JP4206963B2 - 基板接合部材ならびにそれを用いた三次元接続構造体 - Google Patents

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本発明は、モバイル機器等の電子機器において、半導体素子(以下、ICチップとよぶ)やその他の電子部品を搭載したモジュール基板間を電気的および機械的に接続するための基板接合部材ならびにそれを用いた三次元接続構造体に関する。
従来、ICチップやチップ部品等の電子部品を搭載したモジュール基板間を接続する基板接合部材としては、プラグ側とソケット側からなる多極接続タイプコネクタか、あるいは樹脂製スペーサに複数個の接続ピンを固定したピンコネクタを使用している。
図11は、従来用いられている多極接続タイプコネクタの接続構造を説明するための断面図である。チップ部品等の電子部品1Aを搭載したモジュール基板2Aに接続したプラグ側コネクタ3Aの複数個の接触子4Aと、同様に電子部品1Bを搭載したモジュール基板2Bに接続したソケット側コネクタ3Bの複数個の弾性接点4Bとを係合させることによって、モジュール基板2Aとモジュール基板2Bの間を接続している。なお、図11では一組の接点のみを示すが、同じ構造の接触子4Aと弾性接点4Bがそれぞれ1mm以下のピッチで、紙面に垂直方向に直線的に配列されている。また、図11では、モジュール基板2Aおよびモジュール基板2Bには、電子部品1A、1Bをそれぞれ1個のみ搭載した構成だけしか示していないが、実際にはICチップや他の多くの電子部品が搭載されている。
図12は、別の従来例であるピンコネクタによる接続構造の断面図を示す。この構成では、インサート成形等により樹脂スペーサ5に貫通固定された複数個の金属製接続ピン6を有するピンコネクタを用いる。この金属製接続ピン6の上端部6Aと下端部6Bとを、電子部品7Aを搭載したモジュール基板8Aの回路パターン9Aと、電子部品7Bを搭載したモジュール基板8Bの回路パターン9Bとを貫通させて、それぞれの回路パターン9A、9Bにハンダ付け等により接続して構成される。
ところで、モバイル機器等の軽薄短小化や高機能化の進展につれて、モジュール基板間の接続端子数が増加する傾向にある。このため、基板接合部材としてのコネクタは、一つの接続端子当りの面積を小さくすることが必要となっている。図11に示す多極接続タイプコネクタでは、このような要求を充分満たしにくい。したがって、図12に示すピンコネクタによる接続構造を用いて、接続端子ピッチを小さくする努力が行われている。
しかし、このような構造の接続方式においては、ピンコネクタの接合部が、この接合部を構成する部材間の温度変化時の寸法変動の差等により応力を受けやすい。このため、この応力を緩和するための構造の検討が行われている。
例えば、図13に示すようなピンコネクタ100を用いて、図14に示すようにモジュール基板同士を接続することで、樹脂スペーサ等の熱膨脹による応力の影響を緩和する接続構造が示されている(例えば、特許文献1)。なお、図13(a)はその平面図で、図13(b)はその断面図である。また、図14は、このピンコネクタ100を用いてモジュール基板8Aとモジュール基板8Bとを接続した断面構成図である。このピンコネクタ100の樹脂スペーサ10には、上下に貫通する複数個の金属製接続ピン11がインサート成形し固定されている。さらに、図13(b)に示すように、ピンコネクタ100の下面の左右両端部に可撓弾性片12が斜め下方に突設されている。
図14からわかるように、このピンコネクタ100を使用して、電子部品7Aを搭載したモジュール基板8Aの回路パターン9Aと電子部品7Bを搭載したモジュール基板8Bの回路パターン9Bとを接続している。具体的には、金属製接続ピン11の上端部11Aと下端部11Bとを双方の回路パターン9A、9Bに貫通させて、上端部11Aと回路パターン9Aおよび下端部11Bと回路パターン9Bとをそれぞれハンダ付けして接続する。このとき、下側のモジュール基板8Bは、樹脂スペーサ10の下面の可撓弾性片12に当接するように固定される。
これによって、モジュール基板8Bに搭載した電子部品7Bの発熱や周囲温度の変化によってピンコネクタ100の樹脂スペーサ10が熱膨脹しても、それによる接合部への応力の影響を可撓弾性片12によって吸収できる。なお、可撓弾性片12は樹脂スペーサ10の下面だけでなく、上面にも設けてもよい。
