JP4211241B2 - アプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラム及び情報処理端末用プログラム - Google Patents

アプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラム及び情報処理端末用プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノートPC等の情報処理端末とPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末との間でデータを共有するシステム、端末およびプログラムに係り、特に、手間や時間の面で有利に、異なるデバイス間でデータを共有することができるとともに、共有に際してユーザが要求するアプリケーションを提供することにより利便性を向上することができるアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PDA等の携帯端末に保存してあるデータをノートPCで編集するには、携帯端末に保存してあるデータをFD等の記憶媒体に一旦記憶し、記憶媒体に記憶されたデータをノートPCで読み出し、該当のアプリケーションを起動させて編集する。その他にも、携帯端末とノートPCとを通信可能に接続し、携帯端末に保存してあるデータをネットワークを介してノートPCに移動し、該当のアプリケーションを起動させて編集する方法がある。そして、編集が完了すると、今度は逆の手順を経て、更新したデータを携帯端末に戻すようにする。
【0003】
一方、従来、ユーザの移動に応じてサービスを提供するシステムとしては、例えば、特開平10-13720号公報に開示された情報提示装置(以下、第1の従来例という。)、および特開2000-152125号公報に開示されたヘッドマウントディスプレイ装置(以下、第2の従来例という。)があった。
第1の従来例は、カメラ101の位置、方向を各検出部103、104がGPS(Global Positioning System)により検出するとともに、ディスプレイまたはファインダ108で表示される画像中の物体をユーザが指定する。制御部106は、その指定位置と上記検出された位置、方向とに基づいて指定された物体の位置情報を演算により求め、求めた位置情報を用いて地図データ記憶部107から対応するその物体の属性データを取り出してディスプレイまたはファインダ108で表示したりまたは音声合成して出力する。
【0004】
これにより、表示される画像における物体の属性データを容易に得て、ユーザに提示することができる。
第2の従来例は、操作入力部6からの入力により、画像出力部5にアイコン像を視線検出部8により検出された視線位置となるように表示させる。オペレータの目には、窓部から見える現実の視界に、アイコン像が重なって観察される。オペレータは、視線を視界中の所望の箇所にもっていき、操作入力部6からの指示で確定する。例えば、現実に目の前にある文章を観察し、その文章中にある領域を指定すると、指定された領域中の文章或いは単語を、CCDカメラ部3から入力された画像情報から画像処理部7において判読し、任意の言語に翻訳し、そのデータを画像出力部5にて表示する。
【0005】
これにより、オペレータの視線の動きにより現実の視界中の対象を選択指定することができ、視線を入力手段として視界中の画像情報を処理することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記データの編集方法にあっては、記憶媒体やネットワークを介してデータの交換を行わなければならず、手間や時間を要するという問題があった。また、編集対象となるデータを取り扱うアプリケーションについては、携帯端末にインストールされているものと、ノートPCにインストールされているものとが必ずしも同一であるとは限らず、それらが異なっている場合には、ノートPCにおいて、携帯端末で行っている手順とは異なる手順で編集を行わなければならず、使い勝手がよくない。
【0007】
一方、第1の従来例にあっては、ディスプレイまたはファインダ108で表示される画像中の物体をユーザが指定したときにその物体の属性データをユーザに対して提供する構成であるため、例えば、ユーザが現在いる場所の付近に、ユーザにとって有益な属性データが対応付けられている物体が存在していたとしても、ユーザが能動的に行動を起こさなければ、ユーザは、その有益な属性データを得ることができない。
【0008】
また、第2の従来例にあっても、第1の従来例と同様に、ユーザが目の前にある文章を観察してその文章中にある領域を指定したときに翻訳を行う構成であるため、第1の従来例と同様に、ユーザが能動的に行動を起こさなければ、ユーザは、翻訳というサービスの提供を受けることができない。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、手間や時間の面で有利に、異なるデバイス間でデータを共有することができるとともに、共有に際してユーザが要求するアプリケーションを提供することにより利便性を向上することができるアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムを提供することを第1の目的としている。また、移動に伴って動的なサービスを提供するシステムにおいて、ユーザがサービスの提供を受けやすくなるアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムを提供することを第2の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、発明1のアプリケーションサービス提供システムは、アプリケーションを実行し当該アプリケーションで取り扱われるアプリケーション用データを編集可能な情報処理端末に第1仮想オブジェクトを対応付けかつ移動可能な移動体に第2仮想オブジェクトを対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に前記第1仮想オブジェクトを配置しかつ前記仮想空間における移動体の位置またはその付近に前記第2仮想オブジェクトを配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末でアプリケーションを実行するシステムであって、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記情報処理端末と対応付けて記憶するための第1記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記移動体と対応付けて記憶するための第2記憶手段と、前記アプリケーション用データおよびそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を前記移動体と対応付けて記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段と、前記移動体の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報を更新し、前記第1記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうちその第2仮想オブジェクトに対応する移動体に対応するものを、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に与えるようになっており、前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報が与えられたときは、与えられたアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記与えられたアプリケーション用データを出力するようになっている。
【0010】
このような構成であれば、位置情報取得手段により、位置情報が取得され、取得された位置情報に基づいて第2記憶手段の第2オブジェクト情報が更新される。そして、第1記憶手段の第1オブジェクト情報および第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かが判定される。すなわち、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に移動体を接近させると、それら領域が重複していると判定される。重複が判定されると、アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうちその第2仮想オブジェクトに対応する移動体に対応するものが、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に与えられる。
【0011】
情報処理端末では、アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報が与えられると、与えられたアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、与えられたアプリケーション用データが出力される。
ここで、仮想オブジェクトは、実空間と対応させた仮想空間上で論理的な形状および配置位置を有しており、その形状としては、例えば、配置位置を中心とした半径1〔m〕程度の球体であってもよいし、配置位置を中心とした1辺が1〔m〕程度の立方体であってもよいし、その他自然物や生物を模写した形状等あらゆる形状を含む。また、立体的な形状に限らず、平面的な形状であってもよい。以下、発明2および7のアプリケーションサービス提供システムにおいて同じである。
【0012】
また、移動体は、実空間における移動体をいい、例えば、携帯端末等がそれに該当し、それらに適用すれば、ユーザの位置に応じたアプリケーションサービスを提供することができる
【0013】
また、第1記憶手段は、第1オブジェクト情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、第1オブジェクト情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、第1オブジェクト情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって第1オブジェクト情報を記憶するようになっていてもよい。このことは、第2記憶手段に第2オブジェクト情報を記憶する場合、並びにアプリケーション用データ記憶手段にアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を記憶する場合についても同じである。以下、発明2および7のアプリケーションサービス提供システム、発明2の携帯端末、並びに発明3の携帯物管理端末において同じである。
【0014】
また、本システムは、単一の装置として実現するようにしてもよいし、複数の端末を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の端末のうちどの端末に属していてもよい。
また、位置情報取得手段は、例えば、移動体が通信可能に接続する通信端末で移動体の位置を測定することにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、GPS等を利用して移動体でその位置を測定したり、または移動体からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、移動体が接続する基地局で移動体の位置を測定したり、または基地局からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより、位置情報を取得するようになっていてもよい。
【0015】
さらに、発明2のアプリケーションサービス提供システムは、仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末と、アプリケーションを実行し当該アプリケーションで取り扱われるアプリケーション用データを編集可能な情報処理端末と、携帯端末とを通信可能に接続し、第1仮想オブジェクトを前記情報処理端末に対応付けかつ第2仮想オブジェクトを前記携帯端末に対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に前記第1仮想オブジェクトを配置しかつ前記仮想空間における携帯端末の位置またはその付近に前記第2仮想オブジェクトを配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末でアプリケーションを実行するシステムであって、前記携帯端末の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記情報処理端末と対応付けて記憶するための第1記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記携帯端末と対応付けて記憶するための第2記憶手段とを有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報を更新し、前記第1記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末についてアプリケーションサービスを提供すべき提供要求を送信するようになっており、前記携帯端末は、前記アプリケーション用データおよびそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を有し、前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を送信するようになっており、前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっている。
【0016】
このような構成であれば、位置情報取得手段により、位置情報が取得され、仮想オブジェクト管理端末では、取得された位置情報に基づいて第2記憶手段の第2オブジェクト情報が更新される。そして、第1記憶手段の第1オブジェクト情報および第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かが判定される。すなわち、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に携帯端末を接近させると、それら領域が重複していると判定される。重複が判定されると、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末についてアプリケーションサービスを提供すべき提供要求が送信される。
【0017】
携帯端末では、提供要求を受信すると、受信した提供要求に係る情報処理端末にアプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報が送信される。
情報処理端末では、アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信すると、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、受信したアプリケーション用データが出力される。
【0018】
ここで、提供要求を送信するとは、仮想オブジェクト管理端末が提供要求を直接または間接的に携帯端末に送信することをいい、間接的に送信する場合には、例えば、外部端末と通信可能に接続し、仮想オブジェクト管理端末がその外部端末を介して提供要求を携帯端末に送信することが含まれる。すなわち、提供要求の送信は、仮想オブジェクト管理端末および1または複数の外部端末の協働により行うことも可能である。
【0019】
また、位置情報取得手段は、例えば、携帯端末が通信可能に接続する通信端末で携帯端末の位置を測定することにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、GPS等を利用して携帯端末でその位置を測定したり、または携帯端末からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、携帯端末が接続する基地局で携帯端末の位置を測定したり、または基地局からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより、位置情報を取得するようになっていてもよい。また、位置情報取得手段は、仮想オブジェクト管理端末、情報処理端末、携帯端末、その他仮想オブジェクト管理端末と通信可能に接続する外部端末のいずれに設けてもよい。
【0020】
さらに、発明3のアプリケーションサービス提供システムは、発明2のアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションを起動させるとともに、そのアプリケーションに対して前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっている。
【0021】
このような構成であれば、情報処理端末では、アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信すると、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションが起動するとともに、そのアプリケーションに対して、受信したアプリケーション用データが出力される。
さらに、発明4のアプリケーションサービス提供システムは、発明2および3のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記情報処理端末は、前記受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないときは、そのアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、取得したアプリケーションをインストールするようになっている。
【0022】
このような構成であれば、情報処理端末は、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないと、そのアプリケーションがネットワークを介して外部から取得され、取得されたアプリケーションがインストールされる。そして、インストールされたアプリケーションに対して、受信したアプリケーション用データが出力される。
【0023】
さらに、発明5のアプリケーションサービス提供システムは、発明2ないし4のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記携帯端末は、前記提供要求を受信したときは、起動中のアプリケーションから前記アプリケーション用データを取得し、取得したアプリケーション用データおよびそのアプリケーション用データを取り扱っているアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっている。
【0024】
このような構成であれば、携帯端末では、提供要求を受信すると、起動中のアプリケーションからアプリケーション用データが取得され、取得されたアプリケーション用データおよびそのアプリケーション用データを取り扱っているアプリケーションに関するアプリケーション特定情報が、受信した提供要求に係る情報処理端末に送信される。
