JP3982248B2 - 印刷用データ管理システム、書類管理システム、仮想オブジェクト管理端末および書類管理プログラム、並びに書類管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、書類を管理するシステムおよびプログラム、並びに方法に係り、特に、書類データに基づいて作成された書類を管理することにより、書類データの有効活用を支援するのに好適な印刷用データ管理システム、書類管理システム、仮想オブジェクト管理端末および書類管理プログラム、並びに書類管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、文書等の書類データを管理するシステムとしては、例えば、特開平5-40678号公報に開示されたバージョン管理装置(以下、第1の従来例という。)、特開平5-108794号公報に開示された電子ファイリング装置(以下、第2の従来例という。)、および特開平5-216932号公報に開示された情報管理システム(以下、第3の従来例という。)があった。
【0003】
第1の従来例は、複数のバージョンに対応する情報を記憶するバージョン情報記憶部と、バージョンに対応する情報を検索するバージョン情報検索部と、バージョン情報の更新を行うバージョン情報更新部と、バージョンレベルに対応するグループ情報を管理するメンバ情報管理部と、メンバ情報に対応するメンバのバージョン共有投票を受け付ける投票処理部と、伝播処理部と、メンバの合意を判定する合意判定部と、バージョン間の差を判定する差分判定部と、個人バージョンかメンババージョンを判定するバージョンレベル判定部と、メンバ間での共有投票の決定方法を管理更新する共有方法管理部とで構成されている。
【0004】
これにより、バージョンレベルごとに柔軟なバージョン更新機能、グループ内の複数のサブグループにおけるバージョン更新をグループの合意に基づいて決定することができ、グループの合意方法をバージョンレベルに対応するグループの大きさによって柔軟に決定できる。
第2の従来例では、まず、バーコードシート含む単位文書をまとめてスキャナのオートドキュメントフィーダ上にセットする。この出力は、イメージ信号としてイメージメモリに一時格納される。イメージメモリから読み出されたイメージ信号は、バーコード抽出変換部によりバーコードの信号のみが抽出され、このバーコードが表示するファイルコードに変換される。データベース部は、このファイルコードにより該当するファイルをオープンし登録の準備を行なう。また、他にバーコードシートを作成するためにプリンタなどから構成されたバーコードシート作成機能も備えている。
【0005】
これにより、バーコードを利用して文書登録の作業効率を向上することができる。
第3の従来例は、個人の情報を管理する情報管理システムであって、手帳のページなどの紙面を光電変換してデジタル画像を得るスキャナと、スキャナにより得られたデジタル画像に基づいて当該ページ内の複数の領域内に印刷または手書きされた文字およびその文字で表わされた項目の属性を認識するページ内容認識部と、ページ内容認識部により認識された文字と項目の属性とを対応付けて記憶管理する情報管理部とで構成されている。
【0006】
これにより、手帳やメモなどに手書きで記入した情報を自動的にデータベースに登録し、登録した内容を紙に出力し携帯することが可能となる。従来の文書認識システムで困難である引出線、取消記号など手帳に固有の記入方法の認識が可能となる。また、従来のシステム手帳で必要とされていた手書きで記入した内容を別の書式に書き換える作業を自動化できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、第1ないし第3の従来例にあってはいずれも、文書データのバージョン管理、バーコードを用いたファイルの登録、文書データの管理など、あくまで書類データを管理することを主体とするものであって、書類データに基づいて印刷された書類を管理することまでは及ばない。すなわち、書類データは、バージョン情報やファイルコードと対応付けられて管理されるが、書類データに基づいて印刷された書類は、一旦印刷されるとその後はシステムの管理化から離れてしまう。
【0008】
例えば、書類データに基づいて印刷された書類を手渡されたユーザがその書類をワープロ等で編集しようとする場合は、スキャナで書類を読み取り、読み取ったイメージ情報に基づいてOCRで書類内容を認識しコンピュータで編集可能な書類データに変換するという作業を経て、編集を行うことがある。この場合、ユーザがその書類の作成に使用された書類データを利用できる環境にあれば、スキャナを用いてわざわざ再変換するよりも書類データを利用した方がよい。
【0009】
しかしながら、大規模なオフィスでは書類の種類も数も膨大であるため、たとえすべての書類が電子化され利用できる環境であったとしても、必要な書類データをデータベースから検索することの方が却って面倒な場合もあり、書類データを十分に活用しきれていない実情があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、書類データに基づいて作成された書類を管理することにより、書類データの有効活用を支援するのに好適な印刷用データ管理システム、書類管理システム、仮想オブジェクト管理端末および書類管理プログラム、並びに書類管理方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の印刷用データ管理システムは、
要求に応じて印刷用データを端末に送信する印刷用データ管理システムであって、
前記印刷用データを当該印刷用データを識別する識別情報と対応付けて記憶する印刷用データ記憶手段と、前記印刷用データに基づき印刷されかつ前記識別情報が付加された印刷媒体から前記識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段で取得した識別情報に対応付けられた印刷用データを前記印刷用データ記憶手段のなかから検索する印刷用データ検索手段と、前記印刷用データ検索手段で索出した印刷用データを前記端末に送信する印刷用データ提供手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このような構成であれば、識別情報が付加された印刷媒体が与えられると、識別情報取得手段により、与えられた印刷媒体から識別情報が取得され、印刷用データ検索手段により、取得された識別情報に対応付けられた印刷用データが印刷用データ記憶手段のなかから検索される。その結果、該当の印刷用データが索出されると、印刷用データ提供手段により、索出された印刷用データが端末に送信される。
【0012】
これにより、ユーザは、識別情報が付された印刷媒体を与えるだけで、その印刷媒体に対応する印刷用データを入手することができるので、従来に比して、印刷用データを比較的有効に活用することができるという効果が得られる。
〔発明2〕 一方、上記目的を達成するために、発明2の書類管理システムは、
要求に応じて書類データをユーザに提供する書類管理システムであって、
前記書類データを識別情報と対応付けて記憶する書類データ記憶手段と、前記識別情報が付加された書類から当該識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記識別情報取得手段で取得した識別情報に対応する書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索する書類データ検索手段と、前記書類データ検索手段で索出した書類データを前記ユーザに提供する書類データ提供手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
このような構成であれば、識別情報が付加された書類が与えられると、識別情報取得手段により、与えられた書類から識別情報が取得され、書類データ検索手段により、取得された識別情報に対応する書類データが書類データ記憶手段のなかから検索される。その結果、該当の書類データが索出されると、書類データ提供手段により、索出された書類データがユーザに提供される。
【0014】
これにより、ユーザは、識別情報が付された書類を与えるだけで、その書類に対応する書類データを入手することができるので、従来に比して、書類データを比較的有効に活用することができるという効果が得られる。
ここで、識別情報としては、例えば、バーコード、識別番号、識別子その他の識別情報が含まれる。以下、発明18の書類管理プログラム、および発明19の書類管理方法において同じである。
【0015】
また、識別情報を書類に付加することとしては、例えば、バーコード、識別番号、識別子その他の識別情報を書類に印刷すること、バーコード、識別番号、識別子その他の識別情報を記録した機器等を書類に埋め込むこと、バーコード、識別番号、識別子その他の識別情報を発信する機器等を書類に埋め込むことが含まれる。以下、発明18の書類管理プログラム、および発明19の書類管理方法において同じである。
【0016】
また、識別情報取得手段は、識別情報が付された書類から識別情報を取得するようになっていればどのような構成であってもよく、これには、例えば、バーコード、識別番号、識別子その他の識別情報が書類に印刷されている場合は、書類から識別情報を読み取るようになっているものが、バーコード、識別番号、識別子その他の識別情報を記録した機器等が書類に埋め込まれている場合は、その機器等から識別情報を読み取るようになっているものが、バーコード、識別番号、識別子その他の識別情報を発信する機器等が書類に埋め込まれている場合は、その機器等から発信される識別情報を受信するようになっているものがそれぞれ該当する。以下、発明18の書類管理プログラム、および発明19の書類管理方法において同じである。
【0017】
また、書類データ提供手段は、書類データ検索手段で索出した書類データをユーザに提供するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、提供対象となるユーザが書類データの要求者である場合は、ユーザの利用に供するユーザ端末、ユーザが指定した端末、または所定のプリンタ、ディスプレイその他の出力機器に書類データを送信するようになっていればよい。さらに、こうした端末または出力機器のほか、書類の所有者または作成者の利用に供する端末に書類データを送信するようになっていてもよい。以下、発明18の書類管理プログラム、および発明19の書類管理方法において同じである。
【0018】
また、書類データ記憶手段は、書類データをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、書類データをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、書類データをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって書類データを記憶するようになっていてもよい。以下、発明9の書類管理システム、発明18の書類管理プログラム、および発明19の書類管理方法において同じである。
【0019】
また、本システムは、単一の装置として実現するようにしてもよいし、複数の端末を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の端末のうちどの端末に属していてもよい。以下、発明9の書類管理システムにおいて同じである。
〔発明3〕 さらに、発明3の書類管理システムは、発明2の書類管理システムにおいて、
前記書類データに基づいて書類を作成する書類作成手段と、前記書類作成手段で作成する書類に前記識別情報を付加する識別情報付加手段とを備え、
前記識別情報付加手段は、前記書類作成手段で作成する書類に、当該書類の作成に使用する書類データに対応する識別情報を付加するようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、書類データが与えられると、書類作成手段により、与えられた書類データに基づいて書類が作成され、識別情報付加手段により、作成する書類に、その書類の作成に使用する書類データに対応する識別情報が付加される。
これにより、書類データ記憶手段の書類データに基づいて作成したすべての書類には、対応する識別情報が付加されるので、書類データをさらに有効に活用することができるという効果が得られる。
【0021】
ここで、書類の作成は、識別情報の付加よりも前に行うようにしてもよいし、識別情報の付加よりも後に行うようにしてもよい。
また、書類の作成に使用する書類データは、書類データ記憶手段の書類データと同一のものであることが必要であるが、必ずしも書類データ記憶手段から読み出した書類データに限らない。すなわち、書類を作成した後に、その作成に使用した書類データを書類データ記憶手段に登録するという構成もあり得る。このことは、書類に付加する識別情報についても同じである。以下、発明12の書類管理システムにおいて同じである。
【0022】
また、書類作成手段は、書類データに基づいて書類を作成するようになっていればどのような構成であってもよく、これには、例えば、印刷により書類を作成することが含まれる。もちろん、作成方法は印刷に限らず、その他の方法により書類を作成するようになっていてもよい。以下、発明12の書類管理システムにおいて同じである。
〔発明4〕 さらに、発明4の書類管理システムは、発明2および3のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記識別情報取得手段を複数箇所に配置し、
前記識別情報取得手段で前記識別情報を取得したときは、その識別情報取得手段の位置を特定するための位置情報を、その識別情報に対応する書類データと対応付けて前記書類データ記憶手段に登録し、
書類の位置確認要求があったときは、その位置確認要求に係る書類データに対応する位置情報を前記書類データ記憶手段のなかから検索し、検索により索出した位置情報を前記ユーザに提供するようになっていることを特徴とする。
【0023】
このような構成であれば、識別情報取得手段で識別情報が取得されると、その識別情報取得手段の位置を特定するための位置情報が、その識別情報に対応する書類データと対応付けられて書類データ記憶手段に登録される。
また、書類の位置確認要求があると、その位置確認要求に係る書類データに対応する位置情報が書類データ記憶手段のなかから検索される。その結果、該当の位置情報が索出されると、索出された位置情報がユーザに提供される。
【0024】
これにより、ユーザは、書類データに対応する書類のおおよその在処を把握することができるので、書類データに対応する書類を探し出すのに便利である。したがって、書類が管理しやすくなるという効果が得られる。
〔発明5〕 さらに、発明5の書類管理システムは、発明2ないし4のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記書類データの新規登録要求があったときは、その新規登録要求に係る書類データの識別情報を生成し、その新規登録要求に係る書類データを、生成した識別情報と対応付けて前記書類データ記憶手段に登録するようになっていることを特徴とする。
【0025】
このような構成であれば、書類データの新規登録要求があると、その新規登録要求に係る書類データの識別情報が生成され、その新規登録要求に係る書類データが、生成された識別情報と対応付けられて書類データ記憶手段に登録される。
