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は、連続箱桁橋で例示した本発明にか
かる橋梁の撤去方法の準備工程を示す橋梁の側面図であ
る。
【0020】図1において、1、2、3、4、5は連続
箱桁からなる橋桁で、その中で1、2、4、5は側径間
桁、3は中央径間桁である。
【0021】A1 およびA2 は橋台で、前記橋桁1、
2、3、4、5は、橋脚P1 、P2 、P3 、P4 上に架
けられており、6は河川等の水路面を示す。
【0022】7、8は仮受連結梁で、中央径間桁3の撤
去に備えて設けられたものである。9、9は中央径間桁
3の切断部であり、切断部はモーメントの反曲点または
その近傍である切断部9′で切断してもよい。この切断
部は、橋桁が連続桁の場合は、切断により中央径間桁3
の跳ね上げが予測されるので、モーメントが中立する前
記の反曲点またはその近傍が望ましい。
【0023】また、10、10は側径間桁1、2、4、
5の切断部を示したもので、これらの切断部9
(9′)、10は橋桁の撤去工程の順で切断されるのが
望ましい。
【0024】図2(部分側面図)、図3(部分平面図)
および図4(図3のA−A断面図)は、前記仮受連結梁
8の説明図で、側径間桁4および中央径間桁3上の床版
コンクリート11を除去し、前記側径間桁4および中央
径間桁3の間にヒンジ8a,8bにより仮受連結梁8を
取付ける。この仮受連結梁8は、側径間桁4および中央
径間桁3の切断、撤去のための補強に設けたものであ
る。尚、8cは中央径間桁3の切断後の反力を受ける固
定材で、側径間桁4と仮受連結梁8とをボルト締結で一
体化したものである。
【0025】前記側径間桁4および中央径間桁3の下部
における橋脚P3 との間隙部にも切断後の万一の落下を
防止するため仮受台12,12を設ける。尚、13は既
設のヒンジタイプの支承沓であり、図4における3a,
3aは二条の主桁、3bは横桁、3cは主桁3a,3a
間に設けられた添加物支持梁である。
【0026】本発明は前記仮受連結梁7、8の取付けが
完了したら、中央径間桁3と側径間桁2、4との間の切
断を行う。切断部9の面は、図1、図2に示すように支
承沓13、側径間桁2、4が載置された状態で中央寄り
で切断する。切断はガス切断またはプラズマ切断あるい
はカッターによる機械的切断のいずれでもよい。
【0027】図5は、本発明の次工程を示す橋梁の側面
図で、橋桁の切断に際し中央径間桁3の下方に対の台船
14、14を配置する。台船14、14は間隔を一定と
するための連結体14aで連結されており、船上には架
構14b,14bが設けられている。
【0028】台船14、14は、図6(平面図)に示す
ようにウィンチ14cおよび係留索14dにより微調整
移動を行い、前記架構14b,14bが中央径間桁3の
下方に位置するように配置される。
【0029】台船14、14が配置されたら中央径間桁
3の上方から吊り上げ機構15、15を側径間桁2、4
の上のトラッククレーン16または小型フローティング
クレーン(図示せず)等により吊り降ろし、台船14の
架構14bにボルト締結等により接合する。
【0030】図7は、図6の左側の台船14部を拡大し
た平面図で、橋桁である中央径間桁3のコンクリート床
版または鋼床版3bにはハッチングで示す貫通長孔3d
が穿たれ、吊り上げ機構15の架台15aの支柱15d
および該支柱15dのブレース材(図示せず)が貫通す
る。同じように、中央径間桁3を降下させたとき、台船
14の架構14b,14bの支柱も前記中央径間桁3の
コンクリート床版または鋼床版3bの貫通長孔3dを貫
通する。さらに、3eは同じように中央径間桁3の主桁
3aに穿たれた貫通孔で、吊り上げ機構15の吊り索1
5cが貫通する。吊り索15cは主桁3aの底面に係止
される。
【0031】図8は、図7のB方向矢視図で、台船14
上の架構14bに吊り上げ機構15の支柱15dが係合
しており、中央径間桁3が破線図の如く降下する状態を
示している。尚、図8に図示したブレース材15eおよ
び水平継材15fは取外し可能である。
【0032】前記吊り上げ機構15、15は、ジャッキ
15aと架台15bとから構成され、ジャッキ15aは
橋桁下部に係止されたストランド等の吊り索15cを2