特開平6−310195号公報
しかし、近年のモバイル機器の高機能化は著しく、コネクタの接続端子数がますます多くなるとともに、落下衝撃等により強い機器が要求されるようになっている。これに対して、上記の例に示されたようなピンコネクタによる接続構造は、モジュール基板の回路パターンを貫通して接続ピンと接続するので、モジュール基板の両面を有効利用できず高密度の回路パターン形成が困難であること、および落下衝撃時の大きなショックに対して比較的弱いという課題があった。
本発明はこのような課題を解決して、占有面積が小さく、かつ落下衝撃に強いモバイル機器を実現するために、チップ部品等の電子部品を搭載したモジュール基板間を電気的および機械的に接続する基板接合部材とそれを用いた三次元接続構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の基板接合部材は対向する端面間を貫通する複数の貫通孔を設けたハウジングと、このハウジングの貫通孔を貫通して配設され、少なくとも一方の端面からあらかじめ設定した間隔を有して突出した脚部と、脚部の先端から端面に平行に折り曲げられ、配線基板の回路パターンと接続する接合部とが設けられたリード端子と、ゴム弾性を有する材質からなり、貫通孔中のリード端子の周囲を覆う支持ブッシュとを含む構成からなる。
また、上記構成において、支持ブッシュの外周領域とハウジングの貫通孔の内周部とが接着されていてもよい。さらに、ハウジングが円環形状、額縁形状または直方体形状であってもよい。
このような構成とすることにより、ハウジングとリード端子との間にはゴム弾性を有する支持ブッシュが介在し、かつリード端子はハウジングから突出した脚部を有しているので、この基板接合部材を用いてモジュール基板同士を接合した三次元接続構造体に外部から衝撃力が加わっても、この支持ブッシュと脚部とで衝撃力を吸収することができる。このため、モジュール基板とのハンダ接続部等に加わる応力を低減し、接続不良が生じにくく高信頼性の三次元接続構造体を実現できる。なお、ゴム弾性を有する材質としては、一般的なゴム材料だけでなく、ナイロンやシリコーン樹脂等を用いることができる。また、ハウジングの材質としては、一般的に基板接合部材として用いられている材質、例えば液晶ポリマー等の成形可能な熱硬化樹脂あるいは熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、支持ブッシュがリード端子の脚部まで延在されて形成されている構成としてもよい。あるいは、少なくとも一方の端面から突出した脚部が湾曲した形状を有する構成としてもよい。または、少なくとも一方の端面から突出した脚部の一部または全部でその断面積を小さくした形状としてもよい。
このような構成とすることにより、衝撃力が加わったときに脚部でより有効に吸収できるようになるので、さらに耐衝撃性を向上できる。なお、リード端子としては、断面が円形または四角形の金属線を用いることができる。この金属線の材質としては、リン青銅線や銅(Cu)線、ニッケル(Ni)線等の弾力性または柔軟性を有する良導電性の金属線を用い、少なくともその接合部の表面に金(Au)メッキあるいはハンダメッキをして用いることが望ましい。また、脚部の断面積を小さくする方法としては、例えば断面が四角形状の金属薄板を用いて、脚部の一部または全部に開口部を設ければよい。これにより、接合部ではモジュール基板と充分な面積でハンダ接合ができ、かつ脚部での弾性的な変形力を大きくできる。
また、リード端子の接合部が、リード端子の配列方向に対し交互に両側に配設された構成としてもよい。このような構成とすることにより、モジュール基板と基板接合部材との接続領域を広げることができるので、衝撃力が集中的に作用することがなくなり、この結果、耐衝撃性をさらに向上できる。
また、本発明の三次元接続構造体は、第1のモジュール基板と、この第1のモジュール基板と接続する第2のモジュール基板と、第1のモジュール基板のあらかじめ設定された回路パターンと第2のモジュール基板のあらかじめ設定された回路パターンとを電気的に接続する基板接合部材とを有し、この基板接合部材が上記構成の基板接合部材である構成からなる。
