JP4207552B2 - 内燃機関の吸入空気量制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関の吸入空気量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧縮天然ガス(CNG)を用いる内燃機関では、燃料タンク内に気体燃料(メタンガス等)が圧縮状態で貯蔵されており、気相状態の燃料を燃料噴射弁から噴射させる燃料噴射制御が行われる。この燃料噴射制御では、まず、吸入空気量と機関回転速度等から燃料噴射量が求められ、この燃料噴射量の燃料を燃焼室に供給するのに必要な燃料噴射時間、すなわち燃料噴射弁の開弁時間が算出される。
【0003】
ここで、燃料として圧縮天然ガスを用いる内燃機関では、燃料タンク内の気体燃料が過度に減少するなどして同タンク内の圧力が低下すると、燃料の噴射圧も低下するようになる。このように燃料の噴射圧が低下すると、単位時間当たりの燃料噴射量が減少する。そのため、要求された燃料噴射量を燃焼室内に供給するためには、噴射圧が低下するほど燃料噴射時間を長くする必要がある。しかし、燃料を燃焼室に供給することのできる時間には限界があり、通常、燃料噴射時間は機関回転速度に応じた最大燃料噴射時間以上の値をとることはできない。従って、この最大燃料噴射時間をもってしても、要求される燃料噴射量を噴射しきれないほど噴射圧が低下した場合には、燃焼室に供給される燃料量が不足するようになる。
【0004】
他方、近年の内燃機関の排気系には、排気中の有害成分を浄化するための触媒が設けられている。この触媒は上述したような燃料不足の状況下において損傷するおそれのあることが知られている。
【0005】
例えば、燃料不足によって失火が起き、未燃焼ガスが排気通路に導入されると、高温になっている触媒上で未燃焼ガスが燃焼し、同触媒が過熱されてしまう。
また、燃料不足によって混合気の空燃比がリーンになり、排気中の酸素濃度が高くなる場合には、高温になっている触媒の劣化が進行し、これによっても触媒が損傷してしまうおそれがあることも知られている。
【0006】
そこで、このような圧縮天然ガスを燃料とする内燃機関での燃料噴射圧の低下に起因する触媒の損傷を抑えるために、例えば特許文献1に記載の装置では、燃料噴射圧が低下すると断続的に燃料カットを行うようにしている。このように燃料カットを行えば、未燃焼ガスの発生が抑えられるため、上述したような未燃焼ガスに起因する触媒の損傷を抑制することができるようになる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−345921号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に記載の装置では、断続的に燃料カットを行うようにしているため、燃料カット実行中には排気通路に空気のみが導入される。そのため、上述したような酸素濃度の高い雰囲気中で進行する触媒の劣化までも抑えることは難しい。
【0009】
なお、圧縮天然ガス用の内燃機関に限らず、気相状態や液相状態の燃料が燃料噴射弁から噴射される液化天然ガス用の内燃機関、あるいはガソリン機関やディーゼル機関等にあっても、燃料噴射圧の低下に起因する上記不具合は概ね共通のものになっている。
【0010】
この発明はこうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料の噴射圧の低下に起因する触媒の損傷を抑制することのできる内燃機関の吸入空気量制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段及びその作用効果について以下に記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、運転者の負荷要求に基づき算出された第1の吸入空気量と、そのときの燃料の噴射圧により許容される燃料の最大噴射量に対して空燃比を理論空燃比とするための第2の吸入空気量とのうち、いずれか小さい方を目標吸入空気量として設定する第1の処理と、触媒の損傷を回避し得る噴射圧の最小値を判定値として、前記第1の処理に先立ち実際の噴射圧が前記判定値よりも大きいか否かを判定し、大きい旨の判定結果が得られたときには前記第1の処理による目標吸入空気量の設定に代えて前記第1の吸入空気量を目標吸入空気量として設定する第2の処理とを行うことを要旨としている。
【0012】