【0025】
さらに、発明6のアプリケーションサービス提供システムは、発明2ないし5のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記携帯端末との通信サービスを提供する通信サービス提供端末を通信可能に接続し、前記通信サービス提供端末は、前記携帯端末との通信を確立する通信確立手段を構成可能な通信確立手段構成情報を記憶するための構成情報記憶手段を有し、前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に前記提供要求を送信するようになっており、前記情報処理端末は、前記提供要求を受信したときは、前記通信確立手段構成情報を前記通信サービス提供端末から取得し、取得した通信確立手段構成情報に基づいて前記通信確立手段を構成し、構成した通信確立手段により前記受信した提供要求に係る携帯端末に前記提供要求を送信するようになっており、前記携帯端末は、前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を送信するようになっている。
【0026】
このような構成であれば、仮想オブジェクト管理端末では、第1仮想オブジェクトの領域と第2仮想オブジェクトの領域とが重複していると判定されると、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に提供要求が送信される。
情報処理端末では、提供要求を受信すると、通信確立手段構成情報が通信サービス提供端末から取得され、取得された通信確立手段構成情報に基づいて通信確立手段が構成される。そして、構成された通信確立手段により、受信した提供要求に係る携帯端末に提供要求が送信される。
【0027】
携帯端末では、提供要求を受信すると、受信した提供要求に係る情報処理端末にアプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報が送信される。
ここで、構成情報記憶手段は、通信確立手段構成情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、通信確立手段構成情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、通信確立手段構成情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって通信確立手段構成情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明0のアプリケーションサービス提供システムにおいて同じである。
【0028】
また、通信サービス提供端末は、情報処理端末との通信路の一端に接続する通信機器であって少なくともサーバ機能を有するものであればよく、クライアント機能およびサーバ機能の両方を有するものとして構成することもできる。以下、発明0のアプリケーションサービス提供システムにおいて同じである。
さらに、発明7のアプリケーションサービス提供システムは、仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末と、アプリケーションを実行し当該アプリケーションで取り扱われるアプリケーション用データを編集可能な情報処理端末と、携帯可能な物品である携帯物を管理する携帯物管理端末とを通信可能に接続し、第1仮想オブジェクトを前記情報処理端末に対応付けかつ第2仮想オブジェクトを前記携帯物に対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に前記第1仮想オブジェクトを配置しかつ前記仮想空間における携帯物の位置またはその付近に前記第2仮想オブジェクトを配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末でアプリケーションを実行するシステムであって、前記携帯物の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記情報処理端末と対応付けて記憶するための第1記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記携帯物と対応付けて記憶するための第2記憶手段とを有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報を更新し、前記第1記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末についてアプリケーションサービスを提供すべき提供要求を送信するようになっており、前記携帯物管理端末は、前記アプリケーション用データおよびそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を前記携帯物と対応付けて記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっており、前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっている。
【0029】
このような構成であれば、位置情報取得手段により、位置情報が取得され、仮想オブジェクト管理端末では、取得された位置情報に基づいて第2記憶手段の第2オブジェクト情報が更新される。そして、第1記憶手段の第1オブジェクト情報および第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かが判定される。すなわち、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に携帯物を接近させると、それら領域が重複していると判定される。重複が判定されると、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末についてアプリケーションサービスを提供すべき提供要求が送信される。
【0030】
携帯物管理端末では、提供要求を受信すると、アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうち、受信した提供要求に係る携帯物に対応するものが、受信した提供要求に係る情報処理端末に送信される。
情報処理端末では、アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信すると、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、受信したアプリケーション用データが出力される。
【0031】
ここで、提供要求を送信するとは、仮想オブジェクト管理端末が提供要求を直接または間接的に携帯物管理端末に送信することをいい、間接的に送信する場合には、例えば、外部端末と通信可能に接続し、仮想オブジェクト管理端末がその外部端末を介して提供要求を携帯物管理端末に送信することが含まれる。すなわち、提供要求の送信は、仮想オブジェクト管理端末および1または複数の外部端末の協働により行うことも可能である。
【0032】
また、位置情報取得手段は、例えば、携帯物が通信可能に接続する通信端末で携帯物の位置を測定することにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、GPS等を利用して携帯物でその位置を測定したり、または携帯物からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、携帯物が接続する基地局で携帯物の位置を測定したり、または基地局からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより、位置情報を取得するようになっていてもよい。また、位置情報取得手段は、仮想オブジェクト管理端末、情報処理端末、携帯物、携帯物管理端末、その他仮想オブジェクト管理端末と通信可能に接続する外部端末のいずれに設けてもよい。
【0033】
また、携帯物管理端末は、仮想オブジェクト管理端末および情報処理端末との通信路の一端に接続する通信機器であって少なくともサーバ機能を有するものであればよく、クライアント機能およびサーバ機能の両方を有するものとして構成することもできる。
さらに、発明8のアプリケーションサービス提供システムは、発明7のアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションを起動させるとともに、そのアプリケーションに対して前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっている。
【0034】
このような構成であれば、情報処理端末では、アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信すると、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションが起動するとともに、そのアプリケーションに対して、受信したアプリケーション用データが出力される。
さらに、発明9のアプリケーションサービス提供システムは、発明7および8のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記情報処理端末は、前記受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないときは、そのアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、取得したアプリケーションをインストールするようになっている。
【0035】
このような構成であれば、情報処理端末は、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないと、そのアプリケーションがネットワークを介して外部から取得され、取得されたアプリケーションがインストールされる。そして、インストールされたアプリケーションに対して、受信したアプリケーション用データが出力される。
【0036】
さらに、発明0のアプリケーションサービス提供システムは、発明7ないし9のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記携帯物管理端末との通信サービスを提供する通信サービス提供端末を通信可能に接続し、前記通信サービス提供端末は、前記携帯物管理端末との通信を確立する通信確立手段を構成可能な通信確立手段構成情報を記憶するための構成情報記憶手段を有し、前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に前記提供要求を送信するようになっており、前記情報処理端末は、前記提供要求を受信したときは、前記通信確立手段構成情報を前記通信サービス提供端末から取得し、取得した通信確立手段構成情報に基づいて前記通信確立手段を構成し、構成した通信確立手段により前記受信した提供要求に係る携帯物管理端末に前記提供要求を送信するようになっており、前記携帯物管理端末は、前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっている。
【0037】
このような構成であれば、仮想オブジェクト管理端末では、第1仮想オブジェクトの領域と第2仮想オブジェクトの領域とが重複していると判定されると、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に提供要求が送信される。
情報処理端末では、提供要求を受信すると、通信確立手段構成情報が通信サービス提供端末から取得され、取得された通信確立手段構成情報に基づいて通信確立手段が構成される。そして、構成された通信確立手段により、受信した提供要求に係る携帯物管理端末に提供要求が送信される。
【0038】
携帯物管理端末では、提供要求を受信すると、アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうち、受信した提供要求に係る携帯物に対応するものが、受信した提供要求に係る情報処理端末に送信される。
さらに、発明1のアプリケーションサービス提供システムは、発明1ないし10のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムにおいて、前記情報処理端末は、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータである。
【0039】
このような構成であれば、パーソナルコンピュータでは、アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報が与えられると、与えられたアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、与えられたアプリケーション用データが出力される。
一方、上記目的を達成するために、発明2の携帯端末は、発明2のアプリケーションサービス提供システムにおける仮想オブジェクト管理端末および情報処理端末と通信可能に接続する端末であって、前記アプリケーション用データおよびそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を備え、前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を送信するようになっている。
【0040】
このような構成であれば、発明2のアプリケーションサービス提供システムにおける携帯端末と同等の作用が得られる。
一方、上記目的を達成するために、発明3の携帯物管理端末は、発明7の仮想オブジェクト管理端末および情報処理端末と通信可能に接続する端末であって、前記アプリケーション用データおよびそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を前記携帯物と対応付けて記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を備え、前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっている。
【0041】
このような構成であれば、発明7のアプリケーションサービス提供システムにおける携帯物管理端末と同等の作用が得られる。
一方、上記目的を達成するために、発明4の情報処理端末は、発明2の仮想オブジェクト管理端末および携帯端末、または発明7の仮想オブジェクト管理端末および携帯物管理端末と通信可能に接続する端末であって、前記アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっている。
【0042】
このような構成であれば、発明2および7のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムにおける情報処理端末と同等の作用が得られる。
一方、上記目的を達成するために、発明5の携帯端末用プログラムは、コンピュータからなる発明2の携帯端末に実行させるためのプログラムであって、前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を送信する処理を実行させるためのプログラムである。
【0043】
このような構成であれば、携帯端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って携帯端末が処理を実行すると、発明2の携帯端末と同等の作用が得られる。
一方、上記目的を達成するために、発明6の携帯物管理端末用プログラムは、コンピュータからなる発明3の携帯物管理端末に実行させるためのプログラムであって、前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信する処理を実行させるためのプログラムである。
【0044】
このような構成であれば、携帯物管理端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って携帯物管理端末が処理を実行すると、発明3の携帯物管理端末と同等の作用が得られる。
一方、上記目的を達成するために、発明7の情報処理端末用プログラムは、コンピュータからなる発明4の情報処理端末に実行させるためのプログラムであって、前記アプリケーション用データおよびアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力する処理を実行させるためのプログラムである。
【0045】
このような構成であれば、情報処理端末によってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従って情報処理端末が処理を実行すると、発明4の情報処理端末と同等の作用が得られる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図16は、本発明に係るアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムの第1の実施の形態を示す図である。
【0047】
本実施の形態は、本発明に係るアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムを、図1に示すように、ノートPC200を囲む領域に球形状からなる仮想オブジェクトAを、ユーザの利用に供する携帯端末140を囲む領域に仮想オブジェクトBをそれぞれ配置・設定し、仮想オブジェクトA,Bが重なり合ったときに、携帯端末140で起動中のアプリケーションで取り扱われているデータを、ノートPC200のアプリケーションで編集する場合について適用したものである。
【0048】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示す図である。
図1において、室内の壁面には、仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理装置100と、各機器間のサービスの連携を管理するサービス連携管理装置240とが設置されている。また、室内には、ノートPC200が設置されているとともに、ユーザの利用に供するPDA等の携帯端末140が存在する。
【0049】
また、仮想オブジェクト管理装置100、携帯端末140、ノートPC200およびサービス連携管理装置240は、それぞれ無線通信により相互に通信可能となっている。具体的には、仮想オブジェクト管理装置100は、携帯端末140、ノートPC200およびサービス連携管理装置240と通信を行い、携帯端末140は、仮想オブジェクト管理装置100、ノートPC200およびサービス連携管理装置240と通信を行い、ノートPC200は、仮想オブジェクト管理装置100、携帯端末140およびサービス連携管理装置240と通信を行う。
【0050】
一方、ノートPC200を囲む領域には、球形状からなる仮想オブジェクトAが、携帯端末140を囲む領域には、球形状からなる仮想オブジェクトBが設定されている。これら仮想オブジェクトは、仮想オブジェクト管理装置100で管理される論理的な領域である。