ケのクランプ(図示せず)で交互に把持しシリンダー機
構(図示せず)で該把持状態のクランプを上下動される
ことにより橋桁の上昇、下降を行わせるもので、VSL
ジャッキ(商標)として公知のものである。該吊り上げ
機構15は、同様の機能のものであれば、特に、前記V
SLジャッキに限定されない。
【0033】台船14の架構14bの支柱14b′と前
記吊り上げ機構15、15の架構15aの支柱15d
は、フランジ継手で接合される。
【0034】吊り上げ機構15、15のセッティングが
完了したら、該吊り上げ機構15、15の吊り索15c
の下部を主桁3aの下面に係止する。その後、前記仮連
結梁7、8の側径間桁2、4側の連結を解除する。
【0035】尚、台船14の配置は、中央径間桁3の切
断に際し前記仮受連結梁7、8および仮受材12,12
で充分仮支持される場合は不要であるが、対の台船1
4、14の吊り上げ機構15、15で中央径間桁3の両
端を支持しながら切断すればより安全である。
【0036】図9は、本発明の次工程を示す橋梁の側面
図で、前記吊り上げ機構15、15で中央径間桁3を側
径間桁2、4より上方に吊り上げる。
【0037】図10は、本発明の次工程を示す平面図
で、中央径間桁3を吊り上げた状態で台船14を矢印方
向に引出し、橋体からの離脱を行う。台船14の移動
は、一方(矢印側)のウィンチ14cで係留索14dを
手繰り寄せ、他方のウィンチ14cで他方の係留索14
dを繰り出すことにより行う。
【0038】図11は、本発明の次工程を示す平面図
で、中央径間桁3が橋体から離脱したら台船14を側径
間桁4側に移動させる。
【0039】図12は、本発明の次工程を示す側面図
で、前記吊り上げ機構15、15で吊り上げていた中央
径間桁3を台船14上の架構14b上に降ろす。
【0040】その後、前記吊り上げ機構15、15の高
さが、他の既設橋梁の下方を通過するときに障害となる
場合は、前記吊り上げ機構15、15を側径間桁4上に
配置された前記トラッククレーン16等を使用して撤去
し、吊り上げ機構15、15を台船14上に仮置する。
勿論、解体場所が他の既設橋梁の下方を通過して行く必
要がない場合は、吊り上げ機構15、15は、そのまま
の状態でよい。
【0041】また、吊り上げ機構15の撤去は、側径間
桁4上のトラッククレーン16に限定されず、他の小型
クレーン付台船で撤去してもよい。その場合は、図11
の如く台船14を側径間桁4の側部に移動する必要はな
い。
【0042】図13は、解体場所への台船14の移動を
示した平面図で、中央径間桁3を載置した台船14は、
タグボート17により解体場所へ移動される。
【0043】前述のとおり、中央径間桁3が撤去された
ら、次に、側径間桁4の撤去方法について述べる。
【0044】図14(側面図)において、側径間桁4、
5の切断10に際し、または切断後、側径間桁4の下方
に、前述と同様に、架構14b付の対の台船14、14
を配置する。
【0045】尚、側径間桁4、5の切断10に際して
は、前述の図2〜図4で説明した仮受連結梁8が同様に
使用される。また、陸側の側径間桁5は、切断に際し、
落下を防止するため橋脚P4 上に適切な手段で仮受けさ
れる。また、側径間桁5がコンクリート桁の場合は、前
記切断10は桁連結部となっているので、切断の必要は
ない。
【0046】図15は、本発明の次工程を示す側面図
で、前記のトラッククレーン16または小型クレーン付
台船等を使用して側径間桁4の上方から吊り上げ機構1
5、15を前述と同様の手段を講じてセッティングす
る。
【0047】図16は、本発明の次工程を示す側面図
で、前記吊り上げ機構15、15のセッティングが完了
したら、側径間桁4と橋脚P3 ,P4 との支承沓を取外
し、台船14の吊り上げ機構15、15を使用して側径
間桁4の吊り上げを行って橋体から側径間桁4の撤去を
行い、台船14を解体場所へと移動する。その際、吊り
上げ機構15、15が障害となる場合は、前述のとおり
小型のフローティングクレーン等により、吊り上げ機構
15、15を架構14bから撤去し台船14の甲板上に
仮置きする。
【0048】尚、他方の側径間桁2も前記側径間桁4の
撤去と同様の方法で撤去される。さらに、陸側の側径間
桁1または5は、水深の浅い所で、他船の航路となる水
