JP4206236B2 - 誘導加熱装置の冷却構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁調理器など誘導加熱装置用コイルの冷却構造等に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導加熱装置は、コイルに高周波数の電気を流し、コイル近傍の磁性体に渦電流を誘起させ、加熱するものである。
【0003】
従来の誘導加熱装置の冷却構造の一例として、図1、図12、図13、図14に示す電磁調理器の冷却構造について述べる。ここで図1は本発明および従来例の電磁調理器の正面図、図12は図1のA−A断面図である。また、図13は従来例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図であり、図14は図13のG−G断面図で、上部のコイル筐体部のみ示し下部の電子部品筐体部は省略している。
【0004】
誘導加熱時に被加熱部である鍋(図示せず)以外に高周波数の電気を発生する電子部品4、コイル3が発熱する。動作が不安定になるのを防止するため、電子部品4、コイル3は筐体1内に流す冷却空気により冷却する(詳細例:特開平11−185947号参照)。
【0005】
冷却構造は、ファン7で吸気孔5から吸気した冷却空気で電子部品4を冷却後給気ノズル9からコイル筐体内1aに導き、コイル3を冷却して排気孔6から再び大気に放出する形態を取る。即ち、コイル3の許容温度は100〜140℃と比較的に高いため、電子部品4の放熱で大気温度より上昇した空気でコイル3を冷却する。
【0006】
コイル3周辺の構造は、過熱を防止するため検出する温度センサー10、及び電磁エネルギーの拡散を防ぐためのコイル3裏面中央から外周に向かい放射状に取り付けている多数のフェライト部材11からなる。円板状の樹脂に貼った温度センサー10は、スプリング等でコイル3中央の天板2に接するように取り付けている(詳細例:特許第2964566号参照)。また、コイル3裏面の多数のフェライト部材11は、図14に示すように樹脂12で一体化してコイル3裏面に取り付けるが、剛性を得るため樹脂12の外周12a、及び内周12bは樹脂12の円板12cからリング状に突起している(詳細例:特許第3006184号参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年、衛生面からステンレス鍋が普及しつつあり、高発熱量の電磁調理器が求められている。これに伴い電子部品4、コイル3を所定の許容温度に保つ適切な冷却方法を見出すことが課題になっている。本発明が係わるコイル3の冷却に関しては以下の課題があり、所望の許容温度にするのを阻害している。
【0008】
コイル3の冷却性能を向上させる単純な方法として冷却風量を増すことがある。しかし、この方法は鍋からこぼれた水滴が飛散する限界速度を超え電子部品4に侵入する危険性があり、冷却風量を大幅にアップするのは難しい。従って、筐体1入り口風速を出来るだけ均一化し、上記の限界風速の範囲で冷却風量を極力アップする方法を見出すことが第一の課題である。
【0009】
第二の課題は、コイル3周辺の構造に起因する冷却空気の局部的な停滞がコイル3面に生じ、停滞する部分のコイル3温度が高くなることである。即ち、図14において円板状のコイル3の中央に過熱防止のための円板状温度センサー10による局部的な流れの停滞であり、またコイル3裏面に取り付けた多数のフェライト部材11による局部的な流れの停滞である。ここでコイル3表面と裏面では冷却空気の流動様式が多少異なる。コイル3表面では温度センサー10の後方に冷却空気の流れが部分的に停滞する。またコイル3裏面ではフェライト部材11を除くコイル3裏面とリング状に突起した樹脂12が形成する隙間で冷却空気が部分的に停滞する。
【0010】
説明は省略するが、魚などを焼くグリルを備えた誘導加熱装置の場合、グリルを冷却する空気についても部分的に流れが停滞する。
【0011】
これらの流れの停滞は死水域と呼ばれ、冷却風量をアップしても取り除くことは困難である。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、コイルを備えた誘導加熱装置において、コイル周辺などに生じる冷却空気の死水域を取り除くことでコイルの冷却性能を向上し、コイルを所定の許容温度以下に下げることである。
【0013】
