JP4212929B2 - 圧力制御弁、及び圧力発生装置 - Google Patents

圧力制御弁、及び圧力発生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体通路と、この流体通路に対して略直交する方向に形成される流体出力通路とを備え、前記流体通路から入力した流体を、所望の圧力に制御して前記流体出力通路から出力する圧力制御弁に関し、例えば、基準圧力に調整された流体を圧力計等の被測定対象に供給し、被測定対象の検査を行う圧力発生装置に利用することができる。
【0002】
【背景技術】
油圧回路、空圧回路等の流体回路には、通常、圧力制御弁や流量制御弁が設けられ、これらの弁をコントロールすることにより、回路内の流体の圧力や流量を制御することができる。
このような圧力、流量制御用の制御弁としては、流体の入出力通路の途中に、該通路を絞る方向に、ねじ構造等により進退自在に設けられたニードルを備えたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
このニードルを備えた制御弁はねじ構造等により自由に絞り径を変更できることから、構造を簡単にすることができるうえ、ねじの回転量を微妙に調整することにより、微妙な圧力制御、流量制御を実現できるという利点がある。
【0003】
【非特許文献1】
金子敏夫著「JISに基づく油圧回路図の見方・書き方」,第1版,株式会社オーム社,昭和51年7月,p.84〜p.85
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記先行技術文献に開示されるニードル弁は、流体入出力通路を流れる流体の圧力の影響を大きく受けるため、流れる流体の圧力が高い場合、流体の圧力制御、流量制御を思うようにできないという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、高圧力の流体であっても圧力の微調整をすることができる圧力制御弁、及びこの圧力制御弁を備えた圧力発生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧力制御弁は、流体通路と、この流体通路に対して略直交する方向に形成される流体出力通路とを備え、前記流体通路から入力した流体を、所望の圧力に制御して前記流体出力通路から出力する圧力制御弁であって、前記流体出力通路が形成される弁本体と、この弁本体に回転可能に挿入され、前記流体出力通路及び前記流体通路に臨む面に球面部を有し、該球面部の外周面に沿って溝が形成された弁体と、この弁体の回転軸と直交する方向から、前記球面部を挟んで該球面部をシールし、内部に前記流体通路が形成された一対の弁座と、これら一対の弁座のそれぞれを前記球面部に押圧付勢する一対の付勢手段とを備え、前記弁体を前記弁本体に対して回転させることで前記溝により前記流体通路及び前記流体出力通路が連通し、いずれか一方の付勢手段は、押圧付勢する弁座の流体通路と連通する空間に配置され、いずれか他方の付勢手段は、押圧付勢する弁座の流体通路と隔離された空間に配置され、各付勢手段が配置されるそれぞれの空間は、前記弁本体に形成されたバイパス経路を介して連通していることを特徴とする。
【0007】
ここで、本発明の圧力制御弁を使用できる流体としては、作動油等の液体の他、空気等の気体を使用することもできる。また、大気開放に近い状態から100MPaという極めて高圧の流体の圧力制御を行う場合に本発明の圧力制御弁を用いてもよい。
また、弁体の球面部は金属等を採用することが可能であり、球面部の溝以外の部分には表面に傷がなく、緻密に仕上げられているのが好ましい。
さらに、バイパス経路は、流体通路に沿って略平行に弁本体に形成され、両端が封止された第1孔部と、この第1孔部と直交し、一端が流体通路と連通する空間に接続され、その途中で第1孔部と交わり、他端が封止された一対の第2孔部とを含んで形成することができる。
【0008】
この発明によれば、弁体の球面部に対して付勢手段により弁座が押圧付勢されているため、閉塞状態では弁座内部に形成される流体通路と流体出力通路との間は遮断されている。そして、弁体を回転させ、球面部の回転位置を調整することにより、溝部分で流体通路及び流体出力通路が連通し、流体通路内の流体が流体出力通路に流れるようになる。この際、流体通路に対する露出面積を調整することにより、流体出力通路から出力される流体の圧力を自由に調整することができる。
従って、流体通路に露出する溝の断面積を小さくして、流体出力通路から出力される流体の圧力を少しずつ上昇させたり、流体通路に露出する溝の断面積を大きくして、流体通路から出力される流体の圧力の上昇を速やかに行って、所望の圧力の流体を流体出力通路から出力することができる。
【0009】
また、流体通路を絞るのが球面部表面に形成された溝によって行っているため、流体の圧力によって弁体に変形等が生じることもなく、気体、流体を問わず、さらには低圧、高圧によらず、流体の圧力制御を行うことができる。
さらに、弁体、一対の弁座、及び付勢手段によって圧力制御弁を構成することができるため、極めて単純な構造で圧力を微調整することのできる圧力制御弁を実現することができるうえ、単純な構造であるから、圧力制御弁の小型化も可能である。
【0011】
