JP4206117B2 - 通気路を有する耳穴装着可能な補聴器 - Google Patents

通気路を有する耳穴装着可能な補聴器 Download PDF

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Description

本発明は、耳穴に装着可能な補聴器であって、補聴器を装着したとき使用者の鼓膜に対向する第1のハウジング領域及び鼓膜と反対側の第2のハウジング領域を有するハウジングと、第1のハウジング領域内に配置され非多孔性の膜を有する耳垢防護装置と、第1のハウジング領域内に存在する第1の開口及び第2のハウジング領域内に存在する第2の開口を有する通気路とを備える耳穴装着可能な補聴器に関する。
耳穴に装着可能な補聴器は通常通気路を有し、この通気路は補聴器を装着したとき鼓膜と反対側のハウジング側(フェースプレート)から鼓膜と対向するハウジング側まで補聴器を貫通する通路を形成する。この通路は、補聴器によって閉じ込められた耳道容積の通気のため、この容積に対する気圧上の圧力平衡及び閉鎖効果(閉塞効果)の低減のために用いられる。
補聴器、特に耳穴式補聴器は、耳垢によるよごれの影響を受ける。耳穴装着可能な補聴器においては耳垢が補聴器の音響放出口に侵入し、補聴器スピーカー(受話器又はレシーバともいう)と音響放出口との間の音響伝送路をふさぐ。それは音響性能を損なうことに始まって補聴器の使用不能に至る一連の問題に繋がる。
これまで耳穴装着可能な補聴器において耳垢の侵入を防止する多くの手がかりが存在する。通常、キャップ状又はハンガー状の防護装置が使用され、この防護装置は、補聴器ハウジングの部分として(例えば特許文献1、特許文献2参照)、又は音響伝送路内ないし補聴器上に挿入ないし載置するものとして(例えば特許文献3、特許文献4参照)形成することができる。さらに、音響伝送路を狭める耳垢防護装置が知られており、この防護装置は場合によっては格子状又は櫛状の仕切りを備え、音響伝送路内へ挿入するように又はノズル上に載置するように用いられる(例えば特許文献4、特許文献5、特許文献6又は特許文献7参照)。
基本的な問題はこの耳垢防護装置の清掃である。多くの場合、耳垢防護装置は時々交換しなければならないが、このことはまさに年配の補聴器装着者の場合しばしば音響専門家へ足を運ぶ面倒と結び付いている。それ故多孔性又は非多孔性(気密)の膜として形成され(例えば特許文献8、特許文献9又は特許文献10参照)、音響放出口を覆う耳垢防護装置が繰返し繰返し提案された。それによって耳垢の侵入は十分に阻止される。さらにそのような膜は他の耳垢防護装置と比較して容易に清掃することができる。もちろんまたこの膜は損傷時できるだけ簡単に交換し得るものでなければならない。それ故堅い作り付けは問題にならない。
装着可能な耳垢防護装置は、とりわけ所要面積が追加されることに基づいて定着しなかった。もちろんこれまでの組み込み可能な耳垢防護装置はたいてい音響伝送路の音響学的に有効な断面を減らすという欠点があり、そのことは音響学的な欠点に導く可能性がある。
気密性の膜は根本的に最大の防護を提供するが、気圧上の圧力平衡を保証するためにはもちろんのこと修正された受話器の使用を必要とする。機器外側上の所属する出口(フェースプレート)は、同様に相応の所要面積の付加を前提とする。さらに、耳垢防護装置が確実に音響伝送路と結合されており音響伝送路と密に終わっていることが保証されていなければならない。これは、音響伝送路内に組み込み可能な耳垢防護装置においてはこれまでたいてい音響伝送路に密着した肥大部によってもたらされる。この肥大部は隆起状又は錨爪状に形成されるか又はブリッジ、いぼ状の突起のような他の要素を有する。
受話器の音響放出口と補聴器ハウジング内の受けとの間に音響伝送チューブが存在する受話器支持構造は知られている(例えば特許文献11参照)。
本発明の請求項1の上位概念に従う補聴器は知られている(例えば特許文献10参照)。この既知の補聴器の欠点は、気圧上の圧力平衡を保証するために修正された受話器を必要とすることである。
独国特許第3802250 C1号明細書 米国特許第5327500号明細書 欧州特許出願公開第0312517 A2号明細書 米国特許第4972488号明細書 米国特許第5970157号明細書 国際特許出願公開第00/03561号パンフレット 独国特許出願公開第3616648 A1号明細書 欧州特許出願公開第310866 A1号明細書 独国特許出願公開第19640796 A1号明細書 米国特許第6164409号明細書 米国特許出願公開第2005/0074138 A1号明細書