上記発明によれば、そのときの燃料噴射圧で噴射できる最大噴射量に対して空燃比を目標空燃比(理論空燃比)にするための吸入空気量を第2の吸入空気量としている。従って、燃料の噴射圧が低下し、要求された燃料噴射量を燃料噴射時間内に全て噴射できない場合であっても、目標吸入空気量として少なくともこの第2の吸入空気量が設定されれば、空燃比を目標空燃比にすることができる。
そして、このような第2の吸入空気量と、運転者の負荷要求に基づき算出された第1の吸入空気量とのうち、いずれか小さい方が目標吸入空気量として設定される。従って、目標吸入空気量として第2の吸入空気量以上の吸入空気量が設定されることはなく、燃料の噴射圧が低下する場合であっても、空燃比を目標空燃比にすることができる。また、上記目標空燃比として理論空燃比が設定されることにより、失火に起因する未燃焼ガスの発生が抑制されるとともに、排気中の酸素濃度も低く抑えられるため、触媒の損傷を確実に抑制することができるようになる。
【0015】
(2)請求項2に記載の発明は、運転者の負荷要求に基づき算出された第1の吸入空気量と、そのときの燃料の噴射圧により許容される燃料の最大噴射量に対して空燃比を排気系の触媒の損傷を回避し得る空燃比の最小値とするための第2の吸入空気量とのうち、いずれか小さい方を目標吸入空気量として設定する第1の処理と、触媒の損傷を回避し得る噴射圧の最小値を判定値として、前記第1の処理に先立ち実際の噴射圧が前記判定値よりも大きいか否かを判定し、大きい旨の判定結果が得られたときには前記第1の処理による目標吸入空気量の設定に代えて前記第1の吸入空気量を目標吸入空気量として設定する第2の処理とを行うことを要旨としている。
【0016】
上記発明によれば、そのときの燃料噴射圧で噴射できる最大噴射量に対して空燃比を目標空燃比(排気系の触媒の損傷を回避し得る空燃比の最小値)にするための吸入空気量を第2の吸入空気量としている。従って、燃料の噴射圧が低下し、要求された燃料噴射量を燃料噴射時間内に全て噴射できない場合であっても、目標吸入空気量として少なくともこの第2の吸入空気量が設定されれば、空燃比を目標空燃比にすることができる。
そして、このような第2の吸入空気量と、運転者の負荷要求に基づき算出された第1の吸入空気量とのうち、いずれか小さい方が目標吸入空気量として設定される。従って、目標吸入空気量として第2の吸入空気量以上の吸入空気量が設定されることはなく、燃料の噴射圧が低下する場合であっても、空燃比を目標空燃比にすることができる。
ここで、混合気の空燃比がリーンになる場合であっても、過度のリーンでなければ触媒の損傷は抑制することができる。上記発明ではこの点を考慮し、実験等を通じて設定され、かつ触媒の損傷を回避し得る空燃比の最小値を上記目標空燃比として設定している。従って、燃料の噴射圧が低下する場合であっても、触媒の損傷を確実に抑制することができるようになる。
【0019】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、前記目標吸入空気量の設定を実行するか否かを、燃料の噴射圧に基づいて判定することを要旨としている。
【0020】
燃料の噴射圧が高い場合、すなわち運転者の負荷要求に応じた燃料の噴射量を確保し得る噴射圧であれば、上述したような燃料噴射圧の低下に起因する触媒の損傷は生じにくい。そこで上記発明では、燃料の噴射圧に基づき、上記目標吸入空気量の設定を実行するか否かを判定するようにしている。従って、触媒損傷のおそれがないときには上記目標吸入空気量の設定がなされなくなり、例えば該設定を行う制御装置の負荷を好適に軽減することができるようになる。
【0021】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、前記吸入空気量を表すパラメータとして、吸入空気量を調量する調量機構の制御量が用いられることを要旨としている。
【0022】
上記発明によれば、吸入空気量を調量する調量機構によって、上記第1の吸入空気量や第2の吸入空気量が実際に確保される。従って、実際の吸入空気量を上記目標吸入空気量に合わせることができるようになる。
【0023】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、前記調量機構の制御量として、吸気通路内に設けられるスロットル弁の開度が用いられることを要旨としている。
【0024】
上記発明によれば、スロットル弁の制御量、すなわちスロットル開度が上記目標空気量を確保することのできる開度に設定されることで、実際の吸入空気量を目標吸入空気量に確実に合わせることができるようになる。
【0025】
(6)請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、前記内燃機関は、気体燃料を用いる内燃機関であることを要旨としている。