さらに、付勢手段が配置されるそれぞれの空間がバイパス経路を介して連通していることにより、一方の弁座の流体通路に高圧の流体が供給され、他方の弁座の流体通路が大気開放圧力に設定されていても、高圧流体の一部がバイパス経路を介して他方の付勢手段が配置された空間に流れ込む。
一方の弁座の球面部に対する押圧は、付勢手段による付勢力の他、流体自身の圧力によって行われるが、他方の弁座にバイパス経路を介して高圧流体が流れ込むようにすることで、一方の弁座の流体圧力の一部を、他方の弁座に流れ込んだ高圧流体による圧力によって相殺することができ、両弁座により弁体に作用する力を均等にして弁体に過度な負担を掛けることもない。
また、バイパス経路を第1孔部及び第2孔部を含んで形成することにより、通常耐圧性を考慮した金属製の弁本体に対して、ボール盤等により簡単にバイパス経路を形成することができる。
【0012】
本発明では、前述した球面部外周の溝は、溝の中央部が深く両端が浅い線状溝として構成されているのが好ましい。
ここで、線状溝の加工は、ワイヤカット等の放電加工により行うことができ、中央部が深く両端が浅い線状溝は、溝底部が球面部の外周面上の2点を結ぶ弦となるようにすることで実現することができる。
また、より好ましくは、線状溝の両端に溝中央部の底面に対して傾斜した傾斜溝が形成されているのがよい。
【0013】
この発明によれば、溝の両端が浅く中央部が深くなっているので、流体通路に溝の端部を露出させることにより、流体通路及び流体出力通路間の連通部分の面積を小さくして、流体出力通路から出力される流体の圧力上昇の割合を小さくすることができ、圧力の微調整を行い易い。一方、流体通路に溝の中央部まで露出させることにより、連通部分の面積を大きく、圧力上昇の割合を大きくすることができる。
【0014】
本発明では、前述した弁座は、球面部との対向面に沿って設けられるリング状のシール部材を有し、このシール部材の球面部との当接面は、球面部に倣う凹曲面状に構成されているのが好ましい。
ここで、シール部材の材質としては、ポリアセタール系の樹脂材料を採用するのが好ましい。
この発明によれば、シール部材の当接面を球面部に倣うように構成することにより、球面部の回転に伴うシール部材の溝への噛み込みを防止することができるため、圧力制御弁の耐久性上好ましい。特にポリアセタール系樹脂材料のような当接面に対する摺動性が良好で硬質の材料をシール部材の材料として採用することにより、耐久性上一層好ましい。
【0015】
本発明の圧力発生装置は、所望の圧力の流体を出力する圧力発生装置であって、前記流体を昇圧する昇圧手段と、この昇圧手段で昇圧された流体が供給される前述したいずれかの圧力制御弁と、この圧力制御弁を構成する弁体と接続され、入力されるパルス信号により該弁体の回転位置を調整する駆動手段とを備えていることを特徴とする。
ここで、昇圧手段は、油圧回路、空圧回路等で用いられる増圧器を含んで構成することができ、圧力制御弁に供給する流体の圧力の安定化を図るために、増圧器と圧力制御弁との間に蓄圧器(アキューム)を介在させてもよい。
また、駆動手段は、入力パルス信号のパルス数を調整することにより、任意の位置で回転状態を制御できるいわゆるパルスステップモータ等を採用するのが好ましい。
【0016】
この発明によれば、前述した圧力制御弁を備え、圧力制御弁の回転位置を駆動手段によって任意の位置で停止させることができるため、圧力制御弁の流体出力通路から出力される流体の圧力を自由に設定することができる。従って、本発明の圧力発生装置を、基準圧力発生手段として利用して、工場等で製造される圧力計の検査を行うことができる。
また、駆動手段に出力したパルスステップ数により、弁体の回転位置を概ね把握することが可能であるため、制御手段による駆動手段の制御も簡単化できる。
【0017】
本発明では、前述した圧力発生装置が駆動手段を制御する制御手段を備えている場合、圧力制御弁に、弁体の回転位置を検出する回転位置検出手段が設けられ、この回転位置検出手段は、検出した回転位置を制御手段に出力するのが好ましい。
この発明によれば、制御手段から出力されたパルスステップに基づくフィードフォワード制御の他、回転位置検出手段によるフィードバックも行って駆動手段の制御を行うことができる。従って、制御手段による弁体の回転位置の制御をより高精度に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る圧力発生装置1が示されている。
この圧力発生装置1は、工場等で製造されたブルトン管式圧力計、ダイアフラム式圧力計等の圧力計の精度を検査するために、これらの圧力計に対して基準圧力を付与する装置であり、装置本体は直方体形状の外装ケース2内に収納されている。
内部に収納される装置本体は、詳しくは後述するが、増圧器で昇圧された流体をアキュームで蓄圧し、アキュームから圧力コントロールバルブに供給し、圧力コントロールバルブにより発生圧を調整することにより、被測定対象となる圧力計に基準圧力を供給する。尚、本例の圧力発生装置1は、基準圧力発生用の流体として液体、気体を問わず使用可能であり、発生圧力も0MPa〜30MPaと低圧から極めて高い圧力まで発生させることができるものである。
【0019】
