JP4212498B2 - 部品の製造方法および装置 - Google Patents

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本発明は、所定部材が樹脂によって覆われてなる部品の製造方法および装置に関する。
切削などの加工において、クランプシリンダがワークをクランプしているかどうかを確認するために、磁気近接スイッチなどのセンサーがクランプシリンダに取り付けられる。
従来より、このセンサーは、樹脂のケースに基板を挿入して固定した後、ケースと基板との間に樹脂を注入して製作されていた。しかし、このようにして製作されたセンサーは、ワークを加工する際の切削油が大量に飛散する場所に設置された場合にケースと樹脂との隙間に切削油が浸入することがあるため、耐油性に問題があった。
この問題を解決するために、本出願人は、第1の金型を用いて基板の一部を第1の樹脂で覆う1次成型を行い、この1次成型品を第2の金型に移して基板の残りの部分を第2の樹脂で覆う2次成型を行う部品の製造方法を、先に開示した(特許文献1)。
すなわち、図12(a)に示すように、まず、基板81の長手方向の一方の端部81Uを第1のつかみ部82によってつかみ、他方の端部81Tを第1の金型83の中に入れて所定の位置に位置決めをする。そして、第1の金型83の中に第1の樹脂を注入する。第1の樹脂が固化したら、第1の金型83を開いて、固化した第1の樹脂が基板81と一体化した1次成型品84を取り出す。取り出した1次成型品84には所定の位置にケーブル85をハンダづけする。
次に、図12(b)に示すように、1次成型品84のケーブル85を第2のつかみ部86でつかみ、第2の金型87の中に入れて所定の位置に位置決めをする。そして、第2の金型87の中に第2の樹脂を注入する。これにより、1次成型品84における第1の樹脂で覆われなかった基板81の部分、およびケーブル85の一部は、第2の樹脂によって覆われる。そして、第2の樹脂を固化させる。固化した第1の樹脂および第2の樹脂は、部品(センサー)のケーシングを構成する。
特開2000−108144号
しかしながら、引用文献1によるセンサーの製造方法では、1次成型品84を第2の金型87内で位置決めする際にケーブル85を固定することになる。ケーブル85は変形しやすく、また、ハンダづけによる1次成型品84へのケーブル85の接続状態もバラツキがあるために、1次成型品84を第2の金型87内の所定の位置に正確に配置することが容易でなく、その作業に多くの時間を要する。この製造方法では、1次成型品84を第1の金型83から取り出して第2の金型87の中に移し替える作業が必要であり、移し替えの際に基板81を傷つけるおそれもあった。また、基板が傾き、樹脂の肉厚が薄くなり耐油性が保てなかった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、所定部材が樹脂によって覆われてなる部品の製造において、部品内部における所定部材の位置決めを容易に精度良く行うことができ、かつ製造過程において所定部材を傷つけることのない部品の製造方法を提供することを目的とする。
発明に係る部品の製造方法は、所定部材が樹脂によって覆われてなる部品の製造方法であって、前記所定部材を、その全体を型の中に収納し且つ前記型に対して一定の位置関係に固定される支持具に保持させて位置決めし、前記型の中に第1の樹脂を注入して固化させることによって、前記所定部材の一部を前記第1の樹脂で覆い、前記支持具による保持を解除し、付属物を、前記型に対して一定の位置関係に固定される付属物支持具に保持させて前記付属物の少なくとも一部が前記型の中に収納される状態で位置決めし、前記型の中に第2の樹脂を注入して固化させることによって、前記所定部材の露出する部分を前記第2の樹脂で覆い、かつ前記付属物の一部を前記第2の樹脂で覆って、前記付属物を前記所定部材と一体化させるものである。
本発明に係る部品の製造装置は、所定部材が樹脂によって覆われてなる部品の製造装置であって、成形型および支持具からなり、前記成形型は、固化前の前記樹脂を注入するために前記部品の外形をかたどった型孔と、前記支持具を前記型孔に対して一定の位置関係に固定するための固定部と、を有し、前記支持具は、前記固定部に着脱可能に固定される取り付け部と、前記所定部材の端部に係合して前記所定部材を着脱可能に保持するつかみ部と、を有し、前記取り付け部は、前記固定部に案内される方向に移動させることにより前記固定部との固定が解除され、前記支持具は、前記取り付け部が前記固定部に固定されたときに前記つかみ部に保持した前記所定部材の全部を前記型孔に収納して位置決めし、且つ前記固定部に案内される方向に移動させたときに前記型孔内における前記つかみ部と前記所定部材との係合が外れるように構成されてなる。