さらに、グリルを備えた誘導加熱装置において、グリル周辺などに生じる冷却空気の死水域を取り除くことでグリル表面の冷却性能を向上し、グリル表面を所定の許容温度以下に下げることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、円板状に巻いたコイルと、複数のフェライト部材を放射状に並べて一体化し前記コイルの裏面に取り付けた樹脂と、高周波数の電気を発生する電子部品と、この電子部品とコイルとを冷却する冷却空気を送風するファンと、前記コイルを収納するコイル筐体と、前記電子部品およびファンを収納する電子部品筐体とから成る筐体と、この筐体の表面を覆う天板とから成り、前記コイルに流す高周波数の電気により前記天板の上面に置いた磁性体に発生する渦電流で加熱する誘導加熱装置において、前記コイルの裏面の前記フェライト部材および前記樹脂と前記コイル筐体の底板との間に、前記ファンにより前記底板に設けられた孔を通して送風される冷却空気の流れを部分的に塞き止めて前記コイルの裏面に冷却空気を導く導風板を設け、前記ファンにより前記導風板の上流側の空間と下流側の空間との間に圧力差を生じさせ、上流側から下流側に向かう気流に乱れを生じさせたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、前述のように、円板状に巻いたコイルと、複数のフェライト部材を放射状に並べて一体化し前記コイルの裏面に取り付けた樹脂と、高周波数の電気を発生する電子部品と、この電子部品とコイルとを冷却する冷却空気を送風するファンと、前記コイルを収納するコイル筐体と、前記電子部品およびファンを収納する電子部品筐体とから成る筐体と、この筐体の表面を覆う天板とから成り、前記コイルに流す高周波数の電気により前記天板の上面に置いた磁性体に発生する渦電流で加熱する誘導加熱装置において、前記コイルの裏面の前記フェライト部材および前記樹脂と前記コイル筐体の底板との間に、前記ファンにより前記底板に設けられた孔を通して送風される冷却空気の流れを部分的に塞き止めて前記コイルの裏面に冷却空気を導く導風板を設け、前記ファンにより前記導風板の上流側の空間と下流側の空間との間に圧力差を生じさせ、上流側から下流側に向かう気流に乱れを生じさせたものである。
【0016】
これによって、コイル周辺などに生じる冷却空気の死水域を取り除くことができコイルの冷却性能が向上する。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の第一の実施例を図1、図2、図3、図4、図5及び図6により説明する。
【0021】
図1は本発明および従来例の電磁調理器の正面図である。図2は図1のA−A断面図である。図3は本発明の第一の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図である。図4は図3のB−B断面図、図5は図3のC−C断面図である。図6は本発明の第一の実施例の電磁調理器の天板、コイル等を取り除いた内部構造斜視図である。尚、図4〜図6は上部のコイル筐体部のみ示し下部の電子部品筐体部は省略している。また、図6の破線矢印は冷却空気の流れを示す。
【0022】
1は筐体で、上部に後記コイル3を収納するコイル筐体1aと、下部に後記電子部品4を収納する電子部品筐体1bとで構成される。2は天板で、筐体1の上面に設けられ、被加熱部である磁性体の鍋等(図示せず)を載置する。
【0023】
3はコイルで、コイル筐体1a内に収納され、円板状に巻かれ、流れる高周波数の電気により天板2の上面に置いた磁性体の鍋等(図示せず)に渦電流を発生させ、この鍋等(図示せず)を加熱する。4は電子部品で、電子部品筐体1bに収納され、高周波数の電気を発生する。
【0024】
5は吸気孔で、電子部品筐体1bの側面の一部に設けられ、外部から冷却空気を取り入れる。6は排気孔で、コイル筐体1aの側面の一部に設けられ、コイル3や電子部品4などを冷却した空気を排出する。
【0025】
7はファンで、電子部品筐体1b内の吸気孔5近傍に設けられ、吸気孔5から吸気した外部の空気を冷却空気として内部に送風し、コイル3や電子部品4等を冷却する。8は底板で、コイル筐体1aの下面を形成する。
【0026】
9は給気ノズルで、コイル筐体1aの底板8の一部に設けられた孔であり、ファン7が送風する冷却空気を下部の電子部品筐体1bから上部のコイル筐体1aに供給する。10は温度センサーで、コイル3中央の空間部に天板2の下面にほぼ接するように設けられ、過熱を防止するために天板2等の温度を検出する。
【0027】
