JP2005185059A - 二次電池の短絡保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ポケット内に電池パックと貨幣等の導電体とを入れた状態で、この導電体が正端子2と負端子3との短絡と解放とを繰り返しても、この導電体の温度が上昇する事を防止し、この導電体に手指を触れた者が奇異な感じを受けない様にする。
【解決手段】 第一、第二の電路5、6同士を、上記両端子2、3の近傍に設けたバイパス電路22により導通させる。このバイパス電路22の途中に、抵抗値の大きな、OFF状態保持用抵抗23を設ける。上記両端子2、3同士が一度でも短絡されると、次に充電作業を行なわない限り、上記放電FET7はOFF断されたままとなる。この結果、上記短絡と解放とが繰り返されても、この放電FET7のON、OFFが繰り返されず、上記課題を解決できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の二次電池に付属させて、この二次電池の両極同士(+極と−極と)が何らかの導体により短絡された場合に回路を解放し(開き)、この二次電池を保護する為の短絡保護装置の改良に関する。
リチウムイオン電池等の二次電池は、繰り返し使用できてコスト的に有利である等の理由により、カメラ、VTR、ヘッドフォンステレオ、ノート型パソコン、携帯電話等の各種ポータブル型の電気機器に使用されている。この様な二次電池には、必要とする性能及び耐久性を確保する為、或は、二次電池内部で急激な反応が生じる事を防止して、破裂等の故障が発生するのを防止する為に、次の(1) 〜(3) の機能を持たせる必要がある。
(1) 過充電防止機能
この機能は、充電時に二次電池の電圧が高位側電圧閾値(一般的なリチウムイオン電池の場合で、単セル当たり凡そ4.2V)を越えた場合に、それ以上の充電を停止する機能である。この機能は、必要とする性能及び耐久性を確保する為に必要である。
(2) 過放電防止機能
この機能は、使用に伴って二次電池の電圧が低位側電圧閾値(一般的なリチウムイオン電池の場合で、単セル当たり凡そ2.3V)を下回った場合に、それ以上の放電を停止する機能である。この機能も、必要とする性能及び耐久性を確保する為に必要である。
(3) 短絡保護機能
この機能は、例えば二次電池を、金属製のクリップや硬貨等の導電性物品と一緒にポケットや箱等に入れる事でこの二次電池の両極同士が短絡された場合に、回路を遮断する機能である。この機能は、必要とする性能及び耐久性を確保すると共に、上記破裂等の損傷を防止する為に必要である。
この様な機能を果たす為の二次電池用保護回路として従来から、特許文献1、非特許文献1等、各種文献に記載された構造のものが知られ、更に実際に広く実施されている。
この様に広く実施されている二次電池用保護回路の構造及び作用に就いて、上記非特許文献1に記載された図面である、図2〜4により説明する。尚、以下の説明は、二次電池であるリチウムイオン電池1(セル)を図示しないホルダ(ケース)内に保持し、このホルダの一部にその外面に露出する状態で設けた正端子2及び負端子3と上記リチウムイオン電池1との間に、保護回路4を設けたとして行なう。
上記リチウムイオン電池1の+極(一方の極)と上記正端子2(一方の端子)とを、第一の電路5により導通させると共に、同じく−極(他方の極)と負端子3(他方の端子)とを、第二の電路6により導通させている。そして、この第二の電路6の途中に、スイッチング素子である放電FET7と、第二のスイッチング素子である充電FET8とを、互いに直列に設けている。そして、これら両FET7、8のON、OFF(断接)を、特許請求の範囲に記載した監視回路である、IC9により制御する様にしている。即ち、このIC9は、充電時には、両FET7、8をONした(閉じた)状態として上記両端子2、3から上記リチウムイオン電池1に電流が流れる様にする。