JP4211639B2 - 編集装置の制御方法 - Google Patents
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Description
「DIGITAL MIXING ENGINE DME32 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2001年,p.23−66
(2)メニューから新しいコンポーネントを選択して編集画面に配置する。
(3)切れてしまった結線を再び接続し直す。
そして、これらの操作の中で、結線の再接続が、特に面倒であった。
〔実施形態におけるミキサシステムの基本構成の説明:図1,図2〕
まず、図1を用いて、編集装置であるPCと、音響信号処理装置であるミキサエンジンとによって構成した、この発明の音響信号処理システムの実施形態であるミキサシステムの構成について説明する。図1はそのミキサシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、このミキサシステムは、ミキサエンジン10とPC30とによって構成される。PC30は、ハードウェアとしては、CPU,ROM,RAM等及び表示手段としてディスプレイを有する公知のPCであり、WindowsXP(登録商標)などのオペレーティングシステム(OS)が動作するPCを用いることができるが、そのOS上のアプリケーションプログラムとして所要の編集プログラムを実行させることにより、ミキサエンジン10における信号処理の構成を編集し、その編集結果をミキサエンジン10に転送し、編集した信号処理構成に従って動作させる編集装置として機能させることができる。そして、以下に説明するPC30の動作や機能は、特に断らない限り、この編集プログラムの実行により実現されるものとする。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムや後述するプリセットコンポーネントデータ及び解除キー等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
表示器14は、液晶ディスプレイ(LCD)等によって構成される表示手段である。そして、ミキサエンジン10の現在の状態を示す画面、コンフィグデータに含まれる設定データであるシーンの参照,変更,保存等を行うための画面等を表示する。
操作子15は、キー、スイッチ、ロータリーエンコーダ等によって構成され、ユーザがミキサエンジン10を直接操作してシーンの編集等を行うための操作子である。
MIDII/O17は、MIDI規格に従ったデータを授受するためのインタフェースであり、例えば、MIDIに対応した電子楽器あるいはMIDIデータを出力するアプリケーションプログラムを備えたコンピュータ等と通信を行うために用いる。
DSP20は、波形I/O19から入力する音響信号に対し、設定されているマイクロプログラム及びその処理パラメータを定めるカレントシーンの内容に従った信号処理を施すモジュールである。このDSP20は、1つのプロセッサによって構成してもよいし、複数のプロセッサを接続して構成してもよい。
ユーザがPC30に上記の編集プログラムを実行させると、PC30はディスプレイにグラフィック表示の表示画面として図2に示すようなCAD(Computer Aided Design)画面40を表示させ、ユーザからの編集指示を受け付ける。そして、この画面においては、編集中の信号処理構成を、その構成要素である4bandPEQ,AutoMixer等の、DSP20に実行させる信号処理の機能を示す信号処理コンポーネント(A:以下単に「コンポーネント」と呼ぶ)と、コンポーネントの出力端子(B)と入力端子(C)とを結ぶ結線(D)とによってグラフィカルに表示している。なお、コンポーネントの左側に表示した端子が入力端子、右側に示した端子が出力端子である。そして、ミキサエンジン10への入力を示すコンポーネントは出力端子のみを有し、ミキサエンジン10からの出力を示すコンポーネントは入力端子のみを有し、それ以外のコンポーネントは全て入力端子と出力端子の両方を有する。
なお、PC30は、編集中に、画面上の信号処理構成に従った信号処理に必要なリソースの量を計算しており、これがミキサエンジン10に備えるDSP20のリソースを上回った場合には、そのような処理は行えないため、ユーザにその旨を通知する。
そして、その後ユーザが各コンポーネントについて設けたパラメータ制御パネルを操作することにより、そのパラメータ記憶領域に記憶された動作パラメータを編集することができる。また、ここで編集した結果のカレントシーンに記憶されたパラメータは、コンフィグレーション内のシーンメモリにそのコンフィグレーションに関する設定データであるシーンとして複数記憶しておき、コンフィグレーションに従ってミキサエンジン10に信号処理を行わせる際にカレントシーンに任意に呼び出すことができる。
オンラインモードへの移行後は、PC30側で行われた操作が直ちにミキサエンジン10の動作に反映され、逆にミキサエンジン10の操作子15で行われた操作が直ちにPC30の動作に反映され、双方のカレントシーンの内容が同一になるよう制御される。なお、上述した「コンパイル」の実行時に自動的にオンラインモードへ移行し、PC30側で信号処理構成が変更された時に自動的に非オンラインモードへ移行するようにしてもよい。
