JP4205983B2 - 連続鋳造機のロール間隔決定方法およびそのロール間隔決定システム - Google Patents

連続鋳造機のロール間隔決定方法およびそのロール間隔決定システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続鋳造機のロール間隔決定方法およびそのロール間隔決定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、溶鋼からスラブ、ブルーム等の鋳片を鋳造するのに使用される連続鋳造機は、鋳片を案内するための複数のロールを備えている。これら複数のロールは鋳片案内路に沿って対向配設されており、対抗するロールが所定の間隔に維持されていないと、溶鋼が凝固しながらロール間を通過する過程において、鉄鋼製品に表面傷、内部割れ等の欠陥が発生する。このような鋳片の欠陥の発生を防止するためには、連続鋳造機のロール間隔を適正値に管理することが極めて重要である。そのため、鋳片の鋳造開始時に用いられるダミーバーにロール間隔測定装置を取付ける。そして、ダミーバーの移動中に、ロール間隔測定装置によりロール間隔を測定し、測定データを処理してロール間隔を求め、求めたロール間隔に異常が発見された場合には、次の鋳片の鋳造を開始する前に、ロール間隔の異常を修正するようにしている。
【0003】
ロール間隔測定装置を用いて測定したロール間隔測定データを処理することによりロール間隔を求めるようにしたものとしては、例えば下記のような構成になるものが知られている。以下、これを、連続鋳造設備のロール間隔測定方法を適用する連続鋳造設備(以下、連続鋳造機という)の一例を示す全体構成図の図5を参照しながら説明する。
【0004】
連続鋳造機は、ダミーバー58、ロール群59、前記ダミーバー58に搭載された距離センサ52Aが検出した距離情報に基づいてロール群59全てのロール対La,Lb間のロール間隔を算出するロール間隔測定装置51を備えている。前記距離センサ52Aは、ダミーバー58の上側に上側ロールLaまでの距離を検出する距離センサ52Aと、ダミーバー8の下側に下側ロールLbまでの距離を検出する距離センサ52Aとを一組としてダミーバー58の上下に対向して複数組が配置されている。そして、ダミーバー58が複数の対向する上側ロールLa、下側ロールLbにより構成されるロール群59の経路内を移送され、それぞれのロール対La,Lbを通過する際に、それぞれ上側ロールLa、下側ロールLbの距離を検出してロール間距離情報を所定のタイミングで連続的に出力するように構成されている。
【0005】
前記ロール間隔測定装置51はマイクロプロセッサを基本に構成されている。即ち、データ処理部61、データ演算部62、データ記憶部63、判定部64、表示部65を備えている。そして、距離センサ52Aから供給されるアナログの距離情報に基づいてデータ処理、距離データの演算等を実行し、演算したロール間隔を予め設定してあるロール間隔の許容値と比較した後、全てのロール対、または許容値を超えたロール対について比較結果を表示するようになっている。前記データ処理部61は、送受信ユニット、A/D変換器、タイミング信号発生器、メモリ等で構成され、距離センサ52Aから送信されてくるアナログの距離情報を所定のタイミングで受信し、A/D変換でディジタルの距離情報に変換した後に、距離情報を一時保存してデータ演算部62に提供するものである。
【0006】
前記データ演算部62は各種演算機能を備え、データ処理部61から供給されるディジタルの距離情報ならびにデータ記憶部に予め設定された情報(例えば、距離センサ間隔S、ロール設置設計ピッチP,ロール回転速度V等)に基づいて全てのロール対のロール間隔Lを演算し、演算により求めたロール間隔Lを判定部64に供給する。前記判定部64は、コンバータ、およびメモリを備えており、演算により求めたロール間隔Lと予め設定したロール間隔を比較して、ロール間隔Lが許容値L以内か否かを判定し、判定信号を表示部65に出力する。前記表示部65は、ディスプレー、プリンタ、スピーカ等の組合せからなっており、ロール間隔Lが許容値L内か否かを可視的ならびに可聴的に表示するようになっている。なお、前記判定信号は、全てのロール対についてのロール間隔Lと許容値Lの偏差、または許容値Lを超えるロール対の偏差である(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−267159号公報(第5頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例によれば、判定値、つまりロール間隔Lと許容値Lの偏差、または許容値Lを超えるロール対の偏差を活用するだけであり、測定データの全てを活用することができない。そのため、異常データの解析ができず、ロール間隔を正しく決定することができない。また、センサであるロール間隔測定装置または連続鋳造機に異常等の何らかのトラブルによりロール間隔に該当しないデータが測定された場合、これがロール間隔であるか否かを弁別することができない。さらに、鋳片の品質にとって重要な連続鋳造機の経時的な設備管理を行うことができない。
