JP4208823B2 - 二次電池パック - Google Patents

二次電池パック Download PDF

Info

Publication number
JP4208823B2
JP4208823B2 JP2004341829A JP2004341829A JP4208823B2 JP 4208823 B2 JP4208823 B2 JP 4208823B2 JP 2004341829 A JP2004341829 A JP 2004341829A JP 2004341829 A JP2004341829 A JP 2004341829A JP 4208823 B2 JP4208823 B2 JP 4208823B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control switch
secondary battery
discharge control
voltage
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004341829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006158028A (ja
JP2006158028A5 (ja
Inventor
一貴 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Total Wireless Solutions Ltd
Original Assignee
Total Wireless Solutions Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Total Wireless Solutions Ltd filed Critical Total Wireless Solutions Ltd
Priority to JP2004341829A priority Critical patent/JP4208823B2/ja
Publication of JP2006158028A publication Critical patent/JP2006158028A/ja
Publication of JP2006158028A5 publication Critical patent/JP2006158028A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4208823B2 publication Critical patent/JP4208823B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

この発明に係る二次電池パックは、ノート型パソコン、無線通信器、釣具である電動リール等、携帯型の各種電気機器の電源として利用する。特に本発明は、一時的に大電流が流れる等により二次電池の電圧が低下し、放電が停止された後でも、最低限の機能を果たせるだけの電流を流せる構造を実現して、上記各種電気機器の使い勝手を向上させるものである。
リチウムイオン電池等の二次電池は、繰り返し使用できてコスト的に有利である等の理由により、ノート型パソコン、無線通信器、電動リール等、携帯型の各種電気機器の電源として利用されている。この様なリチウムイオン電池等の二次電池の充電方法に就いては、特許文献1〜9に記載される等により、従来から各種の方法が提案され、その一部は実際に使用されている。又、1乃至複数本のリチウムイオン電池を、保護回路と共にホルダ内に組み込んで電池パックとし、この電池パックを上記電気機器の電源部分に組み込める様にする事も、従来から広く行なわれている。この様な電池パックの構造に就いては、例えば非特許文献1等に記載されている。
図2は、この非特許文献1に記載された、電池パックの回路図である。二次電池であるリチウムイオン電池1の−極と負端子2とを第一の電路3により導通させると共に、同じく+極と正端子4とを、第二の電路5により導通させている。そして、上記第一の電路3の途中に、放電制御スイッチである放電FET6と、充電制御スイッチである充電FET7とを、互いに直列に設けている。そして、これら両FET6、7のON、OFF(断接)をIC8により制御する様にしている。
即ち、このIC8は、充電時には、これら両FET6、7をONした(閉じた)状態として上記両端子2、4から上記リチウムイオン電池1に電流が流れる様にする。そして、このリチウムイオン電池1の電圧が、第一の所定電圧値である高位側閾値を越えた場合には上記充電FET7をOFFし(開き)、それ以上の充電を停止する。
