JP4212860B2 - 導電性反射防止フィルム - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電防止や映りこみ防止を必要とするディスプレイ画面などの画像表示用透明材料の表面に使用することにより導電性・反射防止性を付与することができる導電性反射防止フィルムに関する。なお、本明細書中、「導電性」とは電磁波遮蔽性をも包含するものとする。
【0002】
【従来の技術】
一般に画像表示用透明材料、例えば従来のTVブラウン管の画像表示部には、静電気が帯電しやすく、この静電気によって塵埃が表示面に付着するという問題点が知られている。また、前記画像表示部から電磁波が輻射され、この電磁波が環境に対して悪影響を与えるという問題点も指摘されている。更に、前記画像表示部の表示面に、外部の光が反射し、あるいは外部影像が映り、表示面の画像を不明瞭にするなどの問題点も知られている。
【0003】
これらの問題点を解消するため、最近は、ブラウン管表面のフラット化が普及してきたこと、及び直接塗布と比べて表示面の洗浄度にそれほど影響されないこと、製造コストが軽減できること等の理由から、前記画像表示部の表示面に導電性反射防止フィルムを貼着することがなされている。
【0004】
このような導電性反射防止フィルムとしては、透明樹脂基材上に電離放射線硬化型樹脂からなる透明ハードコート層を設け、この透明ハードコート層上に無機薄膜からなる透明導電層と反射防止層を真空製膜法や塗工法により積層したのものが知られている。
【0005】
しかし、無機薄膜からなる透明導電層を用いた導電性反射防止フィルムは、透明ハードコート層と透明導電層との接着性が悪く、用途によっては、透明ハードコート層と透明導電層との間で剥離してしまうという問題が生じている。また、表面硬度についても不十分である。
【0006】
そこで、透明ハードコート層と透明導電層との間に中間層を設けた導電性反射防止フィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照)が、このような構成の導電性反射防止フィルムは、透明ハードコート層と透明導電層との接着性は改善され、表面硬度についても一応改善されているが、未だ不十分であった。また、中間層を設けることにより透明性は低下し、コスト的に高くなるという問題が生じた。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−21701号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、優れた透明性と導電性能を維持しつつ、表面硬度を低下させることなく、透明ハードコート層及び反射防止層と、透明導電層との接着性を向上させた導電性反射防止フィルムを提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を解決する本発明の導電性反射防止フィルムは、透明樹脂基材の一方の面に、少なくとも電離放射線硬化型樹脂から形成されてなる透明ハードコート層、少なくとも透明樹脂バインダー、及び導電性粒子から形成されてなる透明導電層、無機薄膜から形成されてなる反射防止層がこの順に積層され、かつ前記透明樹脂バインダーはビスフェノールA型エポキシ樹脂を含むものであることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の導電性反射防止フィルムは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が、エポキシ当量2000〜6000g/eqであり、かつ重量平均分子量3000〜6000であることが好ましい。
【0011】
また、透明導電層の導電性粒子の含有量が、透明導電層全体の70重量%以上95重量%以下であることを特徴とするものである。
【0012】
また、透明導電層の厚みが、0.05μm以上1.0μm以下であることを特徴とするものである。
【0013】
また、透明樹脂基材は、前記反射防止層を有する面の反対面に、粘着層を有することを特徴とするものである。
【0014】
ここで、エポキシ当量とは、重量平均分子量をエポキシ基数で割ったものをいう。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の導電性反射防止フィルムの実施の形態について詳述する。
【0016】
本発明の導電性反射防止フィルムは、図1に示すように、基本的構成として透明樹脂基材1の一方の面に透明ハードコート層2、透明導電層3、及び反射防止層4をこの順に有するものである。また、透明樹脂基材1のもう一方の面に粘着層5を有していても良い。
【0017】
