JP4209074B2 - 移動体端末における楽曲の鳴動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動体端末における楽曲の鳴動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の携帯電話機等の移動体端末には通信機能の他に種々の機能が搭載されており、例えばインターネット接続機能もその1つである。
インターネットに接続し所定のコンテンツをダウンロードして閲覧または聴取することができる。
このようなインターネットを利用した移動体端末において、BGM(バックグラウンドミュージック)のような楽曲付のコンテンツをダウンロードしBGMを鳴動させながらコンテンツを閲覧することがしばしば行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようにBGMを鳴動させながらコンテンツを閲覧する場合、1つのコンテンツの中に複数のBGMが存在した場合、どのBGMをどのような順番で鳴動させるかを予め指定しておく必要がある。
従来の移動体端末における楽曲の鳴動方法には、このような明確な鳴動方法を指定したものがなかった。
そこで本発明は、1つのコンテンツの中に複数のBGMが存在する場合に、鳴動方法を指定してBGMの鳴動を行う移動体端末における楽曲の鳴動方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ダウンロードされた1つのコンテンツ中にタグ付で複数の楽曲が含まれているとき、前記全てのタグを音楽アイコンで表示させ、カーソルで指定して音楽アイコンが選択されるまでの楽曲選択メニューでは、最初に見つけたタグに対応する楽曲を鳴動させ、選択されて音楽メニューに突入すると前記指定された音楽アイコンに対応する楽曲を鳴動させる。
前記移動体端末における楽曲の鳴動方法において、前記指定された音楽アイコンに対応する楽曲の鳴動を、前記音楽メニューから抜け出した場合、又は前記音楽メニュー中の個別項目に突入したときに停止することができる。
【0005】
ここで、タグとはコンテンツ中に表示された所定の長さの文字に対し、所定のデータを関連づけてあることを示した文章のことである。
ここでは、所定の長さの文字を楽曲タイトル、所定のデータを音楽データ、文章をBGMタグとしている。BGMタグには、コンテンツ中に表示させる楽曲タイトルと関連づけてある音楽データが含まれている。他に、BGMタグ中で、音楽データを再生する際の音量についても指定することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
コンテンツ中のBGMの指定はMML(Mobile Markup Language)文書で記述し、文書中で音量データ(VL)の指定を行うことが出来る。また文書中では指定せず、端末に手動設定することも出来る。
音量データ(VL)は、BGMの再生時の音量を指定するもので、「0」、「l」、「m」、「h」で指定することが出来る。なお、VLの指定を省略することもでき、その場合はVL=hと等価とする。
【0007】
例えば、MML文書中にVL=0と記述されている場合には、受信時には自動再生はしないでユーザが選択したときに再生することを、VL=lと記述されている場合には、設定可能な最も低い音量で再生することを、VL=mと記述されている場合には、現在設定されている音量の半分で再生することを、VL=hと記述されている場合には、現在設定されている音量で再生することを表わす。
また、MML文書で記述せず、端末に手動設定した場合には、VL=hで再生される。
【0008】
図5はBGMタグ中で音量データ(VL)が指定されていた場合のBGMの鳴動手順を示すフローチャートである。
最初のBGMタグを見つけると(ステップ501)、音量データ(VL)が「0」に指定されているか否かの判定を行い(ステップ502)、「0」以外に指定されていれば、指定されたVL値に従って再生し、鳴動させる(ステップ503)。
VL=0であった場合には、BGMタグの選択の有無が判定され(ステップ504)、選択されていない場合には鳴動させず(ステップ505)、選択されている場合にはVL=hで鳴動させる(ステップ506)。
【0009】
本発明の鳴動方法によれば、1つのコンテンツの中に複数のBGMタグが存在した場合、一番最初に見つけたBGMを自動再生する。
この時、最初のBGMタグの音量データ(VL)が0であって、次に現れるBGMタグの音量データがh(移動体端末の現在の設定音量)に指定されていたとしても、最初のBGMタグの処理を優先するため音量データがhのBGMタグについては再生が行われない。
【0010】
図2はMML文書で記述された3つのBGMタグを示している。
すなわち、ダウンロードしたコンテンツ中に3つのBGMタグが存在する場合で、文書中に音量データ(VL)の指定が記述されていない場合を示している。ここで、このような3つのBGMタグ付でコンテンツがダウンロードされた時のBGMの鳴動方法について説明する。
図1は、図2のようなBGMタグが存在する場合の本発明における楽曲の鳴動方法を説明するための図である。