外装ケース2の正面側パネル2Aには、オペレータが操作するための種々のスイッチ又は表示器が設けられている。具体的には、正面側パネル2Aには、電源スイッチ21、停止ボタン22、非常停止ボタン23、液晶表示器24、発生圧力確認用圧力計25、アキューム大気解放バルブ26、駆動圧力確認用圧力計27、及び圧力調整バルブ28が設けられている。
電源スイッチ21は、装置を起動させるためのマスタースイッチであり、電源スイッチ21をONにすると、図1では図示を略したが、装置裏面側の電源ケーブルから電力が供給されて装置が起動する。停止ボタン22は、出力圧を0に下げ停止させるボタンであり、非常停止ボタン23は、異常事態が発生した場合に、装置を停止させるボタンである。
【0020】
液晶表示器24は、被測定対象の測定条件等を表示させる部分であり、例えば、測定レンジ、圧力単位、発生圧力表示、測定プログラム表示等、測定時の情報を表示する。この液晶表示器24はタッチパネル式の表示器であり、液晶表示器24の表示部分には、操作キーが表示されており、オペレータはこの操作キーで入力等の操作を行って種々の表示や設定を行う。
発生圧力確認用圧力計25は、圧力コントロールバルブから出力される流体の圧力を表示する部分であり、これにより、被測定対象に対してどのような圧力負荷をかけているかが確認できる。
【0021】
アキューム大気解放バルブ26は、アキューム内の流体の圧力を降下させるバルブであり、詳しくは後述するが、このバルブ26を回すとアキューム内の流体収納室に収納された流体の圧力が大気圧に解放される。
駆動圧力確認用圧力計27及び圧力調整バルブ28は、増圧器の駆動圧力を調整するために設けられており、オペレータは、駆動圧力確認用圧力計27を確認しながら圧力調整バルブ28を回し、増圧器の出力圧を調整する。
【0022】
このような外観構成の圧力発生装置1は、図2の断面図に示すように、上下2段に仕切られた内部構造を有し、上段には主として装置全体を制御する部分が配置され、下段には主として圧力を発生させる機構本体の部分が配置される。尚、図2は、圧力発生装置1の奥行き方向断面を示しており、図中左側には前述した正面側パネル2Aに設けられた停止ボタン22、非常停止ボタン23、液晶表示器24、アキューム大気解放バルブ26、圧力調整バルブ28が突設されている。また、装置裏面側外面には、エアフィルタ29が設けられている。
【0023】
図3には、上段部分の装置内部の構造を表す平面図が示されており、図2をも参照して説明すれば、仕切板30により仕切られた上段部分には、電源ユニット31、圧力媒体タンク32、圧力センサ33、及び制御部34が配設されている。
電源ユニット31は、制御部34及び下段に配置される圧力発生機構本体部分に電気的に接続されていて、これらに電力を供給する部分である。この電源ユニット31は、電力調整用の回路素子が実装された回路基板本体を金属製の箱体で被覆して構成され、金属製の箱体は、隣接配置される制御部34への電磁障害の影響を防止するために設けられている。
【0024】
圧力媒体タンク32は、圧力発生装置1で用いられる流体を供給するリザーブタンクであり、下段の圧力発生機構本体で使用する流体が作動油等の液体である場合、外装ケース上面に露出する圧力媒体タンク32上部の注入口321から作動油を補給する。
圧力センサ33は、圧力発生機構本体を構成する圧力コントロールバルブから被測定対象に出力される発生圧力を検出し、その圧力を前述した正面側パネル2Aの発生圧力確認用圧力計25に表示させる。
【0025】
制御部34は、液晶表示器24で設定されたプログラム等を解析し、圧力発生機構本体の動作制御を行う部分であり、複数の回路基板を積層した構造を有し、上段からCPUボード341、I/Oボード342、A/Dボード343の順番で積層配置され、さらにその下にはモータドライバ344が配置される。
CPUボード341は、演算処理装置及びRAM、ROM等の記憶装置が実装された回路基板であり、装置起動とともにROMから初期プログラムが呼び出され、制御対象となる圧力発生機構本体や、液晶表示器24等の初期設定を行う。また、オペレータが正面側パネル2Aのスイッチ、ボタンを操作することにより、生成したプログラム等はRAM上に記録され、測定開始とともに演算処理装置に呼び出され、演算処理装置は、生成したプログラムに応じて圧力発生機構本体の動作制御を行う。
【0026】
I/Oボード342は、液晶表示器24、圧力センサ33、モータドライバ344、後述する圧力コントロールバルブ44の検出ユニットと接続され、これらから、またはこれらへの信号の入出力制御を行う部分である。
A/Dボード343は、I/Oボード342で受け付けられた電気信号を、前記のCPUボード341上の演算処理装置で処理できるように、アナログ−デジタル変換する部分である。
モータドライバ344は、圧力発生機構本体を構成する圧力コントロールバルブを駆動するパルスステップモータにパルス信号からなる駆動信号を出力する部分であり、所定数のパルス信号を出力することにより、パルスステップモータの回転制御を行う。
【0027】
図4には、下段部分に配置される圧力発生機構本体の構造を表す平面図が示されており、図2をも参照すれば、底板40上には、増圧器41、アキューム42、パルスステップモータ43、及び圧力コントロールバルブ44が配設されている。