サービス連携管理装置240は、携帯端末140およびノートPC200についてそれらとの通信を確立するための通信用オブジェクトデータを記憶した記憶装置を有し、各機器からの要求に応じて通信用オブジェクトデータを記憶装置から読み出して送信するようになっている。記憶装置には、ノートPC200との通信を確立するための通信用オブジェクトデータA、および携帯端末140との通信を確立するための通信用オブジェクトデータBがそれぞれ格納されている。例えば、携帯端末140がノートPC200と通信を行うには、携帯端末140は、通信用オブジェクトデータAをサービス連携管理装置240から取得し、取得した通信用オブジェクトデータAに基づいて通信確立処理を実行することにより、ノートPC200との通信を確立する。すなわち、通信用オブジェクトデータA,Bは、特定相手方との通信を確立するためのドライバとしての機能を有する。
【0051】
次に、仮想オブジェクト管理装置100の構成を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、仮想オブジェクト管理装置100の構成を示すブロック図である。
仮想オブジェクト管理装置100は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0052】
I/F38には、外部装置として、携帯端末140、ノートPC200およびサービス連携管理装置240と無線通信により通信を行う無線通信装置40と、仮想オブジェクトに関するオブジェクト情報を登録・管理する仮想オブジェクト管理データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)42と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置44とが接続されている。
【0053】
仮想オブジェクト管理DB42には、図3に示すように、仮想オブジェクトの形状および配置位置に関するオブジェクト情報を、サービス内容を規定したサービス情報と対応付けて登録可能な仮想オブジェクト管理テーブル400が格納されている。図3は、仮想オブジェクト管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【0054】
仮想オブジェクト管理テーブル400は、図3に示すように、各仮想オブジェクトごとに1つのレコードが登録可能となっている。各レコードは、連続番号を登録するフィールド402と、ノートPC200等の機器を利用したサービスの種別を登録するフィールド404と、サービスを特定するためのサービスIDを登録するフィールド406と、実空間と対応させた仮想空間上における仮想オブジェクトの配置位置を示す座標を登録するフィールド408と、仮想オブジェクトの形状を登録するフィールド410と、仮想オブジェクトの大きさを登録するフィールド412と、サービス同士の連携を管理するためのエリアイン管理情報を登録するフィールド414とを含んで構成されている。ここで、フィールド404,406のデータがサービス情報に対応し、フィールド408〜412のデータがオブジェクト情報に対応している。
【0055】
図3の例では、図中第1段目のレコードには、フィールド402に連続番号として「1」が、フィールド404にサービス種別として「ノートPCサービス」が、フィールド406にサービスIDとして「0001」が、フィールド408に座標として「(10,50,20)」が、フィールド410に形状として「球」が、フィールド412に大きさとして「2〔m〕」がそれぞれ登録されている。これは、ノートPC200が設置されている実空間の座標(10,50,20)を中心として半径が2〔m〕の球形状からなる仮想オブジェクトAが仮想的に配置されており、配置位置および形状により特定される仮想オブジェクトAの内部領域内では、ノートPC200によるアプリケーションサービスが提供されることを意味している。
【0056】
また、図中第2段目のレコードには、フィールド402に連続番号として「2」が、フィールド404にサービス種別として「PDAサービス」が、フィールド406にサービスIDとして「0002」が、フィールド408に座標として「(30,40,20)」が、フィールド410に形状として「球」が、フィールド412に大きさとして「1〔m〕」がそれぞれ登録されている。これは、携帯端末140が存在している実空間の座標(30,40,20)を中心として半径が1〔m〕の球形状からなる仮想オブジェクトBが仮想的に配置されており、配置位置および形状により特定される仮想オブジェクトBの内部領域内では、携帯端末140によるサービスが行われることを意味している。ただし、携帯端末140が存在している実空間の座標は、時々刻々と変化するので、PDAサービスについては、携帯端末140からの位置情報を取得し、これをもとにフィールド408の座標を更新する。例えば、仮想オブジェクトAの領域と仮想オブジェクトBの領域とが重なり合っているときは、ノートPCサービスとPDAサービスが連携し、ノートPC200および携帯端末140が互いを利用可能となる。
【0057】
また、仮想オブジェクト管理DB42には、図4に示すように、各サービスごとに、そのサービスを利用するにあたってサービス連携管理装置240から取得すべき通信用オブジェクトデータを特定するための通信情報を登録した通信情報登録テーブル500が格納されている。図4は、通信情報登録テーブル500のデータ構造を示す図である。
【0058】
通信情報登録テーブル500は、図4に示すように、各サービスごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、サービスIDを登録したフィールド502と、サービス種別を登録したフィールド504と、通信情報を登録したフィールド506とを含んで構成されている。なお、通信情報登録テーブル500は、仮想オブジェクト管理装置100だけでなく、携帯端末140、ノートPC200およびサービス連携管理装置240の記憶装置にも格納されている。
【0059】
図4の例では、図中第1段目のレコードには、フィールド502にサービスIDとして「0001」が、フィールド504にサービス種別として「ノートPCサービス」が、フィールド506に通信情報として「通信用オブジェクトデータA」がそれぞれ登録されている。これは、ノートPCサービスを利用するにあたってサービス連携管理装置240から取得すべき通信用オブジェクトデータが通信用オブジェクトデータAであることを意味している。
【0060】
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5ないし図7のフローチャートに示すオブジェクト情報更新処理、エリアイン通知処理およびエリアアウト通知処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0061】
初めに、オブジェクト情報更新処理を図5を参照しながら詳細に説明する。図5は、オブジェクト情報更新処理を示すフローチャートである。
オブジェクト情報更新処理は、携帯端末140からの位置情報に基づいて仮想オブジェクトBの配置位置を更新する処理であって、CPU30において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS404に移行するようになっている。
【0062】
ステップS404では、位置情報を受信したか否かを判定し、位置情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS406に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、位置情報を受信するまでステップS404で待機する。
ステップS406では、受信した位置情報に基づいて、PDAサービスについて仮想オブジェクト管理テーブル400のフィールド408の座標を更新し、ステップS408に移行して、位置情報を受信したことの応答を携帯端末140に通知し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0063】
次に、エリアイン通知処理を図6を参照しながら詳細に説明する。図6は、エリアイン通知処理を示すフローチャートである。
エリアイン通知処理は、2つの仮想オブジェクトについて一方の仮想オブジェクトの領域と他方の仮想オブジェクトの領域とが重なり合ったことを各機器に通知する処理であって、CPU30において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS500に移行するようになっている。
【0064】
ステップS500では、仮想オブジェクト管理テーブル400からPDAサービスについてのレコード(以下、この処理において携帯端末140のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を読み出し、ステップS502に移行して、仮想オブジェクト管理テーブル400から先頭のレコード(以下、この処理において対象機器のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を読み出し、ステップS504に移行する。
【0065】
ステップS504では、携帯端末140のオブジェクト情報および対象機器のオブジェクト情報に基づいて、仮想オブジェクトBの形状および配置位置により特定される領域と、対象機器に対応する仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重なり合っているか否かを判定し、それら領域が重なり合っている(以下、エリアインという。)と判定したとき(Yes)は、ステップS506に移行する。
【0066】
ステップS506では、対象機器のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報を読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS508に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより対象機器との通信を確立し、エリアインを対象機器に通知し、ステップS540に移行する。
【0067】
ステップS540では、エリアインの通知に対する応答を受信したか否かを判定し、応答を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS542に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、応答を受信するまでステップS540で待機する。
ステップS542では、PDAサービスのエリアイン管理情報に該当サービスのサービスIDを登録し、ステップS544に移行して、仮想オブジェクト管理テーブル400に登録されているすべてのサービスについてステップS504〜S542の処理が終了したか否かを判定し、処理が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0068】
一方、ステップS544で、すべてのサービスについてステップS504〜S542の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS546に移行して、仮想オブジェクト管理テーブル400から次のレコードを読み出し、ステップS504に移行する。
一方、ステップS504で、エリアインしていないと判定したとき(No)は、ステップS544に移行する。
【0069】
次に、エリアアウト通知処理を図7を参照しながら詳細に説明する。図7は、エリアアウト通知処理を示すフローチャートである。
エリアアウト通知処理は、2つの仮想オブジェクトについて一方の仮想オブジェクトの領域と他方の仮想オブジェクトの領域との重なり合いが解除されたことを各機器に通知する処理であって、CPU30において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS600に移行するようになっている。
【0070】
ステップS600では、仮想オブジェクト管理テーブル400からPDAサービスについてのレコード(以下、この処理において携帯端末140のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を読み出し、ステップS602に移行して、PDAサービスのエリアイン管理情報から先頭のサービスIDを読み出し、ステップS604に移行して、読み出したサービスIDのサービスについてのレコード(以下、この処理において対象機器のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を仮想オブジェクト管理テーブル400から読み出し、ステップS606に移行する。
【0071】
ステップS606では、携帯端末140のオブジェクト情報および対象機器のオブジェクト情報に基づいて、仮想オブジェクトBの形状および配置位置により特定される領域と、対象機器に対応する仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重なり合っているか否かを判定し、それら領域が重なり合っていない(以下、エリアアウトという。)と判定したとき(Yes)は、ステップS608に移行する。
【0072】
ステップS608では、対象機器のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報を読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS610に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより対象機器との通信を確立し、エリアアウトを対象機器に通知し、ステップS626に移行する。
【0073】
ステップS626では、エリアアウトの通知に対する応答を受信したか否かを判定し、応答を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS628に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、応答を受信するまでステップS626で待機する。
ステップS628では、PDAサービスのエリアイン管理情報から該当サービスのサービスIDを削除し、ステップS630に移行して、PDAサービスのエリアイン管理情報に登録されているすべてのサービスについてステップS604〜S628の処理が終了したか否かを判定し、処理が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0074】
一方、ステップS630で、すべてのサービスについてステップS604〜S628の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS632に移行して、PDAサービスのエリアイン管理情報から次のサービスIDを読み出し、ステップS604に移行する。
一方、ステップS606で、エリアアウトしていないと判定したとき(No)は、ステップS630に移行する。
【0075】
次に、ノートPC200の構成を図8を参照しながら詳細に説明する。図8は、ノートPC200の構成を示すブロック図である。
ノートPC200は、図8に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU70と、所定領域にあらかじめCPU70の制御プログラム等を格納しているROM72と、ROM72等から読み出したデータやCPU70の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM74と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F78とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス79で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0076】
I/F78には、外部装置として、仮想オブジェクト管理装置100、携帯端末140およびサービス連携管理装置240と無線通信により通信を行う無線通信装置80と、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置82と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置84と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置86とが接続されている。その他、ノートPC200は、インターネット等の外部のネットワークに接続している。
【0077】
記憶装置84には、図9に示すように、アプリケーション用データとアプリケーションとの対応付けを登録したアプリケーション登録テーブル600が格納されている。図9は、アプリケーション登録テーブル600のデータ構造を示す図である。
アプリケーション登録テーブル600は、図9に示すように、各アプリケーション用データの種別ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、連続番号を登録したフィールド602と、アプリケーション用データの拡張子を登録したフィールド604と、アプリケーション名を登録したフィールド606と、アプリケーションの取得先を登録したフィールド608と、デフォルト(true/false)を登録したフィールド610とを含んで構成されている。ここで、フィールド606,608のデータがアプリケーション特定情報を構成する。
【0078】
図9の例では、図中第1段目のレコードには、フィールド602に連続番号として「1」が、フィールド604に拡張子として「jpeg,jpg」が、フィールド606にアプリケーション名として「Viewer2」が、フィールド608に取得先として「http://svr/...../viewer2」が、フィールド610にデフォルトとして「TRUE」がそれぞれ登録されている。これは、拡張子が「jpeg,jpg」のアプリケーション用データを「Viewer2」というアプリケーションで開くことを示し、そのアプリケーションは、インストールされていない場合は、起動にあたって「http://svr/...../viewer2」から取得することを意味している。
【0079】
CPU70は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図10および図11のフローチャートに示すエリアイン通知応答処理およびエリアアウト通知応答処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
初めに、エリアイン通知応答処理を図10を参照しながら詳細に説明する。図10は、エリアイン通知応答処理を示すフローチャートである。
【0080】
エリアイン通知応答処理は、図6のエリアイン通知処理に対応する処理であって、CPU70において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS510に移行するようになっている。
ステップS510では、エリアインの通知を受信したか否かを判定し、エリアインの通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS512に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、エリアインの通知を受信するまでステップS510で待機する。