このような構成とすることにより、耐衝撃性に優れ、小型、高機能の三次元接続構造体が得られるので、この三次元接続構造体を用いた電子機器の衝撃に対する信頼性をさらに向上できる。
本発明の基板接合部材は、ゴム弾性を有する支持ブッシュとリード端子の脚部とで効率的に衝撃力を吸収できるので、この基板接合部材を用いてモジュール基板同士を接続した三次元接続構造体の耐衝撃性を大きく改善できる。この結果、モバイル機器等の衝撃力を受けやすい電子機器の信頼性を大きく向上できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ要素については同じ符号を付しているので、説明を省略する場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる基板接合部材21の外観斜視図である。また、図2は、その正面断面図である。本実施の形態の基板接合部材21は、円環形状のハウジング22と、このハウジング22の円環部22Cに設けられた貫通孔にリード端子24と、このリード端子24の外周を覆う支持ブッシュ23とが貫通孔に嵌合するように配設されて構成されている。
ハウジング22は、液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイド等である硬質樹脂からなり、円環部22Cの上端面22Aと下端面22Bは対向する平面となっている。また、円環部22Cには、その幅のほぼ中央部に所定のピッチで複数個の貫通孔が設けられている。これらの貫通孔にはそれぞれ、リード端子24と、その周囲に設けられた支持ブッシュ23とが嵌合するように配設されている。
そして、リード端子24は、支持ブッシュ23でその周囲を覆われた中間リード端子部25と、ハウジング22の上端面22Aおよび下端面22Bからそれぞれあらかじめ設定された間隔だけ突出した脚部27、30と、その脚部27、30のそれぞれの先端位置から上端面22Aおよび下端面22Bと平行で、かつハウジング22の外周方向へ折り曲げられた接合部28、31とで構成されている。なお、上部側の脚部27と接合部28とを含めて上端部26とよび、下部側の脚部30と接合部31とを含めて下端部29とよぶ。
なお、リード端子24は、例えば銅線やリン青銅線等の弾力性または柔軟性を有する良導電性の金属線の表面にハンダメッキや金メッキ等が処理されたものを用いるのがよい。さらに、支持ブッシュ23は、ナイロンやシリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂またはゴム類等で、ハウジング22よりも軟らかくゴム弾性を有する材質を用いる。
本実施の形態にかかる基板接合部材21は上記の構成を有しており、ハウジング22の上端面22Aと下端面22Bとから突出したリード端子24のそれぞれの接合部28、31により、それぞれのモジュール基板と接続される。
なお、ハウジング22を形成する硬質樹脂は必ずしも液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイドである必要はない。さらに、種々の熱可塑性樹脂や熱硬化性の樹脂を用いてもよい。ただし、熱可塑性樹脂を用いる方が一般的に量産性がよい。
また、ハウジング22の形状も上記のような円環形状に限定されない。図3は、本実施の形態の基板接合部材の第1の変形例の構成を説明するための外観斜視図である。図3に示すように、この変形例の基板接合部材210は額縁形状のハウジング32を有しており、このハウジング32に設けた貫通孔にゴム弾性を有する支持ブッシュ33でその周囲を覆われたリード端子34が嵌合されている。リード端子34には、図1に示した上端部26と下端部29と同じ構造の上端部35と下端部36とが設けられている。
なお、これらの基板接合部材21、210に用いるリード端子24、34としては、断面が円形状、四角形状、楕円形状等、種々の形状の金属線を用いることができる。さらに、例えば金属薄板を細幅に打抜き加工したものを用いてもよい。
つぎに、本実施の形態にかかる基板接合部材21を使用してモジュール基板同士を接続してなる三次元接続構造体について、図4を用いて説明する。図4は、基板接合部材21の中心線に沿って切断した三次元接続構造体の断面図である。
