JP4206249B2 - イメージリジェクションミキサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、イメージリジェクションミキサにおける振幅誤差と位相誤差の影響を改善する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11に示したように、イメージリジェクションミキサ100は、第1の周波数変換手段101において、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いて1回目の周波数変換を行ってI系統とQ系統との2系統に分けたあと、ローパスフィルタ102a,102bを通して帯域制限を行い、第2の周波数変換103において、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いて2回目の周波数変換を行い、合成手段104にて合成するように構成されている。
そして、イメージリジェクションミキサを用いた受信機は、図12に示したように、イメージリジェクションミキサ100の出力を復調処理手段110において復調処理するように構成されている。この場合には、単一の発振手段からの信号に位相差を与えて90°の位相差をもった2つの局部発振信号を得ている。
また、図13に示したように、ダイレクトコンバージョン受信機200は、第1の周波数変換手段201において、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いて1回目の周波数変換を行ってI系統とQ系統との2系統に分けたあと、ローパスフィルタ202a,202bを通して帯域制限を行い、復調処理手段210において復調処理するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
イメージリジェクションミキサにおいては、I,Q2系統のベースバンド信号間に振幅誤差や位相誤差があるとイメージ抑圧能力が低下する。イメージリジェクションミキサに用いられている部品の精度や温度変化による特性の変化などの原因によりこのような振幅誤差や位相誤差を完全に排除することは困難であった。
【0004】
そこで、本発明は、イメージリジェクションミキサにおいて、前記2系統の信号間の振幅誤差と位相誤差の少なくとも何れか一方を検出することによって、検出した誤差を補正して、イメージ抑圧比を改善することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1にかかるイメージリジェクションミキサは、
目的とする信号を、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第1の周波数変換手段によってI系統とQ系統の2系統の信号に分けて、それらの2系統の信号をローパスフィルタを通過させたあと、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第2の周波数変換手段によって2回目の周波数変換を行い、合成手段によって前記2系統の信号を合成して出力するように構成されたイメージリジェクションミキサにおいて、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求めるI系統2乗手段と、
I系統の2乗値を平均値操作してI系統平均値を求めるI系統平均手段と、
Q系統の第1の周波数変換手段の出力信号よりQ系統の2乗値を求めるQ系統2乗手段と、
Q系統の2乗値を平均値操作してQ系統平均値を求めるQ系統平均手段と、
I系統平均値とQ系統平均値との比率を求める比率演算手段と、
前記求められた比率の平方根を求める平方根処理手段と、
前記得られた平方根をI系統の第1の周波数変換手段の出力とQ系統の第1の周波数変換手段の出力の何れかの信号の振幅に乗算して振幅を補正する振幅乗算手段と、を備えた。
【0006】
本発明の請求項2にかかるイメージリジェクションミキサは、
目的とする信号を、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第1の周波数変換手段によってI系統とQ系統の2系統の信号に分けて、それらの2系統の信号をローパスフィルタを通過させたあと、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第2の周波数変換手段によって2回目の周波数変換を行い、合成手段によって前記2系統の信号を合成して出力するように構成されたイメージリジェクションミキサにおいて、
I系統の第1の周波数変換手段の出力とQ系統の第1の周波数変換手段の出力より、I系統の信号成分とQ系統の信号成分の乗算値を求める信号乗算手段と、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求める位相補正用I系統2乗手段と、