本発明に用いられる透明樹脂基材としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、アセチルセルロース等の樹脂からなるフィルムを使用することができる。透明樹脂基材の表面には、後述する透明ハードコート層との接着性を改善する目的で易接着処理を施してもよく、また別途易接着層を設けてもよい。
【0018】
透明樹脂基材の厚みは、使用するディスプレイ画面等の大きさによって異なり特に限定されないが、通常は25μm〜250μm程度とする。
【0019】
次に、このような透明樹脂基材に設けられる透明ハードコート層は、少なくとも電離放射線硬化型樹脂から形成されてなるものである。
【0020】
透明ハードコート層を構成する電離放射線硬化型樹脂は、電離放射線(紫外線または電子線)の照射によって架橋硬化することができる光重合性プレポリマーを用いることができ、この光重合性プレポリマーとしては、1分子中に2個以上のアクリロイル基を有し、架橋硬化することにより3次元網目構造となるアクリル系プレポリマーが特に好ましく使用される。このアクリル系プレポリマーとしては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、メラミンアクリレート等が使用できる。これらは単独でも使用可能であるが、架橋硬化性、架橋硬化塗膜の硬度をより向上させるために、光重合性モノマーを加えることが好ましい。
【0021】
光重合性モノマーとしては、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート等の単官能アクリルモノマー、1、6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート等の2官能アクリルモノマー、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチルプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等の多官能モノマー等の1種若しくは2種以上が使用される。
【0022】
透明ハードコート層は、上述した光重合性プレポリマー及び光重合性モノマーの他、紫外線照射によって硬化させる場合には、光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を用いることが好ましい。
【0023】
光重合開始剤としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシロキシムエステル、チオキサンソン類等があげられる。
【0024】
また、光重合促進剤は、硬化時の空気による重合障害を軽減させ硬化速度を速めることができるものであり、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルなどがあげられる。
【0025】
このような電離放射線硬化型樹脂の屈折率は通常1.4〜1.5程度となり、反射防止性能を向上させるという観点から、透明ハードコート層には使用する電離放射線硬化型樹脂の屈折率よりも高い屈折率の酸化物微粒子を添加することが好ましい。このような酸化物微粒子としては、例えば酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化タンタル等があげられる。この酸化物微粒子の平均粒径としては、0.1μm以下のものが好ましい。平均粒径を0.1μm以下とすることにより、透明ハードコート層の光の乱反射を防止し、透明度の低下を防止することができる。
【0026】
透明ハードコート層におけるこのような酸化物微粒子の含有量は、使用する酸化物微粒子と電離放射線硬化型樹脂の各々の屈折率によって異なるので一概にいえないが、一般には、下限として50重量%以上、好ましくは70重量%以上、であり、上限として90重量%以下、好ましくは85重量%以下程度である。50重量%以上とすることにより、得られる透明ハードコート層の屈折率を高くすることができ、90重量%以下とすることにより被膜性を維持することができる。このような透明ハードコート層の屈折率は、概ね1.7程度である。
【0027】
透明ハードコート層の厚みは、特に限定されないが1〜20μm、好ましくは1〜10μm、更に好ましくは1〜5μm程度である。1μm以上とすることにより十分な硬度が得られ、20μm以下とすることにより、カールの強さを緩和し、可撓性を維持することができる。
【0028】
このような透明ハードコート層は、例えば前記酸化物微粒子、上述の電離放射線硬化型樹脂、及び必要に応じて添加する添加剤を有機溶剤と混合し、公知の分散方法、例えば超音波分散機、ホモジナイザー、サンドミルなどを用いて分散して透明ハードコート層用塗料とし、従来公知のコーティング方法、例えば、バーコーター、ブレードコーター、スピンコーター、ロールコーター、グラビアコーター、フローコーター、スプレー、スクリーン印刷等によって、上述の透明樹脂基材上に塗布、乾燥後、電離放射線を照射することにより得ることができる。