【0081】
ステップS512では、受信したエリアインの通知に係るサービスがPDAサービスか否かを判定し、エリアインの通知に係るサービスがPDAサービスであると判定したとき(Yes)は、ステップS514に移行して、PDAサービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS516に移行して、取得した通信用オブジェクトデータBに基づいて通信確立処理を実行することにより携帯端末140との通信を確立し、サービス連携開始要求を携帯端末140に送信し、ステップS524に移行して、携帯端末140で作業中のアプリケーション用データ(以下、作業データという。)およびアプリケーション特定情報の送信要求を携帯端末140に送信し、ステップS534に移行する。
【0082】
ステップS534では、アプリケーション特定情報および作業データを受信したか否かを判定し、アプリケーション特定情報および作業データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS554に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、アプリケーション特定情報および作業データを受信するまでステップS534で待機する。
【0083】
ステップS554では、受信したアプリケーション特定情報をもとに、これに一致するアプリケーション特定情報をアプリケーション登録テーブル600を検索し、ステップS556に移行して、検索結果に基づいて、該当のアプリケーションがインストールされているか否かを判定し、該当のアプリケーションがインストールされていないと判定したとき(No)は、ステップS558に移行して、受信したアプリケーション特定情報にもとに、該当のアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、ステップS560に移行して、取得したアプリケーションをインストールし、ステップS562に移行する。
【0084】
ステップS562では、受信したアプリケーション特定情報をアプリケーション登録テーブル600に登録し、ステップS564に移行して、該当のアプリケーションを起動し、ステップS566に移行して、受信した作業データを該当のアプリケーションに出力し、ステップS538に移行して、エリアインの通知を受信したことの応答を仮想オブジェクト管理装置100に通知し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0085】
一方、ステップS556で、検索結果に基づいて、該当のアプリケーションがインストールされていると判定したとき(Yes)は、ステップS564に移行する。
一方、ステップS512で、受信したエリアインの通知に係るサービスがPDAサービスでないと判定したとき(No)は、ステップS548に移行して、該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS550に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスの対象機器にサービス連携開始要求を送信し、ステップS552に移行して、サービスの連携を行う処理を実行し、ステップS538に移行する。
【0086】
次に、エリアアウト通知応答処理を図11を参照しながら詳細に説明する。図11は、エリアアウト通知応答処理を示すフローチャートである。
エリアアウト通知応答処理は、図7のエリアアウト通知処理に対応する処理であって、CPU70において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS612に移行するようになっている。
【0087】
ステップS612では、エリアアウトの通知を受信したか否かを判定し、エリアアウトの通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS614に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、エリアアウトの通知を受信するまでステップS612で待機する。
ステップS614では、受信したエリアアウトの通知に係るサービスがPDAサービスであるか否かを判定し、エリアアウトの通知に係るPDAサービスであると判定したとき(Yes)は、ステップS616に移行して、PDAサービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS618に移行する。
【0088】
ステップS618では、取得した通信用オブジェクトデータBに基づいて通信確立処理を実行することにより携帯端末140との通信を確立し、サービス連携終了要求を携帯端末140に送信し、ステップS619に移行して、エリアインにより受信し該当のアプリケーションで取り扱われている作業データを携帯端末140に送信し、ステップS624に移行して、エリアアウトの通知を受信したことの応答を仮想オブジェクト管理装置100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0089】
一方、ステップS614で、受信したエリアアウトの通知に係るサービスがPDAサービスでないと判定したとき(No)は、ステップS634に移行して、該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS636に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスの対象機器にサービス連携終了要求を送信し、ステップS624に移行する。
【0090】
次に、携帯端末140の構成を図12を参照しながら詳細に説明する。図12は、携帯端末140の構成を示すブロック図である。
携帯端末140は、図12に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU90と、所定領域にあらかじめCPU90の制御プログラム等を格納しているROM92と、ROM92等から読み出したデータやCPU90の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM94と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F98とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス99で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0091】
I/F98には、外部装置として、仮想オブジェクト管理装置100、ノートPC200およびサービス連携管理装置240と無線通信により通信を行う無線通信装置83と、ヒューマンインターフェースとして複数のキーによりデータの入力が可能なキーパネル84と、画像信号に基づいて画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)85と、携帯端末140の現在位置を測定してその位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得装置86とが接続されている。
【0092】
RAM94には、図13に示すように、アプリケーション用データとアプリケーションとの対応付けを登録したアプリケーション登録テーブル620が格納されている。図13は、アプリケーション登録テーブル620のデータ構造を示す図である。
アプリケーション登録テーブル620は、図13に示すように、各アプリケーション用データの種別ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、連続番号を登録したフィールド622と、アプリケーション用データの拡張子を登録したフィールド624と、アプリケーション名を登録したフィールド626と、アプリケーションの取得先を登録したフィールド628と、デフォルト(true/false)を登録したフィールド630とを含んで構成されている。ここで、フィールド626,628のデータがアプリケーション特定情報を構成する。
【0093】
図13の例では、図中第1段目のレコードには、フィールド622に連続番号として「1」が、フィールド624に拡張子として「jpeg,jpg」が、フィールド626にアプリケーション名として「Viewer1」が、フィールド628に取得先として「http://svr/...../viewer1」が、フィールド630にデフォルトとして「TRUE」がそれぞれ登録されている。これは、拡張子が「jpeg,jpg」のアプリケーション用データを「Viewer1」というアプリケーションで開くことを示し、そのアプリケーションは、インストールされていない場合は、起動にあたって「http://svr/...../viewer1」から取得することを意味している。
【0094】
位置情報取得装置86は、現在の時刻を示す時刻信号を送信する周回衛星から時刻信号を受信し、それら時刻信号により示される時刻のずれおよび各周回衛星の周回軌道に基づいて、位置を測定するいわゆるGPSを利用して、現在地点の位置を測定し、測定した現在地点の位置を位置情報として出力するようになっている。
【0095】
CPU90は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM92の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図14ないし図16のフローチャートに示す位置情報通知処理、サービス連携処理およびアプリケーション特定情報等送信処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0096】
初めに、位置情報通知処理を図14を参照しながら詳細に説明する。図14は、位置情報通知処理を示すフローチャートである。
位置情報通知処理は、図5のオブジェクト情報更新処理に対応する処理であって、CPU90において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
【0097】
ステップS400では、位置情報取得装置86から位置情報を取得し、ステップS402に移行して、取得した位置情報を仮想オブジェクト管理装置100に送信し、ステップS410に移行する。
ステップS410では、位置情報の送信に対する応答を受信したか否かを判定し、応答を受信したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させるが、そうでないと判定したとき(No)は、応答を受信するまでステップS410で待機する。
【0098】
次に、サービス連携処理を図15を参照しながら詳細に説明する。図15は、サービス連携処理を示すフローチャートである。
サービス連携処理は、図10および図11のエリアイン通知応答処理およびエリアアウト通知応答処理に対応する処理であって、CPU90において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS518に移行するようになっている。
【0099】
ステップS518では、サービス連携開始要求を受信したか否かを判定し、サービス連携開始要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS520に移行して、受信したサービス連携開始要求に係る該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS522に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスとの連携を開始し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0100】
一方、ステップS518で、サービス連携開始要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS620に移行して、サービス連携終了要求を受信したか否かを判定し、サービス連携終了要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS621に移行して、受信したサービス連携終了要求に係る該当サービスとの連携を終了し、ステップS622に移行して、サービス連携終了に伴ってノートPC200から送信される作業データを受信し、ステップS623に移行して、受信した作業データを該当のアプリケーションに出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0101】
一方、ステップS620で、サービス連携終了要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS518に移行する。
次に、アプリケーション特定情報等送信処理を図16を参照しながら詳細に説明する。図16は、アプリケーション特定情報等送信処理を示すフローチャートである。
【0102】
アプリケーション特定情報等送信処理は、図10のエリアイン通知応答処理に対応する処理であって、CPU90において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS526に移行するようになっている。
ステップS526では、現在サービス連携中であるか否かを判定し、サービス連携中であると判定したとき(Yes)は、ステップS528に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS526で待機する。
【0103】
ステップS528では、アプリケーション特定情報および作業データの送信要求を受信したか否かを判定し、送信要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS530に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、送信要求を受信するまでステップS528で待機する。
ステップS530では、起動中のアプリケーションのアプリケーション特定情報をアプリケーション登録テーブル620から取得し、ステップS531に移行して、起動中のアプリケーションから作業データを取得し、ステップS532に移行して、取得したアプリケーション特定情報および作業データを該当サービスの対象機器に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0104】
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
携帯端末140で保存してあるアプリケーション用データをノートPC200で編集するには、ユーザは、まず、携帯端末140において、編集を希望するアプリケーション用データを該当のアプリケーションで開いておく。そして、携帯端末140を所持して室内で移動をすると、携帯端末140では、ステップS400,S402を経て、位置情報取得装置86から位置情報が取得され、取得された位置情報が仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
【0105】
仮想オブジェクト管理装置100では、位置情報を受信すると、ステップS406,S408を経て、受信した位置情報に基づいて、PDAサービスについて仮想オブジェクト管理テーブル400のフィールド408の座標が更新され、位置情報を受信したことの応答が携帯端末140に通知される。
携帯端末140では、位置情報の送信に対する応答を受信すると、所定時間(例えば、3秒程度)をおいて位置情報の送信が繰り返し行われる。これにより、仮想オブジェクトBの配置位置が携帯端末140の移動に伴って更新される。
【0106】
次に、ユーザは、アプリケーション用データを該当のアプリケーションで開いた状態で、携帯端末140をノートPC200に接近させる。これにより、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインすると、仮想オブジェクト管理装置100では、ステップS500〜S506を経て、ノートPC200のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報が読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS508を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりノートPC200との通信が確立され、エリアインがノートPC200に通知される。
【0107】
ノートPC200では、エリアインの通知を受信すると、エリアインの通知に係るサービスがPDAサービスであることから、ステップS512,S514を経て、PDAサービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS516,S524を経て、取得された通信用オブジェクトデータBに基づく通信確立処理の実行により携帯端末140との通信が確立され、サービス連携開始要求、並びにアプリケーション特定情報および作業データの送信要求が携帯端末140に送信される。
【0108】
携帯端末140では、サービス連携開始要求を受信すると、受信したサービス連携開始要求に係るサービスがノートPCサービスであることから、ステップS520を経て、ノートPCサービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。次いで、ステップS522を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりノートPC200との通信が確立され、ノートPCサービスとの連携が開始される。そして、ノートPCサービスとの連携中に、アプリケーション特定情報および作業データの送信要求を受信すると、ステップS530〜S532を経て、起動中のアプリケーションのアプリケーション特定情報がアプリケーション登録テーブル620から取得され、起動中のアプリケーションから作業データが取得され、取得されたアプリケーション特定情報および作業データがノートPC200に送信される。
【0109】
ノートPC200では、アプリケーション特定情報および作業データを受信すると、ステップS554を経て、受信したアプリケーション特定情報をもとに、これに一致するアプリケーション特定情報がアプリケーション登録テーブル600が検索される。ここで、該当のアプリケーションがノートPC200にインストールされていると、検索結果に基づいて該当のアプリケーションがインストールされていると判定されるので、ステップS556,S564,S566を経て、該当のアプリケーションが起動し、受信した作業データが該当のアプリケーションに出力される。そして、ステップS538を経て、エリアインの通知を受信したことの応答が仮想オブジェクト管理装置100に通知される。なお、ノートPC200に該当のアプリケーションがインストールされていなければ、ステップS556〜S564を経て、受信したアプリケーション特定情報にもとに、該当のアプリケーションがネットワークを介して外部から取得され、取得されたアプリケーションがインストールされた上で起動する。