次に、以上のようなミキサシステムにおいて用いる、この発明に関連するデータの構成について説明する。
まず、図3にPC30側で使用するデータの構成を示す。
この図に示すように、PC30のOS上で上記の編集プログラムを実行すると、PC30はその編集プログラムによって規定されるメモリ空間にプリセットコンポーネントデータとコンフィグデータとを記憶させる。
また、このミキサシステムにおいては、一部のプリセットコンポーネントをプロテクトし、そのプリセットコンポーネントを含む音響信号処理の実行を、ユーザが所定の解除キーを持つ場合にのみ許可するようにしている。そこで、プリセットコンポーネントヘッダには、そのプリセットコンポーネントについてプロテクトを行うかどうかを示すプロテクト有無の情報も記載するようにしている。
また、上記のプリセットコンポーネントIDはデータ構成情報に関連しており、プリセットコンポーネントIDが一致するプリセットコンポーネントは、相互にデータやパラメータの互換性を有する。そのため、同じプリセットコンポーネントIDを有するコンポーネント間では、後述するパラメータの異構成間コピーが可能である。
ここで、このPC用プリセットコンポーネントデータのうち、構成情報中の、グラフィック表示の編集画面における編集に必要なPC用表示データや、表示・編集処理ルーチン中の、制御パネルに特性をグラフで表示するためのルーチン等は、ミキサエンジン10側の動作には必要ないデータであり、PC30側にのみ記憶させる。
そのため、各バリエーションについては、PC用表示データ、データ構成情報、および入出力構成情報をそれぞれスケーラブルに構成することができ、PC用表示データ、データ構成情報、および入出力構成情報は、1つのプリセットコンポーネントの複数のバリエーションで共通化されている。なお、入出力構成情報には、後に図22を用いて説明するような、同一プリセットコンポーネント内の各バリエーションについての異なるバリエーションに含まれる端子の間の対応関係や、図27及び図28を用いて説明するような、同一プリセットコンポーネント内の各バリエーションについての異なるバリエーションに含まれるパラメータの間の対応関係を示す情報も含まれる。
さらに、ユーザは、PC30のRAM上の複数のPC用コンフィグデータの1つを、編集プログラムにおける編集対象のコンフィグデータとして選択することができる。そして、PC30(編集プログラムのプロセス)は、選択されたPC用コンフィグデータにプロテクトを行うコンポーネントが含まれるか否かに関わらず、そのPC用コンフィグデータの編集の準備(以下に説明するPC用CADデータ、各シーン、および対応するカレントシーンのパラメータへのアクセス準備)を行う。
このうち、コンフィグヘッダには、コンフィグデータを新規に保存する場合にユニークにつけるコンフィグID、コンフィグデータを改変した場合に変更してバージョンを示すコンフィグバージョン、コンフィグデータを作成した編集プログラムのバージョンを示すシステムバージョンの情報等を含む。すなわち、あるコンフィグデータを順次編集しコンパイルをしていくと、そのコンフィグデータには、同じコンフィグIDと、コンパイルの度に変更されるバージョン情報が付与される。
そして、各コンポーネントデータは、そのコンポーネントがどのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントID、同じくどのバージョンのプリセットコンポーネントに該当するかを示すコンポーネントバージョン、そのコンポーネントが含まれる信号処理構成においてそのコンポーネントにユニークに付したIDであるユニークID、そのコンポーネントがコンポーネントIDの示すプリセットコンポーネントのうちどのバリエーションであるかを示すバリエーション情報を含むプロパティデータ、およびPC30側の編集画面で該当するコンポーネントが配置されている位置等を示すPC用表示データを含む。
すなわち、上述した信号処理構成の編集画面に新たなコンポーネントが配置された場合、そのコンポーネントには編集中のコンフィグデータで未使用の新たなユニークIDが付与されて、PC用CADデータに追加される。また、既に配置されているコンポーネントのバリエーションないしバージョンが変更された場合、そのコンポーネントのユニークIDおよびコンポーネントIDは変更されず、プロパティデータないしコンポーネントバージョンが更新される。さらに、既に配置されているコンポーネントが削除された場合、PC用CADデータから該コンポーネントが削除されるとともに、そのユニークIDは使用済みのIDとして廃止されて、同じコンフィグデータでは二度と使用されない。
以上からわかるように、PC用CADデータは、ミキサエンジン10のDSP20に実行させる信号処理の内容を、コンポーネントと、該コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定するデータである。
また、シーンメモリの各シーンは、信号処理構成の各コンポーネントが扱うパラメータであるコンポーネントシーンの集合体であり、各コンポーネントシーンにおけるデータの形式や配列は、PC用CADデータに含まれるそのコンポーネントのコンポーネントIDとコンポーネントバージョンで特定されるプリセットコンポーネントの、PC用プリセットコンポーネントデータ中のデータ構成情報と、PC用CADデータに含まれる同コンポーネントのプロパティデータとによって定義される。