これにより、書類データを新規登録することができるという効果が得られる。
〔発明6〕 さらに、発明6の書類管理システムは、発明2ないし5のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記書類データの更新登録要求があったときは、その更新登録要求に係る書類データの識別情報を生成し、その更新登録要求に係る書類データを、生成した識別情報と対応付けて前記書類データ記憶手段に登録するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、書類データの更新登録要求があると、その更新登録要求に係る書類データの識別情報が生成され、その更新登録要求に係る書類データが、生成された識別情報と対応付けられて書類データ記憶手段に登録される。
これにより、書類データを更新登録することができるという効果が得られる。
〔発明7〕 さらに、発明7の書類管理システムは、発明6の書類管理システムにおいて、
前記書類データの履歴確認要求があったときは、その履歴確認要求に係る書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索し、検索結果に基づいてその書類データが更新された履歴を示す履歴情報を生成し、生成した履歴情報を前記ユーザに提供するようになっていることを特徴とする。
【0027】
このような構成であれば、書類データの履歴確認要求があると、その履歴確認要求に係る書類データが書類データ記憶手段のなかから検索され、検索結果に基づいて履歴情報が生成され、生成された履歴情報がユーザに提供される。
これにより、ユーザは、同一の書類データについて更新履歴を把握することができるという効果が得られる。
【0028】
〔発明8〕 さらに、発明8の書類管理システムは、発明2ないし7のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記ユーザの利用に供するユーザ端末と通信可能に接続し、
前記ユーザへの提供は、提供対象となる情報を前記ユーザ端末に送信することであることを特徴とする。
【0029】
このような構成であれば、提供対象となる情報がユーザ端末に送信されることによりユーザへの提供が行われる。
〔発明9〕 さらに、発明9の書類管理システムは、
ユーザの利用に供するユーザ端末に第1仮想オブジェクトを対応付けかつ書類に第2仮想オブジェクトを対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に前記第1仮想オブジェクトを配置しかつ前記実空間における書類の位置に対応した仮想空間における位置またはその付近に前記第2仮想オブジェクトを配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応するユーザ端末に書類データを送信する書類管理システムであって、
前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記ユーザ端末と対応付けて記憶する第1オブジェクト情報記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記書類と対応付けて記憶する第2オブジェクト情報記憶手段と、書類データを前記第2仮想オブジェクトと対応付けて記憶する書類データ記憶手段と、前記書類の前記実空間における位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報を更新するオブジェクト情報更新手段とを備え、
前記第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第2仮想オブジェクトに対応する書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索し、検索により索出した書類データを、その第1仮想オブジェクトに対応するユーザ端末に送信するようになっていることを特徴とする。
【0030】
このような構成であれば、位置情報取得手段により、位置情報が取得され、オブジェクト情報更新手段により、取得された位置情報に基づいて第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報が更新される。
また、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に書類を接近させると、第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定され、その第2オブジェクトに対応する書類データが書類データ記憶手段のなかから検索される。その結果、該当の書類データが索出されると、索出された書類データが、その第1仮想オブジェクトに対応するユーザ端末に送信される。
【0031】
これにより、ユーザは、第1仮想オブジェクトの領域またはその付近に書類を持って行くだけで、その書類に対応する書類データを入手することができるので、書類データの入手が容易となり、従来に比して、書類データを比較的有効に活用することができるという効果が得られる。
ここで、仮想オブジェクトは、実空間と対応させた仮想空間上で論理的な形状および配置位置を有しており、その形状としては、例えば、配置位置を中心とした半径1[m]程度の球体であってもよいし、配置位置を中心とした1辺が1[m]程度の立方体であってもよいし、その他自然物や生物を模写した形状等あらゆる形状を含む。また、立体的な形状に限らず、平面的な形状であってもよい。これにより、サービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なるサービスを提供することが可能となり、また、サービスが提供される領域および書類に対応付けられた領域が点ではなく所定の範囲をもっていることから、書類データの入手が容易となる。以下、発明17の仮想オブジェクト管理端末において同じである。
【0032】
また、第1オブジェクト情報記憶手段は、第1オブジェクト情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、第1オブジェクト情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、第1オブジェクト情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって第1オブジェクト情報を記憶するようになっていてもよい。このことは、第2オブジェクト情報記憶手段に第2オブジェクト情報を記憶する場合についても同じである。以下、発明17の仮想オブジェクト管理端末において同じである。
【0033】
また、位置情報取得手段は、例えば、通信装置を書類に付加した場合、通信装置が通信可能に接続する通信端末で通信装置の位置を測定することにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、GPS(Global Positioning System)等を利用して通信装置でその位置を測定したり、または通信装置からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、通信装置が接続する基地局で通信装置の位置を測定したり、または基地局からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより、位置情報を取得するようになっていてもよい。以下、発明17の仮想オブジェクト管理端末において同じである。
【0034】
〔発明10〕 さらに、発明10の書類管理システムは、発明9の書類管理システムにおいて、
前記実空間におけるユーザ端末の位置に対応した仮想空間における位置またはその付近に前記第1仮想オブジェクトを配置したことを特徴とする。
このような構成であれば、ユーザ端末の付近に書類を接近させると、第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定され、その第2オブジェクトに対応する書類データが書類データ記憶手段のなかから検索される。その結果、該当の書類データが索出されると、索出された書類データが、その第1仮想オブジェクトに対応するユーザ端末に送信される。
【0035】
これにより、ユーザは、ユーザ端末の付近に書類を持って行くだけで、その書類に対応する書類データを入手することができるので、書類データの入手が一層容易となり、書類データをさらに有効に活用することができるという効果が得られる。
〔発明11〕 さらに、発明11の書類管理システムは、発明9および10のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記書類に通信装置を付加しておくとともに、前記仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末と、前記通信装置とを通信可能に接続し、
前記通信装置は、前記位置情報取得手段を有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報を前記仮想オブジェクト管理端末に送信するようになっており、
前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1オブジェクト情報記憶手段および前記第2オブジェクト情報記憶手段を有し、前記位置情報を受信したときは、受信した位置情報に基づいて前記オブジェクト情報更新手段による更新を行い、前記第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かを判定するようになっていることを特徴とする。
【0036】
このような構成であれば、通信装置では、位置情報取得手段により、位置情報が取得され、取得された位置情報が仮想オブジェクト管理端末に送信される。
仮想オブジェクト管理端末では、位置情報を受信すると、オブジェクト情報更新手段により、受信した位置情報に基づいて第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報が更新される。
【0037】
また、仮想オブジェクト管理端末では、第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かが判定される。
これにより、仮想オブジェクト管理端末で位置情報の生成および仮想オブジェクトの重複判定が行われることから、通信装置の処理負荷を低減することができるという効果が得られる。
【0038】
ここで、仮想オブジェクト管理端末は、通信装置との通信路の一端に接続する通信機器であって少なくともサーバ機能を有するものであればよく、クライアント機能およびサーバ機能の両方を有するものとして構成することもできる。
〔発明12〕 さらに、発明12の書類管理システムは、発明11の書類管理システムにおいて、
前記書類データに基づいて書類を作成する書類作成手段と、前記書類作成手段で作成する書類に前記通信装置を付加する通信装置付加手段とを備えることを特徴とする。
【0039】
このような構成であれば、書類データが与えられると、書類作成手段により、与えられた書類データに基づいて書類が作成され、通信装置付加手段により、作成する書類に通信装置が付加される。
これにより、書類データ記憶手段の書類データに基づいて作成したすべての書類には、通信装置が付加、すなわち第2仮想オブジェクトが対応付けられているので、書類データをさらに有効に活用することができるという効果が得られる。
【0040】
ここで、書類の作成は、通信装置の付加よりも前に行うようにしてもよいし、通信装置の付加よりも後に行うようにしてもよい。
〔発明13〕 さらに、発明13の書類管理システムは、発明11および12のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記ユーザ端末から前記書類の位置確認要求があったときは、その位置確認要求に係る書類に対応する第2仮想オブジェクトの第2オブジェクト情報を前記第2オブジェクト情報記憶手段のなかから検索し、検索により索出した第2オブジェクト情報に基づいて前記位置情報を生成し、生成した位置情報を前記ユーザ端末に送信するようになっていることを特徴とする。
【0041】
このような構成であれば、ユーザ端末から書類の位置確認要求があると、その位置確認要求に係る書類に対応する第2仮想オブジェクトの第2オブジェクト情報が第2オブジェクト情報記憶手段のなかから検索される。その結果、該当の第2オブジェクト情報が索出されると、索出された第2オブジェクト情報に基づいて位置情報が生成され、生成された位置情報がユーザ端末に送信される。
【0042】
これにより、ユーザは、書類データに対応する書類のおおよその在処を把握することができるので、書類データに対応する書類を探し出すのに便利である。したがって、書類が管理しやすくなるという効果が得られる。
〔発明14〕 さらに、発明14の書類管理システムは、発明11ないし13のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記書類データの新規登録要求があったときは、その新規登録要求に係る書類データの識別情報を生成し、その新規登録要求に係る書類データを前記第2仮想オブジェクトと対応付けて前記書類データ記憶手段に登録するとともに、前記生成した識別情報に基づいて前記書類と前記第2仮想オブジェクトとを対応付けるようになっていることを特徴とする。
【0043】
このような構成であれば、書類データの新規登録要求があると、その新規登録要求に係る書類データの識別情報が生成され、その新規登録要求に係る書類データが第2仮想オブジェクトと対応付けられて書類データ記憶手段に登録されるとともに、生成された識別情報に基づいて書類と第2仮想オブジェクトとが対応付けられる。
これにより、書類データを新規登録することができるという効果が得られる。
【0044】
〔発明15〕 さらに、発明15の書類管理システムは、発明11ないし14のいずれか1の書類管理システムにおいて、
前記書類データの更新登録要求があったときは、その更新登録要求に係る書類データの識別情報を生成し、その更新登録要求に係る書類データを前記第2仮想オブジェクトと対応付けて前記書類データ記憶手段に登録するとともに、前記生成した識別情報に基づいて前記書類と前記第2仮想オブジェクトとを対応付けるようになっていることを特徴とする。
【0045】
このような構成であれば、書類データの更新登録要求があると、その更新登録要求に係る書類データの識別情報が生成され、その更新登録要求に係る書類データが第2仮想オブジェクトと対応付けられて書類データ記憶手段に登録されるとともに、生成された識別情報に基づいて書類と第2仮想オブジェクトとが対応付けられる。
これにより、書類データを更新登録することができるという効果が得られる。
【0046】
〔発明16〕 さらに、発明16の書類管理システムは、発明15の書類管理システムにおいて、
前記ユーザ端末から前記書類データの履歴確認要求があったときは、その履歴確認要求に係る書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索し、検索結果に基づいてその書類データが更新された履歴を示す履歴情報を生成し、生成した履歴情報を前記ユーザ端末に送信するようになっていることを特徴とする。
【0047】