又、上記IC8は、使用に伴って上記リチウムイオン電池1の電圧が、第二の所定値である低位側閾値を下回った場合に上記放電FET6をOFFし(開き)、それ以上の放電を停止する。更に、上記IC8は、上記両端子2、4同士が短絡される等により、これら両端子2、4間に過大な電流が流れた場合にも、上記放電FET6をOFFし、上記リチウムイオン電池1内で急激な反応が生じる事を防止する。この放電FET6は、一度OFFされた後は、次に充電操作が行なわれるまで、OFFの状態を保持されるものが多い。
上述の様な電池パックをノート型パソコン、無線通信器、電動リール等、携帯型の各種電気機器の電源として使用する事を考慮した場合、使用勝手向上の面から、緊急避難的に電力供給を行なえる回路を組み込む事が望まれる。この点に就いて、電気機器の種類毎に説明する。
先ず、CD−ROMを組み込んだノート型パソコンの場合、CD−ROMを駆動する為に比較的大きな電流を要する。この為、電池パックの容量が少なくなっている状態でCD−ROMを起動すると、この電池パックの電圧が急に低下し、過放電状態を防止すべく、上記放電FET6をOFFする。この状態では、上記電池パックを充電しない限り、この電池パックからの電力供給が行なわれなくなる。この結果、上記CD−ROMの駆動が行なえないだけに留らず、それまで処理していたデータが、保存される事なく消滅してしまう。これに対して、上記CD−ROMの起動に伴って上記放電FET6がOFFされた場合には、このCD−ROMの駆動は行なえなくても、上記電池パックからデータを保存する為の処理が可能な程度の電力を供給できれば、上記ノート型パソコンの使い勝手が向上する。
又、無線通信器では、アンテナの近傍に鉄板等の電波を遮蔽する物体が存在する場合に、通信状態に応じて徐々に送信の為の電力を増大させる様な制御を行なっている。電池パックの容量が少ない状態でこの様な制御が行なわれると、やはり電圧が急に低下し、過放電状態を防止すべく、上記放電FET6がOFFされる。そして、上記電池パックを充電しない限り、この電池パックからの電力供給が行なわれない状態となる。この結果、仮に、上記電波を遮蔽する物体を避けられる位置に移動しても、上記無線通信器による通信を行なえなくなる。これに対して、上記電波を遮蔽する物体の近傍では通信を行なえなくても、この物体を避けた状態で通信を行なえる程度の電力供給を行なえれば、最低限必要な緊急通信を行なえて便利である。
更に、電動リールの場合、例えば、釣り針が海底の異物に引っ掛かる、所謂「ねがかり」状態になると、電動モータの負荷が大きくなり、大電流が流れて、電池パックの容量(電力の残り量)が少ない状態の場合には、この電池パックの電圧が急に低下する。そして、過放電状態を防止すべく、上記放電FET6がOFFされて、上記電池パックを充電しない限り、この電池パックからの電力供給が行なわれない状態となる。電動リールの場合、釣り糸がどれだけの長さ繰り出されたかを表す情報を保有しているが、上記電池パックからの電力供給が停止された状態では、この情報も保存される事なく消滅してしまう。この際、使用者(釣り人)がこの情報を、文字データ等で確認する時間的余裕は殆どない。これに対して、上記電動モータによるリールの回転駆動は行なえなくても、上記情報を保存できれば、釣り人が文字データ等でこれを確認し、電池パック交換後にその情報を入力できる。
以上に述べた様な、緊急避難的に電力供給を行なえる回路として、特許文献7に記載されたものを利用する事が考えられる。この特許文献7に記載された回路では、電気かみそりや電動歯ブラシの電動モータへの電力供給をリチウムイオン二次電池から行なう構造で、この二次電池の電圧が第1設定電圧以下になった場合に上記電動モータへの通電を停止する。更に、この電圧が、この第1設定電圧よりも低い第2設定電圧以下になった場合に、上記二次電池からの電力供給を総て停止し、サブ電池から二次電池に充電する。
上述の様な特許文献7に記載された回路は、過放電を有効に防止してリチウムイオン二次電池を保護するものであるが、回路を更に工夫すれば、二次電池の電圧が急低下した際に、緊急避難的に電力供給を行なって、最低限の機能を確保する為に利用できる可能性がある。但し、上記引用文献7に記載された発明の場合、上記電力モータへの通電停止の為の回路切り換えを、電動モータを含む電気機器自体に組み込むもので、電池パックの内部で行なうものではない。従って、上記引用文献7に記載された回路を、そのまま各種電気機器の電源として利用される電池パックに組み込み、上記緊急避難的な電力供給を行なう事はできない。要するに、上記特許文献7に記載された発明は、前記ノート型パソコン、無線通信器、電動リール等、携帯型の各種電気機器に、緊急避難的に電力を供給する事を意図していないし、その様な事はできない。
