JP4206734B2 - Dcポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長寿命で効率の高いDCブラシレスモータを用いたDCポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半径方向から吸込み、半径方向に吐き出す構造の薄型化に適した渦流ポンプ(摩擦ポンプ)は公知である。図8は、従来の渦流ポンプを示す図である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図8の渦流ポンプにおいて、ポンプ軸受105がインサートされ、ポンプ軸104が装着されている。ポンプ軸受105の外周に被駆動マグネット106、最外周には羽根107がリング状に形成されている。この被駆動マグネット106と羽根107とは磁性樹脂材で一体成形されている。モータの回転動力が被駆動マグネット106に伝達され、被駆動マグネット106に伝達された回転動力により羽根107が回転し、吸込口101より半径方向に流入した液体は、通水路103を矢印の方向に流れ、吐出口102から流れ出る。
【0004】
図8の渦流ポンプは、ポンプの吸込口101及び吐出口102の圧力差により発生するモータのラジアル方向に対する力109は、駆動源であるポンプ軸104とポンプ軸受け105及びシール材との摺動に対する荷重となって釣り合っていた。これによりポンプの羽根107がポンプケーシング108等に接触することを防いでいた。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−91393号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の渦流ポンプの構成では、ポンプの圧力差を軸荷重と釣り合わせているため、機械損失が増大するという課題を有していた。さらに、動圧型の流体軸受けを使い、ポンプの取扱い液である水による動圧でバランスをとる場合、ポンプの流入路と流出路の圧力差により発生するモータのラジアル方向に発生する力を打ち消すような動圧を発生させるための溝加工は、ポンプの大きさにもよるが、非常に微細な加工が必要で数μmオーダの精密加工を必要とする場合も少なくなかった。
【0007】
そこで、本発明は上記従来の問題点を解決するもので、機械損失を低減でき、ポンプの長寿命化、低コスト化が行え、動圧でバランスをとる場合には精密加工が不要なDCポンプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のDCポンプは、磁性体がマグネットロータの外周側及び/または内周側の位置で吐出口と該回転中心とを結ぶ線上に配置されたことを特徴とする。
【0009】
これにより、機械損失を低減でき、ポンプの長寿命化、低コスト化が行え、動圧でバランスをとる場合には精密加工が不要にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、先端に突極が形成された複数のティースに巻線された電機子と、突極に対向しその周囲を回転するリング状のマグネットロータと、マグネットロータと一体化され周囲に羽根が形成された羽根車と、羽根車を収容し、ポンプ室内に流体を吸込む吸込口と該流体を吐出する吐出口とが該ポンプ室の周囲に設けられたポンプケーシングを備え、磁性体がマグネットロータの外周側及び/または内周側の位置で吐出口と該回転中心とを結ぶ線上に配置されたことを特徴とするDCポンプであるから、吐出口で発生する圧力差によるラジアル方向の力と釣り合うようにマグネットロータのバランスを磁性体でとることができ、機械損失の低減が可能になる。
【0011】
請求項2の発明は、ポンプの吐出流量を検出する吐出流量検出手段を設け、吐出流量検出手段において吐出流量が最大になるときのマグネットロータと磁性体の最適距離を演算し、磁性体の位置を決定する制御部が設けられたことを特徴とする請求項1のDCポンプであるから、磁性体を最適位置にすることができ、吐出口で発生する圧力差によるラジアル方向の力と釣り合うようにマグネットロータのバランスがとれ、機械損失の低減が可能になる。
【0012】