【0029】
電離放射線(紫外線若しくは電子線)を照射する方法としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等を用いて紫外線を照射したり、コックロフトワルトン型、バンデルグラフ型、共変圧器型、絶縁コア変圧器型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子加速器を用いて電子線を照射したりする方法が採用できる。
【0030】
次に、透明導電層は、少なくとも透明樹脂バインダー、及び導電性粒子から形成されてなるものである。透明樹脂バインダーとしては、エポキシ樹脂を含むものであることが必要である。透明樹脂バインダーにおけるエポキシ樹脂の含有量は、90重量%以上であることが好ましい。
【0031】
ここでエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ハロゲン化ビスフェノール型エポキシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、テトラヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリセリントリエーテル型エポキシ樹脂、ポリオレフィン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等があげられる。このようなエポキシ樹脂を含むものを用いることにより、十分な塗膜硬度と上述の透明ハードコート層、及び後述する反射防止層との接着性が得られる。また、このようなエポキシ樹脂を用いることにより、導電性反射防止フィルムとした時、即ち透明導電層の上層に後述する反射防止層が設けられた場合に、60℃、90%RHの環境下に1000時間放置するという過酷な耐候性試験をしても、上層の反射防止層の膜の厚みが減少してしまうことがない。
【0032】
このようなエポキシ樹脂のなかでも、上述の透明ハードコート層及び後述する反射防止層との接着性、耐候性、及び塗膜硬度等に優れる点でビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましく、より塗膜硬度に優れる点で、エポキシ当量2000〜6000g/eq、重量平均分子量3000〜6000のビスフェノールA型エポキシ樹脂がより好ましい。
【0033】
このようなエポキシ樹脂は、架橋性、架橋硬化塗膜の硬度をより向上させるために、硬化剤を加えることが望ましい。このような硬化剤としては、脂肪族ポリアミン、ポリアミドポリアミン、脂環族ポリアミン、芳香族ポリアミン等の硬化剤があげられ、十分な塗膜硬度と上述の透明ハードコート層及び反射防止層との接着性という点で変性芳香族ポリアミン系硬化剤を用いることが好ましい。
【0034】
このようなエポキシ樹脂を含む透明樹脂バインダーの屈折率は通常1.4〜1.5程度となる。
【0035】
次に導電性粒子は、透明導電層とした時の透明性、導電性に優れ、また、反射防止性能の向上という観点から、前記透明樹脂バインダーの屈折率よりも高い屈折率の酸化物微粒子、具体的には屈折率が1.9以上のものが好ましい。このような導電性粒子としては、例えばアンチモンドープ酸化錫(以下、「ATO」という)、錫ドープ酸化インジウム(以下、「ITO」という)、アルミニウムドープ酸化亜鉛、金、銀、パラジウム等の金属微粒子が好適に使用される。
【0036】
ドープ前の酸化錫または酸化インジウムとしては、気相法、CVD法、炭酸塩(又はシュウ酸塩)法等のいずれの既知の方法によって製造されたものであっても良く、また、ATO微粒子やITO微粒子の形状にも格別の制限はなく、球状、針状、板状、および鎖状等のいずれであってもよい。
【0037】
また、導電性粒子の粒径は、平均粒径が1〜100nmであることが好ましい。平均粒径1nm未満であるとその導電性が低下し、かつ導電性粒子が凝集しやすく均一な分散が困難となり、さらには粘性が高くなって分散不良が生じたり、これを防ぐため分散溶媒を多くすると導電性粒子の濃度が過度に低くなるといった問題が生じる。一方、導電性粒子の平均粒径が100nmを超えると、得られる透明導電層の光を乱反射し、白く見えるようになって透明度が低下するので好ましくない。
【0038】