第1のモジュール基板37は、本実施の形態では両面に配線層が形成された両面配線基板39上にICチップやチップ部品等の電子部品41、44Aを搭載した構成である。両面配線基板39は、基材の両面に形成された回路パターン43A、45Aおよびこれらを接続する貫通導体46Aから構成されている。
また、第2のモジュール基板38は、多層配線基板40上に同様にICチップやチップ部品等の電子部品42、44Bを搭載した構成である。多層配線基板40は、複数の樹脂基材48、層間配線パターン47、両表面に形成された回路パターン43B、45B、およびこれらを接続する貫通導体46Bにより構成されている。
第1のモジュール基板37に形成されている回路パターン43Aと第2のモジュール基板38に形成されている回路パターン43Bのうち、基板接合部材21のリード端子24の接合部28、31と対向する箇所と接合部28、31とをハンダ付けにより接合すると、本実施の形態の三次元接続構造体が得られる。
なお、本実施の形態の基板接合部材21を用いる場合には、第1のモジュール基板37と第2のモジュール基板38のそれぞれの表面上で、基板接合部材21の円環形状の内側領域にも、図示するように電子部品44A、44Bの搭載が可能である。
図4に示す三次元接続構造体においては、第1のモジュール基板37と第2のモジュール基板38とは、基板接合部材21のハウジング22の上端面22Aと下端面22Bとに直接接触することなく、リード端子24の上端部26の脚部27と下端部29の脚部30の突出長さだけ離間した状態で接続保持されている。さらに、複数のリード端子24の中間リード端子部25は、上述したようにゴム弾性を有する支持ブッシュ23に覆われるようにしてハウジング22の複数個の貫通孔に嵌合されている。このような接続構造とすることにより、この三次元接続構造体に対して落下衝撃等の大きな衝撃が作用しても、その衝撃力は複数のリード端子24の脚部27、30および中間リード端子部25の弾性変形により吸収することができる。したがって、リード端子24の破損や、第1のモジュール基板37、第2のモジュール基板38の回路パターン43A、43Bとリード端子24の接合部28、31とのハンダによる接続部での損傷を防ぐことができる。
これを確認するために、以下のような形状の基板接合部材を用いて三次元接続構造体を作製し、1.5mの高さから落下させたときの落下直後からリバウンド開始直前までに加わる応力をシミュレーションにより評価した。
基板接合部材21は、外径サイズが17.5mm、肉厚が1.0mm、高さが1.15mmで、液晶ポリマーからなるハウジング22を用い、直径0.15mmのリン青銅製のリード端子24を0.4mmピッチで配設し、リード端子24の上端部26の脚部27および下端部29の脚部30の長さがそれぞれ0.2mm、接合部28、31の長さがそれぞれ0.7mmで、支持ブッシュ23を加硫ゴムとした。
また、基板接合部材210は、一辺の長さが17.5mm、肉厚が1.0mm、高さが1.15mmで、同様に液晶ポリマーからなる額縁形状のハウジング32を用い、直径0.15mmのリン青銅製のリード端子34を0.4mmピッチで配設し、リード端子34の上端部35の脚部27および下端部36の脚部30の長さがそれぞれ0.2mm、接合部28、31の長さがそれぞれ0.7mmで、支持ブッシュ33を同様に加硫ゴムとした。
一方、比較用の基板接合部材は、基板接合部材210と同様な形状と材質であるが、支持ブッシュを設けない構成とした。これを比較用接合部材とよぶ。
これら3種類の基板接合部材を用いて、上述した第1のモジュール基板37、第2のモジュール基板38同士を接続した三次元接続構造体についてシミュレーションを行った。
その結果、支持ブッシュを設けない比較用接合部材のリード端子の上端部または下端部に加わる応力を100としたとき、基板接合部材210の同じ箇所に加わる応力は70で、基板接合部材21の場合には48となった。これは、以下のように説明できる。すなわち、落下に伴い、モジュール基板間を接続する基板接合部材には大きな応力が加わる。しかし、支持ブッシュと脚部を設けることで、この応力を吸収することができる。すなわち、支持ブッシュと脚部とを設けることで、耐衝撃性を大きく改善できることが認められた。