以上がPC30側で使用する主なデータであり、これらのデータは、HDD(ハードディスクドライブ)等の不揮発性記憶手段に記憶させておき、必要な時にRAMに読み出して使用するようにしてもよい。
この図に示すように、ミキサエンジン10側でも、主要なデータとして、プリセットコンポーネントデータとコンフィグデータとを記憶させている。ただし、プリセットコンポーネントデータはフラッシュメモリ12に、コンフィグデータはRAM13に記憶させ、その構成内容はPC30側とは若干異なる。そこで、PC30側に記憶させるデータとの相違点を中心に説明する。
これ以外の点は、PC30側のプリセットコンポーネントデータと同様であり、IDやバージョンについては、PC30側の対応するセットやコンポーネントと同じものを用い、対応関係が認識できるようにしている。
なお、ミキサエンジン10は、PC30において編集された信号処理構成に基づいて音響信号を処理するものである。そのため、CPU11は、PC30から受け取ったエンジン用CADデータに基づいてDSP20に実行させるマイクロプログラムを形成するようになっており、そのための作業領域としてマイクロプログラム形成バッファを用意している。
ここで、リソースの割り当てに基づいてマイクロプログラムを加工しているのは、ミキサエンジン10に備えたDSP20のアーキテクチャに対応させたものであり、別のアーキテクチャであれば、マイクロプログラム自体を加工する代わりに、例えば、割り当てたリソースに応じたパラメータをDSP20に設定するようにすべき場合もある。
図1に示したミキサシステムにおいて、メーカーでプリセットコンポーネントが新規に開発されたり改良されたりした場合、その変更は、編集プログラムのバージョンアップという形で提供することができる。そして、このようにした場合、バージョンアップ後の編集プログラムには、新規に開発された又は改良されたプリセットコンポーネントのデータを含むPC用ないしエンジン用プリセットコンポーネントデータを含んでいる。そして、これをPC30にインストールすると、これらのデータがPC30に記憶される。
また、新規に開発されたり改良されたりしたコンポーネントについて、プリセットコンポーネントデータを1コンポーネント単位で差替えることもできる。
また、ステップS3の判断を、コンポーネントセットのバージョン情報の比較ではなく、各プリセットコンポーネントのIDとバージョンの比較により行うようにしてもよい。このようにした場合、IDが同じプリセットコンポーネントでPC30側の方がバージョンが古いものがあったり、ミキサエンジン10側にあってPC30側にないプリセットコンポーネントがあったりした場合には、ステップS3の判断がYESになる。
また、コンポーネントを必須なものと必須でないものとに分け、必須でないコンポーネントのデータは、ミキサエンジンやPCから削除できるようにしてもよい。この場合には、削除したコンポーネントに関しては不整合が検出された場合でも更新や警告を行わないようにするとよい。
次に、このミキサシステムにおける、コンポーネントのプロテクトについて説明する。
このミキサシステムにおいては、いくつかの特定のコンポーネントについては、そのコンポーネントに係る音響信号処理を、ミキサエンジン10に所定の解除キーが記憶されている場合のみ許可するようにし、コンポーネントをプロテクトするようにしている。ただし、そのコンポーネントを含む信号処理構成の編集は、解除キーの有無に関わらず許可するようにしている。
なお、解除キーをミキサエンジン10に記憶させるのは、実際に音響信号処理を実行する装置に記憶させた方が、解除キーの有無と音響信号処理の可否との対応関係がはっきりするためである。また、ミキサエンジンとPCとは任意に組み合わせて接続することが可能であり、ミキサエンジン10が単独でも音響信号処理が可能な構成であると、PC30側に解除キーを記憶させたのでは、ミキサエンジン毎に音響信号処理の可否を管理することが困難であるという理由もある。
ここで、以後の説明において、説明の便宜のため、プロテクトを行うプリセットコンポーネントを「有償コンポーネント」と呼ぶことにする。しかしこれは、プロテクトを行うプリセットコンポーネントを使用に対価を要求するコンポーネントに限定する意図ではない。例えば、後述する解除キーに対価を要求せず、単にユーザ管理のためにプロテクトを行うことも考えられる。
この第1のキー管理方式では、PC30が、単にライセンスサーバ100からミキサエンジン10への解除キーの転送を仲介する機能を果たす。
すなわち、この方式においては、ユーザは、まずPC30においてキー管理プログラムを起動し、ライセンスサーバ100にアクセスして、プロテクトを解除したい有償コンポーネントのID(識別情報)と、その有償コンポーネントを使用したいミキサエンジンのIDとを送信し、対価を支払う。そして、ライセンスサーバ100は、対価の支払いを確認すると、解除キーをPC30に転送する。そしてPC30は、解除キーを受け取ると、送信したIDと対応するミキサエンジン10にこれを転送し、解除キーを受け取ったミキサエンジン10は、これを記憶手段であるフラッシュメモリ12に記憶する。なお、解除キーを記憶する記憶領域は、当然ユーザに操作されない領域に設けるものとする。