【0009】
従って、本発明の目的は、測定データの全てを活用することができ、得られたデータがロール間隔であるか否かを弁別することができ、しかも連続鋳造機の経時的な設備管理を行い得るようにした連続鋳造機のロール間隔決定方法およびそのロール間隔決定システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って、上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る連続鋳造機のロール間隔決定方法が採用した手段の特徴とするところは、ロール間隔測定装置で測定されたロール間隔データおよび前記ロール間隔測定装置に設けたロール位置検出センサで検出されたロール位置データのそれぞれを、前記ロール間隔測定装置に付設した移動局に取込み、取込んだ前記ロール間隔データを予め定めた時間間隔でサンプリングし、サンプリングしたサンプリングデータと前記ロール位置データとを地上局に取込み、取込んだ両データの全てを前記地上局において記憶すると共に、前記サンプリングデータと前記ロール位置データとの波形を表示し、前記ロール位置データの波形に対応する位置の前記サンプリングデータの波形のピーク値を連続鋳造機のロール間隔とし、前記サンプリングデータの波形に対応する位置にロール間隔を求めるサンプリングデータの波形が表示されないときには、ノイズを消去するための閾値を変更してサンプリングデータの波形を表示させ、表示させたサンプリングデータの波形のピーク値をロール間隔とするところにある。
【0011】
本発明の請求項2に係る連続鋳造機のロール間隔決定方法が採用した手段の特徴とするところは、請求項1に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法において、前記ロール位置データの波形に対応する位置にロール間隔を求めるサンプリングデータの波形が表示されないときには、このサンプリングデータの波形が表示されないデータ欠落部をシフトさせ、次のロール位置データの波形に対応する位置のサンプリングデータの波形のピーク値をロール間隔とするところにある。
【0012】
本発明の請求項3に係る連続鋳造機のロール間隔決定方法が採用した手段の特徴とするところは、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法において、前記ロール位置データの波形に対応しない位置に前記サンプリングデータの波形のピーク値が表示されているときには、このピーク値はロール間隔を求めるための波形でないと決定するところにある。
【0013】
本発明の請求項4に係る連続鋳造機のロール間隔決定方法が採用した手段の特徴とするところは、請求項またはのうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法において、前記サンプリングデータの波形、前記地上局において予め記憶させた各ロール間隔のモデル波形と相違する波形が表示されたときには、前記モデル波形と相違する波形はロール間隔を求めるための波形でないと決定するところにある。
【0014】
本発明の請求項5に係る連続鋳造機のロール間隔決定システムが採用した手段の特徴とするところは、請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法に用いる連続鋳造機のロール間隔決定システムにおいて、前記地上局は、記憶している過去のサンプリングデータと、前記移動局から取込み中のサンプリングデータとをリアルタイムに比較・評価する比較・評価機能を備えると共に、前記地上局以外の必要部所においても比較・評価結果およびロール間隔決定結果を知ることができるように構成されてなるところにある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の連続鋳造機のロール間隔決定方法を実施する、連続鋳造機を含む連続鋳造機のロール間隔決定システムを、添付図面を参照しながら説明する。図1は、連続鋳造機を含む連続鋳造機のロール間隔決定システムの模式的構成説明図である。図2(a)はロール間隔測定装置で測定された測定データとロール位置検出センサで検出されたロール位置データとの波形の表示状態説明図であり、図2(b)は求めたロール間隔の表示状態説明図である。図3は、異常があってロール間隔測定装置で測定された測定データの波形が表示されないときに表示させる方法の説明図である。また、図4は、異常があってロール位置データに対応しない位置に測定データの波形のピーク値が表示された場合の処置方法の説明図である。
【0016】
先ず、本発明の連続鋳造機のロール間隔決定方法を実施する、連続鋳造機を含む連続鋳造機のロール間隔決定システムを、図1を参照しながら説明する。図1に示す符号1は、連続鋳造機であって、この連続鋳造機1は溶鋼が注湯される鋳型1aを備えている。この鋳型1aの溶鋼の出口には、この鋳型1aから遠方に離れた位置に鋳片の出口を有し、ビレット、スラブ、ブルーム等の鋳片を鋳造するUの字状に形成された鋳片案内路1bが連通しており、この鋳片案内路1bの相対する位置に、複数の対向する鋳片案内ロール(以下、ロールという)1cが配設されている。そして、鋳片案内路1bの各対向するロール1cの間に、後述するダミーバー2が通されるようになっている。
