JP4213460B2 - 通信装置のグループ化装置、通信装置のグループ化方法及び通信装置のグループ化プログラム - Google Patents

通信装置のグループ化装置、通信装置のグループ化方法及び通信装置のグループ化プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、イーサネット(登録商標)[Ethernet(登録商標)]、無線LAN、電力線搬送通信などのように、通信媒体を複数の通信装置で共有する通信システムにおいて、複数の特定の通信装置のグループ化を容易かつ安全に行うことができる機能を備えた通信装置のグループ化装置、通信装置のグループ化方法及び通信装置のグループ化プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信装置システムにおいては、複数の特定の通信装置をグループ化するための方法として、グループ化する通信装置のうちの1台の通信装置のボタンを使用し、一定時間内にボタンを押す回数とそのタイミングについて、固有の操作パターン(手順)を登録する。そして、希望する通信装置をセキュアグループ(secure group)に追加登録するには、追加する通信装置のボタンを、最初に登録した固有の操作パターンどおりに操作する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−36638号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の通信装置システムでは、通信装置をセキュアグループに追加登録するたびに複雑なボタン操作が必要であり、多数の通信装置をグループ化するためには時間がかかるという問題点があった。
また、通信装置をセキュアグループに追加登録するための操作パターンが複雑で、追加登録するための操作パターンを記録あるいは記憶するのが困難という問題点があった。
【0005】
また、通信装置をセキュアグループに追加登録するための操作の際にボタンを押すタイミングと、最初に登録した固有のタイミングとの間にずれがある場合に、同じ操作パターンと判断されず、通信装置をセキュアグループに追加登録できないという問題点があった。
また、通信装置をセキュアグループに追加登録するための操作パターンが漏洩した場合に、第3者が他の通信装置をセキュアグループに登録し、通信情報を盗み見ることができるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、複数の特定の通信装置のグループ化を容易かつ安全に行うことができる機能を備えた通信装置のグループ化装置、通信装置のグループ化方法及び通信装置のグループ化プログラムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる通信装置のグループ化装置は、複数の通信装置のそれぞれが、通信媒体を介して接続され、互いに通信可能である通信システムに関する通信装置のグループ化装置において、複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求により参加要求信号を発生する入力部、他の通信装置の送信部から送信され、他の上記通信装置の入力部による上記セキュアグループへの参加要求信号を受信する受信部、この受信部によって受信した上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出す処理部、この処理部で取り出した他の上記通信装置のID情報及び自己のID情報を記憶する記憶部、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力部への入力の時間的順序を検出する順序判定部、及び、自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施する制御部を備えたものである。
【0007】
また、この発明に係わる通信装置のグループ化方法は、複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求を入力し参加要求信号が発生されるステップ、他の通信装置で上記セキュアグループへの参加要求が入力され送信された参加要求信号を受信するステップ、受信した上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出すステップ、取り出した他の上記通信装置のID情報と自己のID情報を記憶するステップ、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間的順序を検出するステップ、及び、上記入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するステップを有するものである。
【0008】