このような構成であれば、ユーザ端末から書類データの履歴確認要求があると、その履歴確認要求に係る書類データが書類データ記憶手段のなかから検索され、検索結果に基づいて履歴情報が生成され、生成された履歴情報がユーザ端末に送信される。
これにより、ユーザは、同一の書類データについて更新履歴を把握することができるという効果が得られる。
【0048】
〔発明17〕 一方、上記目的を達成するために、発明17の仮想オブジェクト管理端末は、
発明11の通信装置と通信可能に接続する仮想オブジェクト管理端末であって、
前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記ユーザ端末と対応付けて記憶する第1オブジェクト情報記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記書類と対応付けて記憶する第2オブジェクト情報記憶手段と、前記書類の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、
前記第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かを判定し、
前記位置情報取得手段は、前記通信装置との通信により前記通信装置の位置を測定し、その測定結果に基づいて前記位置情報を生成するようになっていることを特徴とする。
【0049】
このような構成であれば、仮想オブジェクト管理端末では、位置情報取得手段により、通信装置との通信により通信装置の位置が測定され、その測定結果に基づいて位置情報が生成される。
また、仮想オブジェクト管理端末では、第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かが判定される。
【0050】
これにより、発明11の印刷用データ管理システムと同等の効果が得られる。
〔発明18〕 一方、上記目的を達成するために、発明18の書類管理プログラムは、
書類データを識別情報と対応付けて記憶する書類データ記憶手段が利用可能となった場合に、要求に応じて前記書類データ記憶手段の書類データをユーザに提供する書類管理プログラムであって、
前記識別情報が付加された書類から当該識別情報を取得する識別情報取得手段、前記識別情報取得手段で取得した識別情報に対応する書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索する書類データ検索手段、および前記書類データ検索手段で索出した書類データを前記ユーザに提供する書類データ提供手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【0051】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明2の印刷用データ管理システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明19〕 一方、上記目的を達成するために、発明19の書類管理方法は、
書類データを識別情報と対応付けて記憶する書類データ記憶手段が利用可能となった場合に、要求に応じて前記書類データ記憶手段の書類データをユーザに提供する書類管理方法であって、
前記識別情報が付加された書類から当該識別情報を取得する識別情報取得ステップと、前記識別情報取得ステップで取得した識別情報に対応する書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索する書類データ検索ステップと、前記書類データ検索ステップで索出した書類データを前記ユーザに提供する書類データ提供ステップとを含むことを特徴とする。
【0052】
これにより、発明2の印刷用データ管理システムと同等の効果が得られる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図20は、本発明に係る印刷用データ管理システム、書類管理システム、仮想オブジェクト管理端末および書類管理プログラム、並びに書類管理方法の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る印刷用データ管理システム、書類管理システム、仮想オブジェクト管理端末および書類管理プログラム、並びに書類管理方法を、図1に示すように、ユーザ端末200を囲む領域に球形状からなる仮想オブジェクトAを、書類140を囲む領域に仮想オブジェクトBをそれぞれ配置・設定し、仮想オブジェクトA,Bが重なり合ったときに、書類140に対応する書類データを検索してユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200で書類データを編集する場合について適用したものである。
【0054】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示す図である。
図1において、壁面には、仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理装置100と、各機器間のサービスの連携を管理するサービス連携管理装置240と、書類データを登録・管理する書類データ管理装置260とが設置されている。
【0055】
また、室内には、ユーザの利用に供するユーザ端末200と、書類の印刷に使用するプリンタ220とが設置されているとともに、書類データに基づいて印刷された書類140とが存在する。
また、仮想オブジェクト管理装置100、書類140(正確には、書類140に埋め込まれた通信装置142。以下、同じ。)、ユーザ端末200、プリンタ220、サービス連携管理装置240および書類データ管理装置260は、それぞれ無線通信により相互に通信可能となっている。具体的には、仮想オブジェクト管理装置100は、書類140、ユーザ端末200、プリンタ220、サービス連携管理装置240および書類データ管理装置260と通信を行い、ユーザ端末200およびプリンタ220は、仮想オブジェクト管理装置100、サービス連携管理装置240および書類データ管理装置260と通信を行う。
【0056】
一方、ユーザ端末200を囲む領域には、球形状からなる仮想オブジェクトAが、書類140を囲む領域には、球形状からなる仮想オブジェクトBが、プリンタ220を囲む領域には、球形状からなる仮想オブジェクトCがそれぞれ設定されている。これら仮想オブジェクトは、仮想オブジェクト管理装置100で管理される論理的な領域である。
サービス連携管理装置240は、ユーザ端末200、プリンタ220および書類データ管理装置260についてそれらとの通信を確立するための通信用オブジェクトデータを記憶した記憶装置を有し、各機器からの要求に応じて通信用オブジェクトデータを記憶装置から読み出して送信するようになっている。記憶装置には、ユーザ端末200との通信を確立するための通信用オブジェクトデータA、書類データ管理装置260との通信を確立するための通信用オブジェクトデータB、およびプリンタ220との通信を確立するための通信用オブジェクトデータCがそれぞれ格納されている。例えば、ユーザ端末200が書類データ管理装置260と通信を行うには、ユーザ端末200は、通信用オブジェクトデータAをサービス連携管理装置240から取得し、取得した通信用オブジェクトデータAに基づいて通信確立処理を実行することにより、書類データ管理装置260との通信を確立する。すなわち、通信用オブジェクトデータA〜Dは、特定相手方との通信を確立するためのドライバとしての機能を有する。
【0057】
次に、仮想オブジェクト管理装置100の構成を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、仮想オブジェクト管理装置100の構成を示すブロック図である。
仮想オブジェクト管理装置100は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0058】
I/F38には、外部装置として、書類140、ユーザ端末200、プリンタ220、サービス連携管理装置240および書類データ管理装置260と無線通信により通信を行う無線通信装置40と、仮想オブジェクトに関するオブジェクト情報を登録・管理する仮想オブジェクト管理データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)42とが接続されている。
【0059】
仮想オブジェクト管理DB42には、図3に示すように、仮想オブジェクトの形状および配置位置に関するオブジェクト情報を、サービス内容を規定したサービス情報と対応付けて登録可能な仮想オブジェクト管理テーブル400が格納されている。図3は、仮想オブジェクト管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
仮想オブジェクト管理テーブル400は、図3に示すように、各仮想オブジェクトごとに1つのレコードが登録可能となっている。各レコードは、連続番号を登録するフィールド402と、ユーザ端末200等の機器を利用したサービスの種別を登録するフィールド404と、サービスを特定するためのサービスIDを登録するフィールド406と、実空間と対応させた仮想空間上における仮想オブジェクトの配置位置を示す座標を登録するフィールド408と、仮想オブジェクトの形状を登録するフィールド410と、仮想オブジェクトの大きさを登録するフィールド412と、サービス同士の連携を管理するためのエリアイン管理情報を登録するフィールド414とを含んで構成されている。ここで、フィールド404,406のデータがサービス情報に対応し、フィールド408〜412のデータがオブジェクト情報に対応している。
【0060】
図3の例では、図中第1段目のレコードには、フィールド402に連続番号として「1」が、フィールド404にサービス種別として「ユーザ端末サービス」が、フィールド406にサービスIDとして「0001」が、フィールド408に座標として「(10,50,20)」が、フィールド410に形状として「球」が、フィールド412に大きさとして「2[m]」がそれぞれ登録されている。これは、ユーザ端末200が設置されている実空間の座標(10,50,20)を中心として半径が2[m]の球形状からなる仮想オブジェクトAが仮想的に配置されており、配置位置および形状により特定される仮想オブジェクトAの内部領域内では、ユーザ端末200で書類データを編集するユーザ端末サービスが行われることを意味している。
【0061】
また、図中第2段目のレコードには、フィールド402に連続番号として「2」が、フィールド404にサービス種別として「書類データ検索サービス」が、フィールド406にサービスIDとして「0003」が、フィールド408に座標として「(30,40,20)」が、フィールド410に形状として「球」が、フィールド412に大きさとして「1[m]」がそれぞれ登録されている。これは、書類140が存在している実空間の座標(30,40,20)を中心として半径が1[m]の球形状からなる仮想オブジェクトBが仮想的に配置されており、配置位置および形状により特定される仮想オブジェクトBの内部領域内では、書類データ管理装置260で書類140に対応する書類データを検索する書類データ検索サービスが行われることを意味している。ただし、書類140が存在している実空間の座標は、時々刻々と変化するので、書類データ検索サービスについては、書類140からの位置情報を取得し、これをもとにフィールド408の座標を更新する。例えば、仮想オブジェクトAの領域と仮想オブジェクトBの領域とが重なり合っているときは、ユーザ端末サービスと書類データ検索サービスが連携し、ユーザ端末200および書類データ管理装置260が互いを利用可能となる。
【0062】
また、仮想オブジェクト管理DB42には、図4に示すように、各サービスごとに、そのサービスを利用するにあたってサービス連携管理装置240から取得すべき通信用オブジェクトデータを特定するための通信情報を登録した通信情報登録テーブル500が格納されている。図4は、通信情報登録テーブル500のデータ構造を示す図である。
通信情報登録テーブル500は、図4に示すように、各サービスごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、サービスIDを登録したフィールド502と、サービス種別を登録したフィールド504と、通信情報を登録したフィールド506とを含んで構成されている。なお、通信情報登録テーブル500は、仮想オブジェクト管理装置100だけでなく、ユーザ端末200、プリンタ220、サービス連携管理装置240および書類データ管理装置260の記憶装置にも格納されている。
【0063】
図4の例では、図中第1段目のレコードには、フィールド502にサービスIDとして「0001」が、フィールド504にサービス種別として「ユーザ端末サービス」が、フィールド506に通信情報として「通信用オブジェクトデータA」がそれぞれ登録されている。これは、ユーザ端末サービスを利用するにあたってサービス連携管理装置240から取得すべき通信用オブジェクトデータが通信用オブジェクトデータAであることを意味している。
【0064】
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5ないし図7のフローチャートに示すオブジェクト情報更新処理、エリアイン通知処理およびエリアアウト通知処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
次に、オブジェクト情報更新処理を図5を参照しながら詳細に説明する。図5は、オブジェクト情報更新処理を示すフローチャートである。
【0065】
オブジェクト情報更新処理は、書類140からの位置情報に基づいて仮想オブジェクトBの配置位置を更新する処理であって、CPU30において実行されると、図5に示すように、まず、ステップS404に移行するようになっている。
ステップS404では、位置情報を受信したか否かを判定し、位置情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS406に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、位置情報を受信するまでステップS404で待機する。
【0066】
ステップS406では、受信した位置情報に基づいて、書類データ検索サービスについて仮想オブジェクト管理テーブル400のフィールド408の座標を更新し、ステップS408に移行して、位置情報を受信したことの応答を書類140に通知し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、エリアイン通知処理を図6を参照しながら詳細に説明する。図6は、エリアイン通知処理を示すフローチャートである。
【0067】
エリアイン通知処理は、2つの仮想オブジェクトについて一方の仮想オブジェクトの領域と他方の仮想オブジェクトの領域とが重なり合ったことを各機器に通知する処理であって、CPU30において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS500に移行するようになっている。