【0026】
気体燃料を用いる内燃機関では、燃料タンク内の燃料が減少した場合に燃料の噴射圧が低下しやすく、他の燃料を用いる内燃機関よりも、燃料の噴射圧の低下に起因する触媒の損傷が起こりやすい。この点、気体燃料を用いる内燃機関に、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の発明の構成を適用する上記(6)に記載の構成によれば、こういった問題を有効に解決することができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる内燃機関の吸入空気量制御装置を具体化した一実施の形態について図1、図2に基づき、詳細に説明する。
【0031】
図1は、この吸入空気量制御装置が適用された圧縮天然ガスを燃料とする内燃機関2と、その燃料供給系を示す概略構成図である。
この内燃機関2は複数の気筒を有し、吸気通路4から吸入される空気及び燃料噴射弁16から噴射される燃料からなる混合気がシリンダ2a及びピストン2bによって区画形成される燃焼室2cに吸入される。そして、この混合気は燃焼室2cに備えられる点火プラグにより点火されて燃焼され、燃焼後は排気として前記燃焼室2cから排気通路18へ排出される。
【0032】
吸気通路4内には、吸入空気量の調量機構を構成するスロットル弁6が配設されており、このスロットル弁6の開度はアクチュエータ12によって調整される。また、排気通路18の途中には、排気中の有害成分を浄化する触媒19が設けられている。
【0033】
内燃機関2の燃料供給系は、燃料タンク30、高圧燃料配管31、低圧燃料配管33、減圧弁32、デリバリパイプ34、並びに複数の気筒に対応して設けられた燃料噴射弁16(図1には1つのみ図示)等から構成されている。
【0034】
燃料タンク30には、圧縮された気体燃料(例えばメタンガス等)が気相状態で貯蔵されている。この燃料タンク30内と減圧弁32とが、高圧燃料配管31が接続されている。
【0035】
減圧弁32は、燃料タンク30内の気体燃料を減圧して燃料噴射弁16に供給するための弁であり、この減圧弁32とデリバリパイプ34との間には、低圧燃料配管33によって接続されている。
【0036】
デリバリパイプ34には、内燃機関2の各気筒に対応して設けられた燃料噴射弁16が接続されており、このデリバリパイプ34は、低圧燃料配管33から供給された気体燃料を各燃料噴射弁16に供給する燃料分配管とされている。
【0037】
このデリバリパイプ34には、同デリバリパイプ34内の燃料圧力、換言すれば燃料の噴射圧PFを検出する燃圧センサ22が配設されている。
他方、前記内燃機関2には、上記燃圧センサ22の他にも、機関運転状態を検出するための各種センサが備えられている。例えば内燃機関2の出力軸であるクランクシャフトに近接して設けられる機関回転速度センサ23は、内燃機関2(クランクシャフト)の機関回転速度NEを検出する。また、吸気通路4内に設けられる吸入空気量センサ20は、吸入空気量GNを検出する。また、スロットル開度センサ21は、スロットル弁6の開度、すなわちスロットル開度を検出する。また、アクセル開度センサ24は、運転者によって操作されるアクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル開度ACCPを検出する。
【0038】
上記内燃機関2の燃料噴射制御やスロットル弁の開度制御等の各種制御は、電子制御装置10によって行われる。この電子制御装置10は中央処理制御装置(CPU)を備えるマイクロコンピュータを中心として構成されている。例えば電子制御装置10には、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)が設けられている。また電子制御装置10には、演算結果や予め記憶されたデータ等を機関停止後も保存するためのバックアップRAM、入力インターフェース、出力インターフェース等も設けられている。そして、吸入空気量センサ20、スロットル開度センサ21、燃圧センサ22、機関回転速度センサ23、アクセル開度センサ24等からの出力信号は前記入力インターフェースに入力される。これら各センサ等により、内燃機関2の運転状態が検出される。
【0039】
一方、出力インターフェースは、内燃機関2の各燃料噴射弁16を駆動する駆動回路、及びアクチュエータ12を駆動する駆動回路等に接続されている。そして、電子制御装置10は上記各センサ等からの信号に基づき、ROM内に格納された制御プログラム及び初期データに従って、各燃料噴射弁16の開弁時間、すなわち燃料噴射時間やスロットル弁6の開度等を制御する。