透明導電層におけるこのような導電性粒子の含有量は、透明導電層全体の70重量%以上、95重量%以下とすることができる。導電性粒子を70重量%以上とすることにより、導電性反射防止フィルムとした時の表面抵抗率が106〜1011Ω程度という高い導電性能を維持しつつ、透明導電層の厚みを薄い塗膜とすることができ、また高い屈折率の導電層とすることができ、95重量%以下とすることにより被膜性を保持することができる。さらにこのような添加量とすることにより透明導電層は導電性粒子リッチの塗膜となり、透明樹脂バインダーが有機物でありながら、透明導電層表面は無機物である導電性粒子の物理的性質となる。これにより後述する無機薄膜である反射防止層との接着性を向上させることができる。このような透明導電層の屈折率は概ね1.55程度である。
【0039】
透明導電層の厚みは、0.05μm以上1.0μm未満とすることが好ましい。0.05μm以上とすることにより表面抵抗率が106〜1011Ω程度という高い導電性能を維持することができ、1.0μm以下とすることにより、高透明で下層の透明ハードコート層の表面硬度を透明導電層の表面硬度として維持することができる。
【0040】
ここで、透明導電層のバインダー成分として、シリカなどの無機の蒸着膜又は塗膜とした場合、透明ハードコート層の樹脂バインダーが有機物であるため、透明ハードコート層と接着性の良くないものとなってしまう。また、バインダー成分を、エポキシ樹脂を含まないものとした場合は、上述のような性能は得られない。
【0041】
例えば、透明樹脂バインダーとして電離放射線硬化型樹脂を用いた場合、電離放射線を照射して硬化させる際に、空気中の酸素が障害となるため膜厚を1μm未満とすることが難しい。また、透明ハードコート層、及び後述する反射防止層との接着性が得られない。
【0042】
また、透明樹脂バインダーとして、熱可塑性樹脂を用いた場合には、十分な塗膜硬度が得られず、導電性反射防止フィルムとした時の表面硬度が低くなってしまう。
【0043】
また、透明樹脂バインダーとして、他の熱硬化型樹脂を用いた場合、エポキシ樹脂を用いた場合よりも塗膜硬度が低くなってしまう。また、透明ハードコート層、及び後述する反射防止層との接着性が得られない。
【0044】
また、このようにエポキシ樹脂を含まないものをバインダー成分として用いた透明導電層の上層に後述する反射防止層を設けると、60℃、90%RHの環境下に1000時間放置するという耐候性試験をすると、上層の反射防止層の膜の厚みが減少するという問題が生じる。このように膜の厚みが減少した反射防止層は、所望の反射防止性能を得ることができない。このような現象が生じる理由は定かではないが、本発明者らは透明ハードコート層及び/又は透明導電層の透明樹脂バインダーから、反射防止層へ何かしらの析出物が移行するために生じる現象と考え、上述のようなエポキシ樹脂を透明導電層の樹脂バインダーに用いることによりこの現象を回避することができることを見出した。
【0045】
即ち、本発明では透明導電層の樹脂バインダーをエポキシ樹脂を含むものを用いることにより、上述のような問題は生じることなく、十分な塗膜硬度と上述の透明ハードコート層、及び後述する反射防止層との接着性が得られる。
【0046】
このような透明導電層は、上述の導電性粒子をあらかじめ溶媒に分散して導電性粒子分散液としておき、透明樹脂バインダーなどからなる樹脂塗料に添加して透明導電層用塗料とし、上述の透明ハードコート層と同様の従来公知のコーティング方法によって、透明ハードコート層上に塗布、乾燥することにより得ることができる。
【0047】
このような分散液は、一般に溶媒中で導電性粒子が二次凝集しないように活性プロトンを有した高分子系や界面活性剤系の分散剤が添加されている。このような分散剤は、分散する粒子、添加される樹脂溶液の樹脂の種類、使用する溶媒によって適宜決定される。
【0048】
次に、反射防止層は、上記透明導電層の上に無機薄膜から形成されてなるものであり、ディスプレイ画面などの画像表示用透明材料の表面に使用して、光や外部影像の映り込みを防止するものである。
【0049】
このような性能を示す反射防止層の屈折率は少なくとも、透明導電層の屈折率よりも低くなるものであれば特に限定されないが、透明導電層の屈折率は上述したように概ね1.55程度であるので、反射防止層の屈折率は1.4以下であることが望ましい。
【0050】
このような反射防止層を形成する無機薄膜としては、Siの酸化物、Li、Na、Mg、Al、Ca、La、Nd、Pb等のフッ化物等があげられ、これらの材料を適宜選択して、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの真空製膜法により形成することができる。
【0051】
また、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン等の珪素アルコキシドを加水分解して調製した酸化珪素ゾルや、ジルコニアプロポキシド、アルミニウムイソプロポキシド、チタンブトキシド、チタンイソプロポキシド等の珪素以外の金属アルコキシドを加水分解して調製した金属酸化物ゾル等を適宜選択して、ブレードコータ法、ロッドコータ法、グラビアコータ法などの塗布法により形成することもできる。