ステップS500では、仮想オブジェクト管理テーブル400から書類データ検索サービスについてのレコード(以下、この処理において書類140のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を読み出し、ステップS502に移行して、仮想オブジェクト管理テーブル400から先頭のレコード(以下、この処理において対象機器のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を読み出し、ステップS504に移行する。
【0068】
ステップS504では、書類140のオブジェクト情報および対象機器のオブジェクト情報に基づいて、仮想オブジェクトBの形状および配置位置により特定される領域と、対象機器に対応する仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重なり合っているか否かを判定し、それら領域が重なり合っている(以下、エリアインという。)と判定したとき(Yes)は、ステップS506に移行する。
【0069】
ステップS506では、対象機器のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報を読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS508に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより対象機器との通信を確立し、エリアインを対象機器に通知し、ステップS540に移行する。
【0070】
ステップS540では、エリアインの通知に対する応答を受信したか否かを判定し、応答を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS542に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、応答を受信するまでステップS540で待機する。
ステップS542では、書類データ検索サービスのエリアイン管理情報に該当サービスのサービスIDを登録し、ステップS544に移行して、仮想オブジェクト管理テーブル400に登録されているすべてのサービスについてステップS504〜S542の処理が終了したか否かを判定し、処理が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0071】
一方、ステップS544で、すべてのサービスについてステップS504〜S542の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS546に移行して、仮想オブジェクト管理テーブル400から次のレコードを読み出し、ステップS504に移行する。
一方、ステップS504で、エリアインしていないと判定したとき(No)は、ステップS544に移行する。
【0072】
次に、エリアアウト通知処理を図7を参照しながら詳細に説明する。図7は、エリアアウト通知処理を示すフローチャートである。
エリアアウト通知処理は、2つの仮想オブジェクトについて一方の仮想オブジェクトの領域と他方の仮想オブジェクトの領域との重なり合いが解除されたことを各機器に通知する処理であって、CPU30において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS600に移行するようになっている。
【0073】
ステップS600では、仮想オブジェクト管理テーブル400から書類データ検索サービスについてのレコード(以下、この処理において書類140のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を読み出し、ステップS602に移行して、書類データ検索サービスのエリアイン管理情報から先頭のサービスIDを読み出し、ステップS604に移行して、読み出したサービスIDのサービスについてのレコード(以下、この処理において対象機器のオブジェクト情報およびサービス情報という。)を仮想オブジェクト管理テーブル400から読み出し、ステップS606に移行する。
【0074】
ステップS606では、書類140のオブジェクト情報および対象機器のオブジェクト情報に基づいて、仮想オブジェクトBの形状および配置位置により特定される領域と、対象機器に対応する仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重なり合っているか否かを判定し、それら領域が重なり合っていない(以下、エリアアウトという。)と判定したとき(Yes)は、ステップS608に移行する。
【0075】
ステップS608では、対象機器のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報を読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS610に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより対象機器との通信を確立し、エリアアウトを対象機器に通知し、ステップS626に移行する。
【0076】
ステップS626では、エリアアウトの通知に対する応答を受信したか否かを判定し、応答を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS628に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、応答を受信するまでステップS626で待機する。
ステップS628では、書類データ検索サービスのエリアイン管理情報から該当サービスのサービスIDを削除し、ステップS630に移行して、書類データ検索サービスのエリアイン管理情報に登録されているすべてのサービスについてステップS604〜S628の処理が終了したか否かを判定し、処理が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0077】
一方、ステップS630で、すべてのサービスについてステップS604〜S628の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS632に移行して、書類データ検索サービスのエリアイン管理情報から次のサービスIDを読み出し、ステップS604に移行する。
一方、ステップS606で、エリアアウトしていないと判定したとき(No)は、ステップS630に移行する。
【0078】
次に、書類140の構造を図8を参照しながら詳細に説明する。図8は、書類140の構造を示すブロック図である。
書類140には、図8に示すように、小型の通信装置142が埋め込まれているとともに、書類140に対応する書類データを識別するための識別ID144が印刷されている。
【0079】
通信装置142は、通信装置142の現在位置を測定してその位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得装置およびマイクロプロセッサを内蔵しており、マイクロプロセッサは、所定の制御プログラムに従って、図9のフローチャートに示す位置情報通知処理を実行するようになっている。図9は、位置情報通知処理を示すフローチャートである。
【0080】
位置情報通知処理は、図5のオブジェクト情報更新処理に対応する処理であって、マイクロプロセッサにおいて実行されると、図9に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
ステップS400では、位置情報取得装置から位置情報を取得し、ステップS402に移行して、取得した位置情報を仮想オブジェクト管理装置100に送信し、ステップS410に移行する。
【0081】
ステップS410では、位置情報の送信に対する応答を受信したか否かを判定し、応答を受信したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させるが、そうでないと判定したとき(No)は、応答を受信するまでステップS410で待機する。
次に、ユーザ端末200の構成を図10を参照しながら詳細に説明する。図10は、ユーザ端末200の構成を示すブロック図である。
【0082】
ユーザ端末200は、図10に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU70と、所定領域にあらかじめCPU70の制御プログラム等を格納しているROM72と、ROM72等から読み出したデータやCPU70の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM74と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F78とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス79で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0083】
I/F78には、外部装置として、仮想オブジェクト管理装置100、サービス連携管理装置240および書類データ管理装置260と無線通信により通信を行う無線通信装置80と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置81と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置82と、書類から識別IDを読み取る識別ID読取装置83とが接続されている。
【0084】
CPU70は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図11ないし図14のフローチャートに示すエリアイン通知応答処理、エリアアウト通知応答処理、書類データ検索要求処理および書類データ登録要求等処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0085】
初めに、エリアイン通知応答処理を図11を参照しながら詳細に説明する。図11は、エリアイン通知応答処理を示すフローチャートである。
エリアイン通知応答処理は、図6のエリアイン通知処理に対応する処理であって、CPU70において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS510に移行するようになっている。
【0086】
ステップS510では、エリアインの通知を受信したか否かを判定し、エリアインの通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS512に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、エリアインの通知を受信するまでステップS510で待機する。
ステップS512では、受信したエリアインの通知に係るサービスが書類データ検索サービスか否かを判定し、エリアインの通知に係るサービスが書類データ検索サービスであると判定したとき(Yes)は、ステップS514に移行して、書類データ検索サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS516に移行して、取得した通信用オブジェクトデータBに基づいて通信確立処理を実行することにより書類データ管理装置260との通信を確立し、サービス連携開始要求を書類データ管理装置260に送信し、ステップS524に移行して、書類データの送信要求を書類データ管理装置260に送信し、ステップS534に移行する。
【0087】
ステップS534では、書類データを受信したか否かを判定し、書類データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS536に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、書類データを受信するまでステップS534で待機する。
ステップS536では、受信した書類データに基づいてワープロ等で編集を行う編集処理を実行し、ステップS538に移行して、エリアインの通知を受信したことの応答を仮想オブジェクト管理装置100に通知し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0088】
一方、ステップS512で、受信したエリアインの通知に係るサービスが書類データ検索サービスでないと判定したとき(No)は、ステップS548に移行して、該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS550に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスの対象機器にサービス連携開始要求を送信し、ステップS552に移行して、サービスの連携を行う処理を実行し、ステップS538に移行する。
【0089】
次に、エリアアウト通知応答処理を図12を参照しながら詳細に説明する。図12は、エリアアウト通知応答処理を示すフローチャートである。
エリアアウト通知応答処理は、図7のエリアアウト通知処理に対応する処理であって、CPU70において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS612に移行するようになっている。
【0090】
ステップS612では、エリアアウトの通知を受信したか否かを判定し、エリアアウトの通知を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS614に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、エリアアウトの通知を受信するまでステップS612で待機する。
ステップS614では、受信したエリアアウトの通知に係るサービスが書類データ検索サービスであるか否かを判定し、エリアアウトの通知に係る書類データ検索サービスであると判定したとき(Yes)は、ステップS616に移行して、書類データ検索サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS618に移行して、取得した通信用オブジェクトデータBに基づいて通信確立処理を実行することにより書類データ管理装置260との通信を確立し、サービス連携終了要求を書類データ管理装置260に送信し、ステップS624に移行して、エリアアウトの通知を受信したことの応答を仮想オブジェクト管理装置100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0091】
一方、ステップS614で、受信したエリアアウトの通知に係るサービスが書類データ検索サービスでないと判定したとき(No)は、ステップS634に移行して、該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS636に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスの対象機器にサービス連携終了要求を送信し、ステップS624に移行する。
【0092】
次に、書類データ検索要求処理を図13を参照しながら詳細に説明する。図13は、書類データ検索要求処理を示すフローチャートである。
書類データ検索要求処理は、書類データの検索要求を書類データ管理装置260に対して行う処理であって、CPU70において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS700に移行するようになっている。
【0093】