さらにまた、この発明に係わる通信装置のグループ化プログラムは、複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求が入力されたことによって、参加要求信号を発生すると共に上記通信装置の自己のID情報を発生するステップ、他の通信装置で上記セキュアグループへの参加要求が入力され送信された参加要求信号を受信することによって、上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出すステップ、取り出した他の上記通信装置のID情報と自己のID情報を記憶するステップ、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間的順序を検出するステップ、上記入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するステップを実現させるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における通信装置のグループ化装置を備えたモデムの構成を示すブロック図である。モデム1は、セキュアグループ登録ボタン2(以下登録ボタンという)、セキュアグループ登録ボタン検出部3(以下登録ボタン検出部という)、モデムIDバッファ(記憶部)4、タイマー5、外部インターフェース6、制御部7、データ処理部8、暗号化部9、ディジタル変調器10、D/Aコンバータ11、送信増幅器12、結合トランス13、通信線14、受信増幅器15、A/Dコンバータ16、及びディジタル復調器17、順序判定部18を備えている。
【0010】
モデム1は通信媒体である通信線14に接続され、他の通信装置(他のモデムに備えられた通信装置)との通信を行う。外部インターフェース6はモデム1を外部のパソコン(personal computer)等に接続する。登録ボタン(入力部)2は、押しボタンやジョグダイヤル等で構成され、モデム1のセキュアグループへの登録開始(参加要求)、又はモデム1のセキュアグループへの登録(参加要求)を入力する。登録ボタン検出部(入力部)3は、登録ボタン2が押されたことを検出し、参加要求信号を制御部7に伝える。モデムIDバッファ(記憶部)4は、制御部7で制御され、セキュアグループへの登録要求(参加要求)をしている自己及び他のモデムのモデムID情報を記録する。タイマー5は時間計測を行うプログラムとそれを実行するCPU等で構成され、制御部7の指示によって時間を計測し、タイムアウトが発生したときにそれを制御部7に伝える。暗号化部9は暗号化するプログラムとそれを実行するCPU等で構成され、制御部7の指示によって情報の暗号化を行う。
【0011】
制御部7は記憶部を有し、記憶部は電源を切っても情報の保持が可能なフラッシュRAMメモリやハードディスク等で構成される。制御部7は制御プログラムとそれを実行するCPU等で構成され、登録ボタン検出部3からの信号(参加要求信号)に基づいてグループ化に必要な自己のID情報を生成する機能を有し、各部の管理及び制御を行う。データ処理部6は、制御部7で制御され、モデム1による送受信データを生成あるいは加工する。ディジタル変調器10はデータ処理部8から送られたデータを変調し、ディジタル送信信号を生成する。D/Aコンバータ11はディジタル変調器10によって生成されたディジタル送信信号をアナログ送信信号に変換する。送信増幅器12はD/Aコンバータ11によって変換されたアナログ送信信号を増幅する。
【0012】
結合トランス13は送信増幅器12によって増幅されたアナログ送信信号を通信線14に結合し、また信号線14からアナログ受信信号を受信する。受信増幅器15は結合トランス13によって受信したアナログ受信信号を増幅する。A/Dコンバータ16は受信増幅器15で増幅されたアナログ受信信号をディジタル受信信号に変換する。ディジタル復調器17はA/Dコンバータ16によって変換されたディジタル受信信号をディジタル受信データに復調する。なお、通信媒体が有線でない場合には、送信増幅器12がアンテナに接続されて外部に信号が発信され、受信増幅器15がアンテナに接続されて外部信号が受信される。順序判定部18は、自己及び他の通信装置から参加要求信号を発生する入力部への入力の時間的順序が、予め定められた特定の規則を満たしているか否かを判断する。
【0013】
図2は図1に示したモデムによって構成された通信システムのブロック図である。通信線14にはモデムA21、モデムB22、モデムC23及びモデムD24がそれぞれ接続されている。モデムA21には登録ボタン25が設けられている。同様にモデムB22には登録ボタン26が、モデムC23には登録ボタン27が、モデムD24には登録ボタン28がそれぞれ設けられている。セキュアグループ29にはモデムA21、モデムB22、モデムC23が登録されている。
【0014】
次に、実施の形態1の登録操作(参加要求操作)を図3に従って説明する。図3は図2に示すモデムA、モデムB、モデムCをセキュアグループに登録する操作を説明するフローチャートである。ステップS21において、まずモデムAの登録ボタン25を押す。次にステップS22において、前操作から一定時間以内に、モデムBの登録ボタン26を押す。次にステップS23において、前操作から一定時間以内に、モデムCの登録ボタン27を押す。次にステップS24において、前操作から一定時間以内に、モデムBの登録ボタン26を押す。次にステップS25において、前操作から一定時間以内に、モデムAの登録ボタン25を押す。以上の操作によって、モデムA、モデムB、モデムCがセキュアグループ29に登録される。
【0015】
なお、上記登録操作では、モデムA―B―C―B―Aの順でそれぞれの登録ボタンを押しているが、後半に押す登録ボタンの順序が前半の逆順であればよく、例えばB―C―A―C―B、C―A―B―A―C、A―C―B―C―AあるいはB―A―C―A―Bの順番に押した場合でもモデムA、モデムB、モデムCがセキュアグループに登録される。すなわち、自己及び他の通信装置の入力部(登録ボタン)への入力の時間的順序が、自己の通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の通信装置で折り返し、その逆順で自己の通信装置に戻る順序の規則を満たしているとき、予め定められた特定の規則を満たしているので、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化が実施される。