本発明の課題は、非多孔性の膜を含む耳垢防護装置を有する耳穴装着可能な補聴器において、簡単な方法で補聴器に必要な気圧上の圧力平衡を達成することにある。
この課題は請求項1に記載された特徴部分によって解決される。
従来の補聴器においては、たいてい伸縮性の音響伝送チューブの形の音響開口部が存在し、その一端は受話器の音響放出口上に押し込まれ、他端は補聴器の音響放出口を形成する。それと異なり本発明に従う補聴器においては、受話器の音響放出口と補聴器のハウジング内の音響放出口との間の音響伝送路が部分的にのみ音響開口部として、例えば伸縮性の音響伝送チューブの形に作り上げられている。部分的には音響伝送路は補聴器のハウジングと同じ材料から造られ、ハウジングと一体的に結合されている。同時に、音響伝送路の最後に述べた部分は音響開口部のための受けとして用いることができる。この部分は、音響開口部がぴったりと挿入されそれによって保持されるような大きさにされると有利である。それに代えて又はそれに付加して、そのように形成された保持部が突起、錨爪、ブリッジ、いぼ状の突起、周りを取り囲む隆起部等の形の少なくとも1つの形成部をも有し、その形成部が音響開口部を挟み込み、それによってさらに固着させることができる。
他の実施形態においては、形成部の代わりに少なくとも1つのくぼみが音響伝送路の当該部分に設けられ、その際使用される音響開口部は少なくとも1つの対応する外側突起を備え、その結果これによっても音響開口部は受け内に固定され、その際音響開口部の内径を減じることはない。
さらに、補聴器を装着したとき音響伝送路の鼓膜の方向を示す部分が、耳垢防護装置を補聴器と取外し可能に結合するための受けとして形成される。耳垢防護装置は非多孔性で従って空気非透過性の膜を含み、この膜は好ましくは金属、合金、又は例えばプラスチックのような合成材料から造られる。膜はさらに比較的薄く形成され、その結果膜は受話器から生じる音響を伝達する。膜によって、受話器と膜との間の音響伝送路は内耳に対して気密に閉じられている。膜がその機能を果たす能力を保持するためには、音響伝送路に対して気圧上の圧力平衡が行われなければならない。そのために修正された受話器を設けることができる。この受話器は受話器の背後容積と補聴器外側又は補聴器の内部空間との間に通気性のチャネルを造り、補聴器の内部空間の場合にはさらに補聴器の外側に対する通気性の結合を持っている。しかしながらこの修正された受話器はかなり高価である。
それ故本発明においては、受話器の気圧上の圧力平衡を保証するため、受話器と非多孔性の膜との間において音響伝送路に通じる圧力調整路が設けられている。それによって、これまでの大量生産され従ってコストの安い受話器を使用することができる。圧力調整路は、別々に外方へ導かれる代わりに、その他端で、いずれにせよ存在する通気路に通じるのが有利である。そうして補聴器のハウジングにおいて別のハウジング開口を必要としない。このことは場所を節約し、加えて音響学的な利点をも有する。その際、補聴器を装着したとき鼓膜に対向するハウジング側から比較的遠く離れて存在する個所において圧力調整路が通気路に通じるようにすると有利である。それによって、圧力調整路の耳垢によるよごれが十分に阻止される。圧力調整路はまた、それとは異なり、鼓膜に対向するハウジング側に近く存在する個所において通気路に通じるようにすることもできる。上記の個所の正確な配置は、与えられた音響学的情況をも考慮して行われるのが有利である。特殊な実施形態においては、圧力調整路は音響伝送路と通気路との間を最短で結ぶ線に直接に又は少なくとも近似的に沿って延びるようにすることができる。
本発明の他の変形においては、圧力調整路が少なくとも十分に気密に閉じられた音響伝送路から補聴器の内部区間への通路を形成し、その際この内部空間は、例えば操作要素の配置又は電池室のために必要なハウジング穿孔によって補聴器の外側の領域に対し通気性である。従ってこの措置によっても音響伝送路に対し気圧上の圧力平衡が生じ得る。
さらに通気路は、通気路が受話器と膜との間の音響伝送路と補聴器を囲む空間との直接の結合を作り、例えばフェースプレートに通じるように形成することもできる。