画面101はMML文書を受信表示した段階を示す。
【0011】
この状態では、一番最初に見つけたタグに対応するBGMすなわちlivinlavidaloca.smdを鳴動させる。
ここでは、上下キーがカーソル移動に割り当てられている。
したがって、画面101の状態から下キーを順次押下することにより画面102,103へと遷移する。
また、画面103の状態から上キーを押下することにより画面102,101へと遷移する。
画面102では2番目のBGM、画面103では3番目のBGMがそれぞれ選択される。
【0012】
しかし本発明の鳴動方法では、カーソル移動があったとしてもBGMの鳴動はあくまで最初に見つけたタグに対応する楽曲を鳴動させるようにしているため、画面102で2番目のBGMが選択され、画面103で3番目のBGMが選択されたとしても、最初のBGM、すなわち、livinlavidaloca.smdが鳴動し続ける。
しかし、全てのBGMを再生できるようにするため、全てのBGMタグを音楽アイコンで示しカーソルを当てた後、所定キー、例えば、MODE/SETキーを押下し音楽メニューに突入した時に再生を開始し、メニューから抜け出た場合、または個別の項目に突入した場合に再生を停止するようにしている。
【0013】
その際、音量属性(VL)が0のBGMを再生する時の音量は、移動体端末に現在設定されている音量で鳴動させる。
これを図1に基づいて更に説明する。
画面101の状態でSETキーが押下されると音楽メニューに突入し画面104が表示される。
【0014】
この音楽メニューを表示している画面104では、画面101で選択されているBGMが鳴動するため、livinlavidaloca.smdが鳴動し続ける。
音楽メニューから各項目を選択し,SETキーを押下すると鳴動が停止する。画面104の状態から所定のキーを押下してクリアすると画面101に戻る。この場合、クリア押下後もlivinlavidaloca.smdを継続して鳴動させる。
次に下キーを押下して画面101から画面102に遷移させる。
【0015】
これにより2番目のBGMが画面102において選択されるが、BGMの鳴動は依然として1番目のBGMであるlivinlavidaloca.smdである。
ここでSETキーを押下して音楽メニューに突入すると画面105に遷移する。
この音楽メニュー突入と同時に2番目に選択されていたBGM、bailamos.smdが鳴動する。
画面105の音楽メニューから各項目を選択してSETキーを押下するとBGMの鳴動は停止する。
画面105の状態からクリアキーを押下すると画面102の状態に戻るが、BGMはbailamos.smdを停止し、再びlivinlavidaloca.smdを鳴動させる。
【0016】
画面102から下キーの押下により画面103に遷移させた状態でもBGMはlivinlavidaloca.smdが鳴動し続ける。
画面103の状態では3番目のBGM、elparaisorico.smdが選択されている。
画面103の状態からSETキーを押下すると音楽メニューに突入し画面106が表示される。
この音楽メニュー突入と同時に3番目に選択されているBGM、elparaisorico.smdを鳴動させる。
画面106の状態から各項目を選択しSETキーを押下すると鳴動は停止する。
画面106の状態からクリアキーを押下するとelparaisorico.smdの鳴動は、停止し再びlivinlavidaloca.smdが鳴動し画面103に遷移する。
【0017】
図4は本発明の他の実施の形態を説明するためにMML文書で記述された4つのBGMタグを示している。
すなわち、ダウンロードしたコンテンツの中に4つのBGMタグが存在する場合で、文書中に音量データ(VL)の指定が記述されている場合を示している。ここで、このような4つのBGMタグ付でコンテンツがダウンロードされた時のBGMの鳴動方法について説明する。
【0018】
図3は、図4のようなBGMタグが存在する場合の楽曲の鳴動方法を説明するための図である。
画面301はMML文書を受信表示した段階を示す。この状態では、一番最初に見つけたタグに対応するBGMすなわちlivinlavidaloca.smdに指定されている音量データ(VL)が0であるので何も鳴音させない。
図1の場合と同様に上下キーがカーソル移動に割り当てられているので、上下キーを押下することにより画面301〜304間を遷移することが出来、画面302では2番目のBGM、画面303では3番目のBGM、画面304では4番目のBGMがそれぞれ選択される。
【0019】
しかし、本発明の鳴動方法では、カーソル移動があったとしてもBGMの鳴動はあくまで最初に見つけたタグに対応する楽曲を鳴動させるようにしているため、画面302で2番目のBGMが選択され、画面303で3番目のBGMが選択され、画面304で4番目のBGMが選択されたとしても、最初のBGM、すなわち、livinlavidaloca.smdで鳴動することになるが、前述したように音量データ(VL)が0であるので何も鳴音しない。
【0020】