【0110】
仮想オブジェクト管理装置100では、エリアインの通知に対する応答を受信すると、ステップS542を経て、PDAサービスのエリアイン管理情報にノートPCサービスのサービスIDが登録され、PDAサービスとノートPCサービスとが連携中であることが管理される。
これにより、ユーザは、ノートPC200において、携帯端末140で保存してあるアプリケーション用データを、ユーザが携帯端末140でいつも使用しているアプリケーションで編集することができる。
【0111】
次に、ユーザがノートPC200において作業データの編集を終えるには、携帯端末140を所持してノートPC200から離れる。これにより、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAからエリアアウトすると、仮想オブジェクト管理装置100では、ステップS600〜S608を経て、ノートPC200のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報が読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS610を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりノートPC200との通信が確立され、エリアアウトがノートPC200に通知される。
【0112】
ノートPC200では、エリアアウトの通知を受信すると、エリアアウトの通知に係るサービスがPDAサービスであることから、ステップS614,S616を経て、PDAサービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS618,S619,S624を経て、取得された通信用オブジェクトデータBに基づく通信確立処理の実行により携帯端末140との通信が確立され、サービス連携終了要求が携帯端末140に送信され、起動中のアプリケーションで取り扱われている作業データが携帯端末140に送信され、エリアアウトの通知を受信したことの応答が仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
【0113】
携帯端末140では、サービス連携終了要求を受信すると、受信したサービス連携終了要求に係るサービスがノートPCサービスであることから、ステップS621〜S623を経て、ノートPCサービスとの連携が終了し、サービス連携終了に伴ってノートPC200から送信される作業データを受信し、受信した作業データが該当のアプリケーションに出力される。
【0114】
これにより、ユーザは、ノートPC200で編集した最新の作業データを携帯端末140の該当データに反映させることができる。
一方、仮想オブジェクト管理装置100では、エリアアウトの通知に対する応答を受信すると、ステップS628を経て、PDAサービスのエリアイン管理情報からノートPCサービスのサービスIDが削除され、PDAサービスとノートPCサービスとの連携が終了したことが管理される。
【0115】
このようにして、本実施の形態では、仮想オブジェクト管理装置100は、仮想オブジェクトAの形状および配置位置に関するオブジェクト情報をノートPC200と対応付け登録し、仮想オブジェクトBの形状および配置位置に関するオブジェクト情報を携帯端末140と対応付けて登録しておき、受信した位置情報に基づいて仮想オブジェクトBの配置位置を更新する一方、仮想オブジェクト管理テーブル400を参照して、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインしていると判定したときは、エリアインの通知をノートPC200に送信するようになっており、ノートPC200は、エリアインの通知を受信したときは、アプリケーション特定情報および作業データの送信要求を携帯端末140に送信し、その送信によりアプリケーション特定情報および作業データを受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに作業データを出力するようになっており、携帯端末140は、位置情報取得装置86で取得した位置情報を仮想オブジェクト管理装置100に送信する一方、アプリケーション特定情報および作業データの送信要求を受信したときは、アプリケーション特定情報および作業データをノートPC200に送信するようになっている。
【0116】
これにより、携帯端末140をノートPC200に接近させるだけで、携帯端末140とノートPC200との間でアプリケーションおよびアプリケーション用データを共有することができるので、従来に比して、共有を目的としてそれらの間でアプリケーション用データを交換する手間や時間を比較的低減することができる。また、ノートPC200では、アプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対してアプリケーション用データが出力されることから、ユーザが要求するアプリケーションをノートPC200で利用することができる。さらに、仮想オブジェクトA,Bが形状および配置位置を有し、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインしているか否かを判定する構成により、従来に比して、サービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なるサービスを提供することが可能となり、また、アプリケーションサービスが提供される領域(仮想オブジェクトAの領域)および携帯端末140に対応付けられた領域(仮想オブジェクトBの領域)が点ではなく所定の範囲をもっていることから、ユーザがアプリケーションサービスを受けやすくなる。
【0117】
さらに、本実施の形態では、ノートPC200は、アプリケーション特定情報および作業データを受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションを起動させるとともに、そのアプリケーションに対して、受信した作業データを出力するようになっている。
これにより、携帯端末140をノートPC200に接近させるだけで、アプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションがノートPC200側で自動的に起動するので、利便性を向上することができる。
【0118】
さらに、本実施の形態では、ノートPC200は、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないときは、そのアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、取得したアプリケーションをインストールするようになっている。
これにより、ノートPC200では、要求されたアプリケーションがインストールされていなくても外部から取得して利用できる可能性があるため、ノートPC200が対応可能なアプリケーションの範囲を比較的拡大することができる。また、アプリケーションが外部から自動的に取得されることから、範囲の拡大を比較的容易に行うことができる。
【0119】
さらに、本実施の形態では、携帯端末140は、アプリケーション特定情報および作業データの送信要求を受信したときは、起動中のアプリケーションから作業データを取得し、取得した作業データおよびそのアプリケーション用データを取り扱っているアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を、受信した送信要求に係るノートPC200に送信するようになっている。
【0120】
これにより、ユーザは、携帯端末140とノートPC200との間でアプリケーションおよびアプリケーション用データを共有する場合は、共有を希望するアプリケーション用データを該当のアプリケーションで開いた上で携帯端末140をノートPC200に接近させればよい。したがって、共有の対象となるアプリケーション用データをユーザが明示して共有を行うことができるので、共有化ルールが分かりやすいものになる。
【0121】
さらに、本実施の形態では、ノートPC200は、エリアインの通知を受信したときは、通信用オブジェクトデータBをサービス連携管理装置240から取得し、取得した通信用オブジェクトデータBに基づく通信確立処理の実行によりアプリケーション特定情報および作業データの送信要求を携帯端末140に送信するようになっている。
【0122】
これにより、ノートPC200は、サービス連携管理装置240にアクセス可能となっていれば、通信用オブジェクトデータBを有していなくてもアプリケーションサービスの提供を行うことができるので、携帯端末140の機種、台数その他の如何にかかわらず追加することができ、ノートPC200の追加が比較的容易となる。また、携帯端末140が複数存在する場合には、携帯端末140との通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240で一元管理することが可能となる。
【0123】
さらに、本実施の形態では、仮想オブジェクト管理装置100は、仮想オブジェクト管理テーブル400を参照して、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインしているか否かを判定するようになっている。
これにより、仮想オブジェクト管理装置100でエリアインの判定が行われることから、携帯端末140で行う場合に比して、携帯端末140の処理負荷を低減することができる。なお、エリアアウトしているか否かの判定についても同じである。
【0124】
上記第1の実施の形態において、仮想オブジェクト管理装置100は、発明2、6、12または14の仮想オブジェクト管理端末に対応し、仮想オブジェクト管理DB42は、発明1若しくは2の第1記憶手段、または発明1若しくは2の第2記憶手段に対応している。また、携帯端末140は、発明1の移動体に対応し、RAM94は、発明1、2、6、12または15のアプリケーション用データ記憶手段に対応し、位置情報取得装置86は、発明1または2の位置情報取得手段に対応し、ノートPC200は、発明1ないし6、11、12、14、15若しくは17の情報処理端末、または発明1のパーソナルコンピュータに対応している。
【0125】
また、上記第1の実施の形態において、サービス連携管理装置240は、発明6の通信サービス提供端末に対応し、サービス連携管理装置240の記憶装置は、発明6の構成情報記憶手段に対応している。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図17ないし図23は、本発明に係るアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムの第2の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0126】
本実施の形態は、本発明に係るアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムを、図17に示すように、ノートPC200を囲む領域に球形状からなる仮想オブジェクトAを、ユーザの利用に供するカード160を囲む領域に仮想オブジェクトB’をそれぞれ配置・設定し、仮想オブジェクトA,B’が重なり合ったときに、カード160に割り当てられているデータを、ノートPC200のアプリケーションで編集する場合について適用したものである。
【0127】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図17を参照しながら説明する。図17は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示す図である。
図17において、室内の壁面には、仮想オブジェクト管理装置100と、サービス連携管理装置240と、カード160を管理するカード管理装置180とが設置されている。また、室内には、ノートPC200が設置されているとともに、ユーザの利用に供するカード160が存在する。
【0128】
また、仮想オブジェクト管理装置100、カード160、カード管理装置180、ノートPC200およびサービス連携管理装置240は、それぞれ無線通信により相互に通信可能となっている。具体的には、仮想オブジェクト管理装置100は、カード160、カード管理装置180、ノートPC200およびサービス連携管理装置240と通信を行い、カード160は、仮想オブジェクト管理装置100と通信を行う。また、カード管理装置180は、仮想オブジェクト管理装置100、ノートPC200およびサービス連携管理装置240と通信を行い、ノートPC200は、仮想オブジェクト管理装置100、カード管理装置180およびサービス連携管理装置240と通信を行う。
【0129】
一方、ノートPC200を囲む領域には、球形状からなる仮想オブジェクトAが、カード160を囲む領域には、球形状からなる仮想オブジェクトB’がそれぞれ設定されている。
サービス連携管理装置240は、カード管理装置180およびノートPC200についてそれらとの通信を確立するための通信用オブジェクトデータを記憶した記憶装置を有し、各機器からの要求に応じて通信用オブジェクトデータを記憶装置から読み出して送信するようになっている。記憶装置には、ノートPC200との通信を確立するための通信用オブジェクトデータA、およびカード管理装置180との通信を確立するための通信用オブジェクトデータCがそれぞれ格納されている。
【0130】
次に、仮想オブジェクト管理装置100の構成を詳細に説明する。
仮想オブジェクト管理DB42には、図18に示すように、仮想オブジェクトの形状および配置位置に関するオブジェクト情報を、サービス内容を規定したサービス情報と対応付けて登録可能な仮想オブジェクト管理テーブル400が格納されている。図18は、仮想オブジェクト管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【0131】
仮想オブジェクト管理テーブル400は、図18に示すように、各仮想オブジェクトごとに1つのレコードが登録可能となっている。各レコードは、連続番号を登録するフィールド402と、ノートPC200等の機器を利用したサービスの種別を登録するフィールド404と、サービスを特定するためのサービスIDを登録するフィールド406と、実空間と対応させた仮想空間上における仮想オブジェクトの配置位置を示す座標を登録するフィールド408と、仮想オブジェクトの形状を登録するフィールド410と、仮想オブジェクトの大きさを登録するフィールド412と、サービス同士の連携を管理するためのエリアイン管理情報を登録するフィールド414とを含んで構成されている。
【0132】
図18の例では、図中第2段目のレコードには、フィールド402に連続番号として「2」が、フィールド404にサービス種別として「カードサービス」が、フィールド406にサービスIDとして「0003」が、フィールド408に座標として「(30,40,20)」が、フィールド410に形状として「球」が、フィールド412に大きさとして「1〔m〕」がそれぞれ登録されている。これは、カード160が存在している実空間の座標(30,40,20)を中心として半径が1〔m〕の球形状からなる仮想オブジェクトB’が仮想的に配置されており、配置位置および形状により特定される仮想オブジェクトB’の内部領域内では、カード160によるサービスが行われることを意味している。ただし、カード160が存在している実空間の座標は、時々刻々と変化するので、カードサービスについては、カード160からの位置情報を取得し、これをもとにフィールド408の座標を更新する。例えば、仮想オブジェクトAの領域と仮想オブジェクトB’の領域とが重なり合っているときは、ノートPCサービスとカードサービスが連携し、ノートPC200およびカード管理装置180が互いを利用可能となる。
【0133】
また、仮想オブジェクト管理DB42には、図19に示すように、各サービスごとに、そのサービスを利用するにあたってサービス連携管理装置240から取得すべき通信用オブジェクトデータを特定するための通信情報を登録した通信情報登録テーブル500が格納されている。図19は、通信情報登録テーブル500のデータ構造を示す図である。
【0134】
通信情報登録テーブル500は、図19に示すように、各サービスごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、サービスIDを登録したフィールド502と、サービス種別を登録したフィールド504と、通信情報を登録したフィールド506とを含んで構成されている。なお、通信情報登録テーブル500は、仮想オブジェクト管理装置100だけでなく、カード管理装置180、ノートPC200およびサービス連携管理装置240の記憶装置にも格納されている。
【0135】
次に、カード160の構成を詳細に説明する。
カード160は、図示しないが、仮想オブジェクト管理装置100と無線通信により通信を行う無線通信装置と、カード160の現在位置を測定してその位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得装置とを有して構成されており、無線通信装置により、位置情報取得装置で取得した位置情報を仮想オブジェクト管理装置100に所定周期で送信するようになっている。具体的には、上記第1の実施の形態における携帯端末140が実行する処理のうち図14のフローチャートに示す位置情報通知処理に相当する動作を行う。
【0136】
また、カード160の構成としては、例えば、コイルとコンデンサとを接続してなる回路をその内部に設け、室内に設置された電磁波照射装置(不図示)からの電磁波をコイルで受け、電磁誘導により変換した電力をコンデンサに蓄積し、蓄積した電力を無線通信装置および位置情報取得装置に供給することによりそれらを駆動するような構成を採用することができる。
【0137】
次に、ノートPC200の構成を詳細に説明する。
CPU70は、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図20および図21のフローチャートに示すエリアイン通知応答処理およびエリアアウト通知応答処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0138】
初めに、エリアイン通知応答処理を図20を参照しながら詳細に説明する。図20は、エリアイン通知応答処理を示すフローチャートである。
エリアイン通知応答処理は、図6のエリアイン通知処理に対応する処理であって、CPU70において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS510に移行するようになっている。
【0139】
ステップS510では、エリアインの通知を受信したか否かを判定し、エリアインの通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS512に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、エリアインの通知を受信するまでステップS510で待機する。
