JP2000335877A - 埠頭の軌道に設置されているガントリークレーンのレールゲージ変更方法 - Google Patents

埠頭の軌道に設置されているガントリークレーンのレールゲージ変更方法

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JP2000335877A
JP2000335877A JP2000137055A JP2000137055A JP2000335877A JP 2000335877 A JP2000335877 A JP 2000335877A JP 2000137055 A JP2000137055 A JP 2000137055A JP 2000137055 A JP2000137055 A JP 2000137055A JP 2000335877 A JP2000335877 A JP 2000335877A
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crane
track
legs
connecting means
gauge
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JP2000137055A
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Inventor
Michael Daley Peter
ピーター・マイケル・ダーレイ
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Pooteku Systems & Equipment Pt
Pooteku Systems & Equipment Pte Ltd
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Pooteku Systems & Equipment Pt
Pooteku Systems & Equipment Pte Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埠頭クレーンを稼働不能とすることなく、運
搬積み込み作業に対して通常必要とされるよりも僅かな
時間で、埠頭クレーンのレールゲージを変更する方法を
提供する。 【解決手段】 本発明の方法は、第1の脚の組のそれぞ
れに対応する第1の接続手段を、この第1の接続手段か
ら対応する第1の脚までの距離が前記第2のゲージと等
しくなるように取り付けるステップ;第2の脚の組のそ
れぞれに第2の接続手段を取り付けるステップ;海上の
昇降装置によってクレーンを支持するステップ;クレー
ンから第2の脚を取り外し、第2の脚の組からクレーン
を持ち上げるステップ;第2の脚の組のそれぞれに対応
する第2の接続手段が第1の接続手段と位置合わせされ
るように、昇降装置によってクレーンを移動するステッ
プ;第1の接続手段が第2の接続手段と係合するように
クレーンを降ろすステップ;第1及び第2の接続手段を
ともに接続するステップ;とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレールに設置されて
いるクレーンのレールゲージ(スパン)を変更する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】埠頭の傍で使用されるような、軌道に設
置されているガントリークレーンは、多くの異なった形
態の構造及び目的で機能している。それらの機能は、埠
頭に停泊する船舶に貨物を積み込み、降ろすことであ
る。一般に埠頭のクレーンは、鋼構造の門形ラーメンか
らなる下部構造を備え、この構造には、通常四隅のそれ
ぞれに一組の軌道ボギー台車が取り付けられて、複数の
軌道ホイールが、埠頭のクレーン軌道にクレーンの自重
及び他の力を分配する。クレーンの上部すなわち上部構
造は、クレーンに求められる機能、貨物の個々のタイ
プ、取り扱いに利用される方法によって固定されあるい
は回転するように取り付けられる。
【0003】常にではないが一般に埠頭は、杭を打たれ