増圧器41は、前述したエアフィルタ29から取り込まれる空気によって、圧力媒体タンク32から供給された流体のポンピングを行い、該流体を増圧するものであり、前述したように、駆動圧力は、圧力調整バルブ28で調整され、その圧力値は、駆動圧力確認用圧力計27で確認される。
【0028】
アキューム42は、増圧器41で増圧された流体を、圧力を保持した状態で貯蔵する容器であり、アキューム42内は流体収納室及び空気室に区画され、流体収納室に高圧の流体が供給されると、これと釣り合うように空気室が変形して高圧状態が維持される。アキューム42内の空気室には所定圧の窒素ガスが密閉封入されており、流体収納室に高圧の流体が挿入されると、それに伴い空気室が圧縮され、内圧が上昇する。尚、前述したアキューム解放バルブ26を操作すると、流体収納室内の流体の圧力が大気圧に解放される。このようなアキューム42は、増圧器41の動作状況によらず一定圧力の流体を圧力コントロールバルブ44に供給する機能を有するとともに、増圧器41の動作に伴う脈動等が発生することを防止するために設けられている。
【0029】
パルスステップモータ43は、圧力コントロールバルブ44を構成する弁体を回転駆動させる駆動手段であり、前述したモータドライバ344から出力されたパルス信号に基づいて動作する。本例では、モータドライバ344から所定数のパルス信号が出力されると、パルスステップモータ43は、このパルス信号の数に応じた位置に回転し、その状態を保持する。モータドライバ344から出力されたパルス信号の数は、CPUボード341上の演算処理装置で把握され、演算処理装置は、出力したパルス数に応じて圧力コントロールバルブ44を構成する弁体の回転位置を認識するフィードフォワード制御を行っている。
【0030】
圧力コントロールバルブ44は、前述したアキューム42から供給される高圧流体の流量又は流速を制御し、出力側で所望の圧力となったら、高圧流体の供給を遮断し、出力側の圧力を一定に保持する圧力制御弁としての機能を具備するものであり、図5及び図6に示すように、台座45、弁本体46、エンドプレート47、弁体48、弁座49、50、及び検出ユニット60を備えて構成される。尚、図5は、圧力コントロールバルブ44の垂直方向断面図であり、図6は水平方向断面図である。
【0031】
弁本体46は、底板40上に固定された台座45上にボルト止めされた直方体形状の金属製ブロック材を加工したものであり、図5及び図6中左側の端面から圧力流体が供給され、上側の端面から所望の圧力に制御された流体が出力される。
この弁本体46には、弁本体46の水平方向で互いに対向する一対の端面間を貫通し、略中央部分で互いに交差する孔461、462と、弁本体46の垂直方向上面から孔461、462の交差部分に至る孔463とが形成されている。孔463には、弁本体46の上面から途中まで雌ねじ部463Aが形成され、この雌ねじ部463Aには、被測定対象となる圧力計と接続するための配管部材が接続される。
【0032】
また、孔461の下側には、この孔461と略平行に延びる第1孔部464が形成されるとともに、この第1孔部464と直交する上下方向に延び、弁本体46の下面から孔461の内面に至る第2孔部465が形成され、第1孔部464及び第2孔部465は、その交差部分で連通している。そして、第1孔部464の両端には、この第1孔部464よりも大径の座ぐり穴466が形成されていて、この座ぐり穴466にはOリング467が装着されている。また、第2孔部465の下面側はシール部材468によって封止されている。このような第1孔部464及び第2孔部465は、孔461の左側の空間と、右側の空間とを連通させるバイパス経路として機能する。
【0033】
さらに、孔461の端面部分には、孔461よりも大径の座ぐり穴469が形成され、この座ぐり穴469には、エンドプレート47が設けられている。
エンドプレート47は、弁本体46の矩形端面に略外接する円形状の基部471と、この基部471の内面側に突設され、基部471と同心の円柱状の挿入部472とを備えて構成される。
基部471は、ボルト473によって弁本体46の矩形端面と接合されるとともに、バイパス経路を構成する第1孔部464を封止する。
挿入部472は、この基部471が弁本体46の矩形端面に接合されることで前記の座ぐり穴469に挿入される。
【0034】
また、エンドプレート47には、円形の略中心に基部471から挿入部472に貫通する孔474が形成され、この孔474の基部471側から途中までには雌ねじ部475が形成されている。この雌ねじ部475には、前述したアキューム42からの配管部材や、圧力制御終了後の流体を排出する配管部材等が接続される。尚、図5及び図6中の左側、すなわち流体供給側に取り付けられるエンドプレート47の孔474の挿入方向先端側端面には、座ぐり穴476が形成されている。
さらに、挿入部472の先端近傍には、円柱外周面に沿った正面略円形状の切欠部477が形成され、この切欠部477には、NBR製のOリング478及びフッ素樹脂製のバックアップリング479が装着され、エンドプレート47が弁本体46に取り付けられると、この部分が密封され、孔474以外の部分からの流体の漏れを防止する。
【0035】
弁体48は、弁本体46を貫通する一方の孔462に挿入される金属製の軸状部材であり、図7に示すように、その両端には、柱状部481、482が形成され、略中央部には、径方向にくびれた部分を介して球面部483が形成されている。