なお、本製造方法において、第1の樹脂および第2の樹脂として、全く同じ樹脂を用いることも可能であり、また、互いに異なる樹脂を用いることも可能である。互いに異なる樹脂を用いる場合には、例えば、化学構造の異なる樹脂、同様な化学構造の樹脂ではあるが色又は透明度の異なる樹脂など、種々の樹脂を用いることが可能である。さらに、第1の樹脂および第2の樹脂の注入において、第1の樹脂または/および第2の樹脂として同一の樹脂または互いに異なる樹脂を複数回に分けて注入することができる。
本発明によると、所定部材が樹脂によって覆われてなる部品の製造において、部品内部における所定部材の位置決めを容易に精度良く行うことができ、かつ製造過程において所定部材を傷つけることのない部品の製造方法を提供することができる。
図1は本発明に係る方法によって製造されたセンサー1の例を示す図、図2は基板支え3に保持された基板16が位置決めされた成形型2の平面図、図3は基板支え3の正面図、図4は基板支え3の下面図、図5は図2におけるAA矢視断面図、図6は図2におけるBB矢視断面図、図7は金具支え4に保持された金具12が位置決めされた成形型2の平面図、図8は金具支え4の平面図、図9は金具支え4の正面図、図10は図7におけるCC矢視断面図、図11は図7におけるDD矢視断面図である。
図1において、センサー1は、流体圧シリンダにおけるピストン位置の検出などに用いられる。センサー1は、ケーシング11および金具12から構成される。ケーシング11の内部には、リードスイッチ、ホール素子、磁気抵抗素子などの磁気センサー、表示用の発光ダイオードおよび抵抗などの他の必要な部品が装着された基板が収納されている。ケーシング11の一方の端面からはケーブル13が引き出されている。ケーシング11は略直方体を呈しており、側面には段部が設けられている。
図1、図7ないし図11において、金具12は、ケーシング11と一体化されて、センサー1を流体圧シリンダのシリンダチューブなどに取り付けるために使用される。金具12は、幅方向に間隔を有して軸方向に延びた互いに平行に配置された2つの板状の脚部14a,bと、脚部14a,bに連続する板状の台部15とからなっている。
脚部14a,bは、軸方向の一端側がケーシング11の中に埋め込まれてケーシング11に一体化されている。脚部14a,bのケーシング11に埋め込まれた部分は、図10に示すように、基板16をそれらの間に挟むようにしてケーシング11内に配置されている。脚部14a,bは、基板16と接触しないようにケーシング11に埋め込まれており、そのために、一方の脚部14bのケーシング11の中に埋め込まれている部分が他方に比べて短くなっている(図10参照)。脚部14a,bのケーシング11に埋め込まれている部分には、その端部の近辺に切り欠き部141a,bが設けられている。切り欠き部141a,bは、脚部14a,bのケーシング11への埋め込みによる一体化を強固にして、脚部14a,bがケーシング11から抜け出ないようにしている。
台部15は、脚部14a,bの他端側において脚部14a,bと略直交し軸方向に拡がりをもって脚部14a,bに連続しており、図1によく示されるように、軸方向から見て略コ字型の形状を有している。台部15には、そのほぼ中央にネジ穴151が設けられている。センサー1をシリンダに固定するネジ穴151を利用して、成形時に金具12を支える。
金具12は、脚部14a,bの一部がケーシング11の中に埋め込まれているので、ケーシング11に対してガタツキがなく又ケーシング11から外れるおそれがない。金具12は、金属板材を板金加工で打ち抜いて形成される。
このように構成されるセンサー1は、成形型2、基板支え3、および金具支え4を用いて製造される。