たデッキ(埠頭の床)構造からなる。クレーンの軌道
は、クレーンの実質上の運転重量を支持可能なように強
く強化されたコンクリートビームの上部に設置される。
このクレーンの運転重量は、クレーン及び埠頭が建設さ
れる目的によって、数百トンから千トンを超えるまで種
々に変化する。「海側レール」及び「陸側レール」等と
呼ばれるクレーン軌道は、そのレールの全長にわたっ
て、多くのコンクリート強化杭で支持されている。海側
レールと陸側レールの間の埠頭デッキ及び陸側レールよ
りも陸側の部分では、負荷が通常1平方メートルあたり
10トンを超えることがなく、少数の杭からなる、より低
い負荷強度である、より簡単な構造を備える。したがっ
てクレーン軌道ビームに直接隣接する区域から離れた埠
頭表面は、クレーンの自重を支持することができず、よ
って負荷を分散させる実質的な付加的構造を設けること
なく、あらゆる目的に対してクレーンを持ち上げる必要
が存在する。
【0004】特に船舶及びクレーンに関する海運業の継
続的な発展は、重要港湾におけるクレーンをその変化に
平行して時々更新させている。旧式クレーンの寸法基準
及び容量は、重要港湾すなわちハブ港においてそれらク
レーンを時代遅れなものとしている。したがって長い耐
用年数を残している旧式クレーンは、新型のより大きな
設備を作るために、移設し又はスクラップにする必要が
ある。大型船舶を必要とせずまた取り扱う能力のない小
さな港は、このような中古の埠頭クレーンを周期的に獲
得する。小さな港にとって、短い時間スケールでの及び
比較的低い資本コストでのこのような中古クレーン獲得
の利点は無視することができない。
【0005】経済的な理由から、多くの場合、これらの
大型クレーンの移設は、職別工事業者によってクレーン
を解体することなく実施される。クレーンは、運搬の準
備が整えられて、特別な船舶又は艀上で完全に直立した
状態で海上を運搬される。運搬する船舶の例としては以
下のものが挙げられる。
【0006】他の吊り上げ設備の外部補助を使用するこ
となく、埠頭から埠頭クレーンを積み込み降ろすことが
でき、積み込んだクレーンをその保持位置すなわちドッ
クへ滑らせ、またドックから滑らせることができる「フ
ォークリフト」半潜水艇形式の船舶。
【0007】重量クレーンすなわち埠頭クレーンを積み
込み降ろすことができる、それ自体に備えられたクレー
ンを設置されている重量物運搬船舶。
【0008】積み込み降ろすための起重機船又は短い行
程を単独で運行するための起重機船と共働して使用され
る艀又は船舶。
【0009】埠頭クレーンが埠頭から船舶へ、また船舶
から埠頭へと埠頭クレーンがホイールによりころがり又
は滑りパッド上を滑るように、埠頭クレーンを積み込み
降ろすための滑りビーム又は軌道システムと共働して使
用される艀又は船舶。
【0010】埠頭クレーンのこのような移転において
は、積み込み埠頭すなわち元の埠頭と荷降ろし埠頭すな
わち目的地の埠頭のレールゲージが時として異なる。そ
の結果目的の埠頭の新しい軌道上で運転を開始する前
に、クレーンのレールゲージを変更する必要がしばしば
発生する。
【0011】このようなクレーンのレールゲージを変更
することは、クレーンを支持するのに必要な主構造を変
更することであり、同時に軌道ボギー台車及び脚構造の
一組を新しいゲージに再配置することである。埠頭クレ
ーンのレールゲージを変更する従来技術の方法は、埠頭
表面の負荷を分散する支持構造を作ることを必要とし、
これは通常陸側であるが、クレーンの一方の側を軌道か
ら持ち上げて、同時に脚構造を門形ラーメンから切断
し、もしくは他の方法で取り外して新しい位置へ移動
し、新しく用意された構造的な取り付け部に再接続す
る。このような作業は時間を浪費し、比較的大きな仮の
支持構造の組み立てを必要とし、工程中にクレーンを稼
働不能とすることが必要である。重要港湾では、運び出
す作業に必要とされる期間、稼働不能とされたクレーン
によって埠頭の作業空間が占有されることは許されな
い。いかなる港においても、作業の期間稼働不能とされ
たクレーンによって埠頭の空間が占有されることは不便