柱状部481は、円柱の周面を軸方向に沿って途中までそぎ落とした4つの平坦面481Aを有し、互いに対向する一対の平坦面481Aには、孔481Bが形成されている。この平坦面481Aには、パルスステップモータ43の回転軸先端に形成される挟持片が取り付けられ、さらに孔481Bにはボルトナット等の締結具が挿入され、挟持片と柱状部481が結合される。
また、柱状部481の球面部483側には、円柱の円周方向に切り欠いた切欠部481Cが形成されている。この切欠部481Cには、NBR製のOリング及びバックアップリングが装着され、弁体48及び孔462間の隙間を塞いで気密性を確保する。
【0036】
球面部483は、表面が研磨された緻密な面とされていて、その外周面の略中央には、弁体48の軸に直交する方向に線状溝484が形成されている。
線状溝484は、図8に示すように、球面部483の断面円周を直線的に切り込んだ溝であり、球面部483の中心に対する角度θは、球面部483の回転に伴い、後述する弁座49、50の流体供給通路及び流体排出通路と、流体出力通路としての孔463とを連通したり遮断したりできる角度であれば任意であり、例えば、略95°〜103°程度の範囲で形成することが可能である。また、線状溝484の溝幅も両通路の連通時の昇圧又は降圧速度に応じて適宜設定することができる。
この線状溝484の深さは、中央部484Aで最も深くなり、端部に行くに従って浅くなっている。また、線状溝484の端部には、中央部484Aの溝底に対して傾斜した傾斜溝484Bが形成され、線状溝484の底面の全体形状は、略山形状とされている。
このような線状溝484は、ワイヤカットにより形成することができ、まず、球面部483に対して中央部484Aを形成するようにワイヤを入れ、その後、球面部483を回転させて再度ワイヤを入れ、傾斜溝484Bを順次形成する。
【0037】
このような弁体48は、図6に示すように、弁本体46内部で一対の弁座49、50に挟まれ、これらの弁座49、50によって押圧付勢され、球面部483の部分がシールされる。
圧力流体供給側の孔461に挿入される弁座49は、孔461の内径よりも僅かに小さな径の金属製の軸状部材として構成され、内部に軸方向に沿って圧力流体を球面部483に導く流体供給通路491が形成されている。
また、この弁座49の中間の外周部には、弁座49の円周方向に切欠部492が形成されていて、この切欠部492には、NBR製のOリング493及びフッ素樹脂製のバックアップリング494が装着され、これらにより孔461及び弁座49外周面との隙間を塞いで気密性を確保している。
【0038】
さらに、弁座49の先端側端面には、凹部495が形成されており、図8に示すように、この凹部495には、ポリアセタール系の樹脂材料からなるシール部材496が装着されている。このシール部材496は、弁体48の球面部483と当接する円形リング状の部材として構成され、球面部483との当接面は、球面に倣う略凹曲面状に構成されている。
そして、弁座49には、基端側に流体供給通路491の径よりも大きな孔497が形成されていて、この内部には、付勢手段としてのコイルバネ51が装着されている。
【0039】
コイルバネ51は、先端側が孔497の底面に当接し、基端側はエンドプレート47の座ぐり穴476の底面に当接し、弁座49を球面部483の表面に付勢している。
このコイルバネ51が収納される空間は、弁座49の基端とエンドプレート47の先端間の隙間であり、この空間でバイパス経路を構成する第2孔部465が露出しており、コイルバネ51が配置される空間と、バイパス経路が連通する。
【0040】
流体排出側に配置される弁座50は、前述した弁座49と略同様に流体排出通路501、切欠部502、Oリング503、バックアップリング504、凹部505、及びシール部材506を備えて構成されているが、次の点で相違する。
弁座50の基端部分は、先端部分よりも径が細くなっていて、この部分に付勢手段となるコイルバネ52が装着されている。
そして、このコイルバネ52は、先端側が先端部分との段差面と当接し、基端側がエンドプレート47の挿入部472の先端面と当接して弁座50を付勢している。つまり、コイルバネ52が収納される空間は、弁座50と孔461の内面との間に形成された隙間とされ、この部分にバイパス経路を構成する第2孔部465が露出し、バイパス経路と連通する。
【0041】
また、この空間は、流体排出通路501とは連通しておらず、さらに基端側に設けられるOリング507及びバックアップリング508によって独立した気密空間とされ、弁座49のコイルバネ51の収納空間内の流体の圧力が上昇すると、バイパス経路を介して流体が流れ込み、弁座50のコイルバネ52の収納空間内の圧力も上昇する。
【0042】
前述した弁体48のパルスステップモータ43が接続されない柱状部482の先端側には、検出ユニット60が設けられている。
この検出ユニット60は、弁体48の回転位置を検出する回転位置検出手段として機能し、図6に示すように、回転板61、及び3つのフォトセンサ62を備えて構成される。
【0043】