ステップS700では、識別ID読取装置83により識別IDが読み取られたか否かを判定し、識別IDが読み取られたと判定したとき(Yes)は、ステップS720に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、識別IDが読み取られるまでステップS700で待機する。
ステップS702では、書類データの送信要求とともに、読み取った識別IDを書類データ管理装置260に送信し、ステップS704に移行して、書類データを受信したか否かを判定し、書類データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS706に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、書類データを受信するまでステップS704で待機する。
【0094】
ステップS706では、受信した書類データに基づいてワープロ等で編集を行う編集処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、書類データ登録要求等処理を図14を参照しながら詳細に説明する。図14は、書類データ登録要求等処理を示すフローチャートである。
書類データ登録要求等処理は、書類データの新規登録要求、書類データの更新登録要求、書類の位置確認要求、書類データの履歴確認要求および書類データの印刷要求を書類データ管理装置260に対して行う処理であって、CPU70において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS800に移行するようになっている。
【0095】
ステップS800では、書類データの新規登録が要求されたか否かを判定し、新規登録が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS802に移行して、新規登録の対象となる書類データを新規登録要求とともに書類データ管理装置260に送信し、ステップS814に移行する。
ステップS814では、書類データの更新登録が要求されたか否かを判定し、更新登録が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS816に移行して、更新登録の対象となる書類データを更新登録要求とともに書類データ管理装置260に送信し、ステップS828に移行する。
【0096】
ステップS828では、書類の位置確認が要求されたか否かを判定し、位置確認が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS830に移行して、位置確認要求を書類データ管理装置260に送信し、ステップS842に移行して、位置情報を受信したか否かを判定し、位置情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS844に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、位置情報を受信するまでステップS842で待機する。
【0097】
ステップS844では、受信した位置情報を表示装置82に表示し、ステップS846に移行する。
ステップS846では、書類データの履歴確認が要求されたか否かを判定し、履歴確認が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS848に移行して、履歴確認要求を書類データ管理装置260に送信し、ステップS858に移行して、履歴情報を受信したか否かを判定し、履歴情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS860に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、履歴情報を受信するまでステップS858で待機する。
【0098】
ステップS860では、受信した履歴情報を表示装置82に表示し、ステップS862に移行する。
ステップS862では、書類データの印刷が要求されたか否かを判定し、印刷が要求されたと判定したとき(Yes)は、ステップS864に移行して、書類データ管理装置260に印刷要求を送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0099】
一方、ステップS862で、書類データの印刷が要求されないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS846で、書類データの履歴確認が要求されないと判定したとき(No)は、ステップS862に移行する。
一方、ステップS828で、書類の位置確認が要求されないと判定したとき(No)は、ステップS846に移行する。
【0100】
一方、ステップS814で、書類データの更新登録が要求されないと判定したとき(No)は、ステップS828に移行する。
一方、ステップS800で、書類データの新規登録が要求されないと判定したとき(No)は、ステップS814に移行する。
次に、書類データ管理装置260の構成を図15を参照しながら詳細に説明する。図15は、書類データ管理装置260の構成を示すブロック図である。
【0101】
書類データ管理装置260は、図15に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU90と、所定領域にあらかじめCPU90の制御プログラム等を格納しているROM92と、ROM92等から読み出したデータやCPU90の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM94と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F98とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス99で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0102】
I/F98には、外部装置として、仮想オブジェクト管理装置100、ユーザ端末200、プリンタ220およびサービス連携管理装置240と無線通信により通信を行う無線通信装置84と、書類データを登録する書類データ登録DB85とが接続されている。
書類データ登録DB85には、図16に示すように、書類データを、サービスIDおよび識別IDと対応付けて登録可能な書類データインデックステーブル600が格納されている。図16は、書類データインデックステーブル600のデータ構造を示す図である。
【0103】
書類データインデックステーブル600は、図16に示すように、各書類データごとに1つのレコードが登録可能となっている。各レコードは、サービスIDを登録するフィールド602と、識別IDを登録するフィールド604と、書類データのファイル名を登録するフィールド606を含んで構成されている。
図16の例では、図中第1段目のレコードには、フィールド602にサービスIDとして「0003」が、フィールド604に識別IDとして「0001」が、フィールド606に書類データのファイル名として「A」がそれぞれ登録されている。これは、ファイル名「A」の書類データは、サービスID「0003」または識別ID「0001」により特定することができることを意味している。
【0104】
CPU90は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM92の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図17ないし図20のフローチャートに示すサービス連携処理、第1の書類データ検索処理、第2の書類データ検索処理および書類データ登録等処理をそれぞれ時分割で実行するようになっている。
【0105】
初めに、サービス連携処理を図17を参照しながら詳細に説明する。図17は、サービス連携処理を示すフローチャートである。
サービス連携処理は、図11および図12のエリアイン通知応答処理およびエリアアウト通知応答処理に対応する処理であって、CPU90において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS518に移行するようになっている。
【0106】
ステップS518では、サービス連携開始要求を受信したか否かを判定し、サービス連携開始要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS520に移行して、受信したサービス連携開始要求に係る該当サービスの通信情報を通信情報登録テーブル500から読み出し、読み出した通信情報に基づいて該当サービスの通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240から取得し、ステップS522に移行して、取得した通信用オブジェクトデータに基づいて通信確立処理を実行することにより該当サービスの対象機器との通信を確立し、該当サービスとの連携を開始し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0107】
一方、ステップS518で、サービス連携開始要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS620に移行して、サービス連携終了要求を受信したか否かを判定し、サービス連携終了要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS622に移行して、受信したサービス連携終了要求に係る該当サービスとの連携を終了し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0108】
一方、ステップS620で、サービス連携終了要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS518に移行する。
次に、第1の書類データ検索処理を図18を参照しながら詳細に説明する。図18は、第1の書類データ検索処理を示すフローチャートである。
第1の書類データ検索処理は、図11のエリアイン通知応答処理に対応する処理であって、CPU90において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS526に移行するようになっている。
【0109】
ステップS526では、現在サービス連携中であるか否かを判定し、サービス連携中であると判定したとき(Yes)は、ステップS528に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、ステップS526で待機する。
ステップS528では、書類データの送信要求を受信したか否かを判定し、送信要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS530に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、送信要求を受信するまでステップS528で待機する。
【0110】
ステップS530では、書類140に割り当てられたサービスIDを取得し、ステップS531に移行して、取得したサービスIDをもとに書類データ登録DB85のなかから該当の書類データを検索し、ステップS532に移行して、検索により索出した書類データを該当サービスの対象機器に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、第2の書類データ検索処理を図19を参照しながら詳細に説明する。図19は、第2の書類データ検索処理を示すフローチャートである。
【0111】
第2の書類データ検索処理は、図13の書類データ検索要求処理に対応する処理であって、CPU90において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS708に移行するようになっている。
ステップS708では、書類データの送信要求を受信したか否かを判定し、送信要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS710に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、送信要求を受信するまでステップS708で待機する。
【0112】
ステップS710では、識別IDを受信し、ステップS712に移行して、取得した識別IDをもとに書類データ登録DB85のなかから該当の書類データを検索し、ステップS714に移行して、検索により索出した書類データをユーザ端末200に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、書類データ登録等処理を図20を参照しながら詳細に説明する。図20は、書類データ登録等処理を示すフローチャートである。
【0113】
書類データ登録等処理は、図14の書類データ登録要求等処理に対応する処理であって、CPU90において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS804に移行するようになっている。
ステップS804では、書類データの新規登録要求を受信したか否かを判定し、新規登録要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS806に移行して、書類データを受信し、ステップS808に移行して、識別IDおよびサービスIDを生成し、ステップS810に移行する。
【0114】
ステップS810では、受信した書類データを、生成した識別IDおよびサービスIDと対応付けて書類データ登録DB85に登録し、ステップS812に移行して、生成したサービスIDを仮想オブジェクト管理装置100に送信することにより、新規登録した書類データに対応する仮想オブジェクトを作成すべきことを仮想オブジェクト管理装置100に要求する。この段階では、仮想オブジェクトの作成を予約するだけに止まり、仮想オブジェクトは、新規登録した書類データを印刷した時にその印刷物たる書類に対応付けて作成する。
【0115】
次いで、ステップS818に移行して、書類データの更新登録要求を受信したか否かを判定し、更新登録要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS820に移行して、書類データを受信し、ステップS822に移行して、識別IDおよびサービスIDを生成し、ステップS824に移行する。
ステップS824では、受信した書類データを、生成した識別IDおよびサービスIDと対応付けて書類データ登録DB85に登録し、ステップS826に移行して、生成したサービスIDを仮想オブジェクト管理装置100に送信することにより、更新登録した書類データに対応する仮想オブジェクトを作成すべきことを仮想オブジェクト管理装置100に要求する。この段階では、仮想オブジェクトの作成を予約するだけに止まり、仮想オブジェクトは、更新登録した書類データを印刷した時にその印刷物たる書類に対応付けて作成する。
【0116】
次いで、ステップS832に移行して、書類の位置確認要求を受信したか否かを判定し、ステップS834に移行して、位置確認要求に係る書類データのサービスIDを書類データ登録DB85のなかから検索し、ステップS836に移行して、検索により索出したサービスIDをもとに書類の配置位置を仮想オブジェクト管理装置100に問い合わせる。なお、仮想オブジェクト管理装置100は、書類の配置位置の問い合わせを受けたときは、該当仮想オブジェクトの配置位置を示す位置情報を書類データ管理装置260に送信する。