図2、図5および図6において、成形型2はその中に樹脂を注入して固化させ、基板16が樹脂によって覆われるセンサー1を製造するためのものである。成形型2は全く同一の形状を有する2つのブロック21a,bからなっている。ブロック21a,bは形状が略直方体であり、ブロック21a,bの背向する各1対の側面22Ra,22Laおよび側面22Rb,22Lbには、ケーシング11を2分割したときのそれぞれ半分の外形が型23Ra,23Laおよび型23Rb,23Lbとして彫り込まれている。つまり、一方のブロック21aのケーシング11の半分の外形の型23Laを有する側面22Laに、ブロック21bのケーシング11の異なる半分の外形の型23Rbを有する側面22Rbを密着させることにより、1つの成形型2を構成する。そして、さらにブロック21aの他方の側面22Raに、他のブロックの型23Raとは異なるケーシング11の半分の外形の型を有する側面を密着させることにより、次々に成形型2を連ねて構成することができる。成形型2には、ブロック21a,bの型23La,23Rbによってケーシング11の外形をかたどった型孔24が形成される。型孔24の底部からは、断面がケーブル13の外径よりわずかに小さい曲率で半円状に形成されたケーブル溝25La,25Rbが断面円形の孔となって、下面26a,bに貫通している。ケーブル溝25La,25Rbには、ケーシング11を成形するときにケーブル13が嵌め込まれる。ブロック21a,bの上面27a,bのほぼ中央には略長方形の形状をした差し込み穴28a,bが設けられており、差し込み穴28a,bの底部には断面が円形の穴が下面26a,bに貫通している。差し込み穴28a,bには、センサー1の製造工程に従って、後に説明する基板支え3の基板支え差し込み部32および金具支え4の金具支え差し込み部41が、それぞれ順に挿入される。
図2におけるブロック21a,bの四隅の辺は、いずれも面取り加工がなされており、センサーの製造作業における組み合わせたブロック21a,bの型割り作業を容易にしている。
ブロック21a,bには、背向する側面22Ra,22La、22Rb,22Lbを貫通する4つのボルト穴29bと、同じく背向する側面22Ra,22La、22Rb,22Lbを貫通する位置決め穴30bが設けられている。
ボルト穴29bは、図6に示すように、型23Rbを挟んで左右対称の位置に設けられている。ボルト穴29bは、ブロック21a,bを組み合わせたときにその中に図示しない長尺ボルトを通して成形型2として一体化するためのものである。
位置決め穴30bは、型23Ra,Rbの左右で異なる位置に設けられ、左右対称とはなっていない。その内径は内部に比べて側面22Ra,22La,22Rb,22Lb近くで大きくなっている。位置決め穴30bは、ブロック21a,bを組み合わせて成形型2を構成するときに、同一形状の型23Ra,23Rbを有する側面22Ra,22Rb同士を組み合わせることがないように、その中に位置決めピン31を挿入するためのものである。位置決め穴30bの位置が左右で対称ではないために、ブロック21a,bの組み合わせを誤った場合には、位置決めピン31を他方の側面の位置決め穴に挿入することができず、ブロック21a,bを組み合わせることができない。
図2ないし図6において、基板支え3は、基板16を保持して基板16を型孔24内における所定の位置に位置決めするためのものである。基板支え3は、図5によく示されるように、上下に並んだ基板支え差し込み部32および保持部33からなっている。基板支え差し込み部32は、差し込み穴28bに嵌め込まれて基板支え3を成形型2に脱着自在に固定する。基板支え差し込み部32は差し込み穴28a,bの形状にほぼ等しい略長方形の形状をしており、差し込み穴28a,bにガタツクことなく嵌め込むことができる。つまり、基板支え差し込み部32は、差し込み穴28bに嵌め込まれるときおよび差し込み穴28bから抜き出されるときに、その側面が差し込み穴28a,bの側面に案内されて一方向にのみ移動する。基板支え差し込み部32の差し込み長さは、差し込み穴28bの深さよりも短くなっている。そのため、基板支え差し込み部32が差し込み穴28bに挿入されたとき保持部33がブロック21bの上面27bに当接し、後に説明するつかみ部36の型孔24内における位置は常に一定となる。
保持部33は、形状がほぼ面対称である2つの保持部材34a,bが組み合わされてボルト35によって一体化されている。保持部33は一端において基板支え差し込み部32側に延びたつかみ部36を有している(図5)。図3および図4によく示されるように、つかみ部36には、基板16の幅よりも幅の小さな大溝37が、基板支え差し込み部32が差し込み穴28bに嵌め込まれたときに型孔24の軸方向と同一方向(図3、図5および図6における上下方向)となるように設けられている。大溝37における対向する2つの面には、大溝37と同一方向に小溝38a,bが設けられている。小溝38a,bは基板16の厚みにほぼ等しい幅を有している。小溝38a,bには基板16の端部が嵌め込まれて、基板16が基板支え3に保持される。