そして、このリチウムイオン電池1の電圧が前記高位側電圧閾値を越えた場合には上記充電FET8をOFFし(開き)、それ以上の充電を停止する。又、上記IC9は、使用に伴って上記リチウムイオン電池1の電圧が前記低位側電圧閾値を下回った場合に、上記放電FET7をOFFし、それ以上の放電を停止する。更に、上記IC9は、上記両端子2、3同士が短絡されて、これら両端子2、3間に過大な電流が流れた場合にも、上記放電FET7をOFFし、上記リチウムイオン電池1内で急激な反応が生じる事を防止する。
上述の様な機能を有する上記IC9は、VM端子10と、Vcc端子11と、TD端子12と、CO端子13と、GND端子14と、DO端子15との、合計6個の端子を備える。これら各端子10〜15と、上記リチウムイオン電池1の+−両極と、上記両端子2、3との接続状態は、図2に示した通りである。又、上記IC9には、図3に示す様に、過放電検出回路16と、過充電検出回路17と、過電流検出回路18とを設けている。
このうちの過放電検出回路16は、使用時に上記Vcc端子11を通じて上記リチウムイオン電池1の電圧値を観察し、この電圧値が上記低位側電圧閾値を下回った場合に、上記DO端子15を通じて上記放電FET7に信号を送り、この放電FET7をOFFして、それ以上の放電を停止させる。又、上記過充電検出回路17は、充電時に上記Vcc端子11を通じて上記リチウムイオン電池1の電圧値を観察し、この電圧値が上記高位側電圧閾値を上回った場合に、上記CO端子13を通じて上記充電FET8に信号を送り、図4に略示する様にこの充電FET8をOFFして、充電を停止させる。更に、上記過電流検出回路18は、上記VM端子10を通じて上記両端子2、3間を流れる電流値を観察し、この電流値が閾値を越えた場合には、上記DO端子15を通じて上記放電FET7に信号を送り、やはり上記図4に略示する様にこの放電FET7をOFFして、それ以上の放電を停止させる。
尚、上記VM端子10と上記過放電検出回路16との間には、充電/負荷検出回路21を設けている。この充電/負荷検出回路21は、前記第二の電路6を流れる電流の方向を検出して、その結果を表す信号を上記過放電検出回路16に送る。そして、この過放電検出回路16は、上記リチウムイオン電池1を充電する際には、このリチウムイオン電池1の電圧に関係なく(低位側電圧閾値未満であっても)、上記放電FET7を閉じたままにする。又、上記過充電検出回路17と上記CO端子13との間には不感応時間設定回路19を、上記過放電検出回路16及び上記過電流検出回路18と上記DO端子15との間には放電制御部不感応時間設定回路20を、それぞれ設けている。これら各不感応時間設定回路19、20は、上記両FET7、8をON、OFFさせる制御に関するヒステリシスを設定し、これら両FET7、8のON、OFFが過度に頻繁に行なわれる、チャタリングの発生を防止する。更に、図2に示した回路には、電圧、電流を検出する為の、或はノイズによる誤動作を防止する為の抵抗やコンデンサを設けているが、従来から広く実施されている構造であり、本発明と直接関係するものでもないので、図示のみで、詳しい説明は省略する。
上述の様な二次電池用保護回路のうち、上記過放電検出回路16と上記過充電検出回路17とに関しては、上記各不感応時間設定回路19、20を設ける事により、チャタリングの発生を防止し、上記各回路16、17及び上記両FET7、8の耐久性確保を十分に図れる。これに対して、上記過電流検出回路18に関しては、状況によっては、この過電流検出回路18が上記放電FET7を頻繁にON、OFFさせる可能性がある。例えば、上記リチウムイオン電池1を備えた電池パックを、金属製クリップ、硬貨等の導電体と共にポケットに入れたまま動き、この導電体が、この電池パックの正端子2と負端子3とを導通させたり遮断したりする動作を頻繁に繰り返す可能性がある。この様な状態では、上記導電体が発熱し、使用者の手指がこの導電体に触れた場合に、この使用者が奇異な感じを受ける等、好ましくない事態が発生する可能性がある。この様な不都合を防止する為、前記IC9に、一度上記放電FET7がOFFされた後は、そのままの状態を保持する為の保持回路を組み込む事も可能である。但し、この場合には、上記IC9の構造が複雑になり、コストが嵩む事が避けられない。