特開平5−115129号公報 特開平7−23532号公報 特開平7−326389号公報 特開平10−69320号公報 特開平11−113184号公報 特開2000−354333号公報 特開2001−339867号公報 特開2002−218662号公報 特開2003−61255号公報 カタログ、「電池関連IC/オペアンプIC/データブック/’02〜’03」、ミツミ電機株式会社、2002年、p.24−p.33
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、一時的に大電流が流れて二次電池の容量が低下し、放電が停止された後でも、最低限の機能を果たせるだけの電流を流せる構造を実現して、各種電気機器の使い勝手を向上させるべく発明したものである。
本発明の二次電池パックは、二次電池と、第一、第二の端子と、第一の電路と、充電制御スイッチ及び第一の放電制御スイッチと、第二の電路と、第一の制御回路と、第三の電路と、抵抗及び第二の放電制御スイッチと、第二の制御回路とを備える。
このうちの第一、第二の端子は、上記二次電池への充電及びこの二次電池からの放電を行なわせる為のもので、二次電池パックの外面に露出する状態で設けられている。
又、上記第一の電路は、上記第一の端子と上記二次電池の一方の極とを導通させるものである。
又、上記充電制御スイッチ及び第一の放電制御スイッチは、上記第一の電路の途中に、互いに直列に、上記第一の端子の側から順番に接続されている。
又、上記第二の電路は、上記第二の端子と上記二次電池の他方の極とを導通させるものである。
又、上記第一の制御回路は、上記第一、第二の電路同士の間に設けられて、上記二次電池の電圧及び電流を検出する。そして、この電圧が第一の所定電圧値以上である場合に上記充電制御スイッチをOFFする。又、この電圧が、この第一の所定電圧値よりも低い第二の所定電圧値以下である場合、及び、上記電流が第一の所定電流値を越えた場合に上記第一の放電制御スイッチをOFFし、次に充電操作が行なわれるまでこの第一の放電制御スイッチをOFFした状態のままにする。
又、上記第三の電路は、上記第一の電路の途中で上記充電制御スイッチと上記第一の放電制御スイッチとの間部分に一端を接続すると共に、他端を上記二次電池の一方の極に導通させたものである。
又、上記抵抗及び第二の放電制御スイッチは、上記第三の電路の途中に、互いに直列に配置されている。
更に、上記第二の制御回路は、上記第三の電路と上記第二の電路との間に設けられて、上記二次電池の電圧及び電流を検出する。そして、この電圧が上記第二の所定電圧値よりも低い第三の所定電圧値以下である場合、及び、上記電流が上記第一の所定電流値の1/2以下(例えば1/10程度)である第二の所定電流値を越えている場合に、上記第二の放電制御スイッチをOFFする(次に充電操作が行なわれるまでOFFしたままにはしない)。
上述の様に構成する本発明の二次電池パックは、以下の様に機能して、一時的に大電流が流れる等により二次電池の電圧が低下し、放電が停止された後でも、最低限の機能を果たせるだけの電流を流す。
第一、第三の電路は互いに並列に配置されているが、第一の電路には抵抗が設けられていないのに対して、第三の電路には抵抗が、直列に接続されている。従って、総てのスイッチ(第一の放電制御スイッチ、充電制御スイッチ、第二の放電制御スイッチ)が閉じられている通常の使用状態では、二次電池の一方の極と第一の端子との間を流れる電流は、その大部分が上記第一の電路を流れる(第三の電路には殆ど電流が流れない)。
この状態で、上記二次電池の電圧が第二の所定電圧値以下に低下した場合には、第一の制御回路が、第一の放電制御スイッチをOFFする。この結果、上記第一の電路を通じての電力供給は行なわれなくなる。この場合でも、上記二次電池の電圧が第三の所定電圧を上回っていれば、第二の放電制御スイッチはONのままとなり、上記二次電池の一方の極と第一の端子との間で電流が流れる。この為、最低限の機能を果たす事が可能になる。
又、上記第一の放電制御スイッチがONされている状態で、第一、第二両端子同士の間に過大な電流が流れようとした(第一の所定電流値を越えた)場合も、上記二次電池の劣化防止の為に、上記二次電池の電圧が第二の所定電圧値以下に低下した場合と同様に、上記第一の放電制御スイッチがOFFされる。上記第一の放電制御スイッチが、電圧低下によりOFFされた場合でも、或は過大電流によりOFFされた場合でも、上記第一の放電制御スイッチがOFFされた瞬間に、未だ上記第一、第二の端子同士の間に大きな負荷が存在していると、これら第一、第二の端子同士の間に流れようとしていた大電流(第二の所定電流値を越える電流)が、上記第三の電路を流れようとする。この為、第二の制御回路が第二の放電制御スイッチをOFFし、それ以上上記二次電池の電力が消費され、この二次電池の電圧が低下する事を防止する