基板支え差し込み部32と保持部33とは2本のボルト39によって一体化されている。
金具支え4は、基板支え3を成形型2から取り外した後に成形型2に取り付けられて、型孔24に対して金具12を所定の位置に位置決めするためのものである。
図7ないし図11において、金具支え4は、金具支え差し込み部41および支持部42からなっている。金具支え差し込み部41は、差し込み穴28a,bの形状に略等しい形状を有している。金具支え差し込み部41は、差し込み穴28bに嵌め込まれて金具支え4を成形型2に脱着自在に固定する。図7および図8に示されるように、支持部42は一端において型孔24の方に延びた金具止め部43を有し、支持部42は全体として略直方体の2つの部分がL字形に結合されたような形状をしている。
金具止め部43は、金具支え差し込み部41が差し込み穴28bに嵌め込まれたときにその一部が型孔24の上部に配置される。型孔24の上部に配置される金具止め部43の側面には、型孔24の軸方向(図7〜9における上下方向)と同方向となるように金具溝44が設けられている。また、金具止め部43には、金具溝44の底部とその背向する側面とを貫通する貫通穴45が設けられている。金具支え4には、2つの脚部14a,bが金具溝44に嵌め込まれ、ネジ穴151が貫通穴45に挿入したネジ46に螺合されて、金具12が保持される。金具溝44の幅は、金具12の脚部14a,bの外側面間の距離に略等しくなっており、金具12は、金具溝44の中に金具支え4と常にほぼ一定の位置関係で保持される。したがって、金具12を保持する金具支え4を成形型2に固定したとき、金具12は型孔24に対してほぼ一定の位置で位置決めされる。金具支え差し込み部41と支持部42とは2本のボルト47によって一体化されている。
ブロック21a,b、基板支え3の保持部33および基板支え差し込み部32、金具支え4の金具支え差し込み部41は、ジュラコン(ポリプラスチックス社の登録商標、以下省略)、テフロン(登録商標)などの粗ブロックを切削加工して製造されている。金具支え4の支持部42はアルミニウムなどの金属で製造されている。
次に、本発明の実施形態によるセンサー1の製造方法について説明する。この製造方法において、樹脂の注入は第1段階および第2段階の2段階で行われる。
第1段階の樹脂の注入のための準備として、まず、基板16の所定箇所にケーブル13をハンダづけする。そして、ケーブル13とは反対側の基板16の端部における幅方向の端を2つの小溝38a,bに嵌め込んで、基板16を基板支え3に取り付ける。これによりケーブル13つきの基板16が基板支え3に保持される(図3参照)。この基板支え3を、その保持部33がブロック21bの上面27bに当接するまで基板支え差し込み部32を差し込み穴28bに嵌め込んで、ブロック21bに固定する。この作業と併行して、ケーブル13をケーブル溝25Rbに嵌め込む。そうすると、基板支え3、基板16、およびケーブル13は、図6に示すような状態でブロック21bに取り付けられ、基板16は型23Rbに対して所定の位置に正確に位置決めされる。
ブロック21bの位置決め穴30bに位置決めピン31を挿入し、その位置決めピン31がブロック21aの位置決め穴30aに挿入されるようにブロック21bとブロック21aとを組み合わせる。2つのブロック21a,bを、そのボルト穴29a,bに挿入した図示しないボルトによって1つの成形型2として一体化する。そして、2つのブロック21a,bにより形成された型孔24に、その外部に開口する部分から第1の樹脂RS1を適量注入する。第1の樹脂RS1の注入量は、製造するセンサー1の設計内容に従って適宜決定される。ここでは第1の樹脂RS1として2液混合型のエポキシ樹脂を使用する。
ケーブル溝25La,25Rbには、ケーブル13を締めつけるように嵌め込まれているので、型孔24に注入された第1の樹脂RS1が、ケーブル溝25La,25Rbから漏れ出ることはない。
複数のセンサー1を同時に製造する場合には、上に述べた作業を繰り返して次々にブロック21a,bを連ねて基板16が位置決めされた複数の成形型2を構成し、それぞれの型孔24に第1の樹脂RS1を注入する。