請求項3の発明は、マグネットロータの回転数を検出する回転数検出手段を設け、回転数検出手段において回転数が最大になるときのマグネットロータと磁性体の最適距離を演算し、磁性体の位置を決定する制御部が設けられたことを特徴とする請求項1のDCポンプであるから、磁性体を最適位置にすることができ、吐出口で発生する圧力差によるラジアル方向の力と釣り合うようにマグネットロータのバランスがとれ、機械損失の低減が可能になる。
【0013】
請求項4の発明は、マグネットロータのマグネットの磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、磁極位置手段の出力信号からマグネットロータの回転数を算出する回転数変換部と、回転数変換部の出力信号からマグネットロータと磁性体の位置を決定する制御部が設けられたことを特徴とする請求項1のDCポンプであるから、マグネットロータと磁性体を最適位置にすることができ、吐出口で発生する圧力差によるラジアル方向の力と釣り合うようにマグネットロータのバランスがとれ、機械損失の低減が可能になる。
【0014】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1(a)(b),図2,図3に基づいて説明する。図1(a)は本発明の実施の形態1におけるDCポンプの断面図、図1(b)は本発明の実施の形態1におけるDCポンプの制御構成図、図2は図1のDCポンプの構成を示す説明図、図3は本発明の実施の形態1におけるポンプケーシングとケーシングカーバーを示す説明図である。
【0015】
図1〜3において、1は実施の形態1のDCポンプを構成する渦流型の羽根車であり、外周に所定ピッチで刻設された溝によって形成された多数の羽根が形成され、内周にはマグネットロータ2が設けられている。なお、本発明のDCポンプはDCブラシレスモータを駆動部にもつターボ型ポンプであって、このうちラジアル方向の力を流体から受けるどの型式のポンプであってもよいが、渦流ポンプがその典型である。ここで羽根車1は、羽根とマグネットロータ2とを違う材料で構成して嵌め合わせて一体化してもよいし、磁性樹脂材で構成して羽根とマグネットロータ2とを同一材料で一体化させてもよい。
【0016】
3はマグネットロータ2の内周側に設けられ回転磁界を形成するためのステータコア、3aは突極、3bはティース、3cはティース3bに巻回され電機子を構成するための巻線である。4は羽根車1を収容すると同時に羽根車1が流体に与えた運動エネルギーを圧力回復して吐出口8へと導くためのポンプ室を有するポンプケーシング、5は羽根車1を収納した後ポンプ室を密閉するためのケーシングカバーである。ケーシングカバー5はポンプケーシング4とともに、本発明のポンプケーシングを構成する。6はポンプケーシング4に固定されている軸(本発明の回転中心)であり、羽根車1の中心の貫通孔に挿入され、羽根車1が回転自在になっている。軸6は、別部品として圧入やインサート成形によりポンプケーシング4に固定されてもよく、ポンプケーシング4と同一材料で一体成形によって形成されてもよい。また、軸6は固定されるのではなく、ポンプケーシング4と摺動可能に設けられてもよい。
【0017】
7は吸込口、8は吐出口であり、それぞれ羽根車1の回転の半径方向から流体が流入、流出される。9はマグネットロータ2の外周側の外周磁性体を示し、ポンプの吐出口8の周りに配置されている。10はマグネットロータの内周側の内周磁性体であり、外周磁性体9、内周磁性体10がマグネットロータ2を挟んで、吐出口8と回転中心とを結ぶ線上に配置される。外周磁性体9、内周磁性体10は、いずれか一方にだけ設けてもよく、両方を設けてもよい。またポンプケーシング4とケーシングカバー5のいずれか一方にだけ設けてもよく、図2〜4に示すように双方に配置されていてもよい。そして、外周磁性体9、内周磁性体10はマグネットロータ2との間で磁化され、距離に応じてそれぞれ磁力をマグネットロータ2に及ぼす。なお、以下、外周磁性体9、内周磁性体10をあわせて磁性体という。
【0018】
図1(b)において、11aは吐出流量検出センサ、11bは回転数検出センサ、11cは磁極位置検出センサ、12は制御部である。制御部12は中央処理装置(CPU)に制御プログラムをロードさせて機能する機能実現手段として構成される。そして制御部12は、吐出流量センサ11aや回転数検出センサ11b、磁極位置検出センサ11cからの検出信号に基づいて吐出流量制御やバランス調整を行なう。なお、これらの吐出流量センサ11aや回転数検出センサ11b、磁極位置検出センサ11cを用いた制御の詳細については、実施の形態3,4において詳述する。