であり、経費のかかるものとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の1つ
は、埠頭クレーンを稼働不能とすることなく、運搬積み
込み作業に対して通常必要とされるよりも僅かな時間
で、埠頭クレーンのレールゲージを変更するシステムを
提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、変更された状況もし
くは変更されていない状況において、埠頭クレーンが積
み込まれる場合に、大きな仮の支持構造を必要とせず、
及びクレーンホイールによるクレーン軌道に対する通常
作用する負荷よりも埠頭表面に対する負荷が大きく作用
することがない、すなわち埠頭クレーンを積み込む作業
の最中に通常作用する負荷よりもあらゆる場所に対して
負荷が著しく大きく作用することがないシステムを提供
することである。
【0014】本発明の他の目的は、積み込み作業の直前
及び荷降ろし作業の直後に、クレーンを(必要であるな
らば、牽引車両による外部補助を備える)軌道上の可動
装置とすることである。この特徴は、埠頭クレーンの積
み込み及び荷降ろし作業、埠頭クレーンの最終配置に対
する埠頭の長さ方向に沿った正確な位置を選択する上で
より大きな順応性を与える。通常このような選択は、水
深、水流、運搬船を停泊させるためのボラード位置、運
搬船を配置するためのクリアランス、その投錨システム
によって制限されている。
【0015】本発明の他の目的、特徴、利点は、以下の
詳細な説明から明らかになり、もしくは本発明の実施例
によって教示されるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
クレーン脚の組と第2のクレーン脚の組を備え、軌道に
設置されているクレーンのゲージを第1のゲージから第
2のゲージへと変更するための方法が提供される。その
方法は以下のステップからなる。 −第1の脚の組のそれぞれに対応する第1の接続手段
を、第1の接続手段から対応する第1の脚までの距離が
第2のゲージとほぼ等しくなるように取り付けるステッ
プ; −第2の脚の組のそれぞれに第2の接続手段を取り付け
るステップ; −海上の昇降装置によってクレーンを支持するステッ
プ; −クレーンから第2の脚を取り外し、第2の脚の対から
クレーンを持ち上げるステップ; −第2の脚のそれぞれに対応する第2の接続手段が第1
の接続手段と整列、位置合わせされるように、昇降装置
によってクレーンを移動するステップ; −第1の接続手段が第2の接続手段と係合するようにク
レーンを降ろすステップ; −第1及び第2の接続手段をともに接続するステップ。
【0017】このようにしてクレーンはそのスパンを適
合され、同時に移動され、したがってクレーン全体の質
量を付加的に支持する必要性は取り除かれる。またスパ
ンを変更するために必要とされる時間は、大幅に短縮さ
れ、したがって埠頭の利用は制限されない。
【0018】第1の接続手段と第2の接続手段は枢軸動
するように、すなわち蝶番式に取り付けられ、第2の脚
のそれぞれが枢軸動することが好ましい。また枢軸動す
る取り付け具、ヒンジアタッチメントは、クレーンが持
ち上げられている間、構築されるスパンの調節を可能と
する。
【0019】第1の接続手段がピンであり、第2の接続
手段がプレートであり、このときプレートがピンによっ
て枢軸動するように適合した上方に向かって開くあごを
備えることが好ましい。
【0020】このようなプレートとピンを使用すること
によって、またピンはヒンジプレートのあごの中に案内
されて、脚はスパンに対して自ら調節を行い、したがっ
てピンとプレートの位置合わせが容易に行い得る。
【0021】第1及び第2の接続手段は、第2の脚がク
レーンを支持できるように固定的に取り付けられること
が好ましい。
【0022】本発明の一形態では、第1の接続手段は、
支持構造によってクレーンに取り付けられる。支持構造
は、第1の接続手段が第1のスパンよりも第1の脚から
離れた位置でのクレーンへの取り付けを可能とし、した
がってクレーンのスパンを拡げることが可能となる。ま