ステップS512では、受信したエリアインの通知に係るサービスがカードサービスか否かを判定し、エリアインの通知に係るサービスがカードサービスであると判定したとき(Yes)は、ステップS514に移行して、カードサービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータCをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS516に移行して、取得した通信用オブジェクトデータCに基づいて通信確立処理を実行することによりカード管理装置180との通信を確立し、サービス連携開始要求をカード管理装置180に送信し、ステップS524に移行して、カード160に割り当てられているアプリケーション用データ(以下、割当データという。)およびアプリケーション特定情報の送信要求をカード管理装置180に送信し、ステップS534に移行する。
【0140】
ステップS534では、アプリケーション特定情報および割当データを受信したか否かを判定し、アプリケーション特定情報および割当データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS554に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、アプリケーション特定情報および割当データを受信するまでステップS534で待機する。
【0141】
ステップS554では、受信したアプリケーション特定情報をもとに、これに一致するアプリケーション特定情報をアプリケーション登録テーブル600を検索し、ステップS556に移行して、検索結果に基づいて、該当のアプリケーションがインストールされているか否かを判定し、該当のアプリケーションがインストールされていないと判定したとき(No)は、ステップS558に移行して、受信したアプリケーション特定情報にもとに、該当のアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、ステップS560に移行して、取得したアプリケーションをインストールし、ステップS562に移行する。
【0142】
ステップS562では、受信したアプリケーション特定情報をアプリケーション登録テーブル600に登録し、ステップS564に移行して、該当のアプリケーションを起動し、ステップS566に移行して、受信した割当データを該当のアプリケーションに出力し、ステップS538に移行して、エリアインの通知を受信したことの応答を仮想オブジェクト管理装置100に通知し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0143】
一方、ステップS556で、検索結果に基づいて、該当のアプリケーションがインストールされていると判定したとき(Yes)は、ステップS564に移行する。
一方、ステップS512で、受信したエリアインの通知に係るサービスがカードサービスでないと判定したとき(No)は、ステップS548に移行して、該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS550に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスの対象機器にサービス連携開始要求を送信し、ステップS552に移行して、サービスの連携を行う処理を実行し、ステップS538に移行する。
【0144】
次に、エリアアウト通知応答処理を図21を参照しながら詳細に説明する。図21は、エリアアウト通知応答処理を示すフローチャートである。
エリアアウト通知応答処理は、図7のエリアアウト通知処理に対応する処理であって、CPU70において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS612に移行するようになっている。
【0145】
ステップS612では、エリアアウトの通知を受信したか否かを判定し、エリアアウトの通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS614に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、エリアアウトの通知を受信するまでステップS612で待機する。
ステップS614では、受信したエリアアウトの通知に係るサービスがカードサービスであるか否かを判定し、エリアアウトの通知に係るカードサービスであると判定したとき(Yes)は、ステップS616に移行して、カードサービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータCをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS618に移行する。
【0146】
ステップS618では、取得した通信用オブジェクトデータCに基づいて通信確立処理を実行することによりカード管理装置180との通信を確立し、サービス連携終了要求をカード管理装置180に送信し、ステップS619に移行して、エリアインにより受信し該当のアプリケーションで取り扱われている割当データをカード管理装置180に送信し、ステップS624に移行して、エリアアウトの通知を受信したことの応答を仮想オブジェクト管理装置100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0147】
一方、ステップS614で、受信したエリアアウトの通知に係るサービスがカードサービスでないと判定したとき(No)は、ステップS634に移行して、該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS636に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスの対象機器にサービス連携終了要求を送信し、ステップS624に移行する。
【0148】
次に、カード管理装置180の構成を詳細に説明する。
カード管理装置180は、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、その記憶装置には、アプリケーション登録テーブル620が格納されている。
カード管理装置180のCPUは、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図22および図23のフローチャートに示すサービス連携処理およびアプリケーション特定情報等送信処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0149】
初めに、サービス連携処理を図22を参照しながら詳細に説明する。図22は、サービス連携処理を示すフローチャートである。
サービス連携処理は、図20および図21のエリアイン通知応答処理およびエリアアウト通知応答処理に対応する処理であって、CPUにおいて実行されると、図22に示すように、まず、ステップS518に移行するようになっている。
【0150】
ステップS518では、サービス連携開始要求を受信したか否かを判定し、サービス連携開始要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS520に移行して、受信したサービス連携開始要求に係る該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS522に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスとの連携を開始し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0151】
一方、ステップS518で、サービス連携開始要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS620に移行して、サービス連携終了要求を受信したか否かを判定し、サービス連携終了要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS621に移行して、受信したサービス連携終了要求に係る該当サービスとの連携を終了し、ステップS622に移行して、サービス連携終了に伴ってノートPC200から送信される割当データを受信し、ステップS623に移行して、現在割り当てられている割当データを、受信した割当データに置き換えることにより割当データを更新し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0152】
一方、ステップS620で、サービス連携終了要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS518に移行する。
次に、アプリケーション特定情報等送信処理を図23を参照しながら詳細に説明する。図23は、アプリケーション特定情報等送信処理を示すフローチャートである。
【0153】
アプリケーション特定情報等送信処理は、図20のエリアイン通知応答処理に対応する処理であって、CPUにおいて実行されると、図23に示すように、まず、ステップS526に移行するようになっている。
ステップS526では、現在サービス連携中であるか否かを判定し、サービス連携中であると判定したとき(Yes)は、ステップS528に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS526で待機する。
【0154】
ステップS528では、アプリケーション特定情報および割当データの送信要求を受信したか否かを判定し、送信要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS530に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、送信要求を受信するまでステップS528で待機する。
ステップS530では、割当データを取り扱うべきアプリケーションのアプリケーション特定情報をアプリケーション登録テーブル620から取得し、ステップS532に移行して、取得したアプリケーション特定情報および割当データを該当サービスの対象機器に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0155】
その他、仮想オブジェクト管理装置100、ノートPC200およびサービス連携管理装置240の構成について、上記第1の実施の形態と異なる点は、PDAサービスについての処理がカードサービスについての処理に置き換わり、携帯端末140に対する動作がカード管理装置180に対する動作に置き換わることである。これらの差異は、動作の説明により明らかにする。
【0156】
次に、上記第2の実施の形態の動作を説明する。
まず、ユーザがカード160を所持して室内を移動すると、カード160では、ステップS400,S402に相当する処理を経て、位置情報取得装置から位置情報が取得され、取得された位置情報が仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
【0157】
仮想オブジェクト管理装置100では、位置情報を受信すると、ステップS406,S408を経て、受信した位置情報に基づいて、カードサービスについて仮想オブジェクト管理テーブル400のフィールド408の座標が更新され、位置情報を受信したことの応答がカード160に通知される。
カード160では、位置情報の送信に対する応答を受信すると、所定時間(例えば、3秒程度)をおいて位置情報の送信が繰り返し行われる。これにより、仮想オブジェクトB’の配置位置がカード160の移動に伴って更新される。
【0158】
カード160に割り当てられているアプリケーション用データをノートPC200で編集するには、ユーザは、カード160をノートPC200に接近させる。これにより、仮想オブジェクトB’が仮想オブジェクトAにエリアインすると、仮想オブジェクト管理装置100では、ステップS500〜S506を経て、ノートPC200のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報が読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS508を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりノートPC200との通信が確立され、エリアインがノートPC200に通知される。
【0159】
ノートPC200では、エリアインの通知を受信すると、エリアインの通知に係るサービスがカードサービスであることから、ステップS512,S514を経て、カードサービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータCがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS516,S524を経て、取得された通信用オブジェクトデータCに基づく通信確立処理の実行によりカード管理装置180との通信が確立され、サービス連携開始要求、並びにアプリケーション特定情報および割当データの送信要求がカード管理装置180に送信される。
【0160】
カード管理装置180では、サービス連携開始要求を受信すると、受信したサービス連携開始要求に係るサービスがノートPCサービスであることから、ステップS520を経て、ノートPCサービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。次いで、ステップS522を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりノートPC200との通信が確立され、ノートPCサービスとの連携が開始される。そして、ノートPCサービスとの連携中に、アプリケーション特定情報および割当データの送信要求を受信すると、ステップS530,S532を経て、割当データを取り扱うべきアプリケーションのアプリケーション特定情報がアプリケーション登録テーブル620から取得され、取得されたアプリケーション特定情報および割当データがノートPC200に送信される。
【0161】
ノートPC200では、アプリケーション特定情報および割当データを受信すると、ステップS554を経て、受信したアプリケーション特定情報をもとに、これに一致するアプリケーション特定情報がアプリケーション登録テーブル600が検索される。ここで、該当のアプリケーションがノートPC200にインストールされていると、検索結果に基づいて該当のアプリケーションがインストールされていると判定されるので、ステップS556,S564,S566を経て、該当のアプリケーションが起動し、受信した割当データが該当のアプリケーションに出力される。そして、ステップS538を経て、エリアインの通知を受信したことの応答が仮想オブジェクト管理装置100に通知される。なお、ノートPC200に該当のアプリケーションがインストールされていなければ、ステップS556〜S564を経て、受信したアプリケーション特定情報にもとに、該当のアプリケーションがネットワークを介して外部から取得され、取得されたアプリケーションがインストールされた上で起動する。
【0162】
仮想オブジェクト管理装置100では、エリアインの通知に対する応答を受信すると、ステップS542を経て、カードサービスのエリアイン管理情報にノートPCサービスのサービスIDが登録され、カードサービスとノートPCサービスとが連携中であることが管理される。
これにより、ユーザは、ノートPC200において、カード160に割り当てられているアプリケーション用データを、ユーザが要求したアプリケーションで編集することができる。
【0163】
次に、ユーザがノートPC200において割当データの編集を終えるには、カード160を所持してノートPC200から離れる。これにより、仮想オブジェクトB’が仮想オブジェクトAからエリアアウトすると、仮想オブジェクト管理装置100では、ステップS600〜S608を経て、ノートPC200のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報が読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS610を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりノートPC200との通信が確立され、エリアアウトがノートPC200に通知される。
【0164】
ノートPC200では、エリアアウトの通知を受信すると、エリアアウトの通知に係るサービスがカードサービスであることから、ステップS614,S616を経て、カードサービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータCがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS618,S619,S624を経て、取得された通信用オブジェクトデータCに基づく通信確立処理の実行によりカード管理装置180との通信が確立され、サービス連携終了要求がカード管理装置180に送信され、起動中のアプリケーションで取り扱われている割当データがカード管理装置180に送信され、エリアアウトの通知を受信したことの応答が仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
【0165】
カード管理装置180では、サービス連携終了要求を受信すると、受信したサービス連携終了要求に係るサービスがノートPCサービスであることから、ステップS621〜S623を経て、ノートPCサービスとの連携が終了し、サービス連携終了に伴ってノートPC200から送信される割当データを受信し、現在割り当てられている割当データが、受信した最新のものにより更新される。
【0166】
これにより、ユーザは、ノートPC200で編集した最新の割当データをカード160のものとして反映させることができる。
一方、仮想オブジェクト管理装置100では、エリアアウトの通知に対する応答を受信すると、ステップS628を経て、カードサービスのエリアイン管理情報からノートPCサービスのサービスIDが削除され、カードサービスとノートPCサービスとの連携が終了したことが管理される。
【0167】
このようにして、本実施の形態では、仮想オブジェクト管理装置100は、仮想オブジェクトAの形状および配置位置に関するオブジェクト情報をノートPC200と対応付け登録し、仮想オブジェクトB'の形状および配置位置に関するオブジェクト情報をカード160と対応付けて登録しておき、受信した位置情報に基づいて仮想オブジェクトB'の配置位置を更新する一方、仮想オブジェクト管理テーブル400を参照して、仮想オブジェクトB'が仮想オブジェクトAにエリアインしていると判定したときは、エリアインの通知をノートPC200に送信するようになっており、ノートPC200は、エリアインの通知を受信したときは、アプリケーション特定情報および割当データの送信要求をカード管理装置180に送信し、その送信によりアプリケーション特定情報および割当データを受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに割当データを出力するようになっており、カード160は、位置情報取得装置86で取得した位置情報を仮想オブジェクト管理装置100に送信するようになっており、カード管理装置180は、アプリケーション特定情報および割当データの送信要求を受信したときは、アプリケーション特定情報および割当データをノートPC200に送信するようになっている。