この状態から、上記第一、第二の端子同士の間に存在する大きな負荷が除かれると、上記第二の制御回路が上記第二の放電制御スイッチをONする。この結果、上記第一、第二の端子同士の間に電流を流せる。この状態でこれら両端子同士の間に流せる電流は、比較的低い第二の所定電流値未満であり、電圧に関しても、第三の所定電圧を下回らない値に限られる。即ち、第二の放電制御スイッチを設けた第三の電路を通じて電力を供給する状態は、緊急避難的な電力供給であり、残り少ない電力を有効に利用する事を考慮して、上記第三の電路を通じて供給可能な電力(電流)を小さく抑えている。
尚、上述の様に、第一、第二両端子同士の間に過大乃至は大きな電流が流れて上記第一の放電制御スイッチをOFFした瞬間には、この過大乃至は大きな電流が、上記第三の電路を通じて流れようとする為、上記第二の制御回路が上記第二の放電制御スイッチをOFFする。但し、この様に第二の放電制御スイッチがOFFされた場合でも、使用者が上記第一の制御回路の動作に基づいて上記第一の放電制御スイッチがOFFされた事に対応して、電気機器の負荷を低減する為の配慮を行なえば、上記第二の放電制御スイッチが再びONされる為、上記電気機器が最低限の機能を果たす様にできる。尚、上述の説明から明らかな通り、本発明の二次電池パックを使用した場合でも、過大電流に基づいて上記第一の放電制御スイッチがOFFされた瞬間、及び、大きな電流による電圧低下に基づいてこの第一の放電制御スイッチがOFFされた瞬間には、短時間とは言え、二次電池パックから電気機器の本体側への電力供給が停止する。従って、上記電気機器に関して、それまでのデータを保存、利用する事を考慮するのであれば、この電気機器の本体側のメモリに通じる部分に、コンデンサ等、短時間だけでも電力を供給できる部品を組み込む必要がある。 本発明の二次電池パックは、上述の様な作用により、ノート型パソコン、無線通信器、釣具である電動リール等、携帯型の各種電気機器の使い勝手を向上させられる。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、二次電池をリチウムイオン電池とする。
リチウムイオン電池は、他の二次電池に比べて単位重量当りの容量を大きくできる等の優れた特性を有する反面、放電電流が大きくなると著しく劣化する。この様なリチウムイオン電池を利用して本発明を実施すれば、各種電気機器の小型・軽量化及びその取り扱い性向上と、二次電池の耐久性確保とを図れる。
図1は、本発明の実施例を示している。本実施例の二次電池パックは、二次電池であるリチウムイオン電池1と、第一、第二の端子である負端子2及び正端子4と、第一の電路3と、充電FET等の充電制御スイッチ9及び放電FET等の第一の放電制御スイッチ10と、第二の電路5と、第一の制御回路11と、第三の電路12と、抵抗(電流センス抵抗)13及び第二の放電制御スイッチ14と、第二の制御回路15とを備える。
このうちの負端子2及び正端子4は、上記リチウムイオン電池1への充電及びこのリチウムイオン電池1からの放電を行なわせる為のもので、二次電池パックを構成するケースの(図示せず)外面に露出する状態で設けられている。
又、上記第一の電路3は、上記負端子2と上記リチウムイオン電池1の一方の極である−極とを導通させるものであり、この第一の電路3の途中に、上記充電制御スイッチ9及び第一の放電制御スイッチ10を、互いに直列に、上記負端子2の側から順番に接続している。一方、上記第二の電路5は、上記正端子4と上記リチウムイオン電池1の他方の極である+極とを導通させるものである。
又、上記第一の制御回路11は、上記第一、第二の電路3、5同士の間に設けられて、上記リチウムイオン電池1の電圧及び電流を検出する。そして、上記第一の制御回路11は、この電圧が第一の所定電圧値(例えば4.2V)以上に達した場合に、上記充電制御スイッチ9をOFFする。又、上記第一の制御回路11は、上記電圧が、上記第一の所定電圧値よりも低い第二の所定電圧値(例えば2.3V)以下である場合、及び、上記電流が第一の所定電流値(例えば10A)を越えた場合に、上記第一の放電制御スイッチ10をOFFする。そして、この第一の放電制御スイッチ10を、次に充電操作が行なわれるまでOFFしたままにする。