【0016】
また、登録操作の順序、すなわち、自己及び他の通信装置の入力部(登録ボタン)への入力の時間的順序が、予め定められた特定の規則を満たしているとき、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにすればよく、例えば、A―B―C―C―B―Aのように、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序が、自己の通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の通信装置で入力部の入力を2回して折り返し、逆順で自己の通信装置に戻る順序の規則を満たしているとき、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにしてもよい。
【0017】
さらに、A―B―C―A―B―Cのように、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序が、自己の通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の通信装置で終わる順序を繰り返す順序の規則を満たしているとき、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにしてもよい。
【0018】
次に、自己及び他の通信装置の入力部(登録ボタンと登録ボタン検出部)への入力の時間的順序が、自己の通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の通信装置で折り返し、その逆順で自己の通信装置に戻る順序の規則を満たしているとき、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化が実施される場合について実例を説明する。
上記登録操作(参加要求操作)、例として、2台のセキュアグループ化A―B―A、3台のセキュアグループ化A―B―C―B―A、及び、4台のセキュアグループ化A―B―C―D―C―B―Aによって、モデム1がセキュアグループに登録されるまでの、モデム1内部での動作を図4〜図6及び図7に従って説明する。図4〜図6は、図3に示す登録操作をした場合も含めて、モデムAの内部での動作を説明するフローチャートで、図4のEが図5のEに、図5のFが図6のFに、それぞれ接続され、全体で一つのフローチャートを示す。図7は図3に示す操作をした場合の、モデムB,Cの内部での動作を説明するフローチャートである。
【0019】
図4のステップS1において、制御部7の指示により、モデムAのモデムIDバッファ4の内容が全て消去される。次にステップS2において、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスが初期化される。
バッファは空、 i=0
(インデックスを“0”として、次のID情報の記録に備える。)
【0020】
次にステップS3において、登録ボタン2が押されるまで待つ。モデムAの登録ボタン2が押されると、つまり、セキュアグループへの参加要求(自己の通信装置の参加要求)があると、これを登録ボタン検出部3が検出し参加要求信号を発生する。制御部7がこれを受けて、入力ステップS4において、モデムIDバッファ(記憶部)4にモデムAのモデムID情報を記録し、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスを更新する。
i=0 buf[0]:MELA
(インデックス“0”に、“MELA”を記録する。なお、MELAはモデムAのID情報である。)
i=i+1=0+1=1
(インデックスを“1”として、次のID情報の記録に備える。)
【0021】
次に図5で、ステップS5において、制御部7の指示により、タイマー5によって現在の時刻を記録する。次に制御部7とデータ処理部8により、ステップS6及びステップS7において、ステップS5の時点からm秒(例えば60〜180秒)以内に、他のモデム又はモデムAのモデムからセキュアグループへの参加要求信号が発生されたかを監視し、セキュアグループへの参加要求信号が発生されなかった場合には、グループ化操作が中断されたものと判断し、フローチャートの最初に戻る。参加要求信号が発生された場合には、ステップS8において、参加要求信号を発生したモデムのID情報が、直前にモデムAのモデムIDバッファ4に記録されたID情報と比較される。比較の結果、両者が一致した場合には無効なグループ化操作と判定し、フローチャートの最初に戻る。
【0022】
両者が不一致の場合は、ステップS9において、参加要求信号を発生したモデムのID情報が、モデムAのモデムIDバッファ4に既に記録されているものであるかを確認する。確認の結果、既に記録されているものではない場合、ステップS10において、参加要求信号を発生したモデムのID情報をモデムAのモデムIDバッファ4に記録し、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスを更新し、ステップS5に戻る。
i=1 buf[1]:MELB
(インデックス“1”に、“MELB”を記録する。なお、MELBはモデムBのID情報である。)
i=i+1=1+1=2
(インデックスを“2”として、次のID情報の記録に備える。)
【0023】
再びステップS5〜ステップS9を繰り返して、参加要求信号が発生された場合には、ステップS8において、参加要求信号を発生したモデムのID情報が、直前にモデムAのモデムIDバッファ4に記録されたID情報と比較される。両者が不一致の場合は、ステップS9において、参加要求信号を発生したモデムのID情報が、モデムAのモデムIDバッファ4に既に記録されているものであるかを確認する。