【0040】
さて、このように構成された電子制御装置10では、内燃機関2が搭載された車両を運転する運転者の負荷要求に応じて、すなわちアクセル開度ACCP等に基づいてスロットル開度TAが算出される。そして、このスロットル開度TAに基づいてアクチュエータ12の駆動量が算出され、この算出値に基づいてアクチュエータ12が駆動されることでスロットル弁6の開度が運転者の負荷要求に応じた開度に調整される。そして、この開度調整に応じて吸入空気量GNが変化する。一方、吸入空気と燃料噴射弁16からの噴射燃料とからなる混合気の空燃比が理論空燃比となるように、吸入空気量GNに応じた燃料噴射量が電子制御装置10によって算出され、この算出された燃料噴射量に基づいて燃料噴射弁16の開弁時間、すなわち燃料噴射時間が決定される。
【0041】
ここで、圧縮天然ガスを用いる内燃機関2では、燃料タンク30内の気体燃料が過度に減少するなどして同燃料タンク30内の圧力が低下すると、上記燃料噴射時間にわたり燃料噴射弁16を開弁しても、吸入空気量GNに応じて算出された燃料噴射量を噴射できなくなる。そのため、燃焼室2cに供給される燃料量が不足するようになる。この場合には、吸入空気量GNに対する燃料の割合が少なくなり、空燃比はリーンになる。このように空燃比がリーン化する状況下では、失火に起因する未燃焼ガスが発生しやすく、また、排気中の酸素濃度も高くなる。そのため、前述したような理由により触媒19が損傷しやすくなる。
【0042】
そこで、本実施の形態では、燃料噴射圧の低下に起因して空燃比がリーンになる状況下では、運転者の負荷要求に基づいて算出されたスロットル開度よりもスロットル弁6の開度を小さくして吸入空気量を減少させることで、空燃比のリーン化を抑制し、もって触媒19の損傷を抑えるようにしている。
【0043】
より具体的には、運転者の負荷要求に基づき算出される第1の吸入空気量を表すパラメータとして、スロットル開度TAを用いる。また、燃圧センサ22で検出された燃料の噴射圧PFにより許容される最大燃料噴射量Qmaxに対して空燃比を理論空燃比とするための第2の吸入空気量を表すパラメータとして、最大許容スロットル開度TAmaxを用いる。そして、目標吸入空気量として、スロットル開度TAと最大許容スロットル開度TAmaxとのいずれか小さい方を選択し、最終スロットル開度TAFINとするようにしている。
【0044】
以下、本実施の形態にかかる内燃機関の吸入空気量制御装置によるスロットル弁6の開度算出処理を、図2を併せ参照して詳細に説明する。
この図2は、上記開度算出処理の手順を示している。なお、本実施の形態において、この開度算出処理は、所定時間毎における割り込み処理として電子制御装置10により繰り返し実行される。
【0045】
この処理が開始されると、まず、アクセル開度ACCP及び機関回転速度NEに基づいてスロットル開度TAが求められる(S110)。
次に、燃圧センサ22で検出された噴射圧PFが所定値PFmin以下であるか否かが判定される(S120)。この所定値PFminは、触媒19の損傷を確実に回避できる噴射圧の最小値であり、予め実験等に基づいて設定されている。そして、噴射圧PFが所定値PFminよりも高いときには(S120でNO)、触媒19の損傷は生じ得ないと判断され、スロットル開度TAがそのまま最終スロットル開度TAFINとして設定され(S130)、本処理が終了される。その後、最終スロットル開度TAFIN(この場合、スロットル開度TA)に対応した制御量でアクチュエータ12が駆動され、スロットル弁6の開度は運転者の負荷要求に応じた開度に調整される。
【0046】
一方、噴射圧PFが所定値PFmin以下のときには(S120でYES)、触媒19の損傷が生じるおそれがあるとして、以下の処理が引き続き行われる。
まず、噴射圧PF、機関回転速度NEに基づき、最大許容スロットル開度TAmaxが求められる(S140)。この最大許容スロットル開度TAmaxは、噴射圧PFにおいて許容される燃料の最大噴射量に対し、空燃比を理論空燃比にすることのできる吸入空気量が得られるスロットル開度であり、次のようにして求められる。
【0047】
まず、燃料噴射が可能な噴射時間は、機関回転速度NEの増加に伴って短くなる傾向にある。そこで、このような傾向に基づき、現在の機関回転速度NEにおける最大燃料噴射時間TAUmaxが算出される。また、燃料噴射時間内に噴射される燃料量は、噴射圧PFが低くなるにつれて減少する傾向にある。そこで、このような傾向に基づき、現在の噴射圧PFにおいて、最大燃料噴射時間TAUmax内に噴射できる最大燃料噴射量Qmaxが算出される。すなわち、現在の噴射圧PFにより許容される燃料の最大噴射量が算出される。そして、この最大燃料噴射量Qmaxにおいて空燃比を理論空燃比にすることのできる吸入空気量が求められ、この求められた吸入空気量が得られるスロットル開度として、上記最大許容スロットル開度TAmaxが求められる。