又、前記第三の電路12は、上記第一の電路3の途中で上記充電制御スイッチ9と上記第一の放電制御スイッチ10との間部分に一端(図1の右端)を接続すると共に、他端(図1の左端)を、上記リチウムイオン電池1の−極に導通させている。そして、この様な第三の電路12の途中に、前記抵抗13と、前記第二の放電制御スイッチ14とを、互いに直列に接続している。
更に、前記第二の制御回路15は、上記第三の電路12と上記第二の電路5との間に設けられて、上記リチウムイオン電池1の電圧及び電流を検出する。そして、この電圧が上記第二の所定電圧値(例えば2.3V)よりも低い第三の所定電圧値(例えば2.0V或いは1.5V)以下である場合に、上記第二の放電制御スイッチ14をOFFする。又、上記第二の制御回路15は、上記電流が、上記第一の所定電流値(例えば10A)の1/2以下である、第二の所定電流値(例えば1A或いは0.1A)を越えている場合にも、上記第二の放電制御スイッチ14をOFFする。但し、上記第二の制御回路15によるこの第二の放電制御スイッチ14のON、OFF制御は、上記リチウムイオン電池1の電圧が上記第三の所定電圧値以下であるか否か、同じく電流が上記第二の所定電流値を越えているか否かによってのみ行なう。言い換えれば、一度上記第二の放電制御スイッチ14をOFFしても、次に充電操作が行なわれるまでOFFしたままにはしない。従って、一度上記第二の放電制御スイッチ14をOFFした後に、上記リチウムイオン電池1の電圧が上記第三の所定電圧値を越え、同じく電流が上記第二の所定電流値以下になった場合には、上記第二の放電制御スイッチ14をONする。尚、上記抵抗13の値は、当業者にとって明らかな通り、この抵抗13に上記第二の所定電流値の電流が流れた場合に、上記第二の制御回路15の過電流検出電圧を発生する様に決定する事は勿論である。
上述の様に構成する本実施例の二次電池パックは、以下の様に機能して、一時的に大電流が流れる等により上記リチウムイオン電池1の電圧が低下し、放電が停止された後でも、最低限の機能を果たせるだけの電流を流せる。
前記第一の電路3と上記第三の電路12とは、互いに並列に配置されているが、第一の電路3には抵抗が設けられていないのに対して、第三の電路12には抵抗13が、直列に接続されている。従って、前記充電制御スイッチ9と、前記第一の放電制御スイッチ10と、上記第二の放電制御スイッチ14との、総ての制御スイッチが閉じられている通常の使用状態では、上記リチウムイオン電池1の−極と負端子2との間を流れる電流は、その大部分が上記第一の電路3を流れ、上記第三の電路12には殆ど電流が流れない。
この状態での二次電池パックとしての機能は、前述の非特許文献1に記載される等により従来から知られている、リチウムイオン電池を組み込んだ電池パックと同様である。即ち、上記負端子2と前記正端子4との間で大電流(第一の所定電流値、例えば10Aを越える電流)が流れた場合、又は、上記リチウムイオン電池1の電圧が前記第二の所定電圧値(例えば2.3V)以下に低下した場合には、前記第一の制御回路11が、前記第一の放電制御スイッチ10をOFFする。この結果、上記第一の電路3を通じての電力供給を停止して、上記リチウムイオン電池1の劣化を防止する。
本実施例の場合には、上記第一の制御回路11が上記第一の放電制御スイッチ10をOFFした後、上記第三の電路12を通じて、上記リチウムイオン電池1の−極と負端子2との間を電流が流れる。上記第一の放電制御スイッチ10がOFFされた瞬間に、未だ上記負端子2と上記正端子4との間に大きな負荷が存在していると、これら両端子2、4同士の間に流れる大電流(第二の所定電流値、例えば1A或は0、1Aを越える電流)が上記第三の電路12を流れる。この為、前記第二の制御回路15が上記第二の放電制御スイッチ14をOFFし、それ以上上記リチウムイオン電池1の電力が消費され、このリチウムイオン電池1の電圧が低下する事を防止する。上記リチウムイオン電池1の電圧が、軽負荷の長時間使用により徐々に低下した場合には、上記第一の放電制御スイッチ10がOFFされた瞬間にも、上記第二の放電制御スイッチ14がOFFされる事はない。
大きな負荷が接続されている為、上記第二の放電制御スイッチ14がOFFされても、この状態から、上記負端子2と上記正端子4との間に存在する大きな負荷が除かれると、上記第二の制御回路15が上記第二の放電制御スイッチ14をONする。この結果、上記負端子2と上記正端子4との間に電流を流せる。この状態でこれら両端子同士の間に流せる電流は、比較的低い第二の所定電流値(例えば1A或いは0.1A)以下であり、電圧に関しても、第三の所定電圧(例えば2.0V或いは1.5V)を超える値に限られる。従って、大きな負荷を接続した状態で電圧が低下した場合には、本実施例の二次電池パックを組み込んだ電気機器を、上記第一の放電制御スイッチ10がOFFされる直前の状態のまま、使用を継続する事はできない。