【0024】
確認の結果、既に記録されているIDである場合、ステップS11及びステップS12において、この参加要求が正しいグループ化操作に則っているかを確認する。確認の結果、正しグループ化操作に則っていない場合、フローチャートの最初に戻る。
すなわち
A―B―Aの場合:
モデムBの登録ボタンを押圧後、(S=10) i=2
その後モデムAの登録ボタンを押すと、引き続き i=2
S11で j=i―1=2−1=1
S12で buf[2×j−i]=buf[2×1−2]=buf[0]=MELAステップS12で、参加要求したモデムのID情報がMELAでなければ、正しグループ化操作に則っていないので、フローチャートの最初に戻る。
【0025】
参加要求したモデムのID情報がMELAであれば、正しいグループ化操作に則っているので、ステップS13で、i=2か確認し、終了する。
つまり、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序を制御部7(すなわち、制御部の順序判定部18)で検出し、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化を制御部7で実施する。
【0026】
A―B―C―B―Aの場合:
ステップS1〜ステップS10までは、A−B−Aの場合と同じである。そのため、モデムIDバッファ4の内容は既に次のようになっている。
i=0 buf[0]:MELA
i=1 buf[1]:MELB
i=2
【0027】
ステップS10から、再びステップS5〜ステップS9を繰り返して、参加要求が発生された場合には、ステップS8において、参加要求を発生したモデムのID情報が、直前にモデムAのモデムIDバッファ4に記録されたID情報と比較される。両者が不一致の場合は、ステップS9において、参加要求を発生したモデムのID情報が、モデムAのモデムIDバッファ4に既に記録されているものであるかを確認する。
【0028】
確認の結果、既に記録されているものではない場合、ステップS10において、参加要求を発生したモデムのID情報をモデムAのモデムIDバッファ4に記録し、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスを更新し、ステップS5に戻る。
i=2 buf[2]:MELC
(インデックス“2”に、“MELC”を記録する。なお、MELCはモデムCのID情報である。)
i=i+1=2+1=3
(インデックスを“3”として、次のID情報の記録に備える。)
【0029】
再びステップS5〜ステップS9を繰り返して、参加要求が発生された場合には、ステップS8において、参加要求を発生したモデムのID情報が、直前にモデムAのモデムIDバッファ4に記録されたID情報と比較される。両者が不一致の場合は、ステップS9において、参加要求を発生したモデムのID情報が、モデムAのモデムIDバッファ4に既に記録されているものであるかを確認する。
【0030】
確認の結果、既に記録されているIDである場合、ステップS11及びステップS12において、この参加要求が正しいグループ化操作に則っているかを確認する。確認の結果、正しグループ化操作に則っていない場合、フローチャートの最初に戻る。
モデムCの登録ボタンを押圧後、(S=10) i=3
その後モデムBの登録ボタンを押すと、引き続き i=3
S11で j=i―1=3−1=2
S12で buf[2×j−i]=buf[2×2−3]=buf[1]=MELBステップS12で、参加要求したモデムのID情報がMELBでなければ、正しグループ化操作に則っていないので、フローチャートの最初に戻る。
【0031】
参加要求したモデムのID情報がMELBであれば、正しいグループ化操作に則っているので、ステップ13で、i=2か確認する。i=3であるので、ステップ14に進む。ステップS14においてタイマー5によって現在の時間を記録し、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスを更新する。
i=i+1=3+1=4
【0032】
次にステップS15及びステップS16において、ステップS14の時点からm秒以内に、他のモデム又はモデムAのモデムからセキュアグループへの参加要求信号が発生されたかを監視し、セキュアグループへの参加要求が発生されなかった場合にはグループ化操作が中断されたものと判断し、フローチャートの最初に戻る。参加要求が発生された場合には、ステップS17において、この参加要求が正しいグループ化操作に則っているかを確認する。確認の結果、正しグループ化操作に則っていない場合、フローチャートの最初に戻る。
j=2、 i=4
buf[2×j―i]=buf[2×2―4]=buf[0]=MELA
ステップS17で、参加要求したモデムのID情報がMELAでなければ、正しグループ化操作に則っていないので、フローチャートの最初に戻る。
【0033】
参加要求したモデムのID情報がMELAであれば、正しいグループ化操作に則っているので、ステップS18に進む。ステップS18において、この参加要求が、正しいグループ化操作におけるモデムA(セキュアグループへの参加要求の開始モデム)以外のモデムからの参加要求であるかを確認する。
j=2、 i=4
2×j―i=2×2―4=0
確認の結果、この参加要求が、正しいグループ化操作におけるモデムA以外のモデムからの参加要求である場合(Noの場合)、ステップS14に進む。
この場合は、正しいグループ化操作におけるモデムAからの参加要求であるので(Yesのであるので)、終了する。