回転板61は、図9に示すように、弁体48の柱状部482の先端面に取り付けられ、弁体48の回転とともに回転する略半円形状の板状体である。この回転板61には、外周縁から径方向内側に切り込んだスリット611が形成されている。このスリット611は、本例においては、弁体48の球面部483に形成された線状溝484が回転したときに、線状溝484が弁座50の凹部505内の空間に対して最も露出する位置に形成されている。尚、スリットはこの位置に限られず、弁座49側に対して線状溝484が最も露出する位置に形成してもよく、その数も1つには限られない。
また、図9では図示を略したが、この回転板61の外周部分には、角度目盛りが刻設されていて、弁体48の回転位置を視認できるようにもなっている。
【0044】
フォトセンサ62は、弁本体46上に固定されており、弁体48の回転中心を中心として、3時、6時、及び9時の方向に配置される。このフォトセンサ62は、外部に検出信号を出力する本体部から回転板61を挟み込むように突出する一対の腕部を備え(図6参照)、一方の腕部には、LED等の発光素子が組み込まれ、他方の腕部にはフォトトランジスタ等の受光素子が組み込まれている。
【0045】
そして、発光素子及び受光素子間は、通常は回転板61によって遮断されるため、発光素子から出た光は受光素子で受光されない。回転板61が回転してスリット611の部分にさしかかると、このスリット611を通して発光素子から出た光が受光素子で受光されるため、弁体48の回転位置を検出することができる。つまり、この検出ユニット60は、弁体48の最大回転位置を検出するリミットスイッチとして機能する。尚、フォトセンサ62による検出信号は、前述したI/Oボード342を介してCPUボード341上の演算処理装置に出力され、演算処理装置は、この検出信号に基づいて、パルスステップモータ43の駆動を停止する制御等を行う。
【0046】
次に、前述した構成を具備する圧力発生装置1の作用を、図10に示される接続関係を表すブロック図に基づいて説明する。尚、図10において、前述していない電磁弁71、脈動防止用絞り弁72、圧力センサ73が設けられている。圧力センサ73は、CPUボード341の演算処理装置で圧力コントロールバルブ44への供給流体の圧力制御する際の圧力検出素子として機能し、電磁弁71は、該演算処理装置による増圧器41の駆動用エアー圧力を制御するものである。また、脈動防止用絞り弁72は、アキューム42から出力された流体に脈動があった場合、必要に応じて調整して脈動を防止するための弁であるが、アキューム42により脈動がある程度防止されるため、必ずしも必要であるものではない。
【0047】
(1)まず、弁本体46の流体出力通路となる孔463に被測定対象となる圧力計を接続した後、電源スイッチ21を入れて装置を起動させ、液晶表示器24を見ながら、発生圧力、圧力上昇速度等を設定する。その後、駆動圧力確認用圧力計27を見ながら、圧力調整バルブ28を回転させると、エアフィルタ29から外部の空気が取り込まれ、この空気は、電磁弁71を介して増圧器41に供給される。
(2)一方、増圧器41には圧力媒体タンク32から作動油等の流体が供給されており、増圧器41が駆動すると、供給された空気によって流体のポンピングが行われ、流体の圧力が次第に上昇する。尚、流体として空気を用いる場合には、圧力媒体タンク32に何も入れなければよい。
【0048】
(3)昇圧された流体は、圧力が維持された状態でアキューム42内に供給され、そこから絞り弁72を介して圧力流体が圧力コントロールバルブ44に供給される。CPUボード341上の演算処理装置は、圧力センサ73で供給される圧力流体の圧力を検出しながら、パルスステップモータ43の駆動制御を行う。この際、演算処理装置は、弁体48の線状溝484を、弁座49側の流体供給通路491が孔463と連通する方向に回転させるが、パルスステップモータ43への出力パルス数をカウントして概ねの回転位置を把握する。
【0049】
(4)圧力が設定値近傍に達したら、演算処理装置は、弁体48を逆向きに回転させて昇圧速度を徐々に低くし、設定値となったら流体供給通路491及び孔463を遮断する。
(5)この状態でオペレータは、発生圧力確認用圧力計25に表示された圧力値と、被測定対象となる圧力計で表示された圧力値とを対比して、被測定対象となる圧力計が適切な表示値であるかを確認する。
【0050】
(6)圧力計の評価の終了後、オペレータが停止ボタン22を押すと、演算処理装置は、弁体48を弁座50側に回転させる制御を行う。この際、演算処理装置は、前記と同様に出力パルス数をカウントしながら、回転位置を把握するが、同時に検出ユニット60からの信号も取得しており、検出ユニット60で回転板61のスリット611に達したという信号が検出されたら、最大解放位置になったと判定し、弁体48の回転を停止させる。
(7)弁体48の回転が停止したら、オペレータは、被測定対象となる圧力計を取り外し、次の被測定対象を接続して、同様にして評価を行う。
【0051】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
弁体48の球面部483に対してコイルバネ51、52により弁座49、50が押圧付勢されているため、閉塞状態では弁座49、50内部に形成される流体供給通路491と流体出力通路となる孔463との間は遮断されている。そして、弁体48を回転させ、球面部483の回転位置を調整することにより、線状溝484で流体供給通路491及び孔463が連通し、流体供給通路491内の流体が孔463に流れるようになる。この際、流体供給通路491に対する露出面積を調整することにより、孔463から出力される流体の圧力を自由に調整することができる。