【0052】
このような反射防止層は、一般に真空製膜法により形成する場合には、大面積のものを作製することが難しく、また表面硬度についても真空製膜法により形成した無機薄膜よりも塗布法により形成した無機薄膜の方が高い表面硬度が得られるため、本発明においては塗布法により設けることが好ましい。
【0053】
このような反射防止層の厚みは、光の反射防止理論により次式を満たす厚みとすることが好ましい。
d=(a+1)λ/4n
【0054】
ここで、dは反射防止層の厚み、aは0又は正の偶数、λは反射を防止しようとする光の中心波長、nは無機薄膜の屈折率である。本発明において、反射を防止しようとする光の中心波長は可視光域となるので、λを一般的に可視光域といわれる波長の中心波長である550nmとし、無機薄膜として酸化珪素を用いた場合には屈折率nは1.40となり、反射防止層の厚みdは約0.1μmとなる。
【0055】
このように反射防止層の厚みが非常に薄いので、反射防止層の表面硬度は下層である透明導電層の表面硬度に影響を受けるが、上述したように透明導電層の表面硬度は高い状態を維持しているため、反射防止層の表面硬度、即ち導電性反射防止フィルムとした時の表面硬度を高いものとすることができる。
【0056】
以上のような本発明における透明ハードコート層、透明導電層は上述の効果を阻害しない範囲であれば他の樹脂をブレンドしてもよい。また、本発明における透明ハードコート層、透明導電層、反射防止層は、本発明の機能を損なわない範囲であれば、滑剤、着色剤、顔料、帯電防止剤、難燃剤、抗菌剤、防カビ剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、可塑剤、レベリング剤、流動調整剤、消泡剤等の種々の添加剤を含ませることができる。
【0057】
本発明の導電性反射防止フィルムは、ディスプレイ画面などの画像表示用透明材料の表面への貼着を可能にする為に、透明樹脂基材の反射防止層が設けられている面とは反対側の面に粘着層を設けることもできる。
【0058】
粘着層を形成する粘着剤としては、一般に使用されるアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤などが使用される。粘着層の厚みは、貼着されるものの大きさ等により異なるので特に限定されないが、0.1μm〜50μm程度が好ましく、更に好ましくは5μm〜25μm程度である。
【0059】
以上のように、本発明によれば、透明樹脂基材の一方の面に、少なくとも電離放射線硬化型樹脂から形成されてなる透明ハードコート層、少なくとも透明樹脂バインダー、及び導電性粒子から形成されてなる透明導電層、無機薄膜から形成されてなる反射防止層がこの順に積層され、かつ前記透明樹脂バインダーはビスフェノールA型エポキシ樹脂を含むものであることにより、優れた導電性能を維持しつつ、表面硬度を低下させることなく、透明ハードコート層と透明導電層の接着性を向上させた導電性反射防止フィルムが得られる。
【0060】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本実施例において「部」、「%」は、特に示さない限り重量基準である。
【0061】
1.透明ハードコート層用塗料の製造
下記組成の透明ハードコート層用塗料処方を混合した後、サンドミル分散機(ナノミル:浅田鉄工社)を用いて分散し、透明ハードコート層用塗料を作製した。
【0062】
<透明ハードコート層用塗料>
・電離放射線硬化型樹脂(固形分80%) 3.3部
(ユニディク17-813:大日本インキ化学工業社)
・光重合開始剤 0.1部
(イルガキュア184:チバスペシャリティケミカルズ社)
・酸化物微粒子 12.8部
(酸化チタンTTO-51(A):石原産業社)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 12.8部
・トルエン 38.5部
【0063】
2.透明導電層用塗料に用いる導電性粒子分散液の製造
下記組成の透明導電層用分散液を混合した後、サンドミル分散機(ナノミル:浅田鉄工社)を用いて分散し、透明導電層用分散液aとした。
【0064】
<透明導電層用分散液a>
・導電性粒子(ATO粒子:平均粒径50nm) 7.9部
(導電性粉末T-1:三菱マテリアル社)
・アニオン系分散剤 0.8部
(オレイン酸ナトリウム)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 12.8部
・トルエン 38.5部
【0065】
3.導電性反射防止フィルムの作製
[実施例1]