【0019】
本実施の形態1のDCポンプは、外部電源から電力を供給されると、ポンプに設けられた電気回路により制御された電流がステータコア3のコイルに流れ、回転磁界が発生する。この回転磁界がマグネットロータ2に作用するとマグネットロータ2に物理力が発生する。ところで、このマグネットロータ2はリング羽根車1と一体化されているため、羽根車1に回転トルクが作用し、この回転トルクにより羽根車1が回転を始める。羽根車1の外周に設けられた羽根は羽根車1の回転によって吸込口7から流入した流体に運動エネルギーを与え、その運動エネルギーによりポンプケーシング4内の流体の圧力が徐々に高められ吐出口8から吐き出される。吐出口8の高い圧力は吐出口付近から軸方向への力となり、それと相反する力と釣り合うようにマグネットロータ2のバランスを外周磁性体9、内周磁性体10でとることにより、軸6への荷重をなくす。
【0020】
以上説明したように本実施の形態によれば、ポンプの圧力差により発生させるラジアル方向に対する力と相反する力と釣り合うようにマグネットロータ2のバランスを外周磁性体9、内周磁性体10でとることで、軸6への荷重をなくすことが実現できる。
【0021】
本実施の形態1のDCポンプは軸に対する荷重がバランスよく釣り合っており、軸の寿命を長くすることができ、羽根車の回転が安定したものにできる。また、騒音、振動を低減できる。
【0022】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図4に基づいて説明する。実施の形態2のDCポンプは、実施の形態1の軸6をなくし、羽根車1をリング状にし羽根車1の内側に溝1*を加工したものである。羽根車1の回転する中心が軸6に相当する回転中心となる。図4は本発明の実施の形態2における軸レスのDCポンプの構成を示す説明図である。
【0023】
本実施の形態2のDCポンプは、外周磁性体9と内周磁性体10とがマグネットロータ2へ及ぼす合力と、ポンプの圧力差により発生するラジアル方向の力とがバランスよく釣り合うことにより、軸6を廃止した軸レスポンプである。ラジアル方向の力がバランスよく釣り合っていることから、動圧を発生させるための羽根車の溝1*のみを考えることができ、余計な圧力バランスを考慮しなくてすみ、溝1*の加工がしやすくなる。
【0024】
本実施の形態2のDCポンプは、羽根車1のラジアル方向のバランスがよいので、軸6を廃止した軸レスポンプとすることができるため、低コスト化ができる。そして、羽根車がケーシング等にあたることを防ぐため、長寿命のポンプを提供することができ、振動、騒音を低減できる。さらに、ラジアル方向のバランスがよいため、動圧を発生させるための羽根車の溝1*の余計な圧力バランスを考慮した加工を不要とすることができる。
【0025】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について、図1(a)(b)、図5に基づいて説明する。図5(a)は吐出流量検出センサからマグネットロータと磁性体の最適距離を演算する説明図、図5(b)は本発明の実施の形態3におけるDCポンプの最適距離に制御するアクチュエータの説明図である。図5において、13a,13bはピエゾ素子等の圧電素子である。
【0026】
実施の形態3のDCポンプは、吐出流量が最大になる場合のマグネットロータと磁性体の最適距離を演算されたものである。図1(b)に示す吐出流量検出センサ11aより吐出流量を検出し、その流量の最大になるマグネットロータと磁性体の最適距離を制御部12によって演算し、吐出圧に応じた最適距離を演算する。このとき、吐出流量が最大になったQmaxに対応するd1が、マグネットロータと磁性体の最適距離となる。制御部12は最適距離調整のアクチュエータである。制御部12は圧電素子13a,13bに通電して、外周磁性体9,内周磁性体10の位置をそれぞれ調整できる。従って、マグネットロータ2と外周磁性体9、内周磁性体10との間の距離が最適距離d1に保持できるものである。
【0027】
以上のように、ポンプの圧力差により発生させるラジアル方向に対する力と相反する力と釣り合うようにマグネットロータのバランスを外周磁性体9、内周磁性体10でとることで、軸6への荷重をなくすことが実現できる。また、吐出流量により、最適なバランスを求めることができるため、軸6への荷重負担が少なくなる。
【0028】