但し、この状態では、使用者が上記第一の制御回路11の動作に基づいて上記第一の放電制御スイッチ10がOFFされた事に対応して、電気機器の負荷を低減する為の配慮を行なえば、この電気機器が最低限の機能を果たす様にできる。例えば、この電気機器がCD−ROMを組み込んだノート型パソコンの場合、このCD−ROMの駆動を停止すれば、上記二次電池パックからこのノート型パソコンのメモリ回路に、データを保存する為の処理が可能な程度の電力を供給できる。尚、この場合には、上記ノート型パソコンのメモリ回路の側に、上記第一の放電制御スイッチ10がOFFされた後、上記第二の放電制御スイッチ14がONされるまでの間、データをバックアップできる程度の電力を保持するコンデンサ等のバックアップ電源を組み込む必要がある。
又、上記電気機器が無線通信器の場合には、電波を遮蔽する物体を避けられる位置に移動して通信を行なえば、最低限必要な緊急通信を行なえる可能性がある。更に、上記電気機器が電動リールである場合には、リールを回転駆動する為の電動モータの起動スイッチをOFFすれば、他の部分で必要とする程度の電力を供給できる。そして、この他の部分で保持しているデータを短時間保存できる程度の電力を供給可能なコンデンサ等のバックアップ電源を、この他の部分に組み込んでおけば、釣り糸がどれだけの長さ繰り出されたかを表す情報等を保存できて、釣り人が文字データ等でこれを確認し、電池パック交換後にその情報を入力できる。
何れの場合でも、上記第二の放電制御スイッチ14を設けた、前記第三の電路12を通じて電力を供給する場合には、緊急避難的な電力供給であり、残り少ない電力を有効に利用する事を考慮する必要がある。本実施例の場合には、前記第二の制御回路15が、上記第三の電路12を通じて流れる電流を小さな値に規制するので、非常時に於ける電力の有効利用を図れる。即ち、使用者が不用意に大電流を流し、必要な緊急処置に使用する為の電力を消費する事を防止できる。この様に本実施例の二次電池パックを使用すれば、ノート型パソコン、無線通信器、釣具である電動リール等、携帯型の各種電気機器の使い勝手を向上させられる。
本発明の実施例を示す回路図。 従来構造の1例を示す回路図。
符号の説明
1 リチウムイオン電池
2 負端子
3 第一の電路
4 正端子
5 第二の電路
6 放電FET
7 充電FET
8 IC
9 充電制御スイッチ
10 第一の放電制御スイッチ
11 第一の制御回路
12 第三の電路
13 抵抗
14 第二の放電制御スイッチ
15 第二の制御回路

Claims (2)

  1. 二次電池と、この二次電池への充電及びこの二次電池からの放電を行なわせる為の第一、第二の端子と、このうちの第一の端子とこの二次電池の一方の極とを導通させる第一の電路と、この第一の電路の途中に互いに直列に、この第一の端子の側から順番に接続された充電制御スイッチ及び第一の放電制御スイッチと、上記第二の端子と上記二次電池の他方の極とを導通させる第二の電路と、これら第一、第二の電路同士の間に設けられて上記二次電池の電圧及び電流を検出し、この電圧が第一の所定電圧値以上である場合に上記充電制御スイッチをOFFし、この電圧がこの第一の所定電圧値よりも低い第二の所定電圧値以下である場合、及び、上記電流が第一の所定電流値を越えた場合に上記第一の放電制御スイッチをOFFし、次に充電操作が行なわれるまでこの第一の放電制御スイッチをOFFした状態のままにする第一の制御回路と、上記第一の電路の途中で上記充電制御スイッチと上記第一の放電制御スイッチとの間部分に一端を接続すると共に、他端を上記二次電池の一方の極に導通させた第三の電路と、この第三の電路の途中に互いに直列に配置された抵抗及び第二の放電制御スイッチと、この第三の電路と上記第二の電路との間に設けられて上記二次電池の電圧及び電流を検出し、この電圧が上記第二の所定電圧値よりも低い第三の所定電圧値以下である場合、及び、上記電流が上記第一の所定電流値の1/2以下である第二の所定電流値を越えている場合に上記第二の放電制御スイッチをOFFする第二の制御回路とを備えた二次電池パック。
  2. 二次電池がリチウムイオン電池である、請求項1に記載した二次電池パック。
JP2004341829A 2004-11-26 2004-11-26 二次電池パック Active JP4208823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341829A JP4208823B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 二次電池パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341829A JP4208823B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 二次電池パック