【0117】
次いで、ステップS838に移行して、位置情報を受信したか否かを判定し、位置情報を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS840に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、位置情報を受信するまでステップS838で待機する。
ステップS840では、受信した位置情報をユーザ端末200に送信し、ステップS850に移行する。
【0118】
ステップS850では、書類データの履歴確認要求を受信したか否かを判定し、履歴確認要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS852に移行して、履歴確認要求に係る書類データを書類データ登録DB85のなかから検索し、ステップS854に移行して、検索結果に基づいてその書類データが更新された履歴を示す履歴情報を生成し、ステップS856に移行して、生成した履歴情報をユーザ端末200に送信し、ステップS866に移行する。
【0119】
ステップS866では、書類データの印刷要求を受信したか否かを判定し、印刷要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS868に移行して、印刷要求に係る書類データを書類データ登録DB85のなかから検索し、ステップS870に移行して、検索により索出した書類データに対応する識別IDおよびサービスIDを書類データインデックステーブル600から読み出し、ステップS872に移行して、索出した書類データおよび読み出した識別IDをプリンタ220に送信し、ステップS874に移行して、プリンタ220の位置情報および読み出したサービスIDを仮想オブジェクト管理装置100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0120】
一方、ステップS866で、書類データの印刷要求を受信しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS850で、書類データの履歴確認要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS866に移行する。
一方、ステップS832で、書類の位置確認要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS850に移行する。
【0121】
一方、ステップS818で、書類データの更新登録要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS832に移行する。
一方、ステップS804で、書類データの新規登録要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS818に移行する。
次に、プリンタ220の構成を詳細に説明する。
【0122】
プリンタ220は、ユーザ端末200とほぼ同一機能を有して構成されており、ユーザ端末200とは、記憶装置81、表示装置82および識別ID読取装置83に代えて印刷装置を備えている点が異なる。また、プリンタ220のCPUにおいて実行される処理も、ステップS536の編集処理に代えて印刷処理を行う点、並びに図13および図14のフローチャートに示す処理に相当する処理が存在しない点を除けば、すべて同じである。
【0123】
印刷処理では、書類データおよび識別IDを受信したときは、受信した書類データに基づいて書類を印刷し、受信した識別IDをその書類の所定箇所に印刷するとともに、通信装置をその書類の所定箇所に埋め込む。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
初めに、ユーザ端末200で書類140に対応する書類データを編集する場合を説明する。なお、書類140に対応する書類データは、書類データ管理装置260にあらかじめ登録されているものとする。
【0124】
まず、書類140を所持して室内を移動すると、書類140に埋め込まれた通信装置142では、ステップS400,S402を経て、位置情報取得装置から位置情報が取得され、取得された位置情報が仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
仮想オブジェクト管理装置100では、位置情報を受信すると、ステップS406,S408を経て、受信した位置情報に基づいて、書類データ検索サービスについて仮想オブジェクト管理テーブル400のフィールド408の座標が更新され、位置情報を受信したことの応答が通信装置142に通知される。
【0125】
通信装置142では、位置情報の送信に対する応答を受信すると、所定時間(例えば、3秒程度)をおいて位置情報の送信が繰り返し行われる。これにより、仮想オブジェクトBの配置位置が書類140の移動に伴って更新される。
次に、書類140に対応する書類データを編集するには、ユーザは、書類140をユーザ端末200に接近させる。これにより、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインすると、仮想オブジェクト管理装置100では、ステップS500〜S506を経て、ユーザ端末200のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報が読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS508を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりユーザ端末200との通信が確立され、エリアインがユーザ端末200に通知される。
【0126】
ユーザ端末200では、エリアインの通知を受信すると、エリアインの通知に係るサービスが書類データ検索サービスであることから、ステップS512,S514を経て、書類データ検索サービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS516,S524を経て、取得された通信用オブジェクトデータBに基づく通信確立処理の実行により書類140との通信が確立され、サービス連携開始要求および書類データの送信要求が書類データ管理装置260に送信される。
【0127】
書類データ管理装置260では、サービス連携開始要求を受信すると、受信したサービス連携開始要求に係るサービスがユーザ端末サービスであることから、ステップS520を経て、ユーザ端末サービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。次いで、ステップS522を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりユーザ端末200との通信が確立され、ユーザ端末サービスとの連携が開始される。そして、ユーザ端末サービスの連携中に、書類データの送信要求を受信すると、ステップS530,S531を経て、書類140に割り当てられたサービスIDが取得され、取得されたサービスIDをもとに書類データ登録DB85のなかから該当の書類データが検索される。その結果、該当の書類データが索出されると、ステップS532を経て、索出された書類データがユーザ端末200に送信される。
【0128】
ユーザ端末200では、書類データを受信すると、ステップS536,S538を経て、ワープロ等が起動し、受信した書類データに基づいてワープロ等で編集を行う編集処理が実行され、エリアインの通知を受信したことの応答が仮想オブジェクト管理装置100に通知される。
仮想オブジェクト管理装置100では、エリアインの通知に対する応答を受信すると、ステップS542を経て、書類データ検索サービスのエリアイン管理情報にユーザ端末サービスのサービスIDが登録され、書類データ検索サービスとユーザ端末サービスとが連携中であることが管理される。
【0129】
次に、書類140に対応する書類データの編集を終えるには、ユーザは、書類140を所持してユーザ端末200から離れる。これにより、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAからエリアアウトすると、仮想オブジェクト管理装置100では、ステップS600〜S608を経て、ユーザ端末200のサービス情報に基づいて通信情報登録テーブル500から通信情報が読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータAがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS610を経て、取得された通信用オブジェクトデータAに基づく通信確立処理の実行によりユーザ端末200との通信が確立され、エリアアウトがユーザ端末200に通知される。
【0130】
ユーザ端末200では、エリアアウトの通知を受信すると、エリアアウトの通知に係るサービスが書類データ検索サービスであることから、ステップS614,S616を経て、書類データ検索サービスの通信情報が通信情報登録テーブル500から読み出され、読み出された通信情報に基づいて通信用オブジェクトデータBがサービス連携管理装置240から取得される。そして、ステップS618,S624を経て、取得された通信用オブジェクトデータBに基づく通信確立処理の実行により書類データ管理装置260との通信が確立され、サービス連携終了要求が書類データ管理装置260に送信され、エリアアウトの通知を受信したことの応答が仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
【0131】
書類データ管理装置260では、サービス連携終了要求を受信すると、受信したサービス連携終了要求に係るサービスがユーザ端末サービスであることから、ステップS622を経て、ユーザ端末サービスとの連携が終了する。
一方、仮想オブジェクト管理装置100では、エリアアウトの通知に対する応答を受信すると、ステップS628を経て、書類データ検索サービスのエリアイン管理情報からユーザ端末サービスのサービスIDが削除され、書類データ検索サービスとユーザ端末サービスとの連携が終了したことが管理される。
【0132】
なお、以上では、書類140をユーザ端末200に接近させて仮想オブジェクトBを仮想オブジェクトAにエリアインさせることにより、書類140に対応する書類データをユーザ端末200で編集する場合を説明したが、書類140をプリンタ220に接近させ仮想オブジェクトBを仮想オブジェクトCにエリアインさせることにより、書類140に対応する書類データをプリンタ220で印刷する場合についても、これと同じ要領で行うことができる。
【0133】
次に、通信装置140が通信圏外にあり、または書類140に仮想オブジェクトが対応付けられていない等、何らかの事情により仮想オブジェクトによる書類データ検索サービスが利用できない場合において、ユーザ端末200で書類140に対応する書類データを編集する場合を説明する。
書類140に対応する書類データを編集するには、ユーザは、ユーザ端末200において、書類140に印刷されている識別IDを識別ID読取装置83で読み取る。この読み取りは、バーコードリーダでバーコードを読み取るのと同じ要領で行うことができる。
【0134】
ユーザ端末200では、識別ID読取装置83で識別IDが読み取られると、ステップS702を経て、書類データの送信要求とともに、読み取られた識別IDが書類データ管理装置260に送信される。
書類データ管理装置260では、書類データの送信要求を受信すると、ステップS710,S712を経て、識別IDを受信し、取得された識別IDをもとに書類データ登録DB85のなかから該当の書類データが検索される。その結果、該当の書類データが索出されると、ステップS714を経て、索出された書類データがユーザ端末200に送信される。
【0135】
ユーザ端末200では、書類データを受信すると、ステップS706を経て、ワープロ等が起動し、受信した書類データに基づいてワープロ等で編集を行う編集処理が実行される。
したがって、仮想オブジェクトによる書類データ検索サービスが利用できない場合であっても、ユーザは、書類140に印刷された識別IDを識別ID読取装置83で読み取ることにより、書類140に対応する書類データを入手することができる。
【0136】
次に、新たに作成した書類データを書類データ管理装置260に登録する場合を説明する。
書類データの新規登録を行うには、ユーザは、ユーザ端末200において書類データの新規登録を要求する。このとき、新規登録の対象となる書類データは、ユーザ端末200にあらかじめ用意されているものとする。
【0137】
ユーザ端末200では、書類データの新規登録が要求されると、ステップS802を経て、新規登録の対象となる書類データが新規登録要求とともに書類データ管理装置260に送信される。
書類データ管理装置260では、書類データの新規登録要求を受信すると、ステップS806〜S812を経て、書類データを受信し、識別IDおよびサービスIDが生成され、受信した書類データが識別IDおよびサービスIDと対応付けられて書類データ登録DB85に登録され、生成されたサービスIDが仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
【0138】
次に、既に登録されている書類データを編集し、更新した書類データを新たなバージョンとして書類データ管理装置260に登録する場合を説明する。
書類データの更新登録を行うには、ユーザは、ユーザ端末200において書類データの更新登録を要求する。このとき、更新登録の対象となる書類データは、ユーザ端末200にあらかじめ用意されているものとする。
【0139】
ユーザ端末200では、書類データの更新登録が要求されると、ステップS816を経て、更新登録の対象となる書類データが更新登録要求とともに書類データ管理装置260に送信される。
書類データ管理装置260では、書類データの更新登録要求を受信すると、ステップS820〜S826を経て、書類データを受信し、識別IDおよびサービスIDが生成され、受信した書類データが識別IDおよびサービスIDと対応付けられて書類データ登録DB85に登録され、生成されたサービスIDが仮想オブジェクト管理装置100に送信される。ここで、書類データは、新たなバージョンとして追加登録されるので、旧バージョンの書類データも依然として登録されたままとなる。
【0140】
次に、書類140の在処を確認する場合を説明する。
書類140の在処を確認するには、ユーザは、ユーザ端末200において書類の位置確認を要求する。
ユーザ端末200では、書類の位置確認が要求されると、ステップS830を経て、位置確認要求が書類データ管理装置260に送信される。
【0141】
書類データ管理装置260では、位置確認要求を受信すると、ステップS834を経て、位置確認要求に係る書類データのサービスIDが書類データ登録DB85のなかから検索される。その結果、該当のサービスIDが索出されると、ステップS836を経て、索出されたサービスIDをもとに書類140の配置位置について仮想オブジェクト管理装置100に問い合わせが行われる。
【0142】