た支持構造は第1のスパンよりも第1の脚に近い位置で
のクレーンへの取り付けが可能であり、この場合にはク
レーンのスパンを狭めることが可能となる。
【0023】これによって、クレーンが元の埠頭にある
うちにクレーンのスパンの調節が行われ、スパンの微調
整が後の工程で行い得るという利点が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】さらに本発明の好適実施例を添付
の図面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1に示されているように、埠頭クレーン
10は埠頭側脚12及び陸側脚14からなる一組の脚によって
支持されている。脚12、14は軌道に沿って走行する軌道
ボギー台車の上に配置され、それによってクレーン10は
埠頭11に沿って移動し得る。台車のゲージは固定されて
おり、通常それぞれの埠頭によって異なる。
【0026】クレーン10のゲージを変更するために、ピ
ボットピンもしくはピン8のような第1の接続手段が、
予定される目的の埠頭の陸側軌道又は海側軌道のクレー
ン軌道の中央線の直上となる位置に、クレーン10の門形
構造16の陸側脚14のそれぞれに取り付けられる。各ピン
8の枢軸は双方の軌道に対して平行であり、また各ピン
8は共通の軸を備える。陸側軌道又は海側軌道の選択
は、各個別のクレーンに対するスパン変更の程度及び構
造的な要件に依存する。全ての場合ではないが大部分の
場合、この作業は陸側脚14に対して実施されることが適
当であると考えられる。
【0027】ピボットピン8及び支持構造30が、図2b
及び2cに示されるように溶接によってクレーンに取り
付けられる。
【0028】ピボットピン8に対してかみ合い、クレー
ン軌道と平行な共通の軸を備えるヒンジプレート24の形
態の第2の接続手段が、現在の埠頭の軌道の中央線の真
上となる位置に、クレーン10の現在の陸側脚14内に設け
られる。ピン8の寸法は、負荷及び応力を計算すること
によって選択される。しかしながらクレーンの重量が50
0トンから1000トンの範囲である多くの場合には、これ
らのピンの直径は150mmから250mmの範囲であることが求
められる。各プレート24は、上方に向かって開くあご27
を備えることによって、この形式の持ち上げる作業に相
応な程度に自動調心するように適合されている。ピン8
の軸とヒンジプレート24の軸の間の水平方向の距離は、
必要とされるスパン変更の寸法の違いに等しい。すなわ
ち第1のゲージと第2のゲージの差に等しい。
【0029】元の埠頭と目的の埠頭との間の軌道の高さ
の違いは、ピン8の軸とヒンジプレート24の軸との間の
垂直距離がこれらの軌道の高さの違いに等しいように、
ピン8の軸とヒンジプレート24の軸の間の垂直方向の寸
法の違いに組み込まれている。
【0030】他のヒンジピン7を含む付加的な支持構造
が、図2cに示されるように現在の脚フレーム内に設け
られる。これによってヒンジプレート24及びピン7を介
する、上部構造から陸側脚14を介する垂直方向の負荷に
対する負荷経路が創り出される。クレーンが持ち上げら
れる時に、このジョイントは素早く分離することが可能
である。
【0031】必要とされるならば、陸側脚14の局所的な
強化が付加的な溶接プレートによって行われる。図4a
に示されるような安定化支持26が、陸側脚14の下部部分
に固定され、陸側脚が自立した際に、陸側脚の垂直位置
を保持する。これらの支持26は、準備期間の間クレーン
が移動可能なように埠頭表面から離れるが、クレーンが
持ち上げられるための最終準備位置にある場合には、木
製のブロックによってくさび止めされる。
【0032】従来技術の昇降連結装置はクレーンに固定
され、クレーンを持ち上げるのに必要な他の準備は、運
搬船舶もしくは艀の到着する以前に行われている。
【0033】プレート24、ピン8、ピン7を備え、安定
化支持26を取り付けられたクレーン10は、依然としてク
レーン軌道上で可動であり、港湾作業者にとって都合が
良く、運搬の時に持ち上げるための最終位置に移動する
ことができる。