また、解除キーは、有償コンポーネント毎かつミキサエンジン毎に作成するようにするのがよく、例えば図7に示すように、プロテクトを解除する有償コンポーネントのID(プリセットコンポーネントID)と、その有償コンポーネントを使用するミキサエンジンのIDとの情報を含むデータとするとよい。これらのデータは、暗号化されていてもよいし、所要の演算によって一連のデータにまとめられていてもよい。あるいは、解除キーとプリセットコンポーネントIDとミキサエンジンIDとを用いて所定の演算を行うと所定の結果が得られる等でもよく、特定のミキサエンジンIDとプリセットコンポーネントIDとの組み合わせに対してライセンスが与えられるようなものであればよい。
また、上記にような解除キーに、さらに、本件出願人が特願2003−287367で提案しているような、ユーザにパッケージ販売するシリアル番号を含めるようにして、ライセンスをそのパッケージのシリアル番号で管理できるようにしてもよい。
この第2のキー管理方式では、PC30にキープールを設け、PC30に接続された任意のミキサエンジンとの間で解除キーの付与/回収を可能としている。
すなわち、この方式においては、ユーザは、まずPC30においてキー管理プログラムを起動し、ライセンスサーバ100にアクセスして、プロテクトを解除したい有償コンポーネントのIDと、PC30の装置IDあるいは編集プログラムやそのユーザのIDと、必要な解除キーの数(ライセンス数)とを送信し、対価を支払う。そして、ライセンスサーバ100は、対価の支払いを確認すると、プール用解除キーをPC30に転送し、PC30はこれを受け取ると、自身のキープールに受け取った解除キーを追加する。
プール用解除キーの形式は、図7に示したものと似ているが、エンジンIDに代えてPC30等のIDを含むものである。同一の有償コンポーネントについて複数のプール用解除キーを転送する場合には、全く同一のキーとしても、シリアル番号等を付して互いに異なるキーとしてもよい。また、キープールは、ユーザに操作されないような位置に設けるものとする。
ここに示した解除キー管理画面50は、PC30にエンジンAとエンジンBの2台のミキサエンジンが接続されている場合の例を示しており、キープール管理部51、エンジンA管理部52、エンジンB管理部53の3つの表示部を有する。
このうち、キープール管理部51は、PC30のキープールに記憶している解除キーの数を表示する表示部であり、PC30が記憶している全ての有償コンポーネント(ヘッダにプロテクト有が設定されているプリセットコンポーネント)について、キープールに存在する解除キーの数を表示している。
また、これらの表示形式からわかるように、PC30のキープールには同一の有償コンポーネントについての解除キーを複数持つことができるが、各ミキサエンジンには、同一の有償コンポーネントについての解除キーは1つだけ記憶させるようにしている。
また、ミキサエンジンからの有償コンポーネントの削除も指示できるようにしてもよいが、解除キーが記憶されているものについては、先に解除キーを回収してからでないと削除できないようにするとよい。あるいは、有償コンポーネントの削除指示に応じて、解除キーが記憶されている場合はその解除キーをミキサエンジンから自動的に回収し、その後に指示された有償コンポーネントを削除するようにしてもよい。
ステップS25で解除キーがあれば、ステップS26に進み、付与先のミキサエンジンに既に付与を指示された解除キーが記憶されているか否かを判断する。そして、記憶されていれば、付与を行う必要がないので、ステップS29でユーザにその旨の警告を行って処理を終了する。
そして、ステップS26で記憶されていなければ、ステップS27及びS28で、ミキサエンジンに付与する解除キーを生成し、キープールのキー数及びミキサエンジンにおける解除キーの有無を変更すると共に、生成した解除キーを指示されたミキサエンジンに転送して処理を終了する。
なお、ステップS22乃至S24の処理を行うことは必須ではなく、ステップS21でNOの場合にも、ユーザにその旨の警告を行って処理を終了してもよい。また、ステップS29のものも含め、警告の実行も必須ではない。
また、解除キーの回収指示を受けた場合には、PC30のCPUは、図11のフローチャートに示す処理を実行する。そしてまず、ステップS31で、回収先として指示されたミキサエンジンに対し、解除キーの返還を指示し、ステップS32及びS34で、ミキサエンジンからの応答の通知を待つ。
なお、キーを移動できない旨の通知があった場合でも、DSP20に設定してあるプログラムを、その解除キーに係る有償コンポーネントを使用していないものに変更してから再度回収指示を行うことにより、解除キーの回収を行うことができる。
なお、後述する第1または第2のプロテクト方式を採用した場合、ここで解除キーを削除する際に、その削除される解除キーに対応する有償コンポーネントを含むコンフィグデータについても、ミキサエンジン10中に残らないよう削除する必要がある。
以上のような方式によれば、第1のキー管理方式に比べて処理は多少複雑になるが、必要に応じて解除キーを移転可能であり、より柔軟性や利便性の高いキー管理を行うことができる。