つまり、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序を制御部7(すなわち、制御部の順序判定部18)で検出し、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化を制御部7で実施する。
【0034】
A−B−C−D−C−B−Aの場合
ステップS1〜ステップS10までは、A−B―C―B−Aの場合と同じである。そのため、モデムIDバッファ4の内容は既に次のようになっている。
i=0 buf[0]:MELA
i=1 buf[1]:MELB
i=2 buf[2]:MELC
i=3
【0035】
ステップS10から、再びステップS5〜ステップS9を繰り返して、参加要求が発生された場合には、ステップS8において、参加要求を発生したモデムのID情報が、直前にモデムAのモデムIDバッファ4に記録されたID情報と比較され、両者が不一致の場合は、ステップS9において、参加要求を発生したモデムのID情報が、モデムAのモデムIDバッファ4に既に記録されているものであるかを確認する。
【0036】
確認の結果、既に記録されているものではない場合、ステップS10において、参加要求を発生したモデムのID情報をモデムAのモデムIDバッファ4に記録し、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスを更新し、ステップS5に戻る。
i=3 buf[3]:MELD
(なお、MELDはモデムDのID情報である。)
i=i+1=3+1=4
【0037】
再びステップS5〜ステップS9を繰り返して、参加要求が発生された場合には、ステップS9において、参加要求を発生したモデムのID情報が、モデムAのモデムIDバッファ4に既に記録されているものであるかを確認する。
【0038】
確認の結果、既に記録されているIDである場合、ステップS11及びステップS12において、この参加要求が正しいグループ化操作に則っているかを確認する。
モデムDの登録ボタンを押圧後、(S=10) i=4
その後モデムCの登録ボタンを押すと、引き続き i=4
S11で j=i―1=4−1=3
S12で buf[2×j−i]=buf[2×3−4]=buf[2]=MELC
【0039】
参加要求したモデムのID情報がMELCであれば、正しいグループ化操作に則っているので、ステップS13で、i=2か確認する。i=4であるので、ステップS14に進む。ステップS14においてタイマー5によって現在の時間を記録し、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスを更新する。
i=i+1=4+1=5
【0040】
次にステップS15及びステップS16において、ステップS14の時点からm秒以内に、他のモデム又はモデムAのモデムからセキュアグループへの参加要求信号が発生されたかを監視し、参加要求が発生された場合には、ステップS17において、この参加要求が正しいグループ化操作に則っているかを確認する。。
j=3、 i=5
buf[2×j―i]=buf[2×3―5]=buf[1]=MELB
【0041】
参加要求したモデムのID情報がMELBであれば、正しいグループ化操作に則っているので、ステップS18に進む。ステップS18において、この参加要求が、正しいグループ化操作におけるモデムA(セキュアグループへの参加要求の開始モデム)以外のモデムからの参加要求であるかを確認する。
j=3、 i=5
2×j―i=2×3―5=1
確認の結果、この参加要求が、正しいグループ化操作におけるモデムA以外のモデムからの参加要求である(Noである)ので、ステップS14に進む。
【0042】
ステップS14において、タイマー5によって現在の時間を記録し、モデムAのモデムIDバッファ4の内容へのインデックスを更新する。
i=i+1=5+1=6
【0043】
次にステップS15及びステップS16において、ステップS14の時点からm秒以内に、他のモデム又はモデムAのモデムからセキュアグループへの参加要求信号が発生されたかを監視し、参加要求が発生された場合には、ステップS17において、この参加要求が正しいグループ化操作に則っているかを確認する。
j=3、 i=6
buf[2×j―i]=buf[2×3―6]=buf[0]=MELA
ステップS17で、参加要求したモデムのID情報がMELAでなければ、正しグループ化操作に則っていないので、フローチャートの最初に戻る。
【0044】
参加要求したモデムのID情報がMELAであれば、正しいグループ化操作に則っているので、ステップS18に進む。ステップS18において、この参加要求が、正しいグループ化操作におけるモデムA(セキュアグループへの参加要求の開始モデム)以外のモデムからの参加要求であるかを確認する。
j=3、 i=6
2×j―i=2×3―6=0
この場合は、参加要求が、正しいグループ化操作におけるモデムAからの参加要求である(Yesである)ので、終了する。
つまり、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序を制御部7(すなわち、制御部の順序判定部18)で検出し、自己及び他の通信装置の入力部への入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき、自己の通信装置と他の通信装置間のセキュアグループ化を制御部7で実施する。
【0045】
同様にして、特定の5台以上の通信装置を選定してセキュアグループ化することも可能であり、容易かつ安全に行うことができる。