【0048】
次に、最大許容スロットル開度TAmaxと上記スロットル開度TAとが比較される(S150)。そして、スロットル開度TAが最大許容スロットル開度TAmax以上である場合には(S150でYES)、最大許容スロットル開度TAmaxが最終スロットル開度TAFINに設定され(S160)、本処理が終了される。その後、最終スロットル開度TAFIN(この場合、最大許容スロットル開度TAmax)に対応した制御量でアクチュエータ12が駆動され、スロットル弁6の開度は、空燃比を理論空燃比にすることのできる吸入空気量が得られるスロットル開度に調整される。
【0049】
他方、スロットル開度TAが最大許容スロットル開度TAmax未満である場合には(S150でNO)、スロットル開度TAが最終スロットル開度TAFINに設定され(S130)、本処理が終了される。その後、最終スロットル開度TAFIN(この場合、スロットル開度TA)に対応した制御量でアクチュエータ12が駆動され、スロットル弁6の開度が運転者の負荷要求に応じた開度に調整される。
【0050】
このように、本実施の形態における開度算出処理では、噴射圧PFにおいて許容される最大燃料噴射量Qmaxに対し、空燃比を理論空燃比にすることのできる吸入空気量が得られる最大許容スロットル開度TAmaxを算出するようにしている。従って、スロットル弁6の開度が、この最大許容スロットル開度TAmaxを越えない限り、空燃比を理論空燃比にすることができる。
【0051】
そして、スロットル開度TAが、このように設定される最大許容スロットル開度TAmax以上である場合には、スロットル開度TAで得られる吸入空気量が、噴射圧PFにおいて噴射可能な最大燃料噴射量Qmaxに対して過剰になる場合であり、空燃比がリーンになる。そこで、スロットル弁6の開度は、スロットル開度TAよりも小さい上記最大許容スロットル開度TAmaxに設定され、理論空燃比を確保し得るスロットル開度に調整されるようにしている。
【0052】
一方、噴射圧PFが所定値PFmin以下であっても、運転者の負荷要求に応じて算出されたスロットル開度TAの値が小さく、吸入空気量GNが少ないときには、要求される燃料噴射量が上記最大燃料噴射量Qmaxよりも少なくなる場合もある。この場合には、上記スロットル開度TAで得られる吸入空気量でも、混合気の空燃比を理論空燃比にすることができるため、あえてスロットル開度を最大許容スロットル開度TAmaxよりも小さくする必要はない。そこで上記開度算出処理では、スロットル開度TAが最大許容スロットル開度TAmax未満である場合には、運転者の負荷要求に応じた吸入空気量を確保するべく、上記スロットル開度TAにスロットル弁6の開度が調整される。
【0053】
このように、本実施の形態では、燃料の噴射圧が低下する場合であっても、空燃比を理論空燃比にすることができるため、噴射圧の低下に起因して生じやすくなる空燃比のリーン化を回避することができ、もって触媒19の損傷を抑えることができる。
【0054】
以上説明したように、本実施の形態にかかる内燃機関の吸入空気量制御装置によれば、次のような効果が得られるようになる。
(1)現在の噴射圧PFで噴射できる最大燃料噴射量Qmaxに対して空燃比を理論空燃比にすることのできる吸入空気量が得られるスロットル開度を最大許容スロットル開度TAmaxとして算出するようにしている。
【0055】
そして、この最大許容スロットル開度TAmaxと運転者の負荷要求に基づき算出されたスロットル開度TAのうち、いずれか小さい方を最終スロットル開度TAFINに設定している。従って、スロットル開度として最大許容スロットル開度TAmax以上の開度が設定されることはなく、燃料の噴射圧PFが低下する場合であっても、空燃比を理論空燃比にすることができる。そのため、燃料の噴射圧PFの低下に起因する空燃比のリーン化が回避され、触媒19の損傷を抑制することができるようになる。
【0056】
(2)燃料の噴射圧PFと所定値PFminとの比較に基づき、最大許容スロットル開度TAmaxの算出、及び最大許容スロットル開度TAmaxとスロットル開度TAとの比較を実行するか否かの判断を行うようにしている。そのため、触媒19の損傷のおそれがないときには、最大許容スロットル開度TAmaxの算出やスロットル開度TAとの比較が行われなくなり、同算出や比較を実行する電子制御装置10の負荷を好適に軽減することができるようになる。