このような処理は、ユーザにコンフィグデータ(編集した信号処理構成を示すデータ)のコンパイルを指示された場合にPC30側で実行する処理又は、その処理によって転送されるエンジン転送用CADデータを受信した場合にミキサエンジン10が実行する処理の中で、所定のプロテクト処理を実行することによって行うことができる。そして、プロテクト処理を行う箇所としては、以下に説明する4箇所のうちいずれかの箇所で行うようにすることが好ましい。以下、まず処理全体の流れを説明し、その後で、プロテクト処理の内容及び挿入箇所(図13及び図14に破線で示した)について説明する。
PC30のCPUは、ユーザにコンパイルの指示を受けると、図13のフローチャートに示す処理を開始する。そして、まずステップS51で、コンパイル対象のコンフィグデータに係る音響信号処理を実行させるミキサエンジン10に、そのコンフィグデータに含まれるプリセットコンポーネントデータが全て記憶されているか否か判断する。そして、記憶されていなければ、ステップS58でエラー処理を行い、警告表示等を行って処理を終了する。
一方、記憶されていれば、ステップS52及びS53で、編集中のPC用CADデータ全体をエンジン転送用のCADデータにコンパイルし、これを対象のミキサエンジン10に転送する。PC30のCPUは、ステップS52の処理においては変換手段として、ステップS53の処理においては転送手段としてそれぞれ機能する。
また、ステップS54で変化がなかった場合には、ステップS57で前回コンパイル時のカレントシーン及び各シーンをそのまま引き継いで処理を終了する。一般に、変更のないコンポーネントについてはパラメータの設定を引き継ぎたいという要求があることから、このようにしたものである。
なお、1つのコンフィグデータの編集を行いながらコンパイルを行っている場合には、直前のコンフィグIDと同じコンフィグIDであるので、ステップS54乃至S57の異構成間コピーが可能である。逆に、前回のコンパイル時とコンフィグIDが異なる場合には、信号処理構成が前回コンパイル時と全く異なることが予想されるため、ステップS54乃至S57の処理は行わないようにするとよい。そして、これに代えて、ステップS55と同様な処理で用意した記憶領域に、所定の初期値書き込むようにするとよい。
ミキサエンジン10のCPU11は、PC30が図13のステップS53の処理で転送したエンジン転送用CADデータを受信すると、図14のフローチャートに示す処理を開始する。そして、ステップS61で、受信したエンジン転送用CADデータをエンジン用CADデータとして記憶し、ステップS62で、前回受信したCADデータからCADデータに含まれるコンポーネントに変化があったか否か判断する。この変化には、バリエーションの変化も含む。
この処理においては、PC30のCPUは、まずステップS71で、コンパイル対象のCADデータが、有償コンポーネントを含むものであるか否か判断する。そして、含まない場合には、プロテクトを行う必要はないので、そのまま元の処理に戻り、処理を継続する。
一方、含む場合には、ステップS72で転送先のミキサエンジンが必要な解除キーを全て記憶しているか否かを確認し、必要な解除キーを1つでも記憶していなければ、ステップS73からS74に進み、必要な解除キーがない旨の警告表示を行ってそのまま処理を終了する。この場合には、対象のCADデータに係る音響信号処理は禁止されたことになる。また、必要な解除キーを全て記憶していれば、対象のCADデータに係る音響信号処理を禁止する必要はないので、ステップS73から元の処理に戻り、処理を継続する。すなわち、対象のCADデータに係る音響信号処理の禁止を解除する。
また、このとき、解除キーを記憶しているミキサエンジンのIDと有償コンポーネントのIDとが解除キーに含まれている場合にのみ、適当な解除キーが記憶されていると判断するようにするとよい。このようにすることにより、解除キーを複製して他のミキサエンジンで使用するような行為を防止でき、不正防止に効果がある。
そして、PC30のCPUは、第1のプロテクト方式の場合には、ミキサエンジン10が必要な解除キーを記憶していない場合にCADデータの転送を禁止することにより音響信号処理の実行を禁止する手段として機能することになる。また、第2のプロテクト方式の場合には、同じくCADデータの変換を禁止することにより音響信号処理の実行を禁止する手段として機能することになる。
この処理においては、ミキサエンジン10のCPU11は、まずステップS81で、受信したCADデータに係る音響信号処理が、使用に解除キーの必要なものであるか否か判断し、必要ない場合には、そのまま元の処理に戻り、処理を継続する。
以上の処理により、図15の処理の場合と同様に、音響信号処理の禁止及びその解除を行うことができる。そして、この処理において、ステップS82乃至S84においては、CPU11が禁止手段として機能し、またステップS83の判断がYESの場合には、同CPUが解除手段として機能する。
そして、CPU11は、第3のプロテクト方式の場合には、ミキサエンジン10が必要な解除キーを記憶していない場合にDSP20に音響信号処理を行わせるためのマイクロプログラムの生成を禁止することにより音響信号処理の実行を禁止する手段として機能することになる。また、第4のプロテクト方式の場合には、同じくDSP20によるマイクロプログラムの実行を禁止することにより音響信号処理の実行を禁止する手段として機能することになる。なお、第4のプロテクト方式において、生成したマイクロプログラムのみから解除キーの要否を判断できるのであれば、プロテクト処理においてCADデータを参照することは必須ではない。また、ステップS67においてDSP20にマイクロプログラムを設定した後に、その実行を禁止するようにしてもよい。