なお、実施の形態1の動作を示すフローチャート図4〜図6において、ステップS6やステップS15では、m秒以内で参加要求信号があるか否かを監視しているが、n秒以上m秒以内で参加要求信号があるか否かを監視するようにしてもよい。
【0046】
次に、モデムB及びモデムC内部での動作を説明する。図7のステップS26において、モデムB及びモデムCのそれぞれは、登録ボタン2が押されたかどうか監視する。登録ボタン2が押された場合、ステップS27において、自分自身のモデムIDを含んだセキュアグループへの参加要求信号を送信する。モデムAは通信線を介してこの参加要求信号を受信する。
【0047】
次に、グループ化操作が正常に終了した後の、モデムA、モデムB、モデムCによる3台のグループ化について説明する。グループ化操作が正常に終了すると、モデムA、モデムB、モデムCは公開鍵暗号によって通信する情報を暗号化することで、グループ化する。このグループに属さないモデムから、グループ内の通信を傍受することが不可能となる。
【0048】
実施の形態1による通信装置のグループ化装置では、n台の通信装置をグループ化するために、登録ボタンを2×n―1回押せばよいため、多数の通信装置をグループ化するための時間を短縮できる。
また、通信装置をセキュアグループに登録するためには、特定の順序に従って、それぞれの通信装置の登録ボタンを1回あるいは2回押せばよく、セキュアグループに登録するための操作手順を記録あるいは記憶するのが容易になる。
また、通信装置をセキュアグループに登録するためには特定の順序に従って、それぞれの通信装置の登録ボタンを1回あるいは2回押せばよく、ボタンを押すタイミングの手違いで登録ができないという問題が起こりにくい。
【0049】
また、第3者がセキュアグループに登録される通信装置間の通信を傍受するには、セキュアグループを構成するグループ化操作中に割り込んで操作を行い、なおかつ、その割り込み操作を含めたグループ化操作が正しい手順に則っていなければならないが、その確率はきわめて低く、第3者が通信情報を盗み見ることは極めて困難になる。
【0050】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2であるモデムの構成を示すブロック図である。実施の形態1を示す図1のブロック図に表示部31を加えたもので、表示部31は制御部7の信号を受ける。実施の形態1の動作を示すフローチャート(図4〜図6)で、動作が終了まで到達し、グループ化操作が正常に終了したとき、表示部31は制御部7からの信号でセキュアグループに登録されたモデムの台数を表示する。
【0051】
図9は実施の形態2において、図2に示されたモデムAの動作を示すフローチャートである。実施の形態1の動作を示すフローチャート(図4〜図6)で、動作が終了まで到達し、グループ化操作が正常に終了したときに(ステップS31でYesのとき)、モデムAは制御部7の動作でセキュアグループに登録されたモデムに対し、グループ化操作完了及び登録台数の情報を送信する(ステップS32)。次に、表示部31がセキュアグループに登録されたモデムの台数を表示する(ステップ33)。
【0052】
図10はこの実施の形態2において、図2に示されたモデムBとモデムCの動作を示すフローチャートである。実施の形態1の動作を示すフローチャート(図4〜図6)で、動作が終了まで到達し、グループ化操作が正常に終了した場合に、モデムBとモデムCはモデムAからグループ化操作完了及び登録台数の情報を受信する(ステップ34のYes)。次に、モデムBとモデムCの表示部31が制御部7の動作でセキュアグループに登録されたモデムの台数を表示する(ステップ35)。
なお、表示部による表示の方法は、光の点滅の回数、光の点の数、数字による表示、音声、音の鳴動回数等、台数を認識できる方法であればよい。
【0053】
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3であるモデムの構成を示すブロック図である。実施の形態2を示す図8のブロック図に、セキュアグループの登録台数表示ボタン32及びセキュアグループの登録台数表示ボタン検出部33を加えたものである。登録台数表示ボタン32が押されると、これを登録台数表示ボタン検出部33が検出し、検出信号を制御部7に伝える。
【0054】
図12はこの実施の形態3において、図2に示されたモデムAの動作を示すフローチャートである。実施の形態1の動作を示すフローチャート(図4〜図6)で、動作が終了まで到達し、グループ化操作が正常に終了したとき(ステップS41のYesのとき)、モデムAは制御部7の動作でセキュアグループに登録されたモデムに対し、グループ化操作完了及び登録台数の情報を送信する(ステップS42)。
【0055】
図13はこの実施の形態3において、モデムBとモデムCの動作を示すフローチャートである。図12に示すフローが終了まで到達し、グループ化操作完了及び登録台数の情報が送信された後、モデムB又はモデムCの登録台数表示ボタン32が押されたとき(ステップS44のYesのとき)、これを登録台数表示ボタン検出部33が検出し、検出信号を制御部7に伝え、制御部7からの信号により、表示部31がセキュアグループに登録されたモデムの台数を表示する(ステップS45)。
【0056】
これにより、セキュアグループ登録操作が正常に終了した後、セキュアグループに登録された台数の表示を要求する登録台数表示ボタンを押すことで、セキュアグループに登録された台数を知ることができる。
なお、表示部31による表示の方法は、光の点滅の回数、光の点の数、数字による表示、音声、音の鳴動回数等、台数を認識できる方法であればよい。
【0057】
実施の形態4.