【0052】
また、流体供給通路491及び流体排出通路501と、孔463との間の絞りを、球面部483表面に形成された線状溝484によって行っているため、圧力によって弁体48が変形等することもなく、気体、流体を問わず、さらには低圧、高圧によらず、流体の圧力制御を行うことができる。
さらに、弁体48、一対の弁座49、50、及びコイルバネ51、52により圧力コントロールバルブ44を構成することができるため、極めて単純な構造で圧力を微調整することのできる圧力制御弁を実現することができるうえ、単純な構造であるから、圧力制御弁の小型化も可能である。
【0053】
そして、コイルバネ51、52が配置されるそれぞれの空間が第1孔部464及び第2孔部465からなるバイパス経路を介して連通していることにより、弁座49の流体供給通路491に高圧の流体が供給され、弁座50の流体排出通路501が大気解放圧力に設定されていても、高圧流体の一部がバイパス経路を介して他方の付勢手段が配置された空間に流れ込む。
弁座49の球面部483に対する押圧は、コイルバネ51による付勢力の他、流体自身の圧力によって行われるが、弁座50にバイパス経路を介して高圧流体が流れ込むようにすることで、弁座49に作用する流体圧力の一部を、弁座50に流れ込んだ高圧流体による圧力によって相殺することができ、両弁座49,50により弁体48に作用する力を均等にして弁体48に過度な負担を掛けることもない。また、弁本体46にボール盤等で第1孔部464及び第2孔部465を形成するだけでバイパス経路を形成できるため、簡単な加工でバイパス経路を形成することができる。
【0054】
また、線状溝484の両端が浅く中央部が深くなっているので、流体供給通路491、流体排出通路501に線状溝484の端部を露出させることにより、流体供給通路491又は流体排出通路501と流体出力通路となる孔463との間の連通部分の面積を小さくして、孔463から出力される流体の圧力上昇の割合を小さくすることができ、圧力の微調整を行い易い。一方、流体供給通路491、流体排出通路501に線状溝484の中央部まで露出させることにより、連通部分の面積を大きくして、圧力上昇の割合を大きくすることができる。
【0055】
さらに、球面部483に形成した線状溝484により流体の供給、排出を行っているため、ワイヤカット等による加工により簡単に弁体48を製造することができ、圧力コントロールバルブ44の製造の合理化を図りやすい。
そして、シール部材496、506の当接面を球面部483に倣うように構成することにより、球面部483の回転に伴うシール部材496、506の線状溝484への噛み込みを防止することができるため、耐久性上好ましい。特にポリアセタール系樹脂材料のような当接面に対する摺動性が良好で硬質の材料をシール部材496、506の材料として採用することにより、耐久性上一層好ましい。
【0056】
また、前述した圧力発生装置1によれば、圧力コントロールバルブ44を備え、圧力コントロールバルブ44の回転位置をパルスステップモータ43によって任意の位置で停止させることができるため、圧力コントロールバルブ44から出力される流体の圧力を自由に設定することができる。従って、圧力発生装置1を、基準圧力発生手段として利用して、工場等で製造される圧力計の検査を行うことができる。
【0057】
さらに、パルスステップモータ43に出力したパルスステップ数により、弁体48の回転位置を概ね把握することが可能であるため、演算処理装置によるパルスステップモータ43の制御も簡単化できる。
そして、回転位置検出手段としての検出ユニット60が設けられているため、モータドライバ344から出力されたパルスステップに基づくフィードフォワード制御の他、検出ユニット60によるフィードバックも行ってパルスステップモータ43の制御を行うことができる。従って、パルスステップモータ43による弁体48の回転位置の制御をより高精度に行うことができる。
【0058】
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記実施形態では、圧力コントロールバルブ44を圧力発生装置1に適用していたが、本発明はこれに限られず、他の油圧回路、空圧回路の圧力制御を行うために本発明に係る圧力制御弁を採用してもよい。
また、前記実施形態では、弁体48の回転をパルスステップモータ43で行っていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、弁体48をアナログ式のサーボモータで回転させてもよく、さらには手動で動作させてもよい。
【0059】
さらに、前記実施形態では、付勢手段としてコイルバネ51、52を採用していたが、本発明はこれに限られず、板バネ等他の形状のバネを用いてもよく、ゴム等の弾性体を利用した付勢手段を採用してもよい。
そして、前記実施形態では、シール部材496、506をポリアセタール樹脂で構成していたが、本発明はこれに限られず、ある程度硬質で線状溝484に噛み込みが生じない材料であれば他の材料を採用してもよい。
【0060】
また、前記実施形態では弁体48の軸に直交する方向に線状溝484を形成していたが、本発明はこれに限られず、軸に対して傾斜して形成してもよい。