また、以上のような各処理を行うことにより、ミキサエンジン10が適当な解除キーを記憶している場合のみ、そのミキサエンジン10において有償コンポーネントを使用する音響信号処理を実行可能とすることができる。従って、ユーザに有償コンポーネントのデータを提供した場合でも、その使用を提供者側が管理することができ、データの使用に対する課金等を容易に行うことができる。また、解除キーがない場合でも、有償コンポーネントを用いた信号処理構成の編集は可能としているので、ユーザに有償コンポーネントの有用性を認識してもらい、ライセンス購入の動機付けを行うことができる。
すなわち、PC用コンフィグデータの転送に際して、図15又は図16に示した処理と同様な処理を行い、転送しようとするPC用コンフィグデータ中のPC用CADデータに有償コンポーネントが含まれていないこと、あるいは、有償コンポーネントが含まれているが転送先のミキサエンジン10が必要な解除キーを記憶していることを確認し、確認ができた場合のみそのPC用コンフィグデータの転送を実行するようにするとよい。そして、確認ができなかった場合は、必要な解除キーが足りない旨の警告を行なうようにするとよい。なお、第2のプロテクト方式の場合のように、ミキサエンジン10が必要な解除キーを記憶していなかった場合にコンパイルを行わないようにしてもよい。
また、上述の第3又は第4のプロテクト方式を採用している場合(ミキサエンジン10側でプロテクト処理を行う場合)には、このようなPC30側でのプロテクト処理は行わなくてもよい。
なお、上述の第1又は第2のプロテクト方式を採用している場合には、ミキサエンジン10が実行に必要な解除キーを記憶していないようなコンフィグデータは、ミキサエンジン10に転送できないはずであるから、このようなPC30側でのプロテクト処理は行わなくてもよい。
この場合、第1のプロテクト方式と対応する方式として、PCからミキサエンジンにマイクロプログラムを転送しようとする場合に、そのもとになったPC用CADデータに含まれるプリセットコンポーネントから解除キーの要否を判断し、ミキサエンジンが必要な解除キーを記憶していない場合に転送を禁止するようにする方式が考えられる。
さらに、第4のプロテクト方式と対応する方式として、ミキサエンジンがマイクロプログラムをDSPに実行させようとする場合に、上記と同様にその実行を禁止するようにする方式が考えられる。
なお、以上のような各変形を適用する場合も、解除キーの管理に関しては、上述した第1又は第2のキー管理方式と同様なものを適用することができる。
次に、このミキサシステムにおける、信号処理構成編集中のコンポーネントのバリエーション変更について説明する。
まず、バリエーションの用途及び機能について、入力端子数に関するバリエーションを有するオートミキサ(AutoMixer)を例に取り、図2及び図17を用いて説明する。オートミキサは、入力のうち最大レベルのものをそのまま出力し、他の入力を減衰させるコンポーネントである。
逆に、図17に示したように6つの入力端子を全て使用している状態から、破線で示した入力部を削除した場合等には、もはや入力端子は4つでよいため、より入力端子の少ない4入力のバリエーションのものに変更することにより、DSP20における信号処理に必要なリソースを低減することができる。
そして、このような処理が可能となったのは、処理の基本的な機能が同一なコンポーネント群について、バリエーションという特別の定義を与え、元のコンポーネントと置き換え後のコンポーネントの対応関係を容易に認識できるようにしたためである。
まず、図18にプロパティ設定画面の例を示す。
図2や図17に示したCAD画面40において、画面に配置されたコンポーネントを選択し、メニューからプロパティの変更を選択すると、図18に示すようなプロパティ設定画面60がポップアップウィンドウとして表示される。
この画面は、ラベル設定部61、幅設定部62、高さ設定部63、バリエーション設定部64、色設定キー65、キャンセルキー66、OKキー67を有する。
また、バリエーション設定部64により、選択されたコンポーネントを、対応するプリセットコンポーネント中のどのバリエーションのコンポーネントにするかを設定することができる。すなわち、選択されたコンポーネントを、別のバリエーションのコンポーネントに変更する指示を行うことができる。そして、このバリエーション設定部64はプルダウンメニューになっており、右側の逆三角形のアイコンをクリックすると、図19に示すようなメニューが表示され、バリエーションを選択することができる。
このとき、コンポーネントの幅、高さ、バリエーション、色等が変更されていれば、変更後の設定に従ってCAD画面40を再描画する。また、変更後のプロパティデータは、図3に示したPC用CADデータ中のプロパティデータとして記憶しておく。
そして、この処理においては、ステップS91乃至S93で、バリエーション設定部64においてバリエーションの変更が指示されていた場合に、その内容に従ってPC用CADデータ中のプロパティデータに含まれるバリエーション情報を変更すると共に、変更前後のバリエーションにおける端子の対応関係に従って、変更前の結線データから変更後のバリエーションについての結線データを作成する。このうち、ステップS93の処理においては、PC30のCPUが第1の引継手段として機能する。