図14はこの発明の実施の形態4であるモデムの構成を示すブロック図である。これは、図8のブロック図で、登録ボタン2と登録ボタン検出部3とに代えて、登録ボタン34とタイマー36を有する登録ボタン検出部35とを、設けたものである。登録ボタン検出部35は、登録ボタン34が一定時間以下押されたことをタイマー36で検出すると、セキュアグループへの参加要求と判断し、制御部7に参加要求信号を伝える。一方、登録ボタン検出部35は、登録ボタン34が一定時間以上押し続けられたことをタイマー36で検出すると、セキュアグループに登録された通信装置の台数を表示する要求と判断し、制御部7に台数表示要求信号を伝える。制御部7が台数表示要求信号を受けると、制御部7は表示部31にセキュアグループに登録された通信装置の台数を表示させる。
【0058】
図15はこの実施の形態4において、図2に示されたモデムAの動作を示すフローチャートである。実施の形態1の動作を示すフローチャート(図4〜図6)で、動作が終了まで到達し、グループ化操作が正常に終了した後、登録ボタン34が一定時間以上押されたとき(ステップS51のYesのとき)、表示部31がセキュアグループに登録されたモデムの台数を表示する(ステップS52)。
【0059】
これにより、セキュアグループ登録操作が正常に終了した後、登録ボタンを一定時間以上押すことで、セキュアグループに登録された台数を知ることが可能となるため、セキュアグループにモデムを参加要求する登録ボタンを、セキュアグループに登録された台数の表示を要求する登録ボタンとして兼用できる。
なお、セキュアグループに登録されたモデムの台数を表示するために一定時間以上ボタンを押す方法以外に、ダブルクリック等、一回押して離す操作と区別できる操作であればよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の通信装置のグループ化装置によれば、複数の通信装置のそれぞれが、通信媒体を介して接続され、互いに通信可能である通信システムに関する通信装置のグループ化装置において、複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求により参加要求信号を発生する入力部、他の通信装置の送信部から送信され、他の上記通信装置の入力部による上記セキュアグループへの参加要求信号を受信する受信部、この受信部によって受信した上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出す処理部、この処理部で取り出した他の上記通信装置のID情報及び自己のID情報を記憶する記憶部、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力部への入力の時間的順序を検出する順序判定部、及び、自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施する制御部を備えたものである。
そのため、複数の特定の通信装置のグループ化を容易かつ安全に行うことができる。
【0061】
また、この発明に係わる通信装置のグループ化方法は、複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求を入力し参加要求信号が発生されるステップ、他の通信装置で上記セキュアグループへの参加要求が入力され送信された参加要求信号を受信するステップ、受信した上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出すステップ、取り出した他の上記通信装置のID情報と自己のID情報を記憶するステップ、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間的順序を検出するステップ、及び、上記入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するステップを有するものである。そのため、複数の特定の通信装置のグループ化を容易かつ安全に行うことができる。
【0062】
さらにまた、この発明に係わる通信装置のグループ化プログラムは、複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求が入力されたことによって、参加要求信号を発生すると共に上記通信装置の自己のID情報を発生するステップ、他の通信装置で上記セキュアグループへの参加要求が入力され送信された参加要求信号を受信することによって、上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出すステップ、取り出した他の上記通信装置のID情報と自己のID情報を記憶するステップ、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間的順序を検出するステップ、上記入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するステップを実現させるものである。そのため、複数の特定の通信装置のグループ化を容易かつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における通信装置のグループ化装置を備えたモデムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したモデムによって構成された通信システムのブロック図である。
【図3】 実施の形態1におけるグループ化の操作手順を示すフローチャートである。
【図4】 実施の形態1におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態1におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態1におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートで、図4〜図6で一つのフローチャートを示す。
【図7】 実施の形態1におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態2であるモデムの構成を示すブロック図である。
【図9】 実施の形態2におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態2におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【図11】 実施の形態3であるモデムの構成を示すブロック図である。
【図12】 実施の形態3におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【図13】 実施の形態3におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【図14】 実施の形態4であるモデムの構成を示すブロック図である。
【図15】 実施の形態4におけるモデムの内部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 モデム 2 登録ボタン
3 登録ボタン検出部 4 モデムIDバッファ
5 タイマー 6 外部インターフェース
7 制御部 8 データ処理部
9 暗号化部 10 ディジタル変調器
11 D/Aコンバータ 12 送信増幅器
13 結合トランス 14 通信線
15 受信増幅器 16 A/Dコンバータ
17 ディジタル復調器 18 順序判定部
21 モデムA 22 モデムB
23 モデムC 24 モデムD
25 登録ボタン 26 登録ボタン
27 登録ボタン 28 登録ボタン
29 セキュアグループ 31 表示部