域ではないので、側径間桁1または5を小ブロックに切
断しながら小型のフローティングクレーン等を使用して
解体する。
【0049】次に、図17〜図23は、解体場所へ運ば
れてきた橋桁の陸揚げ工程を示した図で、図17、図1
9および図21〜図23は側面図であり、図18および
図20は、平面図である。
【0050】図17において、前述の撤去方法により橋
体から離脱された中央径間桁3または側径間桁2、4
(以下、中央径間桁3で説明する。)は、対の台船1
4、14でタグボート17に曳航されて解体場所へ移動
される。その際、吊り上げ機構15、15の組立が必要
な場合は、小型のフローティングクレーン(図示せず)
により組立られる。
【0051】その後、対の吊り上げ機構15、15によ
り前記中央径間桁3が吊り上げられる。
【0052】図19は、本発明の次工程を示し、対の台
船14、14を、前記中央径間桁3を吊り上げた状態
で、岸壁18方向へ移動させ、中央径間桁3の一端を解
体場所に設けられた台車等の移動台19に支持させる。
【0053】前記中央径間桁3の一端を陸上に設けられ
た移動台19に支持させたら、台船14Aを撤去する。
【0054】台船14Aの撤去方法は、まず、吊り上げ
機構15を小型フローティングクレーン(図示せず)で
吊り上げて撤去し、台船14Aを中央径間桁3から抜き
出す。
【0055】図21は、本発明の次工程を示し、中央径
間桁3を、台船14Bにより岸壁18側へさらに移動さ
せる。移動は、別途タグボートを用意して台船14Bを
押すか、陸上にウィンチを用意して牽引するか、あるい
は、両方を併用してもよい。
【0056】図22は、本発明の次工程を示し、台船1
4Bが岸壁18に接近したら、前記中央径間桁3の後端
部に、前記退避した台船14Aを配置し、台船14Bを
前述と同様の方法で撤去する。
【0057】図23は、本発明の次工程を示し、台船1
4Aを岸壁18方向へ接近させ、前記中央径間桁3をさ
らに陸側へ進行させ、台船14Aが岸壁18に接近した
位置で、台船14Aを撤去し、その後、中央径間桁3を
陸側の他の牽引手段で移動させ、該中央径間桁3をガス
切断等により解体する。
【0058】尚、前記の台船14Aおよび14Bでの中
央径間桁3の移動は、吊り上げ機構15の吊り上げ状態
で行われる。
【0059】また、岸壁18は、橋桁の重量に充分耐え
る構造に補強されるか、橋桁の先端に手延べ桁を設けて
岸壁土圧面への重量の分散を図ってもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりであるので、中
央径間桁または側径間桁等の橋桁の橋体からの撤去に際
しては、吊り上げ機構を使用して台船により迅速な撤去
が行われるので、満潮時を待つ必要がなく、他船の航路
を阻害する時間も少なくて済む利点がある。
【0061】また、解体場所への陸揚げ作業が、台船の
移動とその吊り上げ機構を使用して迅速に行うことがで
きるので、陸上に大型クレーンを設備する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる橋梁の撤去方法の工程を示す橋
梁の側面図。
【図2】本発明の実施の形態で使用される仮受連結梁部
分側面拡大図。
【図3】本発明の実施の形態で使用される仮受連結梁部
分平面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】本発明の工程を示す橋梁の側面図。
【図6】図5の部分平面図。
【図7】本発明の工程を示す橋梁、台船の平面図。
【図8】図7のB矢視図。
【図9】本発明の工程を示す側面図。
【図10】本発明の工程を示す平面図。
【図11】本発明の工程を示す平面図。
【図12】本発明の工程を示す側面図。
【図13】本発明の工程を示す平面図。
【図14】本発明の工程を示す側面図。
【図15】本発明の工程を示す側面図。
【図16】本発明の工程を示す側面図。
【図17】本発明の陸揚げ工程を示す側面図。
【図18】本発明の陸揚げ工程を示す平面図。
【図19】本発明の陸揚げ工程を示す側面図。
【図20】本発明の陸揚げ工程を示す平面図。
【図21】本発明の陸揚げ工程を示す側面図。
【図22】本発明の陸揚げ工程を示す側面図。
【図23】本発明の陸揚げ工程を示す側面図。