仮想オブジェクト管理装置100では、書類の配置位置の問い合わせを受けると、該当仮想オブジェクトの配置位置を示す位置情報が検索され書類データ管理装置260に送信される。
書類データ管理装置260では、位置情報を受信すると、ステップS840を経て、受信した位置情報がユーザ端末200に送信される。
【0143】
ユーザ端末200では、位置情報を受信すると、ステップS844を経て、受信した位置情報が表示装置82に表示される。これにより、ユーザは、書類140のおおよその在処を把握することができるので、書類140を探し出すのに便利である。
次に、書類データの更新履歴を確認する場合を説明する。
書類データの更新履歴を確認するには、ユーザは、ユーザ端末200において履歴確認を要求する。
【0144】
ユーザ端末200では、履歴確認が要求されると、ステップS848を経て、履歴確認要求が書類データ管理装置260に送信される。
書類データ管理装置260では、履歴確認要求を受信すると、ステップS852を経て、履歴確認要求に係る書類データが書類データ登録DB85のなかから検索される。その結果、該当の書類データが索出されると、ステップS854,S856を経て、検索結果に基づいてその書類データが更新された履歴を示す履歴情報が生成され、生成された履歴情報がユーザ端末200に送信される。
【0145】
ユーザ端末200では、履歴情報を受信すると、ステップS860を経て、受信した履歴情報が表示装置82に表示される。これにより、ユーザは、同一の書類データについて更新履歴を把握することができる。
次に、書類データに基づいて書類を印刷する場合を説明する。
書類データに基づいて書類を印刷するには、ユーザは、ユーザ端末200において、書類データ管理装置260に登録されているいずれかの書類データを指定するとともに印刷を要求する。
【0146】
ユーザ端末200では、印刷が要求されると、ステップS864を経て、印刷要求が書類データ管理装置260に送信される。
書類データ管理装置260では、印刷要求を受信すると、ステップS868を経て、印刷要求に係る書類データが書類データ登録DB85のなかから検索される。その結果、該当の書類データが索出されると、ステップS870,S872を経て、索出された書類データに対応する識別IDおよびサービスIDが書類データインデックステーブル600から読み出され、索出された書類データおよび読み出された識別IDがプリンタ220に送信される。
【0147】
プリンタ220では、書類データおよび識別IDを受信すると、受信した書類データに基づいて書類が印刷され、受信した識別IDがその書類の所定箇所に印刷されるとともに、通信装置がその書類の所定箇所に埋め込まれる。
一方、書類データ管理装置260では、印刷が完了すると、ステップS874を経て、プリンタ220の位置情報および読み出されたサービスIDが仮想オブジェクト管理装置100に送信される。
【0148】
仮想オブジェクト管理装置100では、プリンタ220の位置情報およびサービスIDを受信すると、仮想オブジェクトが作成され、作成された仮想オブジェクトがプリンタ220で印刷された書類に対応付けられるとともに、その仮想オブジェクトが、受信したサービスIDと対応付けられて管理される。
このようにして、本実施の形態では、仮想オブジェクト管理装置100は、仮想オブジェクトAの形状および配置位置に関するオブジェクト情報をユーザ端末200と対応付け登録し、仮想オブジェクトBの形状および配置位置に関するオブジェクト情報を書類140と対応付けて登録しておき、受信した位置情報に基づいて仮想オブジェクトBの配置位置を更新する一方、仮想オブジェクト管理テーブル400を参照して、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインしていると判定したときは、エリアインの通知をユーザ端末200に送信するようになっており、ユーザ端末200は、エリアインの通知を受信したときは、書類データの送信要求を書類データ管理装置260に送信し、その送信により書類データを受信したときは、受信した書類データに基づいて編集処理を行うようになっており、書類データ管理装置260は、書類データの送信要求を受信したときは、書類140に割り当てられているサービスIDをもとに該当の書類データを書類データ登録DB85のなかから検索し、検索により索出した書類データをユーザ端末200に送信するようになっている。
【0149】
これにより、ユーザは、ユーザ端末200の付近に書類140を持って行くだけで、書類140に対応する書類データを入手することができるので、書類データの入手が容易となり、従来に比して、書類データを比較的有効に活用することができる。
また、仮想オブジェクトA,Bが形状および配置位置を有し、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインしているか否かを判定する構成により、書類データ検索サービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なる書類データ検索サービスを提供することが可能となり、また、ユーザ端末200に対応付けられた領域(仮想オブジェクトAの領域)および書類140に対応付けられた領域(仮想オブジェクトBの領域)が点ではなく所定の範囲をもっていることから、ユーザが書類データ検索サービスを受けやすくなる。また、ユーザは、仮想オブジェクトAの領域またはその付近に書類140を持って行くだけで書類データ検索サービスの提供を受けることができるので、比較的容易に書類データ検索サービスの提供を受けることができる。
【0150】
さらに、本実施の形態では、書類140から識別IDを読み取り、読み取った識別IDに対応する書類データを書類データ登録DB85のなかから検索し、検索により索出した書類データをユーザ端末200に送信するようになっている。
これにより、ユーザは、識別IDが付された書類を与えるだけで、その書類に対応する書類データを入手することができるので、従来に比して、書類データを比較的有効に活用することができる。
【0151】
さらに、本実施の形態では、通信装置142は、位置情報取得装置を有し、位置情報取得装置で取得した位置情報を仮想オブジェクト管理装置100に送信するようになっており、仮想オブジェクト管理装置100は、位置情報を受信したときは、受信した位置情報に基づいて仮想オブジェクトBの配置位置を更新する一方、仮想オブジェクト管理テーブル400を参照して、仮想オブジェクトBが仮想オブジェクトAにエリアインしていると判定したときは、エリアインの通知をユーザ端末200に送信するようになっている。
【0152】
これにより、仮想オブジェクト管理装置100で位置情報の生成および仮想オブジェクトの重複判定が行われることから、通信装置142で行う場合に比して、通信装置142の処理負荷を低減することができる。
さらに、本実施の形態では、プリンタ220は、書類データを受信したときは、受信した書類データに基づいて書類を印刷し、通信装置142をその書類に埋め込むようになっている。
【0153】
これにより、書類データ登録DB85の書類データに基づいて印刷したすべての書類には、通信装置142が埋め込まれ、すなわち仮想オブジェクトBが対応付けられているので、書類データをさらに有効に活用することができる。
さらに、本実施の形態では、プリンタ220は、書類データおよび識別IDを受信したときは、受信した書類データに基づいて書類を印刷し、その書類に識別IDを印刷するようになっている。
【0154】
これにより、書類データ登録DB85の書類データに基づいて作成したすべての書類には、対応する識別IDが付加されるので、書類データをさらに有効に活用することができる。
さらに、本実施の形態では、書類の位置確認要求があったときは、仮想オブジェクトBのオブジェクト情報を仮想オブジェクト管理DB42のなかから検索し、検索により索出したオブジェクト情報に基づいて仮想オブジェクトBの位置情報を生成し、生成した位置情報をユーザ端末200に送信するようになっている。
【0155】
これにより、ユーザは、書類データに対応する書類のおおよその在処を把握することができるので、書類データに対応する書類を探し出すのに便利である。したがって、書類が管理しやすくなる。
さらに、本実施の形態では、書類データの新規登録要求があったときは、その新規登録要求に係る書類データのサービスIDを生成し、その新規登録要求に係る書類データを仮想オブジェクトと対応付けて書類データ登録DB85に登録するとともに、生成したサービスIDに基づいて書類と仮想オブジェクトとを対応付けるようになっている。
【0156】
これにより、書類データを新規登録することができる。
さらに、本実施の形態では、書類データの更新登録要求があったときは、その更新登録要求に係る書類データのサービスIDを生成し、その更新登録要求に係る書類データを仮想オブジェクトと対応付けて書類データ登録DB85に登録するとともに、生成したサービスIDに基づいて書類と仮想オブジェクトとを対応付けるようになっている。
【0157】
これにより、書類データを更新登録することができる。
さらに、本実施の形態では、書類データの履歴確認要求があったときは、その履歴確認要求に係る書類データを書類データ登録DB85のなかから検索し、検索結果に基づいてその書類データが更新された履歴を示す履歴情報を生成し、生成した履歴情報をユーザ端末200に送信するようになっている。
【0158】
これにより、ユーザは、同一の書類データについて更新履歴を把握することができる。
さらに、本実施の形態では、ユーザ端末200は、エリアインの通知を受信したときは、通信用オブジェクトデータBをサービス連携管理装置240から取得し、取得した通信用オブジェクトデータBに基づく通信確立処理の実行によりプロジェクタ表示データの送信要求を書類140に送信するようになっている。
【0159】
これにより、ユーザ端末200は、サービス連携管理装置240にアクセス可能となっていれば、通信用オブジェクトデータBを有していなくてもユーザ端末サービスの提供を行うことができるので、書類140の機種、台数その他の如何にかかわらず追加することができ、ユーザ端末200の追加が比較的容易となる。また、書類140が複数存在する場合には、書類140との通信用オブジェクトデータをサービス連携管理装置240で一元管理することが可能となる。
【0160】
上記実施の形態において、プリンタ220は、発明3の書類作成手段、または発明3の識別情報付加手段に対応し、書類データ登録DB85は、発明2、5ないし7、18若しくは19の書類データ記憶手段、または発明1の印刷用データ記憶手段に対応している。また、識別ID読取装置83は、発明1、2または18の識別情報取得手段に対応し、ステップS700は、発明19の識別情報取得ステップに対応し、ステップS712は、発明2若しくは18の書類データ検索手段、発明1の印刷用データ検索手段、または発明19の書類データ検索ステップに対応している。
【0161】
また、上記実施の形態において、ステップS714は、発明2若しくは18の書類データ提供手段、発明1の印刷用データ提供手段、または発明19の書類データ提供ステップに対応し、識別IDは、発明1ないし3、5、6、18または19の識別情報に対応している。
上記実施の形態において、仮想オブジェクト管理装置100は、発明11または17の仮想オブジェクト管理端末に対応し、仮想オブジェクト管理DB42は、発明9、11若しくは17の第1オブジェクト情報記憶手段、または発明9、11、13若しくは17の第2オブジェクト情報記憶手段に対応している。また、プリンタ220は、発明12の書類作成手段、または発明12の通信装置付加手段に対応し、書類データ登録DB85は、発明9、14ないし16の書類データ記憶手段に対応し、位置情報取得装置は、発明9、11または17の位置情報取得手段に対応している。
【0162】
また、上記実施の形態において、ステップS406は、発明9または11のオブジェクト情報更新手段に対応し、仮想オブジェクトAは、発明9ないし11または17の第1仮想オブジェクトに対応し、仮想オブジェクトBは、発明9、11、13ないし15または17の第2仮想オブジェクトに対応している。また、サービスIDは、発明14または15の識別情報に対応している。
【0163】
なお、上記実施の形態においては、書類の位置確認要求があったときは、仮想オブジェクトBのオブジェクト情報を仮想オブジェクト管理DB42のなかから検索し、検索により索出したオブジェクト情報に基づいて仮想オブジェクトBの位置情報を生成し、生成した位置情報をユーザ端末200に送信するように構成したが、これに限らず、識別ID読取装置を複数箇所に配置し、識別ID読取装置で識別IDを読み取ったときは、その識別ID読取装置の位置を特定するための位置情報を、その識別IDに対応する書類データと対応付けて書類データ登録DB85に登録し、書類の位置確認要求があったときは、その位置確認要求に係る書類データに対応する位置情報を書類データ登録DB85のなかから検索し、検索により索出した位置情報をユーザ端末200に送信するように構成してもよい。
【0164】
これにより、ユーザは、書類データに対応する書類のおおよその在処を把握することができるので、書類データに対応する書類を探し出すのに便利である。したがって、書類が管理しやすくなる。
この場合において、書類データ登録DB85は、発明4の書類データ記憶手段に対応し、識別ID読取装置は、発明4の識別情報取得手段に対応し、識別IDは、発明4の識別情報に対応している。
【0165】
また、上記実施の形態においては、サービスIDによって書類と仮想オブジェクトを対応付けるように構成したが、これに限らず、サービスIDはサービスの種別を特定するためにのみ使用し、識別IDによって書類と仮想オブジェクトを対応付けるように構成してもよい。この場合、仮想オブジェクト管理装置100では、例えば、オブジェクト情報またはサービス情報のいずれかに識別IDを含め、エリアインを通知するときは、エリアインの通知とともに識別IDを該当サービスの対象機器に送信する。
【0166】
また、上記実施の形態においては、仮想オブジェクト管理装置100と書類データ管理装置260とを別体として構成したが、これに限らず、それら管理装置100,260を一体として構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、仮想オブジェクト管理装置100とサービス連携管理装置240とを別体として構成したが、これに限らず、これら管理装置100,240を一体として構成してもよい。
【0167】
また、上記実施の形態において、履歴情報は、書類データが更新された履歴を示す情報として構成したが、これに加えて、履歴情報は、書類データを識別するための識別情報を含み、履歴情報の提供を受けたユーザがその履歴情報に含まれる識別情報を書類データ管理装置260を送信することにより、書類データ管理装置260は、受信した識別情報に基づいて過去または最新の書類データを検索して提供するように構成してもよい。
【0168】
