JP4205643B2 - 開閉器 - Google Patents
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Description
(全体構成)
図1に示すように、開閉器11のケースは下部が開口した有蓋箱体状の本体ケース12、及び上部が開口した有底箱体状の底部ケース13を備えており、本体ケース12の下部開口部は底部ケース13により閉塞されている。即ち、底部ケース13の開口側縁部に設けた締付片14を、本体ケース12の開口側縁部に設けた連結片15に対してボルト16及びナット17にて締め付けることにより、底部ケース13が本体ケース12に対して着脱可能に連結されている。本体ケース12と底部ケース13との間にはパッキン18が介在されており、これにより開閉器11の気密性が保持されている。
(絶縁バリヤ)
図1及び図2に示すように、前記本体ケース12内には支持手段としての絶縁バリヤ41が各相毎(図1においては1相分のみ示す。)に独立して配置されている。絶縁バリヤ41は例えば不飽和ポリエステル樹脂等の絶縁性を有する合成樹脂が射出成形されることによって形成されている。図2〜図4に示すように、絶縁バリヤ41は両電極23, 26を下方から覆う有底箱体状に形成され、上面が開口されると共に異相間方向において互いに対向する一対の側壁41a, 41bが上方に延出して形成されている。また、異相間方向とは直交する方向において互いに対向する一対の側壁41c, 41dの上部には、それぞれ凹部42,43が両ブッシング21, 22の外周面に沿うように形成されている。絶縁バリヤ41は両側壁41a, 41b間に各相毎の両ブッシング21, 22及び両電極23, 26が位置するように配置され、前記凹部42,43には両ブッシング21,22の下面が係合している。
図3に示すように、絶縁バリヤ41の異相間方向において互いに対向する一対の側壁41a, 41bにおいて、一方の側壁41aには3つの係合凹部44が逆三角形状に配置形成されている。また、図4に示すように、他方の側壁41bには3つの係合凸部45が逆三角形状に配置形成されている。図2に示すように、本体ケース12内における各絶縁バリヤ41の設置状態において、互いに隣り合う側壁41a, 41bの係合凹部44と係合凸部45とは互いに係合している。即ち、図5に示すように、係合凹部44内には係合凸部45が位置しており、これにより各絶縁バリヤ41の側壁41a, 41bに沿う方向への移動が防止されている。
図2及び図6に示すように、各絶縁バリヤ41の底壁外面にはそれぞれ円筒状の嵌合部46が突設されている。図1及び図2に示すように、各絶縁バリヤ41はそれぞれの嵌合部46に連結部材47が装着されることにより互いに連結されている。即ち、連結部材47は絶縁性を有する合成樹脂にて長尺状に形成されており、同連結部材47には3つの嵌合孔47aが設置状態の各絶縁バリヤ41における各嵌合部46の異相間方向の配置間隔と同じ間隔になるように配置形成されている。そして、各嵌合孔47aに各嵌合部46がそれぞれ嵌合されることによって、各相の絶縁バリヤ41同士が連結されている。連結部材47の肉厚は嵌合部46の絶縁バリヤ41の底壁外面からの突出高さよりも小さくされており、各嵌合部46は装着状態の連結部材47下面から突出している。
図1及び図2に示すように、各嵌合部46の連結部材47下面からの突出部分には干渉防止部材48が装着されている。即ち、干渉防止部材48は絶縁性及び弾性を有するゴム材にて側断面L字状に形成されており、前記連結部材47と凹凸関係をなすように形成されている。また、干渉防止部材48には各嵌合孔47aと同じ間隔で3つの貫通孔48aが形成されている。各貫通孔48aには各嵌合部46の連結部材47下面からの突出部分がそれぞれ嵌合されている。干渉防止部材48の装着状態において、各嵌合部46の先端部は各貫通孔48aの内部に位置している。干渉防止部材48の底面は底部ケース13の内面に当接しており、これにより各絶縁バリヤ41と底部ケース13の内面との干渉が防止されている。
図1及び図6に示すように、絶縁バリヤ41の負荷側ブッシング22側の側壁下部には円形の覗き窓49が形成されている。この覗き窓49は、絶縁バリヤ41の本体ケース12内への設置状態又は設置途中において、絶縁バリヤ41内部の電極構造等が外部から確認可能となるように、形成位置、大きさ(径)及び形状等が設定されている。また、覗き窓49は後述のクッション52の取付部を兼ねる。
図1及び図6に示すように、前記覗き窓49には盲部材51が装着されており、これにより覗き窓49が閉塞されている。盲部材51は緩衝部材兼パッファ部材としてのクッション52、及び伝達部材としての支持筒53を備えている。
図7に示すように、クッション52はEPR等の絶縁性及び弾性を有する合成樹脂材料にて外端部が開口した円筒状に形成されている。クッション52の外端部外周には円環状の取着溝54が形成されており、この取着溝54には絶縁バリヤ41における覗き窓49の開口縁が介在されている。また、クッション52の内端部の壁面中央には空気の吹出孔55が形成されている。クッション52の外端部内周には外方に向かうにつれて拡開するテーパ面56、及び内端部の内径よりも大きい大径部57が連続するように形成されている。
図7に示すように、前記支持筒53はポリエチレン等の絶縁性を有する合成樹脂材料にて外端部が開口した円筒状に形成されている。支持筒53の内端部には外端部に向かうにつれて大径となる円錐台状の密閉部58が形成されており、同密閉部58の最大径は前記クッション52の大径部57よりも若干大径となっている。また、支持筒53の外周中央付近にはフランジ部59が形成されており、同フランジ部59のクッション52側にはフラット面が形成されている。
図6に示すように、絶縁バリヤ41の底壁周縁部には複数の結束部材61が突設されている。図9(a)に示すように、結束部材61には結束バンド62を挿通可能とした挿通孔61aが形成されている。図9(b)に示すように、制御線等の各種のケーブル63は、各絶縁バリヤ41の底辺に沿うようにまとめられ、挿通孔61aに挿通した結束バンド62にて巻回されることによって絶縁バリヤ41に対して固定されている。
(実施形態の作用)
次に、前述のように構成された開閉器の作用について説明する。
(1) 前記開閉器のケース内には開路時の可動電極26を衝突させることにより可動電極26のオーバランを防止するクッション52を絶縁バリヤ41を介して支持した。このため、開路時の可動電極26のオーバランを、即ち可動電極26が所定の開放位置を大きく越えて回動することを防止できる。
尚、前記実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
・前記緩衝部材は、絶縁性及び弾性を有する合成樹脂材料にて筒状に形成されており、開路時には、可動電極が緩衝部材の軸線に沿う方向から衝突するように形成配置した請求項1又は請求項2に記載の開閉器。このようにすれば、開路時、可動電極は緩衝部材に衝突することによりオーバランが防止されると共に、開路時の衝撃が緩和される。
Claims (2)
- ケースの両側壁に各相毎に相対するブッシングを貫通支持し、一方のブッシングの内端には固定電極を設けると共に、他方のブッシングの内端には前記固定電極に対して接離可能に対応する可動電極を回動可能に設けた開閉器において、
開路時に、可動電極の背面が衝突することにより押しつぶされて内部の空気を可動電極のアーク発生部に可動電極の背面側から吹き付けるパッファ部材を支持手段を介して設けた開閉器。 - 前記パッファ部材は、開路時の可動電極のオーバランを防止する緩衝部材を兼用する請求項1に記載の開閉器。
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