【図24】従来技術1を説明する側面図。
【図25】従来技術2を説明する側面図。
【符号の説明】 1 橋桁(側径間桁) 2 橋桁(側径間桁) 3 橋桁(中央径間桁) 3a 主桁 3b 横桁 4 橋桁(側径間桁) 5 橋桁(側径間桁) 6 水路面 7 仮受連結梁 8 仮受連結梁 9 切断部 10 切断部 11 床版コンクリート 12 仮受台 13 支承沓 14 台船 15 吊り上げ機構 16 トラッククレーン 17 タグボート 18 岸壁 19 移動台 20 レール P1 橋脚 P2 橋脚 P3 橋脚 P4 橋脚 A1 橋台 A2 橋台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋桁を仮支持した状態で切断するととも
    に、該橋桁の下部に架構を有する台船を配置し、前記橋
    桁の上方から吊り上げ機構を前記台船の架構に吊り降し
    て係合し、次いで、前記橋桁を吊り上げ機構により支持
    させ、台船を橋桁の幅方向に移動させて前記橋桁を橋体
    から撤去した後、前記橋桁を吊り上げ機構の降下により
    前記台船上の架構に支持させて前記台船を解体場所へ移
    動することを特徴とする橋梁の撤去方法。
  2. 【請求項2】 中央径間桁の両端を側径間桁で仮支持さ
    せて該両端を支沓部より中央寄りで切断するとともに、
    該切断された中央径間桁の下部に架構を有する対の台船
    を配置し、前記側径間桁の両側部上に配置したクレーン
    または小型フローティングクレーンにより、前記中央径
    間桁の上方から吊り上げ機構を前記架構に吊り降して係
    合し、次いで、前記中央径間桁を吊り上げ機構により支
    持させた後、台船を橋桁の幅方向に移動させて前記中央
    径間桁を橋体から撤去し、前記中央径間桁を吊り上げ機
    構の降下により前記台船上の架構に支持させた後に台船
    を解体場所へ移動させるとともに、側径間桁の陸上側を
    切断し、前記側径間桁の下部に前記中央径間桁の撤去と
    同様の対の架構付台船を配置し、前記側径間桁の上方か
    ら吊り上げ機構を前記架構に吊り降して係合し、次い
    で、前記側径間桁を吊り上げ機構により支承沓より上方
    に持ち上げた後、台船を橋桁の幅方向に移動させて前記
    側径間桁を橋体から撤去し、解体場所へ移動することを
    特徴とする橋梁の撤去方法。
  3. 【請求項3】 橋桁を仮支持した状態で切断するととも
    に、該橋桁の下部に架構を有する台船を配置し、前記橋
    桁の上方から吊り上げ機構を前記台船の架構に吊り降し
    て係合し、次いで、前記橋桁を吊り上げ機構により支持
    させ、台船を橋桁の幅方向に移動させて前記橋桁を橋体
    から撤去した後、前記橋桁を吊り上げ機構の降下により
    前記台船上の架構に支持させて前記台船を解体場所へ移
    動させ、橋桁を対の吊り上げ機構により吊り上げて陸上
    の移動台に該橋桁の一端を支持させ、前記橋桁を支持す
    る対の台船のうち岸壁側の台船を橋桁から退避させ、他
    方の吊り上げ状態の台船を岸壁側へ移動することにより
    橋桁を陸側へ移動させ、橋桁の残り端部に前記退避した
    吊り上げ機構付台船を配置して橋桁を支持させた後、前
    記移動に使用した台船を橋桁から退避させ、再び前記台
    船の岸壁側への移動を繰り返すことにより、橋桁を陸側
    へ移動させて陸揚げすることを特徴とする橋桁の撤去方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040040695A (ko) * 2002-11-07 2004-05-13 주식회사 하이테크한상 교량 상판 해체용 가시설 장비
KR101153779B1 (ko) 2011-08-26 2012-06-07 (주) 한국비계 스트랜드 잭을 이용한 교량 해체장치 및 이의 공법
CN112726435A (zh) * 2021-01-20 2021-04-30 湖北亿涛建设有限公司 一种基于非爆破的桥梁静态拆除装置及其施工方法

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