特開平10−270091号公報 カタログ、「電池関連IC/オペアンプIC/データブック/’02〜’03」、ミツミ電機株式会社、2002年、p.24−p.33
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、電池パックの正端子と負端子とに同時に触れた導電体が、手指に触れた場合に奇異な感じを与える程に迄発熱する事を防止できる、二次電池の短絡保護装置を、低コストで実現すべく発明したものである。
本発明の二次電池の短絡保護装置は、前述した従来から知られている短絡保護装置と同様に、二次電池の一方の極と一方の端子とを導通させる第一の電路と、同じく他方の極と他方の端子とを導通させる第二の電路と、この第二の電路の途中に直列に設けられたスイッチング素子と、上記二次電池の放電電流が電流閾値を越えた場合にこのスイッチング素子をOFFする機能及びこの二次電池の充電時にこのスイッチング素子をON状態に維持する機能を有する監視回路とを備える。
特に、本発明の二次電池の短絡保護装置に於いては、上記第二の電路の途中で上記スイッチング素子と上記他方の端子との間部分と、上記第一の電路との間に、上記両端子同士の間に接続される負荷の抵抗値よりも大きな抵抗値を有し、これら両端子同士の短絡に伴ってOFFされた上記スイッチング素子をそのままの状態に保持する為のOFF状態保持用抵抗を設けている。
上述の様に構成する本発明の二次電池の短絡保護装置の場合、二次電池の両極同士が一度でも短絡され、過電流検出回路を含む監視回路が放電FET等のスイッチング素子をOFFした場合には、このスイッチング素子がOFFされた状態のままに保持される。即ち、上記過電流検出回路を含む監視回路は、上記両極同士の間に閾値を越える電流が流れた場合に上記スイッチング素子をOFFするが、この電流がこの閾値以下になった場合でも、直ちにこのスイッチング素子をONする事はない。具体的には、上記監視回路は、このスイッチング素子をON、OFFさせる為の電流値に大きなヒステリシスを持っており、一度このスイッチング素子をOFFした後は、この電流値が極小(より具体的には実質的に0)にならない限り、このスイッチング素子をONする事はない。
本発明の二次電池の短絡保護装置の場合、第一、第二の電路同士の間にOFF状態保持用抵抗を設けているので、これら両電路同士の間には、多少なりとも電流が流れている。この様に上記抵抗を通じて流れる電流の値では、上記監視回路が上記スイッチング素子をOFFする事はない。但し、上述の様に、二次電池の両極同士が一度でも短絡されてこのスイッチング素子がOFFされた場合には、上記抵抗を通じて流れる電流に基づき、上記監視回路がこのスイッチング素子をONする信号を出さず、このスイッチング素子がOFFされた状態のままに保持される。そして、この様にスイッチング素子がOFFされたままの状態は、上記二次電池を充電する為に上記両電路の端部に設けた端子を充電器に接続し、これら両端子と上記二次電池との間で電流の流れる方向が、放電時とは逆になり、上記スイッチング素子がONされるまで継続する。