【0034】運搬船舶又は艀が適正な位置に配置され、
クレーンの重量を担持すると、クレーン10が下部脚フレ
ーム14aから離れて持ち上げられるように、かつ下部脚
フレーム14aが安定化支持26によって支持され、埠頭上
に残り、垂直位置を保たれるように、陸側脚14がヒンジ
プレート領域で切り離されもしくは分離される。
【0035】クレーン10は、下部脚フレーム14aから持
ち上げられ、ピン8がヒンジプレート24の垂直上方に位
置するように、海の方へもしくは陸の方へ移動すること
によって再配置される。さらにピン8が対応するヒンジ
プレート24内に落ち込み、下方への力がクレーン10の自
重から脚14へ作用するように、クレーン10が降ろされ
る。
【0036】この作業の間に何らかの船舶及び海面の揺
れがあることを考慮して、ピンヒンジジョイントを利用
することによって、このプロセスはこのタイプの持ち上
げる作業に対して適当な程度に自動調心を行う。各ヒン
ジプレート24の上部部分は、プレートのヒンジ台座28に
導くテーパのついたあご27を備え、ピン8とヒンジプレ
ートの調心を補助する。
【0037】各ピン8とヒンジプレート24は、固定リン
グ35によって互いに対して固定され、固定リング35はヒ
ンジプレートに溶接又はボルト締めされる。全部で4個
取り付けられる、これらの固定リングの寸法は、作業終
了時に、下部脚フレーム14aの自重を十分に支えること
ができる寸法である。作業が終了すると、クレーンに再
度取り付けられた脚14すなわちヒンジ脚14とともに、ク
レーン10は再度持ち上げられる。さらに陸側脚14すなわ
ち陸側ヒンジ脚14は、目的の埠頭における軌道のスパン
の距離とほぼ同じ距離だけ埠頭側脚12から離れた位置に
配置される。
【0038】陸側ヒンジ脚14は、この時点で最終的に目
的の埠頭の正確な軌道ゲージに調整され、仮の支柱(図
示せず)が取り付けられ、運搬の最中に脚を適切な位置
に固定し、何らかのさらなる継ぎ目が固定される。
【0039】目的の港への搬送は従来技術の方法によっ
て行われる。目的の埠頭でクレーンを降ろしている最
中、クレーンはもはや適正な軌道ゲージと軌道高さに設
定されている。しかしながら上述された仮の支柱が、荷
降ろしの最中に取り除かれ、必要であれば微調整を行う
ことができる。
【0040】図1〜10には、本発明の原理を利用するク
レーンの軌道スパンを変更する工程が示されている。比
較のために、図11〜14に同じクレーンの軌道スパンを変
更する従来技術の方法が示されている。
【0041】特に図を参照することによって、本発明の
方法の一実施例がさらに詳述される。
【0042】図1は、移設又は軌道スパンの変更に対す
るいかなる作業も始める前の、典型的な埠頭クレーン
(この場合にはコンテナ用の埠頭クレーン)10を示す。
【0043】図2a、2b、2cは、いくつかの門形ビー
ムによって強化され、移設又は軌道スパンの変更に対し
て準備された仮のヒンジ装置を取り付けられたクレーン
10を示す。
【0044】図3a、3bは、さらに従来技術の吊り上げ
装置が取り付けられたクレーン10を示す。
【0045】図4a、4bは、「船尾に」持ち上げる準備
のための位置にあるフォークリフト船舶を示す。
【0046】図5は、下部陸側脚14aから離してクレー
ン10を持ち上げる船舶を示す。通常、船舶のドック領域
内に収まるように、クレーンの全幅を減少させるため
に、この段階ではボギー台車31から離してクレーンを持
ち上げることに注意されたい。
【0047】図6a、6bは、船舶とクレーンを示し、こ
こでクレーンは新しい脚位置に移動され、さらにクレー
ンはその脚上に降ろされている。ヒンジシステムのかみ
合い部分はかみ合い、脚は、ピンの各端部に配置され、
さらに溶接又はボルト止めによって脚を固定する固定リ
ング35によって取り付けられる。
【0048】図7は、再度船舶によって持ち上げられ、
陸側ボギー台車31を後に残したクレーンを示し、このク
レーン10は船舶のドック内に滑り入れられる。
【0049】図8は、船舶内の最終運搬位置にあるクレ
ーンを示す。この後船舶は停泊地に戻って「接岸」し、