本実施の形態3のDCポンプは、軸6に対する荷重がバランスよく釣り合っており、軸6の寿命を長くすることができ、羽根車1の回転が安定したものにできる。また、騒音、振動を低減できる。また、羽根車1のラジアル方向のバランスがよいので、軸6を廃止した軸レスポンプとすることもできるため、低コスト化ができる。そして、羽根車1がケーシング等にあたることを防ぐため、長寿命のポンプを提供することができ、振動、騒音を低減できる。さらに、ラジアル方向のバランスがよいため、動圧を発生させるための羽根車の溝1*の余計な圧力バランスを考慮した加工を不要とすることができる。
【0029】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について、図1(a)(b)、図6に基づいて説明する。図6は回転数検出センサからマグネットロータと磁性体の最適距離を演算する説明図である。
【0030】
実施の形態4のDCポンプは、回転数が最大になる場合のマグネットロータと磁性体の最適距離を演算されたものである。図1(b)に示す回転数検出センサ11bより回転数を検出し、その回転数の最大になるマグネットロータ2の磁性体の最適距離を制御部12によって演算し、回転数に応じた最適距離を演算する。このとき、回転数が最大になったNmaxに対応するd1が、マグネットロータ2と磁性体の最適距離となる。制御部12はアクチュエータとしての圧電素子13a,13bに通電して、外周磁性体9,内周磁性体10の位置をそれぞれ調整できる。従って、マグネットロータ2と外周磁性体9、内周磁性体10との間の距離が最適距離d1に保持できるものである。
【0031】
以上のように、ポンプの圧力差により発生させるラジアル方向に対する力と相反する力と釣り合うようにマグネットロータのバランスを外周磁性体9、内周磁性体10でとることで、軸への荷重をなくすことが実現できる。また、回転数検出センサにより、最適なバランスを求めることができるため、軸への荷重負担が少なくなる。
【0032】
本実施の形態4のDCポンプは、軸に対する荷重がバランスよく釣り合っており、軸の寿命を長くすることができ、羽根車の回転が安定したものにできる。また、騒音、振動を低減できる。また、羽根車のラジアル方向のバランスがよいので、軸を廃止した軸レスポンプとすることもできるため、低コスト化ができる。そして、羽根車がケーシング等にあたることを防ぐため、長寿命のポンプを提供することができ、振動、騒音を低減できる。更に、ラジアル方向のバランスがよいため、動圧を発生させるための羽根車溝1*の余計な圧力バランスを考慮した加工を不要とすることができる。
【0033】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5について図7に基づいて説明する。図7(a)は突極がマグネットロータへ及ぼす力のグラフ、図7(b)は(a)のDCポンプの制御回路図である。実施の形態5のDCポンプは、図7(b)において、14はマグネットの極が変わるタイミングを磁極位置検出センサ11cの出力信号とし、その信号からマグネットロータ2の回転数に変換する回転数変換部である。
【0034】
図7(b)に示すように、マグネットの磁極位置を検出する磁極位置検出センサ11cと、磁極位置検出センサ11cの出力信号からマグネットロータの回転数に変換する回転数変換装置と、回転数変換部の出力信号からマグネットロータと磁性体の最適距離を決定する制御装置を有するものである。ステータコアの突極によりマグネットロータへ力が発生するが、突極と突極の間にマグネットロータの極の変わり目が来る場合には力が働くなる。
【0035】
また、図7(a)において、13はコギングが発生する領域である。領域13の部分は突極から発生するマグネットロータ2への力がなくなるところであり、コギングが発生するところである。そこで、ステータコアの突極と突極の間に磁極位置検出センサ11cを配置し、マグネットの極が変わるタイミングを磁極位置検出センサ11cの出力信号として、その信号からマグネットロータ2の回転数に変換する回転数変換部14を設ける。さらに、磁極位置検出センサ11cからの信号をマグネットロータ2と磁性体の最適距離を決定する制御部12を設ける。以上のように、回転数変換部14とマグネットロータ2と磁性体の最適距離を決定する制御部12とを設けることで、滑らかな回転をすることができる。
【0036】