しかし、全てのBGMを再生できるようにするため、全てのBGMタグを音楽アイコンで示しカーソルを当てた後、所定キー、例えばMODE/SETキーを押下し音楽メニューに突入した時に再生を開始し、メニューから抜け出た場合、または個別の項目に突入した場合に再生を停止するようにしている。その際、音量データ(VL)に従った音量でBGMを鳴動させる。これを図3に基づいて更に説明する。
【0021】
画面301の状態でSETキーが押下されると音楽メニューに突入し画面305が表示される。この音楽メニューを表示している画面305では、画面301で選択されたBGM livinlavidaloca.smdが突入と同時に端末に現在設定されている音量で鳴音する。
音楽メニューから各項目を選択し、SETキーを押下すると鳴動が停止する。画面305の状態から所定のキーを押下してクリアすると画面301に戻る。この場合、クリア押下後は受信直後と同じ状態となるため鳴音を停止する。
【0022】
次に下キーを押下して画面301から画面302に遷移させる。これにより2番目のBGMが画面302において選択されるが、BGMの鳴動は依然として1番目のBGMであり、鳴動しないことになる。
ここでSETキーを押下して音楽メニューに突入すると画面306に遷移する。この音楽メニュー突入と同時に2番目に選択されていたBGMであるthe−cup−of−life.smdをVL=l、即ち、最小の音量で鳴音する。
画面306の音楽メニューから各項目を選択してSETキーを押下するとBGMの鳴動は停止する。
【0023】
画面306の状態からクリアキーを押下すると画面302の状態に戻るが、BGMはthe−cup−of−life.smdを停止し、鳴動しない。画面302から下キーの押下により画面303に遷移させた状態でもBGMは鳴動しない。画面303の状態では3番目のBGMであるbe−careful.smdが選択されている。
画面303の状態からSETキーを押下すると音楽メニューに突入し、画面307が表示される。
この音楽メニュー突入と同時に3番目のBGMであるbe−careful.smdをVL=m、即ち、現在設定されている音量の半分で鳴音する。画面307の状態から各項目を選択しSETキーを押下すると鳴動は停止する。
【0024】
画面307の状態からクリアキーを押下するとbe−careful.smdの鳴動は停止し、画面303に戻りBGMの鳴動は受信直後と同じ状態となる。画面303から下キーの押下により画面304に遷移させた状態でもBGMは鳴動しない。
画面304の状態では4番目のBGMであるprivate−emotion.smdが選択されている。
【0025】
画面304の状態からSETキーを押下すると音楽メニューに突入し、画面308が表示される。
この音楽メニュー突入と同時に4番目のBGMであるprivate−emotion.smdをVL=h、即ち、現在設定されている音量で鳴音する。
画面308の状態から各項目を選択しSETキーを押下すると鳴動を停止する。
画面308の状態からクリアキーを押下するとprivate−emotion.smdの鳴動は停止し、画面304に戻りBGMの鳴動は受信直後と同じ状態となる。
【0026】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明ではダウンロードされた1つのコンテンツ中にタグ付で複数の楽曲が含まれている時には、最初に見つけたタグに対応する楽曲を鳴動させ、他のタグに対応する楽曲はその楽曲が選択され音楽メニュー突入と同時に鳴動させるようにしているために、コンテンツ閲覧中に複数の楽曲が無秩序に鳴動することを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による楽曲の鳴動方法を説明するための図。
【図2】第1の実施の形態でのコンテンツ中に含まれるタグ付の複数の楽曲のMML文書表示を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態による楽曲の鳴動方法を説明するための図。
【図4】第2の実施の形態でのコンテンツ中に含まれるタグ付の複数の楽曲のMML文書表示を示す図。
【図5】本発明によるBGMの鳴動手順を示すフローチャート。

Claims (2)

  1. ダウンロードされた1つのコンテンツ中にタグ付で複数の楽曲が含まれているとき、前記全てのタグを音楽アイコンで表示させ、カーソルで指定して音楽アイコンが選択されるまでの楽曲選択メニューでは、最初に見つけたタグに対応する楽曲を鳴動させ、選択されて音楽メニューに突入すると前記指定された音楽アイコンに対応する楽曲を鳴動させることを特徴とする移動体端末における楽曲の鳴動方法。
  2. 請求項1に記載の移動体端末における楽曲の鳴動方法において、
    前記指定された音楽アイコンに対応する楽曲の鳴動を、前記音楽メニューから抜け出した場合又は前記音楽メニュー中の個別項目に突入したときに停止することを特徴とする移動体端末における楽曲の鳴動方法。
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