本発明に従う補聴器においては、耳垢防護装置が、支持体に固定された非多孔性の従って気密性の膜を含むと有利である。他方支持体は、補聴器のハウジング内の音響放出口の範囲ないし音響伝送路における受けに固定される。その際その受けは、音響伝送路の断面が耳垢防護装置によって狭められないように定められるのが有利である。もし耳垢防護装置の交換が必要となった場合には、交換は適切な工具を用いて行うことができ、その際古い耳垢防護装置の膜は交換の際破壊することができる。
本発明に従う補聴器の製造は、コンピュータ支援による製造方法によって行うのが有利であり、この方法においては先ず人の耳道の個人個人の形状についてのデータが確定される。そして当該耳道の内部輪郭のディジタル表現から、先ず当該耳道に正確に合った補聴器の仮の画像が作られる。このコンピュータモデルにおいては、既に補聴器の構成要素(マイクロホン、受話器、電源、電子装置等)が仮に位置付けられ得る。耳垢防護装置の位置決定及びその固定のために必要な補聴器ハウジング内の受けも、既にコンピュータモデルにおいて確定することができる。さらに、本発明に従う圧力調整路の始点及び終点並びに圧力調整路の正確な形状は、既にコンピュータモデルに基づいて計画することができる。耳垢防護装置及び音響開口部のための組み込まれた受け並びに本発明に従う圧力調整路を備える補聴器のシェルの製造は、コンピュータ制御の製造プロセスで、例えばレーザー焼結、光造形又はサーモジェット・プリント法を用いて行われる。その際実際の補聴器ハウジングが三次元コンピュータモデルの画像に従って精密に造られる。
本発明に従う耳穴装着式補聴器は、必ずしも難聴者の生活保障のために必要なすべての構成要素を含まなければならないものではない。反対に、本発明に従う補聴器は単に受話器を含むだけで、すべての他の必要な電気的又は電子的構成要素は耳道の外側例えば耳の後に装着された別の機器内に含まれることも可能である。別の機器と補聴器との間にある結合は、有線式が有利であるが、電磁式の無線通信などとして形成することもできる。
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
図1の実施例において、耳穴装着可能な補聴器1は、補聴器を装着したとき使用者の鼓膜に対向する第1のハウジング領域2及び鼓膜と反対側の第2のハウジング領域3を有するハウジングを含む。第2のハウジング領域3は通常フェースプレートと呼ばれる。補聴器1は第1のハウジング領域と第2のハウジング領域との間において、補聴器1を装着したとき補聴器1によって閉じ込められる耳道容積の通気のための通気路4によって貫かれている。補聴器1のハウジング内には、少なくとも、音響入力信号を取り込みこの信号を電気信号に変換するためのマイクロホン5、電気信号を処理し周波数に依存した増幅を行うための信号処理ユニット6、及び処理された信号を音響信号に変換する受話器7が存在し、その変換された音響信号は音響伝送路8を介して使用者の聴覚に導かれる。さらに補聴器1の電子構成要素に電圧を供給するために、電池又は蓄電池の形の電源10が存在する。電子構成要素を補聴器に対し組み込む又は取り外すために、フェースプレート3の部分13は残りのハウジングから外すことができる。この外すことが可能な部分13には場合によっては操作部材(図示せず)を設けることもできる。
この音響伝送路8の一区域は音響開口部8Aによって形成され、その一端は受話器7の音響放出部の形の音響放出口7A上に押し込まれ、他端はハウジングの一部として形成された受け8B内に取り付けられ固着されている。音響開口部8Aとしては例えば伸縮性の音響伝送チューブを使用することができる。前側の、即ち鼓膜に対向し第1のハウジング領域2に通じる音響伝送路8の区域は、補聴器の音響伝送路8を囲むハウジング材料によって直接形成される。音響伝送路8ないし受話器7が耳垢によってふさがれないようにするため、音響伝送路8の第1のハウジング領域2への出口の範囲に耳垢防護装置9が設けられ、この装置が耳垢の音響伝送路8への侵入を阻止する。
本発明に従う補聴器1においては、非多孔性、従ってガス非透過性の膜を持った耳垢防護装置9が設けられている。それによって受話器7と音響放出口との間の音響伝送路8は補助の手段なしで気密に封じられることになる。しかしながら受話器7が空気圧変動の場合にも機能を発揮するためには、閉じ込められた容積に対する気圧上の圧力調整が必要である。本発明に従えばこの圧力調整は、実施例において音響伝送路8を通気路4と結ぶ圧力調整路11によって達成される。