その後、ステップS96では、ここまでの処理による変更後の新たなプロパティデータに基づいてCAD画面40を再描画し、処理を終了する。
以上の処理により、コンポーネントのバリエーションが変更され、コンポーネントが異なるバリエーションのものに置き換えられた場合でも、変更前のバリエーションについて設定されていた結線のうち、可能なものを置き換え後のコンポーネントに引き継ぐことができる。
そして、これらのバリエーションに含まれる端子について、同じ番号を付した端子同士が対応するものとしている。このうち、右側の出力端子については、どのバリエーションにも1つずつであるから、これらを対応させることは当然と言える。そして、左側の入力端子については、上側に表示する端子から順に番号を付し、端子数を増加させる場合には下側に端子を追加し、端子数を減少させる場合には下側から端子を削除するようにしている。
例えば、4入力のオートミキサを、バリエーションの変更により6入力のオートミキサに置き換える場合、出力端子及び1番から4番の入力端子に関する結線データは、変更前のものを6入力のオートミキサに関する結線データとしてそのまま引き継ぎ、5番及び6番の入力端子については結線データがない状態になる。逆に、6入力を4入力に変更する場合には、出力端子及び1番から4番の入力端子に関する結線データは変更前のものを4入力のオートミキサに関する結線データとしてそのまま引き継ぐが、5番及び6番の入力端子については、変更後に対応する端子がないため、削除することになる。
なお、結線データの削除を行う場合でも、接続先がなくなった結線を自由端の状態で表示しておくと、結線の再設定を行い易くすることができる。また、出力端子の数も変更しうる場合には、出力端子についても同様な対応をするとよい。また、バリエーションの変更時に、各端子の対応関係をユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
まず、図25(a)に示すようにコンポーネントが削除された場合には、単に削除されたコンポーネントに係るコンポーネントシーンをコピーしなければよい。ここで、どのコンポーネントが削除されたかは、新たに廃止されたユニークIDにより確認することができる。
また、(b)に示すようにコンポーネントが別のIDのコンポーネントに変更された場合には、変更元のコンポーネントに係るコンポーネントシーンに代えて、変更後のコンポーネントに係るコンポーネントシーンを設ける。そして、ここにはコピーすべきデータがないので、所定の初期値を設定する。なお、変更前のコンポーネントと変更後のコンポーネントとは、コンポーネントIDが異なるだけでなくユニークIDも異なる。
また、コンポーネントのバリエーションが変更された場合には、その変更前後のコンポーネントはユニークIDおよびコンポーネントIDが同じであるので、その変更前後のコンポーネントの対応関係を認識でき、かつ、その2つのコンポーネントにデータ互換性があることが確認できることから、図26に示すような異バリエーション間のパラメータ引き継ぎ処理を行う。なお、このパラメータ引き継ぎ処理を行うに当たっては、コンポーネントIDさえ揃っていればよく、ユニークIDが揃っていないコンポーネント間であっても実行可能である。
その後、ステップS102で、置き換え後のコンポーネントのパラメータのうち、ステップS101で元のコンポーネントの設定値がコピーされなかった部分について、所定の初期値を設定して元の処理に戻る。
以上の処理は、複数のコンポーネントについてバリエーションが変更されていた場合には、コンポーネント毎に行うものとする。そして、この処理において、PC30のCPUは第2の引継手段として機能し、特にステップS101の処理においては書込手段として機能する。
このミキサシステムにおいては、各コンポーネントについてのパラメータを、エレメントという単位に分割して定義している。図27に、(a)に4入力の、(b)に6入力のオートミキサにおけるエレメントの構成を示す。なお各エレメントは、1又は複数のパラメータの集合体である。
この図に示すように、4入力のオートミキサにおいては、パラメータはエレメントE1乃至E5によって構成され、このうちエレメントE3が入力を制御する動作パラメータ群である。そして、4入力であるので、エレメントE3[1]乃至E3[4]として、各入力端子に対応するエレメントE3のパラメータ記憶領域を設けている。
従って、4入力のオートミキサと6入力のオートミキサとでは、エレメントE1,E2,E4,E5に係るパラメータは全く共通であり、これらのパラメータは対応していると言える。また、エレメントE3についても、E3[1]乃至E3[4]の部分は共通に存在することから、これらのパラメータも対応していると言える。一方、エレメントE3[5]やE3[6]のように、一方にしか存在しないエレメントに係るパラメータには、対応するものがないことになる。
図28(a)には、図27に示したエレメントE1やE2のように、同一のエレメントが1つだけ存在する場合の例を示している。この場合には、元のコンポーネントの設定値を、単に置き換え後のコンポーネントについて用意した記憶領域にコピーすればよい。