ボギー台車31を積み込み、クレーン10を海上で固定す
る。
【0050】図9は、目的の埠頭の荷降ろし位置にある
クレーン10を示す。クレーンが、クレーン軌道上にある
ボギー台車の上に直接降ろされることに注意されたい。
【0051】図10a、10b、10cは、目的の埠頭の軌道上
に降ろされたクレーン10を示す。
【0052】図11〜14は、4ステップの工程として軌道
スパンを変更するための伝統的な従来の方法を示す。
【0053】図11はステップ1であり、強化構造及び延
伸構造がクレーンに溶接される。
【0054】図12はステップ2であり、2つのジャッキ
タワーもしくは杭が、各門形ビームに対して1つ、埠頭
に建設される。埠頭表面及び支持パイルの耐荷能力に対
して注意が払われなくてはならない。
【0055】図13はステップ3であり、滑りシステムが
脚フレームを移動させるように組み込まれる。これに
は、滑り装置を組み込むことができるように、脚フレー
ムからクレーンボギー台車を取り除くことが必要であ
る。
【0056】図14はステップ4であり、後方の脚フレー
ムが切り離され、クレーンが持ち上げられ、脚フレーム
が再取り付けのための新しい位置へ滑動される。
【0057】本発明の図面及び上記説明から理解される
ように、クレーンの軌道スパンを変更するために、いく
つかの構造要素が変更され又は追加される。この工程
は、クレーンの構造を解析して、クレーンの構造内に正
確な寸法及び設計の要素を組み立て及び組み込むことが
必要である。図2a、2b、2cは、クレーン10の構造内
に組み込まれたこれらの要素を示す。
【0058】取り付けの際にこれらの要素を組み込むこ
とは、本発明の特徴である。ピン8は延伸門形ビーム30
として支持構造に設けられ、目的の埠頭の新しいクレー
ン軌道位置の中央線上に配置される。ヒンジプレート24
及びピン7を取り付けることができるように、スロット
32が2つの陸側脚のそれぞれの両側の脚に切り込まれ
る。ピン8とピン7の中央間の水平距離は、元の埠頭と
目的の埠頭の軌道スパンの差に等しいことに注意された
い。また図では、ピン8とピン7の中央間の垂直方向の
高さの差が示され、これらの差は、元の埠頭の海側/陸
側軌道高さの差と目的の埠頭の海側/陸側軌道高さの差
における変化に等しい。ヒンジプレート24とピン7の周
囲の領域は、付加的なプレート(図示されない)によっ
て強化され、後の工程で陸側脚14が切り離された場合
に、ピン及びプレートを介して垂直方向の負荷を支える
のに十分な強度の負荷経路を与える。
【0059】図3において、さらに従来技術の持ち上げ
ブラケットが組み込まれ、持ち上げるための準備が完了
する。また準備は、クレーンボギー水平面でも行われ、
ボギー台車からクレーンが持ち上げられる。通常ボギー
台車31の取り外しは、クレーンの低い位置の全幅を切り
つめ、運搬船舶のドックの幅で滑らせることができるよ
うにするために必要である。
【0060】クレーン10は、海側脚フレームのそれぞれ
に1つ設けられる、2つの滑りブラケットの上に持ち上
げられ、滑りビームは、陸側脚の近くの2つの支持コラ
ムを介してクレーンを支持する、船舶の滑り軌道にまた
がる。これらは従来技術の配列であり、説明することを
目的としてのみ記述されている。滑りブラケット及び滑
りビームは、運搬船舶のデッキに設置されている軌道に
案内されて、その上を滑り又は横滑りする。テフロン
(登録商標)のような材料が、油を引かれたステンレス
鋼の軌道上を活動するビーム及びブラケットの滑り表面
に使用され、低い摩擦係数を与え、それによってクレー
ンを小さな牽引力で滑らせることができる。
【0061】図4において、運搬船舶が「フォークリフ
ト」積み込み作業のために「船尾」をクレーンに近づ
け、垂直持ち上げ作業のために滑りビームと滑りブラケ
ットを位置合わせする。
【0062】クレーンは、図5に示すように、船舶のバ
ラストとトリムを調整することによって、海側ボギー台
車及び陸側脚14から離して持ち上げられる。陸側脚14は
ピン7/ヒンジプレート24においてクレーンから分離さ
れる。通常この時点で海側ボギー台車は、残りの作業に