【0017】
前記ダミーバー2には、ロール間隔を測定するロール間隔測定装置3が取付けられている。このロール間隔測定装置3は、連続鋳造機1の対向するロール1cに接触しないときには開き、接触すると、対向するロール1cの間隔に応じて閉まる第1接触アームと第2接触アームとを備えており、これら接触アームの回動角度変化を磁気抵抗変化としてロール間隔を測定する構成になるものである。また、前記ダミーバー2には、連続鋳造機1のロール1c位置を検出してロール位置データを出力する、近接スイッチからなるロール位置検出センサ4が設けられている。
【0018】
さらに、前記ダミーバー2には、ロール間隔測定装置3で測定された測定データおよび前記ロール位置検出センサ4で検出されたロール位置データのそれぞれを取込み、取込んだ前記測定データを予め定めた時間間隔、例えば100msでサンプリングし、サンプリングしたサンプリングデータと前記ロール位置データとをアンテナを介して送信する移動局5が設けられている。なお、前記ダミーバー2の前記移動局5よりロール間隔測定装置3から離れた位置に設けられてなるものは、充電装置7により充電され、充電された電力を移動局5に給電する電源局6である。
【0019】
前記連続鋳造機1から離れた位置には、前記移動局5から送信され、サンプリングされたサンプリングデータと前記ロール位置データとを受信する地上局8が設けられている。
この地上局8は、取込んだ両データの全てを記憶し、前記サンプリングデータと前記ロール位置データとを波形としてディスプレーに表示させる記憶部を備えている。そして、このディスプレーには、前記ロール位置データの波形に対応する位置の前記サンプリングデータの波形のピーク値を連続鋳造機のロール間隔であると決定する演算部から出力されるロール間隔が、ロール間隔測定装置3で測定された順に表示されるように構成されている。
【0020】
前記ディスプレーには、前記サンプリングデータと前記ロール位置データとの波形が図2(a)に示すように表示される。即ち、画面の上側にはロール位置データの角型の波形が所定の間隔を持って表示され、画面の下側にはロール位置データの角型の波形に対応する位置に、サンプリングデータの最も低いピーク値を有する二次曲線状の波形が所定の間隔を持って表示される。このサンプリングデータの二次曲線状の波形の上側の平坦部は、第1接触アームと第2接触アームとが最大限開いた場合を示し、最も低いピーク値は、第1接触アームと第2接触アームとがロールにより押されて最大限閉じた場合を示している。つまり、ロール位置データの波形に対応する位置のサンプリングデータの波形のピーク値が連続鋳造機のロール間隔として決定されるようになっている。
【0021】
また、前記サンプリングデータの二次曲線状の波形の閉端部よりも低い位置には、図3に示すように、水平な閾値が表示されるようになっている。一般的には、第1接触アームと第2接触アームとが、例えばピーク値Pを示すロールから外れたときに、閾値を超えないときには、次の位置のロールのロール間隔を示すピーク値Pが表示されないように設定されている。なお、前記閾値は、第1接触アームと第2接触アームとが開いているときに、ノイズに起因して生じる微小波形のピーク値を消去して、サンプリングデータの二次曲線状の波形の上側を平坦にする働きをするものである。
【0022】
しかしながら、本実施の形態の場合には、異物等の噛み込みにより第1接触アームと第2接触アームとが完全に開かず、閾値を超えない場合にあっても次の位置のロールのロール間隔を示すピーク値Pが表示されるように、測定データの二次曲線状の波形の平坦部より閾値を調整、つまり下げることができるように構成されている。そのため、各ピーク値PからPに対応するロール間隔が図2(b)に示すように表示されることとなる。
【0023】
なお、前記ロール位置データの波形に対応する位置にロール間隔を求めるサンプリングデータの波形が表示されないときには、このサンプリングデータの波形が表示されないデータ欠落部をシフトさせる。そして、次のロール位置データの波形に対応する位置のサンプリングデータの波形のピーク値からロール間隔を求める構成にすることも可能である。この場合、完全に開かなくなった第1接触アームと第2接触アームとの開閉状態が復元している。従って、サンプリングデータの波形が表示されないのは、異物等の一時的な噛み込みにより第1接触アームと第2接触アームとの開閉状態が悪化しただけであって、連続鋳造機側に不具合が生じたことによるものではないと判断することができるからである。
【0024】
また、図4に示すように、前記サンプリングデータの波形の、前記ロール位置データの波形に対応しない位置に、ピーク値P′を有する波形が表示されているときには、このピーク値P′はロール間隔を求めるためのピーク値ではないと決定されるように構成されている。つまり、このようなピーク値P′は、例えばピーク値Pを示すロールと、ピーク値Pを示すロールとの間のロールのない位置に表示されているため、ロール間隔として決定するためのピーク値ではないということを容易に判断することができるからである。なお、ロール間隔となり得ないピーク値がロールのない位置に表示されるのは、例えば地金等の異物が連続鋳造機1のロールとロールとの間に挟まっているということに起因すると考えることができる。