【0168】
これにより、カード160をノートPC200に接近させるだけで、カード160とノートPC200との間でアプリケーションおよびアプリケーション用データを共有することができるので、従来に比して、共有を目的としてそれらの間でアプリケーション用データを交換する手間や時間を比較的低減することができる。また、ノートPC200では、アプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対してアプリケーション用データが出力されることから、ユーザが要求するアプリケーションをノートPC200で利用することができる。さらに、仮想オブジェクトA,B’が形状および配置位置を有し、仮想オブジェクトB’が仮想オブジェクトAにエリアインしているか否かを判定する構成により、従来に比して、サービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なるサービスを提供することが可能となり、また、アプリケーションサービスが提供される領域(仮想オブジェクトAの領域)およびカード160に対応付けられた領域(仮想オブジェクトB’の領域)が点ではなく所定の範囲をもっていることから、ユーザがアプリケーションサービスを受けやすくなる。
【0169】
さらに、本実施の形態では、ノートPC200は、アプリケーション特定情報および割当データを受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションを起動させるとともに、そのアプリケーションに対して、受信した割当データを出力するようになっている。
これにより、カード160をノートPC200に接近させるだけで、アプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションがノートPC200側で自動的に起動するので、利便性を向上することができる。
【0170】
さらに、本実施の形態では、ノートPC200は、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないときは、そのアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、取得したアプリケーションをインストールするようになっている。
これにより、ノートPC200では、要求されたアプリケーションがインストールされていなくても外部から取得して利用できる可能性があるため、ノートPC200が対応可能なアプリケーションの範囲を比較的拡大することができる。また、アプリケーションが外部から自動的に取得されることから、範囲の拡大を比較的容易に行うことができる。
【0171】
さらに、本実施の形態では、ノートPC200は、エリアインの通知を受信したときは、通信用オブジェクトデータCをサービス連携管理装置240から取得し、取得した通信用オブジェクトデータCに基づく通信確立処理の実行によりアプリケーション特定情報および割当データの送信要求をカード管理装置180に送信するようになっている。
【0172】
これにより、ノートPC200は、サービス連携管理装置240にアクセス可能となっていれば、通信用オブジェクトデータCを有していなくてもアプリケーションサービスの提供を行うことができるので、カード管理装置180の機種、台数その他の如何にかかわらず追加することができ、ノートPC200の追加が比較的容易となる。また、カード管理装置180が複数存在する場合には、カード管理装置180との通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240で一元管理することが可能となる。
【0173】
さらに、本実施の形態では、仮想オブジェクト管理装置100は、仮想オブジェクト管理テーブル400を参照して、仮想オブジェクトB’が仮想オブジェクトAにエリアインしているか否かを判定するようになっている。
これにより、仮想オブジェクト管理装置100でエリアインの判定が行われることから、カード管理装置180で行う場合に比して、カード管理装置180の処理負荷を低減することができる。なお、エリアアウトしているか否かの判定についても同じである。
【0174】
上記第2の実施の形態において、仮想オブジェクト管理装置100は、発明7、10、13または14の仮想オブジェクト管理端末に対応し、仮想オブジェクト管理DB42は、発明1若しくは7の第1記憶手段、または発明1若しくは7の第2記憶手段に対応している。また、カード160は、発明1の移動体、または発明7、10、13若しくは16の携帯物に対応し、カード管理装置180は、発明7、10、13、14または16の携帯物管理端末に対応し、カード管理装置180の記憶装置は、発明1、7、10、13または16のアプリケーション用データ記憶手段に対応している。
【0175】
また、上記第2の実施の形態において、カード160の位置情報取得装置は、発明1または7の位置情報取得手段に対応し、ノートPC200は、発明1、7ないし11、13、14、16若しくは17の情報処理端末、または発明1のパーソナルコンピュータに対応している。また、サービス連携管理装置240は、発明0の通信サービス提供端末に対応し、サービス連携管理装置240の記憶装置は、発明0の構成情報記憶手段に対応している。
【0176】
なお、上記第1の実施の形態において、仮想オブジェクト管理装置100は、仮想オブジェクト管理テーブル400を参照して、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインしているか否かを判定するように構成したが、これに限らず、仮想オブジェクト管理テーブル400を携帯端末140に設け、エリアインしているか否かの判定を携帯端末140で行うように構成してもよい。上記第2の実施の形態における仮想オブジェクト管理装置100およびカード管理装置180の構成についても同様である。
【0177】
これにより、携帯端末140でエリアインの判定が行われることから、仮想オブジェクト管理装置100で行う場合に比して、仮想オブジェクト管理装置100の処理負荷を低減することができる。なお、エリアアウトしているか否かの判定についても同じである。
もちろん、これに限らず、エリアインしているか否かの判定を、ノートPC200、サービス連携管理装置240その他の装置で行うように構成してもよい。
【0178】
また、上記第1の実施の形態においては、仮想オブジェクト管理装置100とサービス連携管理装置240とをそれぞれ設けて構成したが、これに限らず、これらを一体の装置として構成してもよい。上記第2の実施の形態における仮想オブジェクト管理装置100およびサービス連携管理装置240の構成についても同様である。
【0179】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、オブジェクト情報およびサービス情報の送受信を無線により行うように構成したが、これに限らず、ネットワークを介して行うように構成してもよいし、またはICカードチップや2次元バーコード等の記憶媒体に格納してそれを介して行うように構成してもよい。
また、上記第1の実施の形態において、携帯端末140には、図14ないし図16のフローチャートに示す処理を実行するためのプログラムがあらかじめ格納されている構成としたが、これに限らず、携帯端末140には、そうしたプログラムを有しておらず、仮想オブジェクト管理装置100がオブジェクト情報に含めて送信し、携帯端末140では、受信したプログラムに位置情報を与えるだけで、プログラムの実行によりオブジェクト情報およびサービス情報を解釈するように構成してもよい。
【0180】
これにより、仮想オブジェクト管理装置100のプログラムを変更するだけで、携帯端末140の内部設定を変更することなく、新たなサービスを受けることができる。
また、上記第1および第2の実施の形態において、オブジェクト情報およびサービス情報は、仮想オブジェクト管理装置100に格納するように構成したが、これに限らず、オブジェクト情報およびサービス情報は、それぞれ別の装置に格納しておき、仮想オブジェクト管理装置100には、それらにアクセスするためのアクセス情報(例えば、ショートカット)だけを格納するように構成してもよい。携帯端末140またはカード管理装置180は、仮想オブジェクト管理装置100からアクセス情報を取得し、そのアクセス情報に基づいてオブジェクト情報およびサービス情報を入手する。
【0181】
また、上記第1の実施の形態において、図5ないし図7のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0182】
また、上記第1の実施の形態において、図10および図11のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM72にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM74に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0183】
また、上記第1の実施の形態において、図14ないし図16のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM92にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM94に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0184】
また、上記第2の実施の形態において、図20および図21のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM72にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM74に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0185】
また、上記第2の実施の形態において、図22および図23のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、カード管理装置180のROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをカード管理装置180のRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0186】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0187】
また、上記第1の実施の形態においては、本発明に係るアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムを、図1に示すように、ノートPC200を囲む領域に球形状からなる仮想オブジェクトAを、ユーザの利用に供する携帯端末140を囲む領域に仮想オブジェクトBをそれぞれ配置・設定し、仮想オブジェクトA,Bが重なり合ったときに、携帯端末140で起動中のアプリケーションで取り扱われているデータを、ノートPC200のアプリケーションで編集する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【0188】
また、上記第2の実施の形態においては、本発明に係るアプリケーションサービス提供システム、携帯端末、携帯物管理端末、情報処理端末、携帯端末用プログラム、携帯物管理端末用プログラムおよび情報処理端末用プログラムを、図17に示すように、ノートPC200を囲む領域に球形状からなる仮想オブジェクトAを、ユーザの利用に供するカード160を囲む領域に仮想オブジェクトB’をそれぞれ配置・設定し、仮想オブジェクトA,B’が重なり合ったときに、カード160に割り当てられているデータを、ノートPC200のアプリケーションで編集する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【0189】
【発明の効果】
以上説明したように、発明1のアプリケーションサービス提供システムによれば、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に移動体を接近させるだけで、移動体と情報処理端末との間でアプリケーションおよびアプリケーション用データを共有することができるので、従来に比して、共有を目的としてそれらの間でアプリケーション用データを交換する手間や時間を比較的低減することができるという効果が得られる。また、情報処理端末では、アプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対してアプリケーション用データが出力されることから、ユーザが要求するアプリケーションを情報処理端末で利用することができるという効果も得られる。さらに、仮想オブジェクトが形状および配置位置を有し、第1仮想オブジェクトの領域と第2仮想オブジェクトの領域とが重複しているか否かを判定する構成により、従来に比して、アプリケーションサービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なるアプリケーションサービスを提供することが可能となり、また、アプリケーションサービスが提供される領域および移動体に対応付けられた領域が点ではなく所定の範囲をもっていることから、ユーザがアプリケーションサービスを受けやすくなるという効果も得られる。
【0190】
さらに、発明2ないし6のアプリケーションサービス提供システムによれば、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に携帯端末を接近させるだけで、携帯端末と情報処理端末との間でアプリケーションおよびアプリケーション用データを共有することができるので、従来に比して、共有を目的としてそれらの間でアプリケーション用データを交換する手間や時間を比較的低減することができるという効果が得られる。また、情報処理端末では、アプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対してアプリケーション用データが出力されることから、ユーザが要求するアプリケーションを情報処理端末で利用することができるという効果も得られる。さらに、仮想オブジェクトが形状および配置位置を有し、第1仮想オブジェクトの領域と第2仮想オブジェクトの領域とが重複しているか否かを判定する構成により、従来に比して、アプリケーションサービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なるアプリケーションサービスを提供することが可能となり、また、アプリケーションサービスが提供される領域および携帯端末に対応付けられた領域が点ではなく所定の範囲をもっていることから、ユーザがアプリケーションサービスを受けやすくなるという効果も得られる。
【0191】
さらに、発明3のアプリケーションサービス提供システムによれば、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に携帯端末を接近させるだけで、アプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションが情報処理端末側で自動的に起動するので、利便性を向上することができるという効果も得られる。
【0192】
さらに、発明4または9のアプリケーションサービス提供システムによれば、情報処理端末では、要求されたアプリケーションがインストールされていなくても外部から取得して利用できる可能性があるため、情報処理端末が対応可能なアプリケーションの範囲を比較的拡大することができるという効果も得られる。また、アプリケーションが外部から自動的に取得されることから、範囲の拡大を比較的容易に行うことができるという効果も得られる。
【0193】
さらに、発明5のアプリケーションサービス提供システムによれば、ユーザは、携帯端末と情報処理端末との間でアプリケーションおよびアプリケーション用データを共有する場合は、共有を希望するアプリケーション用データを該当のアプリケーションで開いた上で第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に携帯端末を接近させればよい。したがって、共有の対象となるアプリケーション用データをユーザが明示して共有を行うことができるので、共有化ルールが分かりやすいものになるという効果も得られる。
【0194】
さらに、発明6のアプリケーションサービス提供システムによれば、情報処理端末は、通信サービス提供端末にアクセス可能となっていれば、携帯端末との通信確立手段を有していなくてもアプリケーションサービスの提供を行うことができるので、携帯端末の機種、台数その他の如何にかかわらず追加することができ、情報処理端末の追加が比較的容易となるという効果も得られる。また、携帯端末が複数存在する場合には、携帯端末との通信確立手段を通信サービス提供端末で一元管理することが可能となるという効果も得られる。
【0195】
さらに、発明7ないし10のアプリケーションサービス提供システムによれば、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に携帯物を接近させるだけで、携帯物と情報処理端末との間でアプリケーションおよびアプリケーション用データを共有することができるので、従来に比して、共有を目的としてそれらの間でアプリケーション用データを交換する手間や時間を比較的低減することができるという効果が得られる。また、情報処理端末では、アプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対してアプリケーション用データが出力されることから、ユーザが要求するアプリケーションを情報処理端末で利用することができるという効果も得られる。さらに、仮想オブジェクトが形状および配置位置を有し、第1仮想オブジェクトの領域と第2仮想オブジェクトの領域とが重複しているか否かを判定する構成により、従来に比して、アプリケーションサービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なるアプリケーションサービスを提供することが可能となり、また、アプリケーションサービスが提供される領域および携帯物に対応付けられた領域が点ではなく所定の範囲をもっていることから、ユーザがアプリケーションサービスを受けやすくなるという効果も得られる。
【0196】
さらに、発明8のアプリケーションサービス提供システムによれば、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に携帯物を接近させるだけで、アプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションが情報処理端末側で自動的に起動するので、利便性を向上することができるという効果も得られる。
【0197】