この結果、上記両端子同士の間に、金属製のクリップ、硬貨等の導電体が繰り返し掛け渡された場合でも、この導電体が、手指が触れた場合に奇異な感じを受ける程、温度上昇する事はない。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、OFF状態保持用抵抗の抵抗値を、第一、第二の電路同士の間にこのOFF状態保持用抵抗と、通常の使用状態で想定される最も抵抗値が低い負荷とが並列に接続された状態で二次電池の放電電流が電流閾値を越えない程度に大きく、且つ、上記両電路同士の間に上記OFF状態保持用抵抗のみが接続された状態で、監視回路がスイッチング素子をONする指令を出さない程度に小さい値とする。
この様な値として、より具体的には、請求項3に記載した様に、1kΩ〜100MΩ(より好ましくは4kΩ〜100MΩ)の範囲の値を採用する。例えば携帯電話用のリチウムイオン電池を考えた場合、最も好ましい値は、100kΩ〜10MΩ程度となる。
上記OFF状態保持用抵抗の値をこの様な範囲に規制すれば、上記二次電池の放電を抑え(使用可能時間を確保し)つつ、スイッチング素子のON、OFFが頻繁に繰り返される事を確実に防止できる。
図1は、本発明の実施例を示している。本実施例は、リチウムイオン電池1、1を2本、互いに直列に接続した、2セル構造に本発明を適用した場合に就いて示している。本実施例の場合、リチウムイオン電池1、1を2本使用する事に伴って、監視回路を構成するIC9aの端子と抵抗及びコンデンサとの数が、前述の図2に示した従来構造よりも多くなっているが、基本的にはこの図2に示した従来構造と同じである。勿論、この図2に示した構造に就いて、本発明を実施する事も可能である。又、図1で、互いに直列に設けられたコンデンサを1個のコンデンサで置き換える事も可能である。就いては、同等部分には同一符号を付して重複する説明は省略し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
本実施例の場合、上記リチウムイオン電池1、1の+−両極と正端子2、負端子3とを結ぶ第一、第二の電路5、6の中間部でこれら両端子2、3寄り部分同士の間(第二の電路6のうちで放電FET7と負端子3との間部分と、第一の電路5との間)にバイパス電路22を設け、このバイパス電路22の途中にOFF状態保持用抵抗23を直列に設けている。このOFF状態保持用抵抗23の抵抗値の下限は、上記両端子2、3同士の間に接続される負荷の抵抗値よりも大きくしている。又、上記OFF状態保持用抵抗23の抵抗値の上限値は、上記両端子2、3同士の短絡に伴ってOFFされた放電FET8をそのままの状態(OFF状態)に保持できる程度としている。
具体的には、上記OFF状態保持用抵抗23の抵抗値の下限は、最低限、上記両端子2、3同士の間に通常の使用状態で想定される最も抵抗値が低い負荷を接続し、この負荷と上記OFF状態保持用抵抗23とが互いに並列に接続される事で、上記第一、第二の電路5、6同士の間の抵抗が、想定される使用条件で最も小さくなった状態でも、上記リチウムイオン電池1、1の放電電流が、上記放電FET8をOFFする為の電流閾値を越えない様にする。一般的には、上記保持用抵抗23の抵抗値を、上記負荷の抵抗値以上とすれば、この様な下限値の条件を満たす。但し、この様な下限値程度では、上記リチウムイオン電池1、1の放電量が多くなり、このリチウムイオン電池1、1の消耗が著しく(使用可能時間が短く)なる。従って、現実的には、上記保持用抵抗23の抵抗値の下限は、上記リチウムイオン電池1、1の消耗量を抑える面から規定する。この点から考えると、上記保持用抵抗23の抵抗値は、1kΩ以上、より好ましくは4kΩ以上、最も好ましくは100kΩ以上とする。例えば、携帯電話用として一般的な、容量が600mAhで電圧が4V程度のリチウムイオン電池を考えた場合、上記保持用抵抗23の抵抗値を1kΩとすれば、負荷を使用せずに放置した場合の使用可能時間が150時間となり、4kΩとすれば同じく600時間となる。