【0025】
なお、前記サンプリングデータの波形中に、前記地上局8において予め記憶させた各ロール間隔のモデル波形と相違する波形が表示されたときには、このモデル波形と相違する波形はロール間隔を求めるための波形でないと決定する構成にしてもよい。なお、モデル波形としては、例えば、設定直後のロール間隔測定により得られる波形が採用される。
【0026】
さらに、前記地上局8は、記憶している過去のサンプリングデータと取込み中のサンプリングデータとをリアルタイムに比較・評価する比較・評価機能を備えている。この比較・評価機能により、過去から現在に至るまでのサンプリングデータ(他の連続鋳造機のロール間隔に係るサンプリングデータも含む)の全てを活用することができる。そして、この地上局8でのロール間隔データの処理により得られた各データ処理結果は、図1に示すように、連続鋳造機1やロール間隔測定装置3の電気担当保全室9、機械担当保全室10、器械部門事務所11等の地上局以外の必要部所に配設されてなるディスプレーの画面から見ることができるように構成されている。
【0027】
以下、上記構成になる連続鋳造機を含むロール間隔決定システムの作用態様を説明する。ダミーバー2の移動に伴ってロール間隔測定装置3で測定された連続鋳造機1の各ロール1cのロール間隔の測定データおよび前記ロール位置検出センサ4で検出されたロール位置データのそれぞれは、前記ロール間隔測定装置3に付設された移動局5に入力される。この移動局5により、ロール間隔測定装置3から入力される測定データを予め定めた100ms程度の時間間隔でサンプリングされ、サンプリングされたサンプリングデータと前記ロール位置データとが地上局8に送信される。
【0028】
前記地上局8は、前記移動局5から受信した両データの全てを記憶すると共に、サンプリングデータとロール位置データとの波形を、図2(a)に示すように、ディスプレーの画面上に表示させる。さらに、この地上局8の演算部は、前記ロール位置データの波形に対応する位置のサンプリングデータの波形のピーク値を連続鋳造機のロール間隔として決定すると共に、決定したロール間隔を、図2(b)に示すように、ディスプレーの画面上に表示させる。
【0029】
そして、ロール間隔の測定中において、何らかの原因で前記ロール位置データの波形に対応する位置にロール間隔を求めるサンプリングデータのピーク値を有する波形が表示されない場合がある。その場合には、閾値を変更(下げる)することによりサンプリングデータの波形を表示させ、表示させた波形のピーク値をロール間隔として決定し、決定したロール間隔をディスプレーの画面に表示させ、以降のロール間隔測定が継続される。また、ロール位置データの波形に対応しない位置にピーク値を有する波形が表示される場合がある。その場合には、この波形のピーク値はロール間隔を求めるためのピーク値でないと決定し、ロール間隔データとして表示されることなく以降のロール間隔測定が継続される。
【0030】
また、上記のようなロール間隔測定中において、測定中の各処理データは、比較・評価機能により、記憶している過去のサンプリングデータとリアルタイムに比較・評価される。そして、測定中の各処理データ、および比較評価結果が、連続鋳造機1やロール間隔測定装置3の電気担当保全室9、機械担当保全室10、機械部門事務所11等の地上局以外の必要部所に配設されてなる監視ディスプレーの画面に表示される。
【0031】
従って、本実施の形態に係るロール間隔決定システムによれば、特許文献1に記載の従来技術では得ることのできない、下記のような優れた効果が得られる。即ち、本実施の形態によれば、ピーク値しか記憶していない従来技術と異なり、全てのデータを記憶しており、記憶している全てのデータを活用できるため、異常データを解析することができ、ロール間隔以外の連続鋳造機1の異常、例えばロールの折損、ロールを支持するベアリングの損傷等の異常を確認することができる。また、測定されたデータがロール間隔に該当するデータであるか否かということを容易に弁別することができるのに加えて、他の連続鋳造機を含む過去のデータと比較することができるため、鋳片の品質にとって重要な連続鋳造機の経時的な設備管理を行うこともできる。さらに、電気担当保全室、機械担当保全室、機械部門事務所等で連続鋳造機やロール間隔測定装置の異常を同時に認識できるため、連続鋳造機やロール間隔測定装置の異常に対して迅速に対処することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1乃至に係る連続鋳造機のロール間隔決定方法および本発明の請求項に係る連続鋳造機のロール間隔決定システムによれば、特許文献1に記載の従来技術では得ることのできない、下記のような優れた効果を得ることができる。
【0033】