対して支障をきたさないように牽引されてずらされる。
【0063】さらにクレーンは、船舶内の軌道上を滑る
ことによって又は船舶全体の移動によって海側へ移動
し、ヒンジプレート24の垂直方向真上にピン8が位置合
わせされる。さらに船舶がクレーン10を降ろすようにバ
ランスし、図6a、6bに示されるように、ガイドピン8
がヒンジプレート24と係合する。構成要素の寸法は、こ
の自動調心作業をこのタイプの海上での持ち上げる作業
に適するような程度とする。
【0064】ピン8及びヒンジプレート24を介して伝え
られる下方への力は、船舶のバラストの程度を調整する
ことによって制御することが可能である。クレーンの自
重のいくらかが滑りビームに残り、滑りビームが船舶の
滑り軌道から持ち上げられることがないような場合が最
良の条件である。この理由は単純であり、滑りビームが
船舶の滑り軌道から離れてしまい、それによって必要と
される再位置合わせするための時間を排除することがで
きるためである。ピン8とヒンジプレート24が上手く接
触すると、固定リング35が取り付けられる。これらはヒ
ンジプレート24に溶接又はボルト止めされる実質上鋼製
のリングであり、ヒンジ構成を完成させる。
【0065】固定リング35が取り付けられると、陸側脚
14を完備したクレーン10は、陸側ボギー台車から持ち上
げられ、図7に示すように船舶内に滑らされ、図8に示
すような最終位置に海上で固定される。海上での固定又
は他の理由により必要であるならば、新たな枢軸動する
陸側脚14が、滑りビームに溶接される支柱によって適正
な位置に固定される。
【0066】図9に示されるように、クレーン10は、目
的の埠頭でそのボギー台車上に降ろされる。降ろされた
後、陸側脚14の仮のヒンジ領域が板金で覆われ、図10
a、10b、10cに示されるようにヒンジプレートが取り除
かれる。
【0067】本発明の1つの特別な実施形態が詳述され
て示された。本発明の原理が、本発明の範囲及び精神か
ら逸脱することなく、埠頭クレーンの軌道スパンを変更
し、クレーンを移設するための多くの変更及び異なる方
法において適用可能であることが理解される。
【0068】本発明の記述に組み込まれ、またその一部
分を構成する添付の図面は、本発明の実施例を図解し、
また本発明の原理を説明するためのものである。しかし
ながら図面が説明するためだけのものであり、本発明に
制限を加えるものではなく、本発明は添付される特許請
求の範囲の記載によってのみ画定されるということが理
解される。
【0069】
【発明の効果】本発明はガントリークレーンを設置する
埠頭軌道の軌道ゲージ(スパン)を変更する方法に関す
る。分離可能なヒンジシステムを利用することによっ
て、クレーンの移動のみに通常必要とされる外部の持ち
上げるための装置又はジャッキ装置の使用を最小限にと
どめて、クレーンの下部構造の一部分の再配置を迅速か
つ簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による埠頭クレーンの側面図である。
【図2】図2aは、付加的な強化ビーム及び支持手段を
備える図1のクレーンの側面図である。図2b及び2c
は、図1に示すようなクレーンのクレーンの脚に対する
変更を詳細に示す図である。
【図3】図3aは、付加的な吊り上げ装置を備える図2
のクレーンの側面図である。図3bは、図2に示すよう
なクレーンの脚に対する変更を詳細に示す図である。
【図4】図4aは、クレーンを持ち上げる位置にある起
重機船舶とともに、図3のクレーンを示す側面図であ
る。図4bは、図4aに示すクレーンの脚の詳細図であ
る。
【図5】起重機船舶によって埠頭から持ち上げられ、陸
側脚が取り外されている、図3のクレーンの側面図であ
る。
【図6】図6aは、新しい位置で取り外された脚ととも
に示される図5のクレーンの側面図である。図6bは、
図6aに示すクレーンの脚の詳細図である。
【図7】起重機船舶に積み込まれた図6のクレーンの側
面図である。
【図8】船舶上の最終運搬位置にある図6のクレーンの
側面図である。
【図9】目的の埠頭における荷降ろし位置での図6のク