以上のように、ポンプの圧力差により発生させるラジアル方向に対する力と相反する力と釣り合うようにマグネットロータのバランスを外周磁性体9、内周磁性体10でとることで、軸への荷重をなくすことが実現できる。さらに、回転数変換装置とマグネットロータと磁性体の最適距離を決定する制御装置を用いることで回転が滑らかになる。
【0037】
本実施の形態5のDCポンプは、羽根車がケーシング等にあたることを防ぎ、滑らかに回転するため、長寿命のポンプを提供することができ、振動、騒音を低減できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のDCポンプは、ポンプの圧力差により発生させるラジアル方向に対する力と相反する力と釣り合うようにマグネットロータのバランスをとるため、機械損失を低減でき、軸にかかる荷重を軽減できるし、あるいは軸及び軸受け等を廃止し、ポンプの長寿命化、低コスト化、騒音・振動の低減ができる。
【0039】
また、動圧型の流体軸受けを使用する際、ポンプの取扱い液である水による動圧でバランスをとる場合、ポンプの流入路と流出路の圧力差により発生するモータのラジアル方向に発生する力も考慮した動圧を発生させるための高度な機械加工を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1におけるDCポンプの断面図
(b)本発明の実施の形態1におけるDCポンプの制御構成図
【図2】図1のDCポンプの構成を示す説明図
【図3】本発明の実施の形態1におけるポンプケーシングとケーシングカーバーを示す説明図
【図4】本発明の実施の形態2における軸レスのDCポンプの構成を示す説明図
【図5】(a)吐出流量検出センサからマグネットロータと磁性体の最適距離を演算する説明図
(b)本発明の実施の形態3におけるDCポンプの最適距離に制御するアクチュエータの説明図
【図6】回転数検出センサからマグネットロータと磁性体の最適距離を演算する説明図
【図7】(a)突極がマグネットロータへ及ぼす力のグラフ
(b)(a)のDCポンプの制御回路図
【図8】従来の渦流ポンプを示す図
【符号の説明】
1 羽根車
*
2 マグネットロータ
3 ステータコア
3a 突極
3b ティース
3c 巻線
4 ポンプケーシング
5 ケーシングカバー
6 軸
7 吸込口
8 吐出口
9 外周磁性体
10 内周磁性体
11a 吐出流量検出センサ
11b 回転数検出センサ
11c 磁極位置検出センサ
12 制御部
13 コギングが発生する領域
13a 圧電素子
13b 圧電素子
14 回転数変換部
101 吸込口
102 吐出口
103 通水路
104 ポンプ軸
105 ポンプ軸受
106 被駆動マグネット
107 羽根
108 ポンプケーシング
109 力

Claims (4)

  1. 先端に突極が形成された複数のティースに巻線された電機子と、前記突極に対向しその周囲を回転するリング状のマグネットロータと、前記マグネットロータと一体化され周囲に羽根が形成された羽根車と、前記羽根車を収容し、ポンプ室内に流体を吸込む吸込口と該流体を吐出する吐出口とが該ポンプ室の周囲に設けられたポンプケーシングを備え、磁性体が前記マグネットロータの外周側及び/または内周側の位置で前記吐出口と該回転中心とを結ぶ線上に配置されたことを特徴とするDCポンプ。
  2. ポンプの吐出流量を検出する吐出流量検出手段を設け、前記吐出流量検出手段において吐出流量が最大になるときのマグネットロータと前記磁性体の最適距離を演算し、前記磁性体の位置を決定する制御部が設けられたことを特徴とする請求項1のDCポンプ。
  3. マグネットロータの回転数を検出する回転数検出手段を設け、前記回転数検出手段において回転数が最大になるときのマグネットロータと前記磁性体の最適距離を演算し、前記磁性体の位置を決定する制御部が設けられたことを特徴とする請求項1のDCポンプ。
  4. マグネットロータのマグネットの磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、前記磁極位置手段の出力信号から前記マグネットロータの回転数を算出する回転数変換部と、前記回転数変換部の出力信号からマグネットロータと磁性体の位置を決定する制御部が設けられたことを特徴とする請求項1のDCポンプ。
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