一方、上記OFF状態保持用抵抗23の抵抗値の上限は、上記両電路5、6同士の間にこのOFF状態保持用抵抗23が接続された状態で、前記IC9aが前記放電FET8をONする指令を出さない値とする。即ち、上記OFF状態保持用抵抗23の抵抗値が過大になり、絶縁体に近くなると、上記両電路5、6同士の間に流れる電流が殆ど0になり、この電流の存在を検知する事ができなくなる。この状態では、上記IC9aが上記放電FET8をONする指令を出して、この放電FET8がONされてしまう為、上記OFF状態保持用抵抗23を設けた意味がなくなる。一般的な二次電池程度の電圧(4〜8V程度)で、上記IC9aが上記両電路5、6同士の間に流れる電流の存在を検知可能にする為には、上記OFF状態保持用抵抗23の抵抗値を100MΩ以下、好ましくは10MΩ以下に抑える必要がある。
これらの事を考慮すれば、上記OFF状態保持用抵抗23の抵抗値は、1kΩ〜100MΩ、より好ましくは4kΩ〜100MΩ、例えば携帯電話用のリチウムイオン電池を考えた場合に最も好ましくは100kΩ〜10MΩ程度とする。
上述の様に構成する本実施例の二次電池の短絡保護装置の場合、次の様に作用して、上記リチウムイオン電池1、1及び回路各部の保護を図る。先ず、上記両電極5、6同士の間の抵抗が、通常の使用状態で想定される値程度である場合には、上記IC9a内の過電流検出回路18(図3参照)は、前記第一、第二の電路5、6を流れる電流が過大であるとは判定しない。上記OFF状態保持用抵抗23の抵抗値は、上記両電極5、6同士の間に接続される負荷の抵抗値よりも遥かに大きい為、上記OFF状態保持用抵抗23をこの負荷と並列に設けた事によっても、通常の使用状態では、過電流検出回路18が上記第一、第二の電路5、6を流れる電流が過大であるとは判定する事はない。
これに対して、例えば上記リチウムイオン電池1、1を備えた電池パックを、金属製クリップ等の導電体と共にポケットに入れたまま動き、この導電体が上記両電極5、6に同時に接触する等により、前記リチウムイオン電池1、1の+−両極同士が短時間でも短絡されると、上記過電流検出回路18が、前記第一、第二の電路5、6を流れる過大な電流を検知する。そして、上記IC9aが放電FET7をOFFし、上記+−両極同士の間で電流が流れない様にして、上記リチウムイオン電池1、1の内部で急激な反応が生じる事を防止し、このリチウムイオン電池1、1が破裂する等の故障が発生するのを防止する。
この様に、一度でも上記IC9aが放電FET7をOFFした場合には、その後、充電作業を行なわない限り、この放電FET7がOFFされた状態のままに保持される。即ち、上記過電流検出回路18を含むIC9aは、上記+−両極同士の間に閾値を越える電流が流れた場合に上記放電FET7をOFFするが、この電流がこの閾値以下になった場合でも、直ちにこの放電FET7をONする事はない。具体的には、上記IC9aは、大きなヒステリシスを持っており、過電流検出回路18(図3)が過電流を検出した場合、この過電流検出回路18が電流を検出できなくなるまで、過電流の存在を示す信号を出し続ける。従って、一度この過電流検出回路18が過電流を検出し、上記IC9aが上記放電FET7をOFFした後は、上記第一、第二の電路5、6を流れる電流値が極小(より具体的には実質的に0)にならない限り、上記放電FET7はONされない。
本実施例の場合、上記第一、第二の電路5、6同士の間に前記OFF状態保持用抵抗23を設けているので、これら両電路5、6同士の間には、多少なりとも(過電流検出回路18が検出できる程度の)電流が流れている。この様に、上記リチウムイオン電池1、1の+−両極同士が一度でも短絡されて上記放電FET7がOFFされた場合には、上記OFF状態保持用抵抗23を通じて流れる電流に基づき、上記IC9aが上記放電FET7をONする信号を出さず、この放電FET7がOFFされた状態のままに保持される。従って、前記金属製クリップ等の導電体が、前記電池パックの正端子2と負端子3との間に、金属製のクリップ、硬貨等の導電体が繰り返し掛け渡された場合でも、この導電体が、手指が触れた場合に奇異な感じを受ける程、温度上昇する事はない。