第1の樹脂RS1が固化したら、基板支え差し込み部32を差し込み穴28bから抜き出して基板支え3を成形型2から取り外す。基板支え差し込み部32は差し込み穴28bから抜け出るまでは差し込み穴28bに案内され、基板支え3は、図5,6におけるブロック21bの上方にまっすぐ移動する。そして、この基板支え3の上方への移動により、型孔24内においてその移動方向に設けられた小溝38a,bから基板16の端部が離脱する。したがって、この取り外し作業中において、基板16には保持が解除される方向以外には力が加わらず、基板16を傷つけることなく基板支え3を成形型2から安全に取り外すことができる。
次に、第2段階の樹脂の注入作業に入る。この段階でケーシング11の中に金具12の脚部14a,bの一部が埋め込まれ、金具12とケーシング11とが一体化される。まず、第2段階の樹脂の注入のための準備として、金具12を金具支え4にセットする。
すなわち、金具12を、脚部14a,bのケーシング11に埋め込まれる部分が金具支え差し込み部41側(図9〜11における下方)になるようにして金具溝44に配置し、貫通穴45に挿入したネジ46を金具12に設けられたネジ穴151に螺合させて、金具支え4に固定する(図8、図9)。その状態で、金具支え4を、その金具支え差し込み部41をブロック21bの差し込み穴28bに嵌め込んで、成形型2に取り付ける。このとき、金具支え差し込み部41の先端面411が差し込み穴28bの底部に当接するまで金具支え差し込み部41を差し込み穴28bに嵌め入れる(図10)。そうすることにより、型孔24の中において金具12と基板16とが適切な位置関係で位置決めされる。その後、型孔24に第2の樹脂RS2を所定量注入する。ここでは、第2の樹脂RS2として、第1の樹脂RS1と同じものを使用する。
第2の樹脂RS2が固化したら、金具12を金具支え4に固定しているネジ46を外し、金具12と金具支え4とを切り離す。そして、金具支え差し込み部41を差し込み穴28bから抜き出して、金具支え4を成形型2から取り外す。次に、ブロック21a,bを連結しているボルトを取り外し、ブロック21a,bを型割りして成型品であるセンサー1を取り出す。
上述の実施形態において、第2の樹脂RS2は第1の樹脂RS1とともにセンサー1のケーシング11を構成する。基板16は基板支え3によって正確に位置決めされ、センサー1においてケーシング11の中の所定の位置に配置され、また、金具12は金具支え4によって正確に位置決めされてケーシング11に一体化される。基板16は完全に樹脂の中に埋め込まれるため、耐油性が向上している。センサー1ではケーシング11の中の基板16の配置精度が高く、センサー1ごとの感度のバラツキが小さくなる。また、基板16と金具12との位置関係の精度が高いので、センサー1を金具12を使用して流体圧シリンダなどに取り付けることにより、センサー1の交換の前後で検出位置がズレることがなく、センサー1の位置の再調整を必要としない。
上述の実施形態において、第1の樹脂RS1と第2の樹脂RS2の種類を変えてセンサーを製造することができる。例えば、基板の一部に表示用の発光ダイオードが装着されている場合に、その発光ダイオードが装着されている部分を透明な樹脂で覆うように樹脂を選択してセンサーを製造することができる。そのほか、金具12を有しないセンサーを製造する場合にも、本発明に係る製造方法を用いることができ、その場合にもケーシングの内部において基板の位置のバラツキが小さい、品質の安定したセンサーを得ることができる。
上述の実施形態において、成型用のブロック21a,bの材料にジュラコンまたはテフロン(登録商標)を使用した。これらの樹脂は接着剤による接着が困難という性質、いわゆる非接着性を有し、型23Ra,23La,23Rb,23Lbに離型剤を塗布しなくとも成形品の離型性が良好である。そのため、センサー1を製造するごとの離型剤の塗布の作業が不要であり、離型剤の重ね塗りによる成型品の寸法変化を防止するための離型剤の除去作業も不要である。また、2段階の樹脂の注入を1つの成形型2で行うので、基板16の一部が露出した途中段階の成型品を取り外して移動させる必要がない。したがって、工程数が少なくて済み、作業性、生産性を向上させることができ、かつ、移動等の基板16を破損させる要因が減少する。
上述の実施形態において、樹脂による成形型に代えて金型を使用することもできる。