Q系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、Q系統の2乗値を求める位相補正用Q系統2乗手段と、
I系統の2乗値とQ系統の2乗値を加算する加算手段と、
前記信号乗算手段の出力値と前記加算手段の出力値との比率を位相誤差検出値として求める位相補正用比率演算手段と、
前記第2の周波数変換手段に用いる前記2つの局部発振信号の何れかを出力する発振手段の位相制御量と位相誤差検出値とを対応させる比例係数を位相誤差検出値に乗ずる定数乗算手段と、
前記定数乗算手段の出力に基づいて、I系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号とQ系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号の前記何れかの位相を制御することで位相誤差を補正する位相補正手段と、を備えた。
【0007】
本発明の請求項3にかかるイメージリジェクションミキサは、
目的とする信号を、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第1の周波数変換手段によってI系統とQ系統の2系統の信号に分けて、それらの2系統の信号をローパスフィルタを通過させたあと、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第2の周波数変換手段によって2回目の周波数変換を行い、合成手段によって前記2系統の信号を合成して出力するように構成されたイメージリジェクションミキサにおいて、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求めるI系統2乗手段と、
I系統の2乗値を平均値操作してI系統平均値を求めるI系統平均手段と、
Q系統の第1の周波数変換の出力信号よりQ系統の2乗値を求めるQ系統2乗手段と、
Q系統の2乗値を平均値操作してQ系統平均値を求めるQ系統平均手段と、
I系統の平均値とQ系統の平均値との比率を求める比率演算手段と、
前記求められた比率の平方根を求める平方根処理手段と、
前記得られた平方根をI系統の第1の周波数変換手段の出力信号とQ系統の第1の周波数変換手段の出力信号の何れかの信号の振幅に乗算して振幅を補正する振幅乗算手段と、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号とQ系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の信号成分とQ系統の信号成分の乗算値を求める信号乗算手段と、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求める位相補正用I系統2乗手段と、
Q系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、Q系統の2乗値を求める位相補正用Q系統2乗手段と、
I系統の2乗値とQ系統の2乗値を加算する加算手段と、
前記信号乗算手段の出力値と前記加算手段の出力値との比率を位相誤差検出値として求める位相補正用比率演算手段と、
前記第2の周波数変換手段に用いる前記2つの局部発振信号の何れかを出力する発振手段の位相制御量と位相誤差検出値とを対応させる比例係数を位相誤差検出値に乗ずる定数乗算手段と、
前記定数乗算手段の出力に基づいて、第2の周波数変換手段でI系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号とQ系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号の前記何れかの位相を制御することで位相誤差を補正する位相補正手段と、を備えた。
【0008】
請求項4においては、I系統2乗手段、I系統平均手段、Q系統2乗手段、Q系統平均手段、比率演算手段、平方根処理手段、振幅乗算手段、及び第2の周波数変換手段を、デジタル信号処理手段によって実現した。
請求項5においては、信号乗算手段、位相補正用I系統2乗手段、位相補正用Q系統2乗手段、加算手段、位相補正用比率演算手段、定数乗算手段、位相補正手段、及び第2の周波数変換手段を、デジタル信号処理手段によって実現した。
請求項6においては、I系統2乗手段、I系統平均手段、Q系統2乗手段、Q系統平均手段、比率演算手段、平方根処理手段、振幅乗算手段、信号乗算手段、位相補正用I系統2乗手段、位相補正用Q系統2乗手段、加算手段、位相補正用比率演算手段、定数乗算手段、位相補正手段、及び第 2 の周波数変換手段を、デジタル信号処理手段によって実現した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかるイメージリジェクションミキサを、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1は、前記実施の形態としてのイメージリジェクションミキサのブロック構成図である。