11は複数のフェライト部材で、コイル3の裏面に放射状に並べて取り付けられ、コイル3の電磁エネルギーの拡散を防ぐ。
【0028】
12は樹脂で、外周12aと内周12bと円板12cとから成り、複数のフェライト部材11を一体化してコイル3裏面に取り付ける。この外周12a及び内周12bは円板12cからリング状に突起している。
【0029】
13はバイパス防止板で、コイル筐体1a内壁とコイル3との間に設けられ、コイル筐体1a内壁とコイル3との間のほぼ全通路を塞き止めて、ファン7の送風する冷却空気がコイル3の周囲に迂回するのを阻止する。
【0030】
14は導風板で、コイル3の裏面のフェライト部材11および樹脂12とコイル筐体1aの底板8との間に設けられ、フェライト部材11および樹脂12とコイル筐体1aの底板8との間の冷却空気の流れを部分的に塞き止めて、コイル3裏面に冷却空気を導く。導風板14は、コイル3中央近傍部においては冷却空気の流れの下流で放射状に並ぶフェライト部材11と交差する曲線状の構造である。15は抵抗体で、図6に示すようにバイパス防止版13と導風板14とを連結して構成される。
【0031】
16は高圧空間で、ファン7の送風する冷却空気の流れがコイル筐体1b内に設けた抵抗体15で塞き止められて抵抗体15の上流側に形成される高圧の空間である。17は低圧空間で、抵抗体15の下流側に形成される低圧の空間である。
【0032】
本実施例の冷却構造の特徴は、給気ノズル9からコイル筐体1a内に供給された冷却空気の流れがコイル3の周囲に迂回するのを阻止するバイパス防止板13と、フェライト部材11および樹脂12とコイル筐体1aの底板8との間の冷却空気の流れを部分的に塞き止めてコイル3裏面に冷却空気を導く導風板14とを連結して構成される抵抗体15をコイル3周辺に設けたことである。
【0033】
バイパス防止板13は、図3に示すように、コイル3とコイル筐体1aが最も接近する位置より上流に取り付けるが、冷却空気の上流側から見て、コイル筐体1a内壁とコイル3と間のほぼ全通路を覆うようにコイル筐体1a内壁とコイル3との間に取り付けている。
【0034】
導風板14は、コイル3の裏面のフェライト部材11および樹脂12とコイル筐体1aの底板8との間に取り付け、バイパス防止板13と連結して抵抗体15を構成し、コイル筐体1a内の冷却空気の流れを塞き止める。また、コイル3中央より下流の導風板14は、放射状に並ぶフェライト部材11と交差する曲線状に取り付けている。
【0035】
即ちコイル筐体1a内に入った全ての冷却空気は、天板2とコイル3の表面との隙間、及びコイル3の裏面と導風板13の上部との隙間に流入させている。
【0036】
ここで本実施例の冷却構造では、従来構造と比べ天板2とコイル3との隙間を小さく、コイル3と底板8との隙間を大きく取るものとする。
【0037】
上記の冷却構造により、ファン7により加圧される上流側の高圧空間16と排気孔6に近い下流側の低圧空間17を形成している。
【0038】
以上の冷却構造において、その作用を図1〜図6を参照して説明する。
【0039】
外気がファン7により吸気孔5から電子部品筐体1b内に吸気され、ファン7の送風により電子部品筐体1b内の電子部品4を冷却し、コイル筐体1aの底板8すなわち電子部品筐体1bの上面の一部に設けられた吸気ノズル9に至る。吸気ノズル9からコイル筐体1aに流入した冷却空気はバイパス防止板13で集められ、コイル3に集中して吹き付け、コイル3のところを流れる時の風速が増して伝熱を促進するため、コイル3の平均温度を下げることが可能になる。
【0040】
また、導風板14の上流側の空間はファン7により加圧され下流側より高圧の高圧空間16となっているので、放射状に並ぶフェライト部材11が隣接する各空間では、コイル3中央付近の高圧空間16から低圧空間17に向う放射状の流れが形成される。この冷却空気の放射状の流れは、一旦導風板14で塞き止められ、コイル3の裏面と導風板14が形成する狭い隙間を通過する縮流と拡大流を伴う気流の乱れを形成する。これにより、コイル3の裏面の伝熱促進作用は大きなものとなる。
【0041】
本発明の第二の実施例を図7、図8及び図9に示す。図7は本発明の第二の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図である。ここで、図8は図7のD−D断面図、図9は図7のE−E断面図である。
【0042】
尚、この実施例の基本的構成は第一の実施例と同じであり、同じ構成部分の説明は省略し、異なる部分を説明する。
