JP4206582B2 - 車両エンジンの吸気ダクト構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両エンジンに空気を導く吸気ダクトの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
吸気ダクトは、一般的に、樹脂製からなる複数本のパイプ状のダクトを繋ぎ合わせることにより構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した手段では、車両組立時に吸気ダクトを組み立てるためには、複数本のダクトを組み付ける必要があるので、組み付け工数低減を図ることが難しく、車両の製造原価低減を図ることが難しいという問題を有している。
【0004】
本発明は、上記点に鑑み、吸気ダクトの組み付け工数低減を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、フロントエンドパネル(400)は、上方側に位置して水平方向に延びる上方側梁部材(410)、及び下方側に位置して水平方向に延びる下方側梁部材(420)を有して構成され、上方側梁部材(410)の断面形状は、車両後方側が開口するように略コの字状に形成されており、さらに、上方側梁部材(410)の開口側をダクト部材(710)により閉塞することにより吸気ダクト(700)が構成されていることを特徴とする。
【0006】
これにより、フロントパネル(400)にダクト部材(710)を組み付けた状態でフロントエンドパネル(400)を車両に組み付けることにより、吸気ダクト(700)の組み付けが完了する。したがって、吸気ダクト(700)の組み付け工数を低減することができるので、車両の製造原価低減を図ることが可能となる。
【0007】
また、請求項1に記載の発明では、フロントエンドパネル(400)には、両梁部材(410、420)を連結するとともに、上下方向に略平行な面を有する縦壁部(430)が形成されており、さらに、ダクト部材(710)及び縦壁部(430)により吸気音を低減するレゾネータ(730)が構成されていることを特徴とする。
【0008】
これにより、レゾネータ(730)も含めた吸気ダクト(700)の組み付け工数を低減することができるので、車両の製造原価低減をより一層図ることが可能となる。
【0009】
なお、請求項2に記載の発明のごとく、上方側梁部材(410)又はダクト部材(710)に、外気導入口(411)から導入される外気量と内気導入口(711)から導入される内気量とを調節する吸気可変手段(720)を設けてもよい。
【0010】
また、請求項3に記載の発明のごとく、フロントエンドパネル(400)及びダクト部材(710)は、樹脂製とすることが望ましい。
【0011】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本実施形態に係る吸気ダクトの構造を用いた車両前端部の分解斜視図であり、100はラジエータであり、200はコンデンサであり、300は送風用ファン301及び電動モータ302からなる送風機である。
【0013】
因みに、ラジエータ100は、冷却水が流通する複数本のラジエータチューブ111からなるラジエータコア110、及びラジエータチューブ111の長手方向両端側に配設されて各ラジエータチューブ111に連通するラジエータタンク120等から構成された周知のマルチフロー型の熱交換器である。
【0014】
また、コンデンサ20もラジエータ100と同様に、冷媒が流通する複数本のコンデンサチューブ211からなるコンデンサコア210、及びコンデンサチューブ211の長手方向両端側に配設されて各コンデンサチューブ211に連通するコンデンサタンク220等から構成された周知のマルチフロー型の熱交換器である。
【0015】
400は、ラジエータ100、コンデンサ200及び送風機300等の車両前端部品が組み付け固定される樹脂製のフロントエンドパネル(以下、パネルと略す。)であり、このパネル400は、上方側に位置して水平方向に延びる上方側梁部材(アッパビーム)410、下方側に位置して水平方向に延びる下方側梁部材(ロアビーム)420、上下方向に略平行な面を有して両梁部材410、420を連結するとともに、送風機300(電動モータ302)を支持する縦壁部430等が一体成形されたものでる。なお、縦壁部430は、送風機300がラジエータ100の空気流れ後方側から空気を吸入することを防止するシュラウドを兼ねている。
【0016】
また、上方側梁部材410には、ボンネット(エンジンフード)を固定するフードロック431が装着されるとともに、ヘッドライト(図示せず。)が装着される矩形枠状のライト取付部440が一体形成されている。
【0017】
そして、両梁部材410、420には、ラジエータ100を固定するための固定用穴部(固定部)421が形成されており、ラジエータ100は、ラジエータ100に形成されたピン部(図示せず)を固定用穴部421に挿入することによりパネル400に固定さ(組み付けら)れる。なお、コンデンサ200は、ステー(図示せず)を介してラジエータ100にボルト等の締結手段により組み付け固定される。
【0018】
500は車両前面側の緩衝部材をなす金属製のバンパーリーンフォース(以下、バンパーと略す。)であり、510はバンパー500の覆う樹脂製のバンパーカバーである。そして、パネル400は、車両側方側のボディ600、601にボルト等の締結手段にて固定される。
【0019】
ところで、上方側梁部材410及び下方側梁部420の断面形状は、図2に示すように、車両後方側が開口するように略コの字状に形成されており、上方側梁部材410の開口側を樹脂製のダクト部材710により閉塞することにより、車両走行用エンジン(図示せず)に空気(吸気)を導く吸気ダクト(吸気通路)700が構成されている。
【0020】
また、上方側梁部材410のうち車両前方側には、図3に示すように、車両前方側から外気を吸気ダクト700内に導く外気導入口411が形成され、一方、ダクト部材710には、エンジンルーム内の空気を吸気ダクト700内に導く内気導入口711が形成されている。そして、ダクト部材710には、図3、4に示すように、外気導入口411から導入される外気量と内気導入口711から導入される内気量とを調節する吸気可変ドア(吸気可変手段)720が設けられている。