図1に示した本発明にかかるイメージリジェクションミキサ1は、第1の周波数変換手段11、2系統のローパスフィルタ12a,12b、2系統の増幅手段13a,13b、2系統のA/D変換手段14a,14b、振幅誤差と位相誤差を補正するとともに2回目の周波数変換を行って合成出力するDSP(Digital Signal Processor)等を用いたデジタル信号処理手段15、そして、後段のアナログ処理のためにD/A変換して出力するD/A変換手段16を備えている。なお、後段においてもデジタル処理を行う場合には前記D/A変換手段16は不要である。
【0011】
前記第1の周波数変換手段11は、90°の位相差をもった2つの局部発振信号11a,11bを用いて1回目の周波数変換を行ってI系統とQ系統との2系統に分ける。ここで、I系統の局部発振信号11aをcos(2π・f1・t)と表し、Q系統の局部発振信号11bをsin(2π・f1・t+φ)と表わす。ただし、φは2系統の信号間の位相誤差を表している。
前記2系統のローパスフィルタ12a,12bは第1回目の周波数変換による不要周波数成分やイメージ成分を排除する。
2系統の増幅手段13a,13bにおいてはそれぞれの系統の信号を増幅する。ここで、I系統の増幅手段13aの増幅率をG1、Q系統の増幅手段13bの増幅率をG2とする。両増幅率G1,G2の比G1/G2は振幅誤差を表している。
2系統のA/D変換手段14a,14bにおいては、デジタル処理手段15に入力するためにデジタル信号に変換する。
【0012】
デジタル信号処理手段15においては、入力される2系統の信号を振幅誤差検出手段2に入力して振幅誤差(G1/G2)を検出し、検出された振幅誤差信号(G1/G2)を振幅補正手段3に入力することによって、2系統の信号間の振幅誤差を補正する。
この振幅誤差の補正は、2系統の何れか一方、例えばQ系統に設定した増幅手段31bの増幅率を調整することによって行う。
また、振幅誤差が補正された2系統の信号を位相誤差検出手段4に入力して位相誤差(φ)を検出する。このようにして検出された位相誤差(φ)を第2の周波数変換手段5に入力することによって位相誤差を補正する。
【0013】
この位相誤差の補正は、2系統の何れか一方、例えばQ系統において2回目の周波数変換に用いる局部発振信号51bの位相を制御することによって行う。このとき、I系統の局部発振信号51aをcos(2π・f2・t)とし、Q系統の局部発振信号51bをsin(2π・f2・t−φ)とすることによって、I系統に対するQ系統の位相誤差(φ)は補正されるのである。このようにして、振幅誤差と位相誤差とが補正された後、合成手段52によって合成されて、D/A変換手段16に出力されるのである。
前記振幅誤差検出手段2、振幅補正手段3、位相誤差検出手段4、第2の周波数変換手段5の詳細を、図2〜9に示して説明する。
【0014】
まず、振幅誤差検出手段2の詳細を説明する。
図2、3において、
I系統とQ系統の2系統の信号成分のそれぞれの値に対して2乗手段21a,21bと平均値操作手段22a,22bによって2乗平均値Va,Vbを求め、除算手段23によってI系統の信号成分の値の2乗平均値VaをQ系統の信号成分の2乗平均値Vbで割って値Va/Vbを求め、平方根処理手段24によってその値Va/Vbの平方根を求める。
このようにして得られた値によって、Q系統に設定した増幅手段31bの増幅率を調整することによって、振幅誤差が補正されるのである。
【0015】
前記平均値操作手段としては、一般的な”N個の値の平均値(移動平均値)”を求める方法のほかに、ローパスフィルタを使って平均値操作の代用とする方法や、図4に示したような忘却係数処理等を用いることもできる。
忘却係数処理を示した図4において、図中のαは1.0より僅かに小さな値であり忘却係数と呼ばれる値である。
忘却係数処理としては、図4の構成を簡略化した図5に示したような構成を採用することもできる。図5の構成の忘却係数処理によって得られる値は、通常の平均値とは大きく異なった値となるが、平均値の比を求めるためには何ら問題はない。
なお、信号に含まれる変調成分やノイズ成分等の影響で、上述した構成による処理では振幅誤差の補正が安定しない場合には、図6に示したように平方根操作の後にローパスフィルタを配置することによって、そのような影響を取り除くことができる。なお、図6においては、図1、2、3の構成と同等の構成に関しては、同符号を付してその説明を省略した。
【0016】
次に、位相誤差検出手段4の詳細を説明する。