図1による実施例において、圧力調整路11は音響伝送路8を通気路4と最短経路で結ばない。むしろ圧力調整路11は、第1のハウジング領域2における通気路4の開口より第2のハウジング領域3(フェースプレート)における通気路4の開口により近く存在する個所12において通気路4に通じる。このことは補聴器1の音響伝達性能に影響を及ぼし、帰還傾向を減ずる。さらに、この圧力調整路11の構成は、例えば耳垢による汚れや塞ぎの可能性を阻止する。さらにこの実施形態においては補聴器1のハウジングシェルにおける圧力調整路11のための開口を必要としない。しかしまた圧力調整路は独立してフェースプレート3に通じていてもよく、従ってその場合通気路4への直接の結び付けを有しない(図示せず)。その場合そのためにはもちろん圧力調整路のための別の開口がフェースプレート3に設けられなければならないことになる。
本発明の補聴器の別の実施例が図2に示されている。図1と異なり、ここでは使用者の耳道内に突き出した補聴器の部分のみが示されている。図1に従う補聴器と一致して、この補聴器も補聴器を装着したとき鼓膜に対向する第1のハウジング領域2′と音響放出口7A′を有する受話器7′とを含む。さらにこの実施例の場合も音響開口部8A′が音響伝送路8′の一区域を形成する。別の区域は補聴器のハウジングと一体に形成され、音響開口部8A′のための受け8B′を含む。この受けは音響開口部8A′よりわずか小さい直径を有し、その結果音響開口部8A′は受け内に保持される。さらに、受けは少なくとも1つの形成部(節、くさび、隆起したリング等)を備えるのが有利であり、この形成部によって音響開口部8A′は固着性が補助される。実施例ではそのため2つのくさび状の隆起部8C′が設けられている。さらにこの実施例では音響開口部8A′のための受け8B′は、音響伝送路8′におけるリング状の隆起部として構成され音響開口部8A′のためのストッパーを作る別の受け8D′をも含み、その結果音響開口部8A′はそのために設けられた受け内にこのストッパーまでしか挿入され得ないようになっている。
図1に従う実施例の場合と同じように、この実施例においても音響伝送路8′の端部には空気非透過性の膜9A′を有する耳垢防護装置9′が存在し、その膜は音響伝送路8′を気密に閉鎖する。膜9A′は補聴器のハウジング表面と少なくとも十分に表面面一になるようにするのが有利であり、その結果膜9A′は容易に例えばぬぐうことによって清掃することができる。本発明に従ってこの実施例においても圧力平衡は圧力調整路11′によって行われることになる。
しかしながらこの実施例においては図1に従う実施例と異なり、音響伝送路8′は圧力調整路11′によって比較的短い経路で通気路4′と結ばれている。このことは、当該補聴器の音響伝達性能に効果を及ぼす。
本発明の別の実施例が図3に示されている。2ダッシュを付した符合を持つ構成要素は図1及び2に示された構成要素と一致する。しかし先に示された実施例と異なり、この実施例では圧力調整は通気路4″を介して行われない。その代わりに圧力調整路11″は図示の補聴器の内室に通じている。これは、補聴器のハウジングは例えば電池室、操作要素等に対するハウジング開口などによっていずれにせよ外部に対し完全には密閉されておらず、それ故気圧上の圧力調整もハウジング内部空間を介して行われ得るから可能である。
実施例に従う耳穴装着可能な補聴器は、ラピッドプロトタイピングの分野から知られる製造方法、例えばSLS(Selective Laser Sintering)又はSLA(Stereolithography)に従って造られるのが有利である。これは、先ずそれぞれの補聴器の三次元のコンピュータモデルが、本来のハウジングをこのコンピュータモデルの極めて正しい画像として十分に自動化されコンピュータ制御された製造プロセスにおいて製造する前に造られるという利点を有する。ハウジング及びハウジングと一体的に形成されるハウジング形成部のすべての細目は、本来の製造前に既にコンピュータモデルで確定することができる。従って、例えば、まずコンピュータモデルに基づいて、次いで実際のハウジングにおいて、圧力調整路、耳垢防護装置のための受け及び音響開口部のための保持部を造ることができる。
本発明の第1の実施例の断面図である。 本発明の第2の実施例の断面図である。 本発明の第3の実施例の断面図である。
符号の説明
1 補聴器
2 第1のハウジング領域
3 第2のハウジング領域
4、4′、4″ 通気路
5 マイクロホン
6 信号処理ユニット
7、7′、7″ 受話器
7A、7A′、7A″ 音響放出口
8、8′、8″ 音響伝送路
8A、8A′、8A″ 音響開口部
9、9′、9″ 耳垢防護装置
9A′、9A″ 膜
11、11′、11″ 圧力調整路
12 個所
13 フェースプレート