厚み125μmのポリエステルフィルムを透明樹脂基材として、この基材の一方の面に上記透明ハードコート層用塗料を塗布、乾燥し、高圧水銀灯で紫外線を照射して厚み5μmの透明ハードコート層を形成した。次に、この透明ハードコート層上に下記処方の透明導電層用塗料を塗布、乾燥し、厚み0.1μmの透明導電層を形成した。次に、テトラエトキシシランの加水分解液をブレードコータ法にて塗布、乾燥し、厚み約0.1μmの反射防止層を形成し、本発明の導電性反射防止フィルムを作製した。
【0066】
<実施例1の透明導電層用塗料>
・透明導電層用分散液a 60.0部
・エポキシ樹脂(固形分100%) 2.6部
(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量3000g/eq、重量平均分子量3750)
(エピコート1009:ジャパンエポキシレジン社)
・変性芳香族ポリアミン系硬化剤 0.1部
(ジアミノジフェニルメタン)
【0067】
[実施例2]
実施例1の透明導電層用塗料の代わりに、下記処方の透明導電層用塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2の導電性反射防止フィルムを作製した。
【0068】
<実施例2の透明導電層塗料>
・透明導電層用分散液a 60.0部
・エポキシ樹脂(固形分100%) 2.6部
(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量500g/eq、重量平均分子量900)
(エピコート1001:ジャパンエポキシレジン社)
・変性芳香族ポリアミン系硬化剤 0.1部
(ジアミノジフェニルメタン)
【0069】
[比較例1]
実施例1の透明導電層用塗料の代わりに、テトラエトキシシランの加水分解液に透明導電層用分散液aを、テトラエトキシシラン加水分解物:導電性粒子の比率が1:3となるように混合した比較例1の透明導電層用塗料を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1の導電性反射防止フィルムを作製した。
【0070】
[比較例2]
比較例1の導電性反射防止フィルムにおいて、透明ハードコート層と透明導電層との間に、テトラエトキシシランの加水分解液に酸化珪素(アエロジル1200:日本アエロジル社)の分散液を、テトラエトキシシラン加水分解物:酸化珪素の比率が2:3となるように混合した中間層用塗料を用いて中間層を形成した以外は、比較例1と同様にして、比較例2の導電性反射防止フィルムを作製した。
【0071】
[比較例3]
実施例1の透明導電層塗布液の代わりに、下記組成の透明導電層塗布液を用いた以外は実施例1と同様にして、導電性反射防止フィルムを作製した。
【0072】
<比較例3の透明導電層用塗料>
・透明導電層用分散液a 60.0部
・ポリエステル樹脂(固形分20%) 13.3部
(バイロン220:東洋紡績社)
・ポリイソシアネート硬化剤(固形分60%)0.2部
(タケネートD110N:三井武田ケミカル社)
【0073】
4.導電性反射防止フィルムの評価
実施例、及び比較例で得られた導電性反射防止フィルムについて、導電性、透明性、反射防止性、表面硬度、接着性、耐候性について評価した。評価結果を表1に示す。
【0074】
(1)導電性の評価
実施例及び比較例の導電性反射防止フィルムを10cm×10cmの大きさに切り、表面抵抗計(デジタルマルチメータ抵抗計:HEWLETT・PACKARD社)で測定し、測定値が1×1010Ω以下であったものを「○」、1×1011Ω以上であったものを「×」とした。
【0075】
(2)透明性の評価
実施例及び比較例の導電性反射防止フィルムのヘーズを、JIS−K7136に基づいて、Haze Meter(NDH2000:日本電飾社)を用いて測定し、測定値が1.0%未満であったものを「○」、1.0%以上であったものを「×」とした。
【0076】
(3)反射防止性の評価
実施例及び比較例の導電性反射防止フィルムを、分光光度計(UV−310:島津製作所社)にて5°の正反射率を測定し、550nmの波長における測定値が1.0%未満であったものを「○」、1.0%以上であったものを「×」とした。
【0077】
(4)表面硬度の評価
(イ)実施例及び比較例の導電性反射防止フィルムを、#0000のスチールウールに150gf/cm2の加重を負荷して表面を10往復擦った後、表面が全く傷つかなかったものを「◎」、表面の傷が5本以下であったものを「○」、表面の傷が6本以上である、又は塗膜が剥離してしまったものを「×」とした。
【0078】
(ロ)また、JIS−K5400の鉛筆引っかき値の試験機法に基づいてすり傷の評価を行った。評価は、測定値が3H以上であったものを「◎」、2H以上であったものを「○」、H以下であったものを「×」とした。