図2、7において、
信号乗算手段41においてI系統とQ系統の2系統の信号成分Wa,Wbを乗算する。このとき、入力信号が振幅一定のシングルトーンであると仮定できる場合であれば、I系統の信号成分WaとQ系統の信号成分Wbとを乗算した結果Wa×Wbは位相誤差φの量に比例するが、実際には振幅変動が存在するため、そのままでは正確な位相誤差の検出はできない。そこで、I系統の信号成分WaとQ系統の信号成分Wbとを乗算した結果Wa×Wbを、2つの位相補正用2乗手段42,43によって各系統の信号成分をそれぞれ2乗し、加算手段44によって加算した値(Wa2+Wb2)を求める。さらに、位相補正用除算手段45によって前記値Wa×Wbを前記値(Wa2+Wb2)で割ることによって正規化を行い、振幅変動による影響を取り除く。
【0017】
このような操作によって、位相誤差φに比例した値が得られるので、この値を用いて、位相補正手段5において2回目の周波数変換を行うために用いる局部発振信号51bの位相を制御することによって、位相誤差が補正されるのである。
このとき、数値的な位相制御が可能な発振手段が必要であるため、DDS(Direct Digital Synthesizer)等のような数値処理によって実現される発振手段を使用するのである。また、位相誤差の検出値φと発振手段の位相制御量(−θ)とを対応させるために比例係数Kが設定された比例演算手段46を用いる。
また、信号に含まれる変調成分やノイズ成分等の影響で、上述した構成による処理では位相誤差の補正が安定しない場合には、図8に示したように比例係数Kを乗ずる前もしくは乗じた後に、ローパスフィルタ47を配置することによって、そのような影響を取り除くことができる。
【0018】
なお、図8においては、図1、2、7の構成と同等の構成に関しては、同符号を付してその説明を省略した。
以上の説明においては、位相誤差を補正するためにQ系統の局部発振信号の周波数を位相制御したが、図9に示したように、I系統の局部発振信号の位相制御を行って補正することも可能である。この場合には、I系統の局部発振信号の位相制御量は(+θ)とする。前記第2の周波数変換手段は、2回目の周波数変換に用いる2系統の局部発振信号の何れか一方の位相を、外部からの信号によって制御可能とすることによって位相補正手段を実現している。
【0019】
なお、2乗手段21aは特許請求の範囲に記載されたI系統2乗手段に相当し、平均値操作手段22aは特許請求の範囲に記載されたI系統平均手段に相当し、2乗手段21bは特許請求の範囲に記載されたQ系統2乗手段に相当し、平均値操作手段22bは特許請求の範囲に記載されたQ系統平均手段に相当し、除算手段23は特許請求の範囲に記載された比率演算手段に相当し、増幅手段31bは特許請求の範囲に記載された振幅乗算手段に相当し、位相補正用2乗手段42は特許請求の範囲に記載された位相補正用I系統2乗手段に相当し、位相補正用2乗手段43は特許請求の範囲に記載された位相補正用Q系統2乗手段に相当し、位相補正用除算手段45は特許請求の範囲に記載された位相補正用比率演算手段に相当し、比例演算手段46は特許請求の範囲に記載された定数乗算手段に相当し、第2の周波数変換手段5は特許請求の範囲に記載された位相補正手段に相当する構成である。
【0020】
なお、図1、2においては、振幅誤差の補正と位相誤差の補正の両方を行うように構成されたイメージリジェクションミキサを例示したが、図3に示したように振幅誤差の補正のみを可能とした構成や、図7に示したように位相誤差の補正のみを可能とした構成のイメージリジェクションミキサとすることもできる。
また、前記構成のイメージリジェクションミキサを用いた受信機は、優れたイメージ抑圧能力を備えたものとなる。
【0021】
ちなみに、図10に示したように、振幅誤差の補正手段84を備えたダイレクトコンバージョン受信機8とすることも可能である。このダイレクトコンバージョン受信機8は、前記補正手段84に加えて、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いてI系統とQ系統の2系統の信号に分ける周波数変換手段81、それぞれの系統のローパスフィルタ82a,82b、及びA/D変換手段83a,83b、そして振幅誤差が補正された後の2系統の信号を復調処理する復調処理手段85を備えることによって実現されている。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明のイメージリジェクションミキサによれば、イメージ抑圧能力を大幅に改善することが可能となる。精度の高い部品を使用しなくても優れたイメージ抑圧能力が得られ、調整作業も不要になるという効果が得られる。従って、受信機に採用すれば、優れた性能の受信機を得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるイメージリジェクションミキサの実施の形態のブロック構成図である。