また、円環形状の基板接合部材21の方が、額縁形状の基板接合部材210よりも小さな応力となる結果が得られた。これは、額縁形状であると角部で応力集中が生じるが、円環形状であればそのような応力集中が生じないことによる。すなわち、基板接続部材の形状としては額縁形状や正方形状や長方形状等の角部を有する構造よりも円環形状等の角部のない構造の方がより耐衝撃性を大きくできることも見出された。なお、円環形状の中には、楕円環形状も含む。また、額縁形状の中には、角部を曲面状にした形状も含む。
なお、図4に示した三次元接続構造体では、第1のモジュール基板37は両面配線基板39で、第2のモジュール基板38は多層配線基板40としたが、本発明はこれに限定されない。どちらのモジュール基板も両面配線基板または多層配線基板であってもよい。さらに、どちらかが基板接合部材とほぼ同じ大きさのモジュール基板であってもよい。また、基板接合部材は、これらのモジュール基板のいずれの場所に設けてもよい。この場合、この基板接合部材とは異なる位置で、弾性部材によりモジュール基板同士を固定すると、より耐衝撃性を向上できるので望ましい。
図5は、本実施の形態の基板接合部材の第2の変形例の構成を示す部分断面図である。この第2の変形例の基板接合部材220は、ハウジング22の貫通孔内にリード端子24の周囲を覆うように配設された支持ブッシュ46がハウジング22の上端面22Aと下端面22Bから突出し、リード端子24のそれぞれの脚部27、30を覆っていることが基板接合部材21と異なる点である。
このような構成とすれば、リード端子24の上端部26の脚部27と下端部29の脚部30とが弾性的に変形可能な特性を有しながら、かつ接合部28、31の位置精度を向上できるので、モジュール基板の回路パターンとリード端子24との接合をより確実に行うことができる。なお、支持ブッシュ46をハウジング22の端面から突出させるのは、図5に示すように上下ともでなくてもよく、上端面22A側のみ、あるいは下端面22B側のみであってもよい。
図6は、本実施の形態の基板接合部材の第3の変形例の構成を示す部分断面図である。この第3の変形例の基板接合部材230は、ハウジング22の上端面22Aと下端面22Bとから突出したリード端子47の上端部48の脚部48Aおよび下端部49の脚部49Aがそれぞれ折り曲げられ、かつ接合部48B、49Bがハウジング22の内周方向に向けて形成されていることが基板接合部材21と異なる点である。
このようにリード端子47の上端部48の脚部48Aおよび下端部49の脚部49Aを湾曲させて撓みを設けることによって、基板接合部材230の高さを小さくしながらリード端子47の脚部48A、49Aの有効長さを大きくできる。この結果、脚部48A、49Aにおける弾性的な変形能力がさらに大きくなるので、耐衝撃性をより大きくできる。また、ハウジング22の内周側に接合部48B、49Bを配置することで、モジュール基板と基板接合部材との接続領域も小さくでき、より小型の三次元接続構造体を実現することもできる。
なお、図6に示す第3の変形例では、リード端子47の上端部48の脚部48Aと下端部49の脚部49Aとを両方とも湾曲させた構造としたが、いずれか一方のみを湾曲させてもよい。また、図6では、脚部の湾曲形状をくの字形状としたが、S字形状やコイル形状としてもよい。
図7は、本実施の形態の基板接合部材の第4の変形例の構成を示す部分斜視図である。図7(a)はリード端子50の全体形状を示す部分斜視図で、図7(b)は脚部51Aの形状を示す部分斜視図である。この変形例の基板接合部材240では、リード端子50が金属薄板で形成されており、かつ脚部51Aにおいて中央領域に開口部55を設けてあることが基板接合部材21と異なる点である。
リード端子50の上端部51の脚部51Aおよび下端部53の脚部53Aに開口部55を設ける方法としては、例えばあらかじめ所定の位置に開口部を設けた金属薄板を用いて、この金属薄板の中間リード端子部52となる領域部に支持ブッシュ54を周囲に形成した後、ハウジング22の貫通孔に嵌合する。この後、金属薄板を折り曲げ加工すれば、脚部51A、53Aに開口部55を有するリード端子50を得ることができる。なお、脚部51A、53Aに接続して接合部51B、53Bがそれぞれ設けられている。
このような基板接合部材240とすれば、モジュール基板の回路パターンとのハンダ付け面積を大きくしながら、リード端子50の弾性的な変形力も大きくできるので、より耐衝撃性を大きくできる。