【0057】
(3)空燃比を理論空燃比にすることのできるスロットル開度を最大許容スロットル開度TAmaxとして算出するようにしている。従って、燃料の噴射圧PFが低下し、空燃比がリーン化する場合であっても、空燃比が理論空燃比にされる。そのため、失火に起因する未燃焼ガスの発生が抑制されるとともに、排気中の酸素濃度も低く抑えられ、もって触媒19の損傷を確実に抑制することができるようになる。
【0058】
(4)吸入空気量を調量するスロットル弁6の制御量、すなわちスロットル弁6の開度と吸入空気量とは相関関係にある。そこで、運転者の負荷要求に基づき算出された第1の吸入空気量を表すパラメータとしてスロットル開度TAを用いるようにしている。また、そのときの燃料の噴射圧PFにより許容される最大燃料噴射量Qmaxに対して空燃比を理論空燃比とすることのできる第2の吸入空気量を表すパラメータとして最大許容スロットル開度TAmaxを用いるようにしている。そして、目標吸入空気量として、スロットル開度TAと最大許容スロットル開度TAmaxとのいずれか小さい方を選択し、最終スロットル開度TAFINとするようにしている。従って、吸入空気量を調量する調量機構を構成するスロットル弁6の開度が上記スロットル開度TAや最大許容スロットル開度TAmaxに設定されることで、実際の吸入空気量を目標吸入空気量に確実に合わせることができるようになる。
【0059】
(5)気体燃料を用いる内燃機関2では、燃料タンク30内の燃料が減少した場合に燃料の噴射圧PFが低下しやすい。このような内燃機関2に、本実施の形態にかかる吸入空気量制御装置を適用している。従って、燃料の噴射圧が低下しやすい内燃機関2において、触媒19の損傷を抑制することができるようになる。
【0060】
(6)本実施の形態では、触媒19の損傷を抑制するために、前述した公報に記載の装置のような燃料カットを行っていない。そのため、燃料カットに起因するドライバビリティの悪化を防ぐこともできるようになる。
【0061】
なお、上記各実施の形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態では、触媒19の損傷を確実に回避できる噴射圧の最小値を所定値PFminとして設定した。これに代えて、運転者の負荷要求に応じた燃料の噴射量を確保し得る噴射圧よりも燃料の噴射圧PFが低下したときには、必ず上記最大許容スロットル開度TAmaxを最終スロットル開度TAFINとして設定するようにしてもよい。例えば、触媒19の損傷が確実に発生する噴射圧の最大値を実験等を通じて予め求め、その実験から得られた値を上記所定値PFminとして設定し、図2に示したスロットル開度TAと最大許容スロットル開度TAmaxとの比較処理(S150)を省略するようにしてもよい。
【0062】
・上記実施の形態では、噴射圧PFが所定値PFmin以下のときに、最大許容スロットル開度TAmaxの算出、及び同最大許容スロットル開度TAmaxとスロットル開度TAとの比較を行うようにした。これに代えて、図2に示したS120の処理、すなわち噴射圧PFと所定値PFminとの比較判定処理を省略するようにしてもよい。この場合には、噴射圧PFにかかわらず、常に最大許容スロットル開度TAmaxの算出、及び同最大許容スロットル開度TAmaxとスロットル開度TAとの比較が行われるようにはなるものの、上記実施の形態に準ずる作用効果を得ることができるようになる。
【0063】
・上記実施の形態では、目標空燃比を理論空燃比に設定した場合の開度算出処理について説明した。ここで、混合気の空燃比がリーンになる場合であっても、過度のリーンでなければ触媒19の損傷は抑制することができる。この点を考慮し、目標空燃比として、触媒19の損傷を回避し得る空燃比の最小値を実験等により求め、この空燃比の最小値を目標空燃比として設定するようにしてもよい。
【0064】
また、混合気の空燃比がリーンになる場合であっても、過度のリーンでなければ混合気の失火は生じにくく、触媒19の損傷は抑制することができる。さらに、失火が生じにくい状況、すなわち燃料の燃焼が正常に行われる状況では、排気中の未燃焼ガスの量も低く抑えられている。この点を考慮し、目標空燃比として、混合気の失火発生を回避し得る空燃比の最小値を実験等により求め、この空燃比の最小値を目標空燃比として設定するようにしてもよい。これらの場合であっても、燃料の噴射圧PFの低下による触媒19の損傷を確実に抑制することができるようになる。
【0065】