さらに、発明0のアプリケーションサービス提供システムによれば、情報処理端末は、通信サービス提供端末にアクセス可能となっていれば、携帯物管理端末との通信確立手段を有していなくてもアプリケーションサービスの提供を行うことができるので、携帯物管理端末の機種、台数その他の如何にかかわらず追加することができ、情報処理端末の追加が比較的容易となるという効果も得られる。また、携帯物管理端末が複数存在する場合には、携帯物管理端末との通信確立手段を通信サービス提供端末で一元管理することが可能となるという効果も得られる。
【0198】
さらに、発明1のアプリケーションサービス提供システムによれば、移動体、携帯端末または携帯物等の小型のデバイスに対応付けられたアプリケーション用データを、それらのユーザインターフェースよりも入力が容易なユーザインターフェースで比較的容易に編集することができるので、利便性を向上することができるという効果も得られる。
【0199】
一方、発明2の携帯端末によれば、発明2のアプリケーションサービス提供システムと同等の効果が得られる。
一方、発明3の携帯物管理端末によれば、発明7のアプリケーションサービス提供システムと同等の効果が得られる。
一方、発明4の情報処理端末によれば、発明2および7のいずれかにのアプリケーションサービス提供システムと同等の効果が得られる。
【0200】
一方、発明5の携帯端末用プログラムによれば、発明2の携帯端末と同等の効果が得られる。
一方、発明6の携帯物管理端末用プログラムによれば、発明3の携帯物管理端末と同等の効果が得られる。
一方、発明7の情報処理端末用プログラムによれば、発明4の情報処理端末と同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】仮想オブジェクト管理装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】仮想オブジェクト管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【図4】通信情報登録テーブル500のデータ構造を示す図である。
【図5】オブジェクト情報更新処理を示すフローチャートである。
【図6】エリアイン通知処理を示すフローチャートである。
【図7】エリアアウト通知処理を示すフローチャートである。
【図8】ノートPC200の構成を示すブロック図である。
【図9】アプリケーション登録テーブル600のデータ構造を示す図である。
【図10】エリアイン通知応答処理を示すフローチャートである。
【図11】エリアアウト通知応答処理を示すフローチャートである。
【図12】携帯端末140の構成を示すブロック図である。
【図13】アプリケーション登録テーブル620のデータ構造を示す図である。
【図14】位置情報通知処理を示すフローチャートである。
【図15】サービス連携処理を示すフローチャートである。
【図16】アプリケーション特定情報等送信処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明を適用するネットワークシステムの構成を示す図である。
【図18】仮想オブジェクト管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【図19】通信情報登録テーブル500のデータ構造を示す図である。
【図20】エリアイン通知応答処理を示すフローチャートである。
【図21】エリアアウト通知応答処理を示すフローチャートである。
【図22】サービス連携処理を示すフローチャートである。
【図23】アプリケーション特定情報等送信処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 仮想オブジェクト管理装置
140 携帯端末
160 カード
180 カード管理装置
200 ノートPC
240 サービス連携管理装置
400 仮想オブジェクト管理テーブル
500 通信情報登録テーブル
30,50,70,90 CPU
32,52,72,92 ROM
34,54,74,94 RAM
38,58,78,98 I/F
40,60,80,83 無線通信装置
42 仮想オブジェクト管理DB
66,86 位置情報取得装置
62,84 キーパネル
64,85 LCD
82 入力装置
84 記憶装置
86 表示装置

Claims (17)

  1. アプリケーションを実行し当該アプリケーションで取り扱われるアプリケーション用データを編集可能な情報処理端末に第1仮想オブジェクトを対応付け且つ移動可能な移動体に第2仮想オブジェクトを対応付けるとともに、実空間と同一尺度の座標系を実現した仮想空間上であって、前記情報処理端末の実空間上の位置に相当する位置に前記第1仮想オブジェクトを、前記移動体の実空間上の位置に相当する位置に前記第2仮想オブジェクトをそれぞれ配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末でアプリケーションを実行するシステムであって、
    前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記情報処理端末と対応付けて記憶するための第1記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記移動体と対応付けて記憶するための第2記憶手段と、前記アプリケーション用データ及びそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を前記移動体と対応付けて記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段と、前記移動体の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、
    前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報を更新し、前記第1記憶手段の第1オブジェクト情報及び前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報のうちその第2仮想オブジェクトに対応する移動体に対応するものを、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に与えるようになっており、
    前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報が与えられた場合には、与えられたアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記与えられたアプリケーション用データを出力するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  2. 仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末と、アプリケーションを実行し当該アプリケーションで取り扱われるアプリケーション用データを編集可能な情報処理端末と、携帯端末とを通信可能に接続し、第1仮想オブジェクトを前記情報処理端末に対応付け且つ第2仮想オブジェクトを前記携帯端末に対応付けるとともに、実空間と同一尺度の座標系を実現した仮想空間上であって、前記情報処理端末の実空間上の位置に相当する位置に前記第1仮想オブジェクトを、前記携帯端末の実空間上の位置に相当する位置に前記第2仮想オブジェクトをそれぞれ配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末でアプリケーションを実行するシステムであって、
    前記携帯端末の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
    前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記情報処理端末と対応付けて記憶するための第1記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記携帯端末と対応付けて記憶するための第2記憶手段とを有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報を更新し、前記第1記憶手段の第1オブジェクト情報及び前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末についてアプリケーションサービスを提供すべき提供要求を送信するようになっており、
    前記携帯端末は、前記アプリケーション用データ及びそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を有し、前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を送信するようになっており、
    前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を受信した場合には、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  3. 請求項2において、
    前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションを起動させるとともに、そのアプリケーションに対して前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  4. 請求項2及び3のいずれかにおいて、
    前記情報処理端末は、前記受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないときは、そのアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、取得したアプリケーションをインストールするようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  5. 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    前記携帯端末は、前記提供要求を受信したときは、起動中のアプリケーションから前記アプリケーション用データを取得し、取得したアプリケーション用データ及びそのアプリケーション用データを取り扱っているアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  6. 請求項2乃至5のいずれかにおいて、
    前記携帯端末との通信サービスを提供する通信サービス提供端末を通信可能に接続し、
    前記通信サービス提供端末は、前記携帯端末との通信を確立する通信確立手段を構成可能な通信確立手段構成情報を記憶するための構成情報記憶手段を有し、
    前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に前記提供要求を送信するようになっており、
    前記情報処理端末は、前記提供要求を受信したときは、前記通信確立手段構成情報を前記通信サービス提供端末から取得し、取得した通信確立手段構成情報に基づいて前記通信確立手段を構成し、構成した通信確立手段により前記受信した提供要求に係る携帯端末に前記提供要求を送信するようになっており、
    前記携帯端末は、前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を送信するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  7. 仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末と、アプリケーションを実行し当該アプリケーションで取り扱われるアプリケーション用データを編集可能な情報処理端末と、携帯可能な物品である携帯物を管理する携帯物管理端末とを通信可能に接続し、第1仮想オブジェクトを前記情報処理端末に対応付け且つ第2仮想オブジェクトを前記携帯物に対応付けるとともに、実空間と同一尺度の座標系を実現した仮想空間上であって、前記情報処理端末の実空間上の位置に相当する位置に前記第1仮想オブジェクトを、前記携帯物の実空間上の位置に相当する位置に前記第2仮想オブジェクトをそれぞれ配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末でアプリケーションを実行するシステムであって、
    前記携帯物の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
    前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記情報処理端末と対応付けて記憶するための第1記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記携帯物と対応付けて記憶するための第2記憶手段とを有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報を更新し、前記第1記憶手段の第1オブジェクト情報及び前記第2記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末についてアプリケーションサービスを提供すべき提供要求を送信するようになっており、
    前記携帯物管理端末は、前記アプリケーション用データ及びそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を前記携帯物と対応付けて記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を有し、前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっており、
    前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を受信した場合には、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  8. 請求項7において、
    前記情報処理端末は、前記アプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションを起動させるとともに、そのアプリケーションに対して前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  9. 請求項7及び8のいずれかにおいて、
    前記情報処理端末は、前記受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションがインストールされていないときは、そのアプリケーションをネットワークを介して外部から取得し、取得したアプリケーションをインストールするようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  10. 請求項7乃至9のいずれかにおいて、
    前記携帯物管理端末との通信サービスを提供する通信サービス提供端末を通信可能に接続し、
    前記通信サービス提供端末は、前記携帯物管理端末との通信を確立する通信確立手段を構成可能な通信確立手段構成情報を記憶するための構成情報記憶手段を有し、
    前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第1仮想オブジェクトに対応する情報処理端末に前記提供要求を送信するようになっており、
    前記情報処理端末は、前記提供要求を受信したときは、前記通信確立手段構成情報を前記通信サービス提供端末から取得し、取得した通信確立手段構成情報に基づいて前記通信確立手段を構成し、構成した通信確立手段により前記受信した提供要求に係る携帯物管理端末に前記提供要求を送信するようになっており、
    前記携帯物管理端末は、前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっていることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記情報処理端末は、デスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータであることを特徴とするアプリケーションサービス提供システム。
  12. 請求項2記載のアプリケーションサービス提供システムにおける仮想オブジェクト管理端末及び情報処理端末と通信可能に接続する端末であって、
    前記アプリケーション用データ及びそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を備え、
    前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を送信するようになっていることを特徴とする携帯端末。
  13. 請求項7記載の仮想オブジェクト管理端末及び情報処理端末と通信可能に接続する端末であって、
    前記アプリケーション用データ及びそのアプリケーション用データを取り扱うべきアプリケーションに関するアプリケーション特定情報を前記携帯物と対応付けて記憶するためのアプリケーション用データ記憶手段を備え、
    前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信するようになっていることを特徴とする携帯物管理端末。
  14. 請求項2記載の仮想オブジェクト管理端末及び携帯端末、又は請求項7記載の仮想オブジェクト管理端末及び携帯物管理端末と通信可能に接続する端末であって、
    前記アプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力するようになっていることを特徴とする情報処理端末。
  15. コンピュータからなる請求項12記載の携帯端末に実行させるためのプログラムであって、
    前記提供要求を受信したときは、受信した提供要求に係る情報処理端末に前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする携帯端末用プログラム。
  16. コンピュータからなる請求項13記載の携帯物管理端末に実行させるためのプログラムであって、
    前記提供要求を受信したときは、前記アプリケーション用データ記憶手段のアプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報のうち前記受信した提供要求に係る携帯物に対応するものを、前記受信した提供要求に係る情報処理端末に送信する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする携帯物管理端末用プログラム。
  17. コンピュータからなる請求項14記載の情報処理端末に実行させるためのプログラムであって、
    前記アプリケーション用データ及びアプリケーション特定情報を受信したときは、受信したアプリケーション特定情報により特定されるアプリケーションに対して、前記受信したアプリケーション用データを出力する処理を実行させるためのプログラムであることを特徴とする情報処理端末用プログラム。
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