【0043】
この実施例では、図に示すように、給気ノズル9の上に吸気ノズル9の上部の空間を覆うような形状のベンド板18を設けている。ベンド板18、バイパス防止板13及び導風板14を連結してコイル筐体1a内を部分的に閉じる空間すなわち高圧空間16を形成し、下流側に低圧空間17を形成している。
【0044】
即ち図7に示すように、コイル筐体1a及び天板2に接する大きさでベンド板18の左右に取り付けたバイパス防止板13は、図の破線で示す導風板14と連結している。天板2とコイル3との隙間、コイル3と底板8との隙間は、第一の実施例と同様である。
【0045】
この実施例は、コイル筐体1a内に置く諸部品のため、コイル筐体1a内壁とコイル3との間のほぼ全通路を塞き止める第一の実施例のようなバイパス防止板13を取り付けるのが困難な場合、コイル筐体1aとコイル3との間の冷却空気の迂回を防止できる利点がある。
【0046】
本発明の第三の実施例を図10、及び図11に示す。図10は本発明の第三の実施例の電磁調理器の内部構造正面図である。図11は図10のF−F断面図である。
【0047】
この実施例は、第一および第二の実施例と異なり、コイル3を二つ備え、さらに後記グリル19を備え、これらを一つのファン7で効率的に冷却する方法を示している。本実施例についても、主に第一の実施例と異なる部分を説明する。
【0048】
1cはグリル筐体で、後記グリル19を収納する部分で、筐体1は上部にコイル筐体1aと、下部に電子部品筐体1bとグリル筐体1cとで構成される。9aは二つの給気ノズルの一つで、右のコイル3の手前のコイル筐体1aの底板8に設けられている。9bはもう一つの給気ノズルで、左のコイル3の手前右方のコイル筐体1aの底板8に設けられている。
【0049】
19はグリルで、グリル筐体1c内に収納され、魚などを焼くものである。20は間仕切りで、電子部品筐体1bとグリル筐体1cとを区分けする。
【0050】
21は通風穴で、コイル筐体1aの底板8に設けられた三種類の穴である。通風穴A21aは左のコイル3の手前右方の一つの穴であり、通風穴B21bは左のコイル3の手前に横に並んだ三つの穴であり、通風穴C21cは左のコイル3の手前左方の一つの穴である。
【0051】
22は仕切り板で、左のコイル3の前方のコイル筐体1aから下部のグリル筐体1cの一部にわたって設けられ、左のコイル3上流の高圧空間16の一部を形成する。
【0052】
23はグリル隙間で、グリル19の左側壁とグリル筐体1c内壁との間のグリル隙間左23aと、グリル19の天井壁とコイル筐体1aの底板8との間のグリル隙間上23bと、グリル19の右側壁と間仕切り20の間のグリル隙間左23cに区分する。
【0053】
電子部品4、温度センサー10、フェライト部材11、樹脂12、バイパス防止板13、導風板14は左のコイル3用と右のコイル3用の二組がある。
【0054】
以上の構成において、左右のコイル3は、それぞれ左右のコイル3用のバイパス防止板13および導風板14の作用により高圧空間16と低圧空間17が形成され、それぞれ給気ノズル9b,9aから供給される冷却空気により冷却され、その平均温度が低下する。
【0055】
この実施例の特徴は、コイル3のみならず、グリル19表面の冷却において、ファン7により加圧される上流側の高圧空間16と下流側の低圧空間17を形成し、高圧空間16と低圧空間17の圧力差を利用してグリル19表面の冷却を阻害する死水域を低減していることである。
【0056】
即ち、グリル19表面の冷却を阻害する死水域は、排気孔6から離れたグリル隙間23すなわちグリル隙間左23a、グリル隙間上23b、グリル隙間右23cなどに生じる。そこでコイル筐体1a内の左のコイル3の上流側にバイパス防止板13、導風板14及び仕切り板22を取り付けて形成した高圧空間16から、底板8に部分的に開けた通風穴A21a、通風B21b、通風穴C21cを介してグリル隙間左23a、グリル隙間上23b、グリル隙間右23cなどに冷却空気が流れるようにし、グリル18周辺の死水域をほぼ取り除いた。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、円板状に巻いたコイルと、複数のフェライト部材を放射状に並べて一体化し前記コイルの裏面に取り付けた樹脂と、高周波数の電気を発生する電子部品と、この電子部品とコイルとを冷却する冷却空気を送風するファンと、前記コイルを収納するコイル筐体と、前記電子部品およびファンを収納する電子部品筐体とから成る筐体と、この筐体の表面を覆う天板とから成り、前記コイルに流す高周波数の電気により前記天板の上面に置いた磁性体に発生する渦電流で加熱する誘導加熱装置において、前記コイルの裏面の前記フェライト部材および前記樹脂と前記コイル筐体の底板との間に、前記ファンにより前記底板に設けられた孔を通して送風される冷却空気の流れを部分的に塞き止めて前記コイルの裏面に冷却空気を導く導風板を設け、前記ファンにより前記導風板の上流側の空間と下流側の空間との間に圧力差を生じさせ、上流側から下流側に向かう気流に乱れを生じさせたものである。