【0021】
なお、721はエンジンの吸入圧を駆動源として吸気可変ドア720を駆動するアクチュエータであり、722はアクチュエータ721に供給する圧力導入管であり、723は圧力導入管722に配設されてアクチュエータ721に供給する吸入圧を制御する電磁弁である。そして、吸気可変ドア720は、エンジン冷却水温度が所定温度(本実施形態では、50℃)以下のときには、外気量を略0として内気をエンジンに供給するように稼働し、一方、エンジン冷却水温度が所定温度より高いときには、内気量を略0として外気をエンジンに供給するように稼働する。
【0022】
また、ダクト部材710のうち吸気可変ドア720より吸気流れ下流側(エアクリーナ又はインテークマニホールド側)は、図2に示すように、吸気ダクト(吸気通路)700より下方側に延びて、縦壁部430と共に吸気音を低減するレゾネータ730を構成している。
【0023】
因みに、本実施形態では、ダクト部材710のうち吸気ダクト(吸気通路)700を構成する部位は、溶着接合等の接着手段により上方側梁部材710に貼り合わせられ、レゾネータ730を構成する部位は、溶着接合等の接着手段により縦壁部430に接合されている。
【0024】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0025】
本実施形態では、略コの字状の断面形状を有する上方側梁部材410を利用して吸気ダクト(吸気通路)700が構成されているので、パネル400にダクト部材710を組み付けた状態でパネル400を車両に組み付けることにより、吸気ダクト700の組み付けが完了する。したがって、吸気ダクト700の組み付け工数を大幅に低減することができるので、車両の製造原価低減を図ることが可能となる。
【0026】
また、本実施形態では、吸気ダクト700の組み付け完了と同時にレゾネータ730の組み付けも完了するので、レゾネータ730も含めた吸気ダクト700の組み付け工数を低減することができ、車両の製造原価低減をより一層図ることが可能となる。
【0027】
また、エンジン冷却水温度が所定温度以下のときには、エンジンルーム内の空気を吸気ダクト700に導入するので、冬場におけるエンジン始動時等のエンジン冷却水温度が低いとき(コールドスタート時)であっても比較的高い温度の吸気をエンジンにより、エンジンの暖機時間を短縮して燃費を向上させることができる。
【0028】
以上に述べたように、本実施形態によれば、エンジンの暖機時間を短縮して燃費を向上させつつ、車両の製造原価低減を図ることができる。
【0029】
ところで、上述の実施形態では、パネル400及びダクト部材710を樹脂製としたが、パネル400及びダクト部材710の材質は樹脂に限定されるものではなく、金属等その他のものであってもよい。
【0030】
また、上述の実施形態では、ダクト部材710に吸気可変ドア720を設けたが、上方側梁部材410に吸気可変ドア720を設けてもよい。
【0031】
また、上述の実施形態では、エンジン冷却水温度に基づいて吸気可変ドア720を作動させたが、外気温度やエンジン自体の温度等に基づいて吸気可変ドア720を作動させてもよい。
【0032】
また、上述の実施形態では、ダクト部材71とレゾネータ730とが別体であったが、両者を一体成形としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るフロントエンドパネルを用いた車両前端部の分解斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】パネルとダクト部材との分解斜視図である。
【図4】レゾネータを含む吸気ダクトの模式図である。
【符号の説明】
400…フロントエンドパネル、410…上方側梁部材、
420…下方側梁部材、430…縦壁部、700…吸気ダクト(吸気通路)、
710…ダクト部材、730…レゾネータ。
Claims (3)
- 車両前端部において車両幅方向に延びるフロントエンドパネル(400)を有する車両に適用され、車両エンジンに空気を導く吸気ダクト(700)の構造であって、
前記フロントエンドパネル(400)は、上方側に位置して水平方向に延びる上方側梁部材(410)、及び下方側に位置して水平方向に延びる下方側梁部材(420)を有して構成され、
前記上方側梁部材(410)の断面形状は、車両後方側が開口するように略コの字状に形成されており、
さらに、前記上方側梁部材(410)の開口側をダクト部材(710)により閉塞することにより前記吸気ダクト(700)が構成されており、
前記フロントエンドパネル(400)には、前記両梁部材(410、420)を連結するとともに、上下方向に略平行な面を有する縦壁部(430)が形成されており、
さらに、前記ダクト部材(710)及び前記縦壁部(430)により吸気音を低減するレゾネータ(730)が構成されていることを特徴とする車両エンジンの吸気ダクト構造。 - 前記上方側梁部材(410)には、外気を導入する外気導入口(411)が設けられ、
前記上方側梁部材(410)又は前記ダクト部材(710)には、エンジンルーム内の空気を導入する内気導入口(711)が設けられ、
さらに、前記上方側梁部材(410)又は前記ダクト部材(710)には、前記外気導入口(411)から導入される外気量と前記内気導入口(711)から導入される内気量とを調節する吸気可変手段(720)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両エンジンの吸気ダクト構造。 - 前記フロントエンドパネル(400)及び前記ダクト部材(710)は、樹脂製であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両エンジンの吸気ダクト構造。
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