上述の様に、上記放電FET7がOFFされたままの状態は、上記リチウムイオン電池1、1を充電する事で解消される。即ち、このリチウムイオン電池1、1を充電する際には、このリチウムイオン電池1、1の+−両極と前記両端子2、3とを結ぶ、上記第一、第二の電路5、6を流れる電流の方向が、使用時及びこれら両端子2、3の短絡時とは逆になる。この様に、電流の流れ方向が逆になった事は、充電/負荷検出回路21(図3)が検出し、上記放電FET7をONする。従って、一度充電作業を行なえば、上記両端子2、3が短絡される以前の状態に復帰して、上記リチウムイオン電池1、1を備えた電池パックを、通常通り使用できる。
以上に述べた実施例の説明からも明らかな通り、本発明の二次電池の短絡保護装置は、従来から広く実施されている装置に抵抗値の大きな抵抗を1個追加するだけで、放電FET7のON、OFFが繰り返される事を防止し、正端子と負端子との間に繰り返し掛け渡された導電体の温度が上昇する事を防止できる。例えば、前述の図2に示した従来構造でも、第一、第二の電路5、6のうちでそれぞれ正端子2或は負端子3に近い部分同士の間にバイパス電路22及び抵抗23(図1)を設ける事で、放電FET7の耐久性向上を図れる。この結果、優れた耐久性を有する二次電池パックを低コストで得られる。
本発明の実施例を示す回路図。 従来構造の1例を示す回路図。 IC内部の回路図。 過放電及び過充電を防止する回路が作動した状況を略示する回路図。
符号の説明
1 リチウムイオン電池
2 正端子
3 負端子
4 保護回路
5 第一の電路
6 第二の電路
7 放電FET
8 充電FET
9、9a IC
10 VM端子
11 Vcc端子
12 TD端子
13 CO端子
14 GND端子
15 DO端子
16 過放電検出回路
17 過充電検出回路
18 過電流検出回路
19 不感応時間設定回路
20 放電制御部不感応時間設定回路
21 充電/負荷検出回路
22 バイパス電路
23 OFF状態保持用抵抗

Claims (3)

  1. 二次電池の一方の極と一方の端子とを導通させる第一の電路と、同じく他方の極と他方の端子とを導通させる第二の電路と、この第二の電路の途中に直列に設けられたスイッチング素子と、上記二次電池の放電電流が電流閾値を越えた場合にこのスイッチング素子をOFFする機能及びこの二次電池の充電時にこのスイッチング素子をON状態に維持する機能を有する監視回路とを備えた二次電池の短絡保護装置に於いて、上記第二の電路の途中で上記スイッチング素子と上記他方の端子との間部分と、上記第一の電路との間に、上記両端子同士の間に接続される負荷の抵抗値よりも大きな抵抗値を有し、これら両端子同士の短絡に伴ってOFFされた上記スイッチング素子をそのままの状態に保持する為のOFF状態保持用抵抗を設けた事を特徴とする二次電池の短絡保護装置。
  2. OFF状態保持用抵抗の抵抗値を、第一、第二の電路同士の間にこのOFF状態保持用抵抗と、通常の使用状態で想定される最も抵抗値が低い負荷とが並列に接続された状態で二次電池の放電電流が、電流閾値を越えない程度に大きく、且つ、上記両電路同士の間に上記OFF状態保持用抵抗のみが接続された状態での上記放電電流が、監視回路がスイッチング素子をONする指令を出さない程度に小さい値とした、請求項1に記載した二次電池の短絡保護装置。
  3. OFF状態保持用抵抗の抵抗値が1kΩ〜100MΩの範囲である、請求項2に記載した二次電池の短絡保護装置。
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