Claims (13)

  1. 補聴器を装着したとき使用者の鼓膜に対向する第1のハウジング領域(2)及び鼓膜と反対側の第2のハウジング領域(3)を有するハウジングと、第1のハウジング領域(2)内に配置され非多孔性の膜(9A′、9A″)を有する耳垢防護装置(9、9′、9″)と、第1のハウジング領域(2)内にある第1の開口及び第2のハウジング領域(3)内にある第2の開口を有する通気路(4、4′、4″)と、音響放出口(7A、7A′、7A″)を有する受話器(7、7′、7″)と、音響放出口(7A、7A′、7A″)と耳垢防護装置(9、9′、9″)との間にある音響伝送路(8、8′、8″)とを備えた耳穴装着可能な補聴器(1)において、音響伝送路(8、8′、8″)に通じる圧力調整路(11、11′、11″)を有することを特徴とする耳穴装着可能な補聴器。
  2. 圧力調整路(11、11′、11″)が音響伝送路(8、8′、8″)を通気路(4、4′、4″)と結ぶことを特徴とする請求項1記載の補聴器。
  3. 圧力調整路(11、11′、11″)が通気路(4、4′、4″)と音響伝送路(8、8′、8″)との間を直接結ぶ線に沿って少なくとも近似するように延びることを特徴とする請求項2記載の補聴器。
  4. 圧力調整路(11、11′、11″)が、通気路(4、4′、4″)と音響伝送路(8、8′、8″)との間を直接結ぶ線に沿う延び方向とは異なり、第2のハウジング領域(3)の方向にずれる個所(12)において初めて通気路(4、4′、4″)に通じることを特徴とする請求項2記載の補聴器。
  5. 圧力調整路(11、11′、11″)が音響伝送路(8、8′、8″)を補聴器(1)の内部空間と結合することを特徴とする請求項1記載の補聴器。
  6. 圧力調整路(11、11′、11″)が通気路(4、4′、4″)より小さい断面を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の補聴器。
  7. 音響伝送路(8、8´、8´´)が少なくとも、音響開口部(8A、8A′、8A″)及び補聴器(1)のハウジングによって形成される区間によって構成され、その区間に同様に補聴器(1)のハウジングによって形成される音響開口部(8A、8A′、8A″)のための受け(8B、8B′、8B″)が続くことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の補聴器。
  8. 圧力調整路(11、11′、11″)が音響開口部(8A、8A′、8A″)と耳垢防護装置(9、9′、9″)との間の範囲において音響伝送路(8、8′、8″)に通じることを特徴とする請求項7記載の補聴器。
  9. 耳垢防護装置(9、9′、9″)のための受け及び音響開口部(8A、8A′、8A″)のための受け(8B、8B′、8B″)又はそのいずれか一方が補聴器(1)のハウジングと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の補聴器。
  10. 音響開口部(8A、8A′、8A″)及び音響開口部(8A、8A′、8A″)のための受け(8B、8B′、8B″)又はそのいずれか一方が、音響開口部(8A、8A′、8A″)を受け(8B、8B′、8B″)内に取り付け及び固着するための手段を含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つに記載の補聴器。
  11. 耳垢防護装置(9、9′、9″)が補聴器(1)のハウジングと取り外し可能に結合し得ることを特徴とする請求項9又は10記載の補聴器。
  12. 少なくとも、音響入力信号を取り込み電気入力信号に変換するためのマイクロホン(5)と、入力信号を処理し周波数に依存して増幅するための信号処理ユニット(6)と、処理され増幅された入力信号を音響出力信号に変換し音響出力信号を使用者の耳道に与えるための音響放出口(7A、7A′、7A″)を有する受話器(7、7′、7″)と、電圧供給のための電源(10)とを含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の補聴器。
  13. 補聴器(1)のハウジングがラピッドプロトタイピング法を用いて製造されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の補聴器。
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