さらに、前記実施形態では線状溝484の溝幅は一定であったが、本発明はこれに限られず、深さ方向に段階的に溝幅が狭くなるような溝としてもよい。
その他、本発明の実際の構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0061】
【発明の効果】
前述のような本発明の圧力制御弁、圧力発生装置によれば、弁体、弁座が強固であり、単純な構造であるため、流体の圧力によらず圧力を微調整をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る圧力発生装置の外観を表す正面図である。
【図2】前記実施形態における圧力発生装置の垂直方向断面図である。
【図3】前記実施形態における圧力発生装置の内部平面図である。
【図4】前記実施形態における圧力発生装置の内部平面図である。
【図5】前記実施形態における圧力制御弁の構造を表す垂直断面図である。
【図6】前記実施形態における圧力制御弁の構造を表す水平断面図である。
【図7】前記実施形態における弁体の構造を表す斜視図である。
【図8】前記実施形態における弁体の構造を表す断面図である。
【図9】前記実施形態における回転位置検出手段の構造を表す正面図である。
【図10】前記実施形態の作用を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 圧力発生装置
41 増圧器(昇圧手段)
42 アキューム(昇圧手段)
43 パルスステップモータ(駆動手段)
44 圧力コントロールバルブ(圧力制御弁)
46 弁本体
48 弁体
49、50 弁座
51、52 コイルバネ(付勢手段)
60 検出ユニット(回転位置検出手段)
341 CPUボード(制御手段)
463 孔(流体出力通路)
464 第1孔部(バイパス経路)
465 第2孔部(バイパス経路)
483 球面部
484 線状溝(溝)
491 流体供給通路(流体通路)
501 流体排出通路(流体通路)
496、506 シール部材

Claims (7)

  1. 流体通路と、この流体通路に対して略直交する方向に形成される流体出力通路とを備え、前記流体通路から入力した流体を、所望の圧力に制御して前記流体出力通路から出力する圧力制御弁であって、
    前記流体出力通路が形成される弁本体と、
    この弁本体に回転可能に挿入され、前記流体出力通路及び前記流体通路に臨む面に球面部を有し、該球面部の外周面に沿って溝が形成された弁体と、
    この弁体の回転軸と直交する方向から、前記球面部を挟んで該球面部をシールし、内部に前記流体通路が形成された一対の弁座と、
    これら一対の弁座のそれぞれを前記球面部に押圧付勢する一対の付勢手段とを備え、
    前記弁体を前記弁本体に対して回転させることで前記溝により前記流体通路及び前記流体出力通路が連通し、
    いずれか一方の付勢手段は、押圧付勢する弁座の流体通路と連通する空間に配置され、
    いずれか他方の付勢手段は、押圧付勢する弁座の流体通路と隔離された空間に配置され、
    各付勢手段が配置されるそれぞれの空間は、前記弁本体に形成されたバイパス経路を介して連通していることを特徴とする圧力制御弁。
  2. 請求項1に記載の圧力制御弁において、
    前記バイパス経路は、前記流体通路に沿って略平行に前記弁本体に形成され、両端が封止された第1孔部と、この第1孔部と直交し、一端が前記流体通路と連通する空間に接続され、その途中で前記第1孔部と交わり、他端が封止された一対の第2孔部とを含んで形成されていることを特徴とする圧力制御弁。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧力制御弁において、
    前記溝は、中央部が深く両端が浅い線状溝として構成されていることを特徴とする圧力制御弁。
  4. 請求項3に記載の圧力制御弁において、
    前記線状溝の両端には、溝中央部の底面に対して傾斜した傾斜溝が形成されていることを特徴とする圧力制御弁。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の圧力制御弁において、
    前記弁座は、前記球面部との対向面に沿って設けられるリング状のシール部材を有し、
    このシール部材の前記球面部との当接面は、前記球面部に倣う凹曲面状に構成されていることを特徴とする圧力制御弁。
  6. 所望の圧力の流体を出力する圧力発生装置であって、
    前記流体を昇圧する昇圧手段と、
    この昇圧手段で昇圧された流体が供給される請求項1から請求項5のいずれかに記載の圧力制御弁と、
    この圧力制御弁を構成する弁体と接続され、入力されるパルス信号により該弁体の回転位置を調整する駆動手段とを備えていることを特徴とする圧力発生装置。
  7. 請求項6に記載の圧力発生装置において、
    前記駆動手段を制御する制御手段を備え、
    前記圧力制御弁には、前記弁体の回転位置を検出する回転位置検出手段が設けられ、
    この回転位置検出手段は、検出した回転位置を前記制御手段に出力することを特徴とする圧力発生装置。
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