32 登録台数表示ボタン 33 登録台数表示ボタン検出部
34 登録ボタン 35 登録ボタン検出部
36 タイマー。

Claims (12)

  1. 複数の通信装置のそれぞれが、通信媒体を介して接続され、互いに通信可能である通信システムに関する通信装置のグループ化装置において、
    複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求により参加要求信号を発生する入力部、
    他の通信装置の送信部から送信され、他の上記通信装置の入力部による上記セキュアグループへの参加要求信号を受信する受信部、
    この受信部によって受信した上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出す処理部、
    この処理部で取り出した他の上記通信装置のID情報及び自己のID情報を記憶する記憶部、
    自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力部への入力の時間的順序を検出する順序判定部、及び、
    自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施する制御部
    を備えた通信装置のグループ化装置。
  2. 上記入力部による参加要求に基づいて、上記通信装置の自己のID情報を含んだ参加要求信号を上記通信媒体に送信する送信部を備えた請求項1記載の通信装置のグループ化装置。
  3. 自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間的順序が、自己の上記通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の上記通信装置で折り返し、その逆順で自己の上記通信装置に戻る順序の規則を満たしているとき、自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにした請求項1記載の通信装置のグループ化装置。
  4. 自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間的順序が、自己の上記通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の上記通信装置で上記入力部の入力を2回して折り返し、自己の上記通信装置に戻る順序の規則を満たしているとき、自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにした請求項1記載の通信装置のグループ化装置。
  5. 自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間的順序が、自己の上記通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の上記通信装置で終わる順序を繰り返す順序の規則を満たしているとき、自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにした請求項1記載の通信装置のグループ化装置。
  6. 自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する上記入力部への入力の時間間隔を計測する入力間隔計測部を備え、自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間間隔が予め定められた時間間隔内であり、自己及び他の上記通信装置の上記入力部への入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにした請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の通信装置のグループ化装置。
  7. セキュアグループに登録された上記通信装置の台数を表示する表示部を備えた請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の通信装置のグループ化装置。
  8. セキュアグループへの参加要求をする上記入力部のボタンと、セキュアグループに登録された上記通信装置の台数を表示させるボタンとを1つのボタンとし、そのボタンの押し方でセキュアグループへの参加要求とセキュアグループに登録された上記通信装置の台数を表示する要求とを区別する請求項7記載の通信装置のグループ化装置。
  9. 複数の通信装置のそれぞれが、通信媒体を介して接続され、互いに通信可能である通信システムに関する通信装置のグループ化方法において、
    複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求を入力し参加要求信号が発生されるステップ、
    他の通信装置で上記セキュアグループへの参加要求が入力され送信された参加要求信号を受信するステップ、
    受信した上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出すステップ、
    取り出した他の上記通信装置のID情報と自己のID情報を記憶するステップ、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間的順序を検出するステップ、及び、
    上記入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するステップ
    を有する通信装置のグループ化方法。
  10. 自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間的順序が、自己の上記通信装置から始まり、セキュアグループ化する最後の他の上記通信装置で折り返して自己の上記通信装置に戻る順序の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにした請求項9記載の通信装置のグループ化方法。
  11. 自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間間隔を計測し、自己及び他の上記通信装置の上記入力の時間間隔が予め定められた時間間隔内であり、自己及び他の上記通信装置の入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するようにした請求項9又は請求項10記載の通信装置のグループ化方法。
  12. 複数の通信装置のそれぞれが、通信媒体を介して接続され、互いに通信可能である通信システムに関する通信装置のグループ化プログラムにおいて、
    複数の特定の通信装置間の通信を秘匿にするためのセキュアグループへの参加要求が入力されたことによって、参加要求信号を発生すると共に上記通信装置の自己のID情報を発生するステップ、
    他の通信装置で上記セキュアグループへの参加要求が入力され送信された参加要求信号を受信することによって、上記参加要求信号から参加要求が送信された他の上記通信装置のID情報を取り出すステップ、
    取り出した他の上記通信装置のID情報と自己のID情報を記憶するステップ、自己及び他の上記通信装置から上記参加要求信号を発生する入力の時間的順序を検出するステップ、
    上記入力の時間的順序が予め定められた特定の規則を満たしているとき自己の上記通信装置と他の上記通信装置間のセキュアグループ化を実施するステップ
    を実現させる通信装置のグループ化プログラム。
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