図8は、本実施の形態の基板接合部材の第5の変形例の全体構成の斜視図である。この第5の変形例の基板接合部材250は、図3に示す基板接合部材210を一部変形した構造からなる。すなわち、ハウジング32に所定のピッチで設けられた貫通孔内に支持ブッシュ33を介してリード端子56が嵌合されていることについては、基板接合部材210と同様である。しかし、リード端子56の脚部57から折り曲げられている接合部58は、リード端子56の配列方向に対し交互に両側に分けて千鳥状に配設されている点に特徴を有する。
このような構成とすることによって、基板接合部材250の接合部58とモジュール基板との接合領域が実質的に広くできるので、耐衝撃性をさらに大きくできる。
図9は、図8に示した基板接合部材250をさらに一部変形した構成の基板接合部材260を第1のモジュール基板62と第2のモジュール基板64とに接続した一部断面図である。基板接合部材260に嵌合されているリード端子56の脚部57、59が斜めに折り曲げられていることが基板接合部材250と異なる点である。なお、リード端子56は、中間リード端子部61が支持ブッシュ33に覆われており、これらがハウジング32の貫通孔に嵌合されている。このように斜めに折り曲げることで、接合部58と第1のモジュール基板62との接合は、ハウジング32の外周方向に対して異なる位置の回路パターン61A、61Bとで行われる。また、接合部60と第2のモジュール基板64との接合も同様に、ハウジング32の外周方向に対して異なる位置の回路パターン63A、63Bとで行われる。したがって、図8に示す基板接合部材250の場合よりもさらに接合領域を広くすることができるので、耐衝撃性もさらに改善できる。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態にかかる基板接合部材の全体構成を示す斜視図である。本実施の形態の基板接合部材270は、所定のピッチで複数のリード端子70が直方体形状のハウジング74に支持ブッシュ75を介して嵌合されて構成されている。リード端子70は、支持ブッシュ75に覆われてハウジング74の貫通孔に嵌合された中間リード端子部(図示せず)と脚部71および接合部72、73とにより構成されている。この基板接合部材270の場合も、接合部72、73は一つおきに折り曲げ方向を変えてある。このような基板接合部材270の場合も支持ブッシュ75の弾性的な変形力の作用により耐衝撃性を改善できる。ただし、この基板接合部材270の場合には、これと同じ高さの弾性部材を基板接合部材270と離間した位置にモジュール基板間に挟み、接着しておくとよい。このように弾性部材を接着すると、モジュール基板間の高さを一定状態に保持できるので、衝撃力が加わってもねじれ等による応力の発生を防止できる。
なお、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、ハウジングの上端面と下端面とから突出したリード端子の脚部の突出量は両方ともに同じとしたが、どちらか一方のみ脚部を設け、他方はハウジングに密着するように接合部を設けてもよい。または、上端部と下端部との脚部の長さをそれぞれ異ならせてもよい。
さらに、基板接合部材のリード端子の接合部とモジュール基板の回路パターンはハンダ付けにより接続する方法について説明したが、導電性を有する接着剤で接続してもよい。
本発明は、占有面積が小さく、かつ落下衝撃に強いモバイル機器を実現するための基板接合部材とそれを用いた三次元接続構造体に関し、硬質樹脂製のハウジングの貫通孔に軟質材からなる支持ブッシュに周囲を覆われるように配設された弾性変形可能なリード端子がハウジングから突出した位置で折り曲げられてモジュール基板との接合部を形成した基板接合部材を用いることで、モバイル機器等の耐衝撃性を要求する電子機器のモジュール基板間の接続を行う分野に有用である。