(1)ピーク値しか記憶していない従来技術と異なり、全てのデータを記憶しており、記憶している全てのデータを活用できる。従って、異常データを解析することができ、ロール間隔以外の連続鋳造機1の異常、例えばロールの折損、ロールを支持するベアリングの損傷等の異常を確認することができる。
(2)測定されたデータがロール間隔に該当するデータであるか否かを容易に弁別することができる。
(3)他の連続鋳造機を含む過去のデータと比較することができるため、鋳片の品質にとって重要な連続鋳造機の経時的な設備管理を行うこともできる。
(4)電気担当保全室、機械担当保全室、機械部門事務所等の地上局以外の必要部所においても連続鋳造機やロール間隔測定装置の異常を同時に認識できるため、連続鋳造機やロール間隔測定装置の異常に迅速に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係り、連続鋳造機を含む連続鋳造機のロール間隔決定システムの模式的構成説明図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係り、図2(a)はロール間隔測定装置で測定された測定データとロール位置検出センサで検出されたロール位置データとの波形の表示状態説明図であり、図2(b)は求めたロール間隔の表示状態説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係り、異常があってロール間隔測定装置で測定された測定データの波形が表示されないときに表示させる方法の説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係り、異常があってロール位置データに対応しない位置に測定データの波形のピーク値が表示された場合の処置方法の説明図である。
【図5】 従来例に係り、連続鋳造設備のロール間隔測定方法を適用する連続鋳造機の一例を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1…連続鋳造機、1a…鋳型、1b…鋳片案内路、1c…ロール
2…ダミーバー
3…ロール間隔測定装置
4…ロール位置検出センサ
5…移動局
6…電源局
7…充電装置
8…地上局
9…電気担当保全室
10…機械担当保全室
11…器械部門事務所

Claims (5)

  1. ロール間隔測定装置で測定されたロール間隔データおよび前記ロール間隔測定装置に設けたロール位置検出センサで検出されたロール位置データのそれぞれを、前記ロール間隔測定装置に付設した移動局に取込み、取込んだ前記ロール間隔データを予め定めた時間間隔でサンプリングし、サンプリングしたサンプリングデータと前記ロール位置データとを地上局に取込み、取込んだ両データの全てを前記地上局において記憶すると共に、前記サンプリングデータと前記ロール位置データとの波形を表示し、前記ロール位置データの波形に対応する位置の前記サンプリングデータの波形のピーク値を連続鋳造機のロール間隔とし、前記サンプリングデータの波形に対応する位置にロール間隔を求めるサンプリングデータの波形が表示されないときには、ノイズを消去するための閾値を変更してサンプリングデータの波形を表示させ、表示させたサンプリングデータの波形のピーク値をロール間隔とすることを特徴とする連続鋳造機のロール間隔決定方法。
  2. 前記ロール位置データの波形に対応する位置にロール間隔を求めるサンプリングデータの波形が表示されないときには、このサンプリングデータの波形が表示されないデータ欠落部をシフトさせ、次のロール位置データの波形に対応する位置のサンプリングデータの波形のピーク値をロール間隔とすることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法。
  3. 前記ロール位置データの波形に対応しない位置に前記サンプリングデータの波形のピーク値が表示されているときには、このピーク値はロール間隔を求めるための波形でないと決定することを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法。
  4. 前記サンプリングデータの波形、前記地上局において予め記憶させた各ロール間隔のモデル波形と相違する波形が表示されたときには、前記モデル波形と相違する波形はロール間隔を求めるための波形でないと決定することを特徴とする請求項またはのうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法。
  5. 前記地上局は、記憶している過去のサンプリングデータと、前記移動局から取込み中のサンプリングデータとをリアルタイムに比較・評価する比較・評価機能を備えると共に、前記地上局以外の必要部所においても比較・評価結果およびロール間隔決定結果を知ることができるように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の連続鋳造機のロール間隔決定方法に用いる連続鋳造機のロール間隔決定システム
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