図28(b)には、図27に示したエレメントE3のように、同一のエレメントが1次元的に配列されて複数存在する場合の例を示している。この場合には、元のコンポーネントの設定値を、置き換え後のコンポーネントについて用意した記憶領域のうち、対応するエレメントの部分にコピーする。従って、元のコンポーネントになかったエレメントの部分には設定値はコピーされないので所定の初期値が設定されたままとなるし、コピー先にないエレメントに係る設定値は廃棄される。
以上のような考え方により、図27を用いて説明したような、パラメータ設定値の引き継ぎを行うことができる。なお、置き換え後のコンポーネントについてのパラメータ記憶領域を設けた時点では初期値を設定せず、必要な設定値のコピーが済んでから、コピーがなされなかった部分のみに初期値を設定するような対応も可能である。
まず、プリセットコンポーネントがバージョンアップされた場合の、1コンポーネント分のパラメータの引き継ぎが挙げられる。この場合、プリセットコンポーネントIDは変らずプリセットコンポーネントバージョンのみが変更されるが、プリセットコンポーネントIDが同じコンポーネントはパラメータのデータ互換性があるので、シーンやライブラリに記憶されている旧バージョンのコンポーネントのパラメータを、新しいバージョンのコンポーネントのパラメータとして引き継ぐことができる。これは図26乃至図28を用いて説明した通りである。またこのとき、コンフィグIDが一致している必要はない。
Claims (2)
- 処理内容をプログラム可能な音響信号処理部を有する音響信号処理装置に実行させる音響信号処理内容を、それぞれ入力端子又は出力端子を有する複数の信号処理コンポーネントと、該信号処理コンポーネントの出力端子と入力端子との間を結ぶ結線とに基づいて規定し、該信号処理コンポーネント及び結線からなる音響信号処理の構成を、グラフィック表示の表示画面において受け付けた指示に従って編集する編集装置の制御方法であって、
前記編集装置に、
複数の前記信号処理コンポーネントを定義する定義データであって、該複数の信号処理コンポーネントのうち少なくとも一部の信号処理コンポーネントを、該信号処理コンポーネントが有する端子の数及び/又は該信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用するパラメータの数が異なる複数のバリエーションを有するものとして定義する定義データを記憶させると共に、
前記信号処理コンポーネントの各バリエーションについて、異なるバリエーションが有する端子及びパラメータの間の対応関係を記憶させ、
前記信号処理構成の編集に際して、ユーザから、編集中の信号処理構成に含まれる信号処理コンポーネントについて、別のバリエーションへの変更の指示を受け付ける手順と、
該手順で変更の指示を受け付けた場合に、その指示に係る信号処理コンポーネントを、指示に従って別のバリエーションの信号処理コンポーネントに置き換える手順と、
記憶している前記対応関係に基づいて、前記置き換え前の元の信号処理コンポーネントの端子に接続されていた結線のうち、前記置き換え後の信号処理コンポーネントにその接続されていた端子と対応する端子が存在するものを、その置き換え後の信号処理コンポーネントの、前記対応する端子に接続する第1の引継手順と、
記憶している前記対応関係に基づいて、前記元の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用していたパラメータのうち、前記置き換え後の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用するパラメータ中に対応するパラメータが存在するものについて、前記元の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用していたパラメータの値を、前記置き換え後の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用する前記対応するパラメータの値として記憶する第2の引継手順とを実行させることを特徴とする編集装置の制御方法。 - 請求項1記載の編集装置の制御方法であって、
前記第2の引継手順に、
前記置き換え後の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用するパラメータの値を記憶するための記憶領域を確保する手順と、
前記元の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用していたパラメータのうち、前記置き換え後の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用するパラメータ中に対応するパラメータが存在するものについて、前記元の信号処理コンポーネントに係る信号処理に使用していたパラメータの値を、前記記憶領域のうち前記対応するパラメータの値を記憶する領域に書き込む書込手順と、
前記記憶領域に値を記憶すべきパラメータのうち、前記書込手順において書き込みがなされていないパラメータについて、該パラメータの値を記憶するための記憶領域に所定の初期値を書き込む手順とを設けたことを特徴とする編集装置の制御方法。
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