また、上記実施の形態においては、ユーザ認証については特に説明しなかったが、例えば、仮想オブジェクト管理装置100は、エリアインを検出したタイミングでユーザ認証を行い、エリアインに係るユーザについて認証が得られたときにのみエリアインの通知を該当サービスの対象機器に送信するように構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、書類データにアクセス権を設定することについて特に説明しなかったが、例えば、書類データ管理装置260は、書類データをアクセス権情報と対応付けて管理し、外部(例えば、ユーザ端末200)からの設定要求に応じて、その設定要求に係る書類データのアクセス権を設定・変更するように構成することもできる。この場合、ユーザが有するアクセス権ではアクセスが禁止されている書類データに対しては、たとえ書類を所持していても書類データを編集することができない。
【0169】
また、上記実施の形態において、通信装置142は、位置情報取得装置を有し、位置情報取得装置で取得した位置情報を仮想オブジェクト管理装置100に送信するように構成したが、これに限らず、通信装置142は、識別IDを発信するようになっており、通信装置142と通信可能な基地局を点在して設け、通信装置142と基地局との通信により通信装置142の位置を特定するように構成してもよい。そのほか、携帯電話と基地局との間で位置情報を交換する方法を採用することもできる。
【0170】
また、上記実施の形態において、ユーザ端末200は、書類データの新規登録要求、書類データの更新登録要求、書類の位置確認要求、書類データの履歴確認要求および印刷要求を書類データ管理装置260に送信するように構成したが、これに限らず、これら要求にユーザ情報を含めて書類データ管理装置260に送信するように構成してもよい。これにより、書類データ管理装置260では、書類データの新規登録要求、書類データの更新登録要求、書類の位置確認要求、書類データの履歴確認要求および印刷要求に含まれるユーザ情報に基づいて、例えば、ユーザ認証等を行うことができる。
【0171】
また、上記実施の形態において、ワープロ等で作成・更新した書類データを新規登録または更新登録の対象としたが、これに限らず、手書きの書類をスキャナで取り込み、取り込んだイメージ情報に基づいて手書き部分を決定し、手書き部分を描画オブジェクトとして書類データを作成し、作成した書類データを新規登録または更新登録の対象とすることもできる。さらに、描画オブジェクトの中から手書き文書の内容を認識し、テキスト情報へ変換し、書類データに反映するようにしてもよい。
【0172】
また、上記実施の形態においては、オブジェクト情報およびサービス情報の送受信を無線により行うように構成したが、これに限らず、ネットワークを介して行うように構成してもよいし、またはICカードチップや2次元バーコード等の記憶媒体に格納してそれを介して行うように構成してもよい。
また、上記実施の形態において、オブジェクト情報およびサービス情報は、仮想オブジェクト管理装置100に格納するように構成したが、これに限らず、オブジェクト情報およびサービス情報は、それぞれ別の装置に格納しておき、仮想オブジェクト管理装置100には、それらにアクセスするためのアクセス情報(例えば、ショートカット)だけを格納するように構成してもよい。例えば、ユーザ端末200は、仮想オブジェクト管理装置100からアクセス情報を取得し、そのアクセス情報に基づいてオブジェクト情報およびサービス情報を入手する。
【0173】
また、上記実施の形態において、図5ないし図7のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0174】
また、上記実施の形態において、図9のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、所定の制御プログラムを実行する場合について説明したが、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM等のメモリに読み込んで実行するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、図11ないし図14のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM72にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM74に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0175】
また、上記実施の形態において、図17ないし図20のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM92にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM94に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0176】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0177】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る印刷用データ管理システム、書類管理システム、仮想オブジェクト管理端末および書類管理プログラム、並びに書類管理方法を、図1に示すように、ユーザ端末200を囲む領域に球形状からなる仮想オブジェクトAを、書類140を囲む領域に仮想オブジェクトBをそれぞれ配置・設定し、仮想オブジェクトA,Bが重なり合ったときに、書類140に対応する書類データを検索してユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200で書類データを編集する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】 仮想オブジェクト管理装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】 仮想オブジェクト管理テーブル400のデータ構造を示す図である。
【図4】 通信情報登録テーブル500のデータ構造を示す図である。
【図5】 オブジェクト情報更新処理を示すフローチャートである。
【図6】 エリアイン通知処理を示すフローチャートである。
【図7】 エリアアウト通知処理を示すフローチャートである。
【図8】 書類140の構造を示すブロック図である。
【図9】 位置情報通知処理を示すフローチャートである。
【図10】 ユーザ端末200の構成を示すブロック図である。
【図11】 エリアイン通知応答処理を示すフローチャートである。
【図12】 エリアアウト通知応答処理を示すフローチャートである。
【図13】 書類データ検索要求処理を示すフローチャートである。
【図14】 書類データ登録要求等処理を示すフローチャートである。
【図15】 書類データ管理装置260の構成を示すブロック図である。
【図16】 書類データインデックステーブル600のデータ構造を示す図である。
【図17】 サービス連携処理を示すフローチャートである。
【図18】 第1の書類データ検索処理を示すフローチャートである。
【図19】 第2の書類データ検索処理を示すフローチャートである。
【図20】 書類データ登録等処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 仮想オブジェクト管理装置
140 書類
142 通信装置
144 識別ID
200 ユーザ端末
220 プリンタ
240 サービス連携管理装置
260 書類データ管理装置
400 仮想オブジェクト管理テーブル
500 通信情報登録テーブル
600 書類データインデックステーブル
30,70,90 CPU
32,72,92 ROM
34,74,94 RAM
38,78,98 I/F
40,80,84 無線通信装置
42 仮想オブジェクト管理DB
81 記憶装置
82 表示装置
83 識別ID読取装置
85 書類データ登録DB
Claims (7)
- ユーザの利用に供するユーザ端末に第1仮想オブジェクトを対応付けかつ書類に第2仮想オブジェクトを対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に前記第1仮想オブジェクトを配置しかつ前記実空間における書類の位置に対応した仮想空間における位置またはその付近に前記第2仮想オブジェクトを配置し、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記第1仮想オブジェクトに対応するユーザ端末に、媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データを送信する書類管理システムであって、
前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記ユーザ端末と対応付けて記憶する第1オブジェクト情報記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記書類と対応付けて記憶する第2オブジェクト情報記憶手段と、媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データを前記第2仮想オブジェクトと対応付けて記憶する書類データ記憶手段と、前記書類の前記実空間における位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段で取得した位置情報に基づいて前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報を更新するオブジェクト情報更新手段とを備え、
前記第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複していると判定したときは、その第2仮想オブジェクトに対応する媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索し、検索により索出した媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データを、その第1仮想オブジェクトに対応するユーザ端末に送信するようになっており、
前記媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データの新規登録要求があったときは、その新規登録要求に係る媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データの識別情報を生成し、その新規登録要求に係る媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データを前記第2仮想オブジェクトと対応付けて前記書類データ記憶手段に登録するとともに、前記生成した識別情報に基づいて前記書類と前記第2仮想オブジェクトとを対応付けるようになっており、
前記媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データの更新登録要求があったときは、その更新登録要求に係る媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データの識別情報を生成し、その更新登録要求に係る媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データを前記第2仮想オブジェクトと対応付けて前記書類データ記憶手段に登録するとともに、前記生成した識別情報に基づいて前記書類と前記第2仮想オブジェクトとを対応付けるようになっていることを特徴とする書類管理システム。 - 請求項1において、
前記実空間におけるユーザ端末の位置に対応した仮想空間における位置またはその付近に前記第1仮想オブジェクトを配置したことを特徴とする書類管理システム。 - 請求項1および2のいずれか1項において、
前記書類に通信装置を付加しておくとともに、前記仮想オブジェクトを管理する仮想オブジェクト管理端末と、前記通信装置とを通信可能に接続し、
前記通信装置は、前記位置情報取得手段を有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報を前記仮想オブジェクト管理端末に送信するようになっており、
前記仮想オブジェクト管理端末は、前記第1オブジェクト情報記憶手段および前記第2オブジェクト情報記憶手段を有し、前記位置情報を受信したときは、受信した位置情報に基づいて前記オブジェクト情報更新手段による更新を行い、前記第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かを判定するようになっていることを特徴とする書類管理システム。 - 請求項3において、
前記媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データに基づいて書類を作成する書類作成手段と、前記書類作成手段で作成する書類に前記通信装置を付加する通信装置付加手段とを備えることを特徴とする書類管理システム。 - 請求項3および4のいずれか1項において、
前記ユーザ端末から前記書類の位置確認要求があったときは、その位置確認要求に係る書類に対応する第2仮想オブジェクトの第2オブジェクト情報を前記第2オブジェクト情報記憶手段のなかから検索し、検索により索出した第2オブジェクト情報に基づいて前記位置情報を生成し、生成した位置情報を前記ユーザ端末に送信するようになっていることを特徴とする書類管理システム。 - 請求項1ないし5のいずれか1項において、
前記ユーザ端末から前記媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データの履歴確認要求があったときは、その履歴確認要求に係る媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データを前記書類データ記憶手段のなかから検索し、検索結果に基づいてその媒体に印刷されるデータである書類印刷用書類データが更新された履歴を示す履歴情報を生成し、生成した履歴情報を前記ユーザ端末に送信するようになっていることを特徴とする書類管理システム。 - 請求項3記載の通信装置と通信可能に接続する仮想オブジェクト管理端末であって、
前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第1オブジェクト情報を前記ユーザ端末と対応付けて記憶する第1オブジェクト情報記憶手段と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置に関する第2オブジェクト情報を前記書類と対応付けて記憶する第2オブジェクト情報記憶手段と、前記書類の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、
前記第1オブジェクト情報記憶手段の第1オブジェクト情報および前記第2オブジェクト情報記憶手段の第2オブジェクト情報に基づいて、前記第1仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域と、前記第2仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される領域とが重複しているか否かを判定し、
前記位置情報取得手段は、前記通信装置との通信により前記通信装置の位置を測定し、その測定結果に基づいて前記位置情報を生成するようになっていることを特徴とする仮想オブジェクト管理端末。
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