本発明の第1の実施の形態にかかる基板接合部材の外観斜視図 同実施の形態の基板接合部材の正面断面図 同実施の形態の基板接合部材の第1の変形例の構成を説明するための外観斜視図 同実施の形態にかかる基板接合部材を用いてモジュール基板同士を接続してなる三次元接続構造体の断面図 同実施の形態の基板接合部材の第2の変形例の構成を示す部分断面図 同実施の形態の基板接合部材の第3の変形例の構成を示す部分断面図 (a)は同実施の形態の基板接合部材の第4の変形例の構成のリード端子の形状を示す部分斜視図(b)は脚部の形状を示す部分斜視図 同実施の形態の基板接合部材の第5の変形例の全体構成の斜視図 同実施の形態の基板接合部材の第5の変形例をさらに一部変形した構成の基板接合部材をモジュール基板に接続した一部断面図 本発明の第2の実施の形態にかかる基板接合部材の全体構成を示す斜視図 従来用いられている多極接続タイプコネクタの接続構造を説明するための断面図 別の従来例のピンコネクタによる接続構造の断面図 (a)はさらに別の従来例のピンコネクタの平面図(b)はその断面図 図13に示すピンコネクタを用いてモジュール基板同士を接続した断面構成図
符号の説明
1A,1B,7A,7B,41,42,44A,44B 電子部品
2A,2B,8A,8B モジュール基板
3A,3B コネクタ
4A 接触子
4B 弾性接点
5,10 樹脂スペーサ
6,11 金属製接続ピン
6A,11A,26,35,48,51 上端部
6B,11B,29,36,49,53 下端部
9A,9B,43A,43B,45A,45B,61A,61B,63A,63B 回路パターン
12 可撓弾性片
21,210,220,230,240,250,260,270 基板接合部材
22,32,74 ハウジング
22A 上端面
22B 下端面
22C 円環部
24,34,47,50,56,70 リード端子
23,33,46,54,75 支持ブッシュ
25,52,61 中間リード端子部
27,30,48A,49A,51A,53A,57,59,71 脚部
28,31,48B,49B,51B,58,60,72,73 接合部
37,62 第1のモジュール基板
38,64 第2のモジュール基板
39 両面配線基板
40 多層配線基板
46A,46B 貫通導体
47 層間配線パターン
48 樹脂基材
55 開口部
100 ピンコネクタ

Claims (6)

  1. 対向する端面間を貫通する複数の貫通孔を設けたハウジングと、
    前記ハウジングの前記貫通孔を貫通して配設され、少なくとも一方の前記端面からあらかじめ設定した間隔を有して突出した脚部と、
    前記脚部の先端から前記端面に平行に折り曲げられ、配線基板の回路パターンと接続する接合部とが設けられたリード端子と、
    ゴム弾性を有する材質からなり、前記貫通孔中の前記リード端子の周囲および前記ハウジングから突出したそれぞれの脚部を覆う支持ブッシュ
    とを含む構成からなることを特徴とする基板接合部材。
  2. 対向する端面間を貫通する複数の貫通孔を設けたハウジングと、
    前記ハウジングの前記貫通孔を貫通して配設され、少なくとも一方の前記端面からあらかじめ設定した間隔を有して突出した脚部と、
    前記突出した脚部に設けた開口部と、
    前記脚部の先端から前記端面に平行に折り曲げられ、配線基板の回路パターンと接続する接合部とが設けられたリード端子と、
    ゴム弾性を有する材質からなり、前記貫通孔中の前記リード端子の周囲を覆う支持ブッシュとを含む構成からなることを特徴とする基板接合部材。
  3. 前記支持ブッシュの外周領域と前記ハウジングの前記貫通孔の内周部とが接着された構成を特徴とする請求項1または2に記載の基板接合部材。
  4. 前記ハウジングが、円環形状、額縁形状または直方体形状からなることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の基板接合部材。
  5. 前記リード端子の前記接合部が、前記リード端子の配列方向に対し交互に両側に配設された構成からなることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の基板接合部材。
  6. 第1のモジュール基板と、
    前記第1のモジュール基板と接続する第2のモジュール基板と、
    前記第1のモジュール基板のあらかじめ設定された回路パターンと前記第2のモジュール基板のあらかじめ設定された回路パターンを電気的に接続する基板接合部材とを有し、
    前記基板接合部材が請求項1から請求項までのいずれかに記載の基板接合部材であることを特徴とする三次元接続構造体。
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