【0079】
(5)接着性の評価
実施例及び比較例の導電性反射防止フィルムを、JIS−K5400の碁盤目テープ法に準じて、隙間間隔1mmのマス目が100個できるように切れ目を入れ、JIS−Z1522に規定するセロハン粘着テープを貼り、剥がした後の塗膜の状態を目視によって観察し、全く剥離が起きないものを「○」、ほぼ全て剥離してしまうものを「×」とした。
【0080】
(6)耐候性の評価
実施例及び比較例の導電性反射防止フィルムを、恒温恒湿器を用いて60℃、90%RHの環境下に1000時間放置し、反射防止層の膜の厚みが減少していないかどうかで評価した。反射防止層の膜の厚みが減少すると、反射防止する波長域が550nmよりも短い波長域に移行するため、この反射を防止する波長域の変化を測定し評価した。評価は、(3)反射防止性の評価と同様に分光光度計にて5°の正反射率を測定し、試験後に最低反射率となる波長の変化が30nm未満であったものを「○」、最低反射率となる波長の変化が30nm以上であったものを「×」とした。
【0081】
【表1】
【0082】
表1から明らかなように、実施例の導電性反射防止フィルムは、導電性、透明性、反射防止性、表面硬度、接着性、耐候性に優れたものとなった。特に、実施例1は透明導電層のバインダー成分として、エポキシ当量2000〜6000g/eqであり、かつ重量平均分子量3000〜6000のビスフェノールA型エポキシ樹脂を用いたため、表面硬度に優れた評価となった。
【0083】
一方、比較例1の導電性反射防止フィルムは、透明導電層のバインダー成分が無機物であったため、実施例に比べて表面硬度が低く、また透明ハードコート層との接着性に劣るものであった。また、耐候性についても劣るものであった。
【0084】
また、比較例2の導電性反射防止フィルムは、透明ハードコート層と透明導電層との間に中間層を設けているため、接着性については優れた評価となったが、表面硬度と耐候性については劣るものであった。また、中間層を設け、層構成が1層増えたため透明性が低下してしまった。
【0085】
また、比較例3の導電性反射防止フィルムは、透明導電層のバインダー成分をポリエステル樹脂とし硬化剤を加えて熱硬化させたが、実施例に比べて表面硬度が低く、また透明ハードコート層との接着性に劣るものであった。また、耐候性についても劣るものであった。
【0086】
本発明によれば、透明樹脂基材の一方の面に、少なくとも電離放射線硬化型樹脂から形成されてなる透明ハードコート層、少なくとも透明樹脂バインダー、及び導電性粒子から形成されてなる透明導電層、無機薄膜から形成されてなる反射防止層がこの順に積層され、かつ前記透明樹脂バインダーはビスフェノールA型エポキシ樹脂を含むものとしたため、優れた透明性と導電性能を維持しつつ、表面硬度を低下させることなく、透明ハードコート層及び反射防止層と、透明導電層との接着性を向上させた導電性反射防止フィルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の導電性反射防止フィルムの一実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・・透明樹脂基材
2・・・・透明ハードコート層
3・・・・透明導電層
4・・・・反射防止層
5・・・・粘着層
Claims (5)
- 透明樹脂基材の一方の面に、少なくとも電離放射線硬化型樹脂から形成されてなる透明ハードコート層、少なくとも透明樹脂バインダー、及び導電性粒子から形成されてなる透明導電層、無機薄膜から形成されてなる反射防止層がこの順に積層され、かつ前記透明樹脂バインダーはビスフェノールA型エポキシ樹脂を含むものであることを特徴とする導電性反射防止フィルム。
- 前記ビスフェノールA型エポキシ樹脂が、エポキシ当量2000〜6000g/eqであり、かつ重量平均分子量3000〜6000であることを特徴とする請求項1記載の導電性反射防止フィルム。
- 前記透明導電層の導電性粒子の含有量が、透明導電層全体の70重量%以上95重量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の導電性反射防止フィルム。
- 前記透明導電層の厚みが、0.05μm以上1.0μm以下であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の導電性反射防止フィルム。
- 前記透明樹脂基材は、前記反射防止層を有する面の反対面に、粘着層を有することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の導電性反射防止フィルム。
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