【図2】図1の要部のブロック構成図である。
【図3】図2の振幅誤差の補正処理を説明するブロック構成図である。
【図4】図3の要部のブロック構成図である。
【図5】図3の要部の別の構成例のブロック構成図である。
【図6】図2の要部の別の構成例のブロック構成図である。
【図7】図2の位相誤差の補正処理を説明するブロック構成図である。
【図8】図2の位相誤差の補正処理の別の構成例である。
【図9】図2の位相誤差の補正処理のさらに別の構成例である。
【図10】振幅補正処理を組み込んだダイレクトコンバージョン受信機のブロック構成図である。
【図11】従来例のイメージリジェクションミキサのブロック構成図である。
【図12】従来例のイメージリジェクションミキサを組み込んだ受信機のブロック構成図である。
【図13】従来例のダイレクトコンバージョン受信機のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 イメージリジェクションミキサ
11 第1の周波数変換手段
15 デジタル信号処理手段
11a,11b 90°の位相差をもった2つの信号
21a 2乗手段、I系統2乗手段
22a 平均値操作手段、I系統平均手段
21b 2乗手段、Q系統2乗手段
22b 平均値操作手段、Q系統平均手段
23 除算手段、比率演算手段
24 平方根手段
31b 増幅手段、振幅乗算手段
41 信号乗算手段
42 位相補正用2乗手段、位相補正用I系統2乗手段
43 位相補正用2乗手段、位相補正用Q系統2乗手段
44 加算手段
45 位相補正用除算手段、位相補正用比率演算手段
46 比例演算手段、定数乗算手段
5 第2の周波数変換手段、位相補正手段
Claims (6)
- 目的とする信号を、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第1の周波数変換手段によってI系統とQ系統の2系統の信号に分けて、それらの2系統の信号をローパスフィルタを通過させたあと、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第2の周波数変換手段によって2回目の周波数変換を行い、合成手段によって前記2系統の信号を合成して出力するように構成されたイメージリジェクションミキサにおいて、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求めるI系統2乗手段と、
I系統の2乗値を平均値操作してI系統平均値を求めるI系統平均手段と、
Q系統の第1の周波数変換手段の出力信号よりQ系統の2乗値を求めるQ系統2乗手段と、
Q系統の2乗値を平均値操作してQ系統平均値を求めるQ系統平均手段と、
I系統平均値とQ系統平均値との比率を求める比率演算手段と、
前記求められた比率の平方根を求める平方根処理手段と、
前記得られた平方根をI系統の第1の周波数変換手段の出力とQ系統の第1の周波数変換手段の出力の何れかの信号の振幅に乗算して振幅を補正する振幅乗算手段と、
を備えたことを特徴とするイメージリジェクションミキサ。 - 目的とする信号を、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第1の周波数変換手段によってI系統とQ系統の2系統の信号に分けて、それらの2系統の信号をローパスフィルタを通過させたあと、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第2の周波数変換手段によって2回目の周波数変換を行い、合成手段によって前記2系統の信号を合成して出力するように構成されたイメージリジェクションミキサにおいて、
I系統の第1の周波数変換手段の出力とQ系統の第1の周波数変換手段の出力より、I系統の信号成分とQ系統の信号成分の乗算値を求める信号乗算手段と、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求める位相補正用I系統2乗手段と、
Q系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、Q系統の2乗値を求める位相補正用Q系統2乗手段と、
I系統の2乗値とQ系統の2乗値を加算する加算手段と、
前記信号乗算手段の出力値と前記加算手段の出力値との比率を位相誤差検出値として求める位相補正用比率演算手段と、
前記第2の周波数変換手段に用いる前記2つの局部発振信号の何れかを出力する発振手段の位相制御量と位相誤差検出値とを対応させる比例係数を位相誤差検出値に乗ずる定数乗算手段と、