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006158028A JP2006158028A (ja) 2006-06-15
JP2006158028A5 JP2006158028A5 (ja) 2007-11-15
JP4208823B2 true JP4208823B2 (ja) 2009-01-14

Family

ID=36635644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004341829A Active JP4208823B2 (ja) 2004-11-26 2004-11-26 二次電池パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4208823B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5556048B2 (ja) * 2009-04-02 2014-07-23 パナソニック株式会社 二次電池の充電装置
JP7184021B2 (ja) 2019-11-15 2022-12-06 横河電機株式会社 電力制御回路
CN114123408B (zh) * 2021-11-25 2023-07-14 深圳市图门新能源有限公司 汽车电池充电控制方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006158028A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8314589B2 (en) Battery pack
US5963019A (en) Battery pack with battery protection circuit
CA2874606C (en) Adapting a battery voltage
US11450895B2 (en) Electric tool and method for supplying power to electric tool
JP4922419B2 (ja) 二次電池
JP2872365B2 (ja) 充電式の電源装置
JP7059507B2 (ja) バランシング装置、それを含むバッテリー管理システム及びバッテリーパック
JP2005073498A (ja) 電池ユニット及び電池ユニットを使用する装置
JP2011045230A (ja) 二次電池
KR100571231B1 (ko) 리튬이온전지의 휴즈장치
JP4821691B2 (ja) 二次電池パック
JP4928099B2 (ja) バッテリパック、モバイル機器およびバッテリパックの充電方法
JPH08196042A (ja) 二次電池の充放電保護装置
EP1343241B1 (en) A battery protection circuit
JP4208823B2 (ja) 二次電池パック
JP5084117B2 (ja) パック電池と電気機器
JP3524675B2 (ja) 電池の充放電制御装置
JP4663591B2 (ja) 電池パックおよび電子機器
JP2004320924A (ja) 2次電池の過充電保護装置、電源装置及び2次電池の充電制御方法
EP1227533A2 (en) Secondary battery device and method of protecting an overdischarge of the same
JP2007295713A (ja) 二次電池パック
JP2022544466A (ja) 非常電源供給装置
JP2005185059A (ja) 二次電池の短絡保護装置
JP2008004379A (ja) 燃料電池システム
KR20070038762A (ko) 배터리 충전 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070927

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4208823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141031

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250