・上記実施の形態では、吸入空気量を表すパラメータとしてスロットル弁6の開度を用いた。この他にも、吸気バルブや排気バルブのリフト量、あるいはバルブタイミングなどを機関運転状態に応じて変更することで、吸入空気量を調量する調量機構を備える内燃機関にあっては、吸入空気量を表すパラメータとして、上記リフト量やバルブタイミングなどを用いるようにしてもよい。
【0066】
・上記実施の形態では、燃圧センサ22をデリバリパイプ34に設けたが、燃料噴射弁16の噴射圧PFを検出することができる箇所であれば、どこに設けてもよい。
【0067】
・上記実施の形態では、圧縮天然ガスを燃料として用いる内燃機関に本発明にかかる吸入空気量制御装置を適用した場合について例示した。しかしながら、気相状態や液相状態の燃料が燃料噴射弁から噴射される液化天然ガス用の内燃機関、あるいはガソリン機関やディーゼル機関等にあっても、燃料の噴射圧が低下すると、上述した理由により触媒の損傷が生じるおそれはあり、このような各内燃機関にも本発明は同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内燃機関の吸入空気量制御装置の一実施の形態について、その概略構成を示す図。
【図2】同実施の形態によるスロットル弁の開度算出の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…内燃機関、2a…シリンダ、2b…ピストン、2c…燃焼室、4…吸気通路、6…スロットル弁、10…電子制御装置、12…アクチュエータ、16…燃料噴射弁、18…排気通路、19…触媒、20…吸入空気量センサ、21…スロットル開度センサ、22…燃圧センサ、23…機関回転速度センサ、24…アクセル開度センサ、30…燃料タンク、31…高圧燃料配管、32…減圧弁、33…低圧燃料配管、34…デリバリパイプ。
Claims (6)
- 運転者の負荷要求に基づき算出された第1の吸入空気量と、そのときの燃料の噴射圧により許容される燃料の最大噴射量に対して空燃比を理論空燃比とするための第2の吸入空気量とのうち、いずれか小さい方を目標吸入空気量として設定する第1の処理と、
触媒の損傷を回避し得る噴射圧の最小値を判定値として、前記第1の処理に先立ち実際の噴射圧が前記判定値よりも大きいか否かを判定し、大きい旨の判定結果が得られたときには前記第1の処理による目標吸入空気量の設定に代えて前記第1の吸入空気量を目標吸入空気量として設定する第2の処理とを行う
ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。 - 運転者の負荷要求に基づき算出された第1の吸入空気量と、そのときの燃料の噴射圧により許容される燃料の最大噴射量に対して空燃比を排気系の触媒の損傷を回避し得る空燃比の最小値とするための第2の吸入空気量とのうち、いずれか小さい方を目標吸入空気量として設定する第1の処理と、
触媒の損傷を回避し得る噴射圧の最小値を判定値として、前記第1の処理に先立ち実際の噴射圧が前記判定値よりも大きいか否かを判定し、大きい旨の判定結果が得られたときには前記第1の処理による目標吸入空気量の設定に代えて前記第1の吸入空気量を目標吸入空気量として設定する第2の処理とを行う
ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。 - 請求項1または2に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、
前記目標吸入空気量の設定を実行するか否かを、燃料の噴射圧に基づいて判定する
ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、
前記吸入空気量を表すパラメータとして、吸入空気量を調量する調量機構の制御量が用いられる
ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。 - 請求項4に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、
前記調量機構の制御量として、吸気通路内に設けられるスロットル弁の開度が用いられる
ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の吸入空気量制御装置において、
前記内燃機関は、気体燃料を用いる内燃機関である
ことを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。
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