前記定数乗算手段の出力に基づいて、I系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号とQ系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号の前記何れかの位相を制御することで位相誤差を補正する位相補正手段と、
を備えたことを特徴とするイメージリジェクションミキサ。 - 目的とする信号を、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第1の周波数変換手段によってI系統とQ系統の2系統の信号に分けて、それらの2系統の信号をローパスフィルタを通過させたあと、90°の位相差をもった2つの局部発振信号を用いた第2の周波数変換手段によって2回目の周波数変換を行い、合成手段によって前記2系統の信号を合成して出力するように構成されたイメージリジェクションミキサにおいて、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求めるI系統2乗手段と、
I系統の2乗値を平均値操作してI系統平均値を求めるI系統平均手段と、
Q系統の第1の周波数変換の出力信号よりQ系統の2乗値を求めるQ系統2乗手段と、
Q系統の2乗値を平均値操作してQ系統平均値を求めるQ系統平均手段と、
I系統の平均値とQ系統の平均値との比率を求める比率演算手段と、
前記求められた比率の平方根を求める平方根処理手段と、
前記得られた平方根をI系統の第1の周波数変換手段の出力信号とQ系統の第1の周波数変換手段の出力信号の何れかの信号の振幅に乗算して振幅を補正する振幅乗算手段と、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号とQ系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の信号成分とQ系統の信号成分の乗算値を求める信号乗算手段と、
I系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、I系統の2乗値を求める位相補正用I系統2乗手段と、
Q系統の第1の周波数変換手段の出力信号より、Q系統の2乗値を求める位相補正用Q系統2乗手段と、
I系統の2乗値とQ系統の2乗値を加算する加算手段と、
前記信号乗算手段の出力値と前記加算手段の出力値との比率を位相誤差検出値として求める位相補正用比率演算手段と、
前記第2の周波数変換手段に用いる前記2つの局部発振信号の何れかを出力する発振手段の位相制御量と位相誤差検出値とを対応させる比例係数を位相誤差検出値に乗ずる定数乗算手段と、
前記定数乗算手段の出力に基づいて、第2の周波数変換手段でI系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号とQ系統の2回目の周波数変換に使用する局部発振信号の前記何れかの位相を制御することで位相誤差を補正する位相補正手段と、
を備えたことを特徴とするイメージリジェクションミキサ。 - I系統2乗手段、I系統平均手段、Q系統2乗手段、Q系統平均手段、比率演算手段、平方根処理手段、振幅乗算手段、及び第2の周波数変換手段を、デジタル信号処理手段によって実現したことを特徴とする請求項1に記載のイメージリジェクションミキサ。
- 信号乗算手段、位相補正用I系統2乗手段、位相補正用Q系統2乗手段、加算手段、位相補正用比率演算手段、定数乗算手段、位相補正手段、及び第2の周波数変換手段を、デジタル信号処理手段によって実現したことを特徴とする請求項2に記載のイメージリジェクションミキサ。
- I系統2乗手段、I系統平均手段、Q系統2乗手段、Q系統平均手段、比率演算手段、平方根処理手段、振幅乗算手段、信号乗算手段、位相補正用I系統2乗手段、位相補正用Q系統2乗手段、加算手段、位相補正用比率演算手段、定数乗算手段、位相補正手段、及び第 2 の周波数変換手段を、デジタル信号処理手段によって実現したことを特徴とする請求項3に記載のイメージリジェクションミキサ。
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---|---|---|---|
JP2002287289A JP4206249B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | イメージリジェクションミキサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287289A JP4206249B2 (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | イメージリジェクションミキサ |
Publications (2)
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