上述の実施形態において、成形型2、基板支え3、および金具支え4の構造、形状、材質、個数などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。本発明の製造方法は、センサー以外の部品にも適用することができる。
本発明に係る方法によって製造されたセンサーの例を示す図である。 基板支えに保持された基板が位置決めされた成形型の平面図である。 基板支えの正面図である。 基板支えの下面図である。 図2におけるAA矢視断面図である。 図2におけるBB矢視断面図である。 金具支えに保持された金具が位置決めされた型の平面図である。 金具支えの平面図である。 金具支えの正面図である。 図7におけるCC矢視断面図である。 図7におけるDD矢視断面図である。 従来における部品の製造方法を示す図である。
符号の説明
1 センサー(部品)
2 成形型(型)
3 基板支え(支持具)
4 金具支え(付属物支持具)
12 金具(付属物)
16 基板(所定部材)
24 型孔
28a,b 差し込み穴(固定部)
32 基板支え差し込み部(取り付け部)
36 つかみ部
RS1 第1の樹脂
RS2 第2の樹脂

Claims (4)

  1. 所定部材が樹脂によって覆われてなる部品の製造方法であって、
    前記所定部材を、その全体を型の中に収納し且つ前記型に対して一定の位置関係に固定される支持具に保持させて位置決めし、前記型の中に第1の樹脂を注入して固化させることによって、前記所定部材の一部を前記第1の樹脂で覆い、
    前記支持具による保持を解除し、
    付属物を、前記型に対して一定の位置関係に固定される付属物支持具に保持させて前記付属物の少なくとも一部が前記型の中に収納される状態で位置決めし、前記型の中に第2の樹脂を注入して固化させることによって、前記所定部材の露出する部分を前記第2の樹脂で覆い、かつ前記付属物の一部を前記第2の樹脂で覆って、前記付属物を前記所定部材と一体化させる、
    ことを特徴とする部品の製造方法。
  2. 前記所定部材を前記支持具に保持させて位置決めする際に、前記所定部材に接続されたケーブルがあるときにそのケーブルを前記型の下面に設けられた孔を貫通させて締めつけるように嵌め込む、
    請求項1記載の部品の製造方法。
  3. 所定部材が樹脂によって覆われてなる部品の製造装置であって、
    成形型、支持具、および付属物支持具を有し、
    前記支持具は、前記成形型に対して一定の位置関係に固定可能であり、前記所定部材を保持して位置決めするためのものであり、
    前記付属物支持具は、前記成形型に対して一定の位置関係に固定可能であり、前記支持具による前記所定部材の保持を解除した状態において、保持した前記付属物をその少なくとも一部が前記成形型の中に収納される状態で位置決めするためのものであり、
    前記成形型は、前記所定部材の全体をその中に収納可能であり、前記支持具によって前記所定部材を保持して位置決めした状態で当該成形型の中に第1の樹脂を注入して固化させることによって前記所定部材の一部を前記第1の樹脂で覆った後、前記付属物支持具によって保持した前記付属物をその少なくとも一部が当該成形型の中に収納される状態で位置決めした状態で当該成形型の中に第2の樹脂を注入して固化させることによって前記所定部材の残りの部分を前記第2の樹脂で覆いかつ前記付属物の一部を前記第2の樹脂で覆って、前記付属物を前記所定部材と一体化させるためのものである、
    ことを特徴とする部品の製造装置。
  4. 記成形型は、固化前の前記樹脂を注入するために前記部品の外形をかたどった型孔と、前記支持具を前記型孔に対して一定の位置関係に固定するための固定部と、を有し、
    前記支持具は、前記固定部に着脱可能に固定される取り付け部と、前記所定部材の端部に係合して前記所定部材を着脱可能に保持するつかみ部と、を有し、
    前記取り付け部は、前記固定部に案内される方向に移動させることにより前記固定部との固定が解除され、
    前記支持具は、前記取り付け部が前記固定部に固定されたときに前記つかみ部に保持した前記所定部材の全部を前記型孔に収納して位置決めし、且つ前記固定部に案内される方向に移動させたときに前記型孔内における前記つかみ部と前記所定部材との係合が外れるように構成されてなる、
    請求項3記載の部品の製造装置。
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