【0058】
これにより、コイル周辺などに生ずる冷却空気の死水域を取り除くことが出来る。このためコイルの冷却性能が向上し、コイルを所定の許容温度以下に下げることが出来るという効果を奏する。
【0059】
また、導風板によりフェライト部材および樹脂とコイル筐体の底板との間の冷却空気の流れを部分的に塞ぎ止めてコイル裏面に冷却空気を導くので、コイルの冷却性能がより向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明および従来例の電磁調理器の正面図である。
【図2】本発明の電磁調理器の正面図を示す図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の第一の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図である。
【図4】本発明の第一の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図を示す図3のB−B断面図である。
【図5】本発明の第一の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図を示す図3のC−C面図である。
【図6】本発明の第一の実施例の電磁調理器の天板、コイル等を取り除いた内部構造斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図である。
【図8】本発明の第二の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図を示す図7のD−D断面図である。
【図9】本発明の第二の実施例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図を示す図7のE−E断面図である。
【図10】本発明の第三の実施例の電磁調理器の内部構造正面図である。
【図11】本発明の第三の実施例の電磁調理器の内部構造正面図を示す図10のF−F断面図である。
【図12】従来例の電磁調理器の正面図を示す図1のA−A断面図である。
【図13】従来例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図である。
【図14】従来例の電磁調理器の天板を取り除いた内部構造図を示す図13のG−G断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
1a コイル筐体
1b 電子部品筐体
1c グリル筐体
2 天板
3 コイル
4 電子部品
7 ファン
8 底板
11 フェライト部材
12 樹脂
13 バイパス防止板
14 導風板
15 抵抗体
16 高圧空間
17 低圧空間
19 グリル
22 仕切り板
Claims (1)
- 円板状に巻いたコイルと、複数のフェライト部材を放射状に並べて一体化し前記コイルの裏面に取り付けた樹脂と、高周波数の電気を発生する電子部品と、この電子部品とコイルとを冷却する冷却空気を送風するファンと、前記コイルを収納するコイル筐体と、前記電子部品およびファンを収納する電子部品筐体とから成る筐体と、この筐体の表面を覆う天板とから成り、前記コイルに流す高周波数の電気により前記天板の上面に置いた磁性体に発生する渦電流で加熱する誘導加熱装置において、前記コイルの裏面の前記フェライト部材および前記樹脂と前記コイル筐体の底板との間に、前記ファンにより前記底板に設けられた孔を通して送風される冷却空気の流れを部分的に塞き止めて前記コイルの裏面に冷却空気を導く導風板を設け、前記ファンにより前記導風板の上流側の空間と下流側の空間との間に圧力差を生じさせ、上流側から下流側に向かう気流に乱れを生じさせたことを特徴とする誘導加熱装置の冷却構造。
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