レーンの側面図である。
【図10】図10a、10b、10cは、目的の埠頭に配置され
た新しい下部脚部を備える図6のクレーンの側面図であ
る。
【図11】埠頭クレーンに対して軌道スパンを変更する
公知の方法を説明する側面図である。
【図12】埠頭クレーンに対して軌道スパンを変更する
公知の方法を説明する側面図である。
【図13】埠頭クレーンに対して軌道スパンを変更する
公知の方法を説明する側面図である。
【図14】埠頭クレーンに対して軌道スパンを変更する
公知の方法を説明する側面図である。
【符号の説明】
8 ピン 10 クレーン 11 埠頭 12 埠頭側脚 14 陸側脚 24 プレート 26 安定化支持 31 ボギー台車 32 スロット 35 固定リング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の脚の組と第2の脚の組を備え、軌道
    に設置されているクレーンのゲージを第1のゲージから
    第2のゲージへと変更するための方法であって、 前記第1の脚の組のそれぞれに対応する第1の接続手段
    を、この第1の接続手段から対応する第1の脚までの距
    離が前記第2のゲージと等しくなるように取り付けるス
    テップ;前記第2の脚の組のそれぞれに第2の接続手段
    を取り付けるステップ;海上の昇降装置によって前記ク
    レーンを支持するステップ;前記クレーンから前記第2
    の脚を取り外し、前記第2の脚の組から前記クレーンを
    持ち上げるステップ;前記第2の脚の組のそれぞれに対
    応する前記第2の接続手段が前記第1の接続手段と位置
    合わせされるように、前記昇降装置によって前記クレー
    ンを移動するステップ;前記第1の接続手段が前記第2
    の接続手段と係合するように前記クレーンを降ろすステ
    ップ;前記第1及び第2の接続手段をともに接続するス
    テップ;とからなることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】前記第1の接続手段及び前記第2の接続手
    段が枢軸動するように取り付けられ、前記第2の脚の組
    のそれぞれが枢軸動する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記第1の接続手段がピンであり、前記第
    2の接続手段がプレートであり、このプレートが前記ピ
    ンと枢軸動可能に接続するように適合されている、請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記第2の脚が前記クレーンを支持可能な
    ように、前記第1の接続手段及び前記第2の接続手段が
    固定的に取り付けられている、請求項1〜3のいずれか
    1項記載の方法。
  5. 【請求項5】前記第1の接続手段が、支持構造によって
    前記クレーンに取り付けられている、請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】前記支持構造によって、前記第1の接続手
    段が前記第1のゲージのスパンよりもより遠くの位置又
    はより近くの位置において前記クレーンに取り付けら
    れ、それによって前記クレーンのスパンが広がり又は縮
    まる、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】ヒンジジョイントを利用して、支持を取り
    付けて移動し、かつその支持を新しいスパンにおいて取
    り外すことによって、支持構造の一部分を再配置するス
    テップを含む、埠頭軌道に設置されているクレーンの軌
    道ゲージ又はスパンを変更するための方法。
JP2000137055A 1999-05-10 2000-05-10 埠頭の軌道に設置されているガントリークレーンのレールゲージ変